日本国にとって70数年ぶり、海上自衛隊にとっては初の
戦艦となる予定の架空艦。
艦名はひらがなではなく、カタカナを採用予定。
前級 |
グレードアトラスター改良型 |
全長 |
未定 |
満載排水量 |
未定 |
機関 |
未定 |
速力 |
未定 |
兵装 |
未定 |
装甲 |
未定 |
経緯
- 「グレードアトラスター」を近代戦にも耐えうるよう改装する。
- 更に準同型艦を3隻新造して、各護衛隊群に1隻ずつ配置する。
構想を模索しだした。
- 日本政府は、「転移した新世界は覇権国家が多すぎる。そのような相手にこちらの強さを解らせるのに、一番効果的なのは戦艦」
- 海上自衛隊は、「限りある人員を効率的に配置し、最大の効果が得られるようにするためにも、艦の大型化は仕方ない。中途半端に大型化するくらいなら戦艦を作ってしまえ」
等の考えからであった。
- 予算が限られている。
- 人員も足りない。
- 改装は手間と予算が掛かりすぎる
- 戦艦を1隻しか持っていなかったら、「作る力が無い」と逆に舐められる。
- 費用対効果が悪すぎる
との意見があったが、
- 今の日本は未曾有の好景気で予算は潤沢である。
- 自衛隊は転移後実戦続きで実戦の伴う職種になっている。
- 命の割に合わない給料で、採用が思うように行かず、人員不足に陥っている。
- コスト的には護衛艦を量産した方が遙かに良いが、人的資源が少なく、圧倒的物量を前にすると護衛艦のみでは火力が不足しがちである
- 核兵器が無く、作っても簡単に使用できない。
- 新世界には国交を結んでいない国家が多数あり、不確定要素が多すぎる。
- 本来ならば、そこそこ高性能かつ大型化した方が効率は良いが、戦時特別補正予算がついている今のうちに、現在の人員で動かせる最高性能艦に予算を割り当ててしまう。
- 艦の大型化は手探り状態であるため、4隻分の予算が充てられた。
- 他の国家が日本を恐れ、それによって戦争が1回回避出来るなら、戦艦数隻作ってもおつりが来るほど経済的負担が減る。
という意見が優った。
構想
アーセナルシップを建造した方が良いのではという意見もあったが、
- 防御力が弱い。
- 相手が敵か味方か判らない状況で、いきなり攻撃を受ける事も多々あった。
- 新世界には敵が多い。単艦で対応する可能性も捨てきれない。
- それなら、考え得る限りで最大・最強の艦を作ってしまう方がいい。
ということになった。
考えうる限りの案が多々出ており、どのような艦になるかは不明。
大型化は手探りで試験的な意味合いもあり、
- 威圧も目的の一つなので、ステルス性能の他に見た目も重視する(できるだけ強そうな、恐ろしげな外見にする)。
- 46cmリニアレールガンを採用する(砲弾は誘導翼砲弾)。
- 動力は、ガスタービンエンジンやディーゼルエンジンだと電力は足りず燃料も喰うので、広大な新世界惑星を自由に何処までも行けるよう原子力も検討中。
- 対空火器は、レーザー兵器も合わせて搭載予定。
など、今ある最新技術のてんこ盛りになる予定である。
実際に上記の通りの性能で作ることは可能なのか?
構想が出た際には、大きな反響が起きたヤマト型だが、仮に構想通りの建造が行われた場合でもある一点を除き、かつ敵戦艦と主砲で殴り合う戦艦としなければ作ることは可能。
まず原子力が動力の水上艦という点だが、これは既に冷戦初頭にアメリカが原子力ミサイル巡洋艦という形で実用化しているため、現実的である。次に船体の大きさという点だが、偶然にも現実の海上自衛隊も新型イージス艦が、全長190m基準排水量1万2000トンと従来のイージス艦の倍近い船体になっており、小回りが求められる対潜戦を除けば多種多様な任務に対応するために巨艦のイージス艦を作るのはそこまで変な話ではなくなってきている。
また対空兵器として検討されているレーザー兵器に関しては、現実の日本でも実用化が進められていて、2023年に数キロ以内のドローンや迫撃砲弾に対処可能な出力とされる100kwの試験機が防衛装備庁に納入され、実際にドローンや迫撃砲弾を破壊する映像が公開された。
しかし上記のある一点として挙げられるのが、主砲の46cmリニアレールガンである。
現実の日本でもレールガンの開発は進んでおり、実物も完成しているが
口径が40mmとヤマト型の10分の1しかない。
本作は日本が現実から大きく逸脱した兵器は配備しないという方針が明らかにされており、この方針が変わっていない限りは46cmリニアレールガンを実用化するのは困難を極めると思われる。またそれと別に砲身寿命の問題もある。というのも40mmレールガンは砲身寿命120発以上を目標に開発しているのだが、
小口径にも関わらず大和型の46cm砲の200発よりも砲身寿命が短いのである。砲身寿命は口径が大きいほど短いので、
46cmとなるとまともに撃てない可能性すらある。
魔法を使用して諸々の問題を解決するという方法もあるが、
これも科学が発展しているなら科学だけの方が効率が良いという設定があるため、劇的な解決は望めないと思われる。
ただしどこまでがその線引きになるかはわかっておらず、兵器ではないが既に
これがあるため、使い方次第とは思われる。例えば
時間遅延魔法で砲身寿命を延ばすぐらいはできるかもしれない。
ただし注意として現時点でのヤマト型は関係者が「こうなればいいなぁ」と話合っている段階でしかなく、実物が上記の案になると決まったわけではない。
作中でのヤマト型の存在意義
何を言っているのだと思うだろうが、最近の展開によって作中日本では戦艦を作ることに逆風が吹いている可能性がある。というのも戦艦だろうが一撃で轟沈する兵器と戦艦を使った砲艦外交が通用しない国が短期間に出てきてしまったからである。
まず戦艦の意義を揺らがしかねない兵器というのがミリシアル製の
ウルティマⅠ型である。この兵器は超弩級戦艦を一撃で跡形も消し飛ばす威力を持っており、仮に現代日本の技術の粋を集めた装甲でも直撃時に大破以下の損傷に抑えるのは不可能だと思われる。何より重大な点は
ミリシアルが作れるならアニュンリールと魔帝はそれ以上の物を作れる可能性が高いという点である。
さらに弾頭の威力を砲弾や魚雷に流用可能な可能性も当然出てくると思われるので、ヤマト型の先制攻撃を受けた時に耐えられる防御力というコンセプトが揺らぐ可能性がある。
次に戦艦を使った砲艦外交が通用しない国というのが現在交戦中の
クルセイリース大聖王国である。この国では空を飛行する船である
飛空艦が普及しており、水上艦は時代遅れの産物と見なされていた。これによって三大文明圏の価値観で沿って作られるヤマト型では、別の文明圏に出向いた際に必ずしも正しく理解されずに最大の目的を果たせない可能性が出てきてしまっている。
さらに言うと戦艦は潜水艦に弱い存在なのでどうしても対潜水艦装備を持つ護衛艦が近くにいることが前提になるが、いざ未開地域の国家に交渉に向かったときに戦艦ではなく近くの護衛艦が先に狙われる可能性が否定できない
ちなみに戦艦自体に対潜水艦能力をつけるというのは現実的ではない
大型艦は低速でもキャビテーションが発生してソナーの精度が悪くなりやすいため
ここまで懸念点を挙げてきたが、それを踏まえても現段階で作中日本が
リョノスからの尋問で得られた情報で戦艦を必要と判断する可能性が一つある。
それは
魔帝が魔獣を大量に操って片道特攻を仕掛けてくる可能性である。
ノスグーラの項目に書いてある通り、ノスグーラは最大
30万体の魔獣を同時に使役することが可能であり、
ワイバーンを航空戦力として運用していた。ノスグーラは死んだものの別個体が数体いることが判明しており、健在なら
数十万、下手すると数百万の魔物を最大で使役できるということになる。これの恐ろしい所は
誘導魔光弾の攻撃に合わせて飛行型魔獣と海魔を仕掛けることで
護衛艦の狙いを分散させたり弾薬を大量に消耗させることが可能になるという点である。さらに護衛艦もいくら鋼鉄船への効果が薄い導力火炎弾でも数百発以上被弾すれば確実に戦闘不能になるため、撃沈のリスクも非常に高まってくる。
これに対して
頑丈で重武装かつ継戦能力に優れた盾として使用するために戦艦を必要とするという可能性である。もちろん戦艦であっても4桁以上の数で特攻されたら戦闘不能になる恐れがあるが、既存の護衛艦より相性は格段に上がるので効果はあると思われる。
どっちせよ上に書いてある通り、現時点のヤマト型はコンセプトも含めて「こうなればいいなぁ」と言っている段階でしかないので最終的にどうなるのかは全く分からない、
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[最終更新日:2025年01月13日]
最終更新:2025年01月13日 10:54