初心者向け軍事Q&A ミサイル


基本編


ミサイルって何?

簡単に言うとロケットの兵器版。
ただしロケット弾というのも別にあって、ミサイルは基本的に相手に向かって吸い寄せられるように突っ込んでいく物を指す。

日本語だと「誘導弾」もしくは「誘導式噴進弾」。
英語だと「Guided Missile」。ミサイル護衛艦がDD"M"ではなくDD"G"なのはこういう理由。

ちなみにその他言語では、ロケットとミサイルの区別がない場合があり、例えばペルシャ語なんかがそう。
所によってはロボットとも区別がない場合もある。
だから外国語文献を漁るときは面倒くさい。

基本的な考えとしては、誘導できればミサイルで、出来なければロケット弾ぐらいに思っておけば日本と英語圏は良い。


だいたい白いけどなんで?

でかいむき出しのやつは日光に晒すことになるから熱で歪まないように。
だから白く塗装される。ちなみに銀色のもあるがこれは単に塗装されてないだけという場合も含む。
最近のは格納されてたりとかして歪みが問題になるほどでかくないんだけどね。

陸上から発射するやつは迷彩塗装されてる場合もある。
練習用のは青い。
理由はカラーコードとして、訓練用の安全な機材、と言う意味。
これはミサイル以外でも青くするもので模擬銃とかもそう。万国共通。
つまりネ〇ディ〇ンド〇イバーとかシ〇ットラ〇ザーって兵器としてアウトな代物なのでは

ミサイルを戦闘機が撃墜することはできるのか?

できるのもある。
例えば巡航ミサイルや艦対艦ミサイル。マッハ1ぐらいだし。
ようは戦闘機より遅い速度のやつが可能。ただ段々高速化しつつあるのでいずれ無理になるよ。

落下中の弾道ミサイルとか空対空とか地対空ミサイルとかを戦闘機の空対空ミサイルで破壊することは基本無理。

まぁ例外といえる事例もあると言えばあるんだが。


水上用と陸上用、飛び方は違うの?

違う。
海上なんて遮るものは無いし。陸は色々あるし。

とはいえ推進系統とか大きさとかだいたい同じだし改造すれば対艦を巡航にできる場合もある。
ハープーンがSLAM-ERになった例もあるし。


模型はデコイになりうるのか?

赤外線の画像を使うようなミサイルには通用しない。


VLSのセルってどのくらいミサイル積めるの?

基本1セル1発。
例えばESSMは4発入ってるけど、これは中で四分割して細長いセル4つになってる。縦に4つ並んでるわけではない。

あとミサイルと一緒に排気と安全と緩衝の機構なんかが入ってる。


VLSの次弾装填はどうやるの?

再装填用のクレーンがあるんだけど、洋上だと困難なので基本やらない。
そもそもやらない前提の艦もあって、それだとクレーンの分セルが増えてる。

輸送艦のクレーンよ基本。セルが独立してて一個一個入れる。

あさぎり型に搭載されているシースパロー用の八連装ランチャーなんかは人力だったり機械だったりで後ろから入れることも出来る。


戦闘状況でランチャーに詰め直すのはこんな感じで現実的じゃない。
現代戦だと大量の対艦ミサイルの打ち合いになるであろうなので、交戦は短時間で自弾装填なんか間に合わないかと。
とはいえVLS不足が―とか一回で使い切るのは不味いとかで、そうやってアーセナルシップなんかが発案された。そしておじゃんになった。

VLSにミサイル直撃したらヤバい?

VLSじゃなくてもヤバいけど、かなり分厚い蓋が付いてるから大丈夫なはず。また内部もそれなりに頑丈に作られていてドから始まる名前の国のフリゲートが内部での空対空誘導弾の爆発事故をやらかして誘爆しなかった程度には頑丈。
勿論対艦誘導弾に貫かれたら言うまでもないんだけど。


誘導砲弾とはどう違うの?

推進機を積んでるかどうかの違い。

液体燃料だったり固体燃料だったりするけどどう違うの?

基本これを気にする必要があるのはICBM。
液体だと腐食性だから使う時に注入する必要があるから、大規模な燃料を入れる設備が必要で発射場所特定しやすい。
固体だと劣化を防ぐカバーが必要だけど移動させやすいから対処難しい。

まぁ一長一短だよと。液体も三ヶ月ぐらいは入れっぱなしにできるし。管理悪いと事故るけど。
ちなみに燃料入れるのに一時間ぐらいかかる。

固体のほうが基本技術的に難しい。
ちなみに固体燃料の形は竹輪状。内側に点火して外に向かって燃えてく。

固体のほうが取り回し良いから、ICBM以外のミサイルはだいたい固体燃料だと思って良い。

なんで固体燃料だと難しいのよ

燃料使うと段々燃焼範囲広がってくじゃない? そうすると推力増えて一定にならないじゃない?
だから竹輪とは言っても穴の空いた星型とかにして一定になるよう調整する。
それだけじゃなく、そもそもロケットの固体燃料って、性質が火薬に近い。つまり製造工程でわずかなミスをしただけで、大爆発を起こすような代物。実際に爆発事故が何度となく起きている。


未探知目標に向けて打てる?

出来るけど基本やらない。
飛んでる途中で目標見つけて、それに合わせて方向変えるとか時間も運動エネルギーも無駄だし。


狙いを外したミサイルはどうなる?

時限信管つけてるから一定時間経ったら自爆する。
ただ故障したなんて話もあって、これが原因で鹵獲されたのがある。
おかげでサイドワインダーとかシースパローとかとよく似たのがソ連で開発された。



対地対艦対空といろいろ分けるのなんで?

だって攻撃目標の破壊に必要な炸薬量とかぜんぜん違うじゃない。航空機と建物とかどう考えたって違うでしょ。
現在進行形で対地攻撃に混用してる奴らがいるけど

あと対空は上下左右に自在に動くし速度も早いし、それに合わせた誘導って結構複雑じゃない。
対艦はそんな複雑な動きに対応させる必要ないし対地に至っては相手動かないし。この2つは流用可能。



巡航ミサイルって何?

簡単に言うとすごく遠くまで飛んでくミサイル。
物によっては千キロ以上飛ぶ。

じゃあ弾道ミサイルとどう違うのかというと、飛ぶ場所が違う。
弾道ミサイルは高い所まで飛んでった後慣性で落ちてくる。
巡航ミサイルはずーっと自力で飛び続ける。

最近誘導滑空弾という第三の存在が出てきた。
滑空といってもこれ60kmぐらい飛んでくんだが。

弾道ミサイルって何?

簡単に言うとたかーく打ち上げてその後落とすのが弾道ミサイル。

ICBMって何?

大陸間弾道ミサイルのこと。
英訳すると「InterContinental Ballistic Missile」。

SLBMって何?

潜水艦から発射する弾道ミサイル。
「Submarine-Launched Ballistic Missile」でSLBM。

潜水艦だから、どこから飛んでくるのか検討つかないもんで厄介。
先制攻撃したって相手の反撃手段を奪えないから報復用として重要。
作るのは大変だけど抑止力としてはこっちのほうが経済的。

ではALBMは?

航空機とか空中から発射する弾道ミサイル。
「air-launched ballistic missile」でALBM。

列車砲ミサイル版って無いの?

ロシアが持ってるよ。あそこ鉄道軍なんてのがあるから。因みにICBM用ね。


弾道と巡航の違いを詳しく。

弾道は弾道軌道するやつ。一回宇宙行く。
巡航はひくーいところ飛んでく。

迎撃は困難よどっちも。
弾道は再突入されたらものすごく困難。ブースターとかついてない弾頭だけの状態で落ちてくるから小さい上に早すぎるし。
巡航は遅いからまぁマシ。でも小型で超低空だからまず発見するところが難しい。
ちなみにこの2つは値段が二桁違う。

ただし、巡航ミサイルだが、潜水艦から発射されると急に話が変わる。
仮に日本に撃たれたとして、撃つなら大体200kmぐらいまで寄ってきてるだろうから、着弾までだいたい10分ぐらいでしょ?
F-15Jの迎撃はまず間に合わないし。PAC3だと射程20kmぐらいだから海岸線全部カバーできる配備されてないし。

対潜哨戒の重要性がご理解できただろうか?
この巡航ミサイルに核を搭載されて撃たれると、本当にアメリカでも迎撃がきっついというのが現状。


きっつくない迎撃って何よという話でもあるんだが、そういうふうに造ってるものなんだし当然といえば当然である。


トマホークとハープーンがミサイルが有名所だけどどう違うの?

全然別物。
すっごい大雑把に解説すると、トマホークは対地で、ハープーンは対艦。
対艦用トマホークは昔あったけど退役した。退役前の両者の違いは射程距離。
ハープーンも対地が出来ないこともないが限定的。

どちらも水上艦発射型と潜水艦発射型があって、ハープーンにはこれに加え空中発射型もある。
自衛隊だとハープーンは水上艦用と潜水艦用を輸入してる。

トマホークは巡航ミサイルで、ハープーンは対艦ミサイルと。

で、攻撃目標が違うから誘導方式とかも違う。
とはいえ昔は一応トマホークの核弾頭型もあった。パーシングIIっていうのが。


戦艦の砲弾にミサイル当てて撃墜できるの?

戦時中のだったらステルス砲弾なんてことはないと思うし、大体のやつだったら当てられると思う。
ただ当てたあと破壊できるのか? となると話が変わってくるわけで。
近接信管だから直接当ててるわけじゃないし。

とりあえずやり方次第とだけ。

各種ミサイルを本来の目標と異なる目標に撃った場合はどうなるか?

種類にも寄るがとりあえず当てれば効果はある。
対地ならそのまま対艦として使えないこともない。
対空を艦に撃っても、あたったところに居た兵は死傷するだろうけど戦闘は続行できるだろうし。
民間への無差別殺戮が目的ならなんでも良いなのはどっかのバカ共の所業を見ればよくわかる

ただこれは動かないとか動きが遅いとかの艦や地上目標が相手な場合であって、航空機とかに対空以外が当たるとは思わないほうが良い。



誘導編


ミサイルをどうやって誘導するの?

色々あるけど、赤外線画像の認識とかレーザー光が一番強い所に指向したりとか。
他にもあるよ。GPSとか。

昔のはスコープとか肉眼とかで追いかけながらジョイスティック操作ってのもあった。
今のはここから段々進化して誘導方式を複合にしたりしてジャミングに強くなったりと色々。


誘導方式ってどんなのがあるの?

対艦ミサイルは、
慣性航法(Inertial Navigation System INS)
衛星航法(Global Positioning System GPS)
で途中まで誘導する。中間誘導という。

その後
アクティブレーダーホーミング(Active Rader Homing ARH)
赤外線誘導(Infrared homing guidance IRH誘導)
なんかに移行する。終末誘導という。

巡航ミサイルは上のINSとGPSに加えて
地形照合(TERrain COntour Matching TERCOM)
デジタル情景照合(Digital Scene Matching Area Correlation DSMAC)

ようは色々併用してるよということ。妨害されてもなんとかなる。

画像を認識するTVとか誘導とか他にも色々ある。
迷走してたときは鳩使ったりとか色々なアイディアが出てきたもので。

恒星天測航法という時間と星の位置から場所を割り出すようなのもある。弾道ミサイル用だけど。
色々あるよ―と。

戦車の形1万パターンぐらいならSDカードに入るしね。記憶容量に関しては今なら余裕余裕。


ミサイルの有線誘導ってやるの?

やるよ。光ファイバーとかで。初期型のミサイルはこれで誘導してた。

だいたい車両とかヘリコプターとかから誘導するやつ。主に対戦車用。
誘導を人がやるから高くて積載スペースを食う誘導システムの搭載要らないし、電子妨害にも強い。
あと有線のほうが送れる情報量が多いから色々複雑なこともさせられる。
ただし紐付き故に射程も短い。大体4キロぐらい。

途中まで有線で無線に切り替わるものもある。


熱源誘導って寒い所だと精度落ちるの?

猛吹雪とかだと別だが基本問題ない。
むしろ最初期の誘導ミサイルは熱に弱かった。
理由は赤外線センサー周囲が熱せられることでセンサーに熱雑音が混ざるため。
だから一昔前は冷却システムが導入されてるものが多い。


ミサイルの赤外線誘導はレシプロエンジンも追いかけられるの?

余裕。
タバコの火にも反応させようと思えばできる。


ミサイルは敵機とミサイルの区別出来るの?

熱源にロックしてから普通は撃つから、新たに発生した熱源に飛んでくなんてのはロックがはずれない限り無い。熱源の大きさも違うし。
魚雷だとこういうのあるんだけど、戦闘機相手だと無い。




対戦車ミサイル編


歩兵が携行出来るやつで今の戦車に効果あるの?

あるよ。
戦車も全部位が分厚いわけでもないし。

どうやって戦車を相手に歩兵が対戦車ミサイル狙うのよ

射手が近づかなくてもよいわけで。
基本偽装して相手が近づいてくるの待って、撃ったら逃げるのが基本。

戦車ミサイルの役割は戦車に取られないの?

基本戦車以外で戦車を撃破しようって為の物だからね。
一時期戦車に対戦車ミサイル付いてたことあったけど、結局戦車砲が基本だし。何よりコストは砲弾の方が圧倒的に安いし戦車以外の敵にも気軽に臨機応変に使えるからね

あと初速は砲のほうが圧倒的に早いし近距離で戦うものだし戦車は。


対艦ミサイル編


対艦ミサイルは一撃で戦闘不能に出来るのか?

基本そうだと思って良い。

撃沈までは行かなくても戦線に加わるのはもう無理だから、命中さえすればそれで良い。

なんで対艦ミサイルは一回浮き上がってから命中するの?

命中率上がるのと、より命中時のダメージを上がるため。
レーダーとか高い位置に付いてるじゃない。
こんなところやられたらイージスだろうがなんだろうが、ただの浮いてる鉄である。
命中率が上がるのは自身のレーダーを高高度から照射して照準をはっきりさせるため。
水面近くだとレーダー派が水面に反射したりして結構レーダーが雑反射だらけになる。それにホップアップといっても垂直上昇してるわけではなく、やや急な山形に上昇する。そのため、頂点からレーダーで精密に捕捉しなおすことで命中率が上がるわけ。

一般的な流れは、迎撃されないように海面ぎりぎりで接近して、目標手前でポップアップして、だいたい中央辺りに突撃。

ただ最近はスキミングモードのまま突っ込んでいくのが流行してるらしい。
理由はこのポップアップあたりでCIWSなんかによる迎撃を受けやすい可能性があるから。最近はCIGSとか大口径化に加え、処理能力でたいぶ落とせるようになったから。
これだと舷側上あたりから、上部構造物の下の方あたりに突っ込んでく。無論、当たり所が悪ければ十分致命傷になりうる。


艦対艦ミサイルの打ち合いが行われた海戦ってあったのか?

イスラエルVSエジプトが有名かな。1970年代。
ただミサイル艇対決。
イスラエルがエイラート沈められたのがこれ。


潜水艦で対艦ミサイル使うのはなんで?

飛んでく速さとか距離とかが全然違うし。
だいたい200キロぐらいからの射程で方位さえ正しく撃てば後は自立して目標に突っ込む。
発射管から打つから雑音あるけど、こんなに離れたところで撃ったものは探知難しすぎる。

離れた対象にどうやって潜水艦で射程活かすのよ。

パッシブソナーで位置を補足。
ある程度継続的に補足できれば、三角測量で位置特定できる。

敵のレーダーなんかから出た電波をESMマストだけ上げて受信すればやっぱり特定できるし。

あと偵察機とか衛星とかで補足したところに撃つとか。結構やり方はある。

途中で魚雷に切り替わるミサイルってどうなの?

対潜用はAsrockが有名だけど対艦用はロシアにある。
でもこれかなり近くに落とさないと切り替えられない上にそんなに近づいたら普通に防空網引っかかるしで。
魚雷のセンサーの問題。

ただそのロシアは魚雷落とした後空中に残った部分がそのままミサイルとして突っ込んでくる、一発で二段構えのとんでも仕様である。なんというかロマンを感じる。
当然でかくて重い。西側が作らなかったのはその分ミサイル増やせよという考えと思われる。

ミサイルで戦艦の撃沈出来るの?

ものすごくよく聞かれるので、結論だけというと、可能っちゃあ可能だけど、滅茶苦茶コストがかかる

そもそもどのような目的で撃沈する必要があるのかを考えてみよう。
確かに何十発のミサイルを使えば空母だろうが戦艦だろうが撃沈はできる。
でも、そもそもそれ以外の爆弾や魚雷を併用したほうが絶対に良いのと、それ以前に戦えなくしてしまえば脅威じゃないしもう撃沈しなくてもいいよね、と。

とはいえ、この手の質問をする人は、映画よろしく海上の敵艦を倒すのは撃沈して船を沈めるしか無いという考えに囚われていると思うので、そこは丁寧に説明しよう。

とりあえず、大前提として軍艦の脅威って何?
人民に危害を与えうる艦砲、艦載機、妨害電波、侵略部隊の揚陸とか、所謂、武力という奴です。
それが使用できなくなる、あるいは出来る状況ではなくなること、つまり戦闘行動できなくなればそれで良いよね?
誰かが傷つけられたり侵略されたりする脅威はなくなるよね。
ぶっちゃけそれ以上、無理する必要あるかな?
これが軍事力の無力化というやつです*1

それでもわざわざ撃沈するってのは軍事的理由より政治的理由が強くなってくる。
遺したら宣伝されるとか、修復されてまた同じ脅威を警戒し続けるコストが許容できなくなるとか。
逆に威嚇として沈めるとか。
でもやるなら戦闘不能にした後最後の最後に魚雷とか大型爆弾とかを安全な状態で打ち込めばよいでしょう。拿捕してどこかの国のように広告塔として爆薬で派手に沈めたりするのもあり。
そのほうが安上がりだし。

あと本作の場合、水平線を埋め尽くすようなすさまじい数が日本に攻め込んでくることがちょいちょいあるので、一隻一隻にそんなに多量に使っている余裕があるのかという問題がある。
このへんはみのろう氏次第ではあるが。

実戦的な話で語ると、対艦ミサイルの大半はHEの炸裂と残存した燃料による焼夷効果が主なダメージ。
だから魚雷みたいに水が入ってくるようなこと無いからすぐ転覆・沈没はしない。
だが、第二次から現代戦でも艦に致命的となるのはその火災が延焼して、弾薬庫とかに引火しそうになって手が付けられなくなること。
有名なフォークランド紛争で沈んだ5000tクラスの駆逐艦も、ハープーンより小型でしかも不発だったエグゾセ一発によって大火災&電気系統遮断によるダメコン失敗で、大半を焼失して総員退艦による沈没に見舞われている。*2
あのミッドウェーの赤城も魚雷ではなく延焼が止められずに撃沈処分となっている。
だから、火災が発生するだけでその艦は戦闘不能か、しばらく消火活動で身動きがとれない状態になりうる。

それに戦艦動かす首脳部が居るところにでも命中すれば、実質それでその艦は終わりだよねと。
人員が無事でも、パ皇レベルの戦列艦と違って、日露戦争以後の戦艦は艦橋や射撃指揮所からの統制で射撃指揮をしているため、そこが破壊されればそれだけで戦闘能力は激減する。さっきもいったように電気や駆動系統が死んだ場合、排水ポンプや消火ポンプ、各種機構が人力になるので、近代艦はそれだけでも大惨事になりかねる。
一応、副砲もあるし予備や冗長性は備えているが、予備なのでお察し程度。
なので無理して沈めるほど大量に撃ち込む必要はなく、数発、下手したら数十万$のミサイル一発で、現代換算で十数億$とも言われる戦艦の無力化はできるわけだ。

ただこれは海上兵器部門で言われてた通り装甲でガッチガチに固めた超弩級戦艦以上の場合。
金剛型のような装甲の厚みにムラがある巡洋戦艦なら沈めるのは現実的な所がある。
無論、程度問題ではあるが。どっちにしろ、一発で無力化される可能性はあるわけだし。

それにいくら無力化程度の威力とはいえ、現代の軍艦は(機雷掃海艦を除いて)木造じゃなくて当たり前に鋼鉄製船体なので、当然ミサイルも半徹甲弾。なので巡洋艦辺りまでなら問題なく撃沈なり大破なりさせられる。
超弩級戦艦でも巡洋艦並みに装甲が薄い場所は存在し、貫通できる場所がない訳でもないので、そこからの爆発・炎上で大惨事とか普通に起こる。

ちなみにだが・・・戦艦の修復は、第二次に限ればだいたい数ヶ月かかる。ビスマルクとの戦いでボロボロになったプリンス・オブ・ウェールズや、霧島と殴りあったサウスダコタは工廠で半年程度。
そんな戦艦を米粒なコストのミサイルであっさりと傷物にする。
大金と長時間かけて修復した虎の子の戦艦が、安物のせいでなんども工廠送りになったら、その海軍は果たしてどんな気持ちになる?
そんなわけで大金かけて戦艦を沈める必要はそこまでなかったりする。

結論としては、出来るけど引き換えにとてつもなく予算かかるから、このコストを許容できる政治的な理由に加え、さまざまな手段を併用するのが理性的。



対空ミサイル編


命中しなかった空対空ミサイルってどうなるの?

だいたいすぐ燃料切れになって落ちる。自爆はしたりしなかったり。
自爆するようになってるのは外れた後変な方に飛んでって味方に命中されたりとか、敵に鹵獲されたりとかの防止目的。

というわけで落ちた後地上が危険がどうとかそういうのは考慮されてない。

ロックオンした目標を見失ったら別の目標に再ロックオンって出来るの?

大体の場合は出来る。 初期のサイドワインダーはそれで味方機に向かっていったりしてた。

その再ロックオン対象は主にフレアである。つまり欺瞞に引っかかると。

最新鋭のミサイルは赤外線誘導のなら常識的に付いてるよ。
あとよく外れたミサイルが旋回運動してるアニメとかの画像見ることあると思うが、あれはわざとあのように動いて目標を探している状態。

戦闘機は自分に向かってくる対空ミサイルを迎撃できるの?

ほぼ無理。
ミサイル小さいわジェットエンジンと比べて熱源も小さいわすごい早いわこっちに向かってくるから熱源隠れてるわで難しい要素のてんこ盛り。
だから妨害とか欺瞞とかそういうのが中心になってる。
こういった関係上、発射されたら避けようがない必中範囲というのがあったりする。
ただ、迎撃というわけでもないが、撃って来た相手にミサイルを撃ち返して回避という荒業もある。
相手のミサイルがセミアクティブ、つまり敵機自身のレーダーで誘導している場合、逆に反撃することで回避運動を強制させ、誘導不可能な隙にミサイルから逃れる。ミサイル性能の相性によっては先に撃墜することも可能。
もっとも、撃たれたミサイルがアクティブ誘導や慣性誘導、最近ならデータリンクで別機体が誘導してきた場合は無意味。あきらめて脱出を考えよう。

後ろに撃てる空対空ミサイルって無いの?

東側にはあるよ。ロシアが持ってる。
真後ろに対して照準ロックオン発射が出来たはず。
西側にも最近出始めてきた。

対空ミサイルを軍艦に打ち込んで効果あるの?

あるよ。アメリカがNATOの演習でやっちゃった。
トルコの駆逐艦に命中させて艦長以下5名死亡。15名負傷。
……つまり事故であるわけだがなうん。

そういうモードはあると言われるけど基本はやらないよ。空母いぶきの中国軍側みたいなことがあったらやるかも知れない程度に。
やっても十分なダメージにはならん。元々金属ロッドや破片を散らして破損させるのが目的だし。たとえ目標がレーダーみたいな脆弱なむき出し電子機器であっても。

潜水艦って対空ミサイル無いの?

普通はない。一部ソ連とかに例外はあったが。
あとイギリスも研究はしてた。

哨戒機だってチャフとか積んでるし、回避されたら発射場所判明に伴う撃沈が待ってるし。
それに哨戒機って一機で行動してるとも思えないし。

だから基本は逃げの一手だから対空ミサイルは積まない。

地対空ミサイルで敵機を撃墜する時はどのくらい撃つの?

外れるのを想定して5~6発ぐらい撃つよ。少ないときは2発ぐらいだけど。
ベトナムとか中東なんかでは、1機に20発以上飛んできたなんて事もあったらしいが。



巡航ミサイル編


何を持って巡航ミサイルなの?

巡航、つまりながーく飛んで遠くまで行けるやつを言う。
弾道ミサイルと違って落ちるという工程がないので、翼付けたり吸気エンジンとか航行装置がーとかで大きい傾向がある。

あと翼あるけど動力を使用しない滑空誘導弾なんてのもあって、区別されてる。

巡航ミサイルも対艦ミサイルみたいにポップアップするの?

基本しない。

なんで戦闘機で撃墜できる巡航ミサイルが先制攻撃に良いのよ

低高度飛ぶから見つけるのが難しい=撃墜も難しい
自衛隊もレーダーサイトが破壊されても別ので穴埋めできるような防衛計画立ててます。



弾道ミサイル編


大陸間弾道ミサイルはなぜ燃え尽きない

最高速度が出てるのは大気圏より上だから、空気がない。
このときだいたいマッハ10~20ぐらい出てるんだが、空気がないから摩擦もない。というかこんなところだからこそこんな速度が出る。
だから落ち始めると減速するという不思議なことになる。
ちなみにこれ以上早くすると地球を飛び出しかねない。

熱への防御方法は、表面が溶けて気化した時に熱を奪う。

弾道ミサイルで空母狙ったら効果的なのでは?

実はこれ中国が持ってて色々と脅威になってる。東風21Dというやつなんだけど。
これ射程が13,000kmぐらいだからアメリカまで普通に届くという。

こういうのはアメリカも持ってなかったのよ……中距離核戦力(INF)廃棄条約ってのを結んでたせいで。
これはアメリカとロシアで結んでたんだが、2018年にトランプ大統領が破棄を表明。ロシアも2019年に。
中国も加われってやってたんだがヤダって言われて結んでない。
アメリカは実験してて配備待ち。

で、中国のこれだが、頑張れイージスシステムという状態。
守る側のほうが大変だというのに厄介なことにしてくれている。色々並行して作戦やってくるだろうし。

そしてイージス・アショアの反対派が頑張っちゃってて*3、「大変」という二文字についてくる意味合いがもうなんと言えばよいのやら……

ちなみにインドとイランも開発中。
ソビエトも作ってたがロシアで今どうなったのやら。だが崩壊時にその開発チームが北朝鮮に行って中距離弾道ミサイル開発しちゃったという。

最近だと2018年にも実験してるようだけど、どのくらい当たるの? と聞かれたら中国の関係者じゃないとわからんという。そもそも空母狙えるのか怪しい。
ただ、日本に配備されてるロナルド・レーガンを意識してるであろう演習が中国西部でされてたりと、今できなかったとしても将来どうなんだろうと……
2024年現在だとフーシ派が対艦弾道弾で貨物船とかを攻撃してるけど命中率は良くなく普通に外れるし米軍にも撃ち落されまくっている。それとフーシ派の対艦弾道弾は当たっても何故か大したダメージになっていないことの方が多い。

因みに日本も弾道弾ではないが、対空母能力を持たせた滑空弾を将来配備する予定。性能向上型にある能力で初期配備型にはない。

弾道ミサイルの精度はどのくらい?

上のみたいなのもあるが、基本艦船レベルのピンポイントはあまりない。
CEPという概念があって、これは「半分はここに落ちてくよ」という物。 ……半分は、という辺りに色々とお察しください。
例えばミニットマン3だとCEP200。1万kmも飛ばせば半分ぐらいは200m以内におちるぐらいに。

100キロ以上外れるってことはないはず。アメリカとかが作るのであれば。

弾道ミサイルの威力ってどのくらい?

現役最強だったらロシアの……というかソ連のR-36で、関東の半分ぐらいは吹っ飛ぶ恐れがある。20~25メガトン。
史上最強だと四国全体を飲み込む爆発を起こす水爆作ってて58メガトンのやつがあった。

でもこれは単弾頭の話で、今はだいたい多弾頭で飛んでくるからこんなとんでも威力はもう使わない……と思う。多は多で迎撃しづらいんだが。

上は核以外のはなしであり、核だとアメリカで0.3キロ~9メガトン、ロシアは100キロ~20メガトン。
他は知らん。

日本人が一番心配するであろう北朝鮮のは多弾頭無いと思われる。
つまり単弾頭なわけだが、多分20キロトンぐらいではないかな。多分。

弾道ミサイルを空中から発射できないの?

上でも名前出したが、ALBMという種類がある。
ロシアがKh-47M2キンジャールというやつ持ってて、Mig-31から打ち出されてる。
中距離核戦力全廃条約の制限受けないし面倒なことになってる。


潜水艦から弾道ミサイルで先制攻撃してきたらその国特定できるの?

早期警戒衛星が赤外線センサーで感知して通報します。
それで着地点がわかる。

どこに撃ったのかはわかるが、どこが撃ったのかは発射地点しかわからない。
よって無理。

……でもこんなの作れる国なんてそんなに無いし、戦争ふっかけてるわけだからだいたい見当はつく。
が、見当だけで報復核を撃てるかというとどうなんだろうと……

あとは飛んできたミサイルとその中身から製造元特定が可能。
問題なのは、核爆発しちゃった場合のその後に、特定した後あれこれするだけの余力があるかどうかなんだが。


海あるならICBMよりSLBMのほうが安心安全なのでは

潜水艦って高いし。どこでも作れるものじゃないし。
ICBMも小型化が進んでるし、移動できるやつあるし。射程が犠牲になるが。

場所固定のやつは自国内に絶対大丈夫って場所があるアメリカとかロシアとか中国ならともかく、それ以外だとねぇ……

ちなみにイギリスはSLBMだけ。
だがこれはそれを守りきれる海軍力が必須となる。

ちなみに弾道ミサイルを撃つ潜水艦は戦略型を指す。攻撃型は対戦略型とか対潜戦闘とかトマホークなんかで対地任務なんかをやる。


ICBMって先に撃っちゃった方が勝ちなのでは?

ICBMって一箇所だけ狙うってことは無いよ。複数箇所もしくは複数国同時に狙います。
あと、一発で終わることはまず不可能。だって配備国は一杯あるし、配備場所も”判明している場所だけ”でも大量にある。
すこしでも残ったら反撃で大惨事になること間違いなしです。

だからこそ抑止力という。
もしやったら世紀末救世主伝説がどうとかの世界になる。


弾道ミサイルって短距離でも中距離でも弾道なの?

飛んでく軌道で名前が決まるわけで。
弾道を描くならどんな距離を飛ぼうが弾道ミサイル。

V2ロケットってどんなの?

世界で最初の弾道ミサイルと言われてる戦時中のドイツが使ってた物。
ロケットという名前なのはドイツ語でミサイルといっしょになってるから。
翻訳作業とかで特に面倒な要素である。

慣性誘導でロンドンまで飛ばしてた。
つまり進路と方向だけ初期に与えてあとジャイロ。

だいたい517発着弾して、2612人死者出してる。ぶっちゃけコストと戦績が見合ってないから専らV1の生産に回した方がよかったと言われてる。
一方湾岸戦争でイスラエルにはスカッドが39発着弾して死者2名。

弾道ミサイルはどうやって狙ってるの?

マッハ10から20ぐらいで突っ込んできますから、大体狙ったところに当たるよ。
ただこんな速度で進路変えようものなら自滅しかねないもので。

このときは円錐状の形してて、翼無いのこの状態だと。
だから重心位置を変えて突入コースを変える。
だいたい落ちてくるときには誘導がもう無い。というか推進が重力以外にない。


潜水艦以外の船から弾道ミサイルって撃てないの?

計画はあったよ? 未成戦艦ケンタッキーとか。
後ろの砲塔を取っ払って弾道ミサイルを搭載しようっていう計画だった。

あとオブザヴェーション・アイラっていうミサイル追跡艦があるんだが、これ発射筒付いてた。
イタリアでもジュゼッペ・ガリバルディが発射筒だけあった。装備されたことはないが。



日本のミサイル編


自衛隊はなんでトマホーク使ってないの?

自衛隊だと実用性より世論が優先されちゃうから。めんどくさい人々が居るもので。

ようは自衛の定義から外れる―とかそういうの。
だから空中給油装置外すとかそういうことやらされてるわけで……

じゃあ可能になったら配備するのかというと、これ精密なデジタルマップが必要だからすぐにはしないと思う。特に新世界行ってる本作だと特に。

そのデジタルマップもアメリカと多分ロシアぐらいしか持ってないのよ。

でも2017年5月に米メディアから導入する検討がーっていう報道があった。
というわけで案として浮上してる。イージス艦から打てるしね。
それと「日本版トマホーク」といえる長距離巡航ミサイルの「国産化」も検討してる。

そして遂に数種類の巡航ミサイルを導入することが決定した。弾道弾の発射拠点攻撃を名目に。
国産トマホークと呼ばれる12式の射程延伸型も開発決定。これは射程が1500㎞に達する。対中国を念頭に試作品の段階で実戦配備される。
と思ったら唐突にそれとは別に最新Verのトマホークを500発購入の決定が発表され。現在交渉を開始して配備が秒読み段階に入っている。こちらは射程が1600kmで、国産長距離ミサイルの本格配備までの間、保有が正式決定した反撃能力の主力を担う事になる。
また、他にも射程1000km超の極超音速誘導弾も開発中。

日本には巡航ミサイル無いの?

88式地対艦誘導弾が巡航ミサイルっぽいものになってる。地形追随飛行能力あるしターボジェットエンジンだし。
でもこれ射程短いし終末誘導がARHだしで内陸部の敵叩けるかというと難しいし、ぽい物止まり。

あとは上のように数種類の巡航ミサイルの導入・開発が決定している。


なんで自衛隊は弾道ミサイル持ってないんだよ

面倒くさい人たちが居るのは散々言ってきたことだからおいといて。

弾道ミサイルって普通終末誘導つけないし。
配備したらしたでこれたっかいし。
攻撃目標もたくさんあるし。

日本の場合は周辺だけカバーすれば良いので攻撃機+空中給油機のほうが安上がりなのよね。
その空中給油でも文句つけてくる輩が居るんだが。

一定以上の射程があるミサイルは協定とか政治的攻撃の対象になるのよね。
最終的に無人機になるんじゃないかなパイロットもいらんし。

それと自衛隊は基本専守防衛。
あと「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範(HCOC)」に署名しちゃってる。

ただ「大量破壊兵器を運搬可能な弾道ミサイルの開発、実験及び配備につき最大限可能な限りの自制をする」であり、開発しませんという条約ではない。
だからやろうと思えばできないこともない。

高速滑空弾という、事実上の弾道弾が目下開発中だったりする。これは初期型が射程500㎞と報道されているが、発展型は更に射程が伸び、千数百㎞以上と言われている。また最近では更なる能力向上型の開発も報道されており、これは日本が保有する兵器の中では最大射程の3000kmに達する予定。

我ら日本は弾道弾開発しないのか?

専守防衛だからね……あと弾道ミサイル拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範(HCOC)に署名しちゃってるし。

ただしだ。開発が禁止されているわけではないのでそこのところは間違えないでほしい。
「大量破壊兵器を運搬可能な弾道ミサイルの開発、実験及び配備につき最大限可能な限りの自制をする」とあるだけで、自制止まりだ。
そして核弾頭自体は1970年時点で最大でも5年あれば実戦配備できると政府が試算している。

あと上のように事実上の弾道弾である高速滑空弾を開発中。


日本のH2Aロケットは弾道ミサイルにできないの?

無理じゃないかな? いや絶対ではないが。

だって液体酸素とか液体水素とか必要だしこれ極低温保存だし。保存大変。
ロケットエンジンの構造の信頼性が必要なわけだが、液体酸素とケロシン使うものと比較したら大水力エンジン作りづらいから、やっぱ固体燃料のやつが必要になる。

だから北の人工衛星打ち上げ用とかいってるやつはH2Aと事情が違う。
あれは常温保存できるから。

ちなみにテポドンとかノドンとかってアメリカあたりが勝手に名前つけたやつであって、現地での正式名称は不明だったりする。

なんで海自はSSMの発射筒を横に向けてるの?

発射する時の爆風を筒の後ろからそのまま出すから、船の進行方向とかに付けてしまうと発射機の後ろにそれをそらす仕組みを搭載するようになってしまう。重さ増える。

だから交差させて反対側の海上に逃してるの。アメリカもこうやってる。
まぁ甲板に耐熱処理しといて爆風で壊れそうなの置いとかなければ問題無いと言えば無いんだが。

ちなみにロシアのは前方に向けてる。
あっちは発射機の爆風が甲板に直撃しない工夫が色々されてる。

自衛隊って空対地ミサイルもってる?

陸自と海自は持ってるが空自はない。 代用できそうなのはあるにはあるが。
TOWとヘルファイアとマーベリック。

反撃能力とは?

敵基地攻撃能力のこと。ただあくまで「先制攻撃・侵略はしない」という言質のような意味でこの名称になっている。2022年12月に発表された安保三文書によって保有が正式に決定された。これにより迎撃一辺倒だった日本が敵対国への本格的な攻撃能力を持つ事になり、安保政策の歴史的な大転換となった。
この年にどっかのアホがやらかしたおかげで「降りかかってくる火の粉を払うだけじゃ足りないし振りかけてくる根元を消した方が早い」という当たり前のことがようやく通るようになったというべきか

今後は多種多様な長射程誘導弾が配備され、陸海空自の様々なプラットホームから運用される。特に陸自のスタンド・オフ・ミサイル部隊が印象的で、7個地対艦ミサイル連隊・2個高速滑空弾大隊・2個長射程誘導弾部隊で構成される。計画完了の暁には、自衛隊の攻撃投射半径は従来の200㎞から3000㎞へ一気に広がり、朝鮮半島全域は勿論、中国や極東ロシアの大部分を射程に収める事になる

保有が決定している装備は以下の通り(射程は推測)。

  • 12式地対艦誘導弾(能力向上型)
……対地対艦用。全長9m・直径1mに達する巨大なステルス巡航ミサイル。7個地対艦ミサイル連隊は全てこれに置き換わる予定で、反撃能力の主力装備となる。地発型以外にも艦発型、空発型、潜発型も開発する。射程1000~1500㎞。
  • 島嶼防衛用高速滑空弾
……対地対艦用。極超音速で滑空飛行する事実上の短距離~中距離弾道ミサイル。日本版LRHWまたはDF-17 。Block1・Block2A・Block2Bの3段階に分けて開発・配備予定。Block2以降は発射機もミサイル本体も非常に巨大な物になる。特にBlock2以降は威力・射程共に極超音速誘導弾と並んで最大で、戦略級ミサイルとしてスタンドオフ防衛の中心的装備となる。潜水艦からの発射も検討中。射程は500~1000㎞(Block1)、2000㎞(Block2A)、3000㎞(Block2B)。
  • 極超音速誘導弾
……対地対艦用。日本版ツィルコン。高速滑空弾のロケットモーターを流用する可能性からかなりの大型ミサイルになる予定。高速滑空弾と共に日本の戦略級ミサイルとしてスタンドオフ防衛の中心的役割を担う。射程3000㎞。
  • トマホーク
……対地用。皆さんご存知、アメリカの主力巡航ミサイル。旧式ながらアップデートを繰り返して運用され続ける、信頼性においてはピカイチの装備。国産長射程誘導弾が本格配備されるまでの繋ぎとして導入する。日本が購入するのは最新版で、イージス艦を改修して運用される。射程1600㎞。
  • JASSM-ER
……対艦用。同じくアメリカの最新ステルス巡航ミサイル。F-15を改修して運用される。射程900㎞。
  • JSM
……対艦用。ノルウェー製ステルス巡航ミサイル。F-35から運用される。射程500㎞。
  • ASM-3A/改
……国産の超音速ステルス対艦ミサイル。F-2から運用される。射程400㎞以上。
  • 哨戒機用艦対艦誘導弾、17式艦対艦誘導弾(SSM-2)
……護衛艦搭載用の新型対艦ミサイルと、それを改良して哨戒機に載せるタイプの対艦ミサイル。上記のミサイルと比べると射程などで劣るが、自衛隊が保有している従来のミサイルより長射程。射程400㎞。


また、これらのミサイルを最大限に運用する為に衛星網の強化や多数の無人機取得、観測弾といった新装備の取得を行い、有事の際に敵の攻撃で反撃能力が封じられるのを防止する。






ミサイル防衛編


迎撃した核ミサイルは核爆発起こさないの?

基本的にはない。そして基本以外は今のところ無い……はず。

あれ精密機械の塊なのよ。普通の火薬じゃないし。

爆発するには、爆縮用の火薬がタイミンのずれなく点火して、ものすごく綿密な計算配置された核物質を圧縮。
その圧縮された核物質が臨界量を超えたら、弾頭内の中性子発生源から出てきた中性子が飛び込んできて核分裂の連鎖反応が始まって。
水爆の場合だけどこれまでの爆発が引き金になって外側に配置された重水素とか三重水素とかの核融合の反応が始まると。

……という工程であのようなことになる。
これを迎撃の爆発で偶然同じようなことになれってすごい偶然よ? 迎撃時の爆発でこんな精密機械壊れるよ。
火が付けば爆発する爆弾とは根本的に違う。

ただ、迎撃したらその時に中に入ってたプルトニウムとかの核物質はばらまかれるね。
こればっかりはしょうがないけど、核爆発されるよりは遥かにマシ。

まぁ……広島型だったら爆発する可能性はあるっちゃあるが、今時どこも作ることはないと思う。

ちなみに原子力発電所を攻撃された場合はまた別なので。
トマホークでも炉心にはダメージ行かないはずだけど、重要な付属の施設とかやられたらーとか色々問題がある。


迎撃したミサイルの破片は危険じゃない?

危険よ。湾岸戦争の時、迎撃したスカッドの破片で被害出てる。

ただ迎撃しないともっと危険なわけで。


核爆発で電磁パルスやられたらミサイル防衛出来ないし終わりなのでは?

んなことやられたら影響日本だけじゃ済まないし。
韓国北朝鮮は当然として、中国とロシアもいっしょに被害受けるよ。ベトナムなんかもきっと。

だって太平洋上の宇宙空間でやった水爆実験の影響で、数千キロ離れたハワイで大停電起きてるし。

つまり、日本の仮想敵国になってる国がやると、自分もろともになるからやらないだろうと。
報復に対してなんにも迎撃できなくなるよ。
日本に報復攻撃出来るかと言うとまぁ……うん。弾道弾無いし米軍がやってくれれば……

それでも当然EMP対策はしてるけどね、経済被害深刻すぎるよ。
一応しっかりとしたアースをシェルターの中に入れとけば大丈夫ではあるけど、こんなの全てにやってられん。

むしろ自らEMP起こせば相手方の弾道ミサイル無効化出来ない?

無理。アメリカやロシアのはそういうのがあること前提だから。

北朝鮮がちょいちょい実験してるやつ相手だとわからないけど。

ちなみに昔は空対空核ミサイルなんてものがあった。


PAC2と3って違うの?

ミサイル自体が別物。
一応どっちも弾道ミサイル対応ではある。
ただPAC2はスカッドとかの射程数百あたりの短距離弾道ミサイルを想定してるのと、直撃じゃなくて近接信管使った断片効果で破壊しようっていう物。

PAC3は弾道ミサイルを直接破壊する物。対空なんかにも使えるけど基本弾道ミサイル迎撃。

普通はこの2つを混ぜて使う。


携行ミサイルって撃ち落とせる?

無理。護衛艦のCIWSでもだいたい無理。絶対ではないが厳しすぎる。

まずそんなのの射程に居る時点で迎撃まで間に合わないと思う。
射程数kmだから着弾まで数秒程度。
だから巡視船は頑丈に作ってる。

とはいえ相手方が無誘導ならまず当たらないけどね。
不審船が持ち込むようなのに誘導弾は無い……と思いたいけど。

陸上でなら頑張って逃げようとしか言えない。


日本を通過してアメリカあたりに飛んでく弾道ミサイルは日本が迎撃してはだめなの?


簡単説明するのであれば、今の所無理。
法改正が求められている。

ただ他所に飛んでく過程で落としたブースターとかが日本に落ちてくるとかだと話が変わってくる。


なお、召喚世界の場合クワ・トイネの防衛という前例がすでにあるので、あちらでは普通にできるようになっている可能性がある。


ミサイル防衛をなんで軍艦でやるの?

レーダーとか管制装置とか発射機とか諸々を陸上で展開しようってなると結構広大な土地が必要になる。
場所も変えようってなったら大変だしね……イージス・アショア見ればわかると思うけど。
それにいつでも動かせるし道路のインフラ周りの制約もない。

船ならこれら全部に必要人員まで付けて一隻に収まる。
さらに電波が邪魔な山なんかがない場所だからね。

ただ、それでも陸上に用意する理由というのがあるからこそアショア用意しようぜとなってるわけで。
交代要員の用意とかはこっちのほうが楽。重量制限もないし。

…だったはずなのだが、防衛省は何をとち狂ったのか、かつての『巡洋戦艦』に匹敵する2万t級イージス艦をアショア替わりに配備しようという、前代未聞な話が出始めた。イージス艦はもちろん、軽空母クラスに匹敵し、前衛戦闘艦としては現存艦艇で最大規模になる。
上記の通り、艦艇でミサイル防衛はそれなりに利はあるのだが、あくまで予算要求で、さらにただの"事項要求"*4だからといって、ここまで大風呂敷を広げるとはだれも考えていなかっただろう。

当たり前だが、一般的な軍艦ではなく、浮き砲台的な海上プラットフォームのアショアにしたら、陸上アショアと軍艦の利点、全て殺し尽くすことになる。

流石に上記のスペックでは問題があり過ぎたのか、最終的に初期案より小型化・スリム化され、従来イージス艦と同等の能力を確保しつつ高度なBMD能力と長距離打撃力も保持する、イージス艦の上位互換として建造される事が決定した。

小型化されても基準排水量は1万数千トン。これは「まや」型だけでなく中国の055型以上の巨艦であり、建造されれば日本最大、そしてアジア最大の駆逐艦を更新する事になる。
VLSも128セル装備され、名実共に海上自衛隊最強の戦闘艦となる。
1番艦は2027年度末、2番艦は2028年度末に就役予定。




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〔最終更新日:2024年02月06日〕

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最終更新:2024年02月06日 14:57

*1 ちなみにだが、戦闘意欲喪失による降伏も含まれる。軍艦だと拿捕という奴。

*2 このエグゾセ、実は世界で一番使われた西側対艦ミサイルで、弾頭重量が一回り小さい癖に何隻も船を沈めている。しかもなぜか実戦での不発弾が多い。整備性が悪いのか、それとも使っている軍隊の質が悪いのか。

*3 まぁこれに関しては設置する場所の調査でズルしてたのが発覚したが。あと候補地を見てもらえれば分かると思うが当時の政権幹部の出身地に設置しようとしていた。つまり政治的な意味の方が大きかった様子なので…

*4 様々な検討課題があるので額も内容も示せない予算項目一覧。国土交通省なども十年単位かかる防災事業といった超大規模PJはこっちにぶち込んでいる。