祓魔免許
「免許はお持ちで?え、無いのに2号級を祓ったんですか?」
―――事情聴取を行う環境庁職員
祓魔免許とは、FEATO式世界線(以下F式)における日本国内での祓魔行為を認める免許である。F式では環境庁の監督管理を受ける国家資格となっている。なお、祓魔免許は神祇官資格とは異なるためそれぞれの資格を別々に取得する必要がある。
概要
英名 | Permit of Exorcist |
---|---|
略称 | 免許 |
資格種類 | 国家資格 |
分野 | 祓魔行為・祭具の仕様・縁起の運用 |
試験形式 | 筆記試験・技能試験 |
認定団体 | 地方神祇員会 |
根拠法令 | 宗教事業法 |
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祓魔免許の表面(現在交付されているもの) |
祓魔免許の制度・規則については、宗教事業法および下位命令により規定されており、管理と業務は環境庁の地方神祇委員会によって行われる。免許証は地方神祇委員会名で交付される。
祓魔免許は祓魔師の管理・統制と祓魔行為中の安全確保を目的としており、免許を取得せずに、あるいは自身の免許を超える範囲の祓魔行為を行うことはできない。また、銃刀法で規制される祭具、高加護性・呪具などの霊体に影響を及ぼす祭具、有穢性の祭具(以上をまとめて特定祭具と称する)および縁起を使用するための免許も別途設けられており、これらを使用するためには祓魔免許を取得した上で別途免許を取得しなければならない。ただし現実的には強力な界異には複数人で対処することが多いため、乙種以上の適切な免許を取得している監督者の下であれば監督者の免許の範囲内で自身の免許を超える祓魔行為を行っても良い。このため境対の班長クラスなどは乙種以上の免許が必須と言える。
祓魔免許は外国籍でも取得可能であり、丁種免許は日本語を解し境界異常に関する知識を多少持っていれば容易に取得可能であるため免許を所持していない祓魔師はほぼいないに等しい。日本国内で祓魔師として活動するにはなくてはならない資格であるが、暴力団や極左暴力集団の関係者であるなどの理由で取得できない場合がある。また、祓魔免許は取得すれば終身有効だが何らかの理由で免許が取り消されることがある。
なお、報酬を伴う事業として祓魔行為を行う場合は別途祓魔業の許可を得なければならない。ただし一号級以下のみを祓滅する場合は許可を受ける必要は無く、個人事業主の多くが無許可であるとされている。
祓魔免許は祓魔師の管理・統制と祓魔行為中の安全確保を目的としており、免許を取得せずに、あるいは自身の免許を超える範囲の祓魔行為を行うことはできない。また、銃刀法で規制される祭具、高加護性・呪具などの霊体に影響を及ぼす祭具、有穢性の祭具(以上をまとめて特定祭具と称する)および縁起を使用するための免許も別途設けられており、これらを使用するためには祓魔免許を取得した上で別途免許を取得しなければならない。ただし現実的には強力な界異には複数人で対処することが多いため、乙種以上の適切な免許を取得している監督者の下であれば監督者の免許の範囲内で自身の免許を超える祓魔行為を行っても良い。このため境対の班長クラスなどは乙種以上の免許が必須と言える。
祓魔免許は外国籍でも取得可能であり、丁種免許は日本語を解し境界異常に関する知識を多少持っていれば容易に取得可能であるため免許を所持していない祓魔師はほぼいないに等しい。日本国内で祓魔師として活動するにはなくてはならない資格であるが、暴力団や極左暴力集団の関係者であるなどの理由で取得できない場合がある。また、祓魔免許は取得すれば終身有効だが何らかの理由で免許が取り消されることがある。
なお、報酬を伴う事業として祓魔行為を行う場合は別途祓魔業の許可を得なければならない。ただし一号級以下のみを祓滅する場合は許可を受ける必要は無く、個人事業主の多くが無許可であるとされている。
沿革
祓魔免許制度が初めて設けられたのは1951年(昭和26年)に宗教事業法が施行された際である。戦後はGHQによって戦前からあった体制が破壊されたため祓魔業界は無秩序化しており、反政府勢力や反社会的団体の巣窟と化し、戦後の困窮もあって悪質な祓魔師が市民を脅かしていたため適切と認められる祓魔師のみに免許を与え、悪質な祓魔師を排除し業界を統制するために免許制度が設けられた。この当時は祭具が未発達で、いわゆるクラシカル祓魔師やナチュラル祓魔師が主流だったため祓魔師は一定の実力を備えていることが前提になっており、免許は現在のように細分化されておらず当初は祓魔免許1種類のみで、試験も無く申請した者のうち適当と認められるものに免許を与える許可制であった。
しかし技術の発達により素質の無いものでもすぐれた祭具によって祓魔行為を行うことができるようになり、いわゆるタクティカル祓魔師が普及すると経験や知識に欠ける祓魔師が死傷・負障する事例が増えたため祓魔行為の安全性が疑問視されるようになり、また祭具の発達により銃刀法に抵触する祭具や適切に使用しないと使用者の霊体を損傷しかねない祭具が次々と登場したため免許制度の見直しが行われることとなり、197▮年に甲・乙種祓魔免許と銃刀免許、霊反応性免許、有穢性免許が設けられた。この時の甲種免許は3号級以上に、乙種免許は2号級以下に対応しており、1980~90年代に細分化されたことで現在の形となった。縁起免許は2000年代に動物愛護法の改正により縁起が特定動物に指定されたことを受けて2003年に設けられた。現行の免許証は2009年に導入されたICカードタイプのもので、デザインは以前の免許証と変わらないが運転免許証と同様にICチップが埋め込まれ個人情報の素早い照会を可能にしている。
しかし技術の発達により素質の無いものでもすぐれた祭具によって祓魔行為を行うことができるようになり、いわゆるタクティカル祓魔師が普及すると経験や知識に欠ける祓魔師が死傷・負障する事例が増えたため祓魔行為の安全性が疑問視されるようになり、また祭具の発達により銃刀法に抵触する祭具や適切に使用しないと使用者の霊体を損傷しかねない祭具が次々と登場したため免許制度の見直しが行われることとなり、197▮年に甲・乙種祓魔免許と銃刀免許、霊反応性免許、有穢性免許が設けられた。この時の甲種免許は3号級以上に、乙種免許は2号級以下に対応しており、1980~90年代に細分化されたことで現在の形となった。縁起免許は2000年代に動物愛護法の改正により縁起が特定動物に指定されたことを受けて2003年に設けられた。現行の免許証は2009年に導入されたICカードタイプのもので、デザインは以前の免許証と変わらないが運転免許証と同様にICチップが埋め込まれ個人情報の素早い照会を可能にしている。
祓魔免許の区分
法に定める区分 | 法に定める種別の記載 | 法に定める略称 | 祓魔免許証記載文言 |
---|---|---|---|
祓魔免許 | 甲種祓魔免許 | 甲種免許 | 甲種 |
乙種祓魔免許 | 乙種免許 | 乙種 | |
丙種祓魔免許 | 丙種免許 | 丙種 | |
丁種祓魔免許 | 丁種免許 | 丁種 | |
特定祭具免許 | 銃砲刀剣類免許 | 銃刀免許 | 銃刀 |
霊反応性祭具免許 | 霊反応性免許 | 霊反応 | |
有穢性祭具免許 | 有穢性免許 | 有穢 | |
縁起免許 | 縁起免許 | (略称無し) | 縁起 |
免許証の様式
祓魔師免許証 | 第000000000000号 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Permit of Exorcist | 証明写真 | ||||||||
氏名 | ○○○○ | ||||||||
住所 | ○○○○○○ ○○○ ○-○-○ |
||||||||
生年月日 | 元号YY年MM月DD日 | ||||||||
免許の 条件等 |
|||||||||
○○○○○○○○ | 地方神祇委員会 | ||||||||
交付年月日 | 丁 種 |
丙 種 |
乙 種 |
甲 種 |
銃 刀 |
霊 反 応 |
有 穢 |
縁 起 |
|
元号MM年YY月DD日 |
免許証の番号は12ケタである。交付年月日は最も最近に取得した免許が交付された年月日が記載される。
免許の種類
できる/できないこと | 甲種 | 乙種 | 丙種 | 丁種 |
---|---|---|---|---|
一号級以下の祓滅 | 可 | 可 | 可 | 可 |
二号級以下の祓滅 | 可 | 可 | 可 | 不可 |
四号級以下の祓滅 | 可 | 可 | 不可 | 不可 |
五号級以下の祓滅 | 可 | 不可 | 不可 | 不可 |
祓魔行為の監督 | 可 | 可 | 不可 | 不可 |
特定祭具・縁起免許の取得 | 可 | 可 | 可 | 可 |
- 丙、丁種祓魔免許
丁種免許を受けていれば一号級以下の、丙種免許を受けていれば二号級以下の界異を祓滅できる。祓魔行為を監督することはできない。
- 乙種免許
四号級以下の界異を祓滅できる。また、丙種以下の免許を持つ者を監督し、自身の持つ免許の範囲で祓魔行為に従事させることができる。例えば、乙種免許と特定祭具免許を持っている者の監督下であれば丙種以下の免許で特定祭具免許を持たない者でも特定祭具を使用して四号級の祓滅を行って良い。乙種以上の免許は個人の実力よりも監督者としての能力が重視されるため戦闘能力が不足していても条件付きで乙種以上の免許を取得できる祓魔師もいる。
- 甲種免許
五号級以下の界異を祓滅でき、なおかつすべての特定祭具と縁起を使用できる。また乙種以下の免許を持つ者を監督し、自身の持つ免許の範囲で祓魔行為に従事させることができる。このため甲種免許所持者の監督下ではあらゆる祭具を縁起を使用してあらゆる界異の祓滅に参加できることとなる。境対では管理職になるためにほぼ必須と言われており、条件付きで取得する祓魔師も多い。特に神祇官は祓魔師を監督する機会が多いため多くの神祇官が甲種免許を取得していると言われている。
- 銃刀免許
特定祭具のうち、銃刀法に抵触する銃砲および刃渡り15センチメートル以上の刀、5.5センチメートル以上の剣を使用するために必要な免許。祓串銃はこれにあたるため使用するためには銃刀免許を取得するか銃刀免許を受けた監督者の監督を受ける必要がある。また免許を受けていても祓魔免許の等級や本人の能力により使用できる祭具が制限されることがあり、使用できる祭具は免許の条件で指定される。
- 霊反応性免許
特定祭具のうち、高加護性祭具ならびに呪具を使用するために必要な免許。高加護性祭具とは攻勢御社に代表される極めて高い加護を持つ祭具のことであり、加護が高まりすぎると人間を越えてカミになってしまう可能性があるため特定祭具に指定されている。また呪榴弾に代表される呪具も霊体の汚染を引き起こす可能性があるため特定祭具に指定されている。これにあたる祭具を使用するには霊反応性免許を取得するか霊反応性免許を受けた監督者の監督を受ける必要がある。また免許を受けていても祓魔免許の等級や本人の能力により使用できる祭具が制限されることがあり、使用できる祭具は免許の条件で指定される。
- 有穢性免許
特定祭具のうち、有穢性のものを使用するために必要な免許。言わずもがな穢れは危険であるため、黒不浄に代表される有穢性祭具は特定祭具に指定されている。これにあたる祭具を使用するには有穢性免許を取得するか有穢性免許を受けた監督者の監督を受ける必要がある。また免許を受けていても祓魔免許の等級や本人の能力により使用できる祭具が制限されることがあり、使用できる祭具は免許の条件で指定される。
- 縁起免許
縁起を運用するために必要な免許。監督を受けている場合でも縁起の運用には免許が必ず必要である。祓魔免許の等級に応じて運用できる縁起の号級が制限されており、免許の条件で指定される。
- 免許の条件
上記に述べた免許あるいは個人の能力による制限の他に、祓魔行為や特定祭具の使用に特別な条件がある場合やクラシカル祓魔師として免許を取得した場合はそのことが記載される。
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免許証の例。種類の上の欄には旧運転免許と同様に取得している 免許が1、していない免許が0で記載される。高加護性祭具は 霊反応性祭具の一種である。 |
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実際の免許証の例。タクティカル祓魔師として丁種および丙種 免許を取得した、典型的な境対の下級職員の免許である。 |
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実際の免許証の例。丙種および甲種祓魔免許を取得しており、 加えて銃刀・霊反応性・有穢性・縁起免許をすべて取得している ことが見て取れる。使用できる祭具は免許の条件にて指定されて おり、また有穢性祭具を使用する際には禊を行わねばらないこと が指定されている。丁種免許を経ずに丙種を取得していること にも注目。 |
祓魔業の許可
民間の祓魔師が事業として祓魔活動を行うためには地方神祇委員会から祓魔業の許可を受ける必要がある。また、事業として特定祭具を用いた祓魔を行う場合は特定祓魔業の許可を受ける必要がある。ただし無許可でも一号級以下であれば祓魔を請け負っても良いため個人事業主は許可を受けないで営業していることが多い。
適用
基本的に無免許での祓滅は適切な免許を持っていない場合も含めて違法であり、警察による取り締まりの対象となる。ただし緊急避難として祓滅を行った際はその限りではない。
関連ページ
素材
免許証素材
フォントはHGP明朝Bを使用しております。
フォントはHGP明朝Bを使用しております。
権利情報
権利者 | C‘eat la vie |
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属するカノン | FEATO式世界線 |
コンタクト先 | https://twitter.com/Cestlavie2842 |
他作品での使用範囲 | ご自由にどうぞ! 自身のキャラクターの免許証を作りたいとき、 あるいは祓魔師に係る国家資格が欲しいときに ご自由にお使いください! なお、FEATO式カノンを基底とする設定でありますので 既存の設定と食い違うことがあります。 |