FEATO式世界線におけるソ連境界戦争組織
「ソビエト連邦の境界戦戦力はアメリカ、およびNATO諸国の境界戦争戦力を凌駕しており我々は魔術格差 に立たされている」
―――1959年度のCIA報告書
基本情報
略称 | 戦略魔導軍・SVU等 |
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代表者 | ソ連閣僚評議会(~1990) ソ連大統領(1990~1991) |
規模 | とてもおおきい |
本部 | ソ連国防省 |
概要
「労農赤軍の任務は労働者農民の社会主義国家を防衛するに在り」とされ、「決定的戦勝を獲得し完全に敵国を覆滅することはソ連の根本的戦争目的なり」と定められた労農赤軍(*4)にあってその境界戦争部隊の任務は第一義に「
ソ連の境界戦争戦力は前述のとおりフルシチョフの命により1964年に設立された国防省特殊戦争総局が統括しており、組織上は各部隊は陸海空軍などの各軍に所属しているが人事や装備・訓練などを特殊戦争総局が管理・監督し、さらに実際の運用やドクトリンの確立は参謀本部非化学戦総局が一括して担っており、ソ連軍の中で軍をまたいだ独自の管理体系を確立している。これにより各軍において効率良くその特殊な活動環境に適応した部隊を編成し、適切な装備を配備しつつ各軍の特性を適切に組み合わせた運用を行うことができるようになっている。また、KGBや内務省に属する祓魔組織も境界戦争部隊に含めることもあるが、これらの組織は主に国内向けに界異や呪詛犯罪者の撃滅を目的としており、境界戦争時に対界異防御の役目を果たすものの境界戦争そのものを目的とした組織ではない。
歴史
ソ連特有の用語
非化学戦
非化学戦という、具体性を欠く名詞の起源ははっきりしていないがその概念はソ連では1920年代にトゥハチェフスキーが確立させたと言われており、当時科学に基づく最先端の戦術であった化学兵器を用いた化学戦と対比させる意味合いで非化学戦と命名されたと言われている。
儀体化狙撃兵
本来はソ連の核戦略ドクトリンに従い敵後方への縦深浸透攻撃を担っていた(*6)ソ連空挺軍内の祓魔部隊であったが、アフガン侵攻を期に空挺軍部隊の敵後方浸透能力の更なる見直し(*7)と陸海空軍に頼らない空挺軍単独での作戦能力保持のため独自の境界戦力を保持するに至る。
ここで挙げられる儀体化狙撃兵(кластрелковые войска)とはクラデニェッツ(*8)によって武装し、また身体をこれらで置換したサイボーグのこと。その任務の特性上クビンカに集中配備され、およそ1個小隊、33名程度が存在すると言われる。
1978年頃から生産が進められたこれらは1号級界異“ホムンクルス”を素体として作成された人造人間であり、同時に革命の前衛として霊体器官(*9)を保持するように設計されたデザイナーベイビーである。その性質上軍隊の兵科・兵種にちなんだ千差万別の固有術式を保持しており、その戦闘力は1個分隊10名弱で4-5号級界異を撃退可能であるともされる。
命名規則は基本的に「ロシア語の人名」+「ソ連邦政府を父とする(父姓)」+「番号(奇数を――а、偶数を――ева、10の位をそのままで統一する)」となる。
対異種戦闘技術形式(対異種戦術/対異種戦技/対異種術式)
組織
ソ連国防省特殊戦争総局
参謀本部非化学戦総局
ソ連地上軍
部隊 | 配置 | 備考 |
第343非化学戦旅団 | ヴィリニュス,リトアニアSSR, バルト軍管区 |
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第345親衛非化学戦旅団 | ナロ=フォミンスク,モスクワ州, レーニン勲章モスクワ軍管区 |
軍管区統合により西部軍管区に移動 |
第349非化学戦旅団 | ムカチェヴォ,ザカルパチア州, 赤旗勲章沿カルパチア軍管区 |
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第358非化学戦旅団 | ソヴィエツク,カリーニングラード州, バルト軍管区 |
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第374非化学戦旅団 | シンフェロポリ,クリミア州, オデッサ軍管区 |
ソ連崩壊後はウクライナ軍に所属 |
第376赤旗勲章非化学戦師団 | エーベルスヴァルデ,東ドイツ, 駐独ソ連軍 |
1990年に廃止され第489師団に統合 |
第489非化学戦師団 | エカテリノスラフカ,アムール州, 極東軍管区 |
ソ連崩壊後,376師団と統合縮小され, 第489赤旗勲章非化学戦旅団となる |
ソ連空挺軍
人名 | 階級 | 霊体器官、職分 | 霊体器官の特徴 |
アレクサンドラ・ヴラディミロヴナ・イリュムジーノヴァ | 少尉 | 無し?、小隊長 | 術理が言語化出来るものを他者に“教育”できる |
マリア・サユーセヴナ・アジーナ | 兵卒 | 『歩兵』、小隊付 | 特徴無し 歩兵として……とは…………? |
リュドミラ・サユーセヴナ・ドーヴァ | 伍長 | 『狙撃兵』、第1分隊選抜射手 | 狙撃兵として天才的な才覚を発揮する 現実的には不可能な位置からの狙撃が出来る |
アリョーシャ・サユーセヴナ・トゥラヤ | 伍長 | 『特技兵』、第1分隊分隊長 | 特技兵として天才的な才覚を発揮する 実は儀体化狙撃兵小隊の中では最強 |
パーシャ・サユーセヴナ・チィトゥリェヴァ | 軍曹 | 『砲兵』、第1分隊小銃擲弾射手 | 砲兵として天才的な才覚を発揮する 砲爆撃を祓魔術によって実行できる |
タチアナ・サユーセヴナ・ピャーチナ | 上等兵 | 『工兵』、第1分隊擲弾弾薬手 | 工兵として天才的な才覚を発揮する 野戦築城などを祓魔術によって実行する |
エリザヴェータ・サユーセヴナ・シャスチェヴァ | 曹長 | 『指揮官』、第2分隊長・小隊陸曹 | 指揮官として天才的な才覚を発揮する 指揮官が出来る事を祓魔術によって実行する |
クリアーナ・サユーセヴナ・スェーミナ | 『輜重兵』、第1分隊歩兵戦闘車乗員・操縦手 | 輜重兵として天才的な才覚を発揮する 足りないものを補充できる | |
ソフィア・サユーセヴナ・ヴォスィミェヴァ | 一等兵 | 『軍楽兵』、第1分隊対戦車擲弾射手・小隊付ラッパ手 | 軍楽兵として天才的な才覚を発揮する バフが無茶苦茶得意 |
プリへーリヤ・サユーセヴナ・ジェーヴィチナ | 『擲弾兵』、第2分隊小銃擲弾射手 | 擲弾兵として天才的な才覚を発揮する 単純に強い | |
オリガ・サユーセヴナ・ジェーシチ | 『屯田兵』、第1分隊歩兵戦闘車乗員・砲手 | 屯田兵として天才的な才覚を発揮する 侵略した地域の霊脈を乗っ取れる | |
アレフティナ・サユーセヴナ・アジーンナッツァーチナ | 『偵察兵』、第1分隊機関銃手 | 偵察兵として天才的な才覚を発揮する バレにくい | |
グラフィラ・サユーセヴナ・ドーヴァーナッツァーチェヴァ | 『管制官』、第1分隊歩兵戦闘車乗員・車長 | 管制官として天才的な才覚を発揮する 脳内に直接情報共有とかが出来る | |
オクチャブリーナ・サユーセヴナ・トゥリーナッツァーチナ | 『整備兵』、第1分隊衛生兵 | 整備兵として天才的な才覚を発揮する なんでも直せる | |
ユナ・サユーセヴナ・チィトゥルナッツァーチェヴァ | 『便衣兵』、第2分隊選抜射手 | 便衣兵として天才的な才覚を発揮する 変装が無茶苦茶得意 | |
ナタリア・サユーセヴナ・ピェトゥナッツァーチナ | 『衛生兵』、第2分隊衛生兵 | 工兵として天才的な才覚を発揮する なんでも治せる | |
カミラ・サユーセヴナ・シャスナッツァーチェヴァ | 『戦車兵』、第2分隊歩兵戦闘車乗員・操縦手 | 戦車兵として天才的な才覚を発揮する 空気を固めて非実体式の戦車を作れる | |
アントニーナ・サユーセヴナ・スェームナッツァーチナ | 『跨乗兵』、第2分隊機関銃手 | 跨乗兵として天才的な才覚を発揮する 乗り物から振り落とされない | |
アリサ・サユーセヴナ・ヴォスィムナッツァーチェヴァ | 『突撃兵』、第3分隊小銃擲弾射手 | 突撃兵として天才的な才覚を発揮する | |
プリスコヴァ・サユーセヴナ・ジェーヴィトナッツァーチナ | 『通信兵』、第2分隊歩兵戦闘車乗員・車長 | 通信兵として天才的な才覚を発揮する 色んなところと通信が出来る | |
イヴェット・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチ | 『憲兵』、第3分隊分隊長 | 憲兵として天才的な才覚を発揮する 色んな人を捕まえることが出来る | |
エカチェリーナ・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチアジーナ | 軍曹 | 『訓練幹部』、第3分隊歩兵戦闘車乗員・車長 | 部隊の訓練幹部として天才的な才覚を発揮する 部隊員の成長度合いが無茶苦茶高くなる |
ルシア・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチドーヴァ | 『猟兵』、第2分隊対戦車擲弾射手 | 猟兵として天才的な才覚を発揮する 手にした銃火器を高練度で扱える | |
ロクサーヌ・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチトゥリナ | 『防空兵』、第2分隊歩兵戦闘車乗員・砲手 | 防空兵として天才的な才覚を発揮する 非実体式の対空ミサイルや対空砲を制御できる | |
テレサ・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチチィトゥリェヴァ | 『法務官』、第3分隊歩兵戦闘車乗員・砲手 | 法務官として天才的な才覚を発揮する 結界構築が無茶苦茶上手くなる | |
イリーナ・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチピャーチナ | 『空挺兵』、第3分隊機関銃手 | 空挺兵として天才的な才覚を発揮する 自由落下ではダメージを受けない | |
スヴェトラーナ・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチシャスチェヴァ | 『電波技術兵』、第2分隊擲弾弾薬手 | 電波技術兵として天才的な才覚を発揮する レーダー的な事が出来る。電子攻撃も出来る | |
アンジェラ・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチスェーミナ | 『騎兵』、第3分隊歩兵戦闘車乗員・操縦手 | 騎兵として天才的な才覚を発揮する 非実体式の騎兵を制御できる。ちなみにヘリも騎兵 | |
セーミャ・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチヴォスィミェヴァ | 『脱走兵』、第3分隊衛生兵 | 脱走兵として天才的な才覚を発揮する どんなところからでも逃げられる | |
クリスティーナ・サユーセヴナ・ドーヴァーツァーチジェーヴィチナ | 『情報兵』、第3分隊選抜射手 | 情報兵として天才的な才覚を発揮する 情報の収奪や分析がとてもうまくなる | |
エヴゲーニャ・サユーセヴナ・トゥリチャーチ | 『火箭兵』、第3分隊対戦車擲弾射手 | 戦略ロケット兵として天才的な才覚を発揮する 非実体式のロケット/ミサイルを制御できる | |
ポリーナ・サユーセヴナ・トゥリチャーチアジーナ | 『航空兵』、第3分隊擲弾弾薬手 | 航空兵として天才的な才覚を発揮する 非実体式の航空機を制御できる | |
ニーナ・サユーセヴナ・トゥリチャーチドーヴァ | 『政治将校』、副小隊長 | 政治将校として天才的な才覚を発揮する 視界の範囲内に居る全ての対象に“逃亡できない”という条件を課す |
ソ連海軍
KGB
連邦少女
所謂タクティカル祓魔師による国内祓滅の他、KGB議長直属の祓魔師『連邦少女』が存在する。もともとは内務人民委員会の部隊であったが、KGBの成立に伴い合流した。
各共和国および連邦KGBに各数名~100名の単位で部隊が配備されており、総兵力はおよそ500名弱となる。以下、詳細。
部隊名 | 配置都市、管轄組織、管轄地域 | 備考 |
マルチャニエ部隊 | モスクワ,CCCPKGB第二総局, ソビエト社会主義共和国連邦(CCCP) |
各共和国KGBから選抜された精鋭で構成される。崩壊後はロシアに合流 |
ミチェーリ部隊 | モスクワ,RSFSRKGB第二総局, ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国(RSFSR) |
1965年以降はCCCPKGBの指揮下に、1991年に再度RSFSRKGBに復帰。崩壊後はロシアに合流 |
ラーイカ部隊 | キエフ,UkSSRKGB第二総局, ウクライナ・ソビエト社会主義共和国(UkSSR) |
マルチャニエ部隊によって接収が試みらられるもラーイカ部隊が拒否、崩壊後はウクライナに合流 |
ラヴィエーツ部隊 | ミンスク,BSSRKGB第二総局, 白ロシア・ソビエト社会主義共和国(BSSR) |
ロシアと委譲協定を結び、ベラルーシに合流 |
ブリャ部隊 | タシュケント,UzSSRKGB第二総局, ウズベク・ソビエト社会主義共和国(UzSSR) |
崩壊時にミチェーリ部隊によって接収され、崩壊後ロシアに合流 |
ミェーチ部隊 | アルマ • アタ,KASSRKGB第二総局, カザフ・ソビエト社会主義共和国(KASSR) |
ロシアと委譲協定を結び、カザフスタンに合流 |
ヴォーク部隊 | トビリシ,GSSRKGB第二総局, グルジア・ソビエト社会主義共和国(GSSR) |
崩壊時にGSSRKGBから離反し、ロシアに合流 |
ロージナ部隊 | バクー,AzSSRKGB第二総局, アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国(AzSSR) |
崩壊時にミチェーリ部隊によって接収され、崩壊後ロシアに合流 |
ピエールイ部隊 | ヴィリニュス,LSSRKGB第二総局, リトアニア・ソビエト社会主義共和国(LSSR) |
崩壊時にマルチャニエ部隊によって接収され、崩壊後ロシアに合流 |
ソコール部隊 | キシナウ,MSSRKGB第二総局, モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国(MSSR) |
崩壊後は在沿ドニエストル共和国ロシア駐屯軍に合流 |
クラースヌイ部隊 | リガ,LaSSRKGB第二総局, ラトビア・ソビエト社会主義共和国(LaSSR) |
崩壊時にマルチャニエ部隊によって接収され、崩壊後ロシアに合流 |
チェーニ部隊 | フルンゼ,KiSSRKGB第二総局, キルギス・ソビエト社会主義共和国(KiSSR) |
崩壊時にミチェーリ部隊によって接収され、崩壊後ロシアに合流 |
イネイ部隊 | ドゥジャンベ,TSSRKGB第二総局, タジク・ソビエト社会主義共和国(TSSR) |
崩壊時にミチェーリ部隊によって接収され、崩壊後ロシアに合流 |
ザーリャ部隊 | エレヴァン,ASSRKGB第二総局, アルメニア・ソビエト社会主義共和国(ASSR) |
ロシアと委譲協定を結び、アルメニアに合流 |
シチト部隊 | アシガバート,TuSSRKGB第二総局, トルクメン・ソビエト社会主義共和国(TuSSR) |
崩壊時にミチェーリ部隊によって接収され、崩壊後ロシアに合流 |
シーニー部隊 | タリン,ESSRKGB第二総局, エストニア・ソビエト社会主義共和国(ESSR) |
崩壊時にマルチャニエ部隊によって接収され、崩壊後ロシアに合流 |