Goodleの名車・珍車紹介コーナー

SUZUKI チョイノリ 2003-2007(珍車レベル★☆☆☆☆)

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その名のとおり「ちょい乗り」をコンセプトに徹底的に簡素化、低価格化を目指したSUZUKIのスクーターである。
リアショックはおろかエンジンダンパーすら存在せずマウントブッシュの類が全く装着されていないため、すさまじい振動がライダーに襲い掛かる。
エンジン出力もぶっちぎりの低出力であり、海外産のモペット(自転車型バイク)にすら抜き去られかねない出力しかない。体重が重い人が乗ると坂を登れない、なんてことはザラ。
ただし、値段もブッチギリで安く非常に簡素な構造であることからバイクビルダー(フレームレベルで改造する人)から熱烈な支持がある一台である。
様々なエンジンを搭載したカスタムがあり、通常の50ccスクーターエンジンから果ては大型MT車エンジンの搭載などやりたい放題である。

圧倒的な低価格によるエントリー層の購入と一部の熱狂的な変態ファンの支持により、販売台数は10万台を超え「チョイノリⅡ」「チョイノリSS」といった後継機、バリエーション機も存在する。

HONDA ジョルカブ 1999-2003(珍車レベル★★★☆☆)


スクーターであるジョルノのフレームにスーパーカブのエンジンを合体させた純正エンジンスワップ車。あまりにも珍妙すぎて生産台数は極めて少数。ただ、一部の変態マニアから絶大な支持があり、中古車価格はそこそこ高め。
スクーターとしての積載能力、スーパーカブの高い整備性を全て投げ捨てたロマン()車輌。
半ヘルすら入らないインナーボックス、追加ボックスの搭載を許さないリアキャリア、オイル交換すら容易にやらせる気がない極悪な整備性が特徴。
もはや意味がわからないが、そこが変態マニアを熱狂させるようです。
ちなみに、マフラーを除くエンジン周辺のカスタムにはスーパーカブ系のパーツが使えるため非常に豊富なカスタムが可能な一台。

SUZUKI RG250γ 1983-1987(戦犯レベル★★★★★)


「レーサーレプリカ」という一大ブームを巻き起こした大戦犯パイオニア。
発売当時はカウルの取付やハンドルの交換は違法改造とされており、たとえ悪意のない、乗りやすくするための改造であったとしても取り締まりを受けてしまう状態にあった。特に「刀狩り」と呼ばれ、SUZUKIのフラッグシップ車であるKATANAが最も標的にされていた。
「じゃあ最初からついてりゃ問題ないんだろ?」とSUZUKIの開発部の誰かが言ったため、レース仕様車の完全コピーを市販車に落とし込み開発、販売したものが当車である。
当時の車両はエンジン出力35ps前後、当車とほぼ同時期に発売された他社の最新鋭機で「公証40ps」であった。
しかし、当車は公証で45ps、適切なチューニングを行えばボーリングやマフラーの交換をせずとも50ps以上を叩き出すモンスターマシンであった。
レーサーと同じく超がつくほどのピーキーなエンジン特性をしており、低回転域でまともに走らず、パワーバンドに入った途端にバイクだけが吹っ飛んでいくほどのパワーを発生させるエンジンは当時の若者にクリティカルヒットし、カウルを纏ったその姿から各地のサーキットや走り屋スポットを独占した。
ただし、操縦性や安全性に重大な欠陥があり、このような車両を憧れだけで乗ってしまうとどうなるか?

もちろん、事故である。

それまでに経験した事のない圧倒的なパワーが引き起こす悲惨な事故が後を絶たず、250ccにも馬力規制を敷かれることとなる。
しかし、「MorePower!!」をスローガンに馬力競争が発生していた時代に、このような車両の登場は他社にも多大な影響を与え、HONDA「NSR250」、YAMAHA「TZR250」を生み出し、馬力戦争が更に加熱していくことになる。

なお、筆者の愛車であることを追記しておく。

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最終更新:2021年06月09日 18:16