概要


場所柄
奈良県奈良市山陵町1375、森の多い風光明媚()な場所です。
ほとんど奈良と京都の県境に位置する学校。大阪、奈良、京都からの通学者が多い。自由な校風を求め、兵庫民なのに甲陽に行かずはるばるTDJへ来るものも毎年数名いる。
元々東大寺の境内にあったが、山の上に移転して現在に至る。
最寄駅は近鉄高の原・平城駅、JR平城山駅。
近鉄高の原から歩くこと約20分、閑静な住宅街を抜けやや長い坂を登れば到着。バスも出ている(詳しくは「東大寺学園へのアクセス」のページ参照のこと)。
平城駅からも徒歩20分ほどで行けて、こちらのルートは、古事記や日本書紀にも出てくる神功皇后の陵墓である五社神古墳があり、大きな池(最近枯れてドブと化した)と豊かな森に囲まれる長閑な道である。
高の原駅にはイオンがあり、放課後の時間帯になると多数のTDJ生を見かける。
学校から奈良大学の方へしばらく歩いていけばガストやブックオフのある押熊の賑やかな通りに出る。マクドがあったけどつぶれた。
大阪からも京都からもアクセスは悪くないが、K陽やR南に比べると周囲に共学や女子校が少ないのが玉に瑕か、、

校風

(校則)
制服、生徒手帳、頭髪検査、持ち物検査無し。服装自由。NAD◯は短パンだけ駄目らしいがTDJはそれもOK。髪染めてもOKで、ピアスもOK。
女装、化粧も可(のはず)なのでLGBTQにも暮らしやすいと思われる。
スマホ携帯は持ちこみOKだが、授業中に使っているのがバレたら没収(二週間ぐらいで返ってくる)。
自転車通学OK。バイク通学は分からん、だめなのかな?
アルバイト可かどうかは分からないが、そもそもしようとする人を見たことがない。
総じて自由そのもの。TDJ並に自由そうな中高と言ったら兵庫のNAD◯、東京のT駒、A布ぐらいだろうか。

(学校生活)
今や奈良県で唯一の男子校。いつのまにか奈良学園も西大和も共学化してしまった。
「“東大寺”が存続する限り、東大寺学園は共学にならない」という話もあるが、真相やいかに(用語集「共学化」参照)。
ちなみに戦時中までは共学だったらしい。

図書館が巨大で、高の原にある市立の図書館ぐらいデカイ。
授業は大体他の中高一貫校と同じような進度。TDJ出身の教師が多い。
授業時間は8時半から15時10分まで。他の学校と違い終業時間以降の拘束は普通ないが、場合によっては補習があったりする。
補習は成績が芳しくない人、編入生のカリキュラム調節のために行われる。高3になれば、平常時・長期休暇中に任意参加の受験対策補習が開かれる。
定期試験成績に関しては、偏差値は出ず学年順位も大ざっぱなものしか分からない。成績優秀者の貼りだしもなし。
大学合格者の氏名・合格大学の貼り出しもなし。
模試の強制受験も聞く限り他校より少なめ。中学で一回と、高校に入ってから年2~3回。模試の対策は適当で、模試前に科目によって過去問が配られるものもある、という程度。模試解説授業は無く、問題の復習は完全に生徒に任されている。返却された成績表についても学期に一回の10分面談で言及されるだけで、重くは扱われない。「模試成績でN大和の方が良いのに大学進学になると明らかにTDJのが良くなる」のはこの模試対策の薄さのせい。
上記の通り学校側が生徒を勉強へと縛り付けないおかげで、生徒の関心が一様に勉強に向かうようなこともなかなか無いためか、「TDJ出身者には変人が多い」という光栄(?)な風説をよく耳にする。
真面目な人もいれば、ギリギリ赤点にならない程度にしか勉強しない人もいる。そんな中でも「東大か京大か国公立医学部に行きたい」という考えは、ほとんどの人が持ってる、と思う。
赤点基準は30点と極めて緩い。
学校行事の多さは標準的。勉強合宿は無い。
生徒会の意向で体育祭が無くなったのはいかにもTDJらしい。制服がなくなったのも生徒会活動によるものらしい。

<校訓>
1.基礎学力の重視
中高一貫教育を基本として、基礎学力の充実・錬磨につとめ、高等教育への素地をつくる。

2.進取的気力の育成
進んで心身を鍛練し、個性の伸長・自主性の確立につとめ、いかなる苦難にも屈せぬ気概を養う。

3。豊かな人間性の形成
東大寺創建の精神にかんがみ、生あるものすべての共存・相互扶助への自覚を深め、情操豊かな人間性の育成につとめる。

大学進学事情

〈校内順位と進学実績との大雑把な関係〉
詳しくは「大学受験実績」のページを参照のこと。
校内順位 受験大学・進学大学
1-50番 理文問わず東大合格率が8割程度。京医阪医も半分以上受かる。
実際、非医では東大行く人が殆どで、京大は少数派。
大体4割が京医or阪医、4割が東大非医、残り2割が他を受ける。
京医合格の確実圏はだいたい10番以内が相場。
50-100番 平均より上。理文問わず京大合格率が8割程度。
この層の受験校は東大非医、京大非医、国公立医学部でほぼ均等にバラける。
東大合格率は4割弱で、浪人覚悟ならチャレンジの価値あり、といった所。
理系だと、上位ならまだワンチャン京医、阪医にも受かる。
京府医、神戸医など、近畿の都市部国公医受ける人は半分程度が合格する。
100-150番 多くが京大を受ける。が、合格率は3-4割と言ったところ。
一部は東大にチャレンジするものの合格率は1-2割ほど。
阪大なら7割ぐらい受かるが、受ける人はほとんどいない。
150-200番 半分ぐらいは京大を受けるがなかなか受からない。
阪大受ける人も増えてくるが合格率は1-2割ほど。
ほぼ浪人確定。

※余談だが、NAD◯の進路状況と併せて考えるに、成績では
 TDJの50番≒NAD◯の100番
 TDJの100番≒NAD◯の150番
程度でないかと考えられる

文理選択は理系が多く、例年文系選択が40〜60人なのに対し理系は150〜180人となる。医学部を志望する者は例年70〜90人である。
例年TDJの京大合格者数が多くなるのは成績中〜下位層の大半が京大を狙うから。成績上位層は東大や京医、阪医等に流れる。
例年は、東大・京大合計95人以上、医学部合格者数60人以上が豊作不作のおおよその目安となる。
非医学部志望の人が目指すのは東大京大ばかりで、例年非医志望の現役生で東大京大以外を受ける人は、十人いるかいないか、という程度になる。成績が真ん中より上でなおかつ東京行きたい人が東大を受け、残りが京大を受ける、という感じ。大体半分が落ちて浪人する。浪人組で本命に受からなかった理系非医の人は中後期で北大か神大か府大(現在は公大)を受け、そこもダメなら同志社とかの私立に行く。本命に受からなかった文系は早慶に行くか後期で神大か横国か滋賀大を受け、そこもダメならだいたい同志社か立命になる。それ以下の大学に行く人?…う~ん、まあ、あの、お察しということで…。
医学部の進学先は京医と奈県医が二大巨頭、次いで阪医、京府医もやや多め。神医、大阪公大もちらほら。滋賀医、和歌山まで行く人はあんまりいない。理Ⅲは年に1人出るかどうかという感じ。また、後期で山梨医に行く人が学年に必ず1人はいる。なぜか全く関西と縁のない地方の医学部に行く人もいたりして面白い。
最近TDJでも医学部が人気で、例年学年で90人ほどが医学部を受けている。医学部受験者の方は例年三分のニが浪人するが、一浪で大抵受かり、二浪以上になるのは十数名ほど。二浪でも受からなければ歯学部や薬学部へ行く。また大学中退→医学部再受験組もちらほらいたりする。
私立医への進学はTDJでは例年学年で数名。T塚山やR南など他の私立中高一貫では私立医行く人も沢山いるようで、TDJのこの傾向は私立にしては珍しい。
↑その2つは共学だから、女子の医学部志望者が浪人避けの目的で私立医に行かせたかと。反対にtdjから私立医に行く人は殆どが浪人組と思われ。関東は私立医への進学は割と普通なんですけどねぇ。

学費
検定料:20,000円
入学手続時:250,000円
授業料:332,000円
教育充実費:310,000円
育友会・その他諸費:51,900円

入学試験

  • 中学

〈中学入試 日能研結果R4偏差値〉
学校名 2010 2013 2016 2019 2022
東京・T波大附駒場 73 73 73 72 72
東京・K成 72 72 72 71 72
NAD◯ 71 71 72 71 71
千葉・S幕 68 68 68 68 69
神奈川・S光 68 67 68 69 69
東京・A布 67 68 68 67 68
東京・T波大附 65 67 67 68 67
TDJ 67 64 66 67 67
東京・K應中等部 65 64 63 64 67
東京・M蔵 65 63 64 65 67
東京・S渋 60 59 61 64 67
神奈川・K應湘南 66 67 63 64 66
N大和 63 63 66 62 66
都立K石川 59 63 64 67 66
神奈川・E光 67 67 67 66 65
東京・K場東邦 64 67 66 63 65
東京・W稲田 64 65 66 64 65
東京・W稲田実業 64 63 64 64 65
兵庫・K陽 66 64 66 65 64
神奈川・A野 66 65 64 64 64
神奈川・K應普通部 66 65 63 64 64
千葉・I川 62 62 62 62 64
都立M蔵 57 61 59 63 64
京都・R南(専願) 63 64 64 62 63
大阪S光 62 63 64 63 63
東京・K城 61 62 64 63 63
鹿児島・Rサール 61 61 63 62 63

<国語>
  • 漢字の問題が難しい。
<算数>
  • 灘みたいな難しさは無いので、ミスなく素早く解ききるのが重要。
  • と、いうのは昔の話。数学の偉い先生(京大博士号取得)が新しく赴任、彼の作問で難易度が上がった。氏が作成したとある東大寺算数の一問が、『大学入試レベルの難問』として月刊「大学への数学」で取り上げられた。
  • と、思ったら2015年大きく易化。なんやねん。
  • ↑難しすぎたので簡単めにしたのでしょう。単純な学校です。
<理科>
  • 物理が難しいのが伝統。
<社会>
  • 斬新奇抜な問題が多いので過去問を解いて慣れる。特に地形の断面図の問題はお好きな様子。某H学園の教師は「あれどんなソフトでつくってんのやろなー?欲しいなー。」と言っていた。

  • 高校(75期から廃止)
駿台模試にてTDJは4番目の難易度となっている。1番は筑駒、2番は灘、3番は開成。

〈駿台高校受験公開テスト 合格確実ライン偏差値〉
学校名 2019 2020 2021 2022
東京・T波大附駒場 71.9 71.9 72.0 72.0
NAD◯ 71.7 71.7 71.8 71.9
東京・K成 69.6 69.6 69.5 69.3
TDJ 67.1 67.1 67.4 67.1
千葉・S幕 67.1 67.1 67.0 67.0
埼玉・K應志木 66.6 66.6 66.5 66.8
東京・T波大附 66.2 66.2 66.1 66.1


<国語>
  • どこの高校入試でも共通であると思うが、漢字,文法,古文を手堅く取るに限る。
<数学>
  • 大問1は小問集合
  • 大問2は整数問題
  • 大問3は関数
  • 大問4は平面図形
  • 大問5は立体図形
  • 大問2以降は記述式解答となり、部分点がもらえるので、文章での説明を書くのは大事!
  • 奇数年の問題は大体難しい。2019年度は過去10年で最も難しいと言われる。
  • 2021年度の平面図形は作図が出題された。
<英語>
  • 文章は他の難関校に比べさほど長くはないが、読みにくい内容のものが多い。
  • 最後の大問は和文英訳となっており、意外と点の取り所だったりする。
<社会>
  • TDJの社会は高校入試において最も難しい。単なる知識では解けず、総合的に考える力が試される。
  • 文章には中学で習わない内容、時事的な話や国民的アニメなど普通に知識になるものが使われる。
<理科>
  • 一般的に物理が難しい
  • 生物,地学,化学,物理、得意な順で解いた方が良い。

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最終更新:2023年03月17日 16:21