概要
歴史
ことの始まりは宇宙新暦1386年。
ルドラス・エルク率いる
移民船団は、後に連邦の首都星となるゼスタルへ降下し、ルドラトリス一帯の開発に着手した。同時に複数の調査チームも編成し、それぞれの指揮下に武装探査艇を割り当て、護衛部隊として立ち上げたのが新天地における海上戦力の起源とされる。以後の100年の間に数を増やし、同1486年、
セトルラーム共立連邦の建国をもって
KaTa直属の治安維持軍に組み込まれた。海上警備に特化した部隊は当初、宇宙時代における主要な戦力としては期待されなかった。臨検と称して大陸間の貿易を妨げる威圧を繰り返したことから、次第に「無駄飯食らいの節約対象」として蔑まれるようになる。それから更に数世紀が経過し、
外敵との戦いが本格化すると、航空宇宙艦隊は
イドゥニア星系まで反転攻勢を続け、
母なる惑星に到達した。
帝国海軍による強烈な対空放火の洗礼を前に想定以上の損害を被った連邦軍は、その費用対効果の良さに衝撃を受けた。ここで、ようやく海上戦力の有用性が認められたのである。外気圏以遠からの重爆撃をもって敵国もろとも地上世界の広域を焼き払う選択肢も提示されたが、作戦の目的は「イドゥニア世界の解放」であった。「必要以上の破壊を禁じる」旨の厳命を受けていたことから、多くの艦隊指揮官が渋々本国の解釈に従った。仮に敵の海軍基地を潰しにかかった場合、周辺の被害状況によっては「必要以上の破壊」に該当するものと見なされ、本国内政において一強体制の確立を目論むフリートン大統領から責任を問われる恐れが浮上したためである。
時の艦隊司令部は、増派に至るまでの暫しの間、従来の殲滅計画を凍結した。イドゥニア空域に展開する全ての宇宙艦隊に制空権の維持に徹するよう伝え、その穴埋めを当時独立していた
フリーネア王国(現:連邦特別行政区)に負わせた。同4000年以降、複数の独立国からなる連合艦隊は、当時の帝国本土(レシェドルティ地方)を脅かすようになり、最終的に数千万からなる規格外の陸戦部隊を投じて多くの地域を制圧した。更に増派された航空宇宙戦力との連携も強化しつつ、確実に帝国側の防衛部隊をジャゴラス方面の海岸線に追い詰めていった。その間、イドゥニア各地に「セトルラーム海軍」の基地が建設され、その威力は終戦に至るまで無慈悲に拡大した。そうした歴史を踏まえて、海戦の効力を認めたフリートン大統領は、
イドゥニア世界において一定規模の艦艇を残し、以後、緩やかな改装を繰り返した。共立公暦0年。誉れ高きセトルラーム海軍は惑星軌道軍直下の海上防衛部隊として改編され、共立秩序の維持に欠かせない安全保障の要となった。
組織
海上防衛隊は、艦隊司令部を頂点とする。その下に、水上打撃部門を中心として水中部門と航空部門が並立し、これに沿岸防衛部隊と支援艦隊が加わる。艦隊司令部は作戦指揮を統括し、担当海域ごとに各部門の配置を組み立てる。各部隊の状況を随時把握して指示を発し、軌道空間側から合同指揮拠点を経て届く海面接近体の情報を迎撃計画へ落とし込む役目も司令部が負う。人員は艦艇乗員と沿岸勤務員を合わせて数十万を数え、複数の拠点惑星へ分かれて配置される。指揮の階層は、拠点惑星ごとの合同指揮拠点の下に各部門の指揮官が就き、さらにその下に実働部隊の指揮官が連なる形を採る。以下に、各部門の編成と担当任務を示す。
水上打撃部門
打撃戦隊
敵艦隊を洋上で捕捉し、正面から撃滅する主力である。担当海域は複数の作戦区へ区切られ、区ごとに配された艦艇が哨戒と打撃を並行して受け持つ。作戦区の境目には遊撃の艦艇が置かれ、隣り合う区のどちらへも即座に加勢へ回れる態勢が保たれる。艦艇間で座標が共有されると、分散した敵にも火力が一点へ束ねられ、数の劣勢を打撃の集中で覆せる。海面接近体の報を合同指揮拠点から受けたときは、その予測進路上へ艦艇を前送し、洋上に迎撃線を引き直す。迎撃線は接近体の速力に合わせて幾重にも重ねられ、外側の線を抜かれても内側の線が次の一撃を用意する。海中で捕らえられた脅威、上空で確保された制空の状況は、部門の境界での情報接続を経て打撃計画へ織り込まれる。戦隊指揮官は艦隊司令部の統制下に置かれ、隣接する戦隊と打撃の手順を突き合わせながら作戦区の割り当てを調える。区の再編は戦況の推移を見て随時行われ、消耗した区へ後方の艦艇が繰り上がる形で戦力の空白が塞がれる。海洋戦闘艦隊の中核として、他の戦隊が動く土台となる制海の維持を担う。
機動戦隊
前線へ兵員と物資を高速で送り届ける展開の担い手である。喫水の浅い艦艇で固められているため、浅瀬や未整備の沿岸へ直に乗り入れ、離島や沿岸拠点への直接揚陸が利く。港湾の整っていない上陸地点でも、艦から岸へ人員と車両を直接送り出せる構造が備わる。打撃の主力が動くより先に人員と補給を前へ押し出し、水上戦力が作戦を継続できる下地を後方の動線から整える。揚陸の順序はあらかじめ組まれ、先発が橋頭堡を確保したのちに後続の重装備が続く段取りが取られる。輸送の最中も自前の火力で身を守り、妨害を受けながらでも展開の速度を落とさない。揚陸先の座標は合同指揮拠点との同期で刻々と更新され、戦況の推移に応じて輸送の段取りが組み替わる。上陸地点が敵の圧力で使えなくなれば、予備の地点へ即座に針路が振られる。複数の輸送路を同時に開くことで、一路が断たれても補給の流れが途切れない冗長さが確保される。平時には災害救援へも回され、孤立した沿岸拠点へ物資を運ぶ。
水中部門
攻撃潜水戦隊
海中に潜み、敵艦艇へ奇襲の一撃を見舞う。探知されにくい潜水艦で編成され、複数の深度帯へ艦を配することで、深さの違いそのものを接近と回避の両立に使う。浅い層の艦が囮となって敵の目を引くあいだ、深い層の艦が背後へ回り込む挟撃の呼吸も練り込まれる。敵水上戦力の懐へ音もなく忍び寄り、姿を晒さぬまま雷撃を叩き込むのが常道となる。潜航中は自艦の発する音を極限まで抑え、敵のソナーが海中の雑音と自艦とを聞き分けられない間合いまで肉薄する。海面接近体の報が合同指揮拠点から入れば、その進路の直下へ艦を滑り込ませ、海中からの先制で戦況の口火を切る。先制の一撃は敵陣形を崩す起点となり、崩れた隙へ水上の打撃部隊がなだれ込む段取りが組まれる。水上の打撃部隊との呼吸合わせは戦隊指揮官が引き受け、雷撃の頃合いがそこで計られる。長期潜航に堪える運用体系を備えるため、担当海域へ腰を据えた息の長い哨戒を続けられる。潜航期間の交代は他艦と重ならぬよう組まれ、担当海域から監視の途切れる時間が生じない。
潜航支援戦隊
特殊作戦部隊の潜入を海中から下支えする戦隊である。艦内は自己完結した作戦遂行の設えを備え、潜航のあいだ特殊部隊の待機と装備の保管を一手に担う。艦の奥には隊員が発進の合図まで身を潜める区画が設けられ、装備の点検から最終の打ち合わせまでが海中で完結する。目標海域の間近まで隊員を隠密裏に運び、潜入と離脱の足場を海の底に用意する。発進は敵の警戒が緩む頃合いを見計らって行われ、隊員は艦を離れたのち小型の潜航具で岸へ取り付く。何より優先されるのは隠密であり、敵の探知を避けながら目標へじりじりと近づく。任務を終えた隊員の回収も同じ艦が引き受け、あらかじめ定めた海点で合流して海中へ引き上げる。潜入の段取りは合同指揮拠点から得た敵配置の情報をもとに練られ、接近の経路が海中へあらかじめ敷かれる。経路は敵の哨戒網の隙を縫って引かれ、途中に複数の待避点を挟むことで発覚時の逃げ道が確保される。任務の性質から、戦隊の働きの多くは機密の帷の内へ置かれたままとなる。
航空部門
制空航空隊
艦載機を繰り出し、洋上の空を押さえる。航空母艦を足場に機を飛ばし、水上の艦艇の頭上へ傘を差しかけ、敵の航空戦力が艦隊へ届く前に空で叩き落とす。哨戒の当番機が常に空へ上がり、母艦から一定の距離を保った円周上を旋回して不意の来襲へ備える。艦載機は複数の高度帯へ散らされ、高さの違いを織り込んだ迎撃の網が張られる。低い層が漏らした敵機を高い層が捕らえる二段構えにより、単層では抜かれる速い目標も網の内へ追い込まれる。運用は海と空の境目にまたがるため、両層をまたいだ調整は合同指揮拠点が引き受ける。発艦と着艦の間隔は母艦の甲板の回転に合わせて刻まれ、次々と上がる機と戻る機とが甲板上で交錯しない順序が守られる。高高度からの侵入体の報が入れば、迎撃機をその空域へ差し向け、洋上の制空を保ち続ける。差し向ける機数は侵入体の規模に応じて増減し、深追いで母艦上空が手薄にならぬよう残す機も定められる。制空の範囲は、水上の打撃部隊の作戦へ噛み合うよう航空隊指揮官が定める。
哨戒航空隊
洋上の偵察と海中の警戒を受け持つ。広域に引いた哨戒の航路をなぞりながら、水上と海面下の双方へ目を配り、敵の水上戦力や潜む艦影をいち早く炙り出す。航路は担当海域を格子状に切り分けて引かれ、隣の格子と探る時刻をずらすことで見張りに死角も空白も生じない。海面下を探る装備を積み、潜む敵の気配を海上の空から嗅ぎ取るのが持ち味となる。海面へ投じた探知機が拾った微かな音は機上で選り分けられ、海流や生物の立てる雑音と敵艦の発する音とが仕分けられる。航路の途上で拾った索敵の報は艦隊司令部へ送り返され、合同指揮拠点で脅威の度合いが見極められると、打撃戦隊や攻撃潜水戦隊が動くときの判断の土台になる。疑わしい艦影を掴めば、その一点へ機を留めて追跡へ切り替え、対象が動く先を継続して押さえる。制空を担う航空隊とは空を分け合い、こちらは警戒へ専心する。両隊が同じ空域で交錯せぬよう飛ぶ高度と時間が振り分けられ、警戒の網が制空の網と互いを補う形で重ねられる。
その他の部隊
沿岸防衛部隊
海岸線に据えた固定火力で、敵の上陸を渚の手前で押し返す。陣地は海岸線に沿っていくつも連なり、陣どうしの連携で上陸の見込まれる地点へ火力が寄せられる。地形の入り組んだ湾や岬には火力が厚く配され、平坦で上陸されやすい浜へは重点的に照準が向けられる。洋上の部隊が捕らえた海面接近体を、沿岸へ達する間際で迎え撃つのが受け持ちとなる。渚に達した敵に対しては、複数の陣地が角度を違えて弾を集め、逃げ場を狭める交差の火網が敷かれる。接近体の座標が合同指揮拠点から届くと、それに合わせて固定火力の照準が組み直される。洋上で捕捉された到達予測は、水上の打撃部隊との境界で受け渡され、渚の迎撃配置へ引き継がれる。引き継ぎの際は洋上での迎撃で討ち漏らした残りが伝えられ、沿岸側はその取りこぼしへ火力を集める。陣地の据えどころは、受け持つ沿岸の地形を読んで部隊指揮官が見定める。据えた陣地は地形へ溶け込ませて隠され、敵が上陸の直前まで火点の在り処を掴めないよう伏せられる。
支援艦隊
補給と医療で、戦いの継続を後方から担保する。前線の背後に補給の拠点を据え、各部門の展開に合わせて物資を流す経路を敷き、加えて負傷者の後送と艦艇の応急修理も引き受ける。拠点は前線の伸びに応じて前へ繰り出され、補給の届く距離が戦いの広がりに置き去りにされないよう保たれる。各部門がどれだけ消耗しているかは合同指揮拠点との接続から読み取られ、それに応じて補給の優先順位が振り分けられる。弾薬の尽きかけた部門へは補給の艦が先んじて向かい、消耗の緩い部門は後回しに回されて限られた物資が要所へ集まる。海上での洋上補給にも対応し、前線の艦を港へ戻さぬまま航行しながら燃料と弾薬を渡す手立てが備わる。後方支援の配りどころは、戦闘部門の作戦の運びに合わせて艦隊指揮官が決める。傷ついた艦は近くの拠点へ曳かれて応急の手当てを受け、洋上で直せる損傷はその場で塞がれて戦列へ戻される。平時には災害救援へ加わり、被災した沿岸拠点へ医療と物資を届ける。
主な戦力
海上防衛隊の運用は、指揮体制と実働配置の二軸で構成される。指揮体制の頂点は連邦大統領であり、憲法上の最高司令官は筆頭公爵が務めるが、実質的な指揮権は連邦大統領に委ねられる。大統領の指揮下で国防大臣が海上防衛隊の運用を監督し、戦略的な意思決定を行う。各部隊の指揮官は担当部隊の戦術的運用を指揮し、上級指揮官からの命令を遂行する。艦隊司令部は
リンクシステムを用いて各艦艇と常時リアルタイムの接続を保ち、迅速な対応を実現する。合同指揮拠点を介して軌道空間側の部隊と接続され、軌道側から海面接近体の情報を受領して迎撃を組み立てる。艦隊は
イドゥニア星系での作戦経験を踏まえた運用体系を整備しており、複数の拠点惑星に分散配置される。以下に、現役艦艇と保存記念艦を示す。
現役艦艇
サンドリス級海上航空母艦:全長315m,全幅73.3m
共立公暦850年に計画が立案され、同910年から本格的な建造が開始された。星内仕様空母。連邦海軍の航空戦力の中核を担う艦級として設計され、広大な飛行甲板を有する。艦載機の運用能力に優れ、一度に最大70機の航空機を搭載可能である。動力には「第4世代核融合炉」を採用し、
異例の作戦行動にも耐え得る航続能力を実現した。艦橋構造は最新の
令咏術制御システムと統合され、艦載機の発着艦管理を高度に自動化している。防御面では
多層式の装甲構造を採用し、対艦ミサイルに対する高い耐久性を持つ。艦底部には対潜水艦戦闘用のソナーシステムが配置され、潜水艦の脅威に対しても対応可能である。現在までに32隻が就役し、そのうち10隻が
フリーネア王国所属の惑星内戦力として配備されている。残る22隻はイドゥニア星外各惑星の防衛任務に従事し、連邦の海上秩序を支える主力艦として運用される。同艦級は定期的な近代化改修が施されており、最新の電子戦装備を追加することで戦闘能力の維持向上が図られている。
作:ChatGPT
テルナス級海上駆逐艦:全長165m,全幅21m
共立公暦200年に計画され、同250年から155隻建造されている。海上駆逐艦。動力から室内のライトに至るまで全ての制御を
令咏術によって制御しており、前級から更なる小型化に成功した。常時
ビルド・ネットワークによる監視技術も使われ、同400年代までの警備艦の中では最高クラスに近いと評される。一方、極端な小型化のため、船員スペースが窮屈になってしまった。現在は、次世代型の配備が進んでおり、主力の座を引き継ぎつつある。退役済みの中から、20隻を
ファルランベルク王国へ輸出し、同国海軍所属の海域警備艦として運用されている。
リオグレーデ・インスニア級海上護衛艦(巡洋艦)
宇宙新暦4257年から建造を始めた。巡洋艦。1号艦から5号艦まで試験的に建造されて以降、仕様変更を行った上で量産された。
短期間で大量に建造され、後の反攻作戦に貢献した歴史を持つ。現代では、「386号艦」を除く全てのリオグレーデ艦が退役している。
残る一隻は、
フリーネア王国本土の沿岸防衛に充てられているが、外観は当時の面影が殆ど無くなるほど改造されて久しい。
ベクサス級潜水母艦:全長125m,全幅12.1m
共立公暦890年に就役した。核融合推進式の潜水母艦。小型戦闘機を最大50機搭載可能な格納庫を艦内に備え、特殊作戦部隊の潜入任務を支援する役割を担う。長期間の潜航が可能であり、秘密裏の作戦展開を得意とする。艦内には特殊部隊の居住区や装備保管庫や作戦指揮室が完備され、自己完結的な作戦遂行能力を持つ。搭載される小型戦闘機は高度なステルス性能を有し、水中での偵察活動にも耐える。防御面では静音性に優れた設計が施され、敵のソナーによる探知を困難にしている。武装は
魚雷発射管6門を備え、自衛能力も十分に確保されている。現在までに8隻が就役し、主に特殊作戦群の支援任務に従事する。同艦級は連邦の秘密作戦における重要な戦力として位置づけられ、その存在自体が長らく機密扱いとされてきた。近年の情報公開により一部の詳細が明らかになったが、依然として多くの運用実績は非公開のままである。
作:ChatGPT
サリオス級高速戦闘輸送艦
共立公暦920年に就役した。主力輸送艦。高速性と戦闘能力を両立させた設計が特徴である。最大速度は81ノット(時速150km)に達し、緊急時の兵員や物資の輸送に優れた性能を発揮する。本船は浮上型構造を採用し、航行時には船底の大部分が水面から離れるため喫水が極めて浅く、浅瀬や未整備の沿岸部にも直接突入・接岸が可能である。武装は
対空MQGMと機関砲を装備し、輸送任務中の自衛能力を確保している。艦内には最大300名の兵員を輸送可能な居住区が設けられ、小型戦闘車両20台の搭載も可能である。到着後ただちに人員・車両・物資を効率よく降ろすため、艦首に大型複合ランプウェイを備えている。動力には小型核融合炉を採用し、燃費効率と速度性能のバランスを取っている。現在までに25隻が就役し、主に緊急輸送任務や離島防衛の支援に活用されている。同艦級は災害救援活動にも投入され、被災地への迅速な支援物資輸送で高い評価を得ている。多用途性を備え、連邦海軍において幅広い任務へ充てられる輸送艦として運用される。
作:ChatGPT
エヴァーノス級戦術機動潜水艦:全長155m,全幅18.2m
宇宙新暦3955年から建造が始まり、同4500年までに60隻が建造されて来た。この間、動力を核分裂から核融合に切り替え、細かな武装を刷新するなどの改装措置を講じている。その利便性から対艦戦闘を含む、あらゆる局面に対応し、長らく海域作戦の要として活躍した。艦名の由来は宇宙正暦の時代(先ロフィルナ期)に海軍の装甲戦列艦を指揮し、活躍したエヴァーノス艦長から。ノイズキャンセル機能が優れており、海中では「ほぼ無敵」と評されるも、海面に浮かんでいる時に連合帝国のジャゴラス級から砲撃を受けたり、衝角を当てられるなどして沈没することもあった。戦没艦も含め、今日では初期に作られた10隻が引退済みだが、残りの50隻は全て
イドゥニア星内の
フリーネア王国に配備されて久しく、抑止力としての任務を担っている。
保存記念艦
保存記念艦とは過去に退役した軍用艦のうち、祭事または商業目的での運用を認められた旧式艦船全てを指す。
旧世代ケルシスト級航空戦艦
宇宙新暦1350年に
ロフィルナ王国が建造し、同4500年、セトルラーム進駐軍によって接収された。技術後退期のプロトタイプ。飛行能力と戦艦の機能を統合した独特の設計思想を持ち、当時としては革新的な艦種として注目を集めた。砲撃戦と航空戦の両方に対応可能な万能艦を目指したとされる。しかし、実際の運用では、両機能を中途半端に統合したことで戦闘効率が低下する問題を抱えた。内部空間の殆どが大型機材で占められており、機動力を欠くことから、航空戦艦としての能力は不十分とされた。武装の配置も下部に限定されたことで、肝心の対空火力も活かせない結果となった。その後の技術発展を経て、更に高効率の世代艦が登場すると、ただちに退役を余儀なくされ、地下深層へと封印された。現在は
フォールメイラの海軍博物館に保存されて久しく、「大戦前」の歴史を伝える貴重な資料として展示されている。
作:ChatGPT
ロフィルナ級洋上空母
バラトナ級巡航戦艦の設計を改良して建造された。全通甲板式空母。大戦末期に就役し
帝国海軍に大打撃を与えた。
カタパルトが前に2機配置され、ジャゴラス級を改造した小型空母の設計を流用する連合帝国の空母艦隊を苦しめた。
帝国海軍からは死神の異名を貰い、最終的に戦艦68隻、空母57隻、巡洋艦428隻、小型艦380隻、輸送艦7752隻の戦果を上げた。
終戦時までに撃沈されたのは38隻。現在は記念艦として、
ルドラトリスの港に1隻のみ係留されている。
バラトナ級海上戦艦
かつての大戦で、
フリーネア王国(現:特別行政区)に建造を委ねた。旧型戦艦。後のラノリーネ本島攻略作戦に投じられた最後の艦級だが、引き続き戦後も建造が続けられ、共立公暦5年まで稼働していた。ロフィルナ級空母は同艦の設計を元に建造されている。現代では全艦退役して久しいが、このうち2隻が桟橋前にある飲食店として設置された。海上戦艦としては稼働できないため、海に浮かべているだけの物体となる。後に遺産の管理権を巡る訴訟に発展したが、最終的には連邦裁の判決に従い、「非武装記念艦」としての運用が認められた。現在は、民間企業トラゾルス・グループの管理化に置かれている。
ユリーベル級海上戦艦:全長216.5m,全幅32.3m
帝国のジャゴラス級重戦艦に対抗して建造された。旧フリーネア海軍の戦艦。他の旧式戦艦と比べて現代型に近い構造をしており、前に2つの3連装主砲と大型対空散弾砲が4つ、更にレーザー砲が1つ配置される。
後部に12基の連装主砲と2基の魚雷が搭載された。当初は運用実験艦として用いられ、最終的には440隻を数えた。
今日では全艦廃艦されて久しいが、1隻のみ連邦首都星の
テオトーラに保存されている。
- ユリーベル級の砲撃を受け、沈没する連合帝国の小型輸送艦
グレーディン級海上装甲巡洋艦
大戦当時のセトルラーム海軍が建造した。装甲巡洋艦。本来はパレスポル星系の首都星にて運用されていたが、後に特殊輸送艦を使い、反抗作戦のために
惑星イドゥニアへ投入された。小型だが、非常に硬い装甲を持ち、居住性も考慮され快適に航行できるが、巡洋艦の中では速度が一番遅いという難点もある。最大140隻建造されたが、その中でイドゥニアに輸送されたのは120隻となる。そのうち15隻が戦没し、終戦時には105隻が残った。戦後復興に重用され、かなり後の時代(共立公暦2年)まで使われていた。この間、ろくに整備もされず、荒れ果てた69号艦の退役をもって、一旦は歴史の表舞台から姿を消した。
同640年:帝国軍事パレードを契機に復古運動が盛り上がると、記念艦としての復元を目指す計画が進められ、同700年の実現へと至った。今日では、戦争の苛烈さを伝える教材の一つとして保存されている。
ローベル・ティオ級海上戦術補給艦
大戦当時の旧フリーネア海軍が建造した。大型補給艦。戦地での強行補給を目的とし、当時の大型補助艦艇の中ではトップクラスの速度を誇る。
最終的には15隻が建造され、1隻を失った。現代では全艦引退して久しく、11号艦のみ保存されている。
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最終更新:2026年07月19日 20:37