Fealiam Shteftoorm Reindellufia
概要
闘争競技国際理事会(
ロフィルナ語:Fealiam Shteftoorm Reindellufia、略称,F.S.R)は、H.S12年。新時代における共立秩序の維持を目的に発足した。
文明共立機構が主体となって催される
闘争競技の運営組織である。その行動理念は、如何なる犠牲も払わず刺激的な娯楽を提供することを命題とし、官民問わず、健全な戦争経済の発展に誘うことを恒久任務として掲げた。当競技の開催にあたっては紛争抑止の観点から実戦形式での戦いを推奨しており、軍産複合体をはじめ、保険会社、その他の利益団体との契約を推し進めるなど新時代における平和の要としての立ち位置を固めている。
セトルラーム連邦が提供する最先端の
ネットワークシステムの普及から、全ての参加者は死の恐怖に晒されることなくリアルな闘争体験を享受し、福祉と競争性を両立させる世界規模の需要が生まれた。一方、生命倫理を重んじる
カルスナード教王国は本大会の誘致に強い懸念を示しており、「闘争行為による良心の欠如」を指摘するなどして共立世界の在り方を巡る諸団体との対立を深めているのが現状である。
組織
闘争競技に参加する国(組織)の中から専門家を一名ずつ召集。共立機構に属する各統括部長の総意に従う形で当理事会の意思決定が行われている。その下部組織に指揮権を持つ専門家(理事)は各々開催の取引に関する投票権を持ち、各国間で利益分配の調整を行う仕組みとなった。契約の履行にあたっては、環境整備を担う各種の委員会が具体的な企画を進める構造となっており、参加者の育成を始め、様々な関連事業を展開している。該当の開催エリアにおいては、原則として協賛企業との取引を優先することから、特定団体(多国籍カルテル)による一種の世界経済圏が成立した。
主な協賛団体
当初は諸侯同士の政治的対立により、参加できなかった。
転移者星間戦争を契機に、フラウ代表による軍事改革が実施されて以降は非参加のデメリットが勝り、積極的にコミットするようになった。
歴史
本項では当理事会の成立に関連のある事柄を年表形式で記録している。その他の解説に関しては、
闘争競技の歴史を参照のこと。
S.S.4500年
新秩序世界大戦が終結。以後、連絡が途絶えて久しい諸星系に各国の正規艦隊が差し向けられた。
新たに成立したブラッド・コミュニティにおいて、死を伴う違法競技の開催が確認される。
S.S.4505年
S.S.4525年
連合艦隊。頑強な抵抗を続ける旧植民星系エリアに多数の無法者が定着していることを確認する。海賊艦隊の根拠地として機能していた。
S.S.4628年
ロマクトーラ・ルフィア社を中核とする有志連合軍がセトルラーム各地に進駐。これにより、セトルラーム連邦政府は諸星系の守りを固めていく。
海賊艦隊の資金源を断つため、各国政府は違法競技の取り締まりを強化することに合意した。
テルスヴィン星系に加え、ルドラス星系を下したゴルヴェドーラ艦隊とは現状の実効支配領域を巡る小競り合いが継続。この時代のセトルラームに単独防衛の余力はなく、「死に体の重罪人」として報じられた。
S.S.4714年
ラノリア総督率いるザルトーラム植民星系宇宙軍がギールラングからの分離独立を宣言。
サンパルーナ星系(星間ラルティレーナ条約機構)がこれに呼応し、
ツォラフィーナ文明統一機構の成立へと至った。
S.S.4735年
有志連合の支援を受け、強化されたセトルラーム連邦艦隊が失われた2星系を奪還。更なる進撃を開始する。
S.S.4752年
闘争首都星リオグレイナを下したツォラフィーナ艦隊がセトルラームに対して和平条約の締結を打診するも、フリートン政権はこれを拒否。
有志連合による仲裁が続く中、バジタルーナ星系において両軍の総力戦が繰り広げられた。これにより、更に多くの難民が発生する。
S.S.4761年
ユミル・イドゥアム連合帝国において惑星統括AIが蜂起し、版図を広げる。セトルラーム駐在の有志連合軍が対応する流れに。
この間にも各星域を襲う闘争主義者の海賊行為が頻発し、被差別難民を抱き込むブラッド・コミュニティの勢力拡大に繋がった。
S.S.4786年
有志連合は求心力の回復を目論むフリートン政権に圧力をかけ、バジタルーナ星系に対する敵対行動を停止させた。
フリートン政権は相互不可侵以外の成果を得られず、帝国領内の平定に主力艦隊を転進せざるを得ない状況へと追い込まれていく。
ツォラフィーナはセトルラームの占領下にある全ての旧ギールラング領土を返還するよう主張し、国際社会によって承認された。
S.S.4801年
初代皇帝からイドラム2世に惑星統括AIの指揮権が移乗されたことを踏まえ、帝国政府による混乱の収束宣言がなされる。
ツォラフィーナ文明統一機構が全ギールラングの平定を宣言。
キルマリーナ共立国、
メイディルラング界域星間民主統合体が成立し、闘争文化の健全化を推し進めた。
セトルラーム連邦はオクシレイン、ツォルマリアを中心とする国際社会の影響下に置かれ、事実上の属国に成り果ててしまう。
セトルラーム国内において多数を占めるロフォルナ人のナショナリズムが高まり、有志連合の干渉に反対する抗議運動が頻発した。
S.S.4850年
主要各国が内政不干渉の原則に合意。以降はロマクトーラ・ルフィア社が主導する世界共立構想が推し進められた。
民間人に対する無差別攻撃で夥しい数の難民を生み出したセトルラーム連邦は体制の民主化を条件に有志連合からの独立を果たした。
長らく差別政策を指摘されていた帝国政府も貧困層(特にツォルマリア人)に対する段階的な戦後保障を強化していく流れに。
ツォルマリア、オクシレインを中核とする国際共立監視軍が非属星系に対する再侵攻を開始。ブラッド・コミュニティにおける掃討作戦が本格化する。
S.S.5000年(H.S.0年)
多くの非属星系が既存国家の庇護下に置かれ、ブラッド・コミュニティを平定していく中、
文明共立機構の発足宣言がなされる。
H.S.12年
ツォルマリアを中心とする複数国が当理事会の設立に合意。共立機構主導で関連種目の利権化を推し進めた。
H.S.14年
H.S.610年
H.S.758年
セトルラームによる中継貿易の不正(許容値を超えた中抜き)が問題となり、キルマリーナ政府による本部移転の要求が繰り返された。
時の連邦政府、
ヴァンス・フリートン大統領はキルマリーナ政府に対し、帝国と交渉することを約束。
この内容を見た帝国政府は闘争競技からの離脱を主張したが、莫大な経済的損失を計上した連邦政府の強い要請を聞き入れる形でキルマリーナとの接触回避に留めることに合意した。
世界的な経済カルテルが形成される中、セトルラーム、イドゥアム間の貿易が難しくなる可能性に現実味を帯びてきたことが妥協の決定打となった。
キルマリーナ政府は同国首都での理事会本部の復帰を歓迎。フリートン大統領の外交成果を高く評価するとともに、中継貿易に関する追求を差し控えることを約束した。
H.S.950年
キルマリーナ、イドゥアム間の領有問題を巡るキルガル紛争の激化に伴い、
文明共立機構は帝国政府の行動を強く非難。警告指定の措置を下した。
キルマリーナ政府は、闘争競技における連合帝国の加盟権の剥奪動議を当理事会に提出した。
また、セトルラームに対しても連合帝国との取引を一定程度凍結するよう要求。黒丘陣営との契約で損失分を補うことを提案したが、オクシレインによる仲裁を受けて矛を収めた。
帝国に対して仲裁を求められたセトルラーム政府は、行動をエスカレートさせない確約をトローネ皇帝から引き出す努力を約束した。
H.S.999年
生命倫理に親和的なレクネール政権の施策で、ツォルマリア領内(共立機構・連合直轄領)における
闘争競技の開催可能空域が縮小した。
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最終更新:2024年12月18日 23:55