禁人種(各種)

各種禁人種


ここでは作中、名前も明かされなかったようないわゆる「名無し」の禁人種を取り上げ説明する。
なお、それぞれの名称は正式な名称ではなくそれぞれの外見から判断し独断で名付けた非公式のものであることに注意。


禁人種(多足類型)

アゲハサイレン世界で初めて遭遇した禁人種、ALFREDに率いられていた禁人種がこれに該当する。

数多存在する禁人種の中でも最も格下の存在のようで、知能を感じさせるようなものはない。
実力も量産型の禁人種の中では最低ランクであり、近づいて直接攻撃を仕掛けるくらいしかできない模様。
とはいえ並の成人男性を一方的に虐殺し捕食できることから、現代兵器やPSIの力を持たない人間が撃退することは困難であろう。


禁人種(飛行生物型)

1stゲームで杉田望に致命傷を負わせた禁人種、島原の空中を飛行していた禁人種、アストラル・ナーヴァ上空を哨戒飛行していた禁人種がこれに該当する。

昆虫の羽を思わせる4枚の羽と、鳥類のような頭部を持つのが特徴。
動きは素早く、速度と硬いくちばしを生かした突進攻撃を得意とする。
前者はスピードを生かした攻撃でアゲハらを翻弄したものの、その速度と引き換えにパワー、耐久力はそれほど高くはなかったようで、
ライズもまともに使えないアゲハによりしがみつかれた挙句、岩による殴打で核であるイルミナを砕かれ消滅した。

後者は島原上空を移動中、山間に設置された監視小屋内部からライフルによる精密な狙撃を受け、腹部にあるイルミナを破壊され消滅した。
こちらは翼竜を思わせる形状をしていたが、前者との明確な違いは不明。
アストラル・ナーヴァに居たものはこちらと同型と思われる。


禁人種(人型)


禁人種の中でも中核をなしている種族と思われる。
ここでは知能により2種類に大別した。

低知能型

ALFREDタツオを連行した禁人種、大岳山神経制御塔を警備していた禁人種
フレデリカの旧家内に潜んでいた禁人種、及び旧家を襲撃してきた禁人種がこれに該当する。

知能こそ低いものの、奇声を発して他の禁人種を呼び寄せることができる点と、人間のように兵器を用いることができる点で虫型、飛行生物型の禁人種と一線を画す。
強力なサイキッカーの前では雑兵に過ぎないが、イルミナス・フォージによって引き出された力のほぼ全てをライズ、
特にストレングスを中心に割り振っているらしく、腕力を始めとした身体の剛性は生身の人間を遥かに超越している。
しかし、ドルキの弁によれば、「言われたことしかできん単細胞」とのこと。

ALFRED
詳細はALFREDを参照。

タツオを連行した禁人種
タツオに重傷を負わせ、サイレン塔へと連れ帰った禁人種

大きな卵のような輸送箱を持ち歩いて傍らに置き、タツオはこの卵の中に押し込められ連行された。
筋骨隆々の体躯にエプロンを着用するなど、外見はALFREDと似通っていたが、頭部のデザインは大きく異なり、カブトガニの甲羅ような形状をしていた。
タツオの記憶の断片から察するに特に決まった武器は使っていなかったようで、素手による腕力のみでドリフトたちを襲撃したものと思われる。

瀕死に追い込んだタツオをサイレン塔に持ち帰り、イルミナス・フォージを施術したようだが、ドルキに言わせればそれは「失敗」だったようで、
彼からの不興をかい叱責を受けた直後、爆塵者で跡形もなく消し飛ばされてしまった。

塔内部に駐留していた禁人種
エルモア・ウッドの反撃を受けたシャイナが撤退した際、塔内に駐留していた禁人種

脳獣戸呂臣のような体型をしており、腹部には巨大なイルミナを持っていた。
大きく開いたままの口、6つある目玉など人型の中でもかなりの異形をしている。
発声することはできるようだが、まともに言葉を話すことはできないらしく、逃げ帰ってきたシャイナに不用意に話しかけてしまい、
それが彼の怒りに触れ手刀で首を切られ殺されてしまった。

着ていた衣服がドルキのものに少々似たデザインだったのだが、
これが支給されていたものなのか、それとも別の意図があったのかは不明。

大岳山神経制御塔を警備していた禁人種
その名の通り、大岳山神経制御塔内部を警備していた禁人種

筋骨隆々の体躯にエプロンを着用するなど、他の人型の量産型禁人種に順ずる姿ではあるが、頭部のデザインはそれまでに見られない双眼を持つ骸骨型であった。
実力的にも他の人型の量産型禁人種と同等程度かと思われるが、十分に熟達したサイキッカーへと成長していた飛龍の相手にはならず、
あっさりと背後に回られたうえに、そのまま強引に身体を引きちぎられ放り投げられるという惨めな最期を遂げている。

フレデリカ邸に潜んでいた禁人種
その名の通り、フレデリカ邸内部に潜んでいた禁人種

単眼の仮面にツギハギだらけの身体をしているという、いわゆる量産型禁人種である。
フレデリカを待ち伏せし、斧による一撃で彼女を殺害しようとしたものの、その行動はフレデリカに筒抜けであり、
逆に彼女の強烈な回し蹴りを横っ面に食らい蹴り飛ばされた。

精神的に不安定だったフレデリカを困惑させててこずらせたものの結局はパイロ・クイーンでその身を焼かれ、
最後の力を振り絞って他の禁人種たちを呼び寄せたところで力尽きた。

フレデリカ邸を襲撃した禁人種
フレデリカ邸に潜んでいた禁人種が今際の際に呼び寄せた禁人種

容姿について言及はされていなかったものの、見てくれは人型の量産型禁人種に通じるものであると推測される。
人面鳥の背に乗り、上空からフレデリカめがけて巨大な槍を投擲したり、降下して直接攻撃を仕掛けてくるなど集団戦を行えたタイプのようだったが、
パイロクイーン・サラマンドラの力を覚醒させたフレデリカに敵うはずもなく、彼女の攻撃によりそのほとんどが焼失した。


以上のように、低知能型には各々ごとに得意とする武器があるようで、
ALFREDはボウガンとダーツ、タツオを襲撃した人型禁人種および大岳山神経制御塔を警備していた禁人種は素手、
フレデリカ邸に潜んでいた人型禁人種は斧、同邸を襲撃した人型禁人種は巨大な黒い槍といった具合に個性を持ち合わせていた。

高知能型

第三サイレン塔内部を警護していた禁人種、ドルキに謁見しテレパス傍受の報告を行った禁人種がこれに該当する。

外見こそ低知能型のようにエプロンを着用したり、オドのようなスーツを着用しているものの、
人間と遜色ない言語活動をしていることから、イルミナス・フォージの成功例である人型禁人種であると言えよう。
姿形も後述の亜人型や前述の低知能型よりもさらに人間に近いフォルムをしている。
それ故に人員数が少ないのか、W.I.S.Eにとって重要な場所にしか配置されているようで、
ドルキ敗戦の報を噂しあっていたり、緊急の星将会議に興味を示すなどかつての人間らしい場面なども見られた。

ドルキのセリフから推測するに、低知能型だけで施術した場合にはほとんど原型を留めない「失敗作」になってしまうようだが、
ドルキのような幹部が立ち会って指示をしながら施術することで「失敗作」になることを防げるようだ。

また、ドルキによれば「自我が抑え込まれてないこと」、「異形化をせず原型を留めること」、「施術されても知能を保ち続けていること」
以上の三点がイルミナス・フォージ成否の判断基準となっているようだ。


禁人種(亜人型)

4thゲーム開始直後にスタート地点を徘徊していた禁人種がこれに該当する。

体型や外見は人型に近いものの、全体で見れば人型とはまた異なっており、知能は人型禁人種(低知能型)と同等程度のものと思われる。
爬虫類のような身体に頭蓋骨のような仮面、黒マントを着用し、禍々しい形状をした大剣を武器に持つ。
個々の力はさほど強くないとは思われるが、群れで行動しその体格ゆえに速度にも優れているようで、
雨宮を負傷させる(とはいえ、雨宮は丸腰でなおかつ不意打ちを受けたのだが)ことさえあった。

しかし、体勢を整えたアゲハらの敵ではなく、暴王の流星であっさりと倒された他、持っていた剣を雨宮に奪われ返り討ちにされるなど、
数を揃えてもドリフトたちの脅威にはならなかった。

ドリフトたちが集結し、シャイナドルキが到着した時には数体ほど生き残りがいたものの、
開戦直後にドルキがアゲハたちに向けて放った爆塵者に巻き込まれ全滅した。

各個体それぞれがギッザーニの雰囲気を感じさせるような外見をしていたが詳細は不明。
さらに余談ではあるが、耳周りに着用しているリングは前作「みえるひと」に登場した「ハセ」が装着していたものと酷似している。


禁人種(甲虫生物型)

3rdゲーム開始後、カブトが発見した禁人種がこれに該当する。

甲虫類を思わせるボディに多数の眼球がくっついた首、さらに顔は人間というグロテスクな外観をしている。
サイズもなかなかのもので、人間の数倍はあり禁人種の中でもやや大型の部類に分類されるものと思われる。

歩行速度は鈍重なようだが、ある程度高さのあるビルの瓦礫上部を歩いていたことから跳躍するなどなんらかの運動が可能であると推測される。
とはいえ物陰に隠れているカブトに気付かなかった辺り、能力的にはさほど優れているわけではないようだ。


禁人種(微生物型)

タツオに対しイルミナス・フォージ手術を行った禁人種がこれに該当する。

直接的な戦闘能力は不明だが、体格はゆうに人間の数倍はあり神経制御塔の構築やイルミナの施術を行えることから手先が器用なことは確実である。
瀕死だったはずのタツオが施術前には既に負傷箇所が消えていたところから察するにCURE、もしくはそれに順ずる治療や能力を扱えるものと思われる。
さらに被検体を浮遊させた状態でなおかつイルミナに直接触れずに施術、さらに自身も羽や翼などがなくとも飛行可能な点をみると、
量産型禁人種の中ではテレキネシスの能力に恵まれた種族のようだ。
ちなみにイルミナの装着箇所は背中にある。

人型禁人種が持ち帰ったタツオを施術したところまではよかったのだが、かえってそれがドルキの不興をかってしまうこととなり、
施術断行を咎められた直後、上記の人型禁人種と共に爆塵者で粉々に消し飛ばされてしまった。

また、グラナ神経制御塔テレキネシスで構築した際にはこの種族を統率していた近縁の現場監督と思わしき禁人種も登場。
こちらは片言気味ではあるがグラナと敬語で会話し、謝罪をしていたことから微生物型にも人型の低知能型、高知能型に似た関係があると推測される。


禁人種(カメレオン型)

3rdゲーム開始後、雨宮タツオを探すため発信したテレパシーを傍受した禁人種がこれに該当する。

外見はほぼカメレオンのままだが、脇腹からはテレパス傍受用のパラボラアンテナが突き出しており、
また腹部にはイルミナが埋め込まれていることから容易に禁人種であるということがうかがえる。
PSI波動の異常を感知、および報告を行ういわば偵察・中継を生業とする禁人種のようだ。


禁人種(哺乳生物型)

3rdゲーム開始後、アゲハが遭遇した禁人種がこれに該当する。

一見、哺乳動物に見えるがその体高は人間よりもずっと巨大であり、大きな口や多数の眼球を持ち合わせているという不気味な外見をしている。
警戒区域内を闊歩していたが、アゲハを見つけ襲撃。
しかし新たな力を得たアゲハによって実験台として扱われ、難無く葬り去られてしまった。

イルミナの設置場所は腹部と胸部の中間辺りにある。


禁人種(カエル型)

4thゲームにて瀕死の重傷を負った飛龍に迫った禁人種がこれに該当する。

全体的なフォルムはカエルそのものだが、腕が複数本生えていたり、鼻にあたる部分にはさらに人の顔のようなものがくっついている等、
実在するカエルとはかなり形を異にしている。

シャイナ瞬間移動によって上空へと飛ばされ、瀕死の重傷を負った飛龍と遭遇。
動けなくなった彼を襲おうとした瞬間、助けに入ったタツオのバースト拳銃でイルミナを打ち抜かれたあと、
さらに追い討ちとして本体にも数発のバースト弾を打ち込まれ死亡した。

イルミナの設置位置は鼻にあたる部分にある。


禁人種(恐竜型)

4thゲームにて行方不明となっていたと対峙した禁人種がこれに該当する。

特筆すべきはそのサイズであり、目測だけでも体高は5mを遥かに超えており、尾の長さまで含めれば全長は朧の十数倍はあろうかという巨大な禁人種である。
ギーガーの例を見る限りではここまでのサイズならばかなりの実力を持っているものと思われるが、
イルミナス・フォージ実験生命体廃棄層から生還し、禁人種の天敵とも言えるサイキッカーと化していた朧の生命融和の前には全くの無力だった。

イルミナの設置場所が体内であったこと、巨大化したボディとイルミナを持っていたことから察するに、
かつてカプリコが創り出した手乗り禁人種の一種だったのかもしれない。


禁人種(捕獲型)

ジュナス天樹の根襲撃の際に引き連れていた禁人種たちがこれに該当する。
ここでは便宜上、人間を直接取り込み移動するタイプを黒髪型、人間を光に変えて捕獲するタイプを天使型と呼ぶことにする。

黒髪型

ジュナスデルボロに率いられ、天の樹周辺を探索していた禁人種がこれに該当する。
見た目こそは亜人型に分類されるかも知れないが、特徴として合体と分離が行えることが挙げられ、
単体では黒く長い髪の毛でできた身体と骨のような仮面を持つ禁人種として、さらに集合すると合体して巨大なザトウムシのような形状へと変化する。
ザトウムシ状態では身体を切り離すことで単体状態のものを多数排出できる他、複数の眼球を外に出すことで周囲の様子を確認できるようだ。

流石にカイルシャオといった強力なサイキッカーの前では雑魚同然だったが、
高度300m以上の高さから自由落下し着地してもものともしない頑丈さに加え、圧倒的な物量、さらに強靭な捕獲能力で根の住人を多数取り込みその脅威を存分に発揮した。
人間を捉えた後は根を脱出し、アストラル・ナーヴァへと連行しようとしていたのだが、その途中で飛龍らの策略により半数以上が太陽光汚染により消失、
さらに追撃してきたフレデリカのパイロクイーン・サラマンドラにより天の根を襲撃した個体は全滅したものと思われる。

イルミナの設置場所は首の中央、人間で言う喉仏付近にある。

天使型

天の根襲撃の際、ジュナスに率いられて共に内部へと降下した禁人種がこれに該当する。

上半身は包帯を巻いた女性であり、下半身は天体を思わせる球体をしているという異形の禁人種
名も無き禁人種の中では相当格上に位置しているようで、この型の禁人種は彼女一体しか確認されていない。
能力も非常に特殊なもので、単独で飛行、球状の腹部から光を放ち、それを浴びた人間を生命エネルギーへと変換、
体内に捕獲して留めておくほか、瞬間移動さえも行使するという多彩ぶりである。

さらにPSIの力を封印する柱と自らの身体を駆使することでサイキッカーの力を封印することさえ可能である。
この力を利用し、捉えたイアンフブキら、多数の根住人を監禁し続けていた。

しかし最後はサイキッカーとして開花の片鱗をみせつつあったマルコPSIの前に身体を引き裂かれ死亡。

余談ではあるが、外見上が女性であることから初登場時には「W.I.S.Eに捕まった八雲祭である」という憶測や、
包帯を巻きつけていることから禁人種として蘇生させられた犬居清忠ではないかという様々な仮説を生み出した。


禁人種(半人半虫型)

アストラル・ナーヴァのパイプライン上で監視を行っていた禁人種がこれに該当する。

能力や特徴など詳細は不明だが、上半身は人間、下半身は蜘蛛の身体を持っている。
身体のサイズもかなり大きいようだ。


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最終更新:2023年08月09日 13:14