第8話 ~とある体育館への道にて~
(視点:縁祝)
私は、彼らを追っている。
私にしか許されない、私だけの方法で。
私にしか許されない、私だけの方法で。
「…やっと着いた…」
「…えーと、学校名は…?」
「…えーと、学校名は…?」
「すいませーん、そこもう少し…」
声が響く。
本来『○○大学』とか書いてあるべき校門には…黄色と黒のテープ。
…まだ工事中らしい。
声が響く。
本来『○○大学』とか書いてあるべき校門には…黄色と黒のテープ。
…まだ工事中らしい。
「…作ってなかったんですか?」
「いやぁ、学校側の経費が…」
「いやぁ、学校側の経費が…」
…大丈夫なのだろうか?
まぁ、今年開校って事で仕方ないのかしら…
まぁ、今年開校って事で仕方ないのかしら…
この学校は基本的に無法地帯。
授業も好きなように、魔法も好きなように。
……無論、態度が悪かったり度が過ぎると減点される。
まぁ魔法が禁止でも、私のこの方法なら潜り抜けられるけどね。
授業も好きなように、魔法も好きなように。
……無論、態度が悪かったり度が過ぎると減点される。
まぁ魔法が禁止でも、私のこの方法なら潜り抜けられるけどね。
「寮生活…今日からここでゆっくりしていくんだね~。
ところで、時棟はどうするの?」
「何を?」
「休日は家に帰るの?」
ところで、時棟はどうするの?」
「何を?」
「休日は家に帰るの?」
…私は…どうしようかしら。
「そのつもりだ。ハルナもいるしな。」
「このシスコンめが~!本当は幼女がいいんだろォオ?え?」
「… お前、最近相当魔女らしくなってるぞ。乳酸菌取ってるのか?」
「魔女といえば…」
「このシスコンめが~!本当は幼女がいいんだろォオ?え?」
「… お前、最近相当魔女らしくなってるぞ。乳酸菌取ってるのか?」
「魔女といえば…」
…こっちに金色の視線が向けられる。
「…黄金の蝶みたいのがその辺にいる気がするんだけど」
「ストーカーか」
「いえす!うぃー、きゃん!」
「ストーカーか」
「いえす!うぃー、きゃん!」
ぴしっと人差し指を立てる香音。いや、キャノン。
……というか、私のこの方法なら気配も消える筈なんだけどね…?
……というか、私のこの方法なら気配も消える筈なんだけどね…?
…って思って、辺りを見回したの。
…いや、視界を動かしただけかしらね。
そしたら、あっさり見つかったの。真下に……
…いや、視界を動かしただけかしらね。
そしたら、あっさり見つかったの。真下に……
≪…何やってるのかしら?≫
『~※#☆○@+□!?!?!?』
『~※#☆○@+□!?!?!?』
下にいる『あれ』はびくっとして辺りをきょろきょろした。
≪…私よ?≫
『…な、何だ、縁祝さまですカ…』
≪…私よ?≫
『…な、何だ、縁祝さまですカ…』
私の名前は菱方 縁祝。
ひしかた えんじゅって読むの。
…本来なら『オッドアロ』だけどね。
ちなみに香音は『メタシャン』、時棟は『ディアル』…分かるわよね?
時々私は解説役になるから。よろしく。
ひしかた えんじゅって読むの。
…本来なら『オッドアロ』だけどね。
ちなみに香音は『メタシャン』、時棟は『ディアル』…分かるわよね?
時々私は解説役になるから。よろしく。
…で。
何て名前だったかしら、こいつら。
『…お気になさらズ』
『エグネーヴォとキルデフィスのままで結構でス』
≪あら、そう?『白星』とか『黒星』とか呼んであげようと思ったんだけど≫
『けっッ、結構デス!デスデスデスデスデスデスデスデス!』
黒い方が叫ぶ。…エグネーヴォ、ね。
何て名前だったかしら、こいつら。
『…お気になさらズ』
『エグネーヴォとキルデフィスのままで結構でス』
≪あら、そう?『白星』とか『黒星』とか呼んであげようと思ったんだけど≫
『けっッ、結構デス!デスデスデスデスデスデスデスデス!』
黒い方が叫ぶ。…エグネーヴォ、ね。
≪あと、その丁寧語やめてくれる?≫
『嫌デス!デスデスデスデスデスデスデスデス!
マスターに『丁重に』との命令を受けておりまス!』
白い方…キルデフィスだわ。
『嫌デス!デスデスデスデスデスデスデスデス!
マスターに『丁重に』との命令を受けておりまス!』
白い方…キルデフィスだわ。
≪ふぅん…まぁいいわ。
入学式の場所は体育館ね?
私は隅っこでぽけーっとしてるわ≫
『あ、待ってくださイ!!』
『ちょっと待って下さイッ』
入学式の場所は体育館ね?
私は隅っこでぽけーっとしてるわ≫
『あ、待ってくださイ!!』
『ちょっと待って下さイッ』
私は香音と時棟に続いて体育館入り口へ進む。
【■■大学入学式 コチラ】
「…あれっ?塗りつぶされてるよ?」
「すみません、誰かが落書きしてしまったようで…」
職員が申し訳なさそうに言った。
無残にも黒いマジックがべったり塗られた新品看板…
写真なんか撮れないわね。
「すみません、誰かが落書きしてしまったようで…」
職員が申し訳なさそうに言った。
無残にも黒いマジックがべったり塗られた新品看板…
写真なんか撮れないわね。
『ご都合主義ですネ分かりまス』
『はいはいご都合主義乙ですネ』
≪…突っ込まない方がいいわよ≫
『はいはいご都合主義乙ですネ』
≪…突っ込まない方がいいわよ≫
すると二人は口の中から何かを引っ張り出した。
…何かしら、それ?
…何かしら、それ?
【現在大学&この学園小説の名前を募集中です。
なりチャ、スカイプ、フォームなどなどにて応募受付中です】
なりチャ、スカイプ、フォームなどなどにて応募受付中です】
…… 用意周到ね。
『…口の中に入ってたんで取り出したら体が勝手ニ』
≪そういうのをご都合主義と呼ぶのよ。
画面の前のみなさん。この小説では小説の禁じ手である『時間軸マジック』『ご都合主義』が使えるわよー。≫
≪そういうのをご都合主義と呼ぶのよ。
画面の前のみなさん。この小説では小説の禁じ手である『時間軸マジック』『ご都合主義』が使えるわよー。≫
持ってきていた上履きをちゃちゃっと履き、順路に従って体育館に入る二人。
不意に香音が横を向いた。
不意に香音が横を向いた。
「…サークル申し込み書?」
「もう申し込みが出てるな」
「へぇ、面白そうだねー」
「もう申し込みが出てるな」
「へぇ、面白そうだねー」
笑いながらリストを眺めているメタシャン。
「セブン妄想同好会」などのいくつかの名前が連ねてある。
…メタシャン、若干やる気が出てるような気がするけど…気のせいかしら?
「セブン妄想同好会」などのいくつかの名前が連ねてある。
…メタシャン、若干やる気が出てるような気がするけど…気のせいかしら?
サークルは置いといて、二人はパイプ椅子に座った。
私は隅っこのマットにぽんと座る。
エグネーヴォとキルデフィスもすすすっとマットの側に納まった。
私は隅っこのマットにぽんと座る。
エグネーヴォとキルデフィスもすすすっとマットの側に納まった。
『ここなら見えませんネ』
『…お嬢様はサークルを作ると思うカ?』
『いや、今すぐ作りはしないだろウ…と思ったが、するかもナ』
『どっちダ』
『いいカ?するかもしれなイという可能性とその逆の可能性を私は示唆しタだけダ、なのに何故気にする』
『…生きてるかラ』
『うわァ』
『何デ!?なあ何でそうなるんだそコ!?』
『…お嬢様はサークルを作ると思うカ?』
『いや、今すぐ作りはしないだろウ…と思ったが、するかもナ』
『どっちダ』
『いいカ?するかもしれなイという可能性とその逆の可能性を私は示唆しタだけダ、なのに何故気にする』
『…生きてるかラ』
『うわァ』
『何デ!?なあ何でそうなるんだそコ!?』
≪しっ、静かに…始まるわよ≫
私が声を抑えて言うと、二人は途端に静かになった。
体育館には駆け込みの生徒が数人息を切らして入ってくる。
…ざわついていた人々も、雰囲気に気づいたのか段々と静まっていく。
私が声を抑えて言うと、二人は途端に静かになった。
体育館には駆け込みの生徒が数人息を切らして入ってくる。
…ざわついていた人々も、雰囲気に気づいたのか段々と静まっていく。
…これが…魔法なのね…
『それいろいろ違いまス』
エグネーヴォかキルデフィス…ああもうどっちでもいいや、声同じだし。
どっちかのツッコミを最後に、体育館は完全に静まり返った。
どっちかのツッコミを最後に、体育館は完全に静まり返った。
コロンの話だけ電波ですね。
人それぞれってことでお許しを(×)
人それぞれってことでお許しを(×)
エグネとキルデ出してしまった…
日本名にしてるの私だけだし、しかもパロ前のネタをずばずば喋ってるし。
…まぁ、見ての通りフリーダムになってます。
日本名にしてるの私だけだし、しかもパロ前のネタをずばずば喋ってるし。
…まぁ、見ての通りフリーダムになってます。
さぁて入学式どうしようか…(←)