Amazing Spider-Man vol.4

(シリーズタイトル、マーベル

出版:2015年10月〜2017年9月

概要

Amazing Spider-Man"の第4シリーズ。
ピーター・パーカー(スパイダーマン)のパーカー・インダストリーズは軌道にのりグローバルに展開。その結果、グローバルなヴィランたちの注目を集めてしまう。

登場人物

ピーター・パーカー(スパイダーマン):このシリーズのピーターはパーカー・インダストリーズのCEOとして個人のヒーローを超えた力を持っている。何より優秀な社員たちにスパイダーマンのサポートを託すことができ、またスパイダー・モービルやスパイダー・バイクといった多種多様な乗り物を開発させるなど万全の態勢が整っている。スパイダーマンはかつてのように新聞で悪人と叩かれることもなく、パーカー・インダストリーズのマスコット兼ピーターのボディガードという立場があり、これらはアイアマンの正体がトニー・スタークであることを明かす前の状況と似ている。
また装備としてはステルスモードなどが可能な改良されたスーツを使用。ウェブシューターもカートリッジによって酸やテーザーなど様々な効果を発揮するように改良され、さらに能力の幅も広がっている。

モッキンバードパーカー・インダストリーズの社員に扮しているが、実はS.H.I.E.L.D.のエージェント。
プロウラー:かつてスパイダーマンと敵対したヴィランだったが、今はパーカー・インダストリーズの警備主任として働く。時々スパイダーマンのコスチュームを装着して影武者として活動し、ピーターのアリバイ作りに協力している。
ハリー・ライマン:元ハリー・オズボーン。父ノーマン・オズボーンと袂を分かったことを証明するため、母の姓に改名。パーカー・インダストリーズの副社長として働いている。
アンナ・マリア・マルコーニ:ピーターにドクター・オクトパスの精神が乗り移っていた頃に恋人だった女性。いまは真実を知り受け入れパーカー・インダストリーズの科学者として働いている。その結果、スパイダーマンの正体を知る人物の1人である。
リビング・ブレイン:スパイダーマンの命を狙うために作られた高性能コンピューター搭載のロボット。ピーターにドクター・オクトパスの精神が乗り移っていた頃にプログラムを書き換えられ、パーカー・インダストリーズの助手として働く。「美味しい飲み物はいかがですか?」が口癖。

内容

# 1
増大ページ版。パーカー・インダストリーを狙う組織「ゾディアック」との戦いをメインに、スパイダーマン2099スパイダーウーマンマイルズ・モラレスシルクウェブウォリアーズ(マルチバースを渡り歩いて戦うスパイダーマンたちのチーム)たちの物語をオムニバスで描く。

# 2〜5
世界をまたにかける巨大犯罪組織ゾディアックとの戦い。
パーカー・インダストリーズが世界に向けて発売したウェブウェア(進化したi-watchと呼ばれる、つまりそういう商品)をめぐり、ゾディアックがパーカー・インダストリーズを攻撃。
ピーターが装着するバージョンにだけ特殊な情報や機能が存在するのだが、ゾディアックはこれを強奪する。
ピーターはS.H.I.E.L.D.と連携しながらゾディアックへの戦いに身を投じる。
ゾディアックの組織の幹部たちを捕え組織を崩壊させることには成功するが、スコルピオを名乗るリーダーは大英博物館のロゼッタストーンの中から宝冠を奪い、目的を果たして逃げ去ってしまう。

# 6〜8
ミスターネガティブが中国へ。
クロークダガーを謎の薬シェイドで洗脳し、ピーター・パーカーを襲う。
ミスター・ネガティブによって反転させられ、クロークは光の力を、ダガーは闇の力を使うようになった。

# 9〜11
ゾディアックを追跡するスパイダーマン
人工衛星から単独で大気圏突入を試みる。
ゾディアックのリーダー、スコルピオはゾディアックキーとオーレリーを使ってついに未来への扉を開いてしまう。

# 12〜15"Power Play"
最近デビューした謎のヒーロー”リジェント”。その正体はヴォルトに変わる新たな超人刑務所”セラー"を運営するエンパイア・アンリミテッド社のCEOアウグストゥス・ローマンだった。
彼はドクター・スティルウェルに開発させた装置を使い、隔離したスーパー・ヴィランから奪った能力を特殊スーツに転嫁させて使用していたのだが、ある時点で第二段階と称してスーパー・ヒーローからも能力を奪おうとする。
彼はスーパーヴィランやスーパーヒーローの特殊能力を誰かが管理しなければいけないという妄執にとらわれているのだ。
アイアンマンとスパイダーマンが些細なことで喧嘩している隙にマイルズ・モラレスを捕え、その能力を奪うと、ミズ・マーベル(カマラ・カーン)、ノヴァ(サム・アレキサンダー)、キャプテン・アメリカたちから次々と能力を奪っていく。
あらゆる能力を得て強力になったリジェントにスパイダーマンとアイアンマンは苦戦するが、そのときメリー・ジェーン・ワトソンがアイアン・スパイダー・スーツを着て駆けつける!

# 16〜19 "BEFORE DEAD NO MORE"
クロスオーバー"Dead No More: The Clone Conspiracy"の前日譚に位置付けられるシリーズ。
J・ジョナ・ジェイムソンの父、ジョン・ジョナ・ジェイムソン・シニアが不治の病に倒れ死に瀕している中、ニュー・U・テクノロジー社を名乗る企業の医師がクローン技術で造った臓器での治療を申し出る。これに頼るか迷っているところにパーカー・インダストリーズの化学プラントが爆発。従業員が瀕死の重症を負うが、ニュー・U・テクノロジー社の技術でクローンの肺を移植することで一命を取り止めた。しかし、ピーターがその従業員に触れた瞬間スパイダーセンスが激しく反応。ピーターはニュー・Uに対し懐疑的になり、JJJシニアには使わないように勧めた。その一方でパーカー・インダストリーで保安主任として働くプロウラーに潜入調査を実行させる。
ニュー・U・テクノロジー社の黒幕ジャッカルスパイダーマンの仇敵、リザード、エレクトロ、ライノらの死んだ家族や恋人を生き返らせ、味方に引き入れていく。エレクトロに対しては失った能力を復活させようとするが失敗。代わりに生き返ったエレクトロの恋人に能力を与えてしまい、彼女が新たなエレクトロとなった。
パーカー・インダストリーズで助手兼飲み物係として働くロボット、リビング・ブレインには実は消滅したはずのドクター・オクトパスの意識が乗り移っていた。彼はかつてピーター・パーカーに乗り移りスパイダーマンとして活動していた時期に恋人だった女性アンナ・マリア・マルコーニが忘れられず、ロボットの中から見守っていたのだ。しかしピーターと会話する中で知ったある事実に耐えられず、リビング・ブレインは自爆。再び意識を小型のロボットに移し、いずこかへ逃走した。
そうこうしている間にジョン・ジョナ・ジェイムソン・シニアは病状が悪化しこの世を去ってしまう。

# 20〜24
クロスオーバー"Dead No More: The Clone Conspiracy"のタイ・イン。ストーリーを補完する内容。
ドクター・オクトパスはいかにして肉体を取り戻し、ジャッカルと協力関係になったのか。
スカーレット・スパイダースパイダー・グウェンが参戦し、グウェン・ステイシークローンと入れ替わるまで。
ニュー・U・テクノロジー社の黒幕の正体、そしてベンおじさんも復活できると持ち掛けられたピーターの葛藤。
グウェンが死ぬ瞬間までの記憶をすべて保持しているクローンスパイダーマンが本当の想いを語り合う。
事件が終わった後のジャッカルの行方などのシーンが描かれる。

# 25〜26 "THE OSBORN IDENTITY"
ノーマン・オズボーンの行方を追うスパイダーマンは死んだはずのシルバー・サーベルと出会う。
オズボーンがシルバーセーブルの祖国シムカリアの国民を隷属させ、国ごと武器工場のような存在に変えてしまったことを告げられたスパーダーマンはパーカー・インダストリーズの全面バックアップを約束するが、S.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリー Jr.は主権国家への内政干渉であると協力関係の解消を宣言。一方でモッキンバードはスパイダーマンに協力するためS.H.I.E.L.D.の辞職を決断する。
乗り込んだシムカリアで待っていたのは、オズボーンの想像を超える陰謀だった。

# 29〜31 "SECRET EMPIRE"タイ・イン
"Dead No More: The Clone Conspiracy"で塵となって消滅したかに思えたドクター・オクトパスは生きていた。
外見はオクタヴィアスとピーターのDNAをミックスしたスマートな姿になっており、またハイドラと結託したことでその意匠を取り入れたあらたなコスチュームでスペリオル・オクトパスを名乗る。
オクタヴィアスはパーカー・インダストリーズの各支社を破壊、または乗っ取りなどを繰り返しピーターを追い詰め、最後に上海支社のテクノロジーを襲撃し、膨大なクリーンエネルギーを生み出す完成間近の技術を奪おうとしていた。
ピーターは膨大なエネルギーソースをオクタヴィアスに手渡さないため、重大な決断を下す。

# 32 "PERSONAL DEMON"
ノーマン・オズボーングリーンゴブリンとしての意識と能力を取り戻すため旅に出る。
雪山を登り、そしてたどり着いたのはドクター・ストレンジらを生み出したという寺院だった。
オズボーンはそこで魔術の修行をすることになるのだが…

リナンバー

これ以降はAmazing Spider-Man#789へと続く。

# 789〜791 "Fall of Parker"
パーカー・インダストリーズを失ったピーター・パーカーは謝罪と賠償に追われる。
ピーターはモッキンバードの家に転がり込み、デイリー・ビューグル科学部門の班長として新生活を始める。

# 792〜793 "Venom Inc."
"Venom"誌とのクロスオーバーマニアシンビオートを奪ったリー・プライスの陰謀に立ち向かう。

# 794〜796 "TARGET LEVEL: RED"
リズ・アランアルケマックス社が化学実験を行うということで取材に赴くピーターたち。
膨大なエネルギーを持つトリチウムをキング・ゴブリンが狙う。

# 797〜800 "GO DOWN SWINGING"
ノーマン・オズボーンカーネイジ・シンビオートの共生体となり、グリーンゴブリンとしての力も復活させてしまう。
さらにスパイダーマンの正体にも気づいてしまい、ピーター・パーカーや周りの人々を襲撃する。
#800は80ページにも及ぶ増大号

#801
ある一般人の視点で描くスパイダーマン
今日もスパイダーマンは誰かの大切な人々を救い、いつもあなたのためここにいる。

このあとthe Amazing spider-man Vol.5へと続く。









最終更新:2023年06月12日 09:44