All-New X-Men Vol.2

(シリーズタイトル、マーベル

出版:2016年1月〜2017年5月(全19話)

概要

テリジェン・ボムにより地球にテリジェン・ミストが拡散。
この霧はインヒューマンズの遺伝子を受け継ぐ者に触れると能力を覚醒させるが、地球の大気と反応しミュータントには猛毒となり、M-ポックスと呼ばれる病気を引き起こすようになった。
事態に気づいたサイクロップスエマ・フロストテレパシーを通してインヒューマンズに対する宣戦布告を全世界に発信した。
そしてテリジェン・ミストの雲を1つ無効化することに成功し、インヒューマンズの王ブラック・ボルトに戦を挑むが敗北し死亡する*1。("Death of X")
この事件によりミュータントへの差別と迫害は激化し、サイクロップスは死してなお悪名を轟かせることとなった。
そんな中、過去から現代に連れてこられていたオリジナル・X-MENサイクロップスが失踪。仲間たちはその行方を追っていた。


登場人物

過去から連れてこられていたオリジナル・X-MENとその協力者

サイクロップス:現代のサイクロップスは悪名を轟かせて死亡、悩めるヤング・サイクロップス。
ビースト:天才科学者でもある彼だが、現代の進んだテクノロジーに遅れをとっていると思い悩む
エンジェル:クロスオーバー"the Black Vortex"を経て強化。コスミック・エネルギーの炎を放つ翼に変わった。
アイスマン:ゲイであることをカミングアウトしている。
ジーン・グレイは平穏な暮らしを望み関わりを絶っているが、ストームのX-MENに加わり"Extraordinary X-MEN"に登場する。)
X-23:エンジェルの恋人。ウルヴァリンの名を引き継いでいる。
エヴァンアポカリプスの若きクローン
オーヤ:熱と冷気を操るミュータント
ピクルスナイトクロウラーによく似た小型の悪魔のような姿のクリーチャ、バンフ。テレポート能力を持つ。

ほか

内容

#1〜3

ゴースト・オブ・サイクロプスを名乗る若者たちとの出来事。サイクロップスの革命路線や宣戦布告に心酔した信望者たちで、学生だがミュータント能力で悪事を働いている。

ゴースト・オブ・サイクロプス
サースト:リーダーで口から水流を吐く
ピラー:怪力と頑丈の肉体
セバスチャン:怪力と黄色い炎を放出
ジュース:放電と飛行
ターピット:手からタール状の細胞を放出。これで攻撃したり相手を拘束したり、粘りで壁を登ったりできる。要はスパイダーマンぽい能力者。
名称不明のメンバー1人

#4〜7

登場キャラクター:ブロブトード
いつも体が傷つくのを恐れず敵に突っ込み、重傷を負っては能力で回復させているX-23に対し恋人のエンジェルが不安を募らせ険悪なムードになっていく。
そんな中、ブロブが大暴れ。若いX-MENたちが次々と倒される中、エンジェルが強化された能力を解放してブロブを倒し、事態を収集させた。
しかし突如現れたトードが車でサイクロップスを轢いた上で拉致。インヒューマンズへの宣戦布告など現状のミュータントの環境が悪化した理由が大人の方のサイクロップスのせいだと認識しているトードは、若い頃のサイクロップスを殺せば事態が解決すると考えていた。
ヤング・サイクロップスは辛くも脱出できたが、重傷を負ってしまう。

#8

ブロブやトードとの出来事を経てやはり今の時代は自分たちの居場所でないと考えたヤング・ビーストは、科学で解決できないのなら魔術で、と思い立ちドクター・ストレンジを訪ねる。

#9〜11"Apocalypse Wars"

クロスオーバーイベント"Apocalypse Wars"のタイ・イン
学園でエヴァンの誕生日パーティが開かれるが、喧騒よりも静けさを好む彼はパーティを抜け出しタイムトラベルの研究を続けるヤング・ビーストの研究室へ。
そこには第8話でドクター・ストレンジからヤング・ビーストが借り受けたホルスの眼という面があり、何気なくエヴァンはそれを被ってしまう。
すると2人は古代エジプトにタイムスリップし、エヴァンは若かりし頃の本物のアポカリプス(エン・サヴァ・ヌール)と出会ってしまう。
だが当時のエン・サヴァ・ヌールは仲間思いの善良な青年だった。エヴァンは彼がアポカリプスにならないように歴史を改変しうよとするのだが、ヤング・ビーストはその影響を危険視する。

#12

X-23とエンジェルのストーリー。ブロブとの戦い以来ギクシャクしている2人だが、実はエンジェルにも裏の顔があり…

#13

ゲイをカミングアウトしたアイスマンのストーリー。
オーヤとエヴァンがアイスマンに恋人を作らせようとゲイの集まるクラブに行く。慣れないナンパに悪戦苦闘するアイスマンはついにロメオという青年に出会い…

#14〜16

魔術までも利用してタイムトラベルを実現し元いた時代に戻ろうとするビースト。
しかしそれは異世界との門を開き、ゴブリン・クイーン(マデリーン・プライヤー)とデーモンたちを呼び寄せる結果となってしまった。
食い止めとうと奮戦する若きX-MENだがデーモンは不死身で何度も甦ってしまう。
魔術の力で打開しようとするビーストは偶然にも自らを青い怪物の姿に変える術に発動させ、ゴブリン・クイーン撃退に成功する。

17〜18"Inhumans vs. X-MEN"

クロスオーバー"Inhumans vs. X-MEN"に突入。
#17
X-MEN全体の決定を受け、過去から来たオリジナル・X-MENたちのチームもインヒューマンズへの総攻撃に参加することに。しかしヤング・アイスマンはインヒューマンズの青年とデートを重ねる間柄になっているため思い悩む。

#18
精神に寄生する能力を持つインヒューマン「モザイク」に取り憑かれたヤング・サイクロップス。モザイクは前に寄生した相手の記憶のかけらを運んでしまう性質があるため、ヤング・サイクロップスはマグニートーの記憶を見てしまう。そして現代のサイクロップスがインヒューマンズに宣戦布告する前にM-ポックスで死亡していたこと、その後の行動はエマ・フロストのテレパシーによる幻影だったことを知る。

#19 シーズン・フィナーレ

ビーストは仲間を集め、ホルスの眼の力で過去への帰還を実現させる。しかしそこには既にオリジナル・ファイブが存在していて、ビーストは時空の修復能力によってそうなってしまい、自分たちは過去に帰ることなどできないと宣言する。
思い悩むサイクロップスだったが、一同は前に進む決意をする。

続編

ストーリーは"X-MEN PRIME"と"X-MEN BLUE"に引き継がれる。







最終更新:2024年06月02日 08:12

*1 実際はテリジェン・ミストの毒性に気づいたときにミューア島で死亡しており、それ以降のサイクロップスは全てエマ・フロストがテレパシーで作り上げた幻影だった。