Extraordinary X-Men

(シリーズタイトル、マーベル

出版:2016年1月〜2017年5月(全20話)

概要

テリジェン・ボムにより地球にテリジェン・ミストが蔓延。
インヒューマンズの秘法とも言えるこの霧はインヒューマンズの遺伝子を受け継ぐ者には能力を覚醒させるが、地球の大気と反応しミュータントには猛毒となり、M-POXと呼ばれる疾病を引き起こすようになった。
事態に気づいたサイクロップスはインヒューマンズに対し宣戦布告。テリジェン・ミストの雲を1つ無効化することに成功し、インヒューマンズの王ブラック・ボルトに戦を挑むが敗北し死亡する*1。("Death of X")
ストームたちはリンボー界にミュータントの疎開地X-ヘイブンを作り、事態が収まるまで避難することにしたのだが…

登場人物

ストームのX-MEN

ストーム(オロロ・マンロー):天候を操る。プロフェッサーXの遺産「恵まれし子らの学園」を継承している。
マジック(イリアナ・ラスプーチン):リンボー界を行き来できる。地球上のミュータントを探し出し、X-ヘイブンの連れてくる任務を担う。
アイスマン
ナイトクロウラー
フォージ
セレブラ:今はセンチネルの外見をしている。テレポート機能を有する。

追加メンバー

コロッサス:ロシアの農場で平穏に暮らそうとしていたが妹のマジックに誘われて参加
ウルヴァリン:未来から来たローガン。自らの手でX-MENを全滅させたという壮絶な過去(未来)を背負い「もはや自分はウルヴァリンではない」と語る。(オールドマン・ローガン)
ジーン・グレイ過去から連れて来られたオリジナル・X-MENの1人。(ヤング・ジーン・グレイ)。平穏な暮らしを望んでいたがミュータント差別を目の当たりにし、ローガンと共に参加。
グロブ・ハーマンアノールエルンストノー・ガール:学園の生徒だった4人の若手ミュータントたち。ストームによりX-MENに正式に認定され、逞しく成長していく。

ほか

内容

#1
M-POXが一般人にも伝染するという危惧とサイクロップスの宣戦布告によりミュータントへの敵意や迫害が増大。そんな中マジックはテレポート能力で世界を回り、ミュータントたちを救出していた。しかし戦力が足りず、マジックはコロッサスに、ストームはジーン・グレイにと声をかけ仲間に引き入れようとする。すると小型のセレブロを手にしたジーンがあるミュータントを発見。そこにいたのは。歳を取ったウルヴァリンだった。

#2
マジックとコロッサスはナイトクロウラーを探してニューヨークの下水道へ。そこでマローダーズに襲撃され撃退するとミスター・シニスターが現れる。マジックが攻撃されダウンすると、リンボー界のセキュリティが外れ、X-ヘイブンにデーモンたちが来襲する。
一方、X-MENへの参加を断った老ウルヴァリンをジーン・グレイが待っていた。


#3
X-MENの危機にあなたの力が必要と未来から来た老ローガンを説得するジーン。その記憶を読み取ることで、彼がミステリオに操られX-MENを皆殺しにしてしまったことを知る。
最終的にはジーンに同行することを承諾し、デーモンの大群に襲われているX-ヘイブンにテレポート。ついにクロウを出し戦いに向かう。

#4
デーモンを退け、フォージが開発したシールドを起動したX-ヘイブンのX-MEN。続いてナイトクロウラーやマジックを救出すべくマンハッタンへ向かう。ミスター・シニスターの研究所にたどりついた彼らが見たのは、テリジェン・ミストに耐性をつけるためミュータントとインヒューマンの遺伝子を掛け合わせハイブリッドを作るというおぞましい実験だった。マロダーズを倒した彼らの前に立ちはだかったのはサイクロップスだった。

#5
サイクロップスはシニスターがサイクロップスのDNAとインヒューマンズのDNAを掛け合わせて作ったものだった。
X-MENは偽サイクロップスとシニスターを撃破。
集まったマスコミの前でストームはM-ポックスは人類には感染しないこと、助けが必要な者は自分たちが助けることを主張する。

#6
ミュータントの避難民を探し出そうとするX-MENはウィアードワールドに大量のミュータントがいることを察知。現地で発見したのはアジアからの避難者とサンファイアだった。

突如セレブラが東京に600人のミュータントの存在を感知。X-MENは人手不足もありグロブ・ハーマン、アノール、エルンスト、ノー・ガールの4人の若手ミュータントをX-MENに昇格させ、現地に向かう。そこでシュガーマンが600人分のミュータントの受精卵を”アーク”(方舟)と呼ぶ容器に詰め込み、運び去ろうとしているのを発見。戦闘の中でポータルが開き、未来の世界へ飛んでしまったX-MENだが、そこはアポカリプスが支配する世界で、新たなフォー・ホースメンにコロッサスが加えられてしまっていた。
一方、若手4人組は少し過去の時間軸と別の場所に飛ばされてしまい、危険な世界をコロッサスを求めて渡り歩くことで急成長を見せる。
激闘の末にアポカリプスを捕らえたX-MENたちはコロッサスを元に戻すため学園に戻った。

#17
X-ヘイブンの避難民アリシャとその妹マヤのストーリー。M-ポックスを発症し重症のマヤは憧れのスーパーヒーローのストームに会いたいと願う。しかし当のストームはテリジェン・ミストの対処やインヒューマンズとの交渉で忙しく…
#18
フォージのストーリー。発明という能力は重宝がられるが、他の戦闘に役立つ能力者よりも冷遇されていると感じているフォージ。しかも元恋人のストームには冷たくされた上に、折り合いのよくないウルヴァリン(未来から来たオールドマン・ローガン)と2人でのミッションに派遣されてしまう。
#19
マジックのストーリー。インドの避難民で凶悪な異次元生物に寄生されたサプナを殺してしまったマジック。しかしサプナの精神はマジックのソウルソードの中に取り込まれていた。インヒューマンズとの全面戦争の真っ只中でサプナはマジックの精神をソウルソードの中に引き込んでしまい…

#20
シリーズ最終章。
地球に拡散したテリジェン・ミストの処理が終わり、危機は去った。
X-ヘイブンは避難所としての役割を終え、X-MENたちは次に何をすべきか話し合うのだが…

続編

ストーリーは"X-MEN PRIME"へと続き、ストームのX-MENのその後は"X-MEN GOLD"で描かれる。



最終更新:2024年06月05日 01:25

*1 実際はテリジェン・ミストの毒性に気づいたときにミューア島で死亡しており、それ以降のサイクロップスは全てエマ・フロストがテレパシーで作り上げた幻影だった。