おねいちゃんの一日

 かりかり。かりかり。かりかり。かりかりかりかりかりかり。

 最後の書類に赤入れを終え、「再考」と札の貼られた箱に入れると、彼女はゆっくりと首を回した。ついでに右肩も揉んで、こわばった筋をほぐす。
 窓の外はもうすっかり闇夜に沈み、他に明かりの点っている部屋も見当たらない。軽く溜息をつくと、ペン先を机の上の水入れで洗ってから布で丁寧に水気をとり、筆入れの戻す。水入れはすっかりインクで汚れ、にごってしまっていて、今日一日でどれだけ自分が多くの書類に目を通し、赤を入れ、サインをし、そして自分で各種文章を書き上げてきたのか雄弁に物語っていた。
 とりあえず今日の分の未決済箱は空になっていて、明日に持ち越すような仕事はない。
 ふと視線を向けると、部屋の隅に鎮座まします振り子時計は、そろそろ十刻になろうとしている事を示していて、いい加減気分が滅入ってくる。

「明日は休む」

 時計をじっと見つめながら彼女は、どす黒い怨念のこもった声で一言そう呟いた。
 日の出と共に起床し、朝の三刻から夜の十刻まで延々と会議と書類仕事を片付け、風呂に入って寝る。こんな生活がもう何ヶ月も続いていて、ついでにいうなら安息日も趣意書と稟議書と質問書を作成するので一日潰れてしまう。確か、かなりの権限を指揮下の部局に与えたはずなのに、何故か要決済の書類ばかり積みあがっていくこの不条理。
 いや、組織の立ち上げ時というのは、こういうものだというのは良く判る。トイトブルグにおける敗戦の戦訓に基づいて立ち上げられた参謀本部が、組織として機能するにはまだまだ時間が必要なのだ。特に今は「帝國」の総力をあげた大規模な軍の改変期にあたっており、帝國軍総司令部と参謀本部は、その改変の根幹となる軍の動員編成計画や運用計画、その他の諸々一切合財を一から策定している最中なのだ。そして、その計画も当然の事ながら対抗目標の状況に合わせて複数策定しなくてはならず、周辺諸国の状況や運用予定地域の地誌情報や国内情勢によって、さらに細かいところまで検討しておくのが緊喫の仕事であるという事も理解している。
 そして、帝國軍総司令官から帝國軍総司令部と参謀本部に関する一切の権限を委任されている帝國軍総参謀長である自分のところに、全ての書類が集まってくるのも道理としては理解しているつもりである。だが、理解しているという事実と、実際にその業務を完璧に遂行する、という両者の間には深くて広い溝があるのもまた事実なのだ。大体、本来ならば十年かけてやるべき仕事をこの三年以内に目処をたてなくてはならない、というのが無理無茶無謀なのであるから。

「休むったら休む!」

 チェアから立ち上がった拍子に、腰に痛みが走り、両足を広げ両手を机についてゆっくりと呼吸を整える。ゆっくりと全身を動かし、あちこちがこわばっているのをほぐしつつ、彼女、帝國元帥カメリア・シリヤスクス・シルディール子爵は、誰もいない執務室内でうめいた。


 朝カメリアは、いつも天蓋付ベッドで一緒に寝ているついでに彼女を抱き枕にしている今上皇帝陛下ことリランディアを起こさないようにひっぺがすと、女官に手伝わさせる事などせず、瞬時に顔を洗いメイクアップし軍服に着替え、総参謀長執務室へと直行した。そして、当直士官に深夜何もなかった事を確認すると、未決済箱の中の書類をざっとチェックして緊急を要する書類が無い事を確認し、副官が上番してきたら「総参謀長は本日休暇」と伝える様に命じ、そのまま回れ右してまたリランディアの元へと戻った。実にこの間、四半刻とて過ぎてはいない。
 カメリアが皇帝陛下御寝所に戻った時には、リランディアは寝ぼけまなこをこすってベッドの上に座り込んでいた。どうやら抱き枕がいなくなった事で目が覚めたらしい。そうやっている姿を見ると、外見だけは十代半ばの彼女が、すでに戴冠して二十年近くも経った「帝國」の最高権力者であるとは、とても思えない。

「あねさま、おはようございます」
「お早うございます、リランディア。さ、顔を洗って着替えましょう。今日は朝を一緒しましょう」

 二度三度とその真紅の瞳を瞬きさせたリランディアは、じいっとカメリアの顔を見つめていた。と、しばらくして、何を言われたのか理解できるくらいには頭が廻り始めたのか、ぱあっっと輝くような笑みを浮かべる。

「うわっ、朝御飯が一緒なんて、七十三日ぶりなんだよ!?」
「よく覚えていますね?」
「ふっふっふー 妾はね、姉様や兄様と一緒の時間が一番好きなんだもん。だから、ちゃんと日記にも書いてるし、覚えてもいるんだよ」

 それはもう嬉しそうにカメリアに飛びついたリランディアは、その豊かな胸の中で猫がじゃれつくような表情を浮かべてすりすりしている。あくまで優しく、しかし断固として少女をひっぺがした彼女は、ベッドサイドの机の上の鈴を鳴らして、女官らを呼びつけた。


 はしゃぐリランディアと、久方ぶりの豪勢かつ温かい朝食を摂ったカメリアは、昨夜思いついた事を実行するべく、使いの者をあちこちに送り出し、その返事を少女帝と共にお茶をしながら待っていた。
 女官長のアンリエッタ・ヴァンパが淹れるお茶は、弟であり副帝でもあるレイヒルフトが淹れるお茶に負けず劣らず美味しい。とりあえず色がついていればいい、というような軍のお茶とは違って、芳醇な香りと甘みすら感じさせる風味にしみじみとくつろいでしまう。弟が、東方辺境と魔族領の行幸と事務処理のために、冬至祭からほぼ冬の間は帝都を離れている事もあって、リランディアは随分と寂しい思いをしていた様子であった。今も彼女の隣に座って、ぴったりと身体をすりよせてきている。

「ねえねえ、姉様。妾も姉様と一緒に出かけていい?」
「駄目ですよ、リランディア。貴女のところで留っている書類が随分とあるのでしょう? 勅書勅令は「帝國」を機能させる最も重要なものの一つです。今日も一日しっかりと働くのですよ」
「妾はね、サイン書き機械じゃないんだもん! こう、時には人生の潤いっていうものが必要なんだよ!!」

 両手をわたわたと振って強硬に主張する少女帝の頭をなでなですると、しかしとても背筋がひんやりするような微笑を浮かべてカメリアは、断固として少女の主張を却下した。

「そう言って、四日前にもオフィーリアとメルクナー伯を呼びつけたでしょう? 駄目ですよ。さ、そろそろガルバ候がいらっしゃいます。用意をなさいな」
「う~」
「にらみつけても駄目ですよ。今日は早く戻るつもりです。夕食は無理でしょうけれど、夜は一緒に過ごせますよ」

 ふくれっつらをして、涙目になってカメリアを睨みつけていたリランディアは、その一言でころっと表情を変えた。

「本当!? 約束だよっ?」
「はい」
「ふっふっふ~♪ そっかー 今夜は姉様となんだー ほんっとーにっ、ひっさしぶりなんだよっ♪」

 握り締めた両手の小さな拳を、よっしゃあ! とばかりに突き上げると、リランディアは、それまでの不機嫌そうな表情がうって変わって嬉しそうな様子になった。それこそやる気が炎のごときオーラとなって立ち上るのが、カメリアの眼にははっきりと見える。

「お早うございます、陛下。本日も主上の御尊顔を拝し奉り、まことに…… おや、何かございましたでしょうか?」

 ぱんぱんに膨らんだ書類挟みを抱えた宮宰のスルピキウス・ガルバ侯爵が入ってくると、両足を踏ん張って気合を入れているリランディアを目にしてカメリアの方に視線を向けた。
 カメリアは、この人の好さそうなちょび髭の老人に向かって微笑んで答えた。

「陛下は、今日はことのほか御気色御優れられておられる御様子。時にはそういう事もございましょう」
「なるほどなるほど。それはこの爺としてもまことに嬉しい限り。さて、今日も御名御璽を御頂戴せねばならぬ書類が多数ございます。それでは主上、執務室へ御移り頂けましょうか?」
「うんっ! 今日の妾はひと味違うんだよ! 気合の入り方から違うんだよもん!!」
「は、はあ。左様でございますか」

 皇帝の瞳に紅蓮の炎が燃え上がっているのを見て、老宮宰は、若干腰が引き気味になる。

「さっ! お仕事なんだよっ! てっきはいくまんありとてもー すーべてうごおのせいなるぞー♪」

 右手の拳をぶんぶんと振り回しながら、意気揚々と出て行くリランディアの背中に向かって手を振って見送ると、カメリアはカップに残った茶を一気にあおった。相変わらず丸眼鏡で表情を見せないアンリエッタが、一歩カメリアに近づく。

「御代わりはいかがなさいます?」
「いえ、私も、もう出かけますから」


 カメリアは一度私室に向かい、めったに袖を通さない黒色のくるぶしから襟元まであるドレスを身にまとった。その黒い直ぐの髪を眉と顎のあたりで切りそろえている事もあって、軽くブラシをかけるだけでいいのが手軽でよい。普通、諸侯の貴婦人ともなれば、ドレスと宝飾品のコーディネイトや腰まである髪をいかに結い上げるかで、一刻以上も外出の準備に時間がかかるものである。軍人である彼女は、そうした貴婦人としてのプロトコルを堂々と無視できる立場にいたのだ。
 あくまで私的な訪問という事で、別段宝飾品を身につける事もせず、お付の侍女を供に最初に返事を返してよこした相手のところへと向う。丁度相手が皇宮内にいる事もあって、すぐに目当ての部屋にたどりついた。相手の執務室の前室には、面会を希望する者達がずらっと列をなしてソファーに座っているが、カメリアは、彼らに微笑みと供に会釈してそのまま秘書官の前に向かう。

「ごきげんよう。シリヤスクス・シルディール子爵です。少し早かったでしょうか?」
「お早うございます、閣下。既に宰相閣下はお戻りです。御来着し次第、すぐにお通しせよと承っております」
「ありがとうございます。それでは閣下に、私が到着した旨、お伝えいただけましょうか」
「はい、閣下」

 すぐに執務室に通じる扉が開けられ、別の秘書官がカメリアを迎え入れる。
 カメリアは、もう一度面会希望者の列に微笑んで会釈すると、すっと中に入っていった。


「さて、珍しく貴女から面会を希望されるとは、いかなる要件です?」

 この執務室の主であり、執政官筆頭でもある帝國宰相が、その氷の様な冷たい蒼色の瞳をカメリアに向けたまま、低く感情を感じさせない声でそう問いかけた。

「実は、ただお会いしたかった、と申し上げたら失礼にあたりましょう。昨今の「帝國」の全般情勢について、軍に対する疑問があれば内密にお答えしようかと思いまして」

 北方出身の宰相は、まばたきもせず、微笑んでいるカメリアの顔を黙って見つめ続けた。
 そのまましばらく沈黙が部屋を支配し、室温が数度下がったかのようにさえ感じられる。

「この部屋は「掃除」済みです。まずはお茶を淹れましょう」

 一切の前振りも無くチェアから立ち上がった宰相は、上着を脱いでチェアの背もたれにかけると、ウエストコート姿でシャツのカフをまくって暖炉へと向かった。そこには薬缶がかけられていて、しゅんしゅんと蒸気が注ぎ口から噴き出している。

「ジャムは杏と林檎ですが、よろしいですか?」
「はい。お気遣い、ありがとうございます」

 宰相は手早くポットにお茶を入れ湯を注ぐと、魔族領より輸入された陶磁器製の茶器を並べ、ジャムを小皿に取り分け、カップにお茶を注いだ。丁寧に醗酵させられた茶葉の香りが部屋に満ち、先ほどの冷たい空気が一変して暖かなものに変わる。
 二人とも、お茶で軽く唇を湿らせてから、銀の匙でジャムをすくって口にし、その甘みを味わってからもう一度カップに唇をつけた。

「ふんだんに砂糖を使っていますね?」
「ええ。ようやく各地の砂糖大根の農場が安定して収穫をあげられるようになりました。これで北部辺境の諸侯も随分と楽になるでしょう。副帝陛下からの融資も、返済の目処が立ちつつあるというところです」
「正直、十年かけて焦土にした土地が、こうも早く収穫をあげられるようになるとは、驚きです」

 カメリアは、内戦後半期には帝國軍総参謀長として、反教皇派の「教会」諸派と北部諸侯の連合軍を相手に、決戦を回避しつつその経済基盤である農村荘園を焦土にする、という戦略を立て、勝利を獲得した。北部諸侯の重鎮である宰相が、その彼女に対していかなる感情を抱いているのか、一切表情に出した事はない。元々が演技以外で感情を表現しようとはしない男ではあった。

「企画を立て、計画をし、必要な資本、資材、人材を投入し、物動の安定がなされれば、早期に状況は改善します。戦後復興計画まで視野に入れて戦争を指揮した副帝陛下の戦争指導が当を得ていた。それだけの事でしょう」

 おもねるのではなく、淡々と事実を指摘する口調で、宰相はそう答えた。

「それで、貴女は、軍ではなく貴女は、次の戦争についてどこまで本気なのです?」
「私個人としては、アル・レクサ王国とエル・コルキス王国に対する限定攻勢によって、ペネロポセス海上の通商路の安定化を獲得できれば十分かと考えております」

 相変わらず穏やかな微笑を浮かべたまま、そう答えたカメリアに、宰相はわずかに眉を動かしてみせた。「帝國」とは内海であるペネロポセス海をはさんで南方の対岸にあるアル・レクサ王国とエル・コルキス王国は、内戦中「帝國」南部辺境に散々紛争をしかけてきていた国である。実際、今も海賊らが復興途中の「帝國」南部辺境を襲う事しばしであった。

「だが参謀本部で策定されている計画案は、外洋まで南下し南方諸国を完全征服する事を前提とした全面攻勢案ですね」
「参謀本部としては、発生するであろう状況に対して、積極的に関与するか、消極的に対処するか、あくまで限定的な関与にとどめるか、全面介入するか、そうした諸々のケースを念頭に入れて計画を策定しております。その中で最も重要視されている計画案が、南方全面攻勢案である事は、否定しません」
「全面攻勢案を最優先させているのは、副帝陛下の御意思ですか」
「はい」

 今、東方辺境から占領した魔族領に至る広大な地域を巡っている副帝レイヒルフトに思いをめぐらせたのであろう。宰相は、軽く眼をつむって顔を伏せた。しばらくそのまま、黙って何かに思いをめぐらしている。激務によるものか、心労によるものか、宰相の薄茶色の髪は随分と薄くなってしまっていて、そして皺のせいか随分と疲れて見えた。
 カメリアは、ぬるくなったお茶で唇をしめらせつつ、宰相の次の言葉を待った。

「アルトリア皇姉殿下をアル・カルナイ国王に嫁がせ、国境を接するアル・レクサとハ・サールの軍事介入を破砕した。アドニス皇子殿下に南方沿岸のアル・ファロス王国の王女を娶わせ、今度は同じく南方沿岸のアル・カディア王国にアリア皇女殿下を嫁がせるための交渉が水面下で進められている。その次はオフィーリア皇妹殿下の輿入れだ」

 顔を伏せたまま呟く宰相の声には、強い感情がこもっている。

「南方諸国に対する外交上の主導権は、これで完全にこちらのものとなる。そうなればあと五年は我々が主導権を保持できる。確かに五年以内に開戦すれば、「帝國」は容易に南方諸国を押さえられる」
「ですが、「帝國」の国内情勢がそれを許さない、ですね?」
「そうだ」

 顔を上げた宰相は、珍しく感情を面に浮かべていた。

「東方と北方の諸侯らは、貴女が皇帝陛下と副帝陛下を篭絡し、自らの利権のために「帝國」を不必要な戦争に叩き込もうとしている、と、考えている。実際、内務省治安総局は、貴女の身辺調査に入っている。お気づきだろうが、貴女は彼らの厳重な監視下に置かれている」
「過分な評価ですね。この身に「帝國」を私できる力があるというのは」

 おもわずくすくすと笑い声を漏らしたカメリアを、なかば殺意すらこもった視線で宰相はにらみつけた。

「人は自分が見たいと思うものしか見ない。三十年近い混乱を経て、ようやく獲得した平和だ。それを失う事を彼らは心底恐れている」
「貴方もですか? オロフス・アドルファス・グスタファス公」
「私は兄とは違う。政治にも戦争にも、一度として感傷を抱く事はできなかった」

 内戦後半期に、「教会」軍総司令官として副帝レイヒルフトを相手に激戦を繰り返し、一度ならず再三「帝都」を扼するところまで追い詰めたヤン・アドルファス・グスタファス北方辺境候の弟であり、兄の戦争を背後から支え続けた彼は、両手で顔を覆った。

「兄の戦争を支えたのは、それが北部辺境にとって必要であったからだ。私は現在の「帝國」にとって南方諸国問題の解決が緊喫の課題である事を承知している。だが誰もが私と同様に考えるものではない事も理解している」
「フェブリアヌス家をはじめとして、ユリウス一門十八家を、私がコントロールしているのは認めます。それも、ユリウス・マクシムス辺境公の勢力がこれ以上大きくならないようにするため。勢力の平衡は、貴女にとっても辺境公にとっても不利益とはならないでしょう」
「だが貴女は、フェブリアヌス候をクリエティスとした。あの少女がマクシムス公夫人のお気に入りである事は周知の事実だ。今回の一件は、貴女とマクシムス公の間に同盟関係が成立した、という誤解を諸侯にもたらした」

 じっとカメリアを見つめる宰相グスタファス公に、彼女は困ったような表情を浮かべてみせた。

「貴女は、実際には南方問題における勢力の平衡状態を作り出しつつ、しかし表向きは南方攻勢派の首領のように振舞っている。そうまでして、副帝陛下に向けられる批判の矛先をかわさねばならないのか」
「というよりも、今の時点では、副帝陛下の政治的自由度を確保しておきたい、というのが理由としてあります。現行の政治情勢下において、副帝陛下をその枠外に置き、攻勢派と和平派間の水面下の政治闘争という形で緊張を高め、その緊張が限界点に達する直前に副帝陛下が介入し状況を戦争容認にもってゆく。これが副帝陛下の構想です」

 カメリアを見つめ続けるグスタファス公は、低い声でささやいた。

「そして貴女は、常に暗殺の危険にさらされ続ける事になる。今「帝國」にとって貴女を失う事は許容し難い損失となる」
「それもまた勘案される状況のひとつです」
「それが、副帝陛下の御意思だから?」
「それが、副帝陛下の御意思ですから」

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最終更新:2009年05月10日 03:11