Tokimeki Memorial 3~At that place of the promise~
ときめきメモリアル3~約束のあの場所で~
ときめきメモリアル3~約束のあの場所で~
初のプレイステーション2(PS2)用ソフトとして2001年12月20日に発売された、ときめきメモリアルシリーズの第3弾。
舞台となるのは「もえぎの市」で、学校は「もえぎの高校」。
ちなみに、この作品は2003年1月20日にベスト版が、2004年9月2日にコナミ殿堂セレクション版が発売されている。
舞台となるのは「もえぎの市」で、学校は「もえぎの高校」。
ちなみに、この作品は2003年1月20日にベスト版が、2004年9月2日にコナミ殿堂セレクション版が発売されている。
作品紹介
製作時から「ときめきファンド」を立ち上げ投資を募ったり、サブタイトルをつけるのにテレビ番組を利用したりと、過去2作とは比べ物にならないくらい様々なメディア戦略が取られており、ゲームシステムの面でも、3Dキャラを2Dのアニメーションのように動かす「トゥーンレンダリング」の導入や、『2』で好評だったEVSを進化させるなど、様々な点で進化を遂げた「ときメモ」……のはずだった。
それが蓋を開けてみると、過去2作とは比べ物にならないほど不満の声が多く挙がった作品でもあった。
発売前からキャラ絵だけで拒否反応を示したプレイヤーが多かったようで、未だに『3』を一度もプレイせずに公然と批判する等、食わず嫌いの人が多いという印象を受ける。
発売前からキャラ絵だけで拒否反応を示したプレイヤーが多かったようで、未だに『3』を一度もプレイせずに公然と批判する等、食わず嫌いの人が多いという印象を受ける。
実際にプレイした人からしても、服装システムの未熟さや、プレイする度に必ず直面するストーリーイベントの暗さから、周回プレイをし辛いという不満の声が続出。
ストーリーイベントでは、キャラクターの生死に関わるようなものもいくつか存在し、中途半端に進めたり同時攻略をしてしまうと非常に後味が悪くなる。
ストーリーイベントでは、キャラクターの生死に関わるようなものもいくつか存在し、中途半端に進めたり同時攻略をしてしまうと非常に後味が悪くなる。
服装システムにおいて大多数のプレーヤーが失望したと思われる欠陥として、「プレゼントされた服を身に付けてデートに赴いたというのに、プレゼントした当の本人の女の子から酷い評価を受ける場合がある」というものがあった。
これは流石に後のGSシリーズでは改善されている。
他にも、ゲームセンターや神社で行われる縁日に、場違いな背広でやってきた主人公を「今日のあなたは、なんだか素敵」などと誉めるような、高校生としては有り得ない状態になったり、誉められた服装以外ではジーンズやセーターといった、高校生としては寧ろカジュアルな服装で評価が下がってしまうという判断基準を疑われるものだったり、用意されている服やアクセサリーに陽の目を見るものが少ない等、準備不足や説明不足な点、練りこみ不足な印象はどうしても拭えない。
これは流石に後のGSシリーズでは改善されている。
他にも、ゲームセンターや神社で行われる縁日に、場違いな背広でやってきた主人公を「今日のあなたは、なんだか素敵」などと誉めるような、高校生としては有り得ない状態になったり、誉められた服装以外ではジーンズやセーターといった、高校生としては寧ろカジュアルな服装で評価が下がってしまうという判断基準を疑われるものだったり、用意されている服やアクセサリーに陽の目を見るものが少ない等、準備不足や説明不足な点、練りこみ不足な印象はどうしても拭えない。
本作にも過去作同様にお約束の伝説が存在するのだが、その中に「桜舞い散る中で~」という文言がある。
しかし、温暖化が進んでいる現代でも卒業式の3月14日時点だとまだ開花も満足にしていない時期であり、桜が舞い散るシチュエーションになるのはどう考えても不可能である。
しかし、温暖化が進んでいる現代でも卒業式の3月14日時点だとまだ開花も満足にしていない時期であり、桜が舞い散るシチュエーションになるのはどう考えても不可能である。
更に、『1』・『2』には登場した年下・年上のヒロインが本作には登場しないことも理由の1つと思われる。
バトルが無かった事も、楽しみにしていた人にとってはガッカリする部分だったかもしれない。
派生作品や商品展開は早々に打ち切られてしまい、『3』の評価が低いのは否めない事実ではある。
バトルが無かった事も、楽しみにしていた人にとってはガッカリする部分だったかもしれない。
派生作品や商品展開は早々に打ち切られてしまい、『3』の評価が低いのは否めない事実ではある。
ここまでで負の側面ばかり目立つが、3Dへの挑戦、服装、趣味システムなど調整不足に終わった新しい試みは、時代の先を行き過ぎたと今ではそれなりに評価されている。
前作はCD-ROM5枚組の為、ディスクの入れ換えを頻繁にしなければならず面倒であったが、本作はDVD1枚に集約されディスク入れ換えの手間が省かれた点、当時は土曜日も完全に休みだった事情もゲームに取り入れた事で、コマンド実行の選択肢が増えて主人公育成の自由度が高くなったのも改善点だろう。
前作はCD-ROM5枚組の為、ディスクの入れ換えを頻繁にしなければならず面倒であったが、本作はDVD1枚に集約されディスク入れ換えの手間が省かれた点、当時は土曜日も完全に休みだった事情もゲームに取り入れた事で、コマンド実行の選択肢が増えて主人公育成の自由度が高くなったのも改善点だろう。
この作品での準備不足な点を改善し、良い所を残して次回作をと期待したユーザーは少なくなかったが、残念ながら女性向けのGSシリーズに注力するようになってしまい、男性向けの新作は8年後の2009年までお預けという形になった。
本作の服装システムやアイテムを使うシステムなどは後の『4』にも形を変えて引き継がれており、本作が決して無駄ではなかった事を示していると言える。
実際に初登場のアイテムを上手く活用できれば、ゲームの難易度はかなり低くなる。
また、『4』の主題歌も、ダウンロードコンテンツ以外のものは声優ではなく、歌手のときめきアイドリング!!!と川嶋あいさんが担当している。
実際に初登場のアイテムを上手く活用できれば、ゲームの難易度はかなり低くなる。
また、『4』の主題歌も、ダウンロードコンテンツ以外のものは声優ではなく、歌手のときめきアイドリング!!!と川嶋あいさんが担当している。
ともあれ、この作品へのバッシングが一つの転機となったようで、次回作はPC向けの「オンライン」となったのだが……
(以下『ときめきメモリアルONLINE』の項を参照のこと)
(以下『ときめきメモリアルONLINE』の項を参照のこと)
細かい点で「歴代シリーズで唯一」という要素としては以下のものがある。
- スリーサイズが小数点第一位まで表示(ゲーム中に他の女の子に評価を聞いたときのみ。攻略本では小数点は切り捨てられている)
- 一部のパラメータが数値ではなくレベル制になっている
- 土曜日が休日扱い(のちの『4』とGSシリーズでは土曜日は学校がある)
また、本作と『GS1』に限り、キャラクターの生まれ年が明記されている(両作品とも主人公と同級生のキャラが1986年度生まれ)。
ミニゲームの数はシリーズの中では最も多い9種類だが、カエル飛ばしとスマートボールはそれぞれ2つあり、スマートボールに関してはおまけでさらにもう1つ遊べるため、合計12種類ある。
更に、ボウリングやホッケーゲームは登場した女の子と、まくら投げは登場キャラ全員と対戦できるので、これだけでも退屈はしないだろう。
BGMも各季節のものを中心に躍動感が多く、全体的にメリハリのある仕上がりになっている。
過去作からプレイした人や評判を気にする人、既にプレイした人の感想を参考にして始めるスタイルの人にとっては抵抗があるかもしれないが、食わず嫌いでは勿体無いしベスト版も発売されているので、試しに一度プレイしてみてはいかがだろうか。
更に、ボウリングやホッケーゲームは登場した女の子と、まくら投げは登場キャラ全員と対戦できるので、これだけでも退屈はしないだろう。
BGMも各季節のものを中心に躍動感が多く、全体的にメリハリのある仕上がりになっている。
過去作からプレイした人や評判を気にする人、既にプレイした人の感想を参考にして始めるスタイルの人にとっては抵抗があるかもしれないが、食わず嫌いでは勿体無いしベスト版も発売されているので、試しに一度プレイしてみてはいかがだろうか。
テーマソング
曲名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 歌唱 | 説明 |
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Seven Rainbow | 坂井泉水 | 徳永暁人 | 徳永暁人 | ZARD | オープニングテーマ。 |
hero | 坂井泉水 | 大野愛果 | 大賀好修 | ZARD | スウィートエンディングテーマ。 |
抱きしめていて | 坂井泉水 | 徳永暁人 | 徳永暁人 | ZARD | ビターエンディングテーマ。 |