決定版 変身ヒーロー超百科

ジャンル 混載
出版社 講談社
シリーズレーベル テレビマガジンデラックス 超百科シリーズ
通巻No. 7
サイズ A4変形
発売年月 1991年1月
ポイント 歴代東映ヒーローの魅力をピックアップ
東映スパイダーマンも紹介あり
超百科シリーズ


概要

古くは『仮面の忍者 赤影』、そして新しくは当時放送終了直前だった『特警ウインスペクター』、『地球戦隊ファイブマン』まで、25年近くにわたる東映制作の特撮ヒーロー作品全般(コメディ路線は含まず)を取り上げた、対象年齢が未就学〜小学生男児向けとは思えない渋い一冊。
同シリーズで戦隊以外の東映ヒーロー作品が取り上げられたのは本書が初だが、基本的な構成は各作品のヒーローを1~2Pで紹介し、各ヒーローの変身前、代表的な技&武器、マシン&メカ&ロボ、敵組織も触れられている。
超百科シリーズの展開からちょうど1年にあたるタイミングで発売され、他社作品を取り上げた『スーパーヒーロー超百科』との同時展開となった。
すでにシリーズ全体の超百科『全スーパー戦隊超百科』が発売されていたBFJ以降のスーパー戦隊および、本書発売から約半年強を経た1991年8月にシリーズ全体の超百科『全仮面ライダー超百科』が発売されたライダーは、重複しないために軽めの紹介となっている*1
一応、ファイブテクター装備のファイブレッドが表紙のメインを飾っているものの、実際のページのトップを飾るのは、ライダーでも戦隊でもメタルヒーローでもなく、なんとバロム・1というマニアックぶりである*2

紹介作品(登場ヒーロー)一覧

本書の構成は、ヒーローの属性ごとに分類されており、以下の構成となっている。
コーナー名 ヒーロー名 登場作品 備考
超能力ヒーロー バロム1 超人バロム・1
イナズマン イナズマン
イナズマンF
アクマイザー3 アクマイザー3
超神ビビューン・ズシーン・バシャーン 超神ビビューン
カゲスター ザ・カゲスター ベルスターは変身前の紹介なし
コンドールマン 正義のシンボル コンドールマン
14大仮面ライダー*3 仮面ライダー1号 仮面ライダー
仮面ライダー2号
仮面ライダーV3 仮面ライダーV3
ライダーマン
仮面ライダーX 仮面ライダーX
仮面ライダーアマゾン 仮面ライダーアマゾン
仮面ライダーストロンガー 仮面ライダーストロンガー タックルも紹介
スカイライダー 仮面ライダー(スカイライダー)
仮面ライダースーパー1 仮面ライダースーパー1
仮面ライダーZX 10号誕生!仮面ライダー全員集合!!
仮面ライダーブラック
仮面ライダーブラックRX
ロボライダー
バイオライダー
仮面ライダーBLACK
仮面ライダーBLACK RX
ロボット戦士 キカイダー 人造人間キカイダー
キカイダー01 キカイダー01 ビジンダーは変身前のスチールなし
K ロボット刑事
キョーダイン 宇宙鉄人キョーダイン
メタルダー 超人機メタルダー トップガンダーは敵キャラ扱いで紹介
ジバン 機動刑事ジバン
巨大ロボットヒーロー 大鉄人17 大鉄人17 ワンエイトも紹介
ジャイアント=ロボ ジャイアントロボ 表記まま*4
忍者ヒーロー 赤影 仮面の忍者 赤影
忍者キャプター 忍者キャプター
変身忍者 嵐 変身忍者 嵐 月の輪も紹介
磁雷矢 世界忍者戦ジライヤ 馬風破、ワイルド、フクロウ男爵も紹介
スーパー宇宙ヒーロー キャプテン ウルトラ キャプテンウルトラ 表記まま
まぼろし・流れ星 宇宙からのメッセージ 銀河大戦
マシンマン 星雲仮面マシンマン
バイクロッサー 兄弟拳バイクロッサー
3人の宇宙刑事 ギャバン 宇宙刑事ギャバン
シャリバン 宇宙刑事シャリバン
シャイダー 宇宙刑事シャイダー
超科学ヒーロー スパイダーマン スパイダーマン(東映) 唯一の超百科シリーズでの紹介
ズバット 快傑ズバット
ジャスピオン 巨獣特捜ジャスピオン
スピルバン 時空戦士スピルバン
ウインスペクター 特警ウインスペクター
ひみつ戦隊 ゴレンジャー 秘密戦隊ゴレンジャー
ジャッカー電撃隊 ジャッカー電撃隊
12大スーパー戦隊*5 バトルフィーバーJ バトルフィーバーJ
デンジマン 電子戦隊デンジマン
サンバルカン 太陽戦隊サンバルカン
ゴーグルV 大戦隊ゴーグルV
ダイナマン 科学戦隊ダイナマン
バイオマン 超電子バイオマン
チェンジマン 電撃戦隊チェンジマン
フラッシュマン 超新星フラッシュマン
マスクマン 光戦隊マスクマン
ライブマン 超獣戦隊ライブマン
ターボレンジャー 高速戦隊ターボレンジャー
ファイブマン 地球戦隊ファイブマン
  • 書いてわかる通り、当時スーパー戦隊のカテゴリーにカウントされなかった石ノ森戦隊2作品は「ひみつ戦隊」扱いとなっている。
  • 東映版スパイダーマンは、本書が発売された前後までには各メディアでも取り上げられていたが、本書発売以降は紹介される機会が激減し、このあたりから権利関係が厳しくなったものと思われる。
  • 基本的に素面キャラのスチールは、ヒーローの変身前となる主役級キャラのみの掲載だが、宇宙刑事シリーズにはコム長官、宮内洋氏演じるアラン、千葉真一氏演じるボイサーの3人、東映スパイダーマンにはガリア*6がスチール付きで紹介されている。
  • 先述のように、ライダー・スーパー戦隊両シリーズの扱いは基本的に軽めだが、メンバー交代があった戦隊の場合は、交代前後のメンバーどちらのスチールも掲載されている*7


問題点

  • 一部の未紹介キャラ
    • キャプテンウルトラの場合、ジョーとハックは文字のみの紹介だが、袖部分にキャプテン、ジョー、ハックの3人が並んでいるスチールが取り上げられている。
    • 非変身キャラについては、先述の宇宙刑事関連と東映スパイダーマンのガリア以外はほとんど未掲載であり、女性キャラについては『星雲仮面マシンマン』の主人公、ニック(地球名:高瀬健)とツーショットで掲載されている葉山真紀のみである。
    • 本書に限らず、講談社系の特撮ムックは女性サポートキャラの扱いが軽視されがちな傾向が強い。
最終更新:2025年08月30日 12:39

*1 概要は各作品のヒーローと変身前のみの紹介だが、ライダーの場合はマシン、戦隊の場合は巨大ロボも解説されている。

*2 後年発売された『スーパーヒーロー ベスト100超百科 アクションヒーロー編』でも同様。

*3 ブラック、RX、ロボ、バイオを別カウントしたため。

*4 本作のみ、諸理由から、1/2Pでの紹介となっている。

*5 シリーズ個別の『全スーパー戦隊超百科』がすでに発売されている関係上、1Pにつき2戦隊、計6Pでの簡素な紹介である。

*6 のちにコム長官を演じる西沢利明氏が演じていた。

*7 これはひみつ戦隊扱いのゴレンジャーのキレンジャーも同様。