青の地平のトーラ プレイログ B組:CSLv.2 導入

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    文字色説明

    GM: トーラ  PC発言 行動説明、PL発言など  ナレーション、状況説明  雑談、システム文など
    SGM: カルム PC発言 行動説明、PL発言など
    PL :  沙紗   PC発言 行動説明、PL発言など



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  セッションB-2-1 2016/03/11
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――トコシヱ隧道 沙紗の鍛冶屋「鋼の庵」――

    BGM: Cheerfully morning
        from ロビン・ロイドの冒険(ガスト, 2000)
        Composed by 土屋暁



地下都市であるトコシヱ隧道。街の中心にある巨大な照明が
徐々に明るさを増してきたのを見ると、どうやら朝の時間帯がやってきたらしい。

初めてのダイブから半月ほど経ったある日。
広場から少し離れた細い路地に面した工房に、今日の開店準備をする沙紗の姿があった。



沙紗:「さて、と。まずは昨日届いた依頼の確認からね」
沙紗:「ふんふん……なるほど……」

店に置いてある投函箱を開ける沙紗。依頼の内容を精査しながら店の中へ入っていく。

沙紗:「これは最初に……これは、後でも大丈夫かな」
沙紗:「よーし、今日も一日頑張るぞー」

沙紗は再び外に出て、開店を知らせるプレートを出した。
すぐに中に戻り、早速依頼に取り掛かるようだ。


沙紗(最初の依頼は、と……)


と、そこに、開店早々一人の客が訪れた。


トーラ:「おはようございます。お久しぶりです、沙紗さん」

沙紗:「その声は……トーラさん!? おはようございます!」
沙紗:「そして、いらっしゃいませー!」
トーラ:「お元気そうですね、よかった」
沙紗:「お互い様、かな? トーラさんも元気そうで」
トーラ:「はい。今日はちょっと用事がありまして、またこっちの方に。
     ちょうど昨日の夜にトコシヱに着いたところなのですよ」

沙紗:「……ってことは、昨晩はトコシヱに泊まってたのね?」
トーラ:「はい」

トーラ:「今日は、ひとつお願いがありまして……」
沙紗:「お願い? 出来る事なら何でもやるよ」
トーラ:「確か、沙紗さんのお店って、武器以外のものも扱っていましたよね?
     以前こちらに来たときに気が付いたのですが」

沙紗:「そうね。まぁあまり多くの種類は無いけれど……」
トーラ:「よかった。それで、お仕事の依頼をしたいのです。
     武器とはそれほど離れていないので大丈夫だとは思いますが、実は――」



内容を話すトーラ。
依頼は、サバイバルナイフの新調だ。

以前は軍の支給品を使っていたが、退役によりそれを返還した後は市販品の鉈を使っている。
しかし、使い勝手が今一つで困っているようだ。


トーラ:「――という訳なのです」
沙紗:「たしかに、自分に合ったものじゃないと、困りますよね……。そういうことなら、任せてください」
トーラ:「ありがとうございます。
     それで、こんな感じにできるといいなあ、というのを一応描いて持ってきたのですが……」


トーラは沙紗に簡単な設計図を渡す。

トーラ:「ここのところが鋸刃になっていて、それでできれば――」
トーラ:「――というふうにできますでしょうか?」


        [雑談] カテゴリー的には短剣が妥当なところかな?
        [雑談] まあ武器というよりは実用品ですね、どちらかというと
        [雑談] いいや、ナイフにしちゃえ!(やっつけ感)


沙紗:「ふむふむ……。一から作成するとなるとそこそこ時間がかかるけど、それでもいいかな?」
トーラ:「どれくらいかかりますでしょうか?」
沙紗:「そうね……。他の依頼の事も考えると、だいたいこのくらいかしら」 完成予定時間を提示します


        [雑談] 夕方~夜あたりです
        [雑談] 早! 数日かかるような気がしてた
        [雑談] この辺の時間の感覚はよく分からないw
        [雑談] オーダーメイドだし時間掛かると感じてた人です
        [雑談] 他でもない、トーラのためだからね。少しくらい残業しまっせ()


トーラ:「わかりました。まあ、実際には時間や予算については特に制約があるわけではないので。
     それでは、よろしくお願いします」

沙紗:「ええ。それで、お代なんですが……
    ナイフのオーダーメイドということで、これくらいになります」
 計算機?を叩いて金額を提示します
トーラ:「はい」

沙紗:「いつ頃取りに来ますか?
    完成する時間はあくまでも予定ですので、多少遅れる事がありますが……」

トーラ:「できあがったら、夕方ごろにまたお伺いします」


        [雑談] 必殺、日付をぼかす
        [雑談] テレモ連絡と言う手段もあるからね
        [雑談] テレモの連絡先は今交換するのかな? それとも、前に会った時に交換済みかな?
        [雑談] まだ、かもしれません
        [雑談] では、その方向でロール入れます


沙紗:「では、出来上がり次第、テレモにて連絡を入れておくようにしますね」
沙紗(……っと、まだテレモの連絡先が登録されてないんだった……)
沙紗:「こちらの方に、テレモの連絡先を記入してください」
トーラ:「あっ、そうでしたよね。槍を直して頂いたときは、すぐだったので……」

渡された専用のシートとペンに番号を記入して返す。

沙紗:「あの時は、緊急だったから……」

少しの間、出会った時の記憶を思い起こす。
トーラも同じように、何かを考えているようなそぶりを見せる。

トーラ:「……少し、お仕事をしているところを見ていてもいいでしょうか?」
沙紗:「ええ、構いませんよ。見られて困るものではありませんから」
トーラ:「ありがとうございます」
沙紗:「どうぞこちらへ」



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    BGM: カリンの製鉄工房
        from リリーのアトリエ(ガスト, 2001)
        Composed by 小林美代子



奥の作業場に案内され、トーラは辺りを見回す。

トーラ:「やっぱり、懐かしい気がします」
沙紗:「……」

沙紗は話を聞きながら依頼をこなしている。

トーラ:「ここのお店――作業場もです。前もそう感じたのですが、気のせいではなさそうですね。
     ダイブをする前に来たときには、何も感じなかったのに」


沙紗:「ダイブをした後から、そう感じるようになったのね」
沙紗(やっぱり、ダイブの中でやったことが影響しているのね……)
トーラ:「もしかして、ダイブしたときに何かあったのですか?」


        [雑談] さあ答えにくい質問だ
        [雑談] どこまで答えればいいのか分からん。まあなるようになるかな?
        [雑談] トーラはそんなに気にしないので大丈夫


沙紗:「そうね……」

少し時間をかけてどこまで答えていいのか思案し、言葉を選んでいる。

沙紗:「端的に言うと、このお店をコスモスフィアの中に作ったの。
    トーラさんの記憶に、しっかり残るようにね……」

トーラ:「は、はい?」

さすがにこの答えは予想外だったようだ。思わず変な声が漏れる。

沙紗:「不躾な質問かもしれないけど、トーラさんにとって大切な記憶って何かある?」
トーラ:「……ありますよ、もちろん。いい記憶かどうかは別にして」


        [雑談] 記憶世界が出てくるのはもうちょっと先なので
        [雑談] む。ではあまり踏み込まないほうがいいかな?
        [雑談] それは沙紗さん次第です


沙紗:「……良い記憶だと断言できるものは?」
トーラ:「……」

しばらくの間が空き、ようやく答える。

トーラ:「昔懐かしい記憶も、時間が経てば、哀しみに上書きされてしまうことはよくあります」
沙紗:「そこが今回の問題かな。あたしがダイブした世界は、『何もなかった』の。
    この『何もなかった』というのは、楽しいままで記憶に残っているものが全くなかった、ということよ」


トーラ:「……」
トーラ:「何も、なかった……」

沙紗:「あの中で、トーラさんはこう言ったの。
    『何か楽しいものを、この世界に残してください』って」



        [雑談] Lv1の中で話していたことですね
        [雑談] こういう二重性もいいですね
        [雑談] 実際、コスモスフィア→現実がどの程度まで許されるかは、レーヴァテイル次第?
        [雑談] だと思います もちろん、今ここには二人しかいない、というのもあると思いますが
        [雑談] 基本他の人に言うのはタブーですからね
        [雑談] まあそうですね トーラでも第三者に言いふらされるのは流石に嫌です
        [雑談] ダイバーと宿主なら親しい関係なら許されるかじゃない? 人によって感覚は違うと思うけど


トーラ:「それで、沙紗さんのお店を、私のコスモスフィアに……?」
沙紗:「そう。あたしは、この店をあの世界に残した。少しでも、楽しい記憶が残っていて欲しかったから……」

トーラ:「……」
トーラ:「確かに、この懐かしさの説明はつきます。きっとそうなんでしょうね」


トーラ:「しかし……何もない世界ですか。私も変な所に沙紗さんを呼び出してしまったようですね」
沙紗:「あたしはダイブが初めてだったから、多分どんな世界でも驚いてたと思う……。
    だから、その点は気にしなくていいよ」

沙紗:「むしろ、少しでもトーラさんの事を知る事ができてよかったって思ってるわ」
トーラ:「そう言っていただけると助かります」

沙紗:「さて、あたしは依頼をこなさなくちゃいけないけど、もう少し見ていきますか?」
トーラ:「そうですね、ではそろそろお暇を――」

トーラ:「――迷惑ついでに一つだけ、お聞きしたいのですが」
沙紗:「?」
トーラ:「なにか、約束をした気がするのですよね、ダイブ中に。ずっと気になってて」
トーラ:「多分ですが、またダイブをする約束……ですか?」


        [雑談] 露骨に仕上げにかかるムーブ
        [雑談] だいぶ話したからね。何、気にすることはない


沙紗:「たしかに、最後にそう言ったわ。」
トーラ:「やっぱり、ですね」
沙紗(そんなことまで分かるのね……)


        [雑談] きた…… きた…… 約束だ
        [雑談] 夢でも強く印象に残っていればちゃんと覚えていられるので
        [雑談] (というかこのメソッドA組でもやる)
        [雑談] つまり、重要事項だったと……


トーラ:「厚かましい申し出ですみませんが、もし良かったら、また……」
沙紗:「ダイブしていただけませんか?でしょ?」
トーラ:「はい、その通りです」
沙紗:「ダイブ中でも言ったことだし、そのことを反故にするつもりはないわ。
    ……そうなると、完成した後にトーラさんが取りに来た後が最適かしら?」

トーラ:「はい、そうかもしれません。
     では、それもお願いしても、いいでしょうか?」

沙紗:「もちろんよ」



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  セッションB-2-2 2016/03/16
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夕方。完成したとの連絡を受け、トーラは再び沙紗の店にやってきた。


トーラ:「こんにちはー」
沙紗:「こんにちは。少し待っていてくださいね」
    完成したナイフを持って来ます

沙紗:「こちらですね。間違いないか、確認をお願いしますね」
トーラ:「はい」
トーラ:「……だいたいお願いした通りですね」
沙紗:「なら良かった。トーラさんが使ってる槍と同じでやっぱり勝手が違うから、少し苦労したわ」
トーラ:「加工が多くて手間がかかりましたよね。お手数かけます」
沙紗:「オーダーメイドは、なかなか注文がないのもあるのけどね……。良い経験になったわ」

沙紗:「それにしても、詩魔法もできて、武器の扱いも出来るってすごいわ」
トーラ:「クラスタニアではそれほど珍しくはないのですけれどね。なんと言っても、レーヴァテイルしかいませんから」
沙紗:「レーヴァテイル、かぁ。詩魔法って少し憧れてるのよね」
トーラ:「……あまり便利なものではないですよ? 謳っている間は基本的には無防備ですし」
沙紗:「そう……って、トーラさんは普通に動いてたよね?」
トーラ:「あれはあれで訓練が大変なのですよ。できる人は限られますね」
トーラ:「でも、できる人はもっとすごいですよ? 普通に謳いながら戦ってますからね」
沙紗:「ええっ!?」
トーラ:「たとえば、いまクラスタニアの副官をやっている人とか、ですね。
     そもそもの詠唱速度が段違いです」

沙紗:「へ、へぇ……」 呆然としている
トーラ:「……重さもいい感じですね。もうちょっと重くても良かったかな?」

受け取ったナイフを軽く振りながら、トーラは独り言のように言う。

沙紗(まぁ、使えないものを考えていても仕方ないよね)
沙紗:「さて、と。そろそろお店を閉める時間ですね」
トーラ:「あ、そうですよね。それでは……」 まず代金を支払います
トーラ:「ありがとうございました」
沙紗:「いえいえ、こちらも貴重な経験になりましたから」
沙紗:「少しだけ待っていてください。準備してきますので」
トーラ:「では、外で待っていますね」



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    BGM: 起動
        from アルトネリコ2(バンプレスト/ガスト, 2007)
        Composed by 中河健



二人はダイブ屋へやってきた。
他の客は特にいないようで、巨大な機械特有の低音のうなりも今日は聞こえない。


ダイブ屋:「らっしゃっせー」
トーラ:「この二人でお願いします」
沙紗:「宜しくお願いします」

顔を見せた店員に対し、前回と同じ手続きを踏む。

ダイブ屋:「お嬢さん二人だな 任せておけ」

トーラ:「それでは、ふつつかものですが、よろしくお願いしますね」
沙紗:「こちらこそ、よろしくお願いします」
ダイブ屋:「では、起動するぞ」

トーラは最初にダイバーのほうのポッドを開け、沙紗を招いた。
その後、自分の使うポッドを開いて、中に入ろうとする。


沙紗(うぅ、まだ緊張するなぁ……)

沙紗は少しだけためらい、意を決してダイブポッドに入った。

トーラ:「……」

トーラはダイブポッドに入ろうとしている沙紗の方を向いてなにかを言いかけたが、
その言葉が口から出てくることはなかった。




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