タブ > メディアライブラリ > ローカルメディア > スマートビューの追加


メディアライブラリの左側に表示されている一覧のローカルメディアの上で右クリックすると上のようなメニューが表示されると思います。今回はより簡単な方法で、割と難しい事をやってみたいと思います。メディアライブラリからサウンドトラックだけ抽出して、その一覧を作ってみます。

上のメニューから、スマートビューの追加を選ぶと新規スマートビューが開きます。


新しい Smart View 作成ダイアログにようこそ。このダイアログは非常にすばらしく、限界までオーバーホールされています。
使用するにはプリセットを選択するだけです。目的がある場合には[カスタム]プリセットを選択します。たとえそれが SE による実際の「プリセット」ではない場合でも、こちらで事前設定したものです。
フォームが表示されたら(プリセット情報が入力されています)、設定を確認および修正し、完了したらスマートビューに名前をつけます。目的に応じて追加の情報イベントを非表示にすることができます。[OK]をクリックすると設定は完了です。

というようなメッセージが表示されています。


今回はサウンドトラックのビューを作りたいという目的がありますので、上のプルダウンメニューからカスタムを選択します。


左の項目に"ジャンル" "等しい" を選択し、右に、"General Film Music"を入力します。そして一番左下の名前:の部分にサウンドトラックと入力すればいいのですが‥‥。


サウンドトラックには、もうひとつのジャンルが存在しますよね。で、もうひとつの項目を増やしてこれもも同じように"ジャンル" "等しい"を選択します。今度は "General TV Music"の項目を "又は" で入力します。これで、ジャンルが "General Film Music" と "General TV Music" だけが抽出されて一覧になります。

これらの設定はあとで変更もできますし、下のフィルタに関してはすぐに変更できるので、そんなに気にする必要はありません。以上の方法で、ジャンルが "Quiet Storm" だったり "Japanese Rock" だったりしてもすぐに抽出するリストは作れます。

抽出したいジャンルを正しく知っておかないといけませんけどね。ここでジャンルの事だけ書きましたけど、BPM Podcast Podcastチャンネル‥‥抽出できる項目は山ほどあります。"最終再生内容"とジャンルを組み合わせて、最近再生していない特定のジャンルのものを抽出してみたり‥‥使い方はさまざまです。

お?もうカンのいい人は気づいてしまいましたね‥‥最も再生されている曲/ビデオ・最近追加した曲/ビデオ・最近再生した曲/ビデオなどの項目も同じ方法で抽出しているだけの一覧なんですよね。説明してしまうと、あっちで書くことが無くなってしまうでしょ。だからとりあえず内緒にしておいてください。

ここで選択したジャンルに相当する項目の一覧を載せておきます。中にはワケの分からない項目もあります。"幅"だとか"高さ"だとか‥‥そういうのは使えませんけどね。

Podcast や ビデオという項目は 等しい(=) として 1 を立てておくためのものです。ビデオ= 1 であれば、そのファイルはビデオだと思っておいてください。ビデオ= 0 であれば、それはビデオでは無いということです。

なので、Podcast をよく利用する人はオーディオ一覧に Podcast が入り込んできていて煩わしいじゃないですか、そういう時にはオーディオのビューを編集して"かつ" Podcast= 0 を入れておけば Podcast の一覧は表示されないということです。他にも色々と使い方がありますよ。履歴の中からオーディオだけ取り出すだとか‥‥最近再生されていない Podcast だけ取り出すだとか、応用次第でどんな組み合わせもできます。

演算の左辺の項目
BPM
Podcast
Podcastチャンネル
Podcast発行日
アーティスト
アルバム
アルバムアーティスト
アルバム取得
カスタム
カテゴリ
コーデック
コメント
ジャンル
タイトル
ディスク
ディスク#
ディレクター
トラック
トラック#
トラック取得
ビットレート(KBPS)
ビデオ
ファイルサイズ(KB)
ファイル時刻
ファイル名
プロデューサー
レイティング
ロスレス
高さ
再生カウント
最終再生内容
作曲者
前回の更新
長さ

発行者

ということなのですが、右上の詳細モード>>というボタンのこと、気になりませんか?気にならないんならいいんです。ここで今サウンドトラックの抽出をした事をもっと難しく説明しなきゃいけないだけの話なので‥‥。


ボタンを押してしまった事を後悔してしまったでしょう。クエリ言語、比較演算子、理論演算子、フィールドとか今まで見た事もない言葉が羅列されているので戸惑ったでしょ?

クエリ言語ですが、上でやったサウンドトラックだけの抽出の場合は、genre = "General Film Music" OR genre = "General TV Music" のようになっています。日本語でより分かりやすく書くなら、ジャンル="General Film Music"もしくはジャンル="General TV Music" という意味です。

クエリの右側にあるクエリビルダっていうのをクリックしても、より難しくなるだけですから止めておいた方が良いです。下のクエリ言語の説明という部分には次の事が書かれています。

<フィールド> <比較演算子> [値] [<論理演算子> <フィールド> <比較演算子> [値] [...]]

フィールド名:
     TYPE: 0=オーディオファイル/1=ビデオファイル
     FILENAME: フルファイル名 (パス入り)
     LENGTH: 秒単位での長さ (又は hh:mm:ss)
     ARTIST: アーティスト
     ALBUM: アルバム
     ALBUMARTIST: アルバムアーティスト
     TITLE: タイトル
     TRACKNO: ファイルのトラック番号
     GENRE: ジャンル
     YEAR: 西暦
     COMMENT: コメント
     COMPOSER: 作曲者
     DISC: CDセット中のディスク番号
     FILESIZE: ファイルサイズ(KB単位)
     FILETIME: ファイルの更新日時
     LASTUPD: ファイルがライブラリにインポートされた、またはライブラリで変更された日時
     LASTPLAY: 最後に再生された日時
     RATING: レイティング値 (1~5 または 未評価を示す0か空欄)
     PLAYCOUNT: 再生回数
     PUBLISHER: 配信者又はレコードレーベル
     DIRECTOR: フィルムディレクター (ビデオ用)
     PRODUCER: フィルムまたは録音プロデューサー
     CATEGORY: カテゴリ
     REPLAYGAIN_ALBUM_GAIN: リプレイゲイン(アルバム)
     REPLAYGAIN_TRACK_GAIN: リプレイゲイン(トラック)
     BITRATE: ビットレート (KBPS)
     TRACKS: ディスクの総トラック数
     DISCS: セットの総ディスク数
     ISPODCAST: 1=ポッドキャストエピソード / 0=その他
     PODCASTCHANNEL: ポッドキャストチャンネル名
     PODCASTPUBDATE: ポッドキャストの配信日時
     LOSSLESS: ロスレスオーディオ圧縮(例:lossless=1)

比較演算子:
     '=': 文字列又は整数の値が一致する
     '!=': 文字列又は整数の値が一致しない
     '<': 文字列又は整数の値が小さい
     '>': 文字列又は整数の値が大きい
     '<=': 文字列又は整数の値が小さいか、一致する
     '>=': 文字列又は整数の値が大きいか、一致する
     HAS: 文字列は値を含む
     NOTHAS: 文字列は値を含まない
     LIKE: 文字列が値と類似 ("the" と 空白を無視します)
     BEGINS: 文字列が値から始まる
     BEGINSLIKE: 文字列が値(と類似)から始まる
     ENDS: 文字列が値で終わる
     ISEMPTY: (比較値は必要ありません) <フィールド>が空なら TRUE
     ISNOTEMPTY: (比較値は必要ありません) <フィールド>が空でなければ TRUE

値:
     "スペース 入り の文字列" 又は スペース_入り_の文字列
     整数は "32" か 32 で指定
     LENGTH の整数は秒単位の整数値か、 mm:ss か hh:mm:ss で指定
     日付/タイムスタンプは [日付データ] と指定します。(日付は相対又は絶対で指定)
       例: [3 weeks ago] (3週間前), [18:15] (18時15分), [05/30/2003] (2003年5月30日),
       [yesterday noon] (昨日の正午), [3 days ago 5 pm] (3日前の午後5時), [now] (今),
       [5 mn before may 30th] (5月30日から5分前) 等々

論理演算子:
     &&, &, AND: 2値の論理積
     ||, |, OR: 2値の論理和
     !, NOT: 論理否定するために、これを前に置く

例:
  全てのビデオファイル: type = 1
  4分より長い Air(アーティスト) によるオーディオ: type = 0 & artist = "air" & length > 4:00
  Cドライブの全てのファイル: filename BEGINS C:
  最近再生されていない、高レイティングの項目: rating > 3 & lastplay < [1 week ago]
  まだ再生されていない、新しく追加された項目: lastupd >= [yesterday] & playcount > 0

ビューの検索フィールドでもこの構文を使用することができます。検索文字列の先頭に '?' か 'query:' を使用してください。


これを理解した上でクエリビルダのボタンをクリックします。

アップテンポの曲を...というと、BPM が 130 以上くらいでしょうか?で、この思った通りのことを式にしてみると "bpm >= 130"ということになり、これを and で現在の式に加えるだけ‥‥。( BPM の詳細はファイル情報を参照)

genre = "General Film Music" OR genre = "General TV Music" AND bpm >= "130" とすれば、ジャンルが "General Film Music" と "General TV Music" で bpm >= "130" のものが抽出できそうですが‥‥そうはいきません。この場合はジャンルが "General Film Music" のものと "General TV Music" で bpm >= "130" が抽出されてきます。

genre = "General Film Music" OR genre = "General TV Music" AND bpm >= "130" ジャンルが General Film Music の全てと ジャンル:General TV Music で bpm が 130以上
genre = "General Film Music" and bpm >= "130" OR genre = "General TV Music" and bpm >= "130" ジャンルが General Film Music で bpm が 130以上の曲 と ジャンルが General TV Music で bpm が 130以上の曲

genre = "General Film Music" and bpm >= "130" OR genre = "General TV Music" and bpm >= "130" という式にしておけば、イメージ通りですね。理論演算子には優先順位があって、and > or > not となっているので、それを覚えておくと何かと便利です。

シンプルモードの方でも同じことができるので、特にこっちの詳細モードを利用する意味は無いと思います。



最終更新:2011年02月04日 13:13
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