ブルース

「斬る!!!」

【名前】 ブルース
【読み方】 ぶるーす
【分類】 ネットナビ
オペレーター 伊集院炎山
【属性】 無属性(非ソード系統)
【登場作品】 全て
【基本装備】 ソード
【チップ】 ブルース(チップ)
【関連チップ】 デルタレイエッジ
【アニメ版CV】 松風 雅也
【海外名】 ProtoMan.EXE

【詳細】

小学生ながらオフィシャルネットバトラーとして活躍する伊集院炎山の所有するネットナビ
『1』から登場し皆勤賞。

元ネタは本家ロックマンシリーズに登場する同名のロボット、及びロックマンエックスシリーズのゼロ
本家ブルースからはバイザーや盾、ゼロからは長髪やソードを使った戦い方が引き継がれている。

海外名は本家と同じ「ProtoMan.EXE」。読みはプロトマン。
このため、後に出た同名のラスボスは海外で名前が変更されている。

炎山から受けた凄まじいカスタマイズにより驚異的な戦闘力を持ち、ウラの住人には非常に恐れられている存在*1
右腕はソードの他にバスターに変化し、目にも留まらぬスピード戦法を得意とする他、シールドを常備している。
基本的にソード常備でマップのドットでも身に着けているがXDiveでは、通常のナビのような手の姿も見られる。

基本的に炎山の命令は絶対であり、彼の指示には疑問を挟まずに即行動を取る。
冷静沈着な性格で能力も高いため、チームのリーダーに指名されることも多く、共闘してきたロックマンとはライバル関係で、ブルースソウルの力を与えるほどの協力関係でもある。

『1』で初登場した時には任務の邪魔*2をしたロックマンデリートしようとするが敗北する。
情けや悲しみといった感情はほとんどプログラミングされておらず、何故自分が負けたのか理解出来なかったが、最後にロックマンが熱斗というオペレーターが「友達」であることを述べ、さらに熱斗ロックマンの関係を見る内に何か思うものがあったようだ。

『2』のシナリオ5にて一度、ロックマンとの戦闘でデリートされたが、炎山は頭の中に「ブルースのプログラムを記憶している」ということで、ものの数日でブルースはバージョンアップして復活した。

『3』ではバブルウォッシュ事件を起こしたバブルマンをデリートしており、N1グランプリに出場した際はデザートマンと対戦している。

『4 』にて、「ネビュラの差し向けた刺客500体から逃れるため」に、やむを得ない事情から炎山がダークチップを使用してしまった際には、ウラインターネットの奥にて捕らわれの身となっていた(見張りをしていたヒールナビとしても、迂闊に解放しては巻き添えを受けかねないことから)。

そして、ブルースを救い出すためにやって来たロックマンを返り討ちにしようとしたヒールナビが「秘儀・ウイルス連撃」を仕向けるも、逆に突破されてしまい、「仕方あるまい」と解放した瞬間、まさに目にも留まらぬスピードで切り伏せる!

ヒールナビ「おほっ、何たるスピード! オレの目もついていかな…  …カッタギガゴ!!

分かりやすい死亡フラグのやり取りでロックマンを怖気づかせる程の剣撃を見せた後、炎山は一か八かの賭けによってロックマンとのシンクロを行い、長年培った経験から炎山とロックマンは剣撃を受け止めることに成功し、ブルースは炎山の心を通じてダークソウルから解放されることに成功した。
しかしその後のトーナメント戦でダークチップ使用後にもかかわらずHPが1000(V1の場合)なのでブルースのHP1001説、ダークチップを100回使ったという説もあるが。ロックマンも最初のシェードマン戦での使用時はHPが減らないため、作中世界での一度目の使用はセーフなのだろう。
*3

『5』チームオブブルースでリーダーとしてチームを率いる。
敵となってしまったロックマンと相対した際、表向きは「エリアを奪還する為には奴をデリートしなければならない」と口では冷徹に言いつつも、熱斗には「心配するな」、「可能な限りデリートせず奪還する」と気遣い(一方「最悪の可能性 = ロックマンのデリートも覚悟しておくように」と釘を刺してもいたが、最初期であれば迷うことなく切り捨てていただろう事は間違いない)、ロックマンを斬るのをためらうなどの変化が見られる。*4

一時的に熱斗のナビとなった際に、「敵を泳がす」の意味を知らなかった熱斗に詳しい解説をした。(ブルースは豪華客船に紛れ込んだ犯人を表面上は自由にさせて裏で監視するという意味で言ったのだが、その豪華客船には実際にプールがあったため熱斗は額面通りに受け取ってしまった)
ただこの時、熱斗が結局分かったような分かってないようなリアクションを取ったため、冷や汗気味の反応を返す*5など、初登場の頃に比べれば明らかに印象が柔らかくなっていた。

エンドエリア解放後、クラウドマンの攻撃からメディを庇い、生死不明となった後にネビュラの手によってダークチップの因子を埋め込まれ、ダークブルースとして立ちはだかる。
公式によればロックマンエグゼの時系列では、『5』ではカーネル版が正史とのことであるが、仮にブルース版が正史となった場合、『4』と合わせて、ブルースは作中で二度もダークチップの影響を受けていることになってしまう……。*6

メディの尽力も有ってチームに復帰し、ファクトリーの電脳でメディと共に暗黒星雲に取り込まれるが、最終決戦の直前にマグネットマンと組んでコスモマンと戦った。

『6』では正体を悟られない為に変装した姿で現れる。そしてウラインターネット電脳獣に乗っ取られ暴走を始めたロックマンを(恐らく峰打ちで)救出した後、熱斗に「判断の甘さが電脳世界とそこのナビ(リンクナビ)を危険に晒した)」、「次は斬り捨てる」と冷酷に警告して去っていく。
…が、見覚えのある剣が伸びているので、この時点でブルースだと察する事が出来たプレイヤーも。
そもそも「何故リンクナビをオペレートしているのが熱斗だと分かったのか」という話で、最初から近くでやり取りを聞いていたとしか思えなかったり。
一方で、カーネルの攻撃からロックマンをかばっており、明らかに初登場してロックマンとお手合わせした初代では考えられない変化である。
(初代頃のブルースなら絶対どちらかが戦闘不能になるまで迷わず戦う、特にマジックマンを不意討ちしたように一切話さず真っ先に斬りつけたはずである)

シリーズナビチップ皆勤賞なのがロールと対をなす。
(厳密にはフォルテナビチップもあるが、初代のみ隠しチップの扱いである)またガッツマンは『4』まで、ロールは『4』のみ対戦できるが、『3』以外は隠しボス扱いのフォルテと並び、ブルースは表側として全シリーズで対戦できる。(『4』は遠征を用いればブルームーンだけでなくレッドサンでも対戦できるが、『5』ではチームオブブルースのみ)

ただ、ロールフォルテとの詳しい関係は特に説明されていない。
公式で「炎山が桜井メイルに恋愛感情がある」という設定があったため、恐らくは初期の設定でブルースにもロールにそれがあったのかもしれないが実際の作中ではお互い特に関心は無し。
(一応、漫画版でロールが「ブルースくん」と呼んでいるシーンがあるが、それ以上特筆なところは無し)

フォルテに対しては、『2』のウラ掲示板ではウラ住人からブルース、フォルテロックマンを事実上の“3強扱い”で、誰が一番か第三者目線で興味が湧いている書き込みがあり、漫画版やアニメのStream序盤などで交戦もある。(しかし、ロックマンが絡んだ影響もありゲーム、漫画、アニメいずれも公式の1対1の一騎討ちは無い)
一応、フォルテのメイン戦法は、3までは全列エアバースト炸裂なエクスプロージョン、4以降はランダムでパネルを全体的に撃ち抜くシューティングバスターといった全体攻撃をメインに、シリーズごとにブレイク打撃なアースブレイカー、高火力エネルギー弾なヘルズローリング、斬撃のダークアームブレード、切り札のバニシングワールドやダークネスオーバーロードなどと言ったところに対し、ブルースはシールドでバスターを防ぎ、ソードでの反撃が基本なため、ゲームならば序盤ならフォルテの全体攻撃を通用させず善戦するだろうが、基本火力も体力もフォルテには及ばないため、長期戦だとフォルテの火力押しに敗れる可能性が高いと思われる。

外伝作品の『4.5』にも登場する。本編での炎山のように丁寧で礼儀正しい態度で接してくれる。
無属性で最大HPが1000と標準的。
オフィシャル所属のナビで、一定時間毎にオフィシャルから凶悪犯のデリートなどの任務が与えられる。
チャージショットはロングソード。通常のバトルチップのようにカウンターが取れる特別仕様だが、チャージ完了と同時に放ってしまうオペレーションバトルでは、カウンターを狙うのは難しい。
もう1つの武器のシールドは、本編と同じくブルース専用の赤い盾となっている。
BGMは本家ロックマン3のスタッフロールBGM。

流星のロックマンにおいては、ブルース自身は登場しないが、『流星3』に登場したバトルカード「ソードファイター系」にシルエットが写っている。ソードで連続攻撃するチップであり、ソード系を強化する変身形態もあったため非常に強力なカードである。

また、同じく『流星3』ではとある事情でWAXAフジ山頂に建設したサテライトサーバーのバトルカードデータベースの中の、Lv28の階層の名が「ブルース」となっている。
構築されているバトルカードはほぼソード系カードで占められており、前述のソードファイターも多数保存されている。
書籍「シークレットサテライトサーバー」においても、「かつて電脳世界の治安を守っていた"オフィシャルネットバトラー"と呼ばれる組織に属していた伝説のナビ。」と記されている。


使用技

ワイドソード

使用作品:全作品
ロックマンの斜め前にワープし、縦3マスを切りつける。
『1』ではチャージの後に最大3連続で繰り出してくる。
ロックマンがエリアの奥にいても侵入して発動してくるため、性質上イアイフォームが狙える。

ファイターソード

使用作品:全作品
ロックマンと同じ列の相手エリア最前列に移動し、横3マスを切りつける。
「ワイドソード」と違い、こちらのエリアには侵入してこない。
単体では大したことのない技だが、ワイドソードやソニックブームと組み合わせて繰り出してくる。
なお、『1』では「ロングソード」名義である。

ソニックブーム

使用作品:『2』『3』『P.o.N』
『L.o.N』
相手エリア最後列の上か下のパネルから縦3マス分のソニックブームを放つ。3連続で放ってくることも。
『2』のV3は、体力の多い前半は『ソニックブーム→最前列に移動してファイターソード』のパターンで仕掛けてくる。
慣れてくると、ファイターソードの振りの直後に反撃もしやすい。
『3』では前半でもソニックブームが3発だったり、ワイドソードに転じてくるのでパターンが取りにくい。
上下反対側の列が安地だが、バージョンが上がるごとにスピードアップし避けづらくなっていく。
なお、ブルースを混乱させるとソニックブームを中央列で撃ってくることがある。
当然回避不可能の攻撃となるため、ブルース相手の混乱は厳禁。

エリアスチール

使用作品:『2』『3』
相手エリアを1列奪うチップ。両作品ともにV2以上が3枚所持している。
ただしブルースの側からエリアを奪ってることはなく、こちらがエリアを奪うと即座に奪い返す形で使ってくる。
もちろんチップ所持扱いなので、ジェラシーが発動できる。

サプライズソード

使用作品:『3』『5』『6』
こちらの射撃攻撃をシールドで防御し、即座に反撃してくる。
『3』と『5』はワイドソードで、『6』では目の前に突進してソードで反撃を行う。
こちらの攻撃を防御することがトリガーのため、ブレイク性能を持つ攻撃でダメージを受けた場合は使用しない。

デルタレイエッジ

使用作品:『3』『4』『5』
ギガクラスチップにもなっているブルースの必殺技。
HPが50%以下になると使用し、三角形の軌跡を描くように3回連続でワイドソードを繰り出す。
斬撃の発動位置は「ロックマンの右斜め上」「ロックマンの背後」「ロックマンの右斜め下」の順で固定。
発動時には「ピキーン!」という音と共にブルースが光る独特の演出がある。

なお、アニメでのデルタレイエッジは「デルタ」状に光る(レイ)斬撃(エッジ)を飛ばすというコンセプトとなっているようである。
アニメ『AXESS』第46話「ネット警察大攻防戦!」でがダークブルースがデルタレイエッジを披露したが、「Δ(デルタ)型のエネルギーを放つ」という内容だった。
『Stream』第48話「消滅へのカウントダウン」でもCFブルースが全く同じ攻撃手段を用いていた。
『BEAST』第21話「ファルザー襲来!」ではブルースが使おうと構えたが、実際に使うことはなかった。

ビハインドスラッシュ

使用作品:『4』
『4』のV2以上がサプライズソードの代わりに使用。
攻撃を受けると残像とすり替わり、ロックマンの背後に回り込んでワイドソードで攻撃する。
必ず背後から攻撃するため、後ろに回り込めなければ使用することはない。
なお、サプライズソードと違って「攻撃を受けること」がトリガーなのでブレイク性能を持つ攻撃にも反応する。

ブラッディクロス

使用作品:『4』
ロックマンが悪状態の時、デルタレイエッジの代わりに使用する技。
こちらのエリアをX字に斬り付ける。命中時にHPバグが発生する。
攻撃位置がロックマンのエリアの最前列中央固定、攻撃範囲もX字で固定なので、右以外の1マスに動くだけで避けられる。
有志のパターン解析によると、「HP900以下で、攻撃回数が3の倍数のときに、この攻撃を必ず行う」とのこと。
『AXESS』第46話で使用。
演出はゲームと同じく、X字に斬り付けてサーバーを破壊した。

シャドースラッシュ

使用作品:『5』
『5』のダークブルースのみ使用する技。
射撃系の攻撃をブルースの影で受け止め、ブルースの影が斬り付けてくるサプライズソード系列の技。
攻撃範囲はワイドソード、ファイターソード、エンゲツクナイの3種類。

ダークエッジ

使用作品:『5』
ダークブルースのHPが50%以下になると使用する技。
自身の影と連携し、前後からダークソードを連続で放ってくる。
影が使ってくるダークソードはこちらを移動不可にし、本体のダークソードでチップを破壊する危険な技。

クロスソード

使用作品:『6』
相手エリアの最前列に立ち、こちらのエリアを十字に斬る。
自身の2マス前の縦3マスも攻撃できる点はヤマトマンの「サウザンドスピア」やキラーマンの「ヘルズシックル」、チップのガンデルソル系を彷彿させるが仕組みは謎。
カーネルの「スクリーンディバイド」と違って斬撃は独立しており、ブルースの2マス前だと2つ受けて倍ダメージなため注意。

トランスムーブ

使用作品:『6』
『6』でなぜかデルタレイエッジと入れ替わりに登場した技。
HPが50%以下になると使用し、こちらのエリアを残像と共にX字に移動しながら斬りつける。
SP以上になると中央列を左右に往復する攻撃も追加され、計4連続の攻撃となる。
クロスソードと同じく、中央パネルで全弾ヒットすると危険。
なお実際には体当たりであり、ブルースがショートインビジブルの状態だと回避できてしまう。
上下段中央が安地で、地面を滑るように移動しているため穴パネルで止められる。

有志のパターン解析によるものだが、以上の攻撃パターンを見て総合してみると、「4」では「ロックマンの斜め前のマス」と「ロックマンの同横列の相手エリアの最前列」に置物があると、ブルースは攻撃出来る条件を全て潰されてしまい、移動することしか出来なくなってしまう。

□□□ □□□
□□置 □□□ ←具体的にはこういう形
□自□ 置□□

一応、ロックマン側の中央最前列の置物は、ロックマンが中央のマスに立っていれば、ブラッディクロスの移動着地によってダメージを受けて無理矢理潰してくる。
その位置にはストーンキューブを置いておき、相手エリアの最前列にポイズンファラオを置けば、それだけで完封となる。

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最終更新:2025年03月31日 14:53

*1 『2』のウラスクエアに有る掲示板には、攻撃がネチっこくてやりにくいとエスケープで生き延びたナビが愚痴を零している。

*2 WWWの拠点を見つける為に泳がしていたエレキマンをロックマンがデリートした。

*3 ただし、生還の代償に、アニメでもメインウェポンだったソニックブームはワザの技術が失われ、4~6で二度と使わなくなった。

*4 これは、カーネル版でもカーネルが同様のセリフを述べていた

*5 ブルース曰く、「ほ…本当に分かったんだろうな…?」

*6 『4』は遠征をおこなえばレッドサン版でもブルースと戦える