「オレは敵には一切 容赦はしない!」
【詳細】
アメロッパの軍人の
バレルの所有する
ネットナビ。
基本的な一人称は「ワタシ」だが時々「オレ」も使う、
バレルのことは呼び捨てにしている。(アニメではバレル大佐と呼んでいる。)
『5』で初登場。
カーネル版では物語序盤に
科学省襲撃事件を起こし、その首謀者として
ロックマンの前に現れた。
勿論これは演技であり、この騒動の後は
チームオブカーネルのリーダーとして
光熱斗やロックマンと共に
ネビュラに立ち向かう事となる。
また、
ネビュラの人質となったロックマンの代わりとして、一時期ではあるが熱斗のナビとしても活躍した。物語の途中で
ダークソウルに支配される事となるも、仲間たちに助け出される
その際にロックマンと魂が共鳴、彼に
カーネルソウルの力を与えた。
ブルース版では、ネビュラの手に落ちた
ブルースを救助した謎のナビとして登場。
チームオブブルースとは別ルートでネビュラに対抗しているようだが、オペレーターのバレル共々こちらのバージョンでは詳しく語られない。
『6』では、
WWWの副司令となったバレルのナビとして、熱斗と
ロックマンの前に立ちはだかる。
元々は
Dr.ワイリーが開発した軍用ナビで、高い戦闘能力と明晰な頭脳に加え、あらゆる電子機器に対応する制御能力、そして優しさを持ち合わせるなど全ての面で完璧といえるナビだった。
時系列的に考えて約20年前に開発されたナビではあるのだが、その性能は現代でも最強クラスとして通用するほど。
バレルの父親の殉職を切っ掛けに、ワイリーは悪の科学者の道を進み始め、カーネルから「優しさ」と「電子機器の制御」を司るプログラムを抜き取ってしまう。
これ以降、カーネルは敵の
デリートを第一に考える冷徹な性格となっている。この時に抜き取られたプログラムから、カーネルの妹にあたるナビとして作られたのが「
アイリス」である。
最期はアイリスと融合して完全体となり、ワイリーが融合を阻止するために仕込んでいた自爆プログラムに巻き込む形で
電脳獣に止めを刺し、世界を救って消滅した。
後に、服役中のワイリーの協力の下でネットワークを保守するための「
ウイルスや犯罪ナビに対する自動迎撃システム」が開発され、そのシステムに「カーネル」の名が冠される事となる。
元ネタは『ロックマンX4』に登場する同名のレプリロイド。
世界最強のレプリロイド軍「レプリフォース」に所属していたが、とある事件がきっかけでエックスやゼロと敵対することになる。
ゼロ編では妹であるアイリスも登場するが…。
軍属という事で「大佐」を意味する「カーネル(Colonel)」というネーミングなのだが、偶然にもコンピュータ用語に「カーネル(Kernel)」というものがあり、結果的にはエグゼ世界的にも合致するネーミングとなった。
『X』のカーネルといえば「見損なったぞカーネル!」の名言が有名だが、案の定エグゼ版カーネルにもファンから(何の落ち度のない場面でも)このコメントが出て来る事になった。
愛されていると言うべきか…。
デザイン面は余り変わっておらず、白と黒のツートンカラーだった上衣が黒一色に変わったほか青緑色のマントを羽織るようになった程度。
また、外見年齢が元ネタと比べて若い。
『5DS』やアニメ版で声優を担当された安元洋貴氏は、このカーネルが声優デビューの役であるそうな。
【使用技】
- スクリーンディバイド
- 使用作品:『5』『6』
- カーネルの基本技。プレイヤーのエリアを「/」「\」「<」のどれかの形で斬り付けてくる。
- 『5』では素早く最大3連続で斬ってくる。攻撃範囲が固定されているので、中央の上下左右が安全地帯となる。
- 『6』は攻撃前に長い溜めが入り斬るのも1回だけだが、直後に後述の「ネオ・スクリーンディバイド」を放ってくる。
- ブルースと違いコチラと後述のネオが遠距離斬撃の理屈はよくわからないが、おそらくはIT用語の「スクリーンセイバー」の本来の意味から転じて、スクリーンことバトルフィールドを切り裂く意味か。
- ネオ・スクリーンディバイド
- 使用作品:『6』
- プレイヤーのエリアを「Z」字に斬り付ける。
- 上記の通常のスクリーンディバイドから派生する形で放たれる。威力が高いのできっちり避けること。
- 「Z」というと若干分かりづらいかもしれないが、要は「エ」の形が攻撃範囲。最前列と最後列の中央が安全地帯。
- 攻撃範囲が固定されており、中央最前列で斬ってきても同じく中央最前列で目の前のロックマンには当たらず、ロックマン側の上下横列と中央パネルしか斬れない。エリアスチールをしても、攻撃範囲は右にズレないため、エリアスチールして距離を詰めると無力化同然となるのがシュール。
- カーネルキャノン
- 使用作品:『5』
- 巨大なキャノン砲を構えて敵に砲撃する。
- 威力が高めな上、最後列に到達すると縦3マス分に誘爆する。
- 基本的にはロックマン側の使うセンシャホウと同じもの。
- インダクトミサイル
- 使用作品:『6』
- 腕に着けたミサイルランチャーからミサイルを上空に発射。
- ミサイルはプレイヤーを狙って降下してくる。属性は炎属性。
- ランクが上がると複数発連続で撃ってくるほか、着弾点をヒビパネルに変えて行動を制限してくる。
- (ネオ・)スクリーンディバイドを安地でやり過ごしていると、高確率でこの技に移動範囲を狭められるので注意したい。
- カーネルアーミー
- 使用作品:『5』『6』
- 兵士を召喚して攻撃させる。『5』と『6』で性質が大きく異なる。
- 『5』ではストーンキューブをロックマンのエリアに召喚し、キューブの前後にロックマンが移動するとキューブの中からカーネルアーミーが出現して攻撃してくる。
キューブより前にいるとロングソードで、キューブより後ろにいると3連射の銃で攻撃する。
前提条件としてストーンキューブを必要とする為、ポルターガイストがあればこの技を封じた上で攻撃に利用できる。
- 『6』ではパネルから直接アーミーを召喚し、銃を3連射させる。(2と5のナパームマンのバルカンアームとほぼ同じ。)
ランクが上がると一度に2体召喚してくる。
カーネルフォースのアーミーとは異なり、こちらはマヒ効果を持たない。
- ブラインド・レインシャワー
- 使用作品:『5』
- 前方1直線にマントを投げ、それにロックマンが当たると移動封印状態になる。
- そこに4連続の斬撃を叩き込んでくる技。
- 移動を封じられるだけなので、バトルチップなどで反撃することは可能。
- そもそも使用頻度がかなり低いため、この技を見たことがない人も多いだろう。
- アスパイアブレイク
- 使用作品:『6』
- プレイヤーの目の前に移動してマントを投げつけて視界を封じ、そのまま大きくぶった斬る。
- マントが当たると技の終了まで暗転チップを使った時のような時間停止状態となるため、移動も反撃も一切できない。
- 攻撃力が極めて高い(RVだと550もの破壊力を誇る)ソード系統の攻撃で、プレイヤーのHPが攻撃力以下の時にしか使用してこない。
- すなわち、アンダーシャツを装備したりホーリーパネル上で受けたりしない限りは被弾=即死となる。
- 更にこちらの所持しているチップを一枚破壊する効果も持っており、よしんば耐えても攻撃の手を一つ減らされる。
- カーネルがマントを脱いでいる姿が確認されればこの攻撃を行う合図。
- マントさえ当たらなければ不発に終わるため、横2マスにまっすぐ飛んでくるマントを上下に避けよう。
- ただし、避けるタイミングが遅れてマントにかすってしまうと発動してしまうので注意。
- カワリミを張った状態であれば、チップは破壊されるものの大ダメージは免れる事ができる。
- 「アスパイア(Aspire)」は「熱望する、大志を抱く」という意味の言葉。つまり、技名の訳としては「望みを砕く」といったところだろうか。
ちなみにブルースには「ダークブルース」の時にしか使ってこない技がいくつかあるが、カーネルは「ダークカーネル」の時にしか使ってこない技
というものは無い。
『5』からの登場というのもあり、単調な攻撃が多い
ブルースより元々戦いにくいから…という理由もあるかもしれない。
アニメ版
Stream
第8話から登場。
20年前のアメロッパ軍のネットナビで軍事機密事項とされており、表では殆ど知られていない。
デューオの試練を与えられた同じく20年前のバレルのナビとして、未来(現代)のバレル自身から送信された「時空サーベル」を用いて、20年の時間を超えて未来(現代)の熱斗たちに力を貸す。
第8話、第11話、第16話、第21話、第49話、そして劇場版作品『光と闇の遺産』で、時空サーベルの力で過去から未来へやってきている。
20年前に開発された軍用ナビながら
アステロイドを圧倒する強さを誇り、
フォルテ相手にも互角に渡り合って彼に汗をかかせる健闘ぶりを見せた。
アニメにおいて必殺技のスクリーンディバイドは、稲妻のような斬撃が敵めがけて突き進む、もしくは落下するという演出になっている。こちらは演出に違わぬ非常に強力な技として描かれている。
しかし、デューオの使者である地球外
ネットナビの
スラーと2度交戦しているが、どちらも全く歯が立たなかった。
なお断っておくが、おそらくスラーは作中でも五指に入るほどの実力者であるため仕方無いと言える。スラーに対してはロックマン、ブルース、
サーチマンの3人がかりの
プログラムアドバンスでも無傷だったので、カーネルが惨敗してしまったのも無理からぬ話だろう。
終盤の第50話では、過去のスペクトルと現代の時空タワーの連携でバレルが未来(現代)へ命がけで移動した後、Dr.ワイリーが開発したシンクロチップを託されたことで、バレルとの
クロスフュージョンを実現している。
最終話「新たなる未来へ」にて、デューオに「絆」へと結び付く感情を理解させるためにバレルと共にデューオとクロスフュージョンし、永い宇宙の旅をする。
バレルはその影響で老化した状態で元の時代へ帰っていったが、カーネルがどうなったのかは明らかにされていない。
ただ、バレルは寿命をまっとうしたであろうが、元の時代で永眠して棺に入った時はカーネルがいないことと、原作ゲーム版と違いアニメ版デューオにはスラーが仕えていたが、スラーがフォルテにデリートされたことによる空白を踏まえると、
尺の都合で描いていないだけで、主人を失ったカーネルと、使徒を失ったデューオの需要と供給が一致して、スラーと入れ替わりでカーネルがデューオに仕えた可能性もあるかもしれない。
BEAST
『Stream』で登場したカーネルが
バブルマンの回想で登場している。
『Stream』第32話「時空戦争」にて過去へやってきたバブルマンをデリートすると未来に影響を及ぼす可能性があるため、彼をコオリホウガンで20年後の未来まで封印していた。なおこれがキーとなり、『BEAST』序盤で解凍されたバブルマンが、アメロッパ軍基地サイバーワールドに発生したフォッサアンビエンス経由で
トリルを発見している。
並行世界・
ビヨンダードでは、こちらの世界(過去)とは別存在のバレルとカーネルが登場。
バレルが軍人であることは同様だが、カーネルは「
ゾアノロイドとの闘いに徹するため、バレルの意志で優しさのデータを抜き取り、戦闘マシーンとさせられた」という原作寄りの設定となっている。その抜き取られたデータもビヨンダードの
光正博士によってアイリスとして構築されている。
第14話てビヨンダードの彼が初登場。
獣化ウイルスに包囲された熱斗を救出すべく、バレルにより現実世界に実体化させられ逃走経路を確保。
後にゾアノスネークマンに襲撃され、実体化に必要なインターバルタイムが足りていなかったため、序盤はゾアノスネークマンを圧倒するが次第に追い詰められていった。結果的にロックマンによって窮地を救われる。
その後第21話にて、グレイガ軍の中枢に乗り込むがグレイガには全く歯が立たず、バレルを逃がすためにカーネル自ら囮となったうえ、グレイガに獣化因子を注入されゾアノロイド化したことが明かされた。
アイリスとの接触で過去の記憶を取り戻しかけることもあったが獣化因子がそれを阻止してしまう。
第23話にてグレイガと共にトリルを奪おうと戦場に現れるが、トリルがシンクロナイザーとしての力を発揮したことでアイリスと融合し、獣化因子の影響を抑え込んで元の記憶と姿を取り戻し、ゾアノロイドから元のネットナビに戻ることに成功。
第24話にて、研究所を守るように展開された
ディメンショナルエリアを解除すべく、そして自らの過去の過ちを償うため、研究所のサイバーワールドに侵入。
制御装置に辿り着いた矢先、ビヨンダードのワイリーの声に反応するかのように、抑え込まれていた獣化因子が再びカーネルを蝕んでいくが、アイリスの力により事なきを得る。
しかし、獣化因子を宿したままこれ以上仲間の足手まといになることを拒んだためか、アイリスを逃がして自身は自爆することにより制御装置を破壊し、消滅していった。
アイリスが存在するという点と、ロックマン達と一時敵対する点は原作『6』を意識しているのだろう。
また、獣化因子によりゾアノロイドとなってしまう点は、原作『5』でバージョン違いだったリーダーポジションのブルースが、『AXESS』で
ダークロイド因子により
ダークブルースとなっていた点と重ねているのだろうか。
ゾアノカーネル時には、スクリーンディバイドの獣化版である「ディバイディングサーベル」、カーネルキャノンの砲塔を獣のようにした「クラッシュキャノン」も新たに使用した。
【他言語版での名称】
言語 |
名前 |
英語 |
Colonel |
中国語 |
簡体字 |
卡尼尔 |
繁体字 |
卡尼爾 |
関連項目
最終更新:2025年08月30日 03:18