【名前】 |
究極プログラム |
【読み方】 |
きゅうきょくぷろぐらむ |
【登場作品】 |
アニメ『無印』『Stream』『光と闇の遺産』 |
【詳細】
アニメ版限定の要素。
特定の
ネットナビにのみ備わる、特別なプログラム。
これを所有しているネットナビは高いスペックや特殊な能力を持つ。
所有者
20年以上前に
光正が、「ニホンのネットワークを管理する」という目的で作り上げた
ファラオマンに組み込んだ。
しかし、このファラオマンは人格プログラム上の問題で彼らに封印されてしまう。この一件で、人間に対し強い憎しみや嫌悪感を抱く。
『無印』第22話の
N1グランプリの決勝戦では、後述の究極プログラムの所持者たる
ロックマンと
ブルースの衝突の余波で封印から解き放たれ、究極プログラムの力を前述の本来の目的ではなく、「サイバーワールドの新たな王」としてサイバーワールドを書き換えて支配するという凄まじいスペックを見せた。
その後、
Dr.ワイリーに狙われ、人間に利用される事を拒み道連れに自爆するのだが、その究極プログラムだけは自己再生しており…
光正の息子の
光祐一郎が、光正の究極プログラムを基にロックマンを作り上げた。
そのため、ロックマンも究極プログラムの所持者となっている。
数々の究極プログラムの中では最も高い能力を備えており、
- 一度デリートされても記憶データとして散らばり、回収すれば記憶を引き継いで再生可能
- バグもプログラムも、電脳世界すべてのものを取り込める
- 取り込んだデータから電脳世界を再構築できる
という、他の究極プログラムとは明らかに次元の違う能力を秘めている。
そのため、究極プログラムを持つナビ達の中では頭一つ抜けた強さを持つ。
原作(GBA版)では
オペレーターの
光熱斗の双子の兄・
光彩斗の遺伝子データを持つ特殊なネットナビとなっているが、アニメではこのような設定となっている。
IPCの御曹司・
伊集院炎山のネットナビ・ブルースも究極プログラムを所持。
ブルースに関してはどういった経緯で究極プログラムを内蔵しているのかが描写されていない。
ただ、
科学省とIPCには密接な関係があるため、科学省に赴任していた光正がIPCに究極プログラムを提供したと考えることはできる。
『AXESS』第49話では炎山が母親を失った直後に彼のナビとして与えられており、次世代のIPC社長に相応するスペックのナビとして用意されたのだろうか。
究極プログラム特有の特殊能力は特に描写がなく、究極プログラムの所持者としては影が薄い方。
自爆によりデリートされたファラオマンだが、その究極プログラムだけは生存し続け、自己再生していた。
このファラオマンの究極プログラムをDr.ワイリーが解析し、電脳の魔物・
ゴスペルを作り上げた。
その究極プログラムの能力で、サイバーワールドに存在するナビやプログラムを次々と取り込んでいき、さらには究極プログラムを持つナビ達も取り込んでいった。
ファラオマンの究極プログラムが自己再生した結果生まれたネットナビ。究極プログラム組の中では一番最後に生まれたといえる。
同じファラオマンの究極プログラムから生まれた前述のゴスペルとは兄弟関係にある。
第32話から登場。
誕生直後は記憶喪失状態であったが、同じ究極プログラムを持つロックマンと接触した結果、ファラオマン時の記憶を取り戻し、ファラオマン同様に人間を忌み嫌うようになる。
究極プログラムの力により、ネットワークに存在するバグを吸収することでその力を増していく能力を持つ。『無印』での誕生直後や、『Stream』最終話でその力が示されている。
原作(GBA版)における「ゲット・アビリティ・プログラム」の設定の一部を参考にしたものだろう。(似たような効果を持つが、
ゲットアビリティプログラムが究極プログラムと同一というわけではないので注意)
究極プログラムの力関係
率直に力関係を述べるのであれば、力の大きい順に、
- ロックマン(SS)
- ゴスペル(A)
- フォルテ(B)
- ブルース(C)
という順位になる。
ブルース
究極プログラム特有の力を殆ど発揮できておらず、『無印』ではゴスペルに取り込まれ、『Stream』では
フォルテに圧倒され、究極プログラムを奪われかけている。
フォルテ
『Stream』でブルースを圧倒している一方、『無印』ではゴスペルに取り込まれている。
さらに劇場版『光と闇の遺産』では、ロックマンの究極プログラムを取り込もうとしたが、強大過ぎて逆に取り込まれてしまった。
ゴスペル
『無印』でブルースを真っ先に取り込んだ。
その後、フォルテがゴスペルを取り込もうとしたが逆にフォルテを取り込むことでその力を示した。
最後はロックマンをも取り込もうとするが、逆に取り込まれてしまう。
ロックマン
『無印』でブルースやフォルテを取り込んだ状態のゴスペルを取り込む。それだけではなく、サイバーワールド全てを吸収しつくし、そこから全てを元に戻す再構築までも行っている。
劇場版『光と闇の遺産』では、この力関係を忠実に描写していた。自身の究極プログラムをフォルテに差し出したが、フォルテの究極プログラムよりも強すぎるために逆にフォルテを取り込み
フォルテクロスロックマンとなるに至った。
【余談】
『BEAST』で登場したアニメオリジナルナビにして、並行世界・
ビヨンダードの存在であるシンクロナイザー(獣化因子に対する抗体)「
トリル」は、ビヨンダードの光正博士によって作られている。
トリルはロックマンと融合することで獣化能力を引き起こしているのだが、トリルがロックマンにだけ懐いたり獣化を発現させる仕組みは、この2体のナビが光正という、世界は違えど同じ人間によって作られていることから、同じ光正のプログラムの共鳴によって発生している。
こちらの世界のロックマンが光正の「究極プログラム」を基にして作られ、光正の似たデータ同士が共鳴するのであれば、トリルもまた「究極プログラム」を持つナビと十分に言える。
特に獣化因子に対する抗体でありながら、『BEAST+』最終話で
キャッシュデータとはいえ熱斗とロックマンを
キャッシュの封印から解き放つという恐るべき力を見せている。
その場合、劇場版『光と闇の遺産』にて登場した、究極プログラム同士の融合体である
フォルテクロスロックマンと酷似する部分も出てくる。
あちらは光正が作り上げた
ファラオマンの究極プログラムが自己再生しその究極プログラムを持つフォルテと、光正の究極プログラムを基に
光祐一朗が作り上げた究極プログラムを持つロックマンの融合であり、この2体のナビにも光正が関与している。
アニメ内における獣化が、劇場版のフォルテクロスロックマンと似たようなパワーを発揮しているのもそういったことによるものだろうか。
【関連項目】
最終更新:2025年04月24日 22:01