「我が眠り……妨げることなかれ……!!」
【詳細】
超古代文明の技術を使用して作られた謎のネットナビ。
一応、
こっちの文明とは無関係……のはず。
元ネタは、本家
ロックマン4に登場する同名のロボット。
本家はファラオそのものがモチーフだが、エグゼ版は棺桶がモチーフの無機質な見た目になっており、登場シーンも含めてより不気味さが増している。
ギミック(武器)として登場する棺桶型ビットの上には黒猫が乗っているが、これは古代エジプトの「バステト」という猫(形)の神をイメージしてのデザインと思われる。
ファラオマンが登場したのは『2』までだが、
ポイズンファラオは結局『6』までしっかり続投し続けたので、本来の黄色よりも紫色の姿が印象に残ってる人も多いだろう。
逆に言えば、『1』や『2』に馴染みのないネットバトラーにも、「ポイズンファラオの黄色い版」と言えば想像は付くはず。
エグゼ1とエグゼ2の2作跨ぎでストーリークリア後の隠しボスとして登場するという極めて珍しく、それでいてその両方で文字通りただの隠しボスでしかないという妙な扱いを受けているナビ。
ほとんど同じポジションの
シャドーマンや
ナパームマンは後の作品でオペレーターが判明して(ナパームマンに関しては後付けだが)設定が深掘りされていったが、ファラオマンについては結局よくわからないまま、ただただ謎のナビとして出番を終えている。(『2』で隠しボスとして登場するだけの
プラネットマンよりはマシだが)
『1』では
ウラインターネットの奥深くに潜んでおり、専用のイベントも無し。いわゆるV2亡霊ナビの様に特定の場所に辿り着くと前置き無しでいきなりエンカウントする事になる。この扱いは他の隠しボスである
シャドーマン、
フォルテも同様。
『2』ではクリア後ダンジョンである
WWWエリアの最初の門番として登場。今回は登場及び退場イベントが用意されており、戦闘時の行動パターンにも変化がみられる。
『トランスミッション』にも登場しており、伝説のWWWエリアにて、認証コードを手に入れる為に忍び込んだロックマンを迎え撃つ。
空中をふらふらを浮遊しながら、本編同様棺桶型ビットからレーザーやラットンを放ってくる。
この作品のポイズンアヌビスは「一定間隔で超広範囲の攻撃を発生させる」という効果になっている。
一発ごとのダメージは低いが、食らうとのけぞってしまうため
バスティングレベルが下がりやすい。
おまけに複数設置してくることもある。
オーラ系などの防御チップで無効化すると楽。
ちなみに『トランスミッション』の時系列は『1』と『2』の間。隠しシナリオも含めると、
シャドーマンと並んでロックマンとは約3か月で3回というハイペースで戦っていることになる。
『1』以外はWWWに関係するエリアで戦うが、実際にWWWの所属なのかははっきりしない。
2を最後に二度と登場しなかったが、ドリームビットが3までエンカウントだが4以降エンカウントしなくても
ドリームオーラがウラ深部に置かれていたように、ファラオマンモチーフのポイズンアヌビスが6まで続投から、ファラオマンもドリームビットと同じく登場しなかっただけで3以降もどこかにいたと思われる。
【戦闘】
『1』と『2』で行動パターンは異なるが、『1』にいくらか攻撃を追加して強化したのが『2』の彼となっている。
基本的にファラオマン本人は直接的な攻撃行動はせず、相手エリアの最後列を上下にウロウロしているだけ。
攻撃を担当するのは前述した黒猫の像が乗った棺桶型のビットで、パカッと開いて中から色々出して攻撃する……
あれ?
この棺桶にはガード属性もあり、ファラオマン本体への攻撃を防ぐことができる攻防一体の障害物となっている。
本人も全く何もしない訳ではなく、時折「ファラオトラップ」なる可視状態の地雷をこちらのエリアに設置してくる。
これ自体には攻撃力はないものの、踏むとそれをトリガーとして様々な別種の攻撃を仕掛けてくる為、棺桶との波状攻撃を避けるためにもなるべくなら踏みたくないトラップ。
なお、ファラオトラップを仕掛ける際、ファラオマンが『
ヒエログリフ風の文字を呟いてから画面が暗転し、技名が表示される』という凝った演出がある。
ちなみに『5』では
ナンバーマンが「
ナンバートラップ」というファラオトラップと似た技を使用する。
こちらは
ステルスマインのような目視できないトラップで、踏むと黒板消しが落下したり
カウントボムが設置されたりする。
『1』では、攻撃の度に棺桶を上空から降らせて召喚する。
棺桶は1回攻撃したら後は消えるだけだが、扱いが「極端に設置時間が短い設置物」という形式のため、わざわざ点滅してから消える。
このため、攻撃と攻撃の間隔はかなり長めで、後述するファラオトラップを踏みまわってようやく脅威度はトントン。
試験的要素の多い初作品とはいえ、回避さえすれば何も怖くない。
また、棺桶は1つずつしか降らず、
穴パネルには進入できない点を利用し、自分は最前列に移動した上で棺桶と軸をずらして
デスマッチ2を使うのも有効。
効果中は反撃を一切気にせず、ひたすらフワフワ上下に動くファラオマン本体を狙う的当てゲームと化す。
『2』では棺桶が相手エリア中央列に固定で2つ配置。
ファラオマンの動きこそ変わっていないものの、どちらかの棺桶が常にロックマンを追跡するので防御力が桁違いに跳ね上がっている。
また、こちらでは互いの戦闘エリアの最前列上下が
空白パネルになっていため、
ショックウェーブ系などの地を這う攻撃は中央列しか届かない。
攻撃チャンスそのものがかなり減少しており、正攻法での真っ向勝負には中々苦労を強いられる、隠しボスらしい仕様になった。
ただし、棺桶は「ガード属性を持っているが設置物とは干渉しない」という極めて珍しい特性を持っており、設置物が棺桶と重なっても破壊されない。
これを逆手に取って
プリズムを中央に設置すると、ガードされつつも拡散させる事が可能。
ファラオマンが直接攻撃の方法を持っていない事も相まって拡散させ放題になる。
⚫︎棺桶から出てくるもの
使用作品:『1』『2』
まっすぐ貫通するレーザー。エフェクトやSEは
ドリームビットのそれと同じ。
弾速はかなり早く、出るのを見てから回避ではまず間に合わない。
使用作品:『1』『2』
その名の通り。『1』では真っ直ぐに3連射するほか、爆弾の色が灰色になっている。
『2』ではこちらが使用できる
ラットンと同様、縦に1回方向転換するラットン爆弾を1つ(V3は2つ)放つ。
厄介度で言えば『2』が断然上なものの、こちらは戦闘エリアに常時穴パネルがあるため、失敗することもある。
使用作品:『1』『2』
『1』では棺桶からキューブを前方に射出してくる。
射出後もしばらく残り続けるため、ロックマンのエリアに2個ほど残ることもある。ファラオマン専用感のこだわりで、1のみ瞳モチーフのマークが描かれている。
『2』ではロックマンの頭上にピンポイントで落とし潰してくる。
デザインが一見すると
メタルキューブっぽいものになったが、
ブレイク性能を持たない普通の攻撃でも破壊可能。
使用作品:『2』
ウインドボックス系のようにエリア全体に突風を吹かせ、発動中はロックマンをエリア後方に追いやる。
これ自体に攻撃力は無いが、ファラオトラップを無理やり踏ませたり、攻撃や回避を妨害したりといった事故狙いの技。
スイコミはなし。
⚫︎ファラオトラップから出てくるもの
使用作品:『1』
無差別にトリプルアローと同じ矢の嵐が発射される。(実質
フォルテのエクスプロージョン)。
慣れないうちはトラップを踏むアクシデントに備えてインビジブルや
ユカシタを用意しておくといい。目視でかわすのはほぼ不可。
使用作品:『1』『2』
あの
ポイズンアヌビスが降ってくる。
というより、元々ポイズンアヌビス自体がこのファラオマンの攻撃をチップ化したもの。
設置されている間、毒で毎秒ダメージを受ける。
使用作品:『1』『2』
小型のヘビが落下してロックマンのエリアに居座り、しつこく追いかけてくる。
『1』ではエッグスネーク3と同じ
炎属性持ちで、通り道に残り火が発生する。
『2』ではエッグスネーク1と同じ
木属性持ちで、エレキスタイルでは弱点を突かれるため注意。
使用作品:『2』
ロックマン目掛けて、何発かメテオが降り注ぐ。V1では9発、V2では12発、V3では18発。
アローよりかはかわしやすいが、むしろ同時に攻めてくる棺桶レーザーが危険。
V3の落下速度にいたっては、
メテファイア系最上位種のデスファイアの物よりさらに早い。
炎属性なので
カキゲンキン対応。
【アニメ版】
無印
第22話で初登場。
ゲームとは全く設定が異なる。
光正によってニホンのネットワークを管理できるナビとして作り出され、「
究極プログラム」を内蔵している。
しかし、その高い能力故に人格プログラムは非常に傲慢・支配的な物になってしまい、どれだけ労力を割いても修正が不可能だった為に封印され、20年間の間眠り続けていた。
N1グランプリの決勝戦でロックマンとブルースの激突が生み出したエネルギーの余波によりその封印が解けると、「王を名乗る者は2人も要らない」という理由でブルースを
デリートしようとした。
それを庇う形で
ロックマンがその攻撃を受け、デリートされてしまった。
決勝戦で2人とも消耗していたとはいえ、一撃でロックマンを葬ったというのはアニメ全編を見てもかなりの大金星である。
長く封印されていた為に当初は記憶を失っていたが、記憶を取り戻すと地上を支配すべく
科学省のシステムを掌握。
様々な天変地異やシステム異常を引き起こし、
ニホンにおいては地上に人工衛星を落下させようとした。
阻止すべく科学省サーバーに侵入してきた
ガッツマン、ロール、グライド、
WWWの
Dr.ワイリーが放ったファラオマン捕獲部隊、ネットエージェントの面々を容易に返り討ちにするなどその高い実力を見せつけている。
ポイズンアヌビスでは毒ではなく敵対者を追尾し石化させる能力となっており、一行のナビはほとんどが石化させられてしまった。
すんでのところで復活したロックマンとブルースの
ベータソードによる同時攻撃を受けて大ダメージを負うが、
その隙を突いて捕獲部隊により確保されそうになるも、人間に利用される事を拒みワイリーを道連れに自爆するという最期を遂げた。
しかし、完全には消滅しておらず、組み込まれていた
究極プログラムが自己再生し、後の
フォルテが誕生した。
爆発から生き延びたワイリーもこの際に解析できた情報から
ゴスペルを生み出し新たに暗躍することになる。
このようにアニメ版では同じ究極プログラムから生まれているため、フォルテとゴスペルは兄弟分のような関係にあると『無印』第50話でワイリーが語っている。
BEAST
並行世界・
ビヨンダードのグレイガ軍の
ゾアノロイド・ゾアノファラオマンとして第6話「ネットナビ改造計画」で登場。
そのため、上述のこちらの世界の個体とは全く関係ない。
作中ではスフィンクスのような姿へ獣化するほか、新たに目からレーザーを放ち、アンクのような剣を飛ばす技を身に付けている。
また、棺桶に閉じ込めた相手のデータを強引に書き換えて味方につけるという恐ろしい技を披露しており、ピラミッド型の飛行要塞を操ってネットナビ工場や電脳フットボール大会を襲撃し、多数のナビを拉致。そのナビたちやファルザー軍のゾアノスパークマンを自身が所属するグレイガ軍の兵士へと改造していた。
最初は
コピーロイドでCFロックマンと戦い、獣化するが、バンブーランスで動けなくなったところを
プログラムアドバンス「
ハイパーバースト」を受けて爆散する。しかし、実際にはコピーロイドが壊れただけで本体は
電脳世界に逃げ帰っており、飛行要塞へ追ってきたロックマンをゾアノスパークマンと共に2VS1で追い詰める。
しかし、シンクロナイザー・
トリルと合体し
グレイガビーストに変身したロックマンに逆転され、ゾアノスパークマンが倒された上にピラミッドも破壊されてしまう。
その後、インターネットシティを暴れ回る獣化ロックマンを様子見し、ロックマンの獣化はトリルによるものと気付く。
暴走するグレイガビーストを静止・解除してトリルを回収した
アイリスに獣化して襲いかかるも、ブルースの
ネオバリアブルによって致命傷を負い、グレイガの元に撤退する。
最後は、ロックマンがグレイガビーストにも
ファルザービーストにも変身できる事を報告し、デリートとなった。そして、その報告を受けたグレイガは、ゾアノ
ナンバーマンを派遣する事になった。
最終更新:2024年11月27日 23:46