高尾滋

てるてる×少年




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 胸がキュンキュンして苦しい。「まだ少女漫画にドキドキできる、嬉しい」と再認識した漫画。好きで好きでしょうがないので、古本屋行くと必ず立ち読みしてしまいます。単行本全11巻。文庫本が出揃うまで我慢しようと思っていたけど、ここまで来たら買えば良いのにね。大人なのにね。おのれの「好きで好きでしょうがない」とはその程度か、と。
 地方の旧家の一人娘、御城紫信(以下しの)は、東京の学校に通っている。お話は幼馴染で忍者の奥才蔵が転校してくるところから始まる。才蔵の任務は紫信を護ること。同級生で幼馴染で主従の関係という、どれを取っても好物のに三つ合わさって挙動不審になります。
 しのは才蔵にとって、守るべき存在で敬うべき存在で、その上で守りたくて愛しい存在なのです。立場が上の人に恋をする、そこに生まれる葛藤が素晴らしい!その葛藤に振り回されるがいいよ!でも我慢できなくて迫っちゃえばいいよ!後ろめたい想いをしとけばいいよ!
 お話はコミカルに始まるが、しっかり練られていて最後綺麗に終わった。個人的には10冊前後で完結するお話は、大変好感が持てる。正直、1巻か2巻位までは普通に読んでたけど、どっかのタイミングからもうドキドキするし、泣けるし、ドラマチックだったし、言うことありません。4巻位までは読んでみてください。私は平日に3冊ずつ位借りていて、週末を挟んで続きを借りるのが月曜になった時にそのトキメキ展開になって、「続きを買おうか」「いやあと二日待てば続きは読める」と悶絶しました。本屋まで行った。なかった。

 ここから先はネタバレです。
 才蔵は最初から全開でしののことを好きでそれはそれで良かったんだけど、最初に「おお!」となったのは、しのが才蔵を意識し始めたところだった。「知らない男の子みたい」のとこですね。女の子側が意識するところにときめくのは、私にしてみると珍しい。
 トキメキポインツは、(時系列めちゃめちゃやけど)
 ・「愚かねって言ったじゃない ~ しのは死なないわ ~ お前が死ぬなんて許さないわ」のくだり。
 ・そんで泣いたしのぶを思い出して、どきどきする才蔵。
 ・しのが無事だったことにほっとした才蔵に抱きしめられて「知らない男の子みたい」。
 ・「許してよ 幸せなんだ」。
 ・才蔵が風呂上がりのしのの髪を乾かそうとするとこ。
 ・知り合った子供のことばかり考えてしのを、才蔵が「才蔵は面白くない」と壁ダンしてすねるところ。
 ・攫われて前髪を切られ、スカート破られている動けないしのを見てかーっとなって助けるまでのくだり。
 ・その晩熱を出したしのに、口移しで薬を飲ませるところ。
 ・しのが勢いあまって告白しちゃったあとに、才蔵が堪えきれずキスするところ。
 ・しのが背中の刺青を見ていたあと、背中にキスする才蔵
意外と前半に片寄ってた。やはり想いが通じ合う前が、一番ときめきます。キスいいよね!キス!
 中盤から怒涛のシリアス展開も良かった。序盤とはえらい違いだけど、ラブコメみたいなのが生きてくるというか。才蔵が一途で切ない。
 正吾は影の立役者というか、一番報われていないような気がする。せめて松子とは夫が死んだあと位は、陰で続いていたらいいなーと思うんだけど、なんかそんな感じでもなさそうだし。どうも私は「傍にいること」が大切で、「想いは通じているが会えない」状態は辛いものという考えがある。「片思いだけど傍にいられる」>(越えられない壁)>「両想いだけど会えない」なので、正吾の処遇が一番可哀想に思える。
 しのの自尊心の高さと、使命を全うするところはとても好き。女が好きになる主人公だなぁと思う。この人の他の漫画「ディアマイン」も良かったけど、主人公への好感度はこちらの方が上やな。
(2012/11/29)

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最終更新:2012年11月29日 20:12
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