シネマ坊主2


 ダウンタウンの松本人志による、映画評を集めた本です。漫画でも小説でもないので、なんとなく[その他]カテゴリに。
 借りた本だったのですが、お金を出して買う気にはなれないなぁと思いました。雑誌日経インターテイメントに連載されているものをまとめたみたいですね。難しい本が嫌なときはいいかもしれません。読んで、見たくなった映画もありました。
 あまり興味が持てなかったのは、自分が見た映画/見てみたい映画の感想が少なかったからだと思います。その当時公開された映画だったり古い映画で、いわゆるハリウッド映画は少なかったので。また映画をお勧めするわけでもなく、大きくネタバレするでもなく、淡々とまっちゃんの感想みたいなものが書かれているだけなので、私としてはその文章を楽しむしかありませんでした。どういうターゲットだったのかしら。でもまっちゃんの主張みたいなものが書かれているので、ファンなら楽しめるでしょうね。
 彼の文章はすごく冷たいです。「淡々と」という言葉がぴったり。例えばすごく面白いと思った映画に対しても、どこか冷静なんです。私はすぐはまってしまう方で、興奮度合いが文章に表れる、表したいと思うので不思議。それに好みが全く違うので、「こういう考え方もあるのか」と素直に思いました。まぁ私は映画というものは気楽に見られるのが一番だと思っているので、求めるものが違うのでしょう。不快な気分にはなりませんでした。
 「遺書」は随分売れましたけど、これは全く毛色が違うので「何度も読みたい!」っていう人いるのかな。この本は笑わせよう、面白いこと書こうとして作られていないので、こっちもすごく平坦な気持ちで読み進められます。文章は読みやすいのでストレスと感じることはありませんでした。でも同じ感性を持っている人ならきっと面白いんだろうな。
(2006/07/22)

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最終更新:2007年04月03日 00:14
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