ハチミツとクローバー
なんだか観てからだいぶ時間が経ったような気がします。忘れないうちに。
私の大好きな大好きな漫画を原作にした映画です。原作は現時点では漫画9冊。ま、それをね、二時間にしようってんだからしょうがないんだけどね。原作に思い入れのある場合は実写化に満足できることは少ないっていうのもわかってますしね、過剰な期待をしていくとだいたい痛い目見るっていうマーフィーの法則とかね、うん色々あるんだけどね。なんだかネガティブな感想しか書けそうになくて、ちょっと躊躇していました。
ストーリーは美大に通う5人の男女が織り成す、全員の片思い模様。そして学生の青春を描いたものでした。芸術系分野に全く縁の無かった私にとっては、美大ってこんなんなんや!とか、全てがおしゃれちっくに見える!とか絵や彫刻ってこんな風に創るんだ!そういう楽しみ方ができました。
頑張って頭を映画モードにしたいのですが、どうしても漫画よりになってしまい、「映画として面白かったのかどうか」っていう判断ができません。何も予備知識なかったらどう思っていたんだろう。ただ原作を知らずに見た友人は「面白かった」と言っていました。もちろんあまりお金もかかっていませんし、大事件が起こる訳でも、号泣する目的に作成された訳ではありません。邦画っぽい雰囲気が好きな人にはお勧めなのかな、とは思います。あと蒼井優や伊勢谷友介が好きな人にはお勧めかも。はぐちゃんは絶品です。彼女にしかできないと思いました。
結局私は原作と比べてしまうのですが、以下思ったこと。
・森田さんはそんな薄情じゃないやい
・真山は行動はストーカーだけど、気持ち悪さはそんなに無い、むしろ男前なのになにあの挙動不審男
・稚内まで行けとは言わんけどさぁ…、旅のスケール(目的や理由含めて)ちっさ!
・藤原兄弟もっとアップで映してよ!
・そんな無理やりセリフやエピソード詰め込まなくてもいいよ
・山田は綺麗でもてるけど真山一筋ってわかんないよ
・はぐすごい。まさか実写化して彼女が一番しっくりくるとは思わなかった
つらつらと並べましたが、森田さんは原作とは全然違うけどいいキャラでした。かっこよくて不思議な魅力に溢れていました。はぐとの絵画コラボレーションも面白かったです。あればっかりは実写化して見た方がいいなぁと思いました。
唯一つ、「そこはちがーう!」と心の中で叫んだとこがありました。森田さんが醤油で龍を書くとこ。そこはねぇ、そこは、片膝を立てて背筋は伸ばさなきゃ駄目!森田さんはそのシーンが一番かっこいいの!せっかく伊勢谷友介みたいな足長そうな男前つかってるのに…(泣)
(2006/09/01)
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最終更新:2007年04月10日 02:14