概要
戦闘に至るまでの背景
▲684年6月における勢力図
連合軍の侵攻をしった
バルディゴスは、
ルディック帝国の兵力を総動員して迎撃の態勢をとったが、皇帝の地位を簒奪した直後ということもあり、当初の想定程の兵力は集まらなかった。
それでも、
テレサ、
ケルスティン等優秀な内政官が連合軍の侵攻ルートを想定し、分散していた防衛軍を一点集中させることで、連合軍と互角に戦える兵力を集結させることに成功した。
両軍の戦力
戦闘経緯
ドルリア砦への道中には、更に二つの小砦が存在していた。
6月18日、前哨戦としてはじまった第一の砦
ガズス砦の戦いにおいて両軍は激突、これより長きにわたってはじまる
蜉蝣時代の最初の激突となる。
先陣を務めたのは
シャリアル国の猛将
ギディス、それに対する守備隊の指揮官は、
ルディック国の
ゴルディアであった。
武勇に自信を持つ
ゴルディアは砦から討って出るが、これを待ち構えた
ギディスは、まず
ゴルディアの副将
ゴズを討ち取ると
ゴルディアを挑発、彼を誘い出して退路を断ち矢の雨を食らわせて討ち取った。
砦に撤退した
ルディック軍に対して、
ギディスはわざと退路を残した状態で包囲、敵軍の撤退を黙認するという一面も見せた。
ただし、このことが殲滅戦を命じていた
メスローの怒りを買い、
ギディスがこの数年後に突然病死したことから、両者の対立と暗殺説がささやかれている。
その直後、
ジース砦で戦っていた筈の
シーザルス国軍が、今度は一転して
レッド・ロウ砦の戦いに現れることとなる。
これは、総指揮官である
ボルゾックが、いざ戦いが近づくと自分の指揮に不安を覚え始め、少しでも兵力を増強したいと考え出し突然発生した命令である。
ドルリア方面軍は、自分達の戦いが目前に迫っている為、この突然の命令を拒否したが、
ディアルは一夜にして合流を果たし、
レイディックはその進軍速度に感心した。
シーザルス国軍を移動させたとはいえ、兵力で勝っていた連合軍は、そのまま
ドルリア砦への攻撃を開始した。
イージル国主
キャルスが先陣を申し出るが、先の前哨戦での戦いから既に彼の将としての力量に不安を持った諸将は、その申し出を受けながら、彼を補佐する形で後続部隊を布陣させる。
仁君で知られる
ゴルや
サリーアが戦いが始まる前から真剣に
キャルス救出の策を立てている姿を、この時点ですでに乱世の到来を予期していた
メスローは冷笑を浮かべて見守っていた。
戦いの結末
最終更新:2024年08月05日 01:47