安価でオブジェクト製作スレ @ ウィキ

存在するかもしれない世界

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匿名ユーザー

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「ねぇミコっちゃん。『旧世界兵器史』なんて古文書読んでるんだから今暇でしょ?聞いてよもー」

「いきなりなに?わたしは別にいま暇じゃないし、このほんも3ヶ月まえにはっこうされたばかりの新書なんだけど」

「そんなことはどうでもいいんだよ!さっき『興行収入歴代1位!』だの『全エリートが泣いた』とか宣ってる話題作を映画館までわざわざ観に行ったんだけど、まぁこれがクソ!あんな映画で泣くエリートなんてオブジェクトごとブラックホール砲でぶち抜いてやりたい!主演は顔だけで演技は最低の棒読み、ヒロインは監督と寝たのか乳だけはでかいブス!『美麗すぎる映像にあなたは耐えられるか!?』、金さえかければいくらでもあんなもん作れるわ!むしろそこ以外の予算何に使ったんだよ!?制作陣のキャバクラ代か!?脚本も親の顔より見たシェイクスピアの百番煎じで真新しさもロマンの欠片もない!退屈すぎて途中から炭酸飲料の泡を数えてたね。はぁ……、今思えばポスターから既に地雷臭が漂ってた……。返せ!私の15ドルっ!そして時間っ!あーもう、ほんとクソクソ!引き返せなかった私が一番クソ!ねぇ聞いてる!?ミコっちゃん!ミコっちゃーん!」

「あーもううるさい!ブラックホールきゅうの乳をかぞえて15ドルもらったってはなしでしょ。小遣いかせげてよかったね。じゃあはやくわたしの部屋からでていって」

「ちーがーうー!だから傑作映画っていうのは、もっとこうCGに頼らない天然物のアクションとかさぁ、危険を省みないスタント、『あ、ここアドリブだな』ってわかる役者の遊び心とか『熱意とロマン』が条件なわけ!全部『親友』の受け売りだけど!わかるだろう?君だって映画に詳しいのは知ってるんだよ?」
「しらないよ。わたしはいつも『家族』といっしょに観てたけど『おもしろい』か『ちょっとたいくつ』とかんじるだけで、そんな深くかんがえたことなんてない」

「かーっ、ダメダメダメダメ!映画はそうやって漠然と眺めるものじゃなくて、一つの論文のように内容を噛み締め考察して味わう物なんだよ!もったいないもったいない……」
「あのさぁ、前からきになっていたんだけど」
「ん、なんだい?君から質問なんて珍し……

「どうしてむりにテンションを上げたようにしゃべるの?」

「………………いつからバレてた?」

「はじめて声をかけられたときから。あなたのほんとうの性格ってナイーブで、日影にはえるざっそうみたいに卑屈で、閉鎖されたトンネルのようにうすぐらいでしょ?」

「そこまで言われると人の心がないと言われた私も流石に傷つく。だいたい合ってるけど」

「……ごめん」

「この口調かぁ……。これはいつも私の話の中に出てくる『親友』をエミュレートしているつもりでね。私の頭脳を持ってすれば『彼』のことを忘れるはずないんだけど、こうしていると『彼』を近くに感じていられる気がするんだ。無意味なのは初めから承知している」

「…………」

「気持ちの整理が着いたら、君にも話してあげるよ。ロマンに生きた『彼』の話を。だから君もいつか話してほしいかな。笑わない君が唯一顔を綻ばす『家族』の話を」

「……かんがえと「だからといってこの話し方を辞めるつもりは毛頭ないんだけどね!さぁ、どこまで話したか。そうだ君に私のおすすめ作品を教えてあげよう!未来から来たロボットがやって来てドンパチやるやつなんだけど……。え?2は見たけど1は見てない?なんで?……はぁ、もっと大人になってからじゃないとダメだと『家族』に言われたから?じゃあこの際一緒に大人になっちゃおう!ここには私と君しかいないんだからさ。さて、ディスクとプレイヤーはどこに行ったっけなー?ピザを頼んで、コーラも準備してと……」

「……ポップコーンもよういしてよね。バターしょうゆいがいは、認めないから」


「……っ!まっかせといて!だけど一つ言っておくと私はキャラメル派だよ!そこんところよろしくゥ!」

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