イリジウム650(アンダープレッシャー)
スペック表
正式名称 | イリジウム650 |
分類 | 海中専用第二世代 |
用途 | 単独循環持続可能型海域制圧用兵器 |
所属 | 『情報同盟』 |
全長 | 1038m |
全高 | 150m |
全幅 | 1038m |
動力系 | JPlevelMHD動力炉+超高水圧極地深海性潮流水タービンシステム |
副動力 | 好圧非芽胞形成嫌気性桿菌バイオ発電 |
最高速度 | 10ノット |
行動圏 | 水深6000m~7000m |
推進機関 | 超高水圧+深層海流循環利用式推進システム |
装甲 | 巨重複合積層式耐圧殻+規格外防御スクリーン装甲 |
主砲 | 極超音速流アブレシブジェット砲 |
副砲 | 統合防御主砲運用(ウォータージェット、レーザービーム、連速ビーム含む18種)、規格外整流炉、産業統合型自動工場プラント、自己組織化修復リペア、エコーソナーアレイなど |
搭乗者 | インドラ=チョコレート=ファッションド |
その他 | メインカラーリング:ブリリアントカラー |
機密保護装置:三次元超深海性潮嵐 |
解説
インド洋南部の『情報同盟』の経済水域、人の侵入が厳戒に禁じられたクジラ達の楽園の海底に鎮座する巨大なオブジェクト。
超深海層、高濃度レアアースを含む海底資源地帯、複数の熱水噴出孔の傍らに複雑な生態系を纏っている機体。
直径150mの球状コアを19機連結させ、ハードとソフトの両面で完全統合を行ったため、全体像はヘキサグラム(六芒星)に酷似している。
深海を行動圏とするオブジェクトとしては破格の性能だが、設計思想時点の問題として「仮想敵がいない」という致命的な欠落がある。
『情報同盟』所属の全深海オブジェクトに加え、数十機の海上オブジェクトを同時に相手取る末期戦を想定している。
「存在しない敵」に向けてシャドーボクシングをした結果出来た、『情報同盟』の心配性の結晶とも言える。
1000mを越える六芒星を動かすのは超深海層の圧力と海底を流れる深層海流を利用した一種のウォータージェット。
取り込んだ超高圧力のかけられた海水を吐き出し、僅かな海流の流れに乗って移動を行うため、船に帆を張って風で進む方式に近いものがある。
深海から索敵する都合上、通常のソナーでは全周をカバーできないという問題から保護したイワシクジラをアレイとして利用している。
クジラ同士の頻繁なコミュニケーション手段であるエコーロケーション(通称クジラの歌)を群れに合わせて反響させる。
深海の遥か上方の海域で活動するイワシクジラからの反応をキャッチし、送受信を行うことで仲間だと誤認させる。
これにより継続的な交信を可能とし、イワシクジラ以上の巨体の存在、例えばオブジェクトや船舶を把握することができる。
ちなみにクジラを用いた交信を行う都合上、コミュニケーションの手段と内容を把握する必要があり、エリートでも内容を把握できるように翻訳を行っている。
ただし殆ど原始的な内容の交信(異物発見、求愛、餌場共有など)のため会話を行うということはできない。
計19機のコア全てに主砲システムが存在し、中央の制御中枢以外は統合防御主砲運用システムによって展開されている。
ウォータージェット、レーザービーム、連速ビームなどの18種の主砲が存在するが、代表的なものは極超音速流アブレシブジェット砲。
原理はウォータージェットと同様、しかし単純に掛ける圧力が文字通り桁違いであり、ギガパスカルを優に上回る。
また威力をより高めるために採取したレアアースを用いた研磨剤を添加することで陸地を切断する威力を保証する。
超音速を越える極超音速流によって放たれたウォータージェットは6000m以上先まで海洋を切断し、攻撃対象を吹き飛ばす。
埒外の威力により、主砲ジェットに衝撃波層が形成され、超深海層から海上までの広範囲の海水が消滅。
断熱圧縮および粘性加熱によって露出した海洋の断面で災害規模の水蒸気爆発が同時多発的に大量発生する。
あまりに影響力が大きいため、オブジェクトは掠っただけでも木っ端微塵になる他、付近にいるだけでも海に呑み込まれて圧壊される。
急速な下降気流と流れ込んだ海水の衝突による数千メートルの海中竜巻は勿論、巻き上がった莫大な海水によってスーパーセルが誘発される。
海中での大量の水の消失による乱流によってインド亜大陸や南極大陸に数十メートルの高潮が到来する。
これにより、最も影響を受けるのは当然中心にいる『イリジウム650』自身だが、規格外防御スクリーン装甲によって影響を無効化している。
巨重複合積層式耐圧殻や規格外整流炉によりオニオン装甲を破砕する深海において防御力を確保しているが代償として高い電力消費の問題がある。
また主砲によって深海という自身の防御を吹き飛ばすという問題もあり、巨大過ぎるために燃料交換期に浮上できない致命的な欠陥を抱えている。
よって電力消費問題と点検問題を解決するために複数の自己発電システムと自動工場プラントを抱えている。
産業統合型自動工場プラントは第一次産業と第二次産業を統合したものであり、自己組織化修復リペアシステムを内包する。
『情報同盟』の経済水域の海底資源を掘り起こし、プラントで加工、内側から修復を行う他、JPlevel動力炉をマザーマシンによって製造することも可能。
再固化石炭の精製機能を有するため、JPlevel動力炉の燃料交換のために定期的に浮上する問題を完全に解決した。
発電システムは海水の流れを利用した潮流発電の応用による超高水圧極地深海性潮流水タービンシステム。
超高水圧と真空空間を利用した水流の流れによってタービンを回転させることで電気エネルギーを獲得する。
また当然これだけでは補うことはできないため、莫大な量の好圧非芽胞形成嫌気性桿菌によるバイオ発電を行っている。
50MPaから120MPaにおいて増殖するシェワネラ属は代謝の結果電子を放出し、電流を発生させるためバイオ燃料として利用している。
発電システムの燃料電池に確保しているのは勿論、装甲表面にびっしりと存在しており、周辺一帯に不規則の電磁帯を発生させている。
おかげで電磁的な障壁により電子的なハッキングを無効化するが『イリジウム650』からも電磁的干渉は一切行えなくなった。
シェワネラ属好圧非芽胞形成嫌気性桿菌だけでなく、複数の熱水噴出孔の付近にいる都合上、閉鎖系生物群集を保有する。
そのため装甲色の輝くブリリアントカラーは僅かでも晒されることはなく、細菌や古細菌、軟体動物や環状動物などによって覆われている。
内部に人が侵入できる余地はなく、唯一人が存在できるスペースは直径10mのコクピット空間のみ。
閉鎖空間での年単位の待機、海底ケーブルは存在せず、海中電波は発電システムと装甲によって届かないため、ネット環境は皆無。
点検活動という問題に限って言っても自己組織化修復リペアシステムによって全て解決されている他、物理的電子的両面において絶対的に隔離されているためハッキングも不可能。
「単独循環持続可能型海域制圧用兵器」という分類は真であるため『イリジウム650』単体で完成されているため干渉の余地がない。
加えて、深海環境に進出しているオブジェクトは大半が『情報同盟』という味方機のため仕事がそもそもない。
おかげで過去に「退屈」に殺されたエリートが発生したため、現在は三か月ごとにエリートで交代しながら運用している。
それが功を奏したか、以降の死者は存在せず、所属するエリートや関わった人員全てに「懲役三か月の隔離監獄」と呼称されている。
超深海層、高濃度レアアースを含む海底資源地帯、複数の熱水噴出孔の傍らに複雑な生態系を纏っている機体。
直径150mの球状コアを19機連結させ、ハードとソフトの両面で完全統合を行ったため、全体像はヘキサグラム(六芒星)に酷似している。
深海を行動圏とするオブジェクトとしては破格の性能だが、設計思想時点の問題として「仮想敵がいない」という致命的な欠落がある。
『情報同盟』所属の全深海オブジェクトに加え、数十機の海上オブジェクトを同時に相手取る末期戦を想定している。
「存在しない敵」に向けてシャドーボクシングをした結果出来た、『情報同盟』の心配性の結晶とも言える。
1000mを越える六芒星を動かすのは超深海層の圧力と海底を流れる深層海流を利用した一種のウォータージェット。
取り込んだ超高圧力のかけられた海水を吐き出し、僅かな海流の流れに乗って移動を行うため、船に帆を張って風で進む方式に近いものがある。
深海から索敵する都合上、通常のソナーでは全周をカバーできないという問題から保護したイワシクジラをアレイとして利用している。
クジラ同士の頻繁なコミュニケーション手段であるエコーロケーション(通称クジラの歌)を群れに合わせて反響させる。
深海の遥か上方の海域で活動するイワシクジラからの反応をキャッチし、送受信を行うことで仲間だと誤認させる。
これにより継続的な交信を可能とし、イワシクジラ以上の巨体の存在、例えばオブジェクトや船舶を把握することができる。
ちなみにクジラを用いた交信を行う都合上、コミュニケーションの手段と内容を把握する必要があり、エリートでも内容を把握できるように翻訳を行っている。
ただし殆ど原始的な内容の交信(異物発見、求愛、餌場共有など)のため会話を行うということはできない。
計19機のコア全てに主砲システムが存在し、中央の制御中枢以外は統合防御主砲運用システムによって展開されている。
ウォータージェット、レーザービーム、連速ビームなどの18種の主砲が存在するが、代表的なものは極超音速流アブレシブジェット砲。
原理はウォータージェットと同様、しかし単純に掛ける圧力が文字通り桁違いであり、ギガパスカルを優に上回る。
また威力をより高めるために採取したレアアースを用いた研磨剤を添加することで陸地を切断する威力を保証する。
超音速を越える極超音速流によって放たれたウォータージェットは6000m以上先まで海洋を切断し、攻撃対象を吹き飛ばす。
埒外の威力により、主砲ジェットに衝撃波層が形成され、超深海層から海上までの広範囲の海水が消滅。
断熱圧縮および粘性加熱によって露出した海洋の断面で災害規模の水蒸気爆発が同時多発的に大量発生する。
あまりに影響力が大きいため、オブジェクトは掠っただけでも木っ端微塵になる他、付近にいるだけでも海に呑み込まれて圧壊される。
急速な下降気流と流れ込んだ海水の衝突による数千メートルの海中竜巻は勿論、巻き上がった莫大な海水によってスーパーセルが誘発される。
海中での大量の水の消失による乱流によってインド亜大陸や南極大陸に数十メートルの高潮が到来する。
これにより、最も影響を受けるのは当然中心にいる『イリジウム650』自身だが、規格外防御スクリーン装甲によって影響を無効化している。
巨重複合積層式耐圧殻や規格外整流炉によりオニオン装甲を破砕する深海において防御力を確保しているが代償として高い電力消費の問題がある。
また主砲によって深海という自身の防御を吹き飛ばすという問題もあり、巨大過ぎるために燃料交換期に浮上できない致命的な欠陥を抱えている。
よって電力消費問題と点検問題を解決するために複数の自己発電システムと自動工場プラントを抱えている。
産業統合型自動工場プラントは第一次産業と第二次産業を統合したものであり、自己組織化修復リペアシステムを内包する。
『情報同盟』の経済水域の海底資源を掘り起こし、プラントで加工、内側から修復を行う他、JPlevel動力炉をマザーマシンによって製造することも可能。
再固化石炭の精製機能を有するため、JPlevel動力炉の燃料交換のために定期的に浮上する問題を完全に解決した。
発電システムは海水の流れを利用した潮流発電の応用による超高水圧極地深海性潮流水タービンシステム。
超高水圧と真空空間を利用した水流の流れによってタービンを回転させることで電気エネルギーを獲得する。
また当然これだけでは補うことはできないため、莫大な量の好圧非芽胞形成嫌気性桿菌によるバイオ発電を行っている。
50MPaから120MPaにおいて増殖するシェワネラ属は代謝の結果電子を放出し、電流を発生させるためバイオ燃料として利用している。
発電システムの燃料電池に確保しているのは勿論、装甲表面にびっしりと存在しており、周辺一帯に不規則の電磁帯を発生させている。
おかげで電磁的な障壁により電子的なハッキングを無効化するが『イリジウム650』からも電磁的干渉は一切行えなくなった。
シェワネラ属好圧非芽胞形成嫌気性桿菌だけでなく、複数の熱水噴出孔の付近にいる都合上、閉鎖系生物群集を保有する。
そのため装甲色の輝くブリリアントカラーは僅かでも晒されることはなく、細菌や古細菌、軟体動物や環状動物などによって覆われている。
内部に人が侵入できる余地はなく、唯一人が存在できるスペースは直径10mのコクピット空間のみ。
閉鎖空間での年単位の待機、海底ケーブルは存在せず、海中電波は発電システムと装甲によって届かないため、ネット環境は皆無。
点検活動という問題に限って言っても自己組織化修復リペアシステムによって全て解決されている他、物理的電子的両面において絶対的に隔離されているためハッキングも不可能。
「単独循環持続可能型海域制圧用兵器」という分類は真であるため『イリジウム650』単体で完成されているため干渉の余地がない。
加えて、深海環境に進出しているオブジェクトは大半が『情報同盟』という味方機のため仕事がそもそもない。
おかげで過去に「退屈」に殺されたエリートが発生したため、現在は三か月ごとにエリートで交代しながら運用している。
それが功を奏したか、以降の死者は存在せず、所属するエリートや関わった人員全てに「懲役三か月の隔離監獄」と呼称されている。
コンセプト
鯨骨生物群集
特徴
エリートの問題を除き恒久的に深海で活動することが可能
弱点
行動圏外の水圧では発電域が圧壊して自滅する、また10ノット以下の移動ではないと倒壊してしまう
加え、物理的電子的の両面において絶対的に隔離されているため、狂死に至るほど「退屈」
加え、物理的電子的の両面において絶対的に隔離されているため、狂死に至るほど「退屈」