テスタメントグレイル
スペック表
正式名称 | テスタメントグレイル |
分類 | 全領域対応第二世代 |
用途 | 空中要塞型特殊兵器運用特化型戦場制圧兵器 |
所属 | 『正統王国』 |
全長 | 780m |
全幅 | 1.6km |
最高速度 | 380km/h |
推進機関 | 大規模静電気式反発力発生浮遊装置+超大型イオンスラスター+磁気利用気流操作推進システム |
装甲 | 1cm×12000層 |
主砲 | 王冠型主機外郭部旋回式高出力レーザー給電装置(砲撃利用可能)、磁性反応半流体ナノマシン制御式クレイトロニクス・オールマイティ・メタリックマター |
副砲 | レールガン、コイルガン、レーザービーム、下位安定式プラズマ砲、量子通信制御式遠隔操作機動兵装端末×10000、量子通信制御式遠隔操作機動防御端末×5000 |
搭乗者 | エヴァンジェリン=”ギャラハッド”=ユリシーズ |
その他 | メインカラーリング:白銀 |
解説
『正統王国』の『ナイト・オブ・ラウンズ』所属の第二世代オブジェクト。
情報が公開されている中では『ナイト・オブ・ラウンズ』中最大級のオブジェクトであり、純粋な戦闘を目的として作り出されていないという異色のオブジェクト。
その巨大さもさながら、何より「空に浮かんでいる」というのが最もたるとして特徴として挙げられる。仕組みとしては通常のオブジェクトの静電気式推進機関に用いられている反発剤をさらに強力なものにした上で本機に搭載されている十を優に越えるJPlevelMHD動力炉から吐き出される大電力を用いて機体の周囲に人工雲生成装置による巨大雲を生成。そこに反発剤を混ぜ込むことで「足場」を作り、機体全体に磁気を帯びさせることで反発力を生み出し「浮遊」する。移動には機体各部に取りつけられている大型のイオンスラスターを用いる他、電磁力による気流制御によって雲を逃がさないようにしつつ空気抵抗を無視した移動が可能。
巨体故に搭載されている武装も莫大な数を誇り、レールガンやレーザーを初めとした対空・対地兵装が合計で1500門以上、更に次世代型量子通信技術を用いた試作型の無線式機動攻撃/防御端末(要するにオールレンジ攻撃用のビット)を合計で15000基搭載しており、一個一個がオブジェクトの副砲級の威力を誇るそれらによって圧倒的な面火力を叩き出し、許しなく接近する存在全てを破壊し尽くす。ただし実弾兵装型では機体運用において補給が困難である都合上採用されておらず、全てが光学兵装という偏りが見られるのが難点。しかしいざという時は機動兵装端末自体を砲弾代わりに突撃させることもできるため大した問題ではない。また空中ではテスタメントグレイルを囲むようにして浮いている王冠型のレーザー発振器から電力を随時受け取ることが可能なため、電力供給を断たない限りこれらに弾切れという概念は存在しない。
そして武装としての最大の目玉は『正統王国』のナノテクノロジーの結晶体とも言えるクレイトロニクス・オールマイティ・メタリックマター。磁気や電気信号に反応して制御されるナノマシンの集合体であり、分子間の距離や結合力を任意で調節することで硬化と軟化を自由自在に変化させられるクレイトロニクス技術の一つの到達点とも言える装備である。制御にオブジェクトですら賄い切れない多大な電力が必要になるという欠点はあるがJPlevelMHD動力炉を複数搭載するこの機体にとっては全くの無問題。大量のナノマシンを腕の様に伸ばして対象を捕縛したり、刃や槍状にしての切断攻撃と投擲攻撃に用いたり、何層にも重ねて変形・硬化させることで相手からの柔軟かつ最小限の労力で攻撃を防ぐ等、無類の万能性を発揮するこの兵装によってテスタメントグレイルの即応性や機能性に更なる磨きがかかることになった。
しかし当然の問題として『正統王国』における最新技術の塊として生を受けたこの機体は尋常じゃ無い開発費用を投じたのは当然の事、複数のAIを搭載しても尚並のエリートでは脳への負荷によって10分以内に生死の狭間へと叩き込まれてしまうほどに要求される情報処理能力が高く、その機能と能力の全てを発揮するエリートを探すのが非常に困難であるという大問題が待ち構えていた(『ブラッドブリード・プロジェクト』によってある程度目途は立っていたがマルグリッド級のエリートの再生産のためにはかなりの時間が必要とされていた)。しかし様々なトラブルを経てマルグリッドに次ぐレベルの資質を持つエヴァンジェリンが生誕したことで急遽予定を変更。彼女を搭載することで起動と運用に成功し、『正統王国』領土内の上空を守護する絶対の空中要塞が君臨することとなる。
また、巨額を投じて作り出された本機であるが第二世代オブジェクトに漏れず明確な弱点が存在しており、それは機体を反発浮遊させるための雲が消失した場合はそのまま落下してしまうということと、ナノマシンは大量の貯蓄があるとは追加の生産と補給は専門の施設でしか行えないため考えなしに使っていたらすぐさま枯渇してしまうというもの(更にナノマシンは劣化も早いため定期的に交換が必要)、何よりこの機体のコア部に配置されたデータサーバーには『ブラッドブリード・プロジェクト』において今まで収集してきたあらゆる情報が機体を金庫代わりに保管されているため、それが判明した場合他三勢力からターゲットにされかねないというものがある。
特に心配されていた最後の問題に関しては『ブラッドブリード・プロジェクト』最高責任者たるエイブラハム=”ウーサー”=アストロノートが「世界で一番安心できる場所に収める」として行ったことであったが、組織内部に潜り込んでいたスパイによってその情報がリークされたことで四大勢力によるテスタメントグレイルを巡る『聖杯事変』が発生。更にそれを引き金に各勢力のエリート生産計画の情報が漏出し始め(ただし特に何もしていなかった信心組織は除く)、各勢力が互いの計画についての情報の奪取と自陣営から漏れた情報の回収と処理を行うため大規模なオブジェクト戦に発展してしまい、最終的に32機のオブジェクトがわずか三日で物言わぬ鉄屑と化してしまった大騒動のきっかけになってしまった。
情報が公開されている中では『ナイト・オブ・ラウンズ』中最大級のオブジェクトであり、純粋な戦闘を目的として作り出されていないという異色のオブジェクト。
その巨大さもさながら、何より「空に浮かんでいる」というのが最もたるとして特徴として挙げられる。仕組みとしては通常のオブジェクトの静電気式推進機関に用いられている反発剤をさらに強力なものにした上で本機に搭載されている十を優に越えるJPlevelMHD動力炉から吐き出される大電力を用いて機体の周囲に人工雲生成装置による巨大雲を生成。そこに反発剤を混ぜ込むことで「足場」を作り、機体全体に磁気を帯びさせることで反発力を生み出し「浮遊」する。移動には機体各部に取りつけられている大型のイオンスラスターを用いる他、電磁力による気流制御によって雲を逃がさないようにしつつ空気抵抗を無視した移動が可能。
巨体故に搭載されている武装も莫大な数を誇り、レールガンやレーザーを初めとした対空・対地兵装が合計で1500門以上、更に次世代型量子通信技術を用いた試作型の無線式機動攻撃/防御端末(要するにオールレンジ攻撃用のビット)を合計で15000基搭載しており、一個一個がオブジェクトの副砲級の威力を誇るそれらによって圧倒的な面火力を叩き出し、許しなく接近する存在全てを破壊し尽くす。ただし実弾兵装型では機体運用において補給が困難である都合上採用されておらず、全てが光学兵装という偏りが見られるのが難点。しかしいざという時は機動兵装端末自体を砲弾代わりに突撃させることもできるため大した問題ではない。また空中ではテスタメントグレイルを囲むようにして浮いている王冠型のレーザー発振器から電力を随時受け取ることが可能なため、電力供給を断たない限りこれらに弾切れという概念は存在しない。
そして武装としての最大の目玉は『正統王国』のナノテクノロジーの結晶体とも言えるクレイトロニクス・オールマイティ・メタリックマター。磁気や電気信号に反応して制御されるナノマシンの集合体であり、分子間の距離や結合力を任意で調節することで硬化と軟化を自由自在に変化させられるクレイトロニクス技術の一つの到達点とも言える装備である。制御にオブジェクトですら賄い切れない多大な電力が必要になるという欠点はあるがJPlevelMHD動力炉を複数搭載するこの機体にとっては全くの無問題。大量のナノマシンを腕の様に伸ばして対象を捕縛したり、刃や槍状にしての切断攻撃と投擲攻撃に用いたり、何層にも重ねて変形・硬化させることで相手からの柔軟かつ最小限の労力で攻撃を防ぐ等、無類の万能性を発揮するこの兵装によってテスタメントグレイルの即応性や機能性に更なる磨きがかかることになった。
しかし当然の問題として『正統王国』における最新技術の塊として生を受けたこの機体は尋常じゃ無い開発費用を投じたのは当然の事、複数のAIを搭載しても尚並のエリートでは脳への負荷によって10分以内に生死の狭間へと叩き込まれてしまうほどに要求される情報処理能力が高く、その機能と能力の全てを発揮するエリートを探すのが非常に困難であるという大問題が待ち構えていた(『ブラッドブリード・プロジェクト』によってある程度目途は立っていたがマルグリッド級のエリートの再生産のためにはかなりの時間が必要とされていた)。しかし様々なトラブルを経てマルグリッドに次ぐレベルの資質を持つエヴァンジェリンが生誕したことで急遽予定を変更。彼女を搭載することで起動と運用に成功し、『正統王国』領土内の上空を守護する絶対の空中要塞が君臨することとなる。
また、巨額を投じて作り出された本機であるが第二世代オブジェクトに漏れず明確な弱点が存在しており、それは機体を反発浮遊させるための雲が消失した場合はそのまま落下してしまうということと、ナノマシンは大量の貯蓄があるとは追加の生産と補給は専門の施設でしか行えないため考えなしに使っていたらすぐさま枯渇してしまうというもの(更にナノマシンは劣化も早いため定期的に交換が必要)、何よりこの機体のコア部に配置されたデータサーバーには『ブラッドブリード・プロジェクト』において今まで収集してきたあらゆる情報が機体を金庫代わりに保管されているため、それが判明した場合他三勢力からターゲットにされかねないというものがある。
特に心配されていた最後の問題に関しては『ブラッドブリード・プロジェクト』最高責任者たるエイブラハム=”ウーサー”=アストロノートが「世界で一番安心できる場所に収める」として行ったことであったが、組織内部に潜り込んでいたスパイによってその情報がリークされたことで四大勢力によるテスタメントグレイルを巡る『聖杯事変』が発生。更にそれを引き金に各勢力のエリート生産計画の情報が漏出し始め(ただし特に何もしていなかった信心組織は除く)、各勢力が互いの計画についての情報の奪取と自陣営から漏れた情報の回収と処理を行うため大規模なオブジェクト戦に発展してしまい、最終的に32機のオブジェクトがわずか三日で物言わぬ鉄屑と化してしまった大騒動のきっかけになってしまった。