ブリュンヒルデ
スペック表
正式名称 | ブリュンヒルデ |
種別 | 身体装着型空戦専用強化外骨格 |
所属 | 『信心組織/ミレニアム・アウターヘヴン』 |
全高 | 3.2m |
全長 | 1.5m~2.5m |
全幅 | 0.8m~1.8m |
重量 | 約3.2t |
動力系 | 試作型装甲内臓兼用大容量蓄電装甲・装甲鋳込式高効率太陽光発電システム+試作型極薄フィルム型CNT製強化スーツ・CNT製高分子アクチュエーター駆動 |
推進機関 | 翼型高圧縮プラズマ式大型複合ラムジェットエンジン |
最高速度 | 840km/~1450km/h(巡航形態・アフターバーナー時) |
武装 | 近接用大型ブレード兼高加速荷電粒子砲『ファヴニール』、多種砲撃武装複合型巨大兵装『ニーズヘッグ』(長砲身高出力レールガン、多連装ミサイルランチャー、対装甲兵器用大口径機銃、対人用拡散レーザーの四種兵装複合)、空気抵抗削減用ビームバリア発生装置、脳波感知制御型シールド子機等々 |
乗員人数 | 1名 |
その他 | メインカラーリング:銀色 |
特徴
『信心組織』が開発した試作型空戦専用パワードスーツを改造することで作られたアルフィア=ティファナ=サンライズ専用の空戦機動用パワードスーツ。
元となった機体のコンセプトは『戦車より早く、戦闘機より簡単に、歩兵より大火力に』という三要素を観点に入れて開発されており、既存の強化外骨格をベースにして空中戦闘を前提として組み込んで再設計。兵士一人一人が空を高速で飛び回りながら上空より地上に高い火力を叩き込むという戦術を現実の物とすべく数々の技術者が集められ、設計と開発が行われた。
しかし完成したのは上記の三要素を確かに達成してはいたものの、『戦車より遥かに脆く、戦闘機よりも遅く、歩兵としては数が揃えられない』という中途半端さを兼ね備えてしまった難のある兵器となってしまった。更に稼働時間の短さを解決するために装甲をバッテリーの機能を兼ね備えたものにし、その上から被せるように太陽光発電用の素子を鋳込んだ装甲を被せるという方法を取ったのだが、耐久力が通常の金属装甲と比較してかなり脆弱としか言えないものであったためたださえ空を飛ばすために削った装甲が更に脆くなってしまい、最悪対空砲が直撃しただけで即墜落コースに入ってしまうという紙装甲仕様になってしまった。
それを解決すべく機体を覆うビームバリア―を展開する装置を搭載したが、出力を上げると装甲を削ってまで確保した稼働時間が減ってしまうという本末転倒なことになってしまったため敢え無くバリア出力を制限。空気抵抗を減らすには役立つものの、期待されていた防御面の向上は対空火器を2、3発耐えるのがやっとという結果となってしまう。
結論としては問題点が多数見受けられたことにより失敗作だと判断され、テストモデルとして組み上げられていた試作機一機とデータのみを残してプロジェクトは凍結。そのまま日の目を見ずに兵器開発の歴史に埋もれる……筈であったが、『ミレニアム・アウターヘヴン』という組織が立ち上げられ改めて歩兵用の高性能兵器開発が本格的に再発したのをきっかけとしてこの兵器も倉庫から掘り返され、とある一人の兵士のために現代の技術を用いて試作品として建造された一機を改造する形で再設計。多額の予算により最新技術や希少素材を大量投入したことで前述の問題を(エンジン性能や高品質の素材で誤魔化すという強引な形ではあるが)ある程度解決した。
動力系のアップデートに伴い機体出力が大幅に上昇し、余裕ができた事で装甲やバリアの性能も引き上げられ、対空砲の直撃程度ではビクともしない程の頑丈さを手に入れた。ただしその過程でエンジンを大出力かつ大型のものに換装したり、装甲素材をチタンなどの頑丈ではあるものの比率の重い金属に変更したことで機体重量が大幅に増加し、その影響で飛行時の推力を精密な制御の難しい域にまで上げざるを得ない状態になり、その問題と連鎖するように運動性もかなり悪化するなど、決して問題点が全て無くなった訳ではなかった。また稼働時間に関してもバッテリーを容易に交換可能なカートリッジ式へ変更し、スカートアーマーの内側に複数の筒型のバッテリーを携行させ戦場で随時交換して無理矢理稼働時間を延長する設計にするなど、開発陣の苦心が垣間見える作りとなってしまっている。
それでも結果としては攻撃力・防御力・機動力を全て高水準で実現した空戦専用パワードスーツが完成したのは事実であり、アルフィア=ティファナ=サンライズ以外の人物が扱える代物ではないという点に目を瞑れば、人間大の兵士が単身で戦闘機を遥かに凌駕する自由度の高い空戦機動をしながらあらゆる地形や環境を無視しつつ付加された高い戦闘能力を用いて迅速な作戦行動を可能とするという革新的な兵器、という最低限の評価は受けている。
現在ではこのブリュンヒルデをベースとして一般兵向けにデチューン&改良したパワードスーツを開発中であり、近いうちに同系統のスーツの運用を前提とした特殊部隊の設立も考案されているらしい。
元となった機体のコンセプトは『戦車より早く、戦闘機より簡単に、歩兵より大火力に』という三要素を観点に入れて開発されており、既存の強化外骨格をベースにして空中戦闘を前提として組み込んで再設計。兵士一人一人が空を高速で飛び回りながら上空より地上に高い火力を叩き込むという戦術を現実の物とすべく数々の技術者が集められ、設計と開発が行われた。
しかし完成したのは上記の三要素を確かに達成してはいたものの、『戦車より遥かに脆く、戦闘機よりも遅く、歩兵としては数が揃えられない』という中途半端さを兼ね備えてしまった難のある兵器となってしまった。更に稼働時間の短さを解決するために装甲をバッテリーの機能を兼ね備えたものにし、その上から被せるように太陽光発電用の素子を鋳込んだ装甲を被せるという方法を取ったのだが、耐久力が通常の金属装甲と比較してかなり脆弱としか言えないものであったためたださえ空を飛ばすために削った装甲が更に脆くなってしまい、最悪対空砲が直撃しただけで即墜落コースに入ってしまうという紙装甲仕様になってしまった。
それを解決すべく機体を覆うビームバリア―を展開する装置を搭載したが、出力を上げると装甲を削ってまで確保した稼働時間が減ってしまうという本末転倒なことになってしまったため敢え無くバリア出力を制限。空気抵抗を減らすには役立つものの、期待されていた防御面の向上は対空火器を2、3発耐えるのがやっとという結果となってしまう。
結論としては問題点が多数見受けられたことにより失敗作だと判断され、テストモデルとして組み上げられていた試作機一機とデータのみを残してプロジェクトは凍結。そのまま日の目を見ずに兵器開発の歴史に埋もれる……筈であったが、『ミレニアム・アウターヘヴン』という組織が立ち上げられ改めて歩兵用の高性能兵器開発が本格的に再発したのをきっかけとしてこの兵器も倉庫から掘り返され、とある一人の兵士のために現代の技術を用いて試作品として建造された一機を改造する形で再設計。多額の予算により最新技術や希少素材を大量投入したことで前述の問題を(エンジン性能や高品質の素材で誤魔化すという強引な形ではあるが)ある程度解決した。
動力系のアップデートに伴い機体出力が大幅に上昇し、余裕ができた事で装甲やバリアの性能も引き上げられ、対空砲の直撃程度ではビクともしない程の頑丈さを手に入れた。ただしその過程でエンジンを大出力かつ大型のものに換装したり、装甲素材をチタンなどの頑丈ではあるものの比率の重い金属に変更したことで機体重量が大幅に増加し、その影響で飛行時の推力を精密な制御の難しい域にまで上げざるを得ない状態になり、その問題と連鎖するように運動性もかなり悪化するなど、決して問題点が全て無くなった訳ではなかった。また稼働時間に関してもバッテリーを容易に交換可能なカートリッジ式へ変更し、スカートアーマーの内側に複数の筒型のバッテリーを携行させ戦場で随時交換して無理矢理稼働時間を延長する設計にするなど、開発陣の苦心が垣間見える作りとなってしまっている。
それでも結果としては攻撃力・防御力・機動力を全て高水準で実現した空戦専用パワードスーツが完成したのは事実であり、アルフィア=ティファナ=サンライズ以外の人物が扱える代物ではないという点に目を瞑れば、人間大の兵士が単身で戦闘機を遥かに凌駕する自由度の高い空戦機動をしながらあらゆる地形や環境を無視しつつ付加された高い戦闘能力を用いて迅速な作戦行動を可能とするという革新的な兵器、という最低限の評価は受けている。
現在ではこのブリュンヒルデをベースとして一般兵向けにデチューン&改良したパワードスーツを開発中であり、近いうちに同系統のスーツの運用を前提とした特殊部隊の設立も考案されているらしい。