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あくタイプ(ポケモン) - (2025/07/20 (日) 15:31:20) の1つ前との変更点
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#center(){&bold(){&font(#663333){光があるところ、影ありっ! 行くわよ!}}}
『[[ポケットモンスター]]』シリーズに登場するタイプの一つ。『[[金・銀>ポケットモンスター 金・銀・クリスタル]]』から登場。
*&bold(){&font(#663333){【概要】}}
[[第一世代>世代(ポケモン)]]で強力だった[[エスパータイプ>エスパータイプ(ポケモン)]]の対策として[[はがねタイプ>はがねタイプ(ポケモン)]]とともに追加されたタイプで((『ポケットモンスター金銀 ポケモンずかん』より。))、暗色系でスマートな洗練されたデザインが多く、
モチーフは[[ハイエナ]]・サメ・[[カラス>カラス(野鳥)]]・[[黒猫]]等、悪そうなイメージを持たれやすい生物が目立つ。
代表的なポケモンは[[ブラッキー>ブラッキー(ポケモン)]]や[[ドンカラス]]、[[ゾロアーク]]など。
[[英語]]ロケールでは&i(){Dark}の表記であり、一般的なファンタジーで言えば[[闇属性/暗黒属性]]に相当するタイプだが、[[幽霊]]や[[アンデッド]]と言った一般的な死の属性・他ゲーの闇属性のイメージはゴーストに譲っており、こちらは文字通りの「悪」をイメージしたアウトローな能力を持つポケモンが多い。
特殊技がいかにも闇っぽいイメージの技に対し、物理技は[[噛み付き]]のような反則技やセコい印象のある技が揃うあたりでその点を物語っている。
一方で[[伝説>伝説のポケモン]]・準伝説級ともなると、人間の負の感情、擁するに『悪意』が人間が使う道具に宿って生まれた[[特級呪>チオンジェン]][[物のよう>パオジアン]][[なポケ>ディンルー]][[モン>イーユイ]]が登場している。
[[ゴーストタイプ>ゴーストタイプ(ポケモン)]]のような設定だが、こいつらはなんとあくタイプである。あくタイプの力は心の闇から生まれることがようやく明言された。
とはいえ、「あくタイプ」の悪のイメージは人間の勝手な偏見によるものも多く、災いの原因扱いされているが、実際は災害を警告しているだけな上に争いそのものも好まない性格である[[アブソル>アブソル(ポケモン)]]がその最たる例だろう。他にもダークな性格じゃないのにダークポケモン呼ばわりされている[[ヘルガー]]や、鍛練を怠らず戦う時も己の鍛えた技と肉体で正々堂々戦っている筈の「いちげきのかた」の[[ウーラオス]]もかなり偏見な理由が大きいだろう。
恐らく見た目の禍々しさが理由であろう「ヘルガー」はともかく、強力な一撃を見舞う戦法を取っているだけの「いちげきウーラオス」が悪呼ばわりなのは正直あんまりである。
しかもキョダイマックス時の図鑑説明では、怒りの化身と呼ばれており凄まじい形相をしてはいるが、その雄叫びは世界の邪気を払うと言われているため、寧ろ「悪」とは正反対である。
攻撃面は[[エスパー>エスパータイプ(ポケモン)]]・[[ゴースト>ゴーストタイプ(ポケモン)]]の[[弱点]]を突け、[[かくとう>かくとうタイプ(ポケモン)]]・あく・はがね(第5世代まで)・[[フェアリー>フェアリータイプ(ポケモン)]](第6世代から)には半減される。
耐性面ではかくとう・[[むし>むしタイプ(ポケモン)]]・フェアリーに弱く、ゴースト・あくを半減し、エスパーを[[無効化]]する。
(ただし「ミラクルアイ」を受けるとエスパーとのタイプ相性が等倍に変化する)
[[複合タイプ>複合タイプ(ポケモン)]]は第八世代でフェアリータイプ複合の[[オーロンゲ]]系統が、第九世代でむしタイプ複合の[[エクスレッグ]]系統がそれぞれ追加されたので、全てのタイプと複合を果たしている。
*&bold(){&font(#663333){【性能】}}
全体的に攻撃に優れたポケモンが多いが耐久は割と紙なポケモンが多い。
「おいうち」「どろぼう」「[[なげつける>なげつける(ポケモン)]]」「イカサマ」と、&bold(){&font(#663333){トリッキーで変わった効果の技が多い。}}
反面火力は乏しく、条件付きのものを除けば「かみくだく」「じごくづき」「あくのはどう」の[[威力>威力(ポケモン)]]80が最高レベル。一応威力70だが急所に当たりやすい「つじぎり」もある。
基本的に&bold(){力押しは苦手で、読みが重要な玄人向けのタイプ}と言える。
また物理技こそ豊富だが特殊技は基本的に「あくのはどう」と耐久型・[[ダブル>ダブルバトル(ポケモン)]]用の「バークアウト」のみ。
かつては特定条件下で強いポケモンが主体だったが、第八~九世代ともなると奇をてらわずシンプルに強いポケモンも多く登場してきている。
一方で逆に言えば前述の「かみくだく」「じごくづき」「つじぎり」「あくのはどう」「バークアウト」や「[[はたきおとす>はたきおとす(ポケモン)]]」など威力、命中共に無難でこれらのどれか1つでも覚えるポケモンはかなり多いため[[悪タイプ以外のポケモンが使う分には>サブウェポン(ポケモン)]]困らないことが多い。
強力な[[先制技>先制技(ポケモン)]]「ふいうち」は第四世代で教え技として重宝されたが以後はリストから削除され、多くのポケモンがレートで使用できなくなってしまった。
さらに[[彼>ガルーラ]][[女>クチート]]達の影響もあってか第七世代で威力も低下している。
一方、第三世代当時から現在まで存在する教え技「はたきおとす」は第六世代でかなり強化され、効果適用時は威力97と「かみくだく」以上の火力も出せるようになった。
「[[じしん>じしん(ポケモン)]]」や「ストーンエッジ」と威力が3しか変わらないのでこれを使える物理アタッカーに関して言えば一致技の火力不足という問題は大幅に改善されたと言える上、効果自体も優秀なので非常に使い勝手が良い。
ただし[[メガストーン>メガシンカ]]や[[Zクリスタル>Zワザ]]、[[フォルムチェンジ>フォルム/すがた(ポケモン)]]用の[[専用アイテム>専用アイテム(ポケモン)]]ははたき落とせず[[威力>威力(ポケモン)]]も上がらないので注意。
またポケモンの[[個体値]]が6Vの場合は「[[めざめるパワー]]」があくタイプになるが、実用性はほぼない。
例外的に第二・第三世代なら「だましうち」よりも火力のあるあく技として採用されることもあったが。
変化技は「ちょうはつ」「[[すりかえ>トリック/すりかえ(ポケモン)]]」「おきみやげ」「すてゼリフ」「わるだくみ」など&bold(){相手に対する妨害技}が多く、[[積み技>積み技(ポケモン)]]も攻撃性能のみを強化するものになっている。
いかにもワルと言わんばかりのイメージである。
第七世代以降はあくタイプに&bold(){&font(#663333){[[特性>特性(ポケモン)]]『[[いたずらごころ>いたずらごころ(ポケモン)]]』により優先度+1となった変化技が無効になる}}というメリットが追加された。
本物の悪党には子供騙しの悪戯など通用しないということだろうか。
もっともあくタイプ自体にも『いたずらごころ』の使い手が多いので素直に喜んで良いのかは微妙な所。
近年ではかくとうタイプの優遇、強力なむしタイプ追加やフェアリータイプの躍進等の要素から逆風気味。
それでもエスパー無効、ゴースト・あく半減という、半減の少ないタイプを抑え込めるのは他にない個性である。
フェアリー複合だったり[[サブウェポン>サブウェポン(ポケモン)]]としてかくとう技やフェアリー技を持っていることもあるので相変わらず油断はできないが、読み合いを駆使して上手に立ち回りたい。
後出しのタイプということもあり、相性設定は元々の格差を調整するメタな意味でされている部分も大きい。
理屈っぽく考えていくなら、実力が全てなアウトローは胡散臭い[[超能力]]や幽霊、そして同じ土俵の相手を恐れないというところか。
鋼は単純に悪党でも破れないほど堅いというのもあるが、恐らく彼らから身を護る[[盾]]や金庫、そして牢屋や錠前といった彼らを御用する為の道具もまた鋼製が多いイメージからだろう。
そして一流の悪党はそれすら小細工ですり抜けるので最終的には等倍に変更されたのかもしれない。ここもバランス調整の一環はありそうだが。
かくとう・むし・フェアリーに弱いと設定された理由についてはそれぞれ諸説ある。
むしタイプに弱いのは「ワルでも生理的に気持ち悪いのは無理」「善悪を気にしない昆虫だから」的なイメージ。
かくとうタイプに弱いのは「[[正義]]の[[必殺技>パンチ(技)]]は悪党共を懲らしめる!」という分かりやすいものや「暴漢に対する[[護身術]]として」「自己流のステゴロでは正統な武道に敵わない」というイメージがメジャーだが、マイナーな意見として「喝といえばゲンコツ」「搦め手よりシンプルに強い方が映える」という説も存在する。
一部ではむしタイプも絡めて「[[バッタな正義のヒーローとその悪役>戦闘員(仮面ライダー)]]が分かりやすい」と言われたこともある。
フェアリータイプに関してはファンタジーな[[魔法少女]]や妖精さんを連想する意見もあるが、「善玉の味方だから」的なネタまで汲むとキリがない。[[妖精]]の起源は[[イギリス]]のケルト神話にあり、その話においても[[悪魔]]はおろか、なんと竜を退治した記録すら無い。((フェアリーがドラゴンに強いのは単なるバランス調整であり、特に意味は無いのだろう。))
このようにフェアリータイプの場合、[[神話]]や伝承の根拠すら持ち合わせていないのが実情であり、あく・かくとうタイプが暴れすぎてた当時の事情もあって、単なるこじつけで決められた可能性が高い。
ちなみに、意外にも影響を与えないのが[[どくタイプ>どくタイプ(ポケモン)]]。[[毒]]物の扱いに慣れているイメージはありそうだが、悪党だからといって自分が毒に強くなる訳ではないということか。
第一世代に登場せず、かつはがね・フェアリーと違って既存種に追加されなかったため今まで第一世代初出ポケモンにはあくタイプが存在しなかったが、
[[リージョンフォーム]]の追加によりコラッタ・[[ラッタ]]・[[ニャース]]・[[ペルシアン]]・ベトベター・[[ベトベトン]]の6種のアローラのすがたとして(いわゆる亜種としての登場だが)存在しうることになった。
攻撃面では「エスパー・ゴーストの弱点を突ける」「あくタイプに半減される」「耐性を持つタイプが少なく通りが良い」といった点がゴーストと共通しており、サブウェポンとしての使い勝手を比較されやすい。
「シャドークロー」と「つじぎり」に至っては技としての基本性能も同等である。
あくは相性で無効化こそされないがかくとう・フェアリーの2タイプに半減され、ゴーストは[[ノーマル>ノーマルタイプ(ポケモン)]]に無効化されるという違いがある。
対戦では主流ポケモンのタイプ、特に複合タイプとの兼ね合いも意識して選ぶことになるだろう。
なお速攻型特殊アタッカーの場合は「シャドーボール」の特防ダウンよりも「あくのはどう」の怯みの方が勝ち筋に繋がるため悩む余地があまりない。
対応するダメージ半減実は「[[ナモのみ>きのみ(ポケモン)]]」だが、悪技は一貫性が高いという長所はあるものの採用率は微妙で4倍弱点を突かれるポケモンも殆どいないことからこの実の使用率は低い。
「ふいうち」による出落ちを防げるが、悪に弱いエスパー・ゴーストタイプは状態異常技が豊富なのでそれで回避する手もあるし、アタッカー型でも元々紙耐久のポケモンも多いので素直に「[[きあいのタスキ]]」を回してやるのが無難。
*&bold(){&font(#663333){【扱うトレーナー】}}
一般トレーナーではアウトロー系の[[モブ>モブキャラ]]が使用してくることが多いが、第二世代で初登場してから20年間にも亘ってこのタイプを専門とする[[ジムリーダー>ジムリーダー(ポケモン)]]は存在しなかった(四天王については第二世代のカリンを初め何人か登場している)。
シリーズを通して[[悪の組織>悪の組織(ポケモン)]]の下っ端が使ってくることが多く、ジム戦よりも大掛かりなイベントになるため、ジムリーダーの存在が霞みやすいという事情もあったのだろう。
また、実在の都市と結び付けられる各地方のジムリーダーに明確に「悪」を使わせることはイメージ的に問題があったのかもしれない。
しかし第七世代の[[アローラ地方>アローラ地方(ポケモン)]]には、従来のジムリーダーに相当するポジションとしてしまキングのクチナシが登場。
気怠げなちょいワルおやじだが本職は警察官という、従来のあくタイプ使いとは大きく異なるイメージのキャラクターとなった。
あくタイプのポケモン自体は悪そうなビジュアルが多いが、トレーナーまでワルである必要はないということなのだろう。
更にその後、第八世代の『[[ソード・シールド>ポケットモンスター ソード・シールド]]』において、史上初となるあくタイプ専門のジムリーダーである[[ネズ>ネズ(ポケモン)]]が登場。
ネズは悪の組織ポジションであり不良トレーナー集団である[[エール団>エール団(ポケモン)]]のリーダーという立場。
だがエール団の正体は「ネズとその妹である[[マリィ>マリィ(ポケモン)]]を熱狂的に支持する故に、&bold(){彼らに黙って他のトレーナーに対し自主的に妨害行為を行う}、フーリガンじみたはた迷惑なジムトレーナーたち」という、歴代シリーズのお約束を逆手に取ったようなものであり、ネズも自らのあずかり知らぬところで祀り上げられていたというのが真相だった。
ミュージシャンも兼ねているネズ自身はバトル中こそヒールのような言い回しで叫びまくり荒々しく振る舞い、ときにはネガティブな部分もストレートに歌い上げるが、普段はヒールどころか常識的で文句こそ言えどしっかり人の面倒を見るお人好しである。
#openclose(show=※殿堂入り後ネタバレ注意){
また、殿堂入り後はマリィがスパイクタウンのジムリーダーを引き継ぐが、彼女もエール団の活動の真相を知った際はそれを直接一喝するなど人格者として描かれている。
}
従来はキャラクターもワル寄りだったあくタイプのエキスパートトレーナーに新しい流れを生んだ存在といえよう。
第九世代の『[[スカーレット・バイオレット>ポケットモンスター スカーレット・バイオレット]]』では悪の組織ポジションである[[スター団>スター団(ポケモン)]]のボスの一人として[[ピーニャ>ピーニャ(ポケモン)]]が登場。
しかし彼も元々は全くの善人&font(#c0c0c0){かつボスとなってからもほぼアウトロー感ゼロ}であり、スター団自体の成り立ちの流れも含めここでも典型的なワルとは一線を画すようイメージに気を遣った上でのキャラクター描写がされている。
*【あくタイプの歴史】
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**~第二世代~
初登場。
黒い翼ヤミカラス、耐久の月光ブイズ[[ブラッキー>ブラッキー(ポケモン)]]、悪ノ炎[[ヘルガー]]、[[600族>600族(ポケモン)]]大怪獣[[バンギラス]]らが現われる。
第一世代で猛威を奮った対エスパーアンチとしての印象が強いが、殿堂入り前には進化条件が面倒なブラッキーしか入手出来ない為、攻略ではあまり活躍しない。
一応クリスタル限定で[[ニューラ>ニューラ/マニューラ]]がクリア前から手に入るが、当時はあく技は特攻依存であった為実戦レベルでは…
一方、[[ロケット団>ロケット団(ポケモン)]]のしたっぱや幹部が使用する為、敵としてはそこそこに出番がある。
エスパー技を無効化して返り討ちにしてくるため、油断してるとエラい目に遭う。
はがねタイプだけでも十分なエスパーアンチになっているが、あちらは多方面の守りに徹しているのに対し、こちらはエスパーを狩ることに特化している。
なお、永遠の天敵[[ヘラクロス]]もこの世代で登場。
対戦ではブラッキーが一流ポケモンとして活躍した。
第一世代は「[[かみつく>噛み付き]]」のタイプが[[ノーマル>ノーマルタイプ(ポケモン)]]だったが、この世代からあくに変わった。
他「かみくだく」や「おいうち」等、何故か見た目が物理系の技ばかりである。
同時に追加されたはがねが物理タイプだったので、消去法で特殊タイプにされたのだろう。
**~第三世代~
前作では殆どの悪ポケが殿堂入り後の登場で誰もシナリオで活躍させられなかったためか、最初の草むらで悪犬[[ポチエナ→グラエナ>グラエナ]]をゲットできたりと入手難度は低くなっている。
他にも鈍足ザリガニ[[シザリガー]]、特攻鮫[[サメハダー]]、[[二刀流>二刀流/両刀(ポケモン)]]案山子草[[ノクタス]]、あくタイプのカリスマ[[アブソル>アブソル(ポケモン)]]、葉緑素[[大爆発>じばく/だいばくはつ(ポケモン)]][[ダーテング]]等一気に数が増える。
弱点ないぞーすごいだろー(当時)な[[ヤミラミ]]も登場。
ただし微妙な立場はあまり変わっていない。
上記のポケモンの内、冒険でも使いやすいのは素早さが高くて特攻(この世代はまだ一律特殊攻撃)も十分あり「なみのり」「かみくだく」で安定して先制高火力を叩きだせるサメハダーくらい。
一方で、FRLGは「初代のリメイク」という設定に則ってしまった結果、クリア前はあくタイプが存在せず、クリア後もバンギラス、能力不足のヤミカラス、技と能力がかみ合わないニューラしか居ないという有様に。
まともに使えるのはバンギラスだけであった。
**~第四世代~
フルアタ型対策として有効な新技「ふいうち」追加。
技ごとに物理特殊が分かれ、さらに新進化を得たマニューラが、一気に[[厨ポケ>厨ポケ(ポケモン)]]キラーとして頭角を現す。
ちなみに第三世代以前のあく技はすべて物理技になった。さすがに「ふくろだたき」や「だましうち」を特殊技と言い張るのは無理があったか。
そのため、この世代で唯一の特殊技として「あくのはどう」が追加されている。
すなあらし時に[[いわタイプ>いわタイプ(ポケモン)]]が特防1.5倍の効果を得て[[砂パ>砂パ(ポケモン)]]の実用性が上がり、さらに[[弱点半減の実>きのみ一覧(ポケモン)]]の登場でバンギラスが超強化。
第四世代後半でのバンギラスは対戦トップメタと呼ばれるほどの活躍を見せた。
一方でメジャーどころのエスパーやゴーストが高威力の特殊かくとう技「[[きあいだま]]」を[[わざマシン>わざマシン/ひでんマシン]]で覚えるようになり、手軽に出せなくなった。
新ポケは毒ガス誘爆大爆発[[スカタンク]]、オンミョーン[[ミカルゲ]]、化け蠍[[ドラピオン]]。禁止級の配布ポケ[[ダークライ]]。
新進化形は首領[[ドンカラス]]。
**~第五世代~
初の4倍弱点なし(当時)の600族の悪竜[[サザンドラ]]や、[[モヒカン]]不良[[ズルズキン]]、特撮怪人[[キリキザン]]、またもケモナー萌えの黒猫[[レパルダス]]、砂鰐[[ワルビアル]]、
耐久鷲[[バルジーナ]]、映画主役の化け狐[[ゾロアーク]]追加。
また[[隠れ特性>隠れ特性(ポケモン)]]の登場でヤミラミやレパルダスの『いたずらごころ』が猛威を振るい、[[ヤミカラス>ドンカラス]]はそれに加えて『[[しんかのきせき>しんかのきせき(ポケモン)]]』も活用できるようになった。
ただし、あく技を受けると攻撃が上がる特性『せいぎのこころ』の追加やかくとう、むしタイプに[[ローブシン]]や[[ウルガモス]]をはじめ強力なポケモンが増えた為相対的に冷遇気味かもしれない……。
「あくのはどう」に続く汎用特殊技として「バークアウト」も登場。
グラエナや[[レントラー]]等『[[いかく>いかく(ポケモン)]]』と併用できるポケモンも多いため、ダブルの基本戦術の一つとなった……が当初は配布されたゾロアークの専用技だった。BW当時はわざマシン95を入手する手段がなかったため、覚えさせるにはタマゴ技として遺伝させるしか手段がなかった。
**~第六世代~
初めてあくタイプが登場した金銀時代からはや14年、ついに新たなタイプが追加された。その名は&color(hotpink){フェアリータイプ}。
だが、その相性が発表された時、多くのあくタイプファンは落胆した。&color(red){フェアリー弱点追加&フェアリーにあく技半減}だったのだ。
「ただでさえ弱点メジャーだったのにこの仕打ちか……」「イメージ的にはむしろあく抜群だろ」と、ため息が漏れた……
#center(){&bold(){が、事態は思ってもみない方向に推移した。}}
第五世代のメジャータイプであり、あくタイプの肩身を狭くしていた&bold(){かくとうタイプ}が、フェアリータイプ流行により&bold(){大きな被害を受けたのである}。
さらに、同期でありながら豊富な耐性で強タイプだった&color(Gray){はがねタイプ}に&color(red){等倍がとれるようになった}。
はがねタイプはかくとうに弱くフェアリーに強いため、第六世代の環境では当然のように増加。
そのはがねタイプに等倍を取れるようになったのは非常に大きい。
さらにさらに、主力級の特殊技が軒並み弱体化していく中で、あくタイプの技は
・どろぼう:40→60
・はたきおとす:20→65
・ダメおし:50→60
……と、多くの技が&bold(){&color(red){威力アップ}}を果たしたのであった。
特にはたきおとすは、&bold(){相手が道具を持っていると威力が1.5倍(97)になる}という効果まで追加された。
またバークアウトが「音技」というカテゴリに分類され「[[みがわり>みがわり(ポケモン)]]」を貫通するようになった一方[[特性>特性(ポケモン)]]『ぼうおん』で無効化されるようになった。
新規かつ流行タイプであるフェアリーに弱いと言う点についてはあくタイプではどうしようもない。
しかし、あくタイプのポケモンはフェアリーをはじめ相性補完が優秀な組み合わせが非常に多いため、得意な仲間に交代して補いたい。
悪統一ならドラピオンやスカタンク等で何とか頑張ろう。
また、ゴースト技もはがねタイプに対して等倍になったため、ゴーストを唯一半減できるタイプという、さながら[[ドラゴン>ドラゴンタイプ(ポケモン)]]に対するはがねのような役割を持てるようになった。
このように攻撃だけでなく、耐性の重要度も大幅に増したといえるだろう。
これらの環境の変化とタイプ自体の強化により、&bold(){弱いタイプが増えたら有利になった}と言う、意外な結果を生み出したのである。
新ポケモンは御三家の一角の忍者蛙[[ゲッコウガ]]、番長熊猫[[ゴロンダ]]、天邪鬼な烏賊[[カラマネロ>マーイーカ/カラマネロ]]、パッケージを飾った破壊をつかさどる伝説鳥[[イベルタル]]。
そのイベルタルの[[専用技>専用わざ(ポケモン)]]は「デスウイング」。発売前はそのエフェクトから強力なあく技になるだろうと期待されていた。
……が、この技はひこうタイプで、&font(#800080){あくタイプの技ですらなかった}。
もっともデスウイング自体は威力が控えめな割に性能が高く、あくタイプだとタイプ一致補正と『ダークオーラ』補正で壊れ技になるためひこうタイプになるのも仕方ない部分がある。&s(){ただし、『ヘドロえき』は勘弁な!}
[[ORAS>ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]にて新幻ポケモン[[フーパ]]がフォルムチェンジした姿「ときはなたれしフーパ」が登場した。
FCすることでタイプがエスパー/ゴーストからエスパー/あくに変更され、見た目もかなり凶悪なものへと変化する。
このフーパの専用技「いじげんラッシュ」はあく技にして初の高火力技。その威力はなんと100。
さらに必中でかつ相手の「[[まもる>まもる/みきり(ポケモン)]]」などを無視するというおまけ付き。能力低下のデメリットを差し引いてもあく技ではトップクラスの性能である。
この技の登場により、あくタイプの高火力安定技という悲願は達成されたのであった。&font(l){専用技より汎用技くれよ。}
ヘルガー、バンギラス、ヤミラミ、サメハダー、アブソルがメガシンカを獲得している。
また、メガシンカにより新たにみず・あくタイプとなった[[ギャラドス]]がいる。
**~第七世代~
上述の通りコラッタ・ベトベター系が[[リージョンフォーム]]で悪追加、ニャース系はノーマルからあくタイプに変更となった。
特にアローラベトベトンは、どくタイプの弱点だったエスパーをあくで[[無効化]]できる上、今回初登場した準伝の一匹[[カプ・テテフ]]に滅法強いので注目を浴びていた。
御三家の一匹ニャビーの最終形態[[ガオガエン]]はヘルガー以来のほのお/あくとなり、あくタイプとしてはそこそこの耐久がある上、[[やけど>やけど(ポケモン)]]にならない物理ATとピーキーな調整が多かったあくタイプとしては珍しく万能寄りのポケモンである。
[[ウルトラビースト>ウルトラビースト(ポケモン)]]の一匹[[アクジキング]]はあく/ドラゴンとサザンドラと同じ組み合わせ。能力的には耐久寄りになったサザンドラだが、『[[ふゆう>ふゆう(ポケモン)]]』が無く素早さが遅めなので使用感は大幅に異なる。現状他のUBに比べると型が確立されておらず今後に期待と言ったところか。
また上述の通り&bold(){『いたずらごころ』によって優先度+1になった技を無効にする}というメリットが追加された((優先度の上がった技を直接受けた場合に限り無効化され、「ほえる」などの優先度がマイナスの技も無効化対象。「ゆびをふる」により発動した攻撃技も無効となる。積み技、壁貼り、トリルなど使用者や場を対象とする技は無効化の対象外。高い素早さから繰り出される変化技もいたずらごころではないため当然対象外))。
これにより[[エルフーン]]や[[クレッフィ]]のような[[いば>いばる(ポケモン)]][[みが>みがわり(ポケモン)]]戦術や[[おっさん>ボルトロス]]のとりあえず「でんじは」を防げるようになりこれらの害悪キラーとしての側面も備えるようになった。%%そもそも「いばる」や「でんじは」が大幅弱体化したが%%
しかし『いたずらごころ』持ちの多いあくタイプには痛い変更点であるし、特性が『マジックミラー』となるメガアブソルは採用価値が減る等
タイプ全体として見ればいい面もあるが個々のポケモンからするとマイナス面になったポケモンもいる。
しかし環境的には&bold(){絶滅寸前}と言わざるを得ない。第6世代のむしタイプと立場逆転、くさタイプよりも悪い立場に。
カプシリーズをはじめとしたフェアリータイプの大量増加は元より、[[ファイアロー]]の弱体化による大幅減少の影響で[[キノガッサ]]・[[ウルガモス]]といった強力なかくとう・むしタイプが復権。
そしてあくタイプが減る=貴重なあく耐性が要らなくなると言う事もあり、相乗効果でさらにあくタイプが減ると言う困った結果に。
おまけにゴーストタイプの代名詞である[[ゲンガー>ゲンガー]]が『ふゆう』を捨てた為、無理にあくタイプで対策する必要までなくなってしまう…。%%第六世代で暴れ回った罰が当たったな……まさに正義の鉄槌%%
そのせいでシングルでは&bold(){30位以内にいるのはゲッコウガとメガギャラドスの二匹(そのゲッコウガも大半が『へんげんじざい』でギャラドスもあくタイプなのはメガシンカしている時のみのため実質あくタイプは全滅)}と言うとことんあくタイプに冷たい状況が出来上がる事に。マニューラに至っては最早一時代を作ったとは思えない程落ちぶれてしまった。
サザンドラやバンギラスまで消えると言う今までは考えられなかった異常事態まで引き起こしていた時期も……。
一方、ダブルバトルでは相方でフォローが利くのか、サザンドラもバンギラスも30位圏内にいたりする。
[[USUM>ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン]]ではこの状況は改善の兆しが。
バンギラスがメガストーン完全解禁により復権。アローラベトベトンも「[[リサイクル>リサイクル(ポケモン)]]」を教え技で習得し『くいしんぼう』型が強化された。
サザンドラも新たに「ゲップ」を習得したものの、耐性が違うとはいえ[[アーゴヨン]]が立ち塞がってしまいスカーフ所有を余儀なくされている。
一応あくタイプとしての頼れる相棒自体は増えたのだが、それでも「あくタイプを有しているだけで選出すらままならない」状況。
USUMでは多少脱却できたものの、依然フェアリーが幅を利かせる環境。油断はできない。
実際現環境に残るあくタイプも''水準以上の耐久があるから生き残っている''わけであり……。%%カエルは知らん%%
&font(l){せめて当時未発見の[[ノーマル/ゴースト複合の強ポケ>ゾロアーク(ヒスイのすがた)]]がいれば……}
一方でダブルでは『いかく』個体が入手可能になったガオガエンが大幅に増加し、使用率トップに躍り出ることになる。
技の面では「かみくだく」と同威力で相手の音技を封じる「じごくづき」が登場。
教え技にも登録されており、主にかくとうタイプ等のサブウェポンとして重宝されている。
他には物理あくタイプ版[[「アシストパワー」の「つけあがる」>アシストパワー/つけあがる]]や味方も巻き込み周りを攻撃する「ぶんまわす」が新登場。
**~第八世代~
&bold(){捲土重来。}
新ポケは序盤悪枠の[[フォクスライ]]系、初のフェアリータイプ複合[[オーロンゲ]]系、[[ピカチュウ]]似のマスコット枠ででんきタイプ複合の[[モルペコ]]。[[キョダイマックス>ダイマックス]]はオーロンゲが獲得している。
また『ものひろい』でおなじみ[[マッスグマ]]が、リージョンフォームおよび新進化形態[[タチフサグマ]]を獲得した。
新技は6種追加されたが殆どが特定のポケモン専用技なのでタイプそのものへの評価を変える物ではない。
というか新しいあく技の一つである「くらいつく」を覚える[[カジリガメ]]はそもそもあくタイプのポケモンじゃないし…。
一方で、今作ではメガストーン・Zクリスタルが出現しないためか、「はたきおとす」の習得者はかなり減らされてしまった。代わりに「じごくづき」と「DDラリアット」が技レコードに収録されるようになっている。
[[DLC>ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンション・パス]]第1弾『鎧の孤島』にてかくとうタイプ複合の[[ウーラオス]](いちげきのかた)が登場。このウーラオスの専用技「あんこくきょうだ」は威力80で確定急所という強力な技である。さらにキョダイマックスの「キョダイイチゲキ」は&bold(){「ダイウォール」をも貫通する大技}を叩き出せる。
また、教え技で登場した「うっぷんばらし」はそのターンに自分の能力が下がっていた場合に威力が上がるという独特なシステムを持つ。
続いてDLC第2弾『冠の雪原』では[[ガラルファイヤー>ファイヤー(ガラルのすがた)]]が登場。その専用技は「もえあがるいかり」で「あくのはどう」よりも威力が10高い。とはいえ全体技の宿命ゆえ「ワイドガード」で防がれるのはお約束。
環境としては高[[種族値]]600族であるバンギラスやサザンドラ、耐性が多い『いたずらごころ』持ちオーロンゲ、高耐久のブラッキーが主に人気があった。
またシーズン3の1位がタチフサグマ入りパーティを使用しており話題となった。一方ダブルでは『いたずらごころ』や優れた変化技を買われ、ヤミラミもそれなりに使われていた。
その後ガオガエンが復活し、ダブルは勿論シングルでもそれなりに活躍した。だが同時に[[アシレーヌ]]復活や[[エースバーン]]の隠れ特性が解禁されたことにより、弱点を突かれる点が響いて一気に後退。
特にサザンドラは相方の[[ギルガルド]]の弱体化も響いている。それでもある程度環境に残るバンギラスのタフさには恐れ入る。
『鎧の孤島』解禁後は早速いちげき[[ウーラオス]]がランクイン。%%れんげきの方が若干高いけど%%
なお、シーズン13に入って初めてシングルバトルの使用率で「いちげき」が「れんげき」を上回った。
『冠の雪原』解禁後はガラルファイヤーもランクイン。
カプ系([[レヒレ>カプ・レヒレ]]を除く)が弱体化したことにより若干活躍の場が増えたといえる。
禁止級伝説ありで[[ダイマックス]]禁止のシーズン21シングルバトルでは最終1位のパーティに、受けループに適した環境に適応するように「あつぞこブーツ」型[[バルジーナ]]がエントリーされていた。
***[[Pokémon LEGENDS アルセウス]]
リージョンフォームの[[ハリーセン]]が、進化形の[[ハリーマン]]に進化するようになった。また、[[ヒスイダイケンキ>ダイケンキ(ヒスイのすがた)]]もあくタイプを獲得している。
[[ダイケンキ]]は中でも新技「ひけん・ちえなみ」を習得する。
しかし、第八世代の対戦環境は終始剣盾基準だったので、ヒスイ地方のポケモンは対戦の場に出ることは無かった。
**~第九世代~
&bold(){最盛期到来}。
御三家ニャオハの最終進化系[[マスカーニャ]]、序盤虫にして初のむし・あく複合の仮面ライダー[[エクスレッグ]]、
[[ペパー>ペパー(ポケモン)]]の相棒[[マフィティフ]]、飛行複合のコウノトリ[[オトシドリ]]。
そしてなんと[[キリキザン]]が更に進化した[[ドドゲザン]]。
[[パラドックスポケモン]]には[[アラブルタケ]]・[[テツノコウベ]]・[[トドロクツキ]]。
加えて準伝説枠の四災として[[チオンジェン]]・[[パオジアン]]・[[ディンルー]]・[[イーユイ]]。
総計&bold(){12種}もの大量追加と相成った。
環境としてはシリーズ1で素早さ基準が抑えられたのも功を奏し、[[テラスタル]]と[[新たな相方>コレクレー/サーフゴー]]を得たサザンドラがトップメタに。
次いで変幻自在の動きで[[荒らし]]まわるマスカーニャ、言葉通りの火力の押し付け役であるドドゲザンが環境を席巻。
更に、タイプ受け絶対許さないマンとしてエクスレッグがダークホース的な位置に。
準伝説級解禁後は四災がいずれも高い使用率を誇っており、特にパオジアンの台頭が顕著。
いたずらごころ持ちは変化技をあくタイプにかけれない事もあり、化身ボルトロス等が大きく落としてしまった。
はがねテラスタル等の流行による天敵のフェアリーポケモンの抑制もあり、今回のあくタイプは歴代で一番動きやすいとの意見も多い。
*【あくタイプの主な使い手】
----
**・一般トレーナー
[[スキンヘッズ>ぼうそうぞく/スキンヘッズ(ポケモン)]]
バッドチーム
バッドガイ
バッドガール
ふりょうアベック
こわいおじさん
こわいおねえさん
バッドカップル
歴代悪の組織の皆さん
**・[[ジムリーダー>ジムリーダー(ポケモン)]]
[[ネズ>ネズ(ポケモン)]]
**・しまキング
[[クチナシ>クチナシ(ポケモン)]]
**・[[四天王>してんのう(ポケモン)]]
[[カリン>カリン(ポケモン)]]
[[カゲツ>カゲツ(ポケモン)]]
[[ギーマ>ギーマ(ポケモン)]]
**・その他
[[マリィ>マリィ(ポケモン)]]
[[ピーニャ>スター団(ポケモン)]]
また、あくタイプ使いとは違うが[[ギンガ団>ギンガ団(ポケモン)]]ボス[[アカギ>アカギ(ポケモン)]]の手持ちはあくタイプに偏っており、そうでなくとも悪の組織のボスはあくタイプのポケモンを所持している場合が多い。
*代表的な技
対戦でよく使われる技をいくつかピックアップして紹介する。
・かみくだく
かみつくの上位技というべき位置づけの技。2割の確率で防御1段階ダウン効果つきの物理技における安定したメインウェポン。
・じごくづき
[[プロレス]]でおなじみの相手の喉を突く技。くらった相手は音波系の技が使えなくなるという珍しい追加効果付き。
追加効果が限定的なので、基本的にはかみくだくが使えない場合の選択肢となる。
・あくのはどう
あく特殊アタッカーのメインウェポン……と、言うより&bold(){あく特殊の汎用高威力技はこれくらいしかない}。
2割の確率で怯みの効果付き。
・バークアウト
貴重な特殊技。
威力はあくのはどうに劣るが、確定で特攻を1段階ダウンさせる。ダブルバトルや耐久型ポケモン向け。
・ふいうち
相手が攻撃技を選択していた時に先制して攻撃できる。
足が遅めなポケモンも覚える事ができ、あく技の中では威力も高いと強力な技だが、サポート型のポケモンに対しては無力になりやすい。
・おいうち
相手がポケモンの交代を選択していた場合、交代前のポケモンにダメージを与える。この場合は威力も高まる。
上記のふいうちを透かそうと交代を選んだ相手にさらに痛手を与えられる、いわゆる「おいふい」が強力な戦法のひとつとしてあくタイプポケモンの定番になっていたが、第8世代で廃止されて使えなくなってしまった。
天候絡みでバグも起こした経歴もあるから仕方ない。
・[[はたきおとす>はたきおとす(ポケモン)]]
相手が持ち物を持っていると威力が上がり、さらにその持ち物を叩き落として使えなくする。世代が進むごとに強化された経緯を持つ。
持ち物に依存した戦法を使うポケモンにとってはダメージよりもその効果が強烈。
・[[ちょうはつ>挑発]]
相手を煽って怒らせ、攻撃技しか使えなくさせる。
ストーリー攻略中はあまり効果を実感しにくいが、対戦ではこれひとつで[[積み技>積み技(ポケモン)]]・搦め手を主体にするポケモンを完封する事も可能。補助技しか覚えていないポケモンはわるあがきしかできなくなる。
当然だが読みが要る。
・わるだくみ
悪い事を考えて特攻ランクを2段階アップする。言わば特殊版「つるぎのまい」。
・[[すりかえ>トリック/すりかえ(ポケモン)]]
相手と自分の持ち物をすり替える。覚えるポケモンとわざタイプが違うだけで効果は「トリック」と全く同じ。
・おきみやげ
自分がひんしになる変わりに相手の攻撃と特攻を2段階下げる。
ポケモン1体を犠牲にする代わりに強烈なデバフを相手に与える起点作り用の技。そのデメリットも役割を終えたポケモンを能動的に処理して交代させられるメリットに変えられる点も優秀。
ただ、何も考えずに撃つと無駄死にになるためタイミングが重要。ちなみに必中ではないので命中回避絡みで外れる可能性があるがその場合は死なない。
当然だが「[[あまのじゃく>あまのじゃく(ポケモン)]]」相手に使ってしまうと&bold(){ノーリスクで降りる[[じゃくてんほけん>じゃくてんほけん(ポケモン)]]}になってしまうので、もし相手の方にこの特性を持つポケモンがいるなら警戒しておこう。
・すてゼリフ
捨て台詞を吐いて相手のポケモンの攻撃と特攻を1段階下げながら控えのポケモンと交代する。
ダメージの無い「とんぼがえり」でやってる事はまんま三下の悪役だが、それに反して効果はなかなかに厄介。起点作りに向く。
**・余談
「なまける」、「やつあたり」、「いかり」、「あくむ」、「あばれる」、「あくまのキス」はあくタイプの技っぽいのに違う。
追記・修正は「せいぎのこころ」か、「あくのびがく」を持ってお願いします。
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#center(){&bold(){&font(#663333){光があるところ、影ありっ! 行くわよ!}}}
『[[ポケットモンスター]]』シリーズに登場するタイプの一つ。『[[金・銀>ポケットモンスター 金・銀・クリスタル]]』から登場。
*&bold(){&font(#663333){【概要】}}
[[第一世代>世代(ポケモン)]]で強力だった[[エスパータイプ>エスパータイプ(ポケモン)]]の対策として[[はがねタイプ>はがねタイプ(ポケモン)]]とともに追加されたタイプで((『ポケットモンスター金銀 ポケモンずかん』より。))、暗色系でスマートな洗練されたデザインが多く、
モチーフは[[ハイエナ]]・サメ・[[カラス>カラス(野鳥)]]・[[黒猫]]等、悪そうなイメージを持たれやすい生物が目立つ。
代表的なポケモンは[[ブラッキー>ブラッキー(ポケモン)]]や[[ドンカラス]]、[[ゾロアーク]]など。
[[英語]]ロケールでは&i(){Dark}の表記であり、一般的なファンタジーで言えば[[闇属性/暗黒属性]]に相当するタイプだが、[[幽霊]]や[[アンデッド]]と言った一般的な死の属性・他ゲーの闇属性のイメージはゴーストに譲っており、こちらは文字通りの「悪」をイメージしたアウトローな能力を持つポケモンが多い。
特殊技がいかにも闇っぽいイメージの技に対し、物理技は[[噛み付き]]のような反則技やセコい印象のある技が揃うあたりでその点を物語っている。
一方で[[伝説>伝説のポケモン]]・準伝説級ともなると、人間の負の感情、擁するに『悪意』が人間が使う道具に宿って生まれた[[特級呪>チオンジェン]][[物のよう>パオジアン]][[なポケ>ディンルー]][[モン>イーユイ]]が登場している。
[[ゴーストタイプ>ゴーストタイプ(ポケモン)]]のような設定だが、こいつらはなんとあくタイプである。あくタイプの力は心の闇から生まれることがようやく明言された。
とはいえ、「あくタイプ」の悪のイメージは人間の勝手な偏見によるものも多く、災いの原因扱いされているが、実際は災害を警告しているだけな上に争いそのものも好まない性格である[[アブソル>アブソル(ポケモン)]]がその最たる例だろう。他にもダークな性格じゃないのにダークポケモン呼ばわりされている[[ヘルガー]]や、鍛練を怠らず戦う時も己の鍛えた技と肉体で正々堂々戦っている筈の「いちげきのかた」の[[ウーラオス]]もかなり偏見な理由が大きいだろう。
恐らく見た目の禍々しさが理由であろう「ヘルガー」はともかく、強力な一撃を見舞う戦法を取っているだけの「いちげきウーラオス」が悪呼ばわりなのは正直あんまりである。
しかもキョダイマックス時の図鑑説明では、怒りの化身と呼ばれており凄まじい形相をしてはいるが、その雄叫びは世界の邪気を払うと言われているため、寧ろ「悪」とは正反対である。
攻撃面は[[エスパー>エスパータイプ(ポケモン)]]・[[ゴースト>ゴーストタイプ(ポケモン)]]の[[弱点]]を突け、[[かくとう>かくとうタイプ(ポケモン)]]・あく・はがね(第5世代まで)・[[フェアリー>フェアリータイプ(ポケモン)]](第6世代から)には半減される。
耐性面ではかくとう・[[むし>むしタイプ(ポケモン)]]・フェアリーに弱く、ゴースト・あくを半減し、エスパーを[[無効化]]する。
(ただし「ミラクルアイ」を受けるとエスパーとのタイプ相性が等倍に変化する)
[[複合タイプ>複合タイプ(ポケモン)]]は第八世代でフェアリータイプ複合の[[オーロンゲ]]系統が、第九世代でむしタイプ複合の[[エクスレッグ]]系統がそれぞれ追加されたので、全てのタイプと複合を果たしている。
*&bold(){&font(#663333){【性能】}}
全体的に攻撃に優れたポケモンが多いが耐久は割と紙なポケモンが多い。
「おいうち」「どろぼう」「[[なげつける>なげつける(ポケモン)]]」「イカサマ」と、&bold(){&font(#663333){トリッキーで変わった効果の技が多い。}}
反面火力は乏しく、条件付きのものを除けば「かみくだく」「じごくづき」「あくのはどう」の[[威力>威力(ポケモン)]]80が最高レベル。一応威力70だが急所に当たりやすい「つじぎり」もある。
基本的に&bold(){力押しは苦手で、読みが重要な玄人向けのタイプ}と言える。
また物理技こそ豊富だが特殊技は基本的に「あくのはどう」と耐久型・[[ダブル>ダブルバトル(ポケモン)]]用の「バークアウト」のみ。
かつては特定条件下で強いポケモンが主体だったが、第八~九世代ともなると奇をてらわずシンプルに強いポケモンも多く登場してきている。
一方で逆に言えば前述の「かみくだく」「じごくづき」「つじぎり」「あくのはどう」「バークアウト」や「[[はたきおとす>はたきおとす(ポケモン)]]」など威力、命中共に無難でこれらのどれか1つでも覚えるポケモンはかなり多いため[[悪タイプ以外のポケモンが使う分には>サブウェポン(ポケモン)]]困らないことが多い。
強力な[[先制技>先制技(ポケモン)]]「ふいうち」は第四世代で教え技として重宝されたが以後はリストから削除され、多くのポケモンがレートで使用できなくなってしまった。
さらに[[彼>ガルーラ]][[女>クチート]]達の影響もあってか第七世代で威力も低下している。
一方、第三世代当時から現在まで存在する教え技「はたきおとす」は第六世代でかなり強化され、効果適用時は威力97と「かみくだく」以上の火力も出せるようになった。
「[[じしん>じしん(ポケモン)]]」や「ストーンエッジ」と威力が3しか変わらないのでこれを使える物理アタッカーに関して言えば一致技の火力不足という問題は大幅に改善されたと言える上、効果自体も優秀なので非常に使い勝手が良い。
ただし[[メガストーン>メガシンカ]]や[[Zクリスタル>Zワザ]]、[[フォルムチェンジ>フォルム/すがた(ポケモン)]]用の[[専用アイテム>専用アイテム(ポケモン)]]ははたき落とせず威力も上がらないので注意。
またポケモンの[[個体値]]が6Vの場合は「[[めざめるパワー]]」があくタイプになるが、実用性はほぼない。
例外的に第二・第三世代なら「だましうち」よりも火力のあるあく技として採用されることもあったが。
変化技は「ちょうはつ」「[[すりかえ>トリック/すりかえ(ポケモン)]]」「おきみやげ」「すてゼリフ」「わるだくみ」など&bold(){相手に対する妨害技}が多く、[[積み技>積み技(ポケモン)]]も攻撃性能のみを強化するものになっている。
いかにもワルと言わんばかりのイメージである。
第七世代以降はあくタイプに&bold(){&font(#663333){[[特性>特性(ポケモン)]]『[[いたずらごころ>いたずらごころ(ポケモン)]]』により優先度+1となった変化技が無効になる}}というメリットが追加された。
本物の悪党には子供騙しの悪戯など通用しないということだろうか。
もっともあくタイプ自体にも『いたずらごころ』の使い手が多いので素直に喜んで良いのかは微妙な所。
近年ではかくとうタイプの優遇、強力なむしタイプ追加やフェアリータイプの躍進等の要素から逆風気味。
それでもエスパー無効、ゴースト・あく半減という、半減の少ないタイプを抑え込めるのは他にない個性である。
フェアリー複合だったり[[サブウェポン>サブウェポン(ポケモン)]]としてかくとう技やフェアリー技を持っていることもあるので相変わらず油断はできないが、読み合いを駆使して上手に立ち回りたい。
後出しのタイプということもあり、相性設定は元々の格差を調整するメタな意味でされている部分も大きい。
理屈っぽく考えていくなら、実力が全てなアウトローは胡散臭い[[超能力]]や幽霊、そして同じ土俵の相手を恐れないというところか。
鋼は単純に悪党でも破れないほど堅いというのもあるが、恐らく彼らから身を護る[[盾]]や金庫、そして牢屋や錠前といった彼らを御用する為の道具もまた鋼製が多いイメージからだろう。
そして一流の悪党はそれすら小細工ですり抜けるので最終的には等倍に変更されたのかもしれない。ここもバランス調整の一環はありそうだが。
かくとう・むし・フェアリーに弱いと設定された理由についてはそれぞれ諸説ある。
むしタイプに弱いのは「ワルでも生理的に気持ち悪いのは無理」「善悪を気にしない昆虫だから」的なイメージ。
かくとうタイプに弱いのは「[[正義]]の[[必殺技>パンチ(技)]]は悪党共を懲らしめる!」という分かりやすいものや「暴漢に対する[[護身術]]として」「自己流のステゴロでは正統な武道に敵わない」というイメージがメジャーだが、マイナーな意見として「喝といえばゲンコツ」「搦め手よりシンプルに強い方が映える」という説も存在する。
一部ではむしタイプも絡めて「[[バッタな正義のヒーローとその悪役>戦闘員(仮面ライダー)]]が分かりやすい」と言われたこともある。
フェアリータイプに関しては[[ファンタジー]]な[[魔法少女]]や妖精さんを連想する意見もあるが、「善玉の味方だから」的なネタまで汲むとキリがない。[[妖精]]の起源は[[イギリス]]のケルト神話にあり、その話においても[[悪魔]]はおろか、なんと竜を退治した記録すら無い。((フェアリーがドラゴンに強いのは単なるバランス調整であり、特に意味は無いのだろう。))
このようにフェアリータイプの場合、[[神話]]や伝承の根拠すら持ち合わせていないのが実情であり、あく・かくとうタイプが暴れすぎてた当時の事情もあって、単なるこじつけで決められた可能性が高い。
ちなみに、意外にも影響を与えないのが[[どくタイプ>どくタイプ(ポケモン)]]。[[毒]]物の扱いに慣れているイメージはありそうだが、悪党だからといって自分が毒に強くなる訳ではないということか。
第一世代に登場せず、かつはがね・フェアリーと違って既存種に追加されなかったため今まで第一世代初出ポケモンにはあくタイプが存在しなかったが、
[[リージョンフォーム]]の追加によりコラッタ・[[ラッタ]]・[[ニャース]]・[[ペルシアン]]・ベトベター・[[ベトベトン]]の6種のアローラのすがたとして(いわゆる亜種としての登場だが)存在しうることになった。
攻撃面では「エスパー・ゴーストの弱点を突ける」「あくタイプに半減される」「耐性を持つタイプが少なく通りが良い」といった点がゴーストと共通しており、サブウェポンとしての使い勝手を比較されやすい。
「シャドークロー」と「つじぎり」に至っては技としての基本性能も同等である。
あくは相性で無効化こそされないがかくとう・フェアリーの2タイプに半減され、ゴーストは[[ノーマル>ノーマルタイプ(ポケモン)]]に無効化されるという違いがある。
対戦では主流ポケモンのタイプ、特に複合タイプとの兼ね合いも意識して選ぶことになるだろう。
なお速攻型特殊アタッカーの場合は「シャドーボール」の特防ダウンよりも「あくのはどう」の怯みの方が勝ち筋に繋がるため悩む余地があまりない。
対応するダメージ半減実は「[[ナモのみ>きのみ(ポケモン)]]」だが、悪技は一貫性が高いという長所はあるものの採用率は微妙で4倍弱点を突かれるポケモンも殆どいないことからこの実の使用率は低い。
「ふいうち」による出落ちを防げるが、悪に弱いエスパー・ゴーストタイプは状態異常技が豊富なのでそれで回避する手もあるし、アタッカー型でも元々紙耐久のポケモンも多いので素直に「[[きあいのタスキ]]」を回してやるのが無難。
*&bold(){&font(#663333){【扱うトレーナー】}}
一般[[トレーナー>ポケモントレーナー]]ではアウトロー系の[[モブ>モブキャラ]]が使用してくることが多いが、第二世代で初登場してから20年間にも亘ってこのタイプを専門とする[[ジムリーダー>ジムリーダー(ポケモン)]]は存在しなかった(四天王については第二世代のカリンを初め何人か登場している)。
シリーズを通して[[悪の組織>悪の組織(ポケモン)]]の下っ端が使ってくることが多く、ジム戦よりも大掛かりなイベントになるため、ジムリーダーの存在が霞みやすいという事情もあったのだろう。
また、実在の都市と結び付けられる各地方のジムリーダーに明確に「悪」を使わせることはイメージ的に問題があったのかもしれない。
しかし第七世代の[[アローラ地方>アローラ地方(ポケモン)]]には、従来のジムリーダーに相当するポジションとしてしまキングのクチナシが登場。
気怠げなちょいワルおやじだが本職は警察官という、従来のあくタイプ使いとは大きく異なるイメージのキャラクターとなった。
あくタイプのポケモン自体は悪そうなビジュアルが多いが、トレーナーまでワルである必要はないということなのだろう。
更にその後、第八世代の『[[ソード・シールド>ポケットモンスター ソード・シールド]]』において、史上初となるあくタイプ専門のジムリーダーである[[ネズ>ネズ(ポケモン)]]が登場。
ネズは悪の組織ポジションであり不良トレーナー集団である[[エール団>エール団(ポケモン)]]のリーダーという立場。
だがエール団の正体は「ネズとその妹である[[マリィ>マリィ(ポケモン)]]を熱狂的に支持する故に、&bold(){彼らに黙って他のトレーナーに対し自主的に妨害行為を行う}、フーリガンじみたはた迷惑なジムトレーナーたち」という、歴代シリーズのお約束を逆手に取ったようなものであり、ネズも自らのあずかり知らぬところで祀り上げられていたというのが真相だった。
ミュージシャンも兼ねているネズ自身はバトル中こそヒールのような言い回しで叫びまくり荒々しく振る舞い、ときにはネガティブな部分もストレートに歌い上げるが、普段はヒールどころか常識的で文句こそ言えどしっかり人の面倒を見るお人好しである。
#openclose(show=※殿堂入り後ネタバレ注意){
また、殿堂入り後はマリィがスパイクタウンのジムリーダーを引き継ぐが、彼女もエール団の活動の真相を知った際はそれを直接一喝するなど人格者として描かれている。
}
従来はキャラクターもワル寄りだったあくタイプのエキスパートトレーナーに新しい流れを生んだ存在といえよう。
第九世代の『[[スカーレット・バイオレット>ポケットモンスター スカーレット・バイオレット]]』では悪の組織ポジションである[[スター団>スター団(ポケモン)]]のボスの一人として[[ピーニャ>ピーニャ(ポケモン)]]が登場。
しかし彼も元々は全くの善人&font(#c0c0c0){かつボスとなってからもほぼアウトロー感ゼロ}であり、スター団自体の成り立ちの流れも含めここでも典型的なワルとは一線を画すようイメージに気を遣った上でのキャラクター描写がされている。
*【あくタイプの歴史】
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**~第二世代~
初登場。
黒い翼ヤミカラス、耐久の月光ブイズ[[ブラッキー>ブラッキー(ポケモン)]]、悪ノ炎[[ヘルガー]]、[[600族>600族(ポケモン)]]大怪獣[[バンギラス]]らが現われる。
第一世代で猛威を奮った対エスパーアンチとしての印象が強いが、殿堂入り前には進化条件が面倒なブラッキーしか入手出来ない為、攻略ではあまり活躍しない。
一応クリスタル限定で[[ニューラ>ニューラ/マニューラ]]がクリア前から手に入るが、当時はあく技は特攻依存であった為実戦レベルでは…
一方、[[ロケット団>ロケット団(ポケモン)]]のしたっぱや幹部が使用する為、敵としてはそこそこに出番がある。
エスパー技を無効化して返り討ちにしてくるため、油断してるとエラい目に遭う。
はがねタイプだけでも十分なエスパーアンチになっているが、あちらは多方面の守りに徹しているのに対し、こちらはエスパーを狩ることに特化している。
なお、永遠の天敵[[ヘラクロス]]もこの世代で登場。
対戦ではブラッキーが一流ポケモンとして活躍した。
第一世代は「[[かみつく>噛み付き]]」のタイプが[[ノーマル>ノーマルタイプ(ポケモン)]]だったが、この世代からあくに変わった。
他「かみくだく」や「おいうち」等、何故か見た目が物理系の技ばかりである。
同時に追加されたはがねが物理タイプだったので、消去法で特殊タイプにされたのだろう。
**~第三世代~
前作では殆どの悪ポケが殿堂入り後の登場で誰もシナリオで活躍させられなかったためか、最初の草むらで悪犬[[ポチエナ→グラエナ>グラエナ]]をゲットできたりと入手難度は低くなっている。
他にも鈍足ザリガニ[[シザリガー]]、特攻鮫[[サメハダー]]、[[二刀流>二刀流/両刀(ポケモン)]]案山子草[[ノクタス]]、あくタイプのカリスマ[[アブソル>アブソル(ポケモン)]]、葉緑素[[大爆発>じばく/だいばくはつ(ポケモン)]][[ダーテング]]等一気に数が増える。
弱点ないぞーすごいだろー(当時)な[[ヤミラミ]]も登場。
ただし微妙な立場はあまり変わっていない。
上記のポケモンの内、冒険でも使いやすいのは素早さが高くて特攻(この世代はまだ一律特殊攻撃)も十分あり「なみのり」「かみくだく」で安定して先制高火力を叩きだせるサメハダーくらい。
一方で、FRLGは「初代のリメイク」という設定に則ってしまった結果、クリア前はあくタイプが存在せず、クリア後もバンギラス、能力不足のヤミカラス、技と能力がかみ合わないニューラしか居ないという有様に。
まともに使えるのはバンギラスだけであった。
**~第四世代~
フルアタ型対策として有効な新技「ふいうち」追加。
技ごとに物理特殊が分かれ、さらに新進化を得たマニューラが、一気に[[厨ポケ>厨ポケ(ポケモン)]]キラーとして頭角を現す。
ちなみに第三世代以前のあく技はすべて物理技になった。さすがに「ふくろだたき」や「だましうち」を特殊技と言い張るのは無理があったか。
そのため、この世代で唯一の特殊技として「あくのはどう」が追加されている。
すなあらし時に[[いわタイプ>いわタイプ(ポケモン)]]が特防1.5倍の効果を得て[[砂パ>砂パ(ポケモン)]]の実用性が上がり、さらに[[弱点半減の実>きのみ一覧(ポケモン)]]の登場でバンギラスが超強化。
第四世代後半でのバンギラスは対戦トップメタと呼ばれるほどの活躍を見せた。
一方でメジャーどころのエスパーやゴーストが高威力の特殊かくとう技「[[きあいだま]]」を[[わざマシン>わざマシン/ひでんマシン]]で覚えるようになり、手軽に出せなくなった。
新ポケは毒ガス誘爆大爆発[[スカタンク]]、オンミョーン[[ミカルゲ]]、化け蠍[[ドラピオン]]。禁止級の配布ポケ[[ダークライ]]。
新進化形は首領[[ドンカラス]]。
**~第五世代~
初の4倍弱点なし(当時)の600族の悪竜[[サザンドラ]]や、[[モヒカン]]不良[[ズルズキン]]、特撮怪人[[キリキザン]]、またもケモナー萌えの黒猫[[レパルダス]]、砂鰐[[ワルビアル]]、
耐久鷲[[バルジーナ]]、映画主役の化け狐[[ゾロアーク]]追加。
また[[隠れ特性>隠れ特性(ポケモン)]]の登場でヤミラミやレパルダスの『いたずらごころ』が猛威を振るい、[[ヤミカラス>ドンカラス]]はそれに加えて『[[しんかのきせき>しんかのきせき(ポケモン)]]』も活用できるようになった。
ただし、あく技を受けると攻撃が上がる特性『せいぎのこころ』の追加やかくとう、むしタイプに[[ローブシン]]や[[ウルガモス]]をはじめ強力なポケモンが増えた為相対的に冷遇気味かもしれない……。
「あくのはどう」に続く汎用特殊技として「バークアウト」も登場。
グラエナや[[レントラー]]等『[[いかく>いかく(ポケモン)]]』と併用できるポケモンも多いため、ダブルの基本戦術の一つとなった……が当初は配布されたゾロアークの専用技だった。BW当時はわざマシン95を入手する手段がなかったため、覚えさせるにはタマゴ技として遺伝させるしか手段がなかった。
**~第六世代~
初めてあくタイプが登場した金銀時代からはや14年、ついに新たなタイプが追加された。その名は&color(hotpink){フェアリータイプ}。
だが、その相性が発表された時、多くのあくタイプファンは落胆した。&color(red){フェアリー弱点追加&フェアリーにあく技半減}だったのだ。
「ただでさえ弱点メジャーだったのにこの仕打ちか……」「イメージ的にはむしろあく抜群だろ」と、ため息が漏れた……
#center(){&bold(){が、事態は思ってもみない方向に推移した。}}
第五世代のメジャータイプであり、あくタイプの肩身を狭くしていた&bold(){かくとうタイプ}が、フェアリータイプ流行により&bold(){大きな被害を受けたのである}。
さらに、同期でありながら豊富な耐性で強タイプだった&color(Gray){はがねタイプ}に&color(red){等倍がとれるようになった}。
はがねタイプはかくとうに弱くフェアリーに強いため、第六世代の環境では当然のように増加。
そのはがねタイプに等倍を取れるようになったのは非常に大きい。
さらにさらに、主力級の特殊技が軒並み弱体化していく中で、あくタイプの技は
・どろぼう:40→60
・はたきおとす:20→65
・ダメおし:50→60
……と、多くの技が&bold(){&color(red){威力アップ}}を果たしたのであった。
特にはたきおとすは、&bold(){相手が道具を持っていると威力が1.5倍(97)になる}という効果まで追加された。
またバークアウトが「音技」というカテゴリに分類され「[[みがわり>みがわり(ポケモン)]]」を貫通するようになった一方[[特性>特性(ポケモン)]]『ぼうおん』で無効化されるようになった。
新規かつ流行タイプであるフェアリーに弱いと言う点についてはあくタイプではどうしようもない。
しかし、あくタイプのポケモンはフェアリーをはじめ相性補完が優秀な組み合わせが非常に多いため、得意な仲間に交代して補いたい。
悪統一ならドラピオンやスカタンク等で何とか頑張ろう。
また、ゴースト技もはがねタイプに対して等倍になったため、ゴーストを唯一半減できるタイプという、さながら[[ドラゴン>ドラゴンタイプ(ポケモン)]]に対するはがねのような役割を持てるようになった。
このように攻撃だけでなく、耐性の重要度も大幅に増したといえるだろう。
これらの環境の変化とタイプ自体の強化により、&bold(){弱いタイプが増えたら有利になった}と言う、意外な結果を生み出したのである。
新ポケモンは御三家の一角の忍者蛙[[ゲッコウガ]]、番長熊猫[[ゴロンダ]]、天邪鬼な烏賊[[カラマネロ>マーイーカ/カラマネロ]]、パッケージを飾った破壊をつかさどる伝説鳥[[イベルタル]]。
そのイベルタルの[[専用技>専用わざ(ポケモン)]]は「デスウイング」。発売前はそのエフェクトから強力なあく技になるだろうと期待されていた。
……が、この技はひこうタイプで、&font(#800080){あくタイプの技ですらなかった}。
もっともデスウイング自体は威力が控えめな割に性能が高く、あくタイプだとタイプ一致補正と『ダークオーラ』補正で壊れ技になるためひこうタイプになるのも仕方ない部分がある。&s(){ただし、『ヘドロえき』は勘弁な!}
[[ORAS>ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]にて新幻ポケモン[[フーパ]]がフォルムチェンジした姿「ときはなたれしフーパ」が登場した。
FCすることでタイプがエスパー/ゴーストからエスパー/あくに変更され、見た目もかなり凶悪なものへと変化する。
このフーパの専用技「いじげんラッシュ」はあく技にして初の高火力技。その威力はなんと100。
さらに必中でかつ相手の「[[まもる>まもる/みきり(ポケモン)]]」などを無視するというおまけ付き。能力低下のデメリットを差し引いてもあく技ではトップクラスの性能である。
この技の登場により、あくタイプの高火力安定技という悲願は達成されたのであった。&font(l){専用技より汎用技くれよ。}
ヘルガー、バンギラス、ヤミラミ、サメハダー、アブソルがメガシンカを獲得している。
また、メガシンカにより新たにみず・あくタイプとなった[[ギャラドス]]がいる。
**~第七世代~
上述の通りコラッタ・ベトベター系が[[リージョンフォーム]]で悪追加、ニャース系はノーマルからあくタイプに変更となった。
特にアローラベトベトンは、どくタイプの弱点だったエスパーをあくで[[無効化]]できる上、今回初登場した準伝の一匹[[カプ・テテフ]]に滅法強いので注目を浴びていた。
御三家の一匹ニャビーの最終形態[[ガオガエン]]はヘルガー以来のほのお/あくとなり、あくタイプとしてはそこそこの耐久がある上、[[やけど>やけど(ポケモン)]]にならない物理ATとピーキーな調整が多かったあくタイプとしては珍しく万能寄りのポケモンである。
[[ウルトラビースト>ウルトラビースト(ポケモン)]]の一匹[[アクジキング]]はあく/ドラゴンとサザンドラと同じ組み合わせ。能力的には耐久寄りになったサザンドラだが、『[[ふゆう>ふゆう(ポケモン)]]』が無く素早さが遅めなので使用感は大幅に異なる。現状他のUBに比べると型が確立されておらず今後に期待と言ったところか。
また上述の通り&bold(){『いたずらごころ』によって優先度+1になった技を無効にする}というメリットが追加された((優先度の上がった技を直接受けた場合に限り無効化され、「ほえる」などの優先度がマイナスの技も無効化対象。「ゆびをふる」により発動した攻撃技も無効となる。積み技、壁貼り、トリルなど使用者や場を対象とする技は無効化の対象外。高い素早さから繰り出される変化技もいたずらごころではないため当然対象外))。
これにより[[エルフーン]]や[[クレッフィ]]のような[[いば>いばる(ポケモン)]][[みが>みがわり(ポケモン)]]戦術や[[おっさん>ボルトロス]]のとりあえず「でんじは」を防げるようになりこれらの害悪キラーとしての側面も備えるようになった。%%そもそも「いばる」や「でんじは」が大幅弱体化したが%%
しかし『いたずらごころ』持ちの多いあくタイプには痛い変更点であるし、特性が『マジックミラー』となるメガアブソルは採用価値が減る等
タイプ全体として見ればいい面もあるが個々のポケモンからするとマイナス面になったポケモンもいる。
しかし環境的には&bold(){絶滅寸前}と言わざるを得ない。第6世代のむしタイプと立場逆転、くさタイプよりも悪い立場に。
カプシリーズをはじめとしたフェアリータイプの大量増加は元より、[[ファイアロー]]の弱体化による大幅減少の影響で[[キノガッサ]]・[[ウルガモス]]といった強力なかくとう・むしタイプが復権。
そしてあくタイプが減る=貴重なあく耐性が要らなくなると言う事もあり、相乗効果でさらにあくタイプが減ると言う困った結果に。
おまけにゴーストタイプの代名詞である[[ゲンガー>ゲンガー]]が『ふゆう』を捨てた為、無理にあくタイプで対策する必要までなくなってしまう…。%%第六世代で暴れ回った罰が当たったな……まさに正義の鉄槌%%
そのせいでシングルでは&bold(){30位以内にいるのはゲッコウガとメガギャラドスの二匹(そのゲッコウガも大半が『へんげんじざい』でギャラドスもあくタイプなのはメガシンカしている時のみのため実質あくタイプは全滅)}と言うとことんあくタイプに冷たい状況が出来上がる事に。マニューラに至っては最早一時代を作ったとは思えない程落ちぶれてしまった。
サザンドラやバンギラスまで消えると言う今までは考えられなかった異常事態まで引き起こしていた時期も……。
一方、ダブルバトルでは相方でフォローが利くのか、サザンドラもバンギラスも30位圏内にいたりする。
[[USUM>ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン]]ではこの状況は改善の兆しが。
バンギラスがメガストーン完全解禁により復権。アローラベトベトンも「[[リサイクル>リサイクル(ポケモン)]]」を教え技で習得し『くいしんぼう』型が強化された。
サザンドラも新たに「ゲップ」を習得したものの、耐性が違うとはいえ[[アーゴヨン]]が立ち塞がってしまいスカーフ所有を余儀なくされている。
一応あくタイプとしての頼れる相棒自体は増えたのだが、それでも「あくタイプを有しているだけで選出すらままならない」状況。
USUMでは多少脱却できたものの、依然フェアリーが幅を利かせる環境。油断はできない。
実際現環境に残るあくタイプも''水準以上の耐久があるから生き残っている''わけであり……。%%カエルは知らん%%
&font(l){せめて当時未発見の[[ノーマル/ゴースト複合の強ポケ>ゾロアーク(ヒスイのすがた)]]がいれば……}
一方でダブルでは『いかく』個体が入手可能になったガオガエンが大幅に増加し、使用率トップに躍り出ることになる。
技の面では「かみくだく」と同威力で相手の音技を封じる「じごくづき」が登場。
教え技にも登録されており、主にかくとうタイプ等のサブウェポンとして重宝されている。
他には物理あくタイプ版[[「アシストパワー」の「つけあがる」>アシストパワー/つけあがる]]や味方も巻き込み周りを攻撃する「ぶんまわす」が新登場。
**~第八世代~
&bold(){捲土重来。}
新ポケは序盤悪枠の[[フォクスライ]]系、初のフェアリータイプ複合[[オーロンゲ]]系、[[ピカチュウ]]似のマスコット枠ででんきタイプ複合の[[モルペコ]]。[[キョダイマックス>ダイマックス]]はオーロンゲが獲得している。
また『ものひろい』でおなじみ[[マッスグマ]]が、リージョンフォームおよび新進化形態[[タチフサグマ]]を獲得した。
新技は6種追加されたが殆どが特定のポケモン専用技なのでタイプそのものへの評価を変える物ではない。
というか新しいあく技の一つである「くらいつく」を覚える[[カジリガメ]]はそもそもあくタイプのポケモンじゃないし…。
一方で、今作ではメガストーン・Zクリスタルが出現しないためか、「はたきおとす」の習得者はかなり減らされてしまった。代わりに「じごくづき」と「DDラリアット」が技レコードに収録されるようになっている。
[[DLC>ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンション・パス]]第1弾『鎧の孤島』にてかくとうタイプ複合の[[ウーラオス]](いちげきのかた)が登場。このウーラオスの専用技「あんこくきょうだ」は威力80で確定急所という強力な技である。さらにキョダイマックスの「キョダイイチゲキ」は&bold(){「ダイウォール」をも貫通する大技}を叩き出せる。
また、教え技で登場した「うっぷんばらし」はそのターンに自分の能力が下がっていた場合に威力が上がるという独特なシステムを持つ。
続いてDLC第2弾『冠の雪原』では[[ガラルファイヤー>ファイヤー(ガラルのすがた)]]が登場。その専用技は「もえあがるいかり」で「あくのはどう」よりも威力が10高い。とはいえ全体技の宿命ゆえ「ワイドガード」で防がれるのはお約束。
環境としては高[[種族値]]600族であるバンギラスやサザンドラ、耐性が多い『いたずらごころ』持ちオーロンゲ、高耐久のブラッキーが主に人気があった。
またシーズン3の1位がタチフサグマ入りパーティを使用しており話題となった。一方ダブルでは『いたずらごころ』や優れた変化技を買われ、ヤミラミもそれなりに使われていた。
その後ガオガエンが復活し、ダブルは勿論シングルでもそれなりに活躍した。だが同時に[[アシレーヌ]]復活や[[エースバーン]]の隠れ特性が解禁されたことにより、弱点を突かれる点が響いて一気に後退。
特にサザンドラは相方の[[ギルガルド]]の弱体化も響いている。それでもある程度環境に残るバンギラスのタフさには恐れ入る。
『鎧の孤島』解禁後は早速いちげきウーラオスがランクイン。%%れんげきの方が若干高いけど%%
なお、シーズン13に入って初めてシングルバトルの使用率で「いちげき」が「れんげき」を上回った。
『冠の雪原』解禁後はガラルファイヤーもランクイン。
カプ系([[レヒレ>カプ・レヒレ]]を除く)が弱体化したことにより若干活躍の場が増えたといえる。
禁止級伝説ありでダイマックス禁止のシーズン21シングルバトルでは最終1位のパーティに、受けループに適した環境に適応するように「あつぞこブーツ」型[[バルジーナ]]がエントリーされていた。
***[[Pokémon LEGENDS アルセウス]]
リージョンフォームの[[ハリーセン]]が、進化形の[[ハリーマン]]に進化するようになった。また、[[ヒスイダイケンキ>ダイケンキ(ヒスイのすがた)]]もあくタイプを獲得している。
[[ダイケンキ]]は中でも新技「ひけん・ちえなみ」を習得する。
しかし、第八世代の対戦環境は終始剣盾基準だったので、ヒスイ地方のポケモンは対戦の場に出ることは無かった。
**~第九世代~
&bold(){最盛期到来}。
御三家ニャオハの最終進化系[[マスカーニャ]]、序盤虫にして初のむし・あく複合の仮面ライダー[[エクスレッグ]]、
[[ペパー>ペパー(ポケモン)]]の相棒[[マフィティフ]]、飛行複合のコウノトリ[[オトシドリ]]。
そしてなんと[[キリキザン]]が更に進化した[[ドドゲザン]]。
[[パラドックスポケモン]]には[[アラブルタケ]]・[[テツノコウベ]]・[[トドロクツキ]]。
加えて準伝説枠の四災として[[チオンジェン]]・[[パオジアン]]・[[ディンルー]]・[[イーユイ]]。
総計&bold(){12種}もの大量追加と相成った。
環境としてはシリーズ1で素早さ基準が抑えられたのも功を奏し、[[テラスタル]]と[[新たな相方>コレクレー/サーフゴー]]を得たサザンドラがトップメタに。
次いで変幻自在の動きで荒らしまわるマスカーニャ、言葉通りの火力の押し付け役であるドドゲザンが環境を席巻。
更に、タイプ受け絶対許さないマンとしてエクスレッグがダークホース的な位置に。
準伝説級解禁後は四災がいずれも高い使用率を誇っており、特にパオジアンの台頭が顕著。
いたずらごころ持ちは変化技をあくタイプにかけれない事もあり、化身ボルトロス等が大きく落としてしまった。
はがねテラスタル等の流行による天敵のフェアリーポケモンの抑制もあり、今回のあくタイプは歴代で一番動きやすいとの意見も多い。
*【あくタイプの主な使い手】
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**・一般トレーナー
[[スキンヘッズ>ぼうそうぞく/スキンヘッズ(ポケモン)]]
バッドチーム
バッドガイ
バッドガール
ふりょうアベック
こわいおじさん
こわいおねえさん
バッドカップル
歴代悪の組織の皆さん
**・[[ジムリーダー>ジムリーダー(ポケモン)]]
[[ネズ>ネズ(ポケモン)]]
**・しまキング
[[クチナシ>クチナシ(ポケモン)]]
**・[[四天王>してんのう(ポケモン)]]
[[カリン>カリン(ポケモン)]]
[[カゲツ>カゲツ(ポケモン)]]
[[ギーマ>ギーマ(ポケモン)]]
**・その他
[[マリィ>マリィ(ポケモン)]]
[[ピーニャ>スター団(ポケモン)]]
また、あくタイプ使いとは違うが[[ギンガ団>ギンガ団(ポケモン)]]ボス[[アカギ>アカギ(ポケモン)]]の手持ちはあくタイプに偏っており、そうでなくとも悪の組織のボスはあくタイプのポケモンを所持している場合が多い。
*代表的な技
対戦でよく使われる技をいくつかピックアップして紹介する。
・かみくだく
かみつくの上位技というべき位置づけの技。2割の確率で防御1段階ダウン効果つきの物理技における安定したメインウェポン。
・じごくづき
[[プロレス]]でおなじみの相手の喉を突く技。くらった相手は音波系の技が使えなくなるという珍しい追加効果付き。
追加効果が限定的なので、基本的にはかみくだくが使えない場合の選択肢となる。
・あくのはどう
あく特殊アタッカーのメインウェポン……と、言うより&bold(){あく特殊の汎用高威力技はこれくらいしかない}。
2割の確率で怯みの効果付き。
・バークアウト
貴重な特殊技。
威力はあくのはどうに劣るが、確定で特攻を1段階ダウンさせる。ダブルバトルや耐久型ポケモン向け。
・ふいうち
相手が攻撃技を選択していた時に先制して攻撃できる。
足が遅めなポケモンも覚える事ができ、あく技の中では威力も高いと強力な技だが、サポート型のポケモンに対しては無力になりやすい。
・おいうち
相手がポケモンの交代を選択していた場合、交代前のポケモンにダメージを与える。この場合は威力も高まる。
上記のふいうちを透かそうと交代を選んだ相手にさらに痛手を与えられる、いわゆる「おいふい」が強力な戦法のひとつとしてあくタイプポケモンの定番になっていたが、第8世代で廃止されて使えなくなってしまった。
天候絡みでバグも起こした経歴もあるから仕方ない。
・[[はたきおとす>はたきおとす(ポケモン)]]
相手が持ち物を持っていると威力が上がり、さらにその持ち物を叩き落として使えなくする。世代が進むごとに強化された経緯を持つ。
持ち物に依存した戦法を使うポケモンにとってはダメージよりもその効果が強烈。
・[[ちょうはつ>挑発]]
相手を煽って怒らせ、攻撃技しか使えなくさせる。
ストーリー攻略中はあまり効果を実感しにくいが、対戦ではこれひとつで[[積み技>積み技(ポケモン)]]・搦め手を主体にするポケモンを完封する事も可能。補助技しか覚えていないポケモンはわるあがきしかできなくなる。
当然だが読みが要る。
・わるだくみ
悪い事を考えて特攻ランクを2段階アップする。言わば特殊版「つるぎのまい」。
・[[すりかえ>トリック/すりかえ(ポケモン)]]
相手と自分の持ち物をすり替える。覚えるポケモンとわざタイプが違うだけで効果は「トリック」と全く同じ。
・おきみやげ
自分がひんしになる変わりに相手の攻撃と特攻を2段階下げる。
ポケモン1体を犠牲にする代わりに強烈なデバフを相手に与える起点作り用の技。そのデメリットも役割を終えたポケモンを能動的に処理して交代させられるメリットに変えられる点も優秀。
ただ、何も考えずに撃つと無駄死にになるためタイミングが重要。ちなみに必中ではないので命中回避絡みで外れる可能性があるがその場合は死なない。
当然だが「[[あまのじゃく>あまのじゃく(ポケモン)]]」相手に使ってしまうと&bold(){ノーリスクで降りる[[じゃくてんほけん>じゃくてんほけん(ポケモン)]]}になってしまうので、もし相手の方にこの特性を持つポケモンがいるなら警戒しておこう。
・すてゼリフ
捨て台詞を吐いて相手のポケモンの攻撃と特攻を1段階下げながら控えのポケモンと交代する。
ダメージの無い「とんぼがえり」でやってる事はまんま三下の悪役だが、それに反して効果はなかなかに厄介。起点作りに向く。
**・余談
「なまける」、「やつあたり」、「いかり」、「あくむ」、「あばれる」、「あくまのキス」はあくタイプの技っぽいのに違う。
追記・修正は「せいぎのこころ」か、「あくのびがく」を持ってお願いします。
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