登録日:2026/10/26 Sun 23:19:40
更新日:2025/10/27 Mon 00:27:31NEW!
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概要
異界の技術『トリガー』を使い、トリオン兵から一般人を守り戦う組織。
今のように公に存在が明かされるようになったのは4年半前に起きた「第一次侵攻」から。
600人以上の隊員がおり実力順に精鋭のA級が約30人、主力のB級が約100人、訓練生のC級に分けられていて、黒トリガー使いは無条件でS級になる。
トリオンの成長が20歳あたりで止まるため若い隊員が多く中高生~大学生の隊員が大半で、トリオン器官の成長が止まった大人は本部運営に回る事が多い。
門が警戒区域内のみに抑えられてるのもボーダーのおかげ。
三門市内に玉狛、鈴鳴、綿鮎、弓手町、早沼、久摩の6支部があり、特殊な経緯を持つ玉狛以外は普段ランク戦に参加しない隊員の所属先や地域との連絡窓口として機能している模様。
学生世代が大半を占めるため、「三門市立第一高等学校」や市内に4つある市立中学校(普通校)、「私立六頴館中学校・高等学校」(進学校)、「三門市立大学」(大学)と提携して学業もサポートしているが、
中には「星輪女学院」(お嬢様学校)やデザイン科のある高校、お坊ちゃま校に通う者やそのOB・OGもいる模様。
ボーダーの組織は基本的に戦闘員最大4名とオペレーター1人の部隊で構成される。
4人チームが少ないのはオペレーターが優秀じゃないと情報処理を捌ききれず、戦力が
中途半端になりやすいからだという。
それに加え人材があまりいないのも要因となっていると思われる。
ただ「隊員1人とオペレーターを集められればOK」なので、戦闘員1人+オペの部隊も存在していたりもする。
命令の重複を避けるため直属の上官のみが部下に命令できるようになっている。
本支部所属の隊員のほか、本部司令直属の隊員というのもいる。
ポジション
攻撃手
接近戦担当。主に剣を振るって戦う。
使用されるトリガーは攻撃力と消費トリオンのコストパフォーマンスに優れる。
武器を作れるだけのトリオンさえあれば戦えるため、トリオン量が少ない人間がなる事が多い。
銃手・射手
中距離戦担当。トリオン弾を発射するタイプ。
使用されるトリガーはアタッカー用トリガーに比べ威力・消費トリオンに劣るが、射程が長い。
弾丸としてトリオンをガンガン消費する都合上、トリオン量が平均的、もしくは多めの人間がなる事が多い。
銃手はトリオン製の銃型トリガーを用いて戦う。
さらに銃自体の機能によって射程に補正がかかる他、取り回しもしやすく、安定して戦えるのが長所。
ただし扱える性能には限界があるため、突飛な事態に対処することは難しい面もある。
射手は銃器を使わずに、手元に出現させたトリオンキューブを直接発射する。照準がない分、命中精度は粗め。
また弾丸の威力・射程・弾速・弾数を自由に変えることができ、応用が利くのが長所。
良く言えば臨機応変、悪く言えば扱いがめんどくさい(銃手はこの逆)。このためヘマこくと当たり前に弾が四方八方に飛び散る。
狙撃手
遠距離からの狙撃を担当する。
他のポジションとは動きや装備の傾向などが大きく異なる専門職。
上手く立ち回ればアタッカー並みの撃墜率を上げられるが、数は多くない。
B級に昇格する条件が「スナイパー全員の合同訓練で3週連続で上位15%以内」となかなか厳しめ。
万能手
アタッカーがガンナーやシューターを兼用する。部隊のリーダーが担う事が多い。
オールラウンダー能力中でもクロスレンジ(近距離メイン)とミドルレンジ(中距離メイン)の2種類に細分化されている。
アタッカー、ガンナーの個人ポイントが両方共6000以上になった時にオールラウンダーと認められる。
スナイパーはその特性上、別に兼任できなくてもいいので基本的に含まれない。
作中の時間軸でアタッカー、ガンナー、スナイパーの全てを兼任できる完璧万能手はレイジさんのみ。
荒船も独自の戦術研究でパーフェクトオールラウンダーを目指している。
特殊工作兵
劇中ではA級の冬島、喜多川と他2名のみが該当するポジション。
罠を作ったり味方をテレポートさせたりできる。
観測手
詳細不明。
全隊員の中でA級8位「片桐隊」の尼倉亜澄しかいない非常に特殊なポジション。
オペレーター
戦闘員の補助を担当する。ゆえに少々ややこしいが「隊員」ではあっても「戦闘員」には含まれない。
情報処理能力が高いという理由で大抵は女性だが、男性がなれないわけではない。
ボーダー隊員用トリガー
手のひらサイズの「トリガーホルダー」に「トリガーチップ」をセットして使う。
基本装備として「トリオン体」「緊急脱出」「レーダー」が標準装備されており、利き手用の主に4つ、逆手用の副に4つ、計8つのトリガーをセット可能。
主トリガーと副トリガーは各1種ずつ起動でき、2つの組合せとセットしたトリガーの切り替えで戦う。
使用せずともトリガーはセットしているだけで持ち主のトリオンを消費するので、戦闘時に使用可能なトリオン量が減る。
このためトリガーはたくさんセットすれば強いというわけではない。
上記の理由と「実戦使用可能なほど錬度を高め、それらを切り替えながら戦闘を行う」というコトの難しさから必要なトリガーのみをセットするというのが一般的。
ボーダーのトリガーは継戦能力と汎用性、不特定多数による運用を考慮して規格化されているが、A級部隊員になれば装備トリガーの改造が可能となる。
B級でも極端な機能変更でなければエンジニアが対応してくれる模様。
基本装備用トリガー
緊急脱出
トリオン体が戦闘不能になると本体が自動的にボーダーの基地に送還される他国にはないボーダー独自の機能。
必要に応じて自分から発動することもできる。敵に倒されても安全圏まで自動帰還し、敵の情報を確実に持ち帰ることができる。
黒トリガーとC級トリガーにはこの機能は付いていない。
前者は構造上の問題、後者は資金面などの問題が理由である。
レーダー
敵(というよりおそらくトリオン体)の位置を知るためのトリガー。バッグワームを起動することで、レーダーの探知から逃れることができる。
スポッターは「強化レーダー」なるトリガーを装備しているが、詳細不明。
アタッカー用トリガー
弧月
(攻撃力:A 耐久力:A 軽さ:C)
大雑把に言えばトリオンで出来た日本刀。ボーダー製ノーマルトリガー中で攻撃力・耐久力が高いレベルでとれた傑作。アタッカーで一番人気のトリガーで一番安定感がある。
欠点はやや重いことと、形状変化などの特殊なギミックがないこと、自由な出し入れが効かない(出し入れするたびにトリオンを消費する)。
トリオン消費量を減らした槍型の弧月も存在するほか、小南の弧月は「小太刀二刀」だったとのこと。
旋空
トリオンを消費して瞬間的にブレードの間合いを拡張する事ができる。
振り回されるブレードは先端に行くほど速度と威力が増す。射程は発動時間に反比例して伸び、大体の人は1秒起動して15メートルの射程攻撃を行う。
公式データブック「BBF」ではほとんどの弧月使いが装備していることが明らかになったが、扱いが難しいのか作中では太刀川と忍田本部長、辻、生駒などごく少数しか使用していない。
居合の手ほどきを受けている生駒は0.2秒起動して40メートル伸ばすという凄まじい射程攻撃を実現している。
幻踊
弧月のブレードをスコーピオンみたいに変化できる。米屋が使う変化する槍の正体。
スコーピオン
(攻撃力:A 耐久力:D 軽さ:A)}
形は自由自在で体の部位どこからでも出せる上に重さが無い使いやすい軽量ブレード型トリガー。だが耐久力が低く、弧月相手に受け太刀すると簡単に折れる。
基本は短刀型にしている隊員が多いが、変形機能の可塑性の高さから様々な活躍をしており、「足から生やして義足代わりにする」「枝分かれさせてフェイント攻撃」「2つ繋げて射程を延ばす」など色々できる。
元々は迅が対太刀川用に玉狛支部でクローニンの協力の元造り出したもの。
もぐら爪
刃を地中に潜行させて相手の死角を突く。
動きが止まることから読まれやすいものの、足を確実に削ることかできる。
マンティス
メインとサブのスコーピオン2本を連結させて鞭のように扱う。
見ての通りフルアタックなため隙を晒すことになるが、普通に使う以上の射程を確保することが可能。
レイガスト
(刃/盾時 攻撃力:B/E 耐久力:B/SS 軽さ:D/D)}
スコーピオン同様ブレードの形が自由自在だが、重量が重めの防御寄りなトリガー。
通常時の「刃モード」と攻撃力を落として防御力を上げる「盾モード」に切り替えることができる。
アタッカーはガンガン攻める傾向があるため、重くて防御寄りで上二つに比べて切れ味が劣るレイガストは、全体的にガンガン攻めたがる者が多いアタッカーには不人気。
BBFで確認出来る使い手はわずか4名のみという状態である。
元弧月使いのエンジニア寺島雷蔵が対銃手用として、スコーピオンとシールドを元に造りだしたもの。つまりアタッカー用トリガーでは一番の後出であり、普及率が低いのもこれが原因のひとつかもしれない。
スラスター
レイガスト専用のオプショントリガー。トリオンを噴射してレイガストを加速させる。能力は単純なので使い手次第で様々な運用ができる(シールドでの突撃や殴打、なぜかヒュースの顔にヒビが入るブースト筋肉パンチパンチの加速、緊急回避、遠投、空中移動等)。
ガンナー/シューター用 弾丸トリガー
弾丸トリガーは威力を決める「弾体」、射程を決める「カバー」、弾速を決める「噴進剤」の3つに構造が分かれている。ミサイルを思い浮かべてもらうといいかもしれない。
アステロイド
追加効果は無いが威力が高い通常弾。直線に進む。
メテオラ
炸裂弾。着弾すると爆発する。
炸裂機能にトリオンを割いている分、威力はアステロイドに劣るが、キューブ状に待機させておいたメテオラを起爆させることでブービートラップのようなことも可能。
バイパー
変化弾。自由に弾道を変えられる。
大抵は1回曲げる程度で、自由自在に軌道を操作するためには空間把握能力など様々な変態レベルの才能が必要。
ハウンド
追尾弾、または誘導弾。目視した対象、あるいはトリオンを探知させることで目標に向かって弾を追尾させる。
作中ではトリオン反応を追尾する場合は「追尾弾」、目視誘導となる場合は「誘導弾」と漢字表現が使い分けられる。
最初から完全追尾させると一点集中で向かっていってしまうので、効果的に使うには同時発射した弾の追尾性能に強弱を作ってやることで、うまく弾道を散らしたりする必要がある。バイパーよりも扱いやすいのか使用者が多く、サブウェポンとしてよく入れられ、こちらをメインに使う人もいる。
合成弾
主(メイン)と副(サブ)それぞれの弾丸トリガーを融合して作るもの。
初めて思いついたのは出水で、なんとなくやったらできてしまったらしい。合成に時間がかかりその間防御ができず隙も多いため使用する隊員は少ない。
また銃手が合成弾を撃とうとすると「合成弾しか撃てない銃」をセットせざるを得ないため、使用者は射手に限られる。
▼トマホーク
メテオラとバイパーを融合させた変化炸裂弾。
▼ギムレット
アステロイド同士を融合させた徹甲弾。
弾道は直線のままだが、貫通性能が高い。
▼サラマンダー
メテオラとハウンドを融合させた誘導炸裂弾。
▼コブラ
BBFで名前のみ紹介された。アステロイドとバイパーを合わせた合成弾。変化弾の高威力版だろうか。
▼ホーネット
ハウンド同士を合わせた強化追尾弾。
追尾性能を強化し、ハウンドでは曲がりきれないような角度で追尾が可能。
ガンナー用 銃器トリガー
基本機能として射程が20%アップする。弾丸トリガーとはセットの扱いなのでトリガーホルダーの枠は余分に圧迫しない。
同系統の銃型トリガーでも隊員によって銃デザインは異なる。一部は付加機能が付けられている他、個人のこだわりも強いのだろう。
拳銃
近距離用。その名の通り見た目は
拳銃。
基本は
自動式拳銃のようだが、弓場は
回転式拳銃を使用しており、6発毎のリロードと射程を代償にシールドを貫通するほどの威力と弾速を得ている。
突撃銃
中距離用。連射可能。その名の通り見た目は
ライフル。
散弾銃
中距離用。面攻撃ができるが、一度撃つと隙が出来る。主に諏訪隊が使う。
機関砲
レイジが使用。連射性能がライフルより高いと思われる。
擲弾銃
ゾエさんと他1名が使用。曲射軌道で遠くまで届く。
スナイパー用トリガー
名前の通り狙撃銃。銃手用トリガーと違い、通常弾と銃で1セットのためガンナー/シューター用の弾丸トリガーは射出できないが鉛弾はオプションセットできる。
トリオン量に応じて固有の性能が上昇する。
イーグレット
威力:B 射程:S 弾速:A 速射:C 軽さ:C)
弾速は普通で射程が長い。狙撃銃として最もシンプルなタイプであり、これさえあれば大体OKな万能型。デザインはボルトアクション式狙撃銃。
使用者のトリオン量に応じて射程が伸びる。冬真や奈良坂らサカナを避けて本体に当てるゲーム参加可能な変態級熟練のスナイパーは、長距離狙撃でこれを使っている。というよりランク戦レベルではこれで十分なのかこれ一本で戦う狙撃手も多い。
名前の由来は"Eaglet"または"Egret"と思われる。
ライトニング
威力:C 射程:B 弾速:SS 速射:B 軽さ:B
威力は低いが弾速・連射性能が高い。デザインは他2つと違いSFっぽいデザインのライフル。
使用者のトリオン量に応じて弾速が上がる。
銃自体が軽く、弾速が速く命中させやすいという性質から初心者向け。
34話で初めて紹介されて、使用描写があったのが98話と、不遇なトリガーと言われていたが、その後東さんの「適当メテオラの弾丸を撃ち落とす」という変態技能で使用され、千佳の鉛弾狙撃にも使用され、かなり活躍が増えた。
名前の由来は"Lightning"と思われる。
アイビス
威力:SS 射程:A 弾速:B 速射:D 軽さ:D
命中は低いが威力は高い、対大型向け。デザインは
対物ライフル。
使用者のトリオン量によって威力が上がる。
ランク戦ではシールド、壁などの遮蔽物貫通に使われる。
トリオン怪獣の千佳がこれを使うと、射線上の全てを破壊する
土木工事長距離
砲撃と化す。
名前の由来は"
Ibis"と思われる。
汎用オプショントリガー
シールド
その名の通り透明の盾。防御範囲を小さくするほど耐久が上がる。
25m先までなら遠隔でも出せるため味方の補助や救助にも使える。修と烏丸以外の全員が2つ入れており、2つ一辺に張る両防御は防御面での切り札的な存在である。
エスクード
使い手の手足を伝って地面や壁から凹の形をした分厚い防壁を生やす壁のトリガー。
玉狛支部の隊員(迅、烏丸、ヒュース)が使用することが多いため、玉狛支部製のトリガーと勘違いされやすい。
一度に複数個出現させることができ、多少のサイズ変更が可能。実体の壁であるため、鉛弾の攻撃を防ぐこともできる。
高い耐久力を持つが、旧式のトリガーで消費トリオンが大きく、動かすことが出来ないため使用者は少ない。ただし閉所や壁が多い場所での戦闘ではかなりの活躍をしており、屋内戦が中心となったB級ランク戦ROUND7では特定の場所に居座るために使用する、壁や天井などから同時に生やして相手をサンドイッチして拘束、敵を囲んだり道を塞いだりして相手の連携を断つなどの活躍を見せている。
また、ヒュースは飛び出す勢いを生かしたジャンプ台兼カタパルトとしても使い、こちらは人だけでなく軽自動車(約1トン)をも簡単に吹っ飛ばし人にぶつけている。
読み切りの実力派エリート迅でも登場しており、この時でも地面から壁を生やしており、金的「大地の咆哮」に使われたりもした。
バッグワーム
レーダーに映らなくなるマント。起動中は常にトリオンを消費する。
潜伏するスナイパーを中心に、シールドと並んでほぼ必須のトリガー。姿が消えるわけではないので視認されれば見つかる。変態技術を持つ者が多いランク戦でもほぼ必須で、これを入れていない人は確認される限り一人もいない。
基本的に茶色だが色は自由に変更可能なようで、目視に対する迷彩効果も狙える。
バックワームタグ
ペンダント型のバックワーム。
1つで枠を4つ分消費してしまうが、代わりにトリオンの消費を抑えることができる。武器を必要としないトラッパー、スポッター御用達。
カメレオン
透明になる光学迷彩トリガー。起動中は常にトリオンを消費する。
バッグワームと逆で、目視はできないがレーダーには映る。さらに起動中は武器を含む他のトリガーを使用できないため、攻撃も防御も不可で移動に特化した性能。
使いこなすには意表を突いた高度な連携がカギとなってくる。
テレポーター
瞬間移動するトリガー。
視線の方向数十m以内に移動でき、瞬間移動した距離に応じて数秒間のインターバルが必要。
仕様を熟知したスナイパーには、移動した先を狙い撃たれる可能性もあるが、相当強力なトリガー。
作中では嵐山隊が、射撃の連携に活用しているが、他に使う隊員はいない。
BBFで試作トリガーであることが判明。嵐山隊でのみ試験導入状態、あるいは単に未完成で扱いにくいトリガーなのかもしれない。
グラスホッパー
空中を跳ねることが出来る板を出すトリガー。
相手や瓦礫などを跳ね飛ばすなどのトラップじみた使い方も可能。
名前は英語でバッタを意味する。
スパイダー
ワイヤー。クモみたいに自分を引き上げたり引っかけたりトラップに使うなど、単体ではどうしようもないが他のトリガーと連動させることでシナジーを生み出す。
燃費は良いが、あまりに地味であるため使い手は多くない。
しかし修や木虎などのトリオン貧者がが頭と一緒に使うことで真価を発揮する。
鉛弾
着弾すると、重り(一つにつき100kg)を埋め込む特殊段が撃てるようになる。
弾丸本来の破壊力が失われる代わりにシールドを透過する、ガード不可の特殊弾。
…もちろんデメリットがないわけがなく、重くする能力に弾速・射程までつぎ込まれて弾としての性能は大幅に低下するため、アタッカー並に接近しないとそもそも当てられない。三輪など、遠近両方いけるような上級者向けのトリガー。
射程が保証されるスナイパートリガーなら使えそうだが、弾速が遅すぎるためやっぱり使えない。
……が、千佳の場合は怪物級のトリオン量+弾速重視の「ライトニング」で弾速を底上げし、かつて鳩原が構想した鉛弾狙撃が実現した。
スタアメーカー
被弾した箇所にマーカーを付けることができる。一度打ち込めば、ダミーやステルス状態に惑わされることはなくなり、バッグワームを無効化する。
…が、あまりにも使い道が限られるせいか、使い手は少ない。
ダミービーコン
レーダーにトリオン反応を表示させる撹乱用トリガー。形状は野球ボール大の球状で使用時は浮遊する。
各所に設置後オペレーターが起動することで設置個所にトリオン反応を検出させる。
手動操作は可能だが、複雑な動きはできないためレーダーをよく見れば動きで人かダミービーコンか判別は可能。また使用可能時間は内蔵トリオンを消費しきるまでの数分間のみ。
韋駄天
設定したルートを超高速で移動することができる。
超スピードを発揮できる反面、ルートの途中変更や中断はできないため、ルートの途中にブレードを置かれると自分から突っ込んでダメージを受けてしまうという弱点がある。
派閥
ボーダー内には対近界のスタンスごとに組織内の派閥があり、
- 「近界民は絶対許さないぞ主義」「遠征主義」の城戸派(最大派閥)
- 「近界民に恨みはないけど町の平和が第一だよね主義」「防衛主義」の忍田派(全隊員の三分の一ほど)
- 「近界民にもいいヤツいるから仲良くしようぜ主義」の玉狛支部(異端、十名程度)
の三つに分かれている。
派閥で内部争いをすることもあるが時と場合により、遊真の黒トリガー争奪戦の際は
城戸派 vs 忍田派&玉狛支部
のようになっていた。
"襲ってくる近界民を撃退する"点は共通しており、基本的には近界民が攻めてきたらどの派閥も協力して対処に当たる。
従って戦いの最中に派閥同士で内輪揉めを起こすということは無く、また派閥が違っても隊員個人の人間関係にはほとんど関係ない。
「ネイバーへの感情の激しさ」の違いと解釈できるかもしれない。
…というか初期は派閥同士でバチバチギスギスしていたがあまりアンケが取れず、やがてそういった内訌要素を薄める形にシフトしていったため、正直大規模侵攻編以降は存在を意識せずとも読める。
ただフレーバーとしては残ってはいるらしく、質問コーナーで派閥が明かされたりしている。
ランク戦
ボーダー隊員の強さを評価するものに「個人ポイント」というものがあり、任務でトリオン兵を討伐したり、ランク戦で相手隊員を撃破することにより追加されるほか、戦功として与えられることもある。
作中では「個人(C級)ランク戦」と「B級ランク戦」の2つが描かれているが、A級にもランク戦は当然ある模様。
個人(C級)ランク戦
1対1で戦い、個人ポイントを4000点以上獲得した地点でB級昇格となる(逆に個人ポイントが1500を割るとC級に降格する)。
攻撃手、銃手、射手のみのようで、狙撃手は先述した通り合同訓練で3週連続で上位15%以内に入ることが条件とされる。
C級はC級で、正隊員は正隊員同士でポイントのやり取りをするが、ポイントさえやり取りしなければ正隊員とC級での対戦も可能。
B級ランク戦
B級各チームが順位によって3つのグループ(作中で行われたシーズンでは21部隊を7ごとに分割)に分けられ、その中で3~4チームによるバトルロイヤルにより競い合うもの。
相手チームの隊員1人撃破で1点、最終的に生き残ったチームに生存点2点がボーナス。
ただし舞台となるマップごとに45分から60分の制限時間が設定され、そこまでに決着がつかなければ生存点は当然ないほか、自身の周囲60m以内に敵隊員がいなければ自発的に緊急脱出することが可能。
マップはそのマッチアップの中で最も低い順位のチームに選択権が与えられている。マップそのものは事前通達されるが、時刻や天候は選んでも伝えられない。
順位は試合ごとに変動し、最終的にB級1位と2位になったチームにはA級への挑戦権が与えられる。
毎年2月・6月・10月に開幕、毎週水曜日と土曜日に試合が行われるが、3試合ごとに水曜日は休みになる。
またランク戦実況システムというものが武富桜子の手で開発され、彼女が主任となって運営している。
メタ的に言えばトーナメントではなくあえてリーグ戦にすることで
パワーインフレを防止する観点があるのだが、閉鎖環境試験の中で「ランク戦がなぜ巴戦なのか」を考察させている。
その時は当然課題なので、採点基準は以下の通りだった。
- ランク戦の戦況を複雑化することで、鍛えられる要素・能力に言及している。
「状況を利用する」という習慣がつく(蔵内)、毎回状況が違うので柔軟な作戦の変更が常態化する(村上)
- ランク船が1対1(部隊)だった時のデメリットに言及している。
「安定して強い形」に偏り戦術改良の回転が鈍る(くま、氷見、木虎)、「組織としての生存戦略」で手札に幅を持たせる(東)
- それらの要素が、防衛任務や組織の活動に関連付けられている。
普段から複数で戦うことにより組み合わせのイメージにつながり、防衛時の合同部隊での連携がスムーズになる(弓場)、試合数が増える(王子)、B級の数によってはスケジュールが組みづらくなる(修)
- それらの要素が、近界(遠征先)での活動や戦闘に関連付けられている。
複雑な状況を並行して捌くことで、未知の世界での警戒力や対応力が鍛えられる(修)
主な所属人物
幹部
城戸正宗(きどまさむね)
「ボーダーのルールを守れない人間は、私の組織に必要ない。」
本部司令。ボーダーの最高責任者。42歳独身。
旧ボーダーの創設者の一人で、空閑有吾とは同輩。
ボーダーのルールは大抵この人がつくった。
「近界民と共生なんて、できるわけないじゃないですか」な人。
真の目的がある他、とある過去から「子供たちへの期待」を持っている。
忍田真史(しのだまさふみ)
「貴様のようなやつを倒すため、我々は牙を研いできた。」
ボーダー本部長。33歳。
太刀川に剣を教えた師匠であり、別格の黒トリガーを除けば、ボーダー本部において最強とされる男。
旧ボーダーの創設者で、空閑有吾は先輩にあたる。
お世話になった先輩の息子である遊真について思うところがある。
沢村響子(さわむらきょうこ)
本部長補佐。25歳。
トリオン器官の成長が止まり、東さんと共に防衛隊から本部運営に回るよう依頼されたとき、攻撃手だったことで「幹部を護衛できる」と東さんに推されて本部長補佐になった。
忍田さんに恋心を抱いていたり、遠征選抜試験編のある採点場面では忍田さん関係なく提示されそうなシチュエーションにウキウキしてたりと、他の幹部勢と違い若いことを印象付ける描写が多い。
鬼怒田本吉(きぬたもときち)
「これでボーダーのトリオン技術はさらなる進化を遂げるぞ!」
ボーダー本部研究開発室長。
タヌキじゃない。48歳バツイチ。城戸派。
見た目は漫画によくいる嫌な上司キャラだが、ノーマルトリガーを量産したり門誘導システムを開発したりと実際はかなりデキるキャラであり、それなりに偉そうにすることが許されるのもまた事実。
このため、技術的観点からの助言も多く、作者曰く「3大萌えキャラにして3大マスコット」とネタにしてはいるが、実際は取り乱すことはあるし厳しいのは確かだが、決してそれだけではない頼れるところのある大人である。
バツがついたのは嫁と娘を自分の独断で実家に送り返したため。千佳にはその娘の面影を重ねているのか甘く、彼女を指揮する修には少々厳しい。
根付栄蔵(ねつきえいぞう)
ボーダーメディア対策室室長の敏腕スポークスマン。
キツネじゃない。39歳独身。城戸派。
ボーダーが三門市民に受け入れられているのは根付さんの手腕のおかげで中々すごいやつ。
「戦い」に関しては完全に無知であると思しい節が見受けられ、意外とへたれる部分がある。
その割には大規模侵攻後に修をスケープゴートにしようとしたり、カゲにアッパーを食らったことが明かされたりとなかなかキャラ上げエピソードが描かれなかったが、
ヒュースの近界民バレが危惧された際の行動や、遠征選抜試験での試験官として城戸さんの意を汲み「期待」を寄せる様子からようやくキャラ上げされた。
また、「やたら修の考えに反駁している」というイメージがあるが、彼は「市民に受け入れられるボーダー」として組織全体の信用を守ろうとしているため案外彼の行動も正しいところはある。
まあそんなだからカゲに考え読まれてアッパー食らったんだが
唐沢克己(からさわかつみ)
ボーダー外務・営業部長。33歳独身。城戸派。
"悪の組織"から転職し、資金調達、協議や交渉を一人で捌く凄腕の男。
戦闘や兵隊の運用は専門外だと述べているも、会議においてもその引いた価値観や考え方から、城戸から直接意見を求められたりもする、客観的かつ論理的思考をする切れ者。
この人がいなくなるとボーダーはすごく困る。
またボーダーが現在の大きさにまで成長したことに関して、非常に重要な要素を担った3人の内の1人でもある。
ボーダーの中でも異端な存在。詳しくは記事参照。
◆S級
黒トリガー所持者。
最初は迅も居たが、現在は天羽一人だけとなっている。
天羽月彦(あもうつきひこ)
「どいつもこいつもつまんない色のザコばっか。全然やる気起きないよ…。」
隊員。16歳。城戸さんが命令を下せるところからボーダー本部城戸派所属かと思われる。
迅以外で名前が上がってる唯一のS級隊員であり、戦闘力は迅以上らしい。
迅を倒す気で出撃させようとしたあたり、風刃装備の迅(トップチームを一人で殲滅)にも勝てるんだろう。
しかし、その戦う姿は人に見せられたものではないらしい。
近隣界からの大規模襲撃の時に本人が初登場。
その時任された場所をトリオン兵だけでなく周囲の建物もろとも広範囲を更地にしていた(ボーダーの本拠地の近くは放棄された土地のため死人は0)。
それだけの
大破壊を行っても本人にとっては大したことが無く、余裕だなと迅に言われたりなど評判に違わぬ力の持ち主。
敵の強さや個人を「色」で識別する、
共感覚のようなサイドエフェクトを持っている。
唐沢曰く素行に問題があるようだが迅に対してはまともな対応をして普通に話していた。
また、どうやらスコーピオンもかなりの腕利きらしく、普段の防衛任務では黒トリガーではなく。
緊急時にも関わらず「面倒くさい」「敵が雑魚だからやる気が出ない」などと言うあたり唐沢や忍田らが言及している通り性格に難はあるが、
雪丸と付き合いがあったり、麓郎のことをどこか気にかけていたりと、決して人づきあいができないような人間ではない模様。
◆A級
ボーダーの精鋭たち(約30人)。
「玉狛第一」については玉狛支部の項目を参照。
A級1位:太刀川隊
戦闘員二人が天才だったり強かったり、オペレーターが優秀だったりするんで、三人目がアレでも何とかなってる隊。城戸派。
隊長。ポジションはアタッカー。20歳。
個人総合ランク1位。アタッカー個人ランク1位。
銀魂の忍者みたいな髪型、格子状の独特な眼をしてる。
いろいろお出しされたネタの数々から初登場時のランク1位のオーラは薄れている…ものの、迅の予想を逆手にとって勝利の一手を導くなど要所要所で侮れない活躍をしている。
弧月使いであり、弧月だとあの迅ですら負けるほど。迅はそんな太刀川に対抗するためにスコーピオンを作った。
忍田さんが剣の師匠であり、三輪隊の月見は戦術面での師匠兼
幼なじみである。
出水公平(いずみこうへい)
隊員。ポジションはシューター(銃型トリガーを使わず自分のトリオンを弾として打ちだして攻撃するタイプ)。17歳。
圧倒的物量、火力で攻める弾バカ。佐鳥曰くイヤらしい性格。天才。
迅を差し置いて米屋と一緒に特別編に出たりした。
そのときに「千発百中」と書かれたTシャツを着ていた。
唯我尊(ゆいがたける)
隊員。ポジションはガンナー。16歳。
プロフィールだけは単行本4巻で出ていたものの、長らく登場しなかったが、109話で初登場。
ボーダーのスポンサーの息子で、太刀川隊に入れたのもぶっちゃけコネのお陰。
実力が高いのかと思えばそうでもなく、太刀川や出水からも「うちのお荷物くん」「半人前だからデカい顔しちゃダメ」「A級最弱」「B級と比べてもけっこう見劣りするレベル」と散々な評価。
それでも修よりはそこそこ強いし、それなりには可愛がっている様子がうかがえる。
烏丸を貧乏人と呼び、非常に嫌っているようだが…?
好きなものは「高級フレンチ・尊敬されること」
国近柚宇(くにちかゆう)
隊員。オペレータ。17歳。
ゲーマー。かわいい。登場人物中唯一のEカップ。
A級2位:冬島隊
9巻にて構成が判明するがとても渋い。城戸派。
冬島慎次(ふゆしましんじ)
隊長。ポジションは特殊工作兵(トラッパー)。29歳。
元々はエンジニアとして入隊したが真木にスカウトされた。
ブラックトリガー争奪戦のときは「船酔い」で不参加だった。
鬼怒田と組んでトリオン兵を駆除するトラップを作った。冬でも半袖。
当真勇(とうまいさみ)
「外れる弾なんか撃てるかよ スナイパーとしてのプライドが許さねー」
スナイパー。18歳。
東の弟子。個人総合ランク4位。スナイパー個人ランク1位。
天才肌。No.1スナイパーとしての高い実力を持つ
リーゼント。
木虎の奇襲により見開きで顔を真っ二つにされた。
真木理佐(まきりさ)
隊員。オペレーター。女子高生で16歳。
単行本のおまけコーナーで存在感を放っていた中、遠征選抜試験の導入205話でようやく登場。
その正体はツリ目・ショート・スレンダーボディで気もかなり勝気な強い女であった。真木理佐は怖い。
A級の中でもトップクラスに鋭利な脳みその持ち主で、厳しいところがあり怖がられているとのこと。
ただし一芸は尊重しているし(無芸な人間相手には当然のごとく厳しいが)、三上にはメロメロになると決して厳しさだけでなかったり年相応だったりするところもある。
JKに弱い冬島とソロでダラダラしていた当真をまとめてチームを結成、冬島隊の実質的なリーダーともいえる存在であり、片桐曰く「ナタ振り役」、猫曰く「チームを表から支配している」。
カメレオン+スコーピオンの奇襲戦法を得意とするアタッカー系攻撃力全振り隊。
その戦法から極秘任務を言われることも。城戸派。
詳しくは当該項目を参照。
風間蒼也(かざまそうや)
隊長。ポジションはアタッカー。21歳。
個人総合ランク3位。アタッカー個人ランク2位。
低身長(158cm)で童顔だか、こう見えて年長の部類に入る。
歌川遼(うたがわりょう)
隊員。ポジションはオールラウンダー。16歳。
嵐山隊でいうところのミツル的ポジション。
菊地原士郎(きくちはらしろう)
隊員。ポジションはアタッカー。16歳。
強化聴力のSEを持っている。
三上歌歩(みかみかほ)
隊員。オペレーター。16歳。
かわいい。
A級4位:草壁隊
今のところ唯一のオペレーターが隊長を務めている隊。
隊長に求められるのは仲間を集められるかどうかなので、オペレーターも隊長が出来るのである。
チームとしては全員が走れるがゆえ、速攻戦術を得意としている模様。
当初緑川以外のメンバーは他県へのスカウトで留守にしており、登場はB級ランク戦最終盤以降。
草壁早紀(くさかべさき)
隊長。オペレーター。15歳。
元銃手で、木虎に勝てなかったのでオペに転向した茶髪2本結び。作者曰く「多分今でも麓郎とかより強そう」。
銃手のころは諏訪さん、オペに転向した時にはおサノや結束に世話になったらしい。
佐伯竜司(さえきりゅうじ)
オールラウンダー。17歳。
幼少期から体育会系に頭まで浸かった犬っころ系の黒髪センター分け男子。
このためか王子からはおもしれー男扱いされてる模様。
BBFにおいてボーダー本部唯一のエスクード装備者。
里見一馬(さとみかずま)
ガンナー。17歳。
4×100mリレーで鍛えられたコミュ力の持ち主である短髪ウルトラマンメガネ。
気さくな性格で、初登場の際も初対面の修に対して親しく接していた。
弓場の弟子であり、自他共に認める二宮信者。自身の戦術も「弓場の技術で二宮の戦術を真似ている」とのこと。
(自身は知らないが)No.1ガンナーであり、ボーダー屈指の銃手である。
宇野隼人(うのはやと)
スナイパー。17歳。
「精密身体動作」のSE持ちで、中学まではそれを活かして体操をやっていたが背が伸びすぎたので辞めてボーダーへ。
「機動型狙撃手」の隠岐ですらなしえない、走りながらでも狙撃を当てられるという超技能を持つが、「ツイン狙撃」は練習してもできないらしい。
ミラーグラスをかけている上に全くしゃべったことがなく、感情はなかなか分からない。
緑川駿(みどりかわしゅん)
アタッカー。14歳。
ボーダーに入ってまだ一年かそこらだが、才能があり最初の訓練である対近界民戦闘訓練では4秒という記録を打ち出した。(最初は一分切れば良い方)
近界民に食われそうだったところを迅に助けられた過去があり、それ以来(米屋曰く)「熱烈な迅さんファン」である。
そのため、迅に誘われて玉狛支部に入ったという修に嫉妬した彼は、恥をかかせようと、わざと観客を集めた個人ランク戦で修をぼこぼこにしたが、その直後、その事実を知って怒った遊真によってぼこぼこに仕返されることになった。
遊真との戦いの後、修に謝罪をしたが修がその意図にまったく気づいていなかったためあっけにとられていた。(修さんマジぱねぇ)
大規模侵攻編にも登場、
アフトクラトルのランバネインと交戦。遊真戦の敗北からしっかりと学び、それを活かし敵を翻弄し敵撃破に貢献した。
その後も遊真にピンボールを教えたり、弓場・二宮対策を求めた修に里見を紹介したりしている。
ボーダーの広報担当をしている。忍田派。
詳しい説明はリンク記事を参照。
嵐山准(あらしやまじゅん)
隊長。ポジションはオールラウンダー。19歳。
男前な爽やか青年。
時枝充(ときえだみつる)
隊員。ポジションはオールラウンダー。16歳。
眠そうな目をしている猫好き少年。
木虎藍(きとらあい)
隊員。ポジションはオールラウンダー。15歳。
プライドが高いエリート美少女。
佐鳥賢(さとりけん)
隊員。ポジションはスナイパー。16歳。
いじられ枠の2.9枚目。
綾辻遙(あやつじはるか)
隊員。オペレーター。17歳。
きれいなお姉さん。
A級6位加古隊
81話にてやっと登場した女子チーム。
A級の特権で日々試作トリガーを使っている。
全員苗字のイニシャルがKであり、加古が意図的に「K」の隊員で統一している。
加古望(かこのぞみ)
隊長。ポジションはシューター。20歳。
容姿は口元に黒子があるロングのお姉さんで胸がデカい。
自由人で、大規模侵攻にドライブで遅参したり、堤大地を創作炒飯で二度殺したりした。
風刃適合者候補の一人。
黒江双葉(くろえふたば)
アタッカー。13歳。
猫っ毛の髪型をツインテにしている。
第33話で堤が言っていた「一時期の凄い新人」の一人(他の二人は緑川と木虎)であり、対近界民戦闘訓練の記録は11秒である。
緑川共々小学校の頃は山奥の分校に通っていたこともあり、身のこなしは抜群。
背中に弧月を背負い、そのどこか忍者めいた姿にたがわず「韋駄天」で速攻型の戦いをする。
尖っている節があり、木虎にツンケンした態度をとって「慕われたい」感情を破壊したりもしている。
喜多川真衣(きたがわまい)
トラッパー。16歳。
ボーダー隊員に三人しか居ないトラッパーの一人であり、彼女がフォローすることで加古隊はスナイパーが居なくても何とかなっているようだ。
BBFではこの地点で本編未登場だったキャラの中で唯一ボーダーパラメーターランキングにランクインしている(特殊戦術ランキングで2位)。
彼女もまた205話でようやく登場したが…その姿は猫めいた超生物であった。
作者曰く「猫かわいがられ」というサイドエフェクトで可愛がられているうちに物理的に丸くなったとのこと(カバー下ネタより)。
読者からは「これトリオン体の容姿弄ってんじゃね?」と推測される。実際身長155cmなのに明らかに身長142の双葉より低いし、足は肉球ついたような感じだし、コミックスの袖絵では尻尾ついてたし。
極力ゴロゴロしていたいとのことで単純な言葉しかしゃべらないが、妙に太い指で繰り出される「ヌタタタタタ…」というタイピングからの的を射た意見や、カバー下で明かされた「知能指数129」ということで頭脳そのものは明晰。
小早川杏(こばやかわあん)
オペレーター。16才。
落ち着いた性格のガチお嬢様らしく、同じく金持ちの来馬に仄かな感情を抱いている。
ただ「怒りますよ?」というと加古さんや真衣さんがおふざけをスッとやめるらしく、双葉からは「怒ると怖いのか?」と思われている。
隊員たちは家や家族を失っており、城戸派。詳しくは当該項目を参照。
三輪秀次(みわしゅうじ)
隊長。ポジションはオールラウンダー。17歳。
米屋陽介(よねやようすけ)
アタッカー。17歳。槍バカ。
城戸派に属してはいるが、近界民による被害を受けてないので近界民を憎んではいない。
戦闘では弧月(槍)を使用。オプションは穂先が変形する「幻踊弧月」。
奈良坂透(ならさかとおる)
隊員。ポジションはスナイパー。17歳。
東の弟子。スナイパー個人ランク2位。訓練では常に1位を取る優等生。
戦術派スナイパーの筆頭であり、感覚派である当真とはそりが合わないが、当真からは煽られながらも同格の実力者として認められている。
古寺章平(こでらしょうへい)
隊員。ポジションはスナイパー。16歳。
メガネ。
月見蓮(つきみれん)
隊員。オペレーター。19歳。
東の弟子であり、太刀川の戦術面での師匠兼幼なじみである。
2話のときからずっと台詞のみの登場だったが、73話にてやっと容姿が確認された。
A級8位:片桐隊
観測手というポジションがいる、元東塾生によるチーム。
作者の
読み切り『ROOM303』の登場人物5人を名前そのまま、容姿をちょっとリファインしたキャラクター。
このためか、「片桐、雪丸、結束は幼馴染」という設定がある。
片桐と結束は実は原作初期に緑川と一緒にしれっと登場したキャラ。
しかしこの後スカウトに赴いていたことから、結束がランク戦実況で先行登場した後、本格登場は205話。
片桐隆明(かたぎりたかあき)
隊長。17歳。ガンナー。
正統派かしこい眼鏡だが、中学時代は野球部で
捕手を
やっていた。
風刃適合者候補。『303』とはメガネに縁があること以外は髪形も顔立ちもそんなに変わらない。
一条雪丸(いちじょうゆきまる)
隊員。アタッカー。17歳。
作者の評によれば「戦闘民族」「バトル中毒者」。天羽と仲がいいが、これは黒トリ天羽に挑戦していくうちに仲良くなったらしい。
その戦い方も改造スラスター装備のレイガスト二刀流という異様なもの。
歌川は「誰にも真似できない自由さがある」と評しており、非常に個性的な戦い方をすることが伺える。
彼も風刃適合者候補で、こう見えて意外に進学校組。『303』と違うところは髪型がそこまでハネてないこと。
桃園藤一郎(ももぞのとういちろう)
隊員。スナイパー。17歳。
第2期東隊の最終盤に加入、すぐA級になったためか0.8人前のスナイパー。
周りに流されやすい男で、本当はスナイパーではなくガンナー志望だったり、バスケが好きなのに野球部に入ったりしている。
『303』とは髪型が大きく違い、ハネ髪から刈り上げになっている。
尼倉亜澄(あまくらあすみ)
スポッター。16歳。
0.8人前スナイパーの桃園を支えるスポッター。
もともとオペ志望だったが、結束の誘いでA級昇格直後スポッターとして加入。バッグワームを無効化できるとのこと。
『303』と比べるとそこまで変わった印象はない。強いて言うなら死んでないことが大きな違いだろうか
結束夏凛(ゆいつかかりん)
オペレーター。17歳。
データを重視するタイプで、ランク戦実況でもデータを伝えたりしていた。
迅や東さんに対してはどこか懐疑的。
『303』と比べると髪が短くなっていたり、目つきがかわったり、そしてどことは言わないがそれなりに膨らんでいたりする。
あちらでは中学生だったので、「少し大人になったら」的なデザインだろうか。
◆B級
ボーダーの主力隊員。約100人。
詳細は
こちらを参照。
◆C級
訓練生。
トリガーは武器一種のみ、ベイルアウトなしの訓練用。
そのトリガー使用も、訓練と緊急時のみに限定されている。
夏目出穂(なつめいずほ)
「チカ子に手ぇ出してんじゃねーぞこんにゃろ-!!」
C級の訓練生。14歳。修・千佳と同じ中学校に通っている。
同じスナイパーとして千佳と邂逅し、やがて仲が良くなっていき、玉狛にも出入りするように。
この他同じ中学生スナイパーとして茜やユズルとも交流がある。
修を「メガネ先輩」と、遊真を「おちび先輩」と呼んでいる。オッサムのほうはまあよくあることとして、作中で絡みのある年下の代表格たる緑川や千佳、帯島が名前呼びなだけにかなり独特さを感じさせるものがある。
実家は
空手道場で、本人も茶帯持ち。作者曰く「素手なら佐鳥より強い」。
県外に引っ越す茜の後任として、那須隊のスナイパーに推薦され、出穂も快諾。
まだ正隊員にはなっていないようだが、果たして伸びることができるのだろうか。
新三バカ
ボーダーC級隊員。遊真や千佳の同期。
嵐山隊が顔だけで選ばれた宣伝用部隊であるという噂を信じて通ぶっている。
新人としてそこそこの実力を持っている。というか、能力だけなら修より普通に強い。
ランク戦にて遊真にギャグ顔(三3三)のまま瞬殺さるも、大規模侵攻ではC級ながらも3人の力を合わせてトリオン兵を倒すなど、意外と活躍した。
本編では67話でラービットから逃げ回っている場面以降登場していないが、
その後無事逃げ切ったらしく、アニメオリジナルでは個人ランク戦で遊真と再戦。やっぱり瞬殺。
さらにヒュース入隊時にヒュースに「3000の壁」を見せてやろうと息巻くも、彼もまた新三バカの敵ではなく瞬殺され、ヒュースのB級昇格をアシストする結果となった。
エンジニア
ボーダーのトリガー技術の開発を担う。
ヒラのエンジニアの上に5人の「チーフエンジニア」が在籍し、そのさらに上に鬼怒田さんが立つ形になっている。
オペレーターとは逆に男性が多く、オペ同様性格がバトル向きでないものが配転されてくることが多い。
また現状登場している者には元戦闘員が多いが、諏訪や香取曰く「例外的」とのこと。
寺島雷蔵(てらしまらいぞう)
21歳。本部所属、元戦闘員のチーフエンジニア。
ガンナー勃興への対抗心からエンジニアに転向して、レイガストを開発した剛の者。
その代わり太ってしまったが、体型を失ったことには未練はない動けるデブ。
専門は「トリオン反応によって生じる衝撃波の観測と制御」で、レイガストのほかにもメテオラを担当した。
初出はエネドラッドの世話役だったが、実は風間、諏訪、レイジと同い年ということが明かされ、遠征選抜試験以降はなんやかんや4人で1グループとして扱われることが多い。
ミカエル・クローニン
32歳。玉狛所属のチーフエンジニア。後ろで長髪を結い髭を生やすという、妙に侍めいた容姿の「カナダ人」。
専門は「トリオンの形状と軌道の制御」で、ハウンドやスコーピオンを担当。
ワーカホリックながらもヘビーゲーマーで柚宇さんや茶野隊の藤沢と度々徹ゲーしているほか、防衛任務までこなす。いつ寝てるんだ…。
ついでに香取曰く「たまに雷蔵さんと2人して個人ランク戦に試し斬りしに来る」とのこと。
桐山諒治(きりやまりょうじ)
48歳。本部所属のチーフエンジニア。
城戸指令を「城戸ちゃん」、忍田を「マサ坊」、林藤を「タク坊」と呼べる立場にある。
過去に行われた遠征の指揮をしていたようだ。
追記修正はボーダーに入隊してから、その機密を守る形でお願いします。
本作時間軸におけるボーダーは公になっている戦闘組織だが、実際にはそれ以前から「近界との交流を行う組織」として存在していた。
これは「旧ボーダー」と呼ばれている。
さまざまな発言を総合するに、5年ほど前に友好国だったアリステラが戦争に巻き込まれたことで壊滅し、城戸、忍田、林藤、桐山、迅、小南、ゆり、九條真都が生き残り、うち真都は一般人に戻っていった。
城戸さんが「子供たちの未来」を案じるのはこの経験があることは想像に難くはないだろう。
そしてクローニンや陽太郎と以下の人物はアリステラの生き残りにあたる。
忍田瑠花(しのだるか)
アリステラの生き残りの王女。16歳。
諸事情から本部住まいで、陽太郎の姉。
アリステラの
母トリガーと
冠トリガーを持ち込み、特に母トリガーの力を使ってボーダーの組織を極めて速い段階で整えたとのこと。
ちなみに、瑠花や陽太郎がこちらに来るときに、唐沢が戸籍をナニして「忍田さんや林藤さんの親戚」ということにしたらしい。
「前職が悪の組織」、ということは…?
戦争で生き残ってから追記・修正してください。
- ネタバレ注意開いてからの謎のスペースは何? -- 名無しさん (2025-10-26 23:23:34)
最終更新:2025年10月27日 00:27