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&font(#6495ED){登録日}:2015/11/27 Fri 21:15:40
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
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#center(){&bold(){見よ 人はわれわれの ひとりのようになり 善悪を知るものとなった}}
#center(){&bold(){彼は手を伸べ 生命の木からも取って食べ 永久に生きるかもしれない}}
#right(){「創世記」}
#center(){□生命の木■}
「生命の木」は諸星大二郎の漫画作品。
異端の民俗学者稗田礼二郎を主人公とする『妖怪ハンター』の1エピソードとして、76年に[[週刊少年ジャンプ]]8月増刊号に掲載された。
ある、東北の一寒村を舞台に大胆な宗教的タブーと因習をテーマにした名短編である。
氏の初期に属する作品ながら、その余りの内容とインパクトから、シリーズは勿論、諸星作品の中でも最高傑作の一つとして絶大な支持を受け続けている。
尚、近年の収録に際しては掲載当時とは大きく世相が違う事や人権への配慮もあってか、一部の差別的な台詞に修正が入れられている。
【物語】
#center(){そもそも“[[でうす>唯一神(Y・H・V・H)]]”と敬い奉るは
天地の御主 人間万物の御親にてましますなり
はじめに 天地万物を つくらせたまい
また 土より五体をつくりて人となし
これ“あだん”と“[[じゅすへる>ルシファー(悪魔)]]”の ふたりなり
“ぱらいそ”に二本の天の木あれば かならず
食うことなかれと“でうす”かたく仰せあるを
“じゅすへる”“あだん”をたばかりて
“あだん”は“まさん”の木の実をとりて食い
“じゅすへる”は“いのち”の木の実を食しける
これより たちまち天の快楽をうしない
“あだん”そのつま“えわ”と下界に追いやられ
畜生を食し 田畑を耕してまいるべし
また“じゅすへる”の子ども 死ぬことなく
生みふえれば“でうす”これを憂いたまいて
地をひらきて“[[いんへるの>冥府/地獄]]”に落としたもう
その子孫 わずかに人からかくれ住み
“いのち”の木の実の功力にや 死ぬことなしといえども“でうす”の呪い受けたれば
順次に“いんへるの”にひきこまれ
子し孫そん 地の底に身をもがき
“[[きりんと>イエス・キリスト]]”参る日まで
苦しみつきざるというなり}
※東北の隠れキリシタンに伝わる「世界開始の科の御伝え」より
……三年前に東北の山深いある小村に赴任していった神父から、その地にいる「かくれキリシタン」の話を知った“僕”は、彼らに伝わる聖書異伝に興味を持ち村を訪れた。
しかし、時を同じくして村は三日前の地震により道が塞がれてしまい、更には“僕”が到着したその日に、凄惨な殺人事件の被害者の遺体が回収された。
その殺された“はなれ”の青年……善次の“腐乱した”死体を教会の地下に安置した後に、神父と共に“はなれ”に向かった私。
しかし“はなれ”からは忽然と人が消えており、唯一村に残っていた重太と云う老人は善次を殺したのは“はなれ”の者みんなだ、と言うのだが……。
【登場人物】
■私
物語の語り部。
作者の投影と思われる。
■神父
[[東京>東京都]]から村へと赴任していた。
非常に保守的な思想の持ち主であり“はなれ”を疎んでいる。
■重太
“はなれ”の老人。
ただ一人のみが村に残っていた。
■善次
“はなれ”の青年。
惨殺死体で発見される。
■稗田礼二郎
異端の民俗学者。
一足先に“はなれ”の調査に入っていた。
【実写版】
05年に約30年もの時を経て実写映画化。
まあ、それ位にならないと[[実写化]]などは不可能だったからだが。
基本的には原作に沿った内容ではあるが、主人公が女性に、また、原作からすると重要な設定が変化してしまっている部分もある為に批判も寄せられたが、本作を評価する声は少なくない。
抜群の画面作りの上手さは素晴らしいが、台詞が聞き取り難いカ所や設定が理解し難い部分も多いので原作や聖書(楽園追放)の基本的な話を頭に入れて置くと理解が深まるだろう。
また、原作ではある登場人物の容姿が見立てとなる人物によく似せてあるが、そうした要素までは再現されていない。
【映画データ】
■奇談
■原作:諸星大二郎
■プロデューサー:一瀬隆重
■音楽:川井憲次
■脚本・監督:小松隆志
■キャスト
藤澤恵麻
[[阿部寛]]
ちすん
柳ユーレイ
菅原大吉
土屋嘉男
堀内正美
白木みのる
一龍斎貞水(特別出演)
草村礼子
清水紘治
…etc.
#center(){「&color(gold){みんなぱらいそさいくだ!}」}
#center(){「&color(gold){おらといっしょにぱらいそさいくだ!!}」}
#center(){みんなついきしゅうせいするだ!!}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,8)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- コレと「黒い探究者」のインパクトは今も忘れられない -- 名無しさん (2015-11-27 22:37:04)
- SIRENの元ネタの一つだったっけか -- 名無しさん (2015-11-27 22:52:54)
- ラストの光の十字架はエヴァンゲリオンに影響を与えてる可能性も -- 名無しさん (2016-03-20 13:35:42)
- 実写の劇伴は川井憲次 -- 名無しさん (2020-11-12 18:12:18)
- いんへるのの描き込みはいつ読んでもゾワッとするね -- 名無しさん (2025-04-08 01:37:16)
- この項目、劇場版が主体の「奇談(映画)」にしたほうがいいんじゃね。 -- 名無しさん (2025-04-18 22:44:08)
#comment
#areaedit(end)
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#center(){&bold(){彼は手を伸べ 生命の木からも取って食べ 永久に生きるかもしれない}}
#right(){「創世記」}
#center(){□生命の木■}
「生命の木」は諸星大二郎の漫画作品。
異端の民俗学者稗田礼二郎を主人公とする『妖怪ハンター』の1エピソードとして、76年に[[週刊少年ジャンプ]]8月増刊号に掲載された。
ある、東北の一寒村を舞台に大胆な宗教的タブーと因習をテーマにした名短編である。
氏の初期に属する作品ながら、その余りの内容とインパクトから、シリーズは勿論、諸星作品の中でも最高傑作の一つとして絶大な支持を受け続けている。
尚、近年の収録に際しては掲載当時とは大きく世相が違う事や人権への配慮もあってか、一部の差別的な台詞に修正が入れられている。
【物語】
#center(){そもそも“[[でうす>唯一神(Y・H・V・H)]]”と敬い奉るは
天地の御主 人間万物の御親にてましますなり
はじめに 天地万物を つくらせたまい
また 土より五体をつくりて人となし
これ“あだん”と“[[じゅすへる>ルシファー(悪魔)]]”の ふたりなり
“ぱらいそ”に二本の天の木あれば かならず
食うことなかれと“でうす”かたく仰せあるを
“じゅすへる”“あだん”をたばかりて
“あだん”は“まさん”の木の実をとりて食い
“じゅすへる”は“いのち”の木の実を食しける
これより たちまち天の快楽をうしない
“あだん”そのつま“えわ”と下界に追いやられ
畜生を食し 田畑を耕してまいるべし
また“じゅすへる”の子ども 死ぬことなく
生みふえれば“でうす”これを憂いたまいて
地をひらきて“[[いんへるの>冥府/地獄]]”に落としたもう
その子孫 わずかに人からかくれ住み
“いのち”の木の実の功力にや 死ぬことなしといえども“でうす”の呪い受けたれば
順次に“いんへるの”にひきこまれ
子し孫そん 地の底に身をもがき
“[[きりんと>イエス・キリスト]]”参る日まで
苦しみつきざるというなり}
※東北の隠れキリシタンに伝わる「世界開始の科の御伝え」より
……三年前に東北の山深いある小村に赴任していった神父から、その地にいる「かくれキリシタン」の話を知った“僕”は、彼らに伝わる聖書異伝に興味を持ち村を訪れた。
しかし、時を同じくして村は三日前の地震により道が塞がれてしまい、更には“僕”が到着したその日に、凄惨な殺人事件の被害者の遺体が回収された。
その殺された“はなれ”の青年……善次の“腐乱した”死体を教会の地下に安置した後に、神父と共に“はなれ”に向かった私。
しかし“はなれ”からは忽然と人が消えており、唯一村に残っていた重太と云う老人は善次を殺したのは“はなれ”の者みんなだ、と言うのだが……。
【登場人物】
■私
物語の語り部。
作者の投影と思われる。
■神父
[[東京>東京都]]から村へと赴任していた。
非常に保守的な思想の持ち主であり“はなれ”を疎んでいる。
■重太
“はなれ”の老人。
ただ一人のみが村に残っていた。
■善次
“はなれ”の青年。
惨殺死体で発見される。
■稗田礼二郎
異端の民俗学者。
一足先に“はなれ”の調査に入っていた。
【実写版】
05年に約30年もの時を経て実写映画化。
まあ、それ位にならないと[[実写化]]などは不可能だったからだが。
基本的には原作に沿った内容ではあるが、主人公が女性に、また、原作からすると重要な設定が変化してしまっている部分もある為に批判も寄せられたが、本作を評価する声は少なくない。
抜群の画面作りの上手さは素晴らしいが、台詞が聞き取り難いカ所や設定が理解し難い部分も多いので原作や聖書(楽園追放)の基本的な話を頭に入れて置くと理解が深まるだろう。
また、原作ではある登場人物の容姿が見立てとなる人物によく似せてあるが、そうした要素までは再現されていない。
【映画データ】
■奇談
■原作:諸星大二郎
■プロデューサー:一瀬隆重
■音楽:川井憲次
■脚本・監督:小松隆志
■キャスト
藤澤恵麻
[[阿部寛]]
ちすん
柳ユーレイ
菅原大吉
土屋嘉男
堀内正美
白木みのる
一龍斎貞水(特別出演)
草村礼子
清水紘治
…etc.
#center(){「&color(gold){みんなぱらいそさいくだ!}」}
#center(){「&color(gold){おらといっしょにぱらいそさいくだ!!}」}
#center(){みんなついきしゅうせいするだ!!}
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#include(テンプレ3)
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- コレと「黒い探究者」のインパクトは今も忘れられない -- 名無しさん (2015-11-27 22:37:04)
- SIRENの元ネタの一つだったっけか -- 名無しさん (2015-11-27 22:52:54)
- ラストの光の十字架はエヴァンゲリオンに影響を与えてる可能性も -- 名無しさん (2016-03-20 13:35:42)
- 実写の劇伴は川井憲次 -- 名無しさん (2020-11-12 18:12:18)
- いんへるのの描き込みはいつ読んでもゾワッとするね -- 名無しさん (2025-04-08 01:37:16)
- この項目、劇場版が主体の「奇談(映画)」にしたほうがいいんじゃね。 -- 名無しさん (2025-04-18 22:44:08)
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