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冨岡義勇 - (2025/05/06 (火) 02:51:53) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2016/12/25 Sun 04:00:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&font(#0000ff,b){無理な話だ 鬼が人を喰らう限りは}}
&ruby(とみおか){冨岡}&ruby(ぎゆう){義勇}とは『[[鬼滅の刃]]』の登場人物の一人である。愛称はトミー。
声:[[櫻井孝宏]]
目次
#contents
*◆プロフィール
誕生日―2月8日
年齢―21歳
身長―176cm
体重―69kg
出身地―東京府 豊多摩郡 野方村(現・[[東京都]]中野区野方)
趣味―詰め[[将棋]]
好きなもの―鮭大根
*◆概要
物語の冒頭で[[鬼>鬼(鬼滅の刃)]]と化してしまった[[禰豆子>竈門禰豆子]]が[[炭治郎>竈門炭治郎]]に襲いかかり、組み合っていた現場に現れた[[鬼殺隊>鬼殺隊(鬼滅の刃)]]の隊士。
不意打ちで禰豆子の頸を落とそうとするも炭治郎がとっさに庇ったことで失敗。
しかし&font(#0000ff,b){「俺の仕事は鬼を斬ること」}と冷ややかに告げ、その任を遂行しようとするが……?
&bold(){実は一介の隊士ではなく、鬼殺隊最強の称号「[[柱>柱(鬼滅の刃)]]」を冠する実力者である。}
ちなみに義勇が入隊試験を受け合格したのは13歳の時。柱となるにはおおよそ5年かかるとされるので、標準的な昇進速度だったといえる。
*◆外見と性格
ボサボサの長髪の男性。左右で柄が異なる羽織を着用していることから、[[嘴平伊之助]]には&bold(){&color(blue,lightgray){「半々羽織」}}と呼ばれている。
鋭く熱を感じさせない瞳が特徴的で、口数も少なく端的なため余計に冷淡な印象を受ける。しかし内心は激情家の側面がある。
「弱者が如何に切実な願いを抱こうと、実際の戦う意志と力が無ければ強者の前では無意味」と考えている。
しかし、それは「だから弱者は頭を垂れ現実に耐え忍び生きろ」といった意味合いではなく&b(){「己の弱さを言い訳に蹲らず、前を向いて理不尽と戦え」}ということ。
根本は間違いなく優しいが、同時にそれだけで渡れる程世界は甘くないことも重々理解している男である。
問題は&bold(){何かにつけ言葉選びのセンスが今一つ}なせいで、他人から誤解されやすく敬遠されがちということ。
%%要するにコミュ障。%%
当の本人もほとんど対話を放棄していることもあり、[[胡蝶しのぶ]]曰く「&bold(){みんなに嫌われてる}」とかいないとか。
実際、[[公式ファンブック]]「鬼殺隊見聞録・弐」の各柱達の評価によると[[不死川実弥]]と[[伊黒小芭内]]は「嫌い((本文ではこの後にどの部分が嫌いかが表記してある))」と明確に彼を嫌っている((ただ義勇のほうは二人を嫌っておらず、むしろ二人が自分への当たりが強い事を内心悲しんでいるらしい。))。
しのぶ自身を含む他の面々からも大体似たり寄ったりの評価で、そんな彼に好意的な態度を示すのは「努力家」だと認めている[[煉獄杏寿郎]]と「もじもじしてて可愛い」と宣う[[甘露寺蜜璃]]の二名くらいのもの。
だが、&bold(){彼本人は馴染めてはいないが嫌われてはいないと信じている。}
ただし、どうやら彼が本心ではそうじゃないのに口下手すぎて敵を作っている点を見抜いている者がいることもファンブックで解説されている。
例えば胡蝶しのぶは本編中は笑顔で嫌っているような言動をしつつも&color(slateblue){&bold(){「もう少し喋った方がいいと思う」}}と彼の口下手ぶりを気にかけており、[[悲鳴嶼行冥]]からは&font(#c39143,#696969,b){「流石に口下手すぎ」}と呆れられている。
なお悲鳴嶼は冨岡と話しているしのぶの姿を楽しそうとも評しており、やはり彼女は本心では嫌っていないのがわかる。
性格は非常に自虐的でナイーブ。
下記のように卓越した剣の技量を持ちながらも、とある理由から&font(#0000ff,b){「自分は柱の資格がない」}と思い込んでおり、協調性に欠ける。
しかもその感情を示すのにやはり言葉選びがまずく&u(){他の柱たちに&font(#0000ff,b){「俺はお前たちとは違う」}}と発言するため、&font(#008000,b){「俺たちを見下してんのか」}と、むしろ&bold(){真逆の意味に取られてしまっている。}
喋る事自体を好まない気質と口数の少なさ、本心を明かしたがらない性格、明かす場合も表現があまりにぶっきらぼうで、誤解されやすい。
傍から見た場合&font(#ff0000,b){剣技に長けている癖に他人と足並みを揃えず、会話というコミュニケーションすら放棄して行動する内心の見えないいけ好かない奴}にしか映らないという&b(){柱屈指の問題児}。
特に、短気で直情的ながらも根は常識人な実弥とは犬猿の仲。
また&font(#0000ff,b){「鬼が人間を食う限り、両者の和解などありえない」}という持論は、
裏を返せば&font(#0000ff,b){「人を食わないのなら鬼であっても見逃す余地がある」}とも取れる。
冨岡自身もまず在り得ないとは思っているが、彼は鬼憎しで刃を振るうだけの剣鬼ではないのだ。
*◆戦闘能力
#center(){&font(#0000ff,b){俺が来るまでよく堪えた あとは任せろ}}
[[十二鬼月]]の下弦程度は余裕で斬滅可能。竹刀を用いた手合わせとはいえ[[不死川実弥]]とも互角にやり合い力量は柱を名乗るのに不足ない。
青く染まった刀身からもわかる通り水の呼吸に高い適性を持ち、&b(){"いかなる攻撃にも対応できる受けの剣"}を体現している。
なお上述したように&font(#0000ff,b){「柱に相応しくない」「俺に痣はでない」}などと散々自虐しておきながら、無限城の決戦では&font(#ff0000,b){未発現の柱の中で真っ先に痣を発現させた}。
おまけに猗窩座戦で愛刀をへし折られていながら&bold(){初見の青銀乱残光をほぼ見切った上で致命傷をギリギリ負わない程度まで迎撃}し、無惨戦も折れた刀や現場で拾った水の呼吸を扱うモブ隊士の刀を拾って終戦まで戦い抜いてみせた凄まじい技量を有する。
無惨との決戦で専用の刀でなかったのは義勇ただ一人だけであり、最早自虐的な謙遜が&bold(){傲慢な嫌味にすら見える}程の剣の腕である。
&color(slateblue){&font(l){&b(){しのぶ「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」}}}
痣のデザインは頬に奔る水飛沫。
**◆流派
・[[&bold(){全集中 水の呼吸}>全集中の呼吸(鬼滅の刃)]]
[[炭治郎>竈門炭治郎]]と同じく水の呼吸十種の型を修めている(十種の型は炭治郎の項目参照)。
ただしその練度は桁違いであり、実際&b(){「肆ノ型 打ち潮」}は速度、威力共に最早別物。
発生している波濤の演出の差からも、より熟達している様子が描かれている。
#openclose(show=型一覧){
・&b(){拾壱ノ型 &ruby(なぎ){凪}}
鱗滝由来ではない、義勇が独自に編み出した剣技。
刀の間合いに入った攻撃を見切って居合斬りの要領で一瞬で切り払い、敵の攻撃や血鬼術を迎撃・無力化する。
居合斬りでしか放てない訳ではなく、普通に両手で刀を握った状態でも繰り出すことが可能。
呼吸法の中では珍しい&bold(){防御特化の技}で、義勇の瞬間的な判断力も相まって上弦の鬼の初見の攻撃すら即座に対応してみせる。
#endregion
}
*◆活躍
**初登場
再度禰豆子を庇おうとする炭治郎から簡単に彼女を奪い、必死に妹の潔白と誰も傷つけさせない約束を叫ぶ炭治郎を冷たく制し、殺すことは絶対だと返す。
が、頭を地に伏せて禰豆子の[[命乞い]]をする炭治郎を見て態度を一変させ、怒号を浴びせる。
#center(){#bold(){
&sizex(6){&font(#0000ff){生殺与奪の権を他人に握らせるな!!}}
&font(#0000ff){惨めったらしくうずくまるのはやめろ!! そんなことが通用するならお前の家族は殺されてない}
&font(#0000ff){奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が 妹を治す? 仇を見つける? 笑止千万!!}
&font(#0000ff){弱者には何の権利も選択肢もない 悉く力で強者にねじ伏せられるのみ!!}
&font(#0000ff){妹を治す方法は鬼なら知っているかもしれない だが 鬼共がお前の意志や願いを尊重してくれると思うなよ}
&font(#0000ff){当然俺もお前を尊重しない それが現実だ}
&font(#0000ff){なぜ さっきお前は妹に覆い被さった あんなことで守ったつもりか!?}
&font(#0000ff){なぜ斧を振らなかった なぜ俺に背中を見せた!! そのしくじりで妹を取られている}
&sizex(5){&font(#0000ff){お前ごと妹を串刺しにしても良かったんだぞ}}
}}
覚悟を見せろ。本当にお前がその道を往くつもりなら、釣り合うだけの強い覚悟を俺に示してみろ。
主人公を諭す先達というのはよくあるが、その内容はなかなか見られないベクトルといえる。
その発破に炭治郎は応え、刺し違えてでも妹を守ろうとする意志と戦闘勘、そして、義勇の一撃によって昏倒した炭治郎を守ろうとする鬼としては在り得ない所作を見せた禰豆子の姿を認め、刀を収めることに決める。
一見すると、家族を喪ったばかりで、生存した妹も人喰い鬼と化してしまった少年に対してはあまりに厳しい仕打ちではある。
だが&font(u){鬼を庇う人間}に対しては&bold(){あまりに寛大な措置であった}ことが後々判明する。
そして目覚めた炭治郎に[[鱗滝左近次]]なる人物の元を訪ねるよう勧め、立ち去って行った。
なおこの厳しい叱咤激励の後、すぐに炭治郎を思いやりフォローするような優しいエールをかけている。
……が、&b(){よく見るとそんな重要な言葉は全部モノローグ。つまり一切に口に出していないため全く伝わっていない。炭治郎の理解力の問題などではなく、文字通り本当に何もかもが伝わっていない。}&bold(){&color(slateblue){&s(){しのぶ「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」}}}
もっとも、前述の通り炭治郎を奮起させるため、あえて優しい言葉は口に出さなかったともとれるが。
その後、鱗滝に対して炭治郎を紹介する手紙を送っていたことが判明。
かなり恭しい文面だったので、冨岡も鱗滝の門下だったと思われる。
ちなみに「鬼殺の剣士になりたい少年が~」と書いているが&bold(){炭治郎は言っていないしその旨も知らない。}
まぁ鬼を庇いながら元に戻すために戦う意思を示したなら他に選択肢は無いので、誤差といえばそうだが……。
**那田蜘蛛山編
それからしばらくは音沙汰が無かったが、那田蜘蛛山に向かった10人の鬼殺隊士が鬼にやられたという報告を受け、本部の要請により[[胡蝶しのぶ]]と共に出陣。
[[伊之助>嘴平伊之助]]と父蜘蛛との戦闘に割り込む形で参戦し、伊之助の危機を救った。そして父蜘蛛を瞬殺すると伊之助を感づかれる間もなく縄で縛り上げ、深手を負いながらも騒ぐ彼を木に吊るして本命の[[十二鬼月]]を討つべくその場を後にした。
続いて[[十二鬼月]]・累の元へ到着した際も、その場でなんとか生存していた隊士(炭治郎)の前に立って攻撃から守り戦闘開始。鋼糸を難なく両断し一瞬で頸を落とす圧倒的な力を見せつける。そして冨岡は目の前の隊士と彼が庇っている少女がかつて見逃した兄妹であることを理解するが……
#center(){&color(slateblue){鬼とは仲良くできないって言ってたくせに何なんでしょうか}
&color(slateblue){&bold(){そんなだからみんなに嫌われるんですよ}}}
突如向かってきたしのぶの強襲から兄妹を庇いその剣を迎撃した。そして
#center(){&font(#0000ff,b){俺は嫌われてない}(注:真顔)}
クールに全否定である&del(){まずそこを否定するんかい……}。しかし、その後彼女に&color(slateblue){&b(){「気づいていないだけ」}}と追加攻撃された。もうやめて冨岡さんのライフはry
ちなみにこの場面は、しのぶさんが鬼の禰豆子に切りかかってきたというシリアスなものである。にも拘らず、あらぬ方向に緊迫感が走るという珍妙な有様に。
その後、炭治郎と禰豆子を逃がし、&b(){追撃しようとするしのぶさんにフロントチョークを決める}(腕を差し込まれているので、完全に極まってはいない)。
その体勢のまま説明を求められると、どう話したものかと困り顔&無言でフロントチョークを継続する様に、流石にしのぶさんも限界なのか、声に怒りが含まれていた。&del(){読者の腹筋も限界です。}
しかも説明を始めたら始めたで、「隊士と鬼は兄妹」「鬼である妹が人間である兄を庇った」「御館様には連絡済み」など要点を伝えるのではなく&font(#0000ff,b){「あれは確か2年前…」}と炭治郎達との邂逅から丁寧に回想しようとする始末。
結局痺れを切らしたしのぶさんに&color(slateblue){&b(){「そんな前から話すなんて嫌がらせでしょうか?」「さっき私に嫌われてるって言われたのを根に持ってるんですか?」}}とさらに毒を吐かれてしまった。
……と、それまで熱い心を秘めたクールキャラという印象が強かったが、&b(){天然・コミュ障疑惑も追加された}。
この場面、しのぶさんが悪いかと言われれば100%そうではなく、
事前説明は難しかった(本人も兄妹を見て思い出した)のはともかく&bold(){ろくな説明をしないまま阻止を続けた義勇が悪い}。柱合会議を見ればわかる通り、しのぶも道理さえ通していればかなり穏当な部類なので。
冨岡さんの口下手はまだまだ止まらない。
その後、柱合裁判では「鬼(禰豆子)を庇った」として実弥と小芭内から炭治郎ともども糾弾される。
その際に鱗滝の手紙が音読される中で&bold(){「もし禰豆子が人を食った場合は自分も腹を切って詫びる」}と覚悟を決めていた事が判明。
&s(){最初から話しておけば良かったのでは……。}
**柱稽古
殉職した杏寿郎、引退した天元を除く7人で柱合会議に参加。
その中で「痣」の話題になり、痣を発現させる『心拍数が二百を超える』『体温が三十九度以上になる』の2つの条件が明らかになった際に&color(green){「そんな簡単な事で良いのかよ」}という実弥の発言に&bold(){&color(blue){「それを簡単な事と言える簡単な頭が羨ましい」}}とぼそりと呟く。
勿論義勇としては実弥をバカにしたわけでは毛頭なく、新しい話でもすぐに飲み込む事が出来る彼を義勇なりに賞賛したつもりだった。
だが例によって言葉選びがマズ過ぎたため、案の定一触即発に。
あまねが退室した後は自分も一足先に退室しようとし、会議はまだ終わってないと実弥と小芭内に引き留められる。
この時の&color(#4169e1){「貴様には柱の自覚が足りん」}という小芭内の非難に対して返したのが、上記の&bold(){&color(blue){「俺はお前達と違う」}}発言である。
(言葉だけ聞けば)自分達を見下しているとしか思えない言いぐさにとうとうキレそうになった実弥を行冥が宥めるのを尻目に、結局そのまま産屋敷邸を去ってしまった。
次に顔を見せたのは、柱稽古開始後。
#center(){
&font(#0000ff,b){十三歳だった。同じ歳で天涯孤独、すぐに仲良くなった。錆兎は正義感が強く心の優しい少年だった}
&font(#0000ff,b){あの年の選別で死んだのは錆兎一人だけだ}
}
産屋敷から助言を預かり、炭治郎は柱稽古に不参加を決め込んだ義勇の元を訪ねる。
当初はにべもなく拒絶され、「参加はしない」「訓練もつけない」の一点張りだった義勇も、炭治郎の4日間に及ぶつきまといの末に根負けし&bold(){&color(blue){「俺は水柱じゃない」}}という言葉の真意を話し始める。
13歳だった義勇は錆兎という少年と共に鱗滝に師事し、揃って最終選別に挑んだ。しかし最初に襲い掛かって来た鬼に傷を負わされた彼は窮地を錆兎に助けられ、そのまま気絶してしまった。
目覚めた時には選別は終了し、生き残った義勇は入隊資格を得た。
……目覚めた後に聞いた話では、今年は1人の受験者が山のほとんどの鬼を倒し、そして死亡した1人を除いて全員が合格したという。
1体の鬼も倒さずただ助けられただけの人間が、果たして選別に通ったといえるのだろうか。柱たちと対等に肩を並べていいのだろうか。
鬼殺隊に俺の居場所はない。死ぬはずだった者が生き残り、分不相応の肩書を身に付けている。選別を突破し、水の呼吸を受け継ぐべき存在は俺ではない。水柱・冨岡義勇はこの時の後悔に己を責め続けているのだ……。
兄弟子の過去を知った炭治郎は、無限列車で襲い来る[[上弦の鬼>猗窩座(鬼滅の刃)]]から[[炎柱>煉獄杏寿郎]]に守られた自分と彼を重ねる。
同時に、義勇が(本人は認めないだろうが)親友を亡くしてから柱に上り詰めるまで積み重ねた努力の跡を察し、一つ問いかけた。
#center{
&bold(){&color(#660000){義勇さんは錆兎から託されたものを、繋いでいかないんですか?}}}
その言葉に友の言葉を思い出す義勇。
自分を庇った姉と錆兎に託された思いを受け継ぐ覚悟を決め、水柱はようやく柱稽古に参加を表明した。
――その前に勘違いした炭治郎との&b(){ざるそば早食い勝負}が待っていたのだが。
ちなみに、勝負の行方はアニオリで補完された。
既に参加を決めていた義勇が、説得に失敗したと思い込んで必死の炭治郎に「自分が勝てば参加しない」という条件を確認する。そのうえで、腹具合には余裕がありながら、ぎりぎりの炭治郎が一枚上回るようにして「自分はこれで打ち止め」と弟弟子の頑張りをたたえる気遣いを見せた。
また、これを機に自分の&s(){コミュ障}態度も改める気になったようで、不仲だった実弥との関係修復も誓う。
……しかし、その手段として考え付いたのは&bold(){「実弥の好物のおはぎを懐に忍ばせて渡す」}というあんまりなもの。恐らく余計怒らせるか、そうでなくとも反応に困るかの二択であろう。
**無限城決戦編
柱稽古最後の舞台となった水柱の訓練だが、最初の到達者である炭治郎が到着。
時を同じくして産屋敷邸の爆発、そして炭治郎と一緒に無限城に放り込まれる。対峙した相手は上弦の参・猗窩座。
戦いの中で痣者として覚醒し、猗窩座が人としての記憶を取り戻して自ら消滅したこともあって上弦の一角を撃破する。
無惨討伐戦でも主力の一人として奮戦。
鬼殺隊戦力フル投入で激闘の果てに無惨は斃れたが――
*◆余談
1話では何でもないような顔をしながら&bold(){血で汚れてしまった兄妹をきれいにし、雪山の中で薄着の禰豆子に羽織をかけ、せっせと口枷を用意して装着させ、炭治郎が目を覚ますまで待った後、鱗滝のことを教える}という、親切この上なくそれでいて甘いわけでもないアフターケアを施し、そんなことをおくびにも出さずにクールに去る(そして前述通り鱗滝に推薦状を送った)、という&s(){そのコミュ障ぶりからは到底考えられない}気づかいマスターっぷりを発揮している。
ちなみに、口枷は、鬼になったら絶対に治らないと考えていた彼がそんなものを携帯するはずがないので多分その場で手作りしたもの。
ただ、もしかしたら最終選別用に生け捕りにするために携えていたものである可能性も捨てきれない。
懐に縄を隠し持っており、相手が気付かないほど手早く縛り上げる謎スキルの持ち主。何にせよ作業が早い男である。
だというのに1話、再登場共に遅れて登場したことから「お前がもっと早く着いていれば…」などと一部から心無いコメントをもらうこともある。
ただ前者では詳しい状況(より早く着くことが本当にできたのか、そもそも任務で来ていたのか、それとも偶然通り掛かったのか、など)が判明していないため何とも言えず、後者の場合は隊員の犠牲が出てから出陣しているので、無理な注文である。
[[人気投票]]においてはレギュラー陣に食い込んで4位に輝いた。
&s(){良かったね、読者には嫌われてなかったよ。}
番外編『[[中高一貫!キメツ学園物語>中高一貫!!キメツ学園物語/キメツ学園!]]』では体育教師として登場。
基本ぼっちだが女子生徒から人気があり、&bold(){バレンタインではたくさんのチョコをもらった}らしい。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){小説版の文化祭エピソードで、ハイカラバンカラデモクラシー(ちなみにメンバーは炭治郎、善逸、伊之助、天元である)の歌と演奏に感涙していた。}}
ファンブックの情報によると、かつては姉の蔦子((本編では顔と名前が一瞬出た程度。))と共に過ごしていたが、ある時義勇を鬼から庇い命を落としてしまった。
義勇は周りに「鬼が姉を殺した」と話すも、気を病んだと思われてしまい、医者へと連れて行かれることになった。
途中で逃げ出し遭難したところで鱗滝の知り合いと出会い、鬼殺隊を目指すに至った。口下手な一面はこれに由来しているのだろう。
&sizex(6){富}岡とよく間違われるが、&sizex(6){冨}岡である。天辺に点が付かないので注意。
追記修正の権を他人に握らせるな!!
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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}
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&ruby(とみおか){冨岡}&ruby(ぎゆう){義勇}とは『[[鬼滅の刃]]』の登場人物の一人である。
声:[[櫻井孝宏]]
目次
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*◆プロフィール
誕生日―2月8日
年齢―21歳
身長―176cm
体重―69kg
出身地―東京府 豊多摩郡 野方村(現・[[東京都]]中野区野方)
趣味―詰め[[将棋]]
好きなもの―鮭大根
*◆概要
物語の冒頭で[[鬼>鬼(鬼滅の刃)]]と化してしまった[[禰豆子>竈門禰豆子]]が[[炭治郎>竈門炭治郎]]に襲いかかり、組み合っていた現場に現れた[[鬼殺隊>鬼殺隊(鬼滅の刃)]]の隊士。
不意打ちで禰豆子の頸を落とそうとするも炭治郎がとっさに庇ったことで失敗。
しかし&font(#0000ff,b){「俺の仕事は鬼を斬ること」}と冷ややかに告げ、その任を遂行しようとするが……?
&bold(){実は一介の隊士ではなく、鬼殺隊最強の称号「[[柱>柱(鬼滅の刃)]]」を冠する実力者である。}
ちなみに義勇が入隊試験を受け合格したのは13歳の時。柱となるにはおおよそ5年かかるとされるので、標準的な昇進速度だったといえる。
*◆外見と性格
ボサボサの長髪の男性。左右で柄が異なる羽織を着用していることから、[[嘴平伊之助]]には&bold(){&color(blue,lightgray){「半々羽織」}}と呼ばれている。
鋭く熱を感じさせない瞳が特徴的で、口数も少なく端的なため余計に冷淡な印象を受ける。しかし内心は激情家の側面がある。
「弱者が如何に切実な願いを抱こうと、実際の戦う意志と力が無ければ強者の前では無意味」と考えている。
しかし、それは「だから弱者は頭を垂れ現実に耐え忍び生きろ」といった意味合いではなく&b(){「己の弱さを言い訳に蹲らず、前を向いて理不尽と戦え」}ということ。
根本は間違いなく優しいが、同時にそれだけで渡れる程世界は甘くないことも重々理解している男である。
問題は&bold(){何かにつけ言葉選びのセンスが今一つ}なせいで、他人から誤解されやすく敬遠されがちということ。
%%要するにコミュ障。%%
当の本人もほとんど対話を放棄していることもあり、[[胡蝶しのぶ]]曰く「&bold(){みんなに嫌われてる}」とかいないとか。
実際、[[公式ファンブック]]「鬼殺隊見聞録・弐」の各柱達の評価によると[[不死川実弥]]と[[伊黒小芭内]]は「嫌い((本文ではこの後にどの部分が嫌いかが表記してある))」と明確に彼を嫌っている((ただ義勇のほうは二人を嫌っておらず、むしろ二人が自分への当たりが強い事を内心悲しんでいるらしい。))。
しのぶ自身を含む他の面々からも大体似たり寄ったりの評価で、そんな彼に好意的な態度を示すのは「努力家」だと認めている[[煉獄杏寿郎]]と「もじもじしてて可愛い」と宣う[[甘露寺蜜璃]]の二名くらいのもの。
だが、&bold(){彼本人は馴染めてはいないが嫌われてはいないと信じている。}
ただし、どうやら彼が本心ではそうじゃないのに口下手すぎて敵を作っている点を見抜いている者がいることもファンブックで解説されている。
例えば胡蝶しのぶは本編中は笑顔で嫌っているような言動をしつつも&color(slateblue){&bold(){「もう少し喋った方がいいと思う」}}と彼の口下手ぶりを気にかけており、[[悲鳴嶼行冥]]からは&font(#c39143,#696969,b){「流石に口下手すぎ」}と呆れられている。
なお悲鳴嶼は冨岡と話しているしのぶの姿を楽しそうとも評しており、やはり彼女は本心では嫌っていないのがわかる。
性格は非常に自虐的でナイーブ。
下記のように卓越した剣の技量を持ちながらも、とある理由から&font(#0000ff,b){「自分は柱の資格がない」}と思い込んでおり、協調性に欠ける。
しかもその感情を示すのにやはり言葉選びがまずく&u(){他の柱たちに&font(#0000ff,b){「俺はお前たちとは違う」}}と発言するため、&font(#008000,b){「俺たちを見下してんのか」}と、むしろ&bold(){真逆の意味に取られてしまっている。}
喋る事自体を好まない気質と口数の少なさ、本心を明かしたがらない性格、明かす場合も表現があまりにぶっきらぼうで、誤解されやすい。
傍から見た場合&font(#ff0000,b){剣技に長けている癖に他人と足並みを揃えず、会話というコミュニケーションすら放棄して行動する内心の見えないいけ好かない奴}にしか映らないという&b(){柱屈指の問題児}。
特に、短気で直情的ながらも根は常識人な実弥とは犬猿の仲。
また&font(#0000ff,b){「鬼が人間を食う限り、両者の和解などありえない」}という持論は、
裏を返せば&font(#0000ff,b){「人を食わないのなら鬼であっても見逃す余地がある」}とも取れる。
冨岡自身もまず在り得ないとは思っているが、彼は鬼憎しで刃を振るうだけの剣鬼ではないのだ。
*◆戦闘能力
#center(){&font(#0000ff,b){俺が来るまでよく堪えた あとは任せろ}}
[[十二鬼月]]の下弦程度は余裕で斬滅可能。竹刀を用いた手合わせとはいえ[[不死川実弥]]とも互角にやり合い力量は柱を名乗るのに不足ない。
青く染まった刀身からもわかる通り水の呼吸に高い適性を持ち、&b(){"いかなる攻撃にも対応できる受けの剣"}を体現している。
なお上述したように&font(#0000ff,b){「柱に相応しくない」「俺に痣はでない」}などと散々自虐しておきながら、無限城の決戦では&font(#ff0000,b){未発現の柱の中で真っ先に痣を発現させた}。
おまけに猗窩座戦で愛刀をへし折られていながら&bold(){初見の青銀乱残光をほぼ見切った上で致命傷をギリギリ負わない程度まで迎撃}し、無惨戦も折れた刀や現場で拾った水の呼吸を扱うモブ隊士の刀を拾って終戦まで戦い抜いてみせた凄まじい技量を有する。
無惨との決戦で専用の刀でなかったのは義勇ただ一人だけであり、最早自虐的な謙遜が&bold(){傲慢な嫌味にすら見える}程の剣の腕である。
&color(slateblue){&font(l){&b(){しのぶ「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」}}}
痣のデザインは頬に奔る水飛沫。
**◆流派
・[[&bold(){全集中 水の呼吸}>全集中の呼吸(鬼滅の刃)]]
[[炭治郎>竈門炭治郎]]と同じく水の呼吸十種の型を修めている(十種の型は炭治郎の項目参照)。
ただしその練度は桁違いであり、実際&b(){「肆ノ型 打ち潮」}は速度、威力共に最早別物。
発生している波濤の演出の差からも、より熟達している様子が描かれている。
#openclose(show=型一覧){
・&b(){拾壱ノ型 &ruby(なぎ){凪}}
鱗滝由来ではない、義勇が独自に編み出した剣技。
刀の間合いに入った攻撃を見切って居合斬りの要領で一瞬で切り払い、敵の攻撃や血鬼術を迎撃・無力化する。
居合斬りでしか放てない訳ではなく、普通に両手で刀を握った状態でも繰り出すことが可能。
呼吸法の中では珍しい&bold(){防御特化の技}で、義勇の瞬間的な判断力も相まって上弦の鬼の初見の攻撃すら即座に対応してみせる。
#endregion
}
*◆活躍
**初登場
再度禰豆子を庇おうとする炭治郎から簡単に彼女を奪い、必死に妹の潔白と誰も傷つけさせない約束を叫ぶ炭治郎を冷たく制し、殺すことは絶対だと返す。
が、頭を地に伏せて禰豆子の[[命乞い]]をする炭治郎を見て態度を一変させ、怒号を浴びせる。
#center(){#bold(){
&sizex(6){&font(#0000ff){生殺与奪の権を他人に握らせるな!!}}
&font(#0000ff){惨めったらしくうずくまるのはやめろ!! そんなことが通用するならお前の家族は殺されてない}
&font(#0000ff){奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が 妹を治す? 仇を見つける? 笑止千万!!}
&font(#0000ff){弱者には何の権利も選択肢もない 悉く力で強者にねじ伏せられるのみ!!}
&font(#0000ff){妹を治す方法は鬼なら知っているかもしれない だが 鬼共がお前の意志や願いを尊重してくれると思うなよ}
&font(#0000ff){当然俺もお前を尊重しない それが現実だ}
&font(#0000ff){なぜ さっきお前は妹に覆い被さった あんなことで守ったつもりか!?}
&font(#0000ff){なぜ斧を振らなかった なぜ俺に背中を見せた!! そのしくじりで妹を取られている}
&sizex(5){&font(#0000ff){お前ごと妹を串刺しにしても良かったんだぞ}}
}}
覚悟を見せろ。本当にお前がその道を往くつもりなら、釣り合うだけの強い覚悟を俺に示してみろ。
主人公を諭す先達というのはよくあるが、その内容はなかなか見られないベクトルといえる。
その発破に炭治郎は応え、刺し違えてでも妹を守ろうとする意志と戦闘勘、そして、義勇の一撃によって昏倒した炭治郎を守ろうとする鬼としては在り得ない所作を見せた禰豆子の姿を認め、刀を収めることに決める。
一見すると、家族を喪ったばかりで、生存した妹も人喰い鬼と化してしまった少年に対してはあまりに厳しい仕打ちではある。
だが&font(u){鬼を庇う人間}に対しては&bold(){あまりに寛大な措置であった}ことが後々判明する。
そして目覚めた炭治郎に[[鱗滝左近次]]なる人物の元を訪ねるよう勧め、立ち去って行った。
なおこの厳しい叱咤激励の後、すぐに炭治郎を思いやりフォローするような優しいエールをかけている。
……が、&b(){よく見るとそんな重要な言葉は全部モノローグ。つまり一切に口に出していないため全く伝わっていない。炭治郎の理解力の問題などではなく、文字通り本当に何もかもが伝わっていない。}&bold(){&color(slateblue){&s(){しのぶ「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」}}}
もっとも、前述の通り炭治郎を奮起させるため、あえて優しい言葉は口に出さなかったともとれるが。
その後、鱗滝に対して炭治郎を紹介する手紙を送っていたことが判明。
かなり恭しい文面だったので、冨岡も鱗滝の門下だったと思われる。
ちなみに「鬼殺の剣士になりたい少年が~」と書いているが&bold(){炭治郎は言っていないしその旨も知らない。}
まぁ鬼を庇いながら元に戻すために戦う意思を示したなら他に選択肢は無いので、誤差といえばそうだが……。
**那田蜘蛛山編
それからしばらくは音沙汰が無かったが、那田蜘蛛山に向かった10人の鬼殺隊士が鬼にやられたという報告を受け、本部の要請により[[胡蝶しのぶ]]と共に出陣。
[[伊之助>嘴平伊之助]]と父蜘蛛との戦闘に割り込む形で参戦し、伊之助の危機を救った。そして父蜘蛛を瞬殺すると伊之助を感づかれる間もなく縄で縛り上げ、深手を負いながらも騒ぐ彼を木に吊るして本命の[[十二鬼月]]を討つべくその場を後にした。
続いて[[十二鬼月]]・累の元へ到着した際も、その場でなんとか生存していた隊士(炭治郎)の前に立って攻撃から守り戦闘開始。鋼糸を難なく両断し一瞬で頸を落とす圧倒的な力を見せつける。そして冨岡は目の前の隊士と彼が庇っている少女がかつて見逃した兄妹であることを理解するが……
#center(){&color(slateblue){鬼とは仲良くできないって言ってたくせに何なんでしょうか}
&color(slateblue){&bold(){そんなだからみんなに嫌われるんですよ}}}
突如向かってきたしのぶの強襲から兄妹を庇いその剣を迎撃した。そして
#center(){&font(#0000ff,b){俺は嫌われてない}(注:真顔)}
クールに全否定である&del(){まずそこを否定するんかい……}。しかし、その後彼女に&color(slateblue){&b(){「気づいていないだけ」}}と追加攻撃された。もうやめて冨岡さんのライフはry
ちなみにこの場面は、しのぶさんが鬼の禰豆子に切りかかってきたというシリアスなものである。にも拘らず、あらぬ方向に緊迫感が走るという珍妙な有様に。
その後、炭治郎と禰豆子を逃がし、&b(){追撃しようとするしのぶさんにフロントチョークを決める}(腕を差し込まれているので、完全に極まってはいない)。
その体勢のまま説明を求められると、どう話したものかと困り顔&無言でフロントチョークを継続する様に、流石にしのぶさんも限界なのか、声に怒りが含まれていた。&del(){読者の腹筋も限界です。}
しかも説明を始めたら始めたで、「隊士と鬼は兄妹」「鬼である妹が人間である兄を庇った」「御館様には連絡済み」など要点を伝えるのではなく&font(#0000ff,b){「あれは確か2年前…」}と炭治郎達との邂逅から丁寧に回想しようとする始末。
結局痺れを切らしたしのぶさんに&color(slateblue){&b(){「そんな前から話すなんて嫌がらせでしょうか?」「さっき私に嫌われてるって言われたのを根に持ってるんですか?」}}とさらに毒を吐かれてしまった。
……と、それまで熱い心を秘めたクールキャラという印象が強かったが、&b(){天然・コミュ障疑惑も追加された}。
この場面、しのぶさんが悪いかと言われれば100%そうではなく、
事前説明は難しかった(本人も兄妹を見て思い出した)のはともかく&bold(){ろくな説明をしないまま阻止を続けた義勇が悪い}。柱合会議を見ればわかる通り、しのぶも道理さえ通していればかなり穏当な部類なので。
冨岡さんの口下手はまだまだ止まらない。
その後、柱合裁判では「鬼(禰豆子)を庇った」として実弥と小芭内から炭治郎ともども糾弾される。
その際に鱗滝の手紙が音読される中で&bold(){「もし禰豆子が人を食った場合は自分も腹を切って詫びる」}と覚悟を決めていた事が判明。
&s(){最初から話しておけば良かったのでは……。}
**柱稽古
殉職した杏寿郎、引退した天元を除く7人で柱合会議に参加。
その中で「痣」の話題になり、痣を発現させる『心拍数が二百を超える』『体温が三十九度以上になる』の2つの条件が明らかになった際に&color(green){「そんな簡単な事で良いのかよ」}という実弥の発言に&bold(){&color(blue){「それを簡単な事と言える簡単な頭が羨ましい」}}とぼそりと呟く。
勿論義勇としては実弥をバカにしたわけでは毛頭なく、新しい話でもすぐに飲み込む事が出来る彼を義勇なりに賞賛したつもりだった。
だが例によって言葉選びがマズ過ぎたため、案の定一触即発に。
あまねが退室した後は自分も一足先に退室しようとし、会議はまだ終わってないと実弥と小芭内に引き留められる。
この時の&color(#4169e1){「貴様には柱の自覚が足りん」}という小芭内の非難に対して返したのが、上記の&bold(){&color(blue){「俺はお前達と違う」}}発言である。
(言葉だけ聞けば)自分達を見下しているとしか思えない言いぐさにとうとうキレそうになった実弥を行冥が宥めるのを尻目に、結局そのまま産屋敷邸を去ってしまった。
次に顔を見せたのは、柱稽古開始後。
#center(){
&font(#0000ff,b){十三歳だった。同じ歳で天涯孤独、すぐに仲良くなった。錆兎は正義感が強く心の優しい少年だった}
&font(#0000ff,b){あの年の選別で死んだのは錆兎一人だけだ}
}
産屋敷から助言を預かり、炭治郎は柱稽古に不参加を決め込んだ義勇の元を訪ねる。
当初はにべもなく拒絶され、「参加はしない」「訓練もつけない」の一点張りだった義勇も、炭治郎の4日間に及ぶつきまといの末に根負けし&bold(){&color(blue){「俺は水柱じゃない」}}という言葉の真意を話し始める。
13歳だった義勇は錆兎という少年と共に鱗滝に師事し、揃って最終選別に挑んだ。しかし最初に襲い掛かって来た鬼に傷を負わされた彼は窮地を錆兎に助けられ、そのまま気絶してしまった。
目覚めた時には選別は終了し、生き残った義勇は入隊資格を得た。
……目覚めた後に聞いた話では、今年は1人の受験者が山のほとんどの鬼を倒し、そして死亡した1人を除いて全員が合格したという。
1体の鬼も倒さずただ助けられただけの人間が、果たして選別に通ったといえるのだろうか。柱たちと対等に肩を並べていいのだろうか。
鬼殺隊に俺の居場所はない。死ぬはずだった者が生き残り、分不相応の肩書を身に付けている。選別を突破し、水の呼吸を受け継ぐべき存在は俺ではない。水柱・冨岡義勇はこの時の後悔に己を責め続けているのだ……。
兄弟子の過去を知った炭治郎は、無限列車で襲い来る[[上弦の鬼>猗窩座(鬼滅の刃)]]から[[炎柱>煉獄杏寿郎]]に守られた自分と彼を重ねる。
同時に、義勇が(本人は認めないだろうが)親友を亡くしてから柱に上り詰めるまで積み重ねた努力の跡を察し、一つ問いかけた。
#center{
&bold(){&color(#660000){義勇さんは錆兎から託されたものを、繋いでいかないんですか?}}}
その言葉に友の言葉を思い出す義勇。
自分を庇った姉と錆兎に託された思いを受け継ぐ覚悟を決め、水柱はようやく柱稽古に参加を表明した。
――その前に勘違いした炭治郎との&b(){ざるそば早食い勝負}が待っていたのだが。
ちなみに、勝負の行方はアニオリで補完された。
既に参加を決めていた義勇が、説得に失敗したと思い込んで必死の炭治郎に「自分が勝てば参加しない」という条件を確認する。そのうえで、腹具合には余裕がありながら、ぎりぎりの炭治郎が一枚上回るようにして「自分はこれで打ち止め」と弟弟子の頑張りをたたえる気遣いを見せた。
また、これを機に自分の&s(){コミュ障}態度も改める気になったようで、不仲だった実弥との関係修復も誓う。
……しかし、その手段として考え付いたのは&bold(){「実弥の好物のおはぎを懐に忍ばせて渡す」}というあんまりなもの。恐らく余計怒らせるか、そうでなくとも反応に困るかの二択であろう。
**無限城決戦編
柱稽古最後の舞台となった水柱の訓練だが、最初の到達者である炭治郎が到着。
時を同じくして産屋敷邸の爆発、そして炭治郎と一緒に無限城に放り込まれる。対峙した相手は上弦の参・猗窩座。
戦いの中で痣者として覚醒し、猗窩座が人としての記憶を取り戻して自ら消滅したこともあって上弦の一角を撃破する。
無惨討伐戦でも主力の一人として奮戦。
鬼殺隊戦力フル投入で激闘の果てに無惨は斃れたが――
*◆余談
1話では何でもないような顔をしながら&bold(){血で汚れてしまった兄妹をきれいにし、雪山の中で薄着の禰豆子に羽織をかけ、せっせと口枷を用意して装着させ、炭治郎が目を覚ますまで待った後、鱗滝のことを教える}という、親切この上なくそれでいて甘いわけでもないアフターケアを施し、そんなことをおくびにも出さずにクールに去る(そして前述通り鱗滝に推薦状を送った)、という&s(){そのコミュ障ぶりからは到底考えられない}気づかいマスターっぷりを発揮している。
ちなみに、口枷は、鬼になったら絶対に治らないと考えていた彼がそんなものを携帯するはずがないので多分その場で手作りしたもの。
ただ、もしかしたら最終選別用に生け捕りにするために携えていたものである可能性も捨てきれない。
懐に縄を隠し持っており、相手が気付かないほど手早く縛り上げる謎スキルの持ち主。何にせよ作業が早い男である。
だというのに1話、再登場共に遅れて登場したことから「お前がもっと早く着いていれば…」などと一部から心無いコメントをもらうこともある。
ただ前者では詳しい状況(より早く着くことが本当にできたのか、そもそも任務で来ていたのか、それとも偶然通り掛かったのか、など)が判明していないため何とも言えず、後者の場合は隊員の犠牲が出てから出陣しているので、無理な注文である。
[[人気投票]]においてはレギュラー陣に食い込んで4位に輝いた。
&s(){良かったね、読者には嫌われてなかったよ。}
番外編『[[中高一貫!キメツ学園物語>中高一貫!!キメツ学園物語/キメツ学園!]]』では体育教師として登場。
基本ぼっちだが女子生徒から人気があり、&bold(){バレンタインではたくさんのチョコをもらった}らしい。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){小説版の文化祭エピソードで、ハイカラバンカラデモクラシー(ちなみにメンバーは炭治郎、善逸、伊之助、天元である)の歌と演奏に感涙していた。}}
ファンブックの情報によると、かつては姉の蔦子((本編では顔と名前が一瞬出た程度。))と共に過ごしていたが、ある時義勇を鬼から庇い命を落としてしまった。
義勇は周りに「鬼が姉を殺した」と話すも、気を病んだと思われてしまい、医者へと連れて行かれることになった。
途中で逃げ出し遭難したところで鱗滝の知り合いと出会い、鬼殺隊を目指すに至った。口下手な一面はこれに由来しているのだろう。
&sizex(6){富}岡とよく間違われるが、&sizex(6){冨}岡である。天辺に点が付かないので注意。
追記修正の権を他人に握らせるな!!
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