金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿

「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿 - (2025/05/23 (金) 10:42:44) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2017/11/19 Sun 16:15:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 22 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(red,b){これは―――偶然居合わせた名探偵の孫に謎を暴かれてしまった犯人たちの綿密な計画と実行の記録である(シーズン1)} &font(red,b){これは―――…ジッチャンの名にかけて謎を全て解く男…金田一 一少年と戦った犯人たちの物語である!!(シーズン2)} &font(red,b){最強で最凶な名探偵‥‥金田一一‥‥‥!!} &font(red,b){これは‥‥そんな少年に不幸にも出会いそれでも&ruby(ゆめ){犯罪}を追い続けた‥犯人たちの物語である!!(シーズン3)} } &bold(){『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』}とは、『[[金田一少年の事件簿]]』のスピンオフ[[漫画]]の1つである。 単行本は全11巻で、漫画およびストーリー構成は船津紳平が担当している。 ●目次 #contents *【概要】 『[[金田一少年の1泊2日小旅行]]』以来のギャグスピンオフ。 2017年7月からスマホアプリ「マガポケ」にて連載開始。当初は単行本1冊のみの予定だったが、人気から連載が延長され、2020年3月のシーズン10まで続いた。 シーズン3第1話は[[マガジン本誌>週刊少年マガジン]]にて短期集中連載もされ、その後もちょくちょくマガジン本誌で[[読み切り]]が掲載されている。 シーズン2終了時点で&bold(){累計40万部}というヒットを飛ばしており、その人気の高さから、2巻発売と共にシーズン3以降で主役になる犯人を決める&bold(){「犯人総選挙」}が開催された。 連載終了後、『金田一少年シリーズ』連載30周年を記念して2022年3月から『犯人たちの事件簿R』のタイトルで復活している。 *【特徴】 本作はタイトルの通り「&bold(){犯人が主人公}」である。 別に[[黒い人が主人公>名探偵コナン 犯人の犯沢さん]]というわけではなく、[[金田一 一>金田一一(金田一少年の事件簿)]]が解決した事件を[[犯人>怪人(金田一少年の事件簿)]]視点で紐解いており、この形式のため、事件ごとに主人公が変わる。 更に既存のストーリーを元にしてギャグ展開を構成するという関係上、『[[金田一少年の事件簿]]』当該エピソードの絵柄を再現して描かれている。 犯人主人公というと、完全犯罪をもくろむ犯人の視点で描かれている[[ゲーム]]『[[星見島 悲しみの復讐鬼>金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼]]』などがあるが、 こちらは犯人の心理描写に重点を置いていることが特徴。 特にトリック部分については&bold(){探偵側の視点からはさらっと語られる事もあるトリックでさえ、いかに大変なのかを犯人側の視点から教えてくれる。} ある種「このトリックって実際にやったらどうなるの?」というファンの疑問を解決している漫画といえるかもしれない。 &font(l){ちなみに犯人がトリックの難易度の高さに悩む場面は作者も同じ状態になっているとか。} 最終話で一にトリックを暴露されると&b(){「謎はすべて解かれた」}の一言で暗転、 場面が犯人へのインタビューに切り替わる。 基本的にインタビュアーに聞かれて犯人自らが一への敗因を分析、その点をカバーできる犯人が登場する事を願いつつ去っていくと、次のエピソードではその条件に当てはまる犯人が主人公となる。 ちなみに作中で死亡した犯人の頭上には天使の輪っかが浮いている&s(){君ら天国行けたのか…}。 また、コミックス2巻以降は各話終了後のページに未来の犯人たちが振り返っての一言を言っている。 ここまで読んで未見でも理解していただいたかと思うが、 &font(b){要するに本編の犯人達の暗く重いバックボーンは基本的に「[[そこまで茶化しちゃあかん>不謹慎]]」という作者の意向から動機の簡単な説明以外は省いていき、} &font(b){叙情的且つ湿った雰囲気は徹底的にブレイクしていく方針である。} そのため本作は楽屋ネタや本編連載当時に存在していなかったテレビ番組や時事ネタの使用、ストーリーの粗に対するツッコミ、メタフィクションなどギャグタッチで展開され&s(){ており、中年女性犯人のヌードなど誰得なサービスサービスがチラホラ見受けられ}る。 当然ながら&bold(){原作を読了済みの人に向けたネタバレ全開の内容になっているので注意。} コンセプト上も予め本編を触れていた方がより楽しめるので、まずは本編の一読を推奨する。 なので本編のシリアスな背景を大事にしたいというファンは読まない方がいいかもしれない。 ……その作品タイトルとカバーに犯人の姿が堂々と載ってる時点で既に未読者への盛大な[[ネタバレ]]も同然だったりするのだが。 &font(l){そしてラストファイル最終話では自虐ネタとしてその事に触れていた。} *【レギュラー陣】 #areaedit() 犯人の心理描写メインなので基本的に全員出番は少なめ。 ・[[金田一一>金田一一(金田一少年の事件簿)]] 本編の主人公にして、&font(b){本作のラスボス}。 曰く「偶然居合わせた名探偵の孫」「[[ジッチャン>金田一耕助]]の名にかけて謎をすべて解く男」「最強で最凶な名探偵」&s(){[[「堂本剛と松本潤と亀梨和也と山田涼介と道枝駿佑に激似」>金田一少年の事件簿(テレビドラマ)]]}。 どんなトリックも片っ端から解き明かし、時にはそのトリックの再現までやって犯人の心をへし折りにかかるその姿は、犯人側からすればまごうことなき&font(b){死神}。 真相解明の時に逆に罠を仕掛けられ、自白同然の状態に追い込んでくるなど&font(b){犯人たちにとってはこの上なくタチが悪い。} 実際に本作の一は、犯人の視点から描かれるためか&font(b){めちゃめちゃ怖い顔で犯人を追い詰める}描写が多い。 更に、[[殺そうとしても生還してくる脅威の生命力と運の強さまで持つ>主人公補正]]。&s(){東大卒「不死身なの?」} 本編では運動音痴と描写されているが、今作ではフィジカル命な犯人たちを抑えるフィジカルも持っている。&s(){[[勇者王>檜山修之]]「忍者かこいつは」} 逆説的に全くくじけないどころかドヤ顔で「自分は負けてない」と言い張って一に挑み続ける[[高遠>高遠遙一]]はある意味凄いのかもしれない。 なお原作にはない要素として、不動高校の関係者やその周辺の教育関係者の間では学園七不思議殺人事件を解決した生徒として知られた存在になっている。 ・[[七瀬美雪>七瀬美雪(金田一少年の事件簿)]] 本編のヒロインだが、本作では基本的にはほぼモブレベルの出番。 しかし彼女の言動や行動は時々犯人の心を打ち抜く。特に東大卒。 ・[[剣持勇>剣持勇(金田一少年の事件簿)]] 出てくるとだいたい犯人から&font(b){ポンコツ}扱いされる。((剣持に関してはシーズン1時点では自業自得だが、シーズン2では第一印象だけでポンコツ扱いされ、シーズン3では遂に本人が直接出ていない段階でポンコツ扱いされたりとだんだん扱いが悪くなっている。)) 犯人たちは最初に剣持を警戒し、彼のポンコツぶりを見て油断したところに一が台頭してくる、というのが一種のパターンになりつつある。 ・[[長島滋]]、[[猪川将佐]]、石井雅之、青井零児 剣持のオッサン共々日本の治安をノーフューチャーへと導くポンコツ刑事の方々。 犯人が練りに練ったトリックは勿論、犯人がその場で考えた即席トリックにもあっさり引っかかる。 あまりにポンコツなため犯人たちからはむしろお助けキャラのように見られている。 ・&ruby(キャリア){[[明智健悟]]} &font(b){おそらく金田一少年関連作品史上、最もコケにされた明智。} 計画犯罪の過程で犯人から罪を着せられそうになったり、 &bold(){あるはずの原作の活躍を端折られ続けたり}とロクな目にあってない。 決まって最後は一の推理により、&font(l){鼻を明かされながらも}事なきを得ている。 ただし、たまに犯人に逆襲を仕掛けることもある。 &font(l){そして本格的にギャグ描写抜きで犯人を追い詰めるのが&bold(){ラストファイル最終話になってから}というオチをつけた。} ・[[高遠遙一]] 本シリーズでは犯人たちがトリックの準備に右往左往するシーンが散見されるが、彼に限っては労せずさらっと終わらせる&del(){ハイエンド犯人}。 キャラ付け的にトリック関連で焦ることは考えられないため、ある意味作者の天敵。&del(){時間の制約上どう考えても人間では不可能なこともしれっと済ませている。} また退屈すると肌が荒れ、テンションが上がると肌が潤ってつやつやする&del(){なんか変な}体質の持ち主らしく、 『魔術列車』を経た結果、以後の事件では宿敵たる一をわざわざ呼び込んで(全周囲に対して傍迷惑すぎる)スキンケアを始めるという設定になっている。 そのせいで彼に恨みを持つ人間も少なくないことが明らかになっている。 スキンケア趣味やら忘れんぼう疑惑やら、ある意味&font(b){明智以上にコケにされている}ような気がしないでもない。 ・インタビュアー 本作オリジナルキャラ(?)。作中では姿を見せず、台詞しか描かれていない。 各ファイル最終話にて一に敗北した犯人に対し、敗因と一に勝つために必要なものについてインタビューを行っている。 前述のようにインタビューの対象が死者だったり、そもそも未来から振り返るのではなく犯行当時に犯人以外の時を止めてインタビューを行うなど神にも等しい形而上の存在であることがうかがえる。 #openclose(show=しかし……){ ラストファイル最終話最終ページにて、歴代犯人たちの映像を見終えて「――ありがとうございました」と呟く[[黒い人>犯人/黒い人(名探偵コナン)]]が登場。 その黒い人は「&bold(){&ruby(データ){敗因}はそろった…}」と嘯くと「では…金田一を倒しに行こうか」とその場から立ち去り、また新たな犯人が生まれたところで本作は完結を迎えた。 明言されていないものの、この人物こそがインタビュアーの正体であり、これまでの歴代犯人たちへのインタビューはすべて打倒一のための情報収集だったと思われる。 &bold(){敗因そろったと言いつつ全然そろってないし、そもそも時止めすりゃ楽勝だろとか言ってはいけない}。 &font(l){原作にも黒い人は度々登場していたが、目的が「原作主人公を倒す」という辺り、[[推理漫画犯人パロディのもう一つの巨頭>名探偵コナン 犯人の犯沢さん]]に対するパロディの可能性も否めない。} } *【余談】 単行本も旧KC版風のレイアウトになっており、オマケマンガも「六根煩悩シアター」ならぬ「外伝煩悩シアター」が描きおろされている。 ちなみに[[カバー裏>カバー下]]も旧KC風(KCの文字でギッチギチのヤツ)になっており、そこにも犯人が出没していたりする。 作者当人は、この企画の依頼に対し面白そうと思ったこともあって即座に了承(原作があるから少しは楽だろうという魂胆もあったとのこと)だが、 集めた原作を読みながらトリックの手順などの確認に苦労する、色々確認しながら描いているうちに&bold(){「この漫画人が死にすぎじゃない…?笑ってもらえるのかな…」}など思ったという。 ちなみに、原作者二人に見せたところ、きちんと笑ってもらえたという。 本作のノベルスシリーズの犯人たちは、作者がトレースしづらい事もあり登場しない((ただし、「オペラ座館・新たなる殺人」については「オーナーの事件簿」において軽く存在が触れられている。))。 また、Fileシリーズの犯人たちの中では、異人館村殺人事件の七人目のミイラの登場はなかった((問題となったトリックについては犯人が実行した物ではないため島田荘司に使用許諾を得る必要はないが、作風的にネタにするのが難しかったと思われる。))。 *【最後に】 &s(){なお、この作品を読んで、原作の方を読み直す際に真面目に読めなくなったり、『37歳』で悪だくみをする黒い人の様子が絶望へのフラグにしか見えなくなっても責任はとれませんのであしからず。} #areaedit(end) &color(red){「どうも犯人です。「アニヲタwiki殺人事件」…いかがだったでしょうか?」} #right(){――――――――今回はこの項にちなんでインタビュー形式ですか?} &color(red){「はい、そうです」} #right(){――――――――敗因は何だと考えていますか?} &color(red){「…敗因ですか。やはり…wiki篭りを侮ったことですかね…」} #right(){――――――――成程、同業者だったから手の内を読まれていたと?} &color(red){「最大のミスはやはり追記が不十分だったことでしょうか」} #right(){――――――――どうすればwiki篭りに勝てると思いますか?} &color(red){「追記と修正を完璧にこなす人物…そんな奴ならwiki篭りに勝つこともできるんじゃないかな…」} &color(red){「そんな奴どこにいるのかって? 意外と身近にいるかもしれませんよ?」} &color(red){「&bold(){あなた}とかね……」} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,103) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2017/11/19 Sun 16:15:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 22 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(red,b){これは―――偶然居合わせた名探偵の孫に謎を暴かれてしまった犯人たちの綿密な計画と実行の記録である(シーズン1)} &font(red,b){これは―――…ジッチャンの名にかけて謎を全て解く男…金田一 一少年と戦った犯人たちの物語である!!(シーズン2)} &font(red,b){最強で最凶な名探偵‥‥金田一一‥‥‥!!} &font(red,b){これは‥‥そんな少年に不幸にも出会いそれでも&ruby(ゆめ){犯罪}を追い続けた‥犯人たちの物語である!!(シーズン3)} } &bold(){『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』}とは、『[[金田一少年の事件簿]]』のスピンオフ[[漫画]]の1つである。 単行本は全11巻で、漫画およびストーリー構成は船津紳平が担当している。 ●目次 #contents *【概要】 『[[金田一少年の1泊2日小旅行]]』以来のギャグスピンオフ。 2017年7月からスマホアプリ「マガポケ」にて連載開始。当初は単行本1冊のみの予定だったが、人気から連載が延長され、2020年3月のシーズン10まで続いた。 シーズン3第1話は[[マガジン本誌>週刊少年マガジン]]にて短期集中連載もされ、その後もちょくちょくマガジン本誌で[[読み切り]]が掲載されている。 シーズン2終了時点で&bold(){累計40万部}というヒットを飛ばしており、その人気の高さから、2巻発売と共にシーズン3以降で主役になる犯人を決める&bold(){「犯人総選挙」}が開催された。 連載終了後、『金田一少年シリーズ』連載30周年を記念して2022年3月から『犯人たちの事件簿R』のタイトルで復活している。 *【特徴】 本作はタイトルの通り「&bold(){犯人が主人公}」である。 別に[[黒い人が主人公>名探偵コナン 犯人の犯沢さん]]というわけではなく、[[金田一 一>金田一一(金田一少年の事件簿)]]が解決した事件を[[犯人>怪人(金田一少年の事件簿)]]視点で紐解いており、この形式のため、事件ごとに主人公が変わる。 更に既存のストーリーを元にしてギャグ展開を構成するという関係上、『[[金田一少年の事件簿]]』当該エピソードの絵柄を再現して描かれている。 犯人主人公というと、完全犯罪をもくろむ犯人の視点で描かれている[[ゲーム]]『[[星見島 悲しみの復讐鬼>金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼]]』などがあるが、 こちらは犯人の心理描写に重点を置いていることが特徴。 特にトリック部分については&bold(){探偵側の視点からはさらっと語られる事もあるトリックでさえ、いかに大変なのかを犯人側の視点から教えてくれる。} ある種「このトリックって実際にやったらどうなるの?」というファンの疑問を解決している漫画といえるかもしれない。 &font(l){ちなみに犯人がトリックの難易度の高さに悩む場面は作者も同じ状態になっているとか。} 最終話で一にトリックを暴露されると&b(){「謎はすべて解かれた」}の一言で暗転、 場面が犯人へのインタビューに切り替わる。 基本的にインタビュアーに聞かれて犯人自らが一への敗因を分析、その点をカバーできる犯人が登場する事を願いつつ去っていくと、次のエピソードではその条件に当てはまる犯人が主人公となる。 ちなみに作中で死亡した犯人の頭上には天使の輪っかが浮いている&s(){君ら天国行けたのか…}。 また、コミックス2巻以降は各話終了後のページに未来の犯人たちが振り返っての一言を言っている。 ここまで読んで未見でも理解していただいたかと思うが、 &font(b){要するに本編の犯人達の暗く重いバックボーンは基本的に「[[そこまで茶化しちゃあかん>不謹慎]]」という作者の意向から動機の簡単な説明以外は省いていき、} &font(b){叙情的且つ湿った雰囲気は徹底的にブレイクしていく方針である。} そのため本作は楽屋ネタや本編連載当時に存在していなかったテレビ番組や時事ネタの使用、ストーリーの粗に対するツッコミ、メタフィクションなどギャグタッチで展開され&s(){ており、中年女性犯人のヌードなど誰得なサービスサービスがチラホラ見受けられ}る。 当然ながら&bold(){原作を読了済みの人に向けたネタバレ全開の内容になっているので注意。} コンセプト上も予め本編を触れていた方がより楽しめるので、まずは本編の一読を推奨する。 なので本編のシリアスな背景を大事にしたいというファンは読まない方がいいかもしれない。 ……その作品タイトルとカバーに犯人の姿が堂々と載ってる時点で既に未読者への盛大な[[ネタバレ]]も同然だったりするのだが。 &font(l){そしてラストファイル最終話では自虐ネタとしてその事に触れていた。} *【レギュラー陣】 #areaedit() 犯人の心理描写メインなので基本的に全員出番は少なめ。 ・[[金田一一>金田一一(金田一少年の事件簿)]] 本編の主人公にして、&font(b){本作のラスボス}。 曰く「偶然居合わせた名探偵の孫」「[[ジッチャン>金田一耕助]]の名にかけて謎をすべて解く男」「最強で最凶な名探偵」&s(){[[「堂本剛と松本潤と亀梨和也と山田涼介と道枝駿佑に激似」>金田一少年の事件簿(テレビドラマ)]]}。 どんなトリックも片っ端から解き明かし、時にはそのトリックの再現までやって犯人の心をへし折りにかかるその姿は、犯人側からすればまごうことなき&font(b){死神}。 真相解明の時に逆に罠を仕掛けられ、自白同然の状態に追い込んでくるなど&font(b){犯人たちにとってはこの上なくタチが悪い。} 実際に本作の一は、犯人の視点から描かれるためか&font(b){めちゃめちゃ怖い顔で犯人を追い詰める}描写が多い。 更に、[[殺そうとしても生還してくる脅威の生命力と運の強さまで持つ>主人公補正]]。&s(){東大卒「不死身なの?」} 本編では運動音痴と描写されているが、今作ではフィジカル命な犯人たちを抑えるフィジカルも持っている。&s(){[[勇者王>檜山修之]]「忍者かこいつは」} 逆説的に全くくじけないどころかドヤ顔で「自分は負けてない」と言い張って一に挑み続ける[[高遠>高遠遙一]]はある意味凄いのかもしれない。 なお原作にはない要素として、不動高校の関係者やその周辺の教育関係者の間では学園七不思議殺人事件を解決した生徒として知られた存在になっている。 ・[[七瀬美雪>七瀬美雪(金田一少年の事件簿)]] 本編のヒロインだが、本作では基本的にはほぼモブレベルの出番。 しかし彼女の言動や行動は時々犯人の心を打ち抜く。特に東大卒。 ・[[剣持勇>剣持勇(金田一少年の事件簿)]] 出てくるとだいたい犯人から&font(b){ポンコツ}扱いされる。((剣持に関してはシーズン1時点では自業自得だが、シーズン2では第一印象だけでポンコツ扱いされ、シーズン3では遂に本人が直接出ていない段階でポンコツ扱いされたりとだんだん扱いが悪くなっている。)) 犯人たちは最初に剣持を警戒し、彼のポンコツぶりを見て油断したところに一が台頭してくる、というのが一種のパターンになりつつある。 ・[[長島滋]]、[[猪川将佐]]、石井雅之、青井零児 剣持のオッサン共々日本の治安をノーフューチャーへと導くポンコツ刑事の方々。 犯人が練りに練ったトリックは勿論、犯人がその場で考えた即席トリックにもあっさり引っかかる。 あまりにポンコツなため犯人たちからはむしろお助けキャラのように見られている。 ・&ruby(キャリア){[[明智健悟]]} &font(b){おそらく金田一少年関連作品史上、最もコケにされた明智。} 計画犯罪の過程で犯人から罪を着せられそうになったり、 &bold(){あるはずの原作の活躍を端折られ続けたり}とロクな目にあってない。 決まって最後は一の推理により、&font(l){鼻を明かされながらも}事なきを得ている。 ただし、たまに犯人に逆襲を仕掛けることもある。 &font(l){そして本格的にギャグ描写抜きで犯人を追い詰めるのが&bold(){ラストファイル最終話になってから}というオチをつけた。} ・[[高遠遙一]] 本シリーズでは犯人たちがトリックの準備に右往左往するシーンが散見されるが、彼に限っては労せずさらっと終わらせる&del(){ハイエンド犯人}。 キャラ付け的にトリック関連で焦ることは考えられないため、ある意味作者の天敵。&del(){時間の制約上どう考えても人間では不可能なこともしれっと済ませている。} また退屈すると肌が荒れ、テンションが上がると肌が潤ってつやつやする&del(){なんか変な}体質の持ち主らしく、 『魔術列車』を経た結果、以後の事件では宿敵たる一をわざわざ呼び込んで(全周囲に対して傍迷惑すぎる)スキンケアを始めるという設定になっている。 そのせいで彼に恨みを持つ人間も少なくないことが明らかになっている。 スキンケア趣味やら忘れんぼう疑惑やら、ある意味&font(b){明智以上にコケにされている}ような気がしないでもない。 ・インタビュアー 本作オリジナルキャラ(?)。作中では姿を見せず、台詞しか描かれていない。 各ファイル最終話にて一に敗北した犯人に対し、敗因と一に勝つために必要なものについてインタビューを行っている。 前述のようにインタビューの対象が死者だったり、そもそも未来から振り返るのではなく犯行当時に犯人以外の時を止めてインタビューを行うなど神にも等しい形而上の存在であることがうかがえる。 #openclose(show=しかし……){ ラストファイル最終話最終ページにて、歴代犯人たちの映像を見終えて「――ありがとうございました」と呟く[[黒い人>犯人/黒い人(名探偵コナン)]]が登場。 その黒い人は「&bold(){&ruby(データ){敗因}はそろった…}」と嘯くと「では…金田一を倒しに行こうか」とその場から立ち去り、また新たな犯人が生まれたところで本作は完結を迎えた。 明言されていないものの、この人物こそがインタビュアーの正体であり、これまでの歴代犯人たちへのインタビューはすべて打倒一のための情報収集だったと思われる。 &bold(){敗因そろったと言いつつ全然そろってないし、そもそも時止めすりゃ楽勝だろとか言ってはいけない}。 &font(l){原作にも黒い人は度々登場していたが、目的が「原作主人公を倒す」という辺り、[[推理漫画犯人パロディのもう一つの巨頭>名探偵コナン 犯人の犯沢さん]]に対するパロディの可能性も否めない。} } *【余談】 単行本も旧KC版風のレイアウトになっており、オマケマンガも「六根煩悩シアター」ならぬ「外伝煩悩シアター」が描きおろされている。 ちなみに[[カバー裏>カバー下]]も旧KC風(KCの文字でギッチギチのヤツ)になっており、そこにも犯人が出没していたりする。 作者当人は、この企画の依頼に対し面白そうと思ったこともあって即座に了承(原作があるから少しは楽だろうという魂胆もあったとのこと)だが、 集めた原作を読みながらトリックの手順などの確認に苦労する、色々確認しながら描いているうちに&bold(){「この漫画人が死にすぎじゃない…?笑ってもらえるのかな…」}など思ったという。 ちなみに、原作者二人に見せたところ、きちんと笑ってもらえたという。 本作のノベルスシリーズの犯人たちは、作者がトレースしづらい事もあり登場しない((ただし、「オペラ座館・新たなる殺人」については「オーナーの事件簿」において軽く存在が触れられている。))。 また、Fileシリーズの犯人たちの中では、異人館村殺人事件の七人目のミイラの登場はなかった((問題となったトリックについては犯人が実行した物ではないため島田荘司に使用許諾を得る必要はないが、作風的にネタにするのが難しかったと思われる。))。 *【最後に】 &s(){なお、この作品を読んで、原作の方を読み直す際に真面目に読めなくなったり、『37歳』で悪だくみをする黒い人の様子が絶望へのフラグにしか見えなくなっても責任はとれませんのであしからず。} #areaedit(end) &color(red){「どうも犯人です。「アニヲタwiki殺人事件」…いかがだったでしょうか?」} #right(){――――――――今回はこの項にちなんでインタビュー形式ですか?} &color(red){「はい、そうです」} #right(){――――――――敗因は何だと考えていますか?} &color(red){「…敗因ですか。やはり…wiki篭りを侮ったことですかね…」} #right(){――――――――成程、同業者だったから手の内を読まれていたと?} &color(red){「最大のミスはやはり追記が不十分だったことでしょうか」} #right(){――――――――どうすればwiki篭りに勝てると思いますか?} &color(red){「追記と修正を完璧にこなす人物…そんな奴ならwiki篭りに勝つこともできるんじゃないかな…」} &color(red){「そんな奴どこにいるのかって? 意外と身近にいるかもしれませんよ?」} &color(red){「&bold(){あなた}とかね……」} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,104) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: