若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!

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&font(#6495ED){登録日}:2018/01/15 (月) 0:45:20 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&sizex(5){&font(silver){白魔法}&font(#ff0000){の就職先が決まらないけど、}}}} #center(){&bold(){&sizex(5){&color(black){黒魔法}&font(#ff0000){なら行けそう}}}} 「若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!」とは、小説投稿サイト&bold(){「[[小説家になろう]]」}にて掲載されている[[ライトノベル]]。 ジャンルはハイファンタジー。 作者は「ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート」でMF文庫Jからデビューし、 なろうにて、「[[スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました]]」や「織田信長という謎の職業が魔法剣士よりチートだったので、王国を作ることにしました」等の&font(l){やたらタイトルがなっがい}作品を多数掲載している森田季節氏。 現在ダッシュエックス文庫にて単行本が六巻まで発行されており、 基本無料マンガアプリ「マンガUP!」でコミカライズ版も発表されている。(内容は後述) *&bold(){概要} ひょんなことから待遇、環境ともに最高の職場に就職した青年フランツを主人公にしたハーレムコメディ。 &bold(){&color(red){R15指定}}がかかるちょっと過激なHな描写や、 社会や知り合い、そして同僚や会社に仇なす不埒な輩を&font(l){少しご都合主義な展開で}次々と蹴散らしていく痛快な作風が特徴。 一方で、熱意や意欲だけでは乗り越えられない現実や、社会にまかり通ってしまっている不条理や理不尽なども痛烈に描かれており、 単なるハーレムものではないブラックな描写も見どころの一つである。 *&bold(){あらすじ} 魔法学校が卒業間近にもかかわらず、白魔法での就職先が決まらない青年フランツは焦っていた。 そこで彼はダメ元で、&bold(){キモイ・キタナイ・キケンの3K魔法業界}と言われていて、全然人気のない黒魔法の会社を受けた。 すると、その会社は若者でも快適に働けるように、職場環境を改善しまくっていた。しかも、フランツと黒魔法の相性がよくて、上級使い魔のサキュバスまで召喚してしまう。 就職できない彼をバカにしていた同級生をやり返しつつ、かわいい[[ケルベロス]]娘の上司や、使い魔の[[サキュバス]]と楽しく、ゆるく社会人生活をはじめます。 ―――原文ママ *&bold(){◆魔法解説} この世界での魔法は、「&color(black){黒}・&color(silver){白}・&color(red){赤}・&color(blue){青}・&color(green){緑}・&color(purple){紫}・&color(gold){金}」の七種類に分けられていて、それぞれ用途や分野が非常に多岐にわたる。 また複数の魔法を組み合わせた「[[虹]]色魔法」というものもあるらしいが、色に含まれないので除外されるとのこと。 &font(#000000,b){・黒魔法} 欲望に根差し、インプやワイトなどの召喚や、動物の精神を支配したり相手の肉体を弱体化させたりする魔法。 アンチエイジングだったり害虫処理など意外と暮らしに役立つ魔法も多いのだが、 一子相伝の文化が根付いていて後継者が育ちづらかった上、生贄をささげたり寿命が縮んだりといったマイナスイメージが先行してどんどん人気がなくなっていき、 先述の通り、&bold(){「キモイ・キタナイ・キケンの3K魔法業界」}とまで言われるほどの若者離れが深刻化している。 それを打破すべく最近はイメージアップに尽力しており、特に主人公フランツが勤務する「ネクログラント黒魔法社」は&bold(){「キレイ・カイテキ・カイホウテキ」}の新たなる3Kを捧げるほど社内環境を改善しまくっている。 とはいえ生贄の概念はやはり基本として残っているのは事実であり、凶暴な使い魔を召喚してしまう可能性もあるなど、危険な魔法なのは変わりない。 更に言えばイメージアップを図っているのはごく一部の企業や組織だけなようで、まだまだ「キモイ・キタナイ・キケンの3K魔法業界」という事実からは抜け出せないのが事実である。 墓場からアンデッドが出現したり、不法投棄や古戦場に残されたマジックアイテムがモンスターを生み出す事例もあり、その防止や処理なども黒魔法の担当である。そのため都市部でも需要自体はちゃんとある。 尚、&bold(){ヤラシイ系の出来事には非常に寛容であり、&color(red){[[交わる>セックス]]ことで一方が所持していない黒魔法を継承する儀式も行える。}}((主人公が黒魔法の熟練者である社長から継承を受けた際は35種類の黒魔法を覚えた。)) そのせいと養子縁組による徒弟制の名残りで母子家庭や父子家庭が増える傾向があり、そのような家庭に子供が魔法学校を出られるまでの資金が出る専門の保険制度が作られているほど。 &bold(){・&color(silver){白魔法}} この世界の大多数を占める魔法。 相手を守護したり、悪霊を浄化したりなどの聖なる力が特徴的で、高度なものになると「ホワイトゴーレム」なる使い魔を使用できる他、後述の赤魔法ほどではないが攻撃魔法もそれなりにある。 フランツが通っていた学校でもこの白魔法がメインで、一般企業のシェアのほとんどを占めている。 尤も魔法使い自体が専門職のため、メジャーな白魔法使いですら王都の人口からすれば知れている程度の人数しかいない。 作中では世間一般には魔法=白魔法という扱いだが、この物語は黒魔法がメインなのでかなり影が薄い。 白魔法の攻撃魔法は「邪悪なる者」に飛んでいく性質があるため、悪人が使うと自分自身に飛んで自爆する場合がある。 魔法の属性の対立関係により、黒魔法を習うと習得が難しくなる白魔法もある。 &bold(){・&color(red){赤魔法}} 炎を中心とした、対象を破壊することを目的とした魔法。ドラゴンの使役も出来るらしい。 戦争などで大いに活躍するのは勿論のこと、古い建造物の破壊等にも役立っており、意外と暮らしの中心に根付いている。 その一方、ギャングなどの非合法な組織の用心棒として赤魔法使いが雇われることも……。 一般的には「攻撃にしか使えそうにない」と敬遠されることも多いが、一方でその分かりやすい性質から若者の人気はそれなりにあるそうで、白魔法に並ぶメジャーな魔法の一種。 &bold(){・&color(blue){青魔法}} 魚を操ったり、波を沈めたりといった海や水に関する魔法。 ワニ獣人などは種族の性質でこの魔法を得意としており、上級者になれば巨大な波を意図的に引き起こしたり、凶暴な島ザメを配下に置くことも出来る。 尚、青魔法の会社は海の管理などを主な業務としているのだが、 競合する会社の絶対数が少ないことから&bold(){地方都市との利権でズブズブに腐敗しているところがとても多い。} &bold(){・&color(green){緑魔法}} エルフが主に使用する魔法魔法。 詳しくは描写されていないが、劇中の扱いを見るに森や山や植物園といった植物を保護、管理する魔法が多いらしい。 森林が少ない王都ではマニアックな魔法なものの、緑豊かな地方ではそれなりに仕事として需要があるらしい。 険しい山奥に入ったりするので、ある意味一番運動能力を求められる魔法とのこと。 &bold(){・&color(purple){紫魔法}} 精神支配や幻覚を見せたりするレアな魔法。 人間の精神にダイレクトに干渉したり死者の蘇生といった、黒魔法とは別のベクトルで倫理的にヤバいものも多く、学校の授業でもほとんど扱われないらしい。他の魔法と比べてはるかに習得難易度が高いのも特徴。 この魔法を突き詰めたネクロマンサーは&bold(){死者をアンデッドとして何体も蘇生させて使役することが可能で、後述するヴァニタザールは&color(red){一度に数百体のアンデッドを蘇生させて無賃金でこき使いまくってた。}} その一方で、レストラン等で客に幻影のショーを見せるといった非常におしゃれな使い方もされている。 &bold(){・&color(gold){金魔法}} 一話で存在が言及されているものの、今のところ&bold(){全く出てきていない}。 *&bold(){◆登場人物} ↓以下ネタバレ注意 **&bold(){ネクログラント黒魔法社} ●&bold(){フランツ} 本作の主人公。年齢は18歳。 海沿いの田舎町ライトストーン出身で、両親ともに魔法使いではない一般家庭の出身。 後述の同級生のドルクとの決闘に勝利した報酬として超限界集落ファンドランドを収める男爵の爵位を譲り受けている。 王都国際魔法学校に在学中は努力を重ねて優秀な成績を収めていたものの、 &bold(){面接におけるコミュニケーション能力が皆無だったせいで}白魔法での就活が全く上手くいかず、 白魔法の会社の面接で&bold(){30社以上&color(red){全部不採用}}という夢も希望もない状態が続いていたが、 学生寮の食事担当のリーザの知り合ったネクログランド黒魔法社のケルケル社長に知り合い、 そこで黒魔法の才能を彼女に見いだされて正式にネクログラント黒魔法社に就職が決まった。 一般家庭の生まれのはずなのに&bold(){黒魔法の才能がずば抜けており、} 本来は約25年の訓練を重ねないと出来ないサキュバスの召喚契約を&bold(){&color(red){たった一度の詠唱で成功させたり、}} ドラゴンスケルトンを新卒が操縦するスピードの&bold(){&color(red){約六倍のスピードで爆走させたり、}} ハイレベルの黒魔法使いが集まって厳重な警戒の元に召喚する超危険な悪魔を&bold(){&color(red){ノリでなんとなく呼び出してしまったり}}と枚挙に暇がない。 さらに恐ろしいことにこの能力はまだまだ発展途中であり、トンデモ天才集団のネクログラント黒魔法社のメンバーですらフランツの才能に驚きまくっている。 しかし本人は就職するまで黒魔法に関する認識があまりなかったためにその才能を鼻にかけることはなく、 元来の愚直とも言える真面目で優しい人柄から、彼と深く関わった人たちからは例外なく無類の好意を寄せられている。 感性は一般人そのもので、ぶっ飛んだキャラばっかりなこの物語では貴重なツッコミ役でもある。 &font(l){お前のどこがコミュニケーション能力皆無の元就活生なのだと問い詰めたい。} また学生時代に真面目に取り組んでいたおかげで、黒魔法の習得後も白魔法の使用も学生レベルなら可能であり、そのことが状況の打開につながったことも。 自主的に白魔法の学習も始め、2年目には「白魔法も使える黒魔法使い」という今後の自身の方向性を見出している。 尚、本人は自制しようと頑張っているものの、黒魔法が性的な行為に非常に寛容なことも相まって、 &bold(){登場する女性キャラのほぼ全てと&color(red){肉体関係を結ぶという}}この手のラノベでも類を見ないヤリ手ぶりを見せつけている。 ●&bold(){セルリア・オルベイン} 魔界に住む上級悪魔の1つ「[[サキュバス]]」の女の子。 露出度の高い非常にけしからん格好をしているが、育ちがいい故かそんな見た目に反してとても礼儀正しい性格。 自分を召喚したフランツにベタ惚れしており、使い魔としての業務を甲斐甲斐しく行うのは勿論&bold(){[[サキュバス的な行為>セックス]]を&color(red){召喚初日以降ほぼ毎晩のようにフランツに求めている。}} 一方で上級悪魔としての実力は本物で、人間では到底扱えない黒魔法を駆使することで大抵の魔法使いやゴロツキはこの娘一人で何とかなってしまう。 サキュバスらしくエロイことには寛容かつ敏感であり、フランツが他の女性と[[サキュバス的な行為>セックス]]を行うことを許すどころかむしろ&bold(){喜んでいる。} そして本人はフランツ一筋で、後述するインキュバスのハルバルドとのお見合いでは、どこまで彼に迫られてもその想いが揺らぐことはなかった。 因みに&bold(){「露出度の低いサキュバスなどあってはならない」}というポリシーの持ち主であり、 それが原因で寒冷地や風通しが良すぎるドラゴンスケルトンでの移動で&bold(){&color(red){何度か凍死しかけている}}。 クルーニャを鬱から救おうと連日必死の努力をするフランツの姿に覚悟を決め、 サキュバスが人間との間に真実の愛を結んだ時に生み出される秘伝「灰色魔法」を伝授するため、フランツと夫婦の契りを交わす。 その後は主従関係やサキュバス的な行為についての姿勢こそ変わらないものの、プライベートではフランツを「あなた」と呼ぶようになった。 ●&bold(){ケルケル} ネクログランド黒魔法社の代表取締役。魔界の猟犬ケルベロスの一種で、人間界にいるときは人間の姿に擬態している。 見た目は犬耳の16~7歳くらいと表現されるくらい幼いが、実際の年齢は&bold(){&color(red){約5世紀}}。 非常に軽い性格でよくジョークを連発するが、一方で5世紀も生きて様々な人生経験を積んできたせいかかなりの人格者でもあり、 フランツを始めとした才能がありながらもあらゆる事情で路頭に迷いかけていた人たちを採用し教え諭しており、 若者の深刻な黒魔法離れを解決すると同時に、偏見を持たれやすい黒魔法を社会のために貢献させようと努力しており、社員からの信頼は非常に厚い。 そして黒魔法の技量も作中トップクラスであり、会社や社員に危害を加えようとする輩には一切の容赦なく徹底的に叩きのめす冷徹さも併せ持っている。 フランツのことはリーザから聞いていたこともあり、黒魔法の才能だけでなくその人柄を非常に高く評価している。 因みにフランツとは「黒魔法継式」という名目で&bold(){&color(red){何度かサキュバス的なことを行っている}}。 ●&bold(){ファーフィスターニャ} フランツが初めて出会ったネクログラント黒魔法社の会社員。使い魔は巨大なフクロウ「モートリ・オルクエンテ五世」。 「首くくり沼」と呼ばれる沼の掃除管理を主な業務として行っている。 ぱっと見は20歳前半の麗しい女性だが、胸のサイズを生贄に黒魔法でアンチエイジングを行っており、実際の年齢は&bold(){&color(red){およそ75歳}}。 内気でマイペースだが無感情というわけではなく、温和で優しい性格でフランツとも割とすぐに打ち解けた。 &bold(){57年前}まで王都国際魔法学校に所属しており、友人や教師に恵まれそれなりに充実した学生生活を送っていたものの、 元来のダウナーな性格が災いして&bold(){面接50社落選というフランツを超える戦績で就活に失敗してしまい、}失意のままカフェで黄昏ていたところケルケルに出会いネクログラント黒魔法社に入社した。 「立体魔法陣」と呼ばれる白魔法でも理論だけで実用化されていない超高等魔法の達人であり、 「履くと疲れが一瞬でとれる靴下」「魔族の本気の一撃を防ぐ防御用靴下」「お酒の発酵を促進させて醸造時間を短縮させる布」といった、 量産されれば業界に革命がおこるトンデモグッズを次々と生み出している。 この技術はフランツですらいまだに習得できていない(これに関してはフランツの能力云々ではなく&bold(){ファーフィスターニャの教え方が壊滅的に下手すぎるというのもあるが})。 作品初期から登場し、初登場以降もちょくちょくフランツと絡みがありながらも長らく彼と(裸を見られるといったハプニングはあったが)体の関係はなかったが、 社員旅行でついに&bold(){&color(red){一線を越えてしまった}}。 ●&bold(){トトト} ドラゴンスケルトン運輸部門に所属するダークエルフの女性。相棒はドラゴンスケルトンの「天翔号」。 白髪のツインテールに褐色の肌、そしてほぼ下着の露出度の高い恰好が特徴的な活発な女性。 非常に若々しい容姿だが、年齢は&bold(){&color(red){93歳}}&font(l){この会社こんな人たちばっかりである。} ダークエルフは非常に長命な種族であり、彼女も種族の中ではまだまだ若いらしい。 かつては厳しい両親と閉鎖的なエルフの社会に反発し、ドラゴンスケルトンで爆走する走り屋&bold(){ 「癒愚怒羅獅流(ユグドラシル)」}(現実世界で言う暴走族)の一員として活動していたが、最も親しかったエルフの友人を事故で喪ってしまい、 その死を友人の両親が&bold(){身内の恥}と吐き捨てたことで地元に見切りをつけ王都に出奔した。 まともに就職できずに安酒場で酌をしていたところケルケルと知り合い、自らの強みを生かそうとケルケルがドラゴンスケルトン運輸部門を設立し、そこに引き込まれる形でネクログラント黒魔法社に入社した。 天翔号とは&bold(){「ラブラブ」}と自称するほど相性がよく、走り屋時代から長い間ずっと愛用している。 戦闘においては黒魔法よりも体術の方が得意なようで、一度[[盗賊]]団を相手取ったときには&bold(){物理攻撃で全員ぶっ飛ばしてしまった。} またエルフとして緑魔法の行使も可能。 私生活はかなりだらしがなく、一度月給全てを一夜で飲み代に溶かしたことがある。 そして&bold(){&color(red){裸族}}。家で全裸は勿論酔いが回ると所かまわず脱ごうとする困った悪癖の持ち主。&font(l){いいぞもっとやれ} サキュバス的なことにはかなり寛容で、フランツとは出張で出会ったその日に&bold(){&color(red){セルリアを混ぜた三人でまぐわって以降ちょこちょこヤッている}}。 ●&bold(){メアリ} ベビードールと大きなリボン、そして蝙蝠のような羽が特徴的な悪魔っ娘。 ケルケルより幼く愛らしい見た目をしているが、その正体は&bold(){名状しがたき悪夢の祖と呼ばれる悪魔であり、召喚者の要望に従ってあらゆるものを&color(red){6万6千6百の軍勢で滅ぼしてしまうとされる超危険な存在。}} ちなみに実年齢は、&bold(){&color(red){フランツの人生を100倍しても足りない}}くらい。 間違いなく作中最強クラスの実力者で、ケルケルですら初めて会ったときは動揺と恐怖を隠せずにいた。 しかし、そんな大それた異名と恐ろしい実力とは裏腹に結構話の分かる人物であり、人間社会の不条理に怒りをあらわにするなど意外と良識がある悪魔である。 外見からは想像しにくいが中性的な口調で喋り、クールな雰囲気を醸して斜に構えていることが多い。 そして長年生きてきたが故に洞察力もかなりのもので、彼女の助言が問題発覚の大きな糸口になることも多い。 思ったことをズバズバ言うので口が悪い印象を持たれがちでもあるが。 かつて魔界の実の兄に恋しており、想いを伝えたところ「妹の教育に悪い」と自分の元から去ってしまい、 それ以降兄のことを考えると悪夢ですぐに目が覚めるようになってしまい、その悪夢を周囲に拡散させてしまったことで、「名状しがたき悪夢の祖」と呼ばれるようになってしまった。 前述のとおり強大な悪魔である事は間違いなく、国家最高クラスの黒魔法使いたちが厳重な警戒の元召喚するもので本来は簡単に召喚できるものではないのだが、 フランツが『黒魔法使いの基礎知識 新社会人応援編』を基に&bold(){その場のノリと勘に頼って詠唱したところ本当に呼び出されてしまい}、 なし崩し的にフランツと行動を共にするようになる。 その後、王都にはびこる[[ブラック企業]]を配下のミニデーモンを駆使して社会的に滅ぼすことに成功したことで魔界に帰れるようになったのだが、 フランツの膝枕や抱き枕で不眠症が解消されたことで魔界に帰らずしばらくフランツのところにお世話になることに決め、そのままネクログラント黒魔法社に入社する運びとなった。 フランツに関しては当初は「お兄ちゃんに似ている」という認識だったものが、 彼としばらく行動を共にするうちに兄の代わりではなく1人の男として好きになってしまい、正式に同居が決まった初日に&bold(){&color(red){サキュバス的なことをして以降何度かヤッている。}} 因みにセルリアと違いフランツが他の女とサキュバス的なことをすることは結構嫌なようで、特に後述のアリエノールに対しては露骨に警戒心を抱いている。 ただし同居人でもあるセルリアには、彼女の愛が深く広すぎて対抗心が湧かないようで、関係は良好。 ●&bold(){サンソンスー} フランツの故郷「ライトストーン」の海辺の管理を担当しているワニ獣人の女性。 使い魔は巨大な亀「ン・ンダーロ・ンドロ」。 彼女の部族は10歳まで女も男として育てる風習があり、その名残で[[一人称は「ボク」>ボクっ娘]]。 レオタードと青い長髪が特徴的な凛々しい女性だが、後述するように中途採用な上ファーフィスターニャが「先輩」と呼んでいることから少なくとも&bold(){80歳は超えている}と考えられる。 かつてはとある青魔法会社に入っていたのだが、その会社がいい加減な仕事ばかり行っていたせいで子供が溺死しかけてしまい、その件で会社に物申したところ逆恨みで嫌がらせを繰り返され退職してしまった。 その後は同じ地方で青魔法の会社に就職できず、地方のしがらみから逃れるために王都に向かったところ酒場でケルケル社長に出会い、 一度は断ったもののケルケルの熱意に押されネクログラント黒魔法社に入社した。 青魔法の技量は元々高かった上、入社後に必死の努力で黒魔法の習得に取り組んだこともあり、 2つの魔法を組み合わせて超巨大なサイズの島サメ数匹を相手取ることが出来る等双方非常に優秀な能力の持ち主。 因みに社長とはフランツと同じく&bold(){&color(red){黒魔法継承式をしっかり行ったらしい。}}キマシtry 本人は非常に初心でストレートな下ネタは顔を真っ赤にするほど苦手だが、 社員旅行で&bold(){フランツとサキュバス的なことをした時には&color(red){凄い積極的だった。}} ●&bold(){レダ} ポニーテールに頬の十字傷が特徴的な美女。 一人称が「拙者」といった風に喋り方が非常に古風であり、その正体は悪党や泥棒といった絶対悪からのみ盗みを働く義賊&bold(){「十字傷のレダ」。}&font(l){[[人斬り抜刀斎]]ではない} 元々流浪の義賊だったところケルケルに知り合いネクログラント黒魔法社に裁量労働制の社員として入社、 各地を放浪しながら黒魔法に関する取材や編集を行いそれを黒魔法業界の雑誌に提供している。 因みに『黒魔法使いの基礎知識 新社会人応援編』を執筆したのも彼女であり、図らずもフランツとメアリが出会うきっかけを作った遠因ともいえる。 幼少期は親の顔を知らず施設に預けられていたのだが、施設の管理者から他の子どもたちと共に凄まじい虐待を受けながら育っており、 虐待の末命を落とす子供たちを見てきたことから強くなることを決意し、施設を出た後に道場に通いながら[[剣]]の腕を磨き、義賊として生活をするようになった。 ライターとなった後は施設が公金の不正受給していた件と虐待の事実をすっぱ抜いたらしく、今の施設は多少まともな運営になったとのこと。 悲惨な幼少期を過ごしたせいか非常に正義感が強く、悪党を見ると後先考えず突っ込もうとする血の気の多い面もある。 その一方で社会悪に真っ向から立ち向かうその姿勢は多くの人物の憧れの対象となっていて、本来彼女を取り締まるはずの警察内部ですら彼女のファンは多いらしい。 元々ちゃんと教育を受けていないこともあって、当初は魔法を使うことはできなかったが、 入社後に血の滲むような努力を重ねたことで今では「悪徳払い」といった&bold(){自分で黒魔法を開発する}という並みの魔法使いを遥かに凌駕する技術の持ち主。 加えて剣の腕も超一流で、作中では&bold(){2ダースは超えるであろう人数の盗賊団を1人で全員叩きのめしている。} 尚、フランツとはライトストーンのパワースポット騒動で行動を共にしていたのだが、 ネクログラント黒魔法社の社員では唯一彼とサキュバス的なことは未だしていない。 年齢は&bold(){&color(red){秘密}}。彼女も黒魔法でアンチエイジングを行っているが、絶対に喋ろうとはしない。 **&bold(){その他登場人物} ↓以下時系列順に紹介 ***「白魔法の就職先が決まらないけど、黒魔法ならいけそう編」 ●&bold(){リーザ} 王都国際魔法学校の学生寮の食事担当。 年齢は二十になるかならないかとことだが、寮では彼女のことを「リーザちゃん」と呼ぶ決まりになっている。 愛らしい容姿でファンも多いらしいが、何でもかんでも特大サイズの食事を寮生に出してくるらしい。 努力を重ねてきたフランツのことを常に気にかけており、彼が就活が上手くいかずに悩んでいたところ、倍率が低い黒魔法への就職を勧め、フランツにケルケルを紹介した。 フランツの人間性をケルケルに何度も伝えていたらしく、あらゆる意味で彼女はフランツにとって大恩人であると言える。 フランツに対しては少なくとも友人以上の好意を持っていると思われるが、 意外なことに1話から登場しているにもかかわらず彼とサキュバス的な行為はしていない。 (まあ彼女は黒魔法使いでもないし、フランツは無理矢理迫るタイプでもないのだが) ●&bold(){ドルク} フランツの同級生。 とある貴族の生まれだが、5男という立場故に家族内の立場は低く、半ば追いやられる形で学校に入学したらしい。 学内ではフランツよりも成績はよく、ホワイトゴーレムと呼ばれる巨大な使い魔を使役できた唯一の学生だったのだが、 フランツが突然上級悪魔であるセルリアを召喚したことを認められず、自身が所有する男爵の地位を懸けて彼に使い魔を合わせた2対2で決闘を申し込んだ。 しかし、セルリアの圧倒的な実力の前にホワイトゴーレムもろとも完敗。 その後はフランツの実力を認め、卒業式ではお互いに健闘をたたえ合った。 因みに「負けたらセルリアを1週間ドルクに渡す」というフランツ側の(というよりセルリアが勝手に言い出した)条件を聞いたときに&bold(){&color(red){生唾を飲み込んでいた}}ことから恐らく相当のムッツリである。 ***黒魔法の会社に就職しました編 ●&bold(){クルーニャ} フランツと同い年のそばかす少女。 かつて付き合っていた男に散々貢いだ挙句金を持ち逃げされてしまい、失意のまま首くくり沼に身を投げようとしたが、 フランツの体を張った説得を受けたことで思いとどまった。 その後はフランツの紹介もあり、ネクログラント黒魔法社に掃除婦として住み込みのアルバイトをすることになった。 自身を命がけで助けてくれたフランツにストレートに告白するが、&bold(){セルリアが常に傍らにいる現実を目の当たりにしてしまい}、 その恋は物の数日で打ち砕かれてしまった。 そういった事情もあり、フランツとはサキュバス的な行為は行っていない数少ない人物。……だった。 WEB版ではその後の出番が片手で数えるぐらいしかなく影が薄いが、文庫本では出番が少しだけ増加。 しかし今度は&bold(){ブラックバイトに不当に働かされ体に限界がきてぶっ倒れるという}更なる不幸に見舞われる羽目に……。クルーニャちゃんに幸あれ。 その後はメアリの活躍により残業代をしっかりもらって退職。ちゃんとしたバイトで元気にやっている。 新年度に入りついに正社員としての働き口を見つけるが、今度はそこがパワハラ企業で、&bold(){勤めだして2ヶ月で鬱病を患い部屋から出られなくなる}というみたび目の不幸に。哀れ……。 ケルケルとレダの活躍により労災認定を受け退職するも、心の病を残した。 彼女のために向精神魔法である白魔法を習得しようとするも上手くいかないフランツを慰めるが、 最終的に彼が新たに授かった灰色魔法のおかげで快方に向かい、明るさを取り戻すことができた。 例の会社を明るく堂々と罵れるまでに回復し、その勢いでフランツと&bold(){&color(red){とうとうサキュバス的な行為をして}}しまった。 ***サキュバスのお見合い編。 ●&bold(){リディア・オルベイン} シニヨンの髪型が特徴的な魔界の名家オルベイン家のサキュバスでセルリアの姉。 清楚で礼儀正しいセルリアとは対照的に非常に軽い性格で、しきたりにうるさい家風に反発しているが、根は非常にまっすぐで純情。 セルリアのお見合い騒動では真っ先にフランツたちに協力し、全てが終わった後は妹を守ってくれたお礼と称して風呂場で&bold(){&color(red){サキュバス的なことをした}} その後「自分探しの旅」という名目で人間界に滞在し、そこでアイドル会社を騙った人身売買業者に売られそうになるも済んでのところでフランツに助けられ、 そのお礼も兼ねて&bold(){&color(red){セルリアを混ぜて三人でサキュバス的なことをした}}。 ●&bold(){セルリアの父} ロマンスグレーのダンディなインキュバス。 非常にノリの軽いチョイ悪オヤジといった感じだが、これはキャラ作りの一環であり、 実際はサキュバスやインキュバスの格式を重んじる厳格な性格。&font(l){しかしノリの軽さは元来の性格っぽい} オルベイン家の勢力拡大のために後述するハルバルトとセルリアのお見合いを強引に進めた。 フランツとリディアの説得には取り付く島もなかったものの、お見合いが台無しになった後はハルバルトの家の現状を知り逆にフランツに感謝の意を表した。 ●&bold(){ハルバルト} セルリアのお見合い相手であるインキュバス。 仕草がいちいちキザったらしいが、フランツが敗けを認めるほどの凄まじいイケメン。 人間界の貴婦人たちの愛人としてかなり稼いでおり「マダムキラー」と呼ばれている。 だが、夫の愚痴をセットで聞かされることに嫌気がさしてしまい、それに伴い魔界での事業も上手くいかなくなって借金が膨らんだことで、 オルベイン家の莫大な財産を手に入れるべくセルリアとのお見合いに臨んだ。 セルリアに対してはキザで紳士的な態度をとっていたものの、セルリアが自分のものにならないと悟るや否や[[洗脳]]魔法を仕掛け思いのままにしようとする。 しかしこいつ、上述のマダム相手に心が荒みきった結果現在は&bold(){重度のロリコンであり}、メアリが呼び出したミニデーモン軍団たちを目の当たりにしてセルリアを「年増」と罵ったことで馬脚を現しお見合いは破談。 腹いせにフランツを殺そうとするも、ファーフィスターニャとケルケルのお守りによって返り討ちに遭い逆にボコボコにされてしまった。 ***男爵になってたので領地行ってみた編 ●&bold(){ホワホワ} フランツが男爵の地位を得たことで領主となった土地「ファントランド」の沼にすむ沼トロールの女の子。 沼トロールの習性なのか感情表現が乏しく、片言な言葉と語尾につける「がうがう」が特徴的。かわいい。 遥か昔からファントランドの沼に50人の仲間と共に住んでいるが、住民登録をしているわけではない。 当初は村人たちともあまり接触はしていなかったが、ファントランド再開発の騒動後に村人と融和がはかれており、 現在はファントランドが王都の片隅に出店した居酒屋「田舎家」でウェイトレスとして働いている。 仲間の住処である沼を守ってくれたフランツには最初は&bold(){キスと顔面ペロペロするだけの}&font(l){いやそれでもすごいうらやましい}&bold(){関係だったのだが}、 田舎家のみかじめ料騒動が解決した後&bold(){&color(red){ついにヤってしまった。}} ***黒魔法業界の新人研修編 ●&bold(){アリエノール・カーライル} フランツが黒魔法の新人研修で出会った白髪の女性。自称フランツの好敵手。 フランツに対してはやたら尊大な口調だが、目上の人間に対しては借りてきた猫のようにめっちゃへりくだる。 &font(l){誰も知らないほどの超田舎である}「モルコの森」では著名なカーライル家出身で、 家業を継ぐために黒魔法使いになったらしいのだが、正直に言って&bold(){魔法の腕前は平々凡々。} 使い魔である青色のカラス&bold(){『青鴉のリムリク』}にすら軽くバカにされている。 一方で料理の腕は超一流で、幼いころの夢は「レストランを開く」だったらしい。 地元では比較対象になる黒魔法使いがいなかったため当初はプライドが人一倍高かったものの、 才能の塊であるフランツに&font(l){半ば自滅する形で}悉く敗北して以降はそういった面は鳴りを潜めつつある。 自分に魔法の才能があまりないことは薄々自覚しており、自分の夢に実力が追い付かないことにかなり不安を抱いているが、それでも大好きな黒魔法のためにひたむきに努力を重ねる非常に一途な女の子である。 &bold(){[[ツンデレ]]で[[ドジっ娘]]で[[チョロイン>ちょろイン/チョロイン]]、そしてスタイル抜群の美女という属性の塊のようなキャラであり、} 登場キャラクターの中でも人気はかなり高い。 初登場時はフランツとは&font(l){一方的な敵意だったが}険悪な関係だったものの、 新人研修最終日に&bold(){&color(red){フランツとサバトを行ってからは何度かヤッていて}}、着実にフランツとフラグを重ねている。 一方のフランツ側もアリエノールに対しては他のゲストキャラとは明らかに異なる態度をとっており、メアリは勿論のこと浮気バッチこいなセルリアですら少しばかり嫉妬しているらしい。 ●&bold(){焚刑のエゼルレッド} 黒魔法協会の会長。白い毛に全身が覆われたいかにも魔族のような出で立ちだがれっきとした人間。 いかつい見た目とは裏腹に結構ノリの良い好々翁で、自分のことは親しみを込めて「焚刑」と呼ばせている&font(l){エゼルレッドでいいじゃん}。 その一方で黒魔法の衰退を非常に憂いており、新人研修で述べた通り優秀な黒魔法使いの育成に尽力を注いでいる。 黒魔法の一大イベントには必ず登場しており、そのたびにしょーもないギャグをかましていくおじいちゃん。 ちなみに「黒魔法協会」は改革派の黒魔法企業のみによる業界団体であり、最大規模の業界団体「中央黒魔法委員会」とは別に存在している。 ***フランツ、実家に帰省編 ●&bold(){コルタ} フランツの父親。ライトストーンで会計士として勤務している。 非常に硬派な頑固おやじで、フランツもかなり厳しく育てられてきたのだが、 これは周りから言われ続けてきたことで演じていただけであり、本性は&bold(){&color(red){どうしようもないドスケベオヤジ}}。 フランツがセルリアを始めとした女性社員を大量に引き連れて帰省した時にその本性を爆発させてしまい、以降はオープンスケベオヤジとしてフランツの胃と家族の絆にダメージを与え続けていくようになった。 特にセルリアがお気に入りのようで、フランツと同じくサキュバスを呼び出そうとして夜な夜な黒魔法の詠唱実験を行い住民を不安に陥れるという傍迷惑な行動をしたことも……。 会計士としては非常に優秀であり、その仕事に対する熱意と真面目さはフランツから未だに尊敬されている。 (実際には&bold(){そこしか尊敬できるところがない}と内心吐き捨てられているのだが) ●&bold(){ミルキ} フランツの母。 フランツにセルリアという女性が出来たことをものすごく喜んでおり、早く孫の顔を見せろと事あるごとに迫っている。 一方でフランツのただれた女性関係を心配したり、突然ドスケベオヤジに豹変したコルタに頭を悩ませたりと割と常識人。 コルタに対してはセクハラ発言をするたびに容赦ない折檻を浴びせているものの、一応まだ夫婦仲は良好のようである。 ●&bold(){ご先祖様} フランツの先祖で、&bold(){歴史上でも非常に稀有な才能を持った黒魔法使い}。 フランツの黒魔法の才能のルーツでもあるのだが、家系図からは完全に抹消されており、フランツもその存在を知らなかった。 &bold(){重度のシスコンであり、就活の際の面接で好きなものを聞かれた際に&color(red){「妹」}と馬鹿正直に答えたことで全部落ちてしまい、} それを逆恨みしたことで国家転覆を企むようになる。 一度メアリの兄である「闇より黒き冥界の鳩」を呼び出すことに成功するも、 &bold(){妹に対する認識の違いで喧嘩別れしてしまい}(ちなみにメアリの兄も&color(red){こいつに負けず劣らずのシスコンである}が自制心はある)、 結局国家転覆計画がバレて捕まり処刑されたらしい。 &font(l){黒魔法の3Kの内キモイ・キケンの認識が強化されたのはこの人のせいかもしれない……} しかし死して尚その潜在意識はフランツの中に残っており、 フランツに新たなる魔法を突然授けたり、フランツの体を媒介にして&bold(){ライトストーンのデフレを加速させる地味だが確実に経済を破壊する魔法}を発動したりしたが、 フランツとメアリの全力の茶番によって成仏した。 ……と思われたものの、その妹に対する偏執的な思いは未だにフランツの中に残っており、 図らずも彼の危機を救っている。 因みにweb版ではフランツへの嫉妬のパワーでガイコツとして復活し彼としょーもない激闘を繰り広げたが、&bold(){単行本版では後述の改革伯の真面目な話に差し替えられた}。 ●&bold(){改革伯} ライトストーンの政治経済を治める領主。WEB版では未登場だったが、単行本版では上述の先祖の出番を少し削ったところに登場した。 親の代変わり直後からライトストーンの改革に尽力することを住民に約束しており、就任当初は圧倒的な支持を得ていたものの、 教育や福祉の発展のために大規模な増税を行った。 その結果、医療費や教育費を安くすることに成功したものの、ライトストーンに深刻なデフレーションを引き起こしてしまい、 住民の一部からは蔑称で「改革伯」と呼ばれている。 自らライトストーンに赴いて増税の必要性を住民に説明したり、 夜遅くに訪ねてきたフランツたちを門前払いすることなく招き入れて話を聞こうとするなど、権力に胡坐をかいた暴君では決してない。 ライトストーンの大規模なデフレ騒動の後にフランツと面会し、減税を求めるフランツに最初は難色を示していたが、 フランツが先祖の意思によって意図せずデフレを引き起こしたこと、これがデフレを「加速」させる……、 つまり&bold(){数年後にライトストーンが確実に同レベルのデフレスパイラルに陥る事}を伝えられ、 デフレの体現者たるフランツの説得と、増税での税収が芳しくなかったこともあって減税への方向転換を考えることを約束した。 ***アンデッドのタダ働き?編 ●&bold(){ヴァニタザール} トラのような仮面を被った黒魔法使いで「ヴァニタザール開発」の代表。 素顔はフランツたちと年が変わらないような顔立ちだが、&bold(){&color(red){実際はケルケルと同世代。}} ケルケルとは顔なじみであり、互いに「ヴァニー」「ケルー」と愛称で呼び合う仲。 長年生きてきた中で紫魔法も習得しており、地上では比肩するものがいない凄腕ネクロマンサー。 昔はケルケルと同じく理想と熱意に溢れた仕事人で、困った人を積極的に雇う聖人君子としてベンチャー企業の世界でも有名だったのだが、 かつてのアルバイトとして雇った子が&bold(){大型窃盗団の構成員で、&color(red){会社の金を奪われた挙句会社に火をつけられ全てを失ってしまう。}} その後も傷心に塩を塗り込むように何度も何度も人に裏切られた結果、「お金しか信用しない」と言い放つほどに心がねじ曲がってしまい、労働環境の法整備が遅れている地上で、人として認められていない大量のアンデッドを無賃金で奴隷労働させていた。 やり方は人道を完全に外れていることに疑いの余地はないがあくまで法は守っているため、当初はフランツたちも手が出せなかったものの、 フランツたちが同じく法の抜け穴を突いた作戦にシフトした瞬間彼らを始末しようと動き出す。 しかし、前述のフランツのご先祖様の&bold(){妹に対する偏愛が強すぎて}紫魔法が上手く機能せず、さらにアンデッドたちの反逆にあって完全に戦意を喪失。 再び事業失敗の憂き目にあったものの、フランツの助言とケルケルの後押しもあって憑き物が落ちたように一から再出発することを誓った。 元々年下好きな上に依存心が非常に強く、そして&bold(){サキュバスであるセルリアを超えるほどの冒涜的な知識を有しているようで、} この一件以降自身の理解者となってくれたフランツと&bold(){業務監査の名目で&color(red){何度も悪徳を重ねまくっている。}} あまりにもヤリまくったせいかフランツは&bold(){&color(red){ヴァニタザールの体で触っていないところはどこもないらしい}} 最近はマニアックすぎる自社製品で調教&bold(){&color(red){される}}のが好み。もうダメだこの人。 ***食えなくなった同級生編 ●&bold(){ソント} フランツの学生時代の友人。 在学中はフランツより成績は悪かったものの、なんとか白魔法の中小企業に就職。 しかし、それはただのバイトで長続きせず、その後も職を二転三転しながらとうとう貯金が底をついて公園で黄昏ていた。 フランツの手助けもあって再就職先を探していたものの、これまでの職歴から、フランツに&bold(){「魔法使いとして未熟だから仕事が長続きしなかった」}という事実を突きつけられ、フランツの説得もあって地元に戻って魔法以外の職を探すことを決めた。 ほとんどの章が大体[[ハッピーエンド]]で終わることが多いこの作品で、&bold(){専門職に必要なスキルがなかったせいで夢を諦めてしまった彼の存在は、} 彼に引導を渡したフランツの心に強く残ることに……。 *&bold(){◆コミック版} 2017年10月30日から2022年6月27日まで、前述のとおり基本無料マンガアプリ「&bold(){マンガUP!}」で出水高軌氏作画で毎月二回月曜日更新でコミカライズされていた。 基本的には原作準拠なものの、この作品の最大の特徴は&bold(){原作ではぼかし気味に描かれていたサキュバス的な行為が&color(red){直接的に描かれており、}} 出水氏の可愛らしい作画も相まって非常に背徳的なものになっている。 Twitterや各サイトの広告でこの作品を知った人も多いのではないだろうか?&font(l){私はそのクチでした} 乳首や局部は残念ながら&bold(){黒いアンチキショウ(通称黒海苔)で隠されているが、} 原作者の森田氏によれば単行本化されれば&bold(){黒海苔は外れるとのことなので}気長に待とう&font(l){ひゃっほい!!} そして実際に発売された単行本では公約通り海苔魔法はきれいさっぱり解除され大変けしからんことになった…&font(l){いいぞもっとやれ} しかし、今度は&bold(){地平を埋め尽くすほど大量の回収された海苔の処理がネクログラントの皆さんの新たなお仕事になった}とか……。 追記、修正は黒魔法で就職してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 新しく作成しました。項目作成にあたって原作を突貫で読んだので情報が多すぎて読み辛かったり、逆にこの情報が足りないといったところがあれば追記修正お願いいたします。 -- 名無しさん (2018-01-15 00:47:04) - ノクターンじゃないのか… -- 名無しさん (2018-01-15 01:17:45) - とりあえずこの項目を見て思ったこと「川村ヒデオより就活に失敗したハーレム男子がいるのか…」 -- 名無しさん (2018-01-15 01:37:39) - ↑まさか、それを目安にして数を設定したわけじゃないよな?だとしたら設定の仕方が雑魚すぎる。 -- 名無しさん (2018-01-15 05:54:15) - この作者、なろう出身どころか重めの雰囲気のジュヴナイルでデビューしたプロの商業作家だからなあ 外様だからこそ尚更に「なろうらしい」ものを意識してやってるのではないかと -- 名無しさん (2018-01-15 12:35:54) - 複数連載でどれも売れてるって作者凄いな・・・小説の方はちょっと合わなかったが漫画の方は期待出来る -- 名無しさん (2018-01-15 14:11:29) - ↑4「このすば」、「劣等生」、「ダンジョン出会い」これでどんなジャンルとか内容とかわかるの? -- 名無しさん (2018-01-15 16:15:51) - なろう読者では無いけどタイトルで内容がある程度察せられるのは大事だと思うけどなぁ…。SF小説が好きなんだけど、タイトルと表紙だけじゃどれがSFなんだか分からなくて困る事多いもん -- 名無しさん (2018-01-15 20:06:44) - ↑だから「あらすじ」があるんだよ。要するにあらすじすら読んでくれないタイプに適応したのがタイトルの長大化ってことだな -- 名無しさん (2018-01-15 23:43:41) - 世の中には「北京の秋」)(※作中に北京も秋も登場しません)なんて小説もあるらしい。そこまでとは言わずとも、「蒼穹のカルマ」なんてシンプルカッコイイタイトルで、7割半コメディやってる作品もあるが、そういうのも増えていいと思うの。 -- 名無しさん (2018-01-16 08:16:32) - まあ星の数ほどあるであろう作品のあらすじを1つ1つ読む気が起きない気持ちはわからんでもない -- 名無しさん (2018-01-17 18:59:40) - スライムでレベル100の奴は読んだことあったけど、この作者他の作品も同じような感じなのね。 -- 名無しさん (2018-01-17 19:05:16) - 解説文読んでて「これノクターン発じゃねぇの!?」って思ったのは私だけではない筈… -- 名無しさん (2018-07-10 12:43:23) - ↑実際にノクターンとかR-18で出してたら名作間違いなし、一般書籍として見るとエロがいらないとかレビューされてたりで草生える。そしてこんだけ長いタイトルでも上には上がいる模様 -- 名無しさん (2018-08-07 01:09:56) - ↑6 最近は本にシュリンクかかってたりして、そもそもあらすじを読めないことも多いんだ -- 名無しさん (2019-01-11 22:37:51) - 夢のような企業だけどさ、ブラックになる要素ってかなり孕んでるよね企業。従業員殆どが替えの効かないスペシャリストだから属人化は避けられないし、フランツが替えの利く人材かと言われると全然そうじゃないし -- 名無しさん (2019-03-05 17:45:27) - 違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2020-05-20 20:14:22) - コミック版はエロ度が高めで気軽に薦め難いところもあるけれど、全体的にユカイツーカイな話運びで、なおかつキャラたちの仕事への真摯な想いが胸に響いてとても面白い。深夜枠でアニメになってほしいくらい。 -- 名無しさん (2022-06-22 11:05:58) - 漫画版連載完結おめでとう。最後のコマでタイトル回収するのが良かった。 -- 名無しさん (2022-07-15 21:49:53) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2018/01/15 (月) 0:45:20 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&sizex(5){&font(silver){白魔法}&font(#ff0000){の就職先が決まらないけど、}}}} #center(){&bold(){&sizex(5){&color(black){黒魔法}&font(#ff0000){なら行けそう}}}} 「若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!」とは、小説投稿サイト&bold(){「[[小説家になろう]]」}にて掲載されている[[ライトノベル]]。 ジャンルはハイファンタジー。 作者は「ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート」でMF文庫Jからデビューし、 なろうにて、「[[スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました]]」や「織田信長という謎の職業が魔法剣士よりチートだったので、王国を作ることにしました」等の&font(l){やたらタイトルがなっがい}作品を多数掲載している森田季節氏。 現在ダッシュエックス文庫にて単行本が六巻まで発行されており、 基本無料マンガアプリ「マンガUP!」でコミカライズ版も発表されている。(内容は後述) *&bold(){概要} ひょんなことから待遇、環境ともに最高の職場に就職した青年フランツを主人公にしたハーレムコメディ。 &bold(){&color(red){R15指定}}がかかるちょっと過激なHな描写や、 社会や知り合い、そして同僚や会社に仇なす不埒な輩を&font(l){少しご都合主義な展開で}次々と蹴散らしていく痛快な作風が特徴。 一方で、熱意や意欲だけでは乗り越えられない現実や、社会にまかり通ってしまっている不条理や理不尽なども痛烈に描かれており、 単なるハーレムものではないブラックな描写も見どころの一つである。 *&bold(){あらすじ} [[魔法学校]]が卒業間近にもかかわらず、白魔法での就職先が決まらない青年フランツは焦っていた。 そこで彼はダメ元で、&bold(){キモイ・キタナイ・キケンの3K魔法業界}と言われていて、全然人気のない黒魔法の会社を受けた。 すると、その会社は若者でも快適に働けるように、職場環境を改善しまくっていた。しかも、フランツと黒魔法の相性がよくて、上級使い魔の[[サキュバス]]まで召喚してしまう。 就職できない彼をバカにしていた同級生をやり返しつつ、かわいい[[ケルベロス]]娘の上司や、使い魔の[[サキュバス]]と楽しく、ゆるく社会人生活をはじめます。 ―――原文ママ *&bold(){◆魔法解説} この世界での魔法は、「&color(black){黒}・&color(silver){白}・&color(red){赤}・&color(blue){青}・&color(green){緑}・&color(purple){紫}・&color(gold){金}」の七種類に分けられていて、それぞれ用途や分野が非常に多岐にわたる。 また複数の魔法を組み合わせた「[[虹]]色魔法」というものもあるらしいが、色に含まれないので除外されるとのこと。 &font(#000000,b){・黒魔法} 欲望に根差し、インプやワイトなどの召喚や、動物の精神を支配したり相手の肉体を弱体化させたりする魔法。 アンチエイジングだったり害虫処理など意外と暮らしに役立つ魔法も多いのだが、 一子相伝の文化が根付いていて後継者が育ちづらかった上、生贄をささげたり寿命が縮んだりといったマイナスイメージが先行してどんどん人気がなくなっていき、 先述の通り、&bold(){「キモイ・キタナイ・キケンの3K魔法業界」}とまで言われるほどの若者離れが深刻化している。 それを打破すべく最近はイメージアップに尽力しており、特に主人公フランツが勤務する「ネクログラント黒魔法社」は&bold(){「キレイ・カイテキ・カイホウテキ」}の新たなる3Kを捧げるほど社内環境を改善しまくっている。 とはいえ生贄の概念はやはり基本として残っているのは事実であり、凶暴な使い魔を召喚してしまう可能性もあるなど、危険な魔法なのは変わりない。 更に言えばイメージアップを図っているのはごく一部の企業や組織だけなようで、まだまだ「キモイ・キタナイ・キケンの3K魔法業界」という事実からは抜け出せないのが事実である。 墓場から[[アンデッド]]が出現したり、不法投棄や古戦場に残されたマジックアイテムがモンスターを生み出す事例もあり、その防止や処理なども黒魔法の担当である。そのため都市部でも需要自体はちゃんとある。 尚、&bold(){ヤラシイ系の出来事には非常に寛容であり、&color(red){[[交わる>セックス]]ことで一方が所持していない黒魔法を継承する儀式も行える。}}((主人公が黒魔法の熟練者である社長から継承を受けた際は35種類の黒魔法を覚えた。)) そのせいと養子縁組による徒弟制の名残りで母子家庭や父子家庭が増える傾向があり、そのような家庭に子供が[[魔法学校]]を出られるまでの資金が出る専門の保険制度が作られているほど。 &bold(){・&color(silver){白魔法}} この世界の大多数を占める魔法。 相手を守護したり、悪霊を浄化したりなどの聖なる力が特徴的で、高度なものになると「ホワイトゴーレム」なる使い魔を使用できる他、後述の赤魔法ほどではないが攻撃魔法もそれなりにある。 フランツが通っていた学校でもこの白魔法がメインで、一般企業のシェアのほとんどを占めている。 尤も魔法使い自体が専門職のため、メジャーな白魔法使いですら王都の人口からすれば知れている程度の人数しかいない。 作中では世間一般には魔法=白魔法という扱いだが、この物語は黒魔法がメインなのでかなり影が薄い。 白魔法の攻撃魔法は「邪悪なる者」に飛んでいく性質があるため、悪人が使うと自分自身に飛んで自爆する場合がある。 魔法の属性の対立関係により、黒魔法を習うと習得が難しくなる白魔法もある。 &bold(){・&color(red){赤魔法}} 炎を中心とした、対象を破壊することを目的とした魔法。ドラゴンの使役も出来るらしい。 戦争などで大いに活躍するのは勿論のこと、古い建造物の破壊等にも役立っており、意外と暮らしの中心に根付いている。 その一方、ギャングなどの非合法な組織の[[用心棒]]として赤魔法使いが雇われることも……。 一般的には「攻撃にしか使えそうにない」と敬遠されることも多いが、一方でその分かりやすい性質から若者の人気はそれなりにあるそうで、白魔法に並ぶメジャーな魔法の一種。 &bold(){・&color(blue){青魔法}} 魚を操ったり、波を沈めたりといった海や水に関する魔法。 ワニ獣人などは種族の性質でこの魔法を得意としており、上級者になれば巨大な波を意図的に引き起こしたり、凶暴な島ザメを配下に置くことも出来る。 尚、青魔法の会社は海の管理などを主な業務としているのだが、 競合する会社の絶対数が少ないことから&bold(){地方都市との利権でズブズブに腐敗しているところがとても多い。} &bold(){・&color(green){緑魔法}} エルフが主に使用する魔法魔法。 詳しくは描写されていないが、劇中の扱いを見るに森や山や植物園といった植物を保護、管理する魔法が多いらしい。 森林が少ない王都ではマニアックな魔法なものの、緑豊かな地方ではそれなりに仕事として需要があるらしい。 険しい山奥に入ったりするので、ある意味一番運動能力を求められる魔法とのこと。 &bold(){・&color(purple){紫魔法}} 精神支配や幻覚を見せたりするレアな魔法。 人間の精神にダイレクトに干渉したり死者の蘇生といった、黒魔法とは別のベクトルで倫理的にヤバいものも多く、学校の授業でもほとんど扱われないらしい。他の魔法と比べてはるかに習得難易度が高いのも特徴。 この魔法を突き詰めたネクロマンサーは&bold(){死者をアンデッドとして何体も蘇生させて使役することが可能で、後述するヴァニタザールは&color(red){一度に数百体のアンデッドを蘇生させて無賃金でこき使いまくってた。}} その一方で、レストラン等で客に幻影のショーを見せるといった非常におしゃれな使い方もされている。 &bold(){・&color(gold){金魔法}} 一話で存在が言及されているものの、今のところ&bold(){全く出てきていない}。 *&bold(){◆登場人物} ↓以下ネタバレ注意 **&bold(){ネクログラント黒魔法社} ●&bold(){フランツ} 本作の主人公。年齢は18歳。 海沿いの田舎町ライトストーン出身で、両親ともに魔法使いではない一般家庭の出身。 後述の同級生のドルクとの決闘に勝利した報酬として超限界集落ファンドランドを収める男爵の爵位を譲り受けている。 王都国際[[魔法学校]]に在学中は努力を重ねて優秀な成績を収めていたものの、 &bold(){面接におけるコミュニケーション能力が皆無だったせいで}白魔法での就活が全く上手くいかず、 白魔法の会社の面接で&bold(){30社以上&color(red){全部不採用}}という夢も希望もない状態が続いていたが、 学生寮の食事担当のリーザの知り合ったネクログランド黒魔法社のケルケル社長に知り合い、 そこで黒魔法の才能を彼女に見いだされて正式にネクログラント黒魔法社に就職が決まった。 一般家庭の生まれのはずなのに&bold(){黒魔法の才能がずば抜けており、} 本来は約25年の訓練を重ねないと出来ないサキュバスの召喚契約を&bold(){&color(red){たった一度の詠唱で成功させたり、}} ドラゴンスケルトンを新卒が操縦するスピードの&bold(){&color(red){約六倍のスピードで爆走させたり、}} ハイレベルの黒魔法使いが集まって厳重な警戒の元に召喚する超危険な悪魔を&bold(){&color(red){ノリでなんとなく呼び出してしまったり}}と枚挙に暇がない。 さらに恐ろしいことにこの能力はまだまだ発展途中であり、トンデモ天才集団のネクログラント黒魔法社のメンバーですらフランツの才能に驚きまくっている。 しかし本人は就職するまで黒魔法に関する認識があまりなかったためにその才能を鼻にかけることはなく、 元来の愚直とも言える真面目で優しい人柄から、彼と深く関わった人たちからは例外なく無類の好意を寄せられている。 感性は一般人そのもので、ぶっ飛んだキャラばっかりなこの物語では貴重なツッコミ役でもある。 &font(l){お前のどこがコミュニケーション能力皆無の元就活生なのだと問い詰めたい。} また学生時代に真面目に取り組んでいたおかげで、黒魔法の習得後も白魔法の使用も学生レベルなら可能であり、そのことが状況の打開につながったことも。 自主的に白魔法の学習も始め、2年目には「白魔法も使える黒魔法使い」という今後の自身の方向性を見出している。 尚、本人は自制しようと頑張っているものの、黒魔法が性的な行為に非常に寛容なことも相まって、 &bold(){登場する女性キャラのほぼ全てと&color(red){肉体関係を結ぶという}}この手のラノベでも類を見ないヤリ手ぶりを見せつけている。 ●&bold(){セルリア・オルベイン} 魔界に住む上級悪魔の1つ「[[サキュバス]]」の女の子。 露出度の高い非常にけしからん格好をしているが、育ちがいい故かそんな見た目に反してとても礼儀正しい性格。 自分を召喚したフランツにベタ惚れしており、使い魔としての業務を甲斐甲斐しく行うのは勿論&bold(){[[サキュバス的な行為>セックス]]を&color(red){召喚初日以降ほぼ毎晩のようにフランツに求めている。}} 一方で上級悪魔としての実力は本物で、人間では到底扱えない黒魔法を駆使することで大抵の魔法使いやゴロツキはこの娘一人で何とかなってしまう。 サキュバスらしくエロイことには寛容かつ敏感であり、フランツが他の女性と[[サキュバス的な行為>セックス]]を行うことを許すどころかむしろ&bold(){喜んでいる。} そして本人はフランツ一筋で、後述するインキュバスのハルバルドとのお見合いでは、どこまで彼に迫られてもその想いが揺らぐことはなかった。 因みに&bold(){「露出度の低いサキュバスなどあってはならない」}というポリシーの持ち主であり、 それが原因で寒冷地や風通しが良すぎるドラゴンスケルトンでの移動で&bold(){&color(red){何度か凍死しかけている}}。 クルーニャを鬱から救おうと連日必死の努力をするフランツの姿に覚悟を決め、 [[サキュバス]]が人間との間に真実の愛を結んだ時に生み出される秘伝「灰色魔法」を伝授するため、フランツと夫婦の契りを交わす。 その後は主従関係や[[サキュバス]]的な行為についての姿勢こそ変わらないものの、プライベートではフランツを「あなた」と呼ぶようになった。 ●&bold(){ケルケル} ネクログランド黒魔法社の代表取締役。魔界の猟犬[[ケルベロス]]の一種で、人間界にいるときは人間の姿に擬態している。 見た目は犬耳の16~7歳くらいと表現されるくらい幼いが、実際の年齢は&bold(){&color(red){約5世紀}}。 非常に軽い性格でよくジョークを連発するが、一方で5世紀も生きて様々な人生経験を積んできたせいかかなりの人格者でもあり、 フランツを始めとした才能がありながらもあらゆる事情で路頭に迷いかけていた人たちを採用し教え諭しており、 若者の深刻な黒魔法離れを解決すると同時に、偏見を持たれやすい黒魔法を社会のために貢献させようと努力しており、社員からの信頼は非常に厚い。 そして黒魔法の技量も作中トップクラスであり、会社や社員に危害を加えようとする輩には一切の容赦なく徹底的に叩きのめす冷徹さも併せ持っている。 フランツのことはリーザから聞いていたこともあり、黒魔法の才能だけでなくその人柄を非常に高く評価している。 因みにフランツとは「黒魔法継式」という名目で&bold(){&color(red){何度かサキュバス的なことを行っている}}。 ●&bold(){ファーフィスターニャ} フランツが初めて出会ったネクログラント黒魔法社の会社員。使い魔は巨大なフクロウ「モートリ・オルクエンテ五世」。 「首くくり沼」と呼ばれる沼の掃除管理を主な業務として行っている。 ぱっと見は20歳前半の麗しい女性だが、胸のサイズを生贄に黒魔法でアンチエイジングを行っており、実際の年齢は&bold(){&color(red){およそ75歳}}。 内気でマイペースだが無感情[[というわけ]]ではなく、温和で優しい性格でフランツとも割とすぐに打ち解けた。 &bold(){57年前}まで王都国際魔法学校に所属しており、友人や教師に恵まれそれなりに充実した学生生活を送っていたものの、 元来のダウナーな性格が災いして&bold(){面接50社落選というフランツを超える戦績で就活に失敗してしまい、}失意のままカフェで黄昏ていたところケルケルに出会いネクログラント黒魔法社に入社した。 「立体魔法陣」と呼ばれる白魔法でも理論だけで実用化されていない超高等魔法の達人であり、 「履くと疲れが一瞬でとれる靴下」「魔族の本気の一撃を防ぐ防御用靴下」「お酒の発酵を促進させて醸造時間を短縮させる布」といった、 量産されれば業界に革命がおこるトンデモグッズを次々と生み出している。 この技術はフランツですらいまだに習得できていない(これに関してはフランツの能力云々ではなく&bold(){ファーフィスターニャの教え方が壊滅的に下手すぎるというのもあるが})。 作品初期から登場し、初登場以降もちょくちょくフランツと絡みがありながらも長らく彼と(裸を見られるといったハプニングはあったが)体の関係はなかったが、 社員旅行でついに&bold(){&color(red){一線を越えてしまった}}。 ●&bold(){トトト} ドラゴンスケルトン運輸部門に所属するダークエルフの女性。相棒はドラゴンスケルトンの「天翔号」。 白髪の[[ツインテール]]に褐色の肌、そしてほぼ下着の露出度の高い恰好が特徴的な活発な女性。 非常に若々しい容姿だが、年齢は&bold(){&color(red){93歳}}&font(l){この会社こんな人たちばっかりである。} ダークエルフは非常に長命な種族であり、彼女も種族の中ではまだまだ若いらしい。 かつては厳しい両親と閉鎖的なエルフの社会に反発し、ドラゴンスケルトンで爆走する走り屋&bold(){ 「癒愚怒羅獅流(ユグドラシル)」}(現実世界で言う暴走族)の一員として活動していたが、最も親しかったエルフの友人を事故で喪ってしまい、 その死を友人の両親が&bold(){身内の恥}と吐き捨てたことで地元に見切りをつけ王都に出奔した。 まともに就職できずに安酒場で酌をしていたところケルケルと知り合い、自らの強みを生かそうとケルケルがドラゴンスケルトン運輸部門を設立し、そこに引き込まれる形でネクログラント黒魔法社に入社した。 天翔号とは&bold(){「ラブラブ」}と自称するほど相性がよく、走り屋時代から長い間ずっと愛用している。 戦闘においては黒魔法よりも体術の方が得意なようで、一度[[盗賊]]団を相手取ったときには&bold(){物理攻撃で全員ぶっ飛ばしてしまった。} またエルフとして緑魔法の行使も可能。 私生活はかなりだらしがなく、一度月給全てを一夜で飲み代に溶かしたことがある。 そして&bold(){&color(red){裸族}}。家で全裸は勿論酔いが回ると所かまわず脱ごうとする困った悪癖の持ち主。&font(l){いいぞもっとやれ} サキュバス的なことにはかなり寛容で、フランツとは出張で出会ったその日に&bold(){&color(red){セルリアを混ぜた三人でまぐわって以降ちょこちょこヤッている}}。 ●&bold(){メアリ} ベビードールと大きな[[リボン]]、そして蝙蝠のような羽が特徴的な悪魔っ娘。 ケルケルより幼く愛らしい見た目をしているが、その正体は&bold(){名状しがたき悪夢の祖と呼ばれる悪魔であり、召喚者の要望に従ってあらゆるものを&color(red){6万6千6百の軍勢で滅ぼしてしまうとされる超危険な存在。}} ちなみに実年齢は、&bold(){&color(red){フランツの人生を100倍しても足りない}}くらい。 間違いなく作中最強クラスの実力者で、ケルケルですら初めて会ったときは動揺と恐怖を隠せずにいた。 しかし、そんな大それた異名と恐ろしい実力とは裏腹に結構話の分かる人物であり、人間社会の不条理に怒りをあらわにするなど意外と良識がある悪魔である。 外見からは想像しにくいが中性的な口調で喋り、クールな雰囲気を醸して斜に構えていることが多い。 そして長年生きてきたが故に洞察力もかなりのもので、彼女の助言が問題発覚の大きな糸口になることも多い。 思ったことをズバズバ言うので口が悪い印象を持たれがちでもあるが。 かつて魔界の実の兄に恋しており、想いを伝えたところ「妹の教育に悪い」と自分の元から去ってしまい、 それ以降兄のことを考えると悪夢ですぐに目が覚めるようになってしまい、その悪夢を周囲に拡散させてしまったことで、「名状しがたき悪夢の祖」と呼ばれるようになってしまった。 前述のとおり強大な悪魔である事は間違いなく、国家最高クラスの黒魔法使いたちが厳重な警戒の元召喚するもので本来は簡単に召喚できるものではないのだが、 フランツが『黒魔法使いの基礎知識 新社会人応援編』を基に&bold(){その場のノリと勘に頼って詠唱したところ本当に呼び出されてしまい}、 なし崩し的にフランツと行動を共にするようになる。 その後、王都にはびこる[[ブラック企業]]を配下のミニデーモンを駆使して社会的に滅ぼすことに成功したことで魔界に帰れるようになったのだが、 フランツの膝枕や[[抱き枕]]で不眠症が解消されたことで魔界に帰らずしばらくフランツのところにお世話になることに決め、そのままネクログラント黒魔法社に入社する運びとなった。 フランツに関しては当初は「お兄ちゃんに似ている」という認識だったものが、 彼としばらく行動を共にするうちに兄の代わりではなく1人の男として好きになってしまい、正式に同居が決まった初日に&bold(){&color(red){サキュバス的なことをして以降何度かヤッている。}} 因みにセルリアと違いフランツが他の女と[[サキュバス]]的なことをすることは結構嫌なようで、特に後述のアリエノールに対しては露骨に警戒心を抱いている。 ただし同居人でもあるセルリアには、彼女の愛が深く広すぎて対抗心が湧かないようで、関係は良好。 ●&bold(){サンソンスー} フランツの故郷「ライトストーン」の海辺の管理を担当しているワニ獣人の女性。 使い魔は巨大な亀「ン・ンダーロ・ンドロ」。 彼女の部族は10歳まで女も男として育てる風習があり、その名残で[[一人称は「ボク」>ボクっ娘]]。 レオタードと青い長髪が特徴的な凛々しい女性だが、後述するように中途採用な上ファーフィスターニャが「先輩」と呼んでいることから少なくとも&bold(){80歳は超えている}と考えられる。 かつてはとある青魔法会社に入っていたのだが、その会社がいい加減な仕事ばかり行っていたせいで子供が溺死しかけてしまい、その件で会社に物申したところ逆恨みで嫌がらせを繰り返され退職してしまった。 その後は同じ地方で青魔法の会社に就職できず、地方のしがらみから逃れるために王都に向かったところ酒場でケルケル社長に出会い、 一度は断ったもののケルケルの熱意に押されネクログラント黒魔法社に入社した。 青魔法の技量は元々高かった上、入社後に必死の努力で黒魔法の習得に取り組んだこともあり、 2つの魔法を組み合わせて超巨大なサイズの島サメ数匹を相手取ることが出来る等双方非常に優秀な能力の持ち主。 因みに社長とはフランツと同じく&bold(){&color(red){黒魔法継承式をしっかり行ったらしい。}}キマシtry 本人は非常に初心でストレートな[[下ネタ]]は顔を真っ赤にするほど苦手だが、 社員旅行で&bold(){フランツとサキュバス的なことをした時には&color(red){凄い積極的だった。}} ●&bold(){レダ} [[ポニーテール]]に頬の十字傷が特徴的な美女。 一人称が「拙者」といった風に喋り方が非常に古風であり、その正体は悪党や泥棒といった絶対悪からのみ盗みを働く義賊&bold(){「十字傷のレダ」。}&font(l){[[人斬り抜刀斎]]ではない} 元々流浪の義賊だったところケルケルに知り合いネクログラント黒魔法社に裁量労働制の社員として入社、 各地を放浪しながら黒魔法に関する取材や編集を行いそれを黒魔法業界の雑誌に提供している。 因みに『黒魔法使いの基礎知識 新社会人応援編』を執筆したのも彼女であり、図らずもフランツとメアリが出会うきっかけを作った遠因ともいえる。 幼少期は親の顔を知らず施設に預けられていたのだが、施設の管理者から他の子どもたちと共に凄まじい虐待を受けながら育っており、 虐待の末命を落とす子供たちを見てきたことから強くなることを決意し、施設を出た後に道場に通いながら[[剣]]の腕を磨き、義賊として生活をするようになった。 ライターとなった後は施設が公金の不正受給していた件と虐待の事実をすっぱ抜いたらしく、今の施設は多少まともな運営になったとのこと。 悲惨な幼少期を過ごしたせいか非常に正義感が強く、悪党を見ると後先考えず突っ込もうとする血の気の多い面もある。 その一方で社会悪に真っ向から立ち向かうその姿勢は多くの人物の憧れの対象となっていて、本来彼女を取り締まるはずの警察内部ですら彼女のファンは多いらしい。 元々ちゃんと教育を受けていないこともあって、当初は魔法を使うことはできなかったが、 入社後に血の滲むような努力を重ねたことで今では「悪徳払い」といった&bold(){自分で黒魔法を開発する}という並みの魔法使いを遥かに凌駕する技術の持ち主。 加えて剣の腕も超一流で、作中では&bold(){2ダースは超えるであろう人数の盗賊団を1人で全員叩きのめしている。} 尚、フランツとはライトストーンのパワースポット騒動で行動を共にしていたのだが、 ネクログラント黒魔法社の社員では唯一彼と[[サキュバス]]的なことは未だしていない。 年齢は&bold(){&color(red){秘密}}。彼女も黒魔法でアンチエイジングを行っているが、絶対に喋ろうとはしない。 **&bold(){その他登場人物} ↓以下時系列順に紹介 ***「白魔法の就職先が決まらないけど、黒魔法ならいけそう編」 ●&bold(){リーザ} 王都国際[[魔法学校]]の学生寮の食事担当。 年齢は二十になるかならないかとことだが、寮では彼女のことを「リーザちゃん」と呼ぶ決まりになっている。 愛らしい容姿でファンも多いらしいが、何でもかんでも特大サイズの食事を寮生に出してくるらしい。 努力を重ねてきたフランツのことを常に気にかけており、彼が就活が上手くいかずに悩んでいたところ、倍率が低い黒魔法への就職を勧め、フランツにケルケルを紹介した。 フランツの人間性をケルケルに何度も伝えていたらしく、あらゆる意味で彼女はフランツにとって大恩人であると言える。 フランツに対しては少なくとも友人以上の好意を持っていると思われるが、 意外なことに1話から登場しているにもかかわらず彼と[[サキュバス]]的な行為はしていない。 (まあ彼女は黒魔法使いでもないし、フランツは無理矢理迫るタイプでもないのだが) ●&bold(){ドルク} フランツの同級生。 とある貴族の生まれだが、5男という立場故に家族内の立場は低く、半ば追いやられる形で学校に入学したらしい。 学内ではフランツよりも成績はよく、ホワイトゴーレムと呼ばれる巨大な使い魔を使役できた唯一の学生だったのだが、 フランツが突然上級悪魔であるセルリアを召喚したことを認められず、自身が所有する男爵の地位を懸けて彼に使い魔を合わせた2対2で決闘を申し込んだ。 しかし、セルリアの圧倒的な実力の前にホワイトゴーレムもろとも完敗。 その後はフランツの実力を認め、卒業式ではお互いに健闘をたたえ合った。 因みに「負けたらセルリアを1週間ドルクに渡す」というフランツ側の(というよりセルリアが勝手に言い出した)条件を聞いたときに&bold(){&color(red){生唾を飲み込んでいた}}ことから恐らく相当のムッツリである。 ***黒魔法の会社に就職しました編 ●&bold(){クルーニャ} フランツと同い年のそばかす少女。 かつて付き合っていた男に散々貢いだ挙句金を持ち逃げされてしまい、失意のまま首くくり沼に身を投げようとしたが、 フランツの体を張った説得を受けたことで思いとどまった。 その後はフランツの紹介もあり、ネクログラント黒魔法社に掃除婦として住み込みのアルバイトをすることになった。 自身を命がけで助けてくれたフランツにストレートに告白するが、&bold(){セルリアが常に傍らにいる現実を目の当たりにしてしまい}、 その恋は物の数日で打ち砕かれてしまった。 そういった事情もあり、フランツとは[[サキュバス]]的な行為は行っていない数少ない人物。……だった。 WEB版ではその後の出番が片手で数えるぐらいしかなく影が薄いが、文庫本では出番が少しだけ増加。 しかし今度は&bold(){ブラックバイトに不当に働かされ体に限界がきてぶっ倒れるという}更なる不幸に見舞われる羽目に……。クルーニャちゃんに幸あれ。 その後はメアリの活躍により残業代をしっかりもらって退職。ちゃんとしたバイトで元気にやっている。 新年度に入りついに正社員としての働き口を見つけるが、今度はそこがパワハラ企業で、&bold(){勤めだして2ヶ月で鬱病を患い部屋から出られなくなる}というみたび目の不幸に。哀れ……。 ケルケルとレダの活躍により労災認定を受け退職するも、心の病を残した。 彼女のために向精神魔法である白魔法を習得しようとするも上手くいかないフランツを慰めるが、 最終的に彼が新たに授かった灰色魔法のおかげで快方に向かい、明るさを取り戻すことができた。 例の会社を明るく堂々と罵れるまでに回復し、その勢いでフランツと&bold(){&color(red){とうとうサキュバス的な行為をして}}しまった。 ***サキュバスのお見合い編。 ●&bold(){リディア・オルベイン} シニヨンの髪型が特徴的な魔界の名家オルベイン家の[[サキュバス]]でセルリアの姉。 清楚で礼儀正しいセルリアとは対照的に非常に軽い性格で、しきたりにうるさい家風に反発しているが、根は非常にまっすぐで純情。 セルリアのお見合い騒動では真っ先にフランツたちに協力し、全てが終わった後は妹を守ってくれたお礼と称して風呂場で&bold(){&color(red){サキュバス的なことをした}} その後「自分探しの旅」という名目で人間界に滞在し、そこでアイドル会社を騙った人身売買業者に売られそうになるも済んでのところでフランツに助けられ、 そのお礼も兼ねて&bold(){&color(red){セルリアを混ぜて三人でサキュバス的なことをした}}。 ●&bold(){セルリアの父} ロマンスグレーのダンディなインキュバス。 非常にノリの軽いチョイ悪オヤジといった感じだが、これはキャラ作りの一環であり、 実際はサキュバスやインキュバスの格式を重んじる厳格な性格。&font(l){しかしノリの軽さは元来の性格っぽい} オルベイン家の勢力拡大のために後述するハルバルトとセルリアのお見合いを強引に進めた。 フランツとリディアの説得には取り付く島もなかったものの、お見合いが台無しになった後はハルバルトの家の現状を知り逆にフランツに感謝の意を表した。 ●&bold(){ハルバルト} セルリアのお見合い相手であるインキュバス。 仕草がいちいちキザったらしいが、フランツが敗けを認めるほどの凄まじい[[イケメン]]。 人間界の貴婦人たちの愛人としてかなり稼いでおり「マダムキラー」と呼ばれている。 だが、夫の愚痴をセットで聞かされることに嫌気がさしてしまい、それに伴い魔界での事業も上手くいかなくなって借金が膨らんだことで、 オルベイン家の莫大な財産を手に入れるべくセルリアとのお見合いに臨んだ。 セルリアに対してはキザで紳士的な態度をとっていたものの、セルリアが自分のものにならないと悟るや否や[[洗脳]]魔法を仕掛け思いのままにしようとする。 しかしこいつ、上述のマダム相手に心が荒みきった結果現在は&bold(){重度のロリコンであり}、メアリが呼び出したミニデーモン軍団たちを目の当たりにしてセルリアを「年増」と罵ったことで馬脚を現しお見合いは破談。 腹いせにフランツを殺そうとするも、ファーフィスターニャとケルケルのお守りによって返り討ちに遭い逆にボコボコにされてしまった。 ***男爵になってたので領地行ってみた編 ●&bold(){ホワホワ} フランツが男爵の地位を得たことで領主となった土地「ファントランド」の沼にすむ沼トロールの女の子。 沼トロールの習性なのか感情表現が乏しく、片言な言葉と語尾につける「がうがう」が特徴的。かわいい。 遥か昔からファントランドの沼に50人の仲間と共に住んでいるが、住民登録をしているわけではない。 当初は村人たちともあまり接触はしていなかったが、ファントランド再開発の騒動後に村人と融和がはかれており、 現在はファントランドが王都の片隅に出店した居酒屋「田舎家」でウェイトレスとして働いている。 仲間の住処である沼を守ってくれたフランツには最初は&bold(){キスと顔面ペロペロするだけの}&font(l){いやそれでもすごいうらやましい}&bold(){関係だったのだが}、 田舎家のみかじめ料騒動が解決した後&bold(){&color(red){ついにヤってしまった。}} ***黒魔法業界の新人研修編 ●&bold(){アリエノール・カーライル} フランツが黒魔法の新人研修で出会った白髪の女性。自称フランツの好敵手。 フランツに対してはやたら尊大な口調だが、目上の人間に対しては借りてきた猫のようにめっちゃへりくだる。 &font(l){誰も知らないほどの超田舎である}「モルコの森」では著名なカーライル家出身で、 家業を継ぐために黒魔法使いになったらしいのだが、正直に言って&bold(){魔法の腕前は平々凡々。} 使い魔である青色のカラス&bold(){『青鴉のリムリク』}にすら軽くバカにされている。 一方で料理の腕は超一流で、幼いころの夢は「レストランを開く」だったらしい。 地元では比較対象になる黒魔法使いがいなかったため当初はプライドが人一倍高かったものの、 才能の塊であるフランツに&font(l){半ば自滅する形で}悉く敗北して以降はそういった面は鳴りを潜めつつある。 自分に魔法の才能があまりないことは薄々自覚しており、自分の夢に実力が追い付かないことにかなり不安を抱いているが、それでも大好きな黒魔法のためにひたむきに努力を重ねる非常に一途な女の子である。 &bold(){[[ツンデレ]]で[[ドジっ娘]]で[[チョロイン>ちょろイン/チョロイン]]、そしてスタイル抜群の美女という属性の塊のようなキャラであり、} 登場キャラクターの中でも人気はかなり高い。 初登場時はフランツとは&font(l){一方的な敵意だったが}険悪な関係だったものの、 新人研修最終日に&bold(){&color(red){フランツとサバトを行ってからは何度かヤッていて}}、着実にフランツとフラグを重ねている。 一方のフランツ側もアリエノールに対しては他のゲストキャラとは明らかに異なる態度をとっており、メアリは勿論のこと浮気バッチこいなセルリアですら少しばかり嫉妬しているらしい。 ●&bold(){焚刑のエゼルレッド} 黒魔法協会の会長。白い毛に全身が覆われたいかにも魔族のような出で立ちだがれっきとした人間。 いかつい見た目とは裏腹に結構ノリの良い好々翁で、自分のことは親しみを込めて「焚刑」と呼ばせている&font(l){エゼルレッドでいいじゃん}。 その一方で黒魔法の衰退を非常に憂いており、新人研修で述べた通り優秀な黒魔法使いの育成に尽力を注いでいる。 黒魔法の一大イベントには必ず登場しており、そのたびにしょーもないギャグをかましていくおじいちゃん。 ちなみに「黒魔法協会」は改革派の黒魔法企業のみによる業界団体であり、最大規模の業界団体「中央黒魔法委員会」とは別に存在している。 ***フランツ、実家に帰省編 ●&bold(){コルタ} フランツの父親。ライトストーンで会計士として勤務している。 非常に硬派な頑固おやじで、フランツもかなり厳しく育てられてきたのだが、 これは周りから言われ続けてきたことで演じていただけであり、本性は&bold(){&color(red){どうしようもないドスケベオヤジ}}。 フランツがセルリアを始めとした女性社員を大量に引き連れて帰省した時にその本性を爆発させてしまい、以降はオープンスケベオヤジとしてフランツの胃と家族の絆にダメージを与え続けていくようになった。 特にセルリアがお気に入りのようで、フランツと同じく[[サキュバス]]を呼び出そうとして夜な夜な黒魔法の詠唱実験を行い住民を不安に陥れるという傍迷惑な行動をしたことも……。 会計士としては非常に優秀であり、その仕事に対する熱意と真面目さはフランツから未だに尊敬されている。 (実際には&bold(){そこしか尊敬できるところがない}と内心吐き捨てられているのだが) ●&bold(){ミルキ} フランツの母。 フランツにセルリアという女性が出来たことをものすごく喜んでおり、早く孫の顔を見せろと事あるごとに迫っている。 一方でフランツのただれた女性関係を心配したり、突然ドスケベオヤジに豹変したコルタに頭を悩ませたりと割と常識人。 コルタに対してはセクハラ発言をするたびに容赦ない折檻を浴びせているものの、一応まだ夫婦仲は良好のようである。 ●&bold(){ご先祖様} フランツの先祖で、&bold(){歴史上でも非常に稀有な才能を持った黒魔法使い}。 フランツの黒魔法の才能のルーツでもあるのだが、家系図からは完全に抹消されており、フランツもその存在を知らなかった。 &bold(){重度のシスコンであり、就活の際の面接で好きなものを聞かれた際に&color(red){「妹」}と馬鹿正直に答えたことで全部落ちてしまい、} それを逆恨みしたことで国家転覆を企むようになる。 一度メアリの兄である「闇より黒き冥界の鳩」を呼び出すことに成功するも、 &bold(){妹に対する認識の違いで喧嘩別れしてしまい}(ちなみにメアリの兄も&color(red){こいつに負けず劣らずのシスコンである}が自制心はある)、 結局国家転覆計画がバレて捕まり処刑されたらしい。 &font(l){黒魔法の3Kの内キモイ・キケンの認識が強化されたのはこの人のせいかもしれない……} しかし死して尚その潜在意識はフランツの中に残っており、 フランツに新たなる魔法を突然授けたり、フランツの体を媒介にして&bold(){ライトストーンのデフレを加速させる地味だが確実に経済を破壊する魔法}を発動したりしたが、 フランツとメアリの全力の茶番によって成仏した。 ……と思われたものの、その妹に対する偏執的な思いは未だにフランツの中に残っており、 図らずも彼の危機を救っている。 因みにweb版ではフランツへの嫉妬のパワーでガイコツとして復活し彼としょーもない激闘を繰り広げたが、&bold(){単行本版では後述の改革伯の真面目な話に差し替えられた}。 ●&bold(){改革伯} ライトストーンの政治経済を治める領主。WEB版では未登場だったが、単行本版では上述の先祖の出番を少し削ったところに登場した。 親の代変わり直後からライトストーンの改革に尽力することを住民に約束しており、就任当初は圧倒的な支持を得ていたものの、 教育や福祉の発展のために大規模な増税を行った。 その結果、医療費や教育費を安くすることに成功したものの、ライトストーンに深刻なデフレーションを引き起こしてしまい、 住民の一部からは蔑称で「改革伯」と呼ばれている。 自らライトストーンに赴いて増税の必要性を住民に説明したり、 夜遅くに訪ねてきたフランツたちを門前払いすることなく招き入れて話を聞こうとするなど、権力に胡坐をかいた暴君では決してない。 ライトストーンの大規模なデフレ騒動の後にフランツと面会し、減税を求めるフランツに最初は難色を示していたが、 フランツが先祖の意思によって意図せずデフレを引き起こしたこと、これがデフレを「加速」させる……、 つまり&bold(){数年後にライトストーンが確実に同レベルのデフレスパイラルに陥る事}を伝えられ、 デフレの体現者たるフランツの説得と、増税での税収が芳しくなかったこともあって減税への方向転換を考えることを約束した。 ***アンデッドのタダ働き?編 ●&bold(){ヴァニタザール} トラのような仮面を被った黒魔法使いで「ヴァニタザール開発」の代表。 素顔はフランツたちと年が変わらないような顔立ちだが、&bold(){&color(red){実際はケルケルと同世代。}} ケルケルとは顔なじみであり、互いに「ヴァニー」「ケルー」と愛称で呼び合う仲。 長年生きてきた中で紫魔法も習得しており、地上では比肩するものがいない凄腕ネクロマンサー。 昔はケルケルと同じく理想と熱意に溢れた仕事人で、困った人を積極的に雇う聖人君子としてベンチャー企業の世界でも有名だったのだが、 かつてのアルバイトとして雇った子が&bold(){大型窃盗団の構成員で、&color(red){会社の金を奪われた挙句会社に火をつけられ全てを失ってしまう。}} その後も傷心に塩を塗り込むように何度も何度も人に裏切られた結果、「お金しか信用しない」と言い放つほどに心がねじ曲がってしまい、労働環境の法整備が遅れている地上で、人として認められていない大量の[[アンデッド]]を無賃金で奴隷労働させていた。 やり方は人道を完全に外れていることに疑いの余地はないがあくまで法は守っているため、当初はフランツたちも手が出せなかったものの、 フランツたちが同じく法の抜け穴を突いた作戦にシフトした瞬間彼らを始末しようと動き出す。 しかし、前述のフランツのご先祖様の&bold(){妹に対する偏愛が強すぎて}紫魔法が上手く機能せず、さらにアンデッドたちの反逆にあって完全に戦意を喪失。 再び事業失敗の憂き目にあったものの、フランツの助言とケルケルの後押しもあって憑き物が落ちたように一から再出発することを誓った。 元々年下好きな上に依存心が非常に強く、そして&bold(){サキュバスであるセルリアを超えるほどの冒涜的な知識を有しているようで、} この一件以降自身の理解者となってくれたフランツと&bold(){業務監査の名目で&color(red){何度も悪徳を重ねまくっている。}} あまりにもヤリまくったせいかフランツは&bold(){&color(red){ヴァニタザールの体で触っていないところはどこもないらしい}} 最近はマニアックすぎる自社製品で調教&bold(){&color(red){される}}のが好み。もうダメだこの人。 ***食えなくなった同級生編 ●&bold(){ソント} フランツの学生時代の友人。 在学中はフランツより成績は悪かったものの、なんとか白魔法の中小企業に就職。 しかし、それはただのバイトで長続きせず、その後も職を二転三転しながらとうとう貯金が底をついて公園で黄昏ていた。 フランツの手助けもあって再就職先を探していたものの、これまでの職歴から、フランツに&bold(){「魔法使いとして未熟だから仕事が長続きしなかった」}という事実を突きつけられ、フランツの説得もあって地元に戻って魔法以外の職を探すことを決めた。 ほとんどの章が大体[[ハッピーエンド]]で終わることが多いこの作品で、&bold(){専門職に必要なスキルがなかったせいで夢を諦めてしまった彼の存在は、} 彼に引導を渡したフランツの心に強く残ることに……。 *&bold(){◆コミック版} 2017年10月30日から2022年6月27日まで、前述のとおり基本無料マンガアプリ「&bold(){マンガUP!}」で出水高軌氏作画で毎月二回月曜日更新でコミカライズされていた。 基本的には原作準拠なものの、この作品の最大の特徴は&bold(){原作ではぼかし気味に描かれていたサキュバス的な行為が&color(red){直接的に描かれており、}} 出水氏の可愛らしい作画も相まって非常に背徳的なものになっている。 Twitterや各サイトの広告でこの作品を知った人も多いのではないだろうか?&font(l){私はそのクチでした} 乳首や局部は残念ながら&bold(){黒いアンチキショウ(通称黒海苔)で隠されているが、} 原作者の森田氏によれば単行本化されれば&bold(){黒海苔は外れるとのことなので}気長に待とう&font(l){ひゃっほい!!} そして実際に発売された単行本では公約通り海苔魔法はきれいさっぱり解除され大変けしからんことになった…&font(l){いいぞもっとやれ} しかし、今度は&bold(){地平を埋め尽くすほど大量の回収された海苔の処理がネクログラントの皆さんの新たなお仕事になった}とか……。 追記、修正は黒魔法で就職してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 新しく作成しました。項目作成にあたって原作を突貫で読んだので情報が多すぎて読み辛かったり、逆にこの情報が足りないといったところがあれば追記修正お願いいたします。 -- 名無しさん (2018-01-15 00:47:04) - ノクターンじゃないのか… -- 名無しさん (2018-01-15 01:17:45) - とりあえずこの項目を見て思ったこと「川村ヒデオより就活に失敗したハーレム男子がいるのか…」 -- 名無しさん (2018-01-15 01:37:39) - ↑まさか、それを目安にして数を設定したわけじゃないよな?だとしたら設定の仕方が雑魚すぎる。 -- 名無しさん (2018-01-15 05:54:15) - この作者、なろう出身どころか重めの雰囲気のジュヴナイルでデビューしたプロの商業作家だからなあ 外様だからこそ尚更に「なろうらしい」ものを意識してやってるのではないかと -- 名無しさん (2018-01-15 12:35:54) - 複数連載でどれも売れてるって作者凄いな・・・小説の方はちょっと合わなかったが漫画の方は期待出来る -- 名無しさん (2018-01-15 14:11:29) - ↑4「このすば」、「劣等生」、「ダンジョン出会い」これでどんなジャンルとか内容とかわかるの? -- 名無しさん (2018-01-15 16:15:51) - なろう読者では無いけどタイトルで内容がある程度察せられるのは大事だと思うけどなぁ…。SF小説が好きなんだけど、タイトルと表紙だけじゃどれがSFなんだか分からなくて困る事多いもん -- 名無しさん (2018-01-15 20:06:44) - ↑だから「あらすじ」があるんだよ。要するにあらすじすら読んでくれないタイプに適応したのがタイトルの長大化ってことだな -- 名無しさん (2018-01-15 23:43:41) - 世の中には「北京の秋」)(※作中に北京も秋も登場しません)なんて小説もあるらしい。そこまでとは言わずとも、「蒼穹のカルマ」なんてシンプルカッコイイタイトルで、7割半コメディやってる作品もあるが、そういうのも増えていいと思うの。 -- 名無しさん (2018-01-16 08:16:32) - まあ星の数ほどあるであろう作品のあらすじを1つ1つ読む気が起きない気持ちはわからんでもない -- 名無しさん (2018-01-17 18:59:40) - スライムでレベル100の奴は読んだことあったけど、この作者他の作品も同じような感じなのね。 -- 名無しさん (2018-01-17 19:05:16) - 解説文読んでて「これノクターン発じゃねぇの!?」って思ったのは私だけではない筈… -- 名無しさん (2018-07-10 12:43:23) - ↑実際にノクターンとかR-18で出してたら名作間違いなし、一般書籍として見るとエロがいらないとかレビューされてたりで草生える。そしてこんだけ長いタイトルでも上には上がいる模様 -- 名無しさん (2018-08-07 01:09:56) - ↑6 最近は本にシュリンクかかってたりして、そもそもあらすじを読めないことも多いんだ -- 名無しさん (2019-01-11 22:37:51) - 夢のような企業だけどさ、ブラックになる要素ってかなり孕んでるよね企業。従業員殆どが替えの効かないスペシャリストだから属人化は避けられないし、フランツが替えの利く人材かと言われると全然そうじゃないし -- 名無しさん (2019-03-05 17:45:27) - 違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2020-05-20 20:14:22) - コミック版はエロ度が高めで気軽に薦め難いところもあるけれど、全体的にユカイツーカイな話運びで、なおかつキャラたちの仕事への真摯な想いが胸に響いてとても面白い。深夜枠でアニメになってほしいくらい。 -- 名無しさん (2022-06-22 11:05:58) - 漫画版連載完結おめでとう。最後のコマでタイトル回収するのが良かった。 -- 名無しさん (2022-07-15 21:49:53) #comment #areaedit(end) }

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