玉壺(鬼滅の刃)

「玉壺(鬼滅の刃)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

玉壺(鬼滅の刃) - (2025/05/11 (日) 16:08:27) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2018/05/28 Mon 13:29:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:&bold(){&color(#00caff,#000000){約 14 分で読めますよ…ヒョッヒョッヒョッ…}} ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){#bold(){&color(#00caff,#000000){不味い不味い} &color(#00caff,#000000){やはり山の中の刀鍛冶の肉など喰えたものではないわ} &color(#00caff,#000000){だがそれもまたいい…}}} &ruby(ぎょっこ){玉壺}とは[[鬼滅の刃]]の登場人物である。 CV:[[鳥海浩輔]] ((血鬼術で生み出した怪物の声も担当。)) #contents *◆プロフィール 身長(壺入り状態):150〜170cm 体重(壺入り状態):40〜80kg 趣味:壺作り、生き物改造 死地:刀鍛冶の里 *◆概要 [[鬼舞辻無惨]]直属の精鋭集団「[[十二鬼月]]」の&bold(){“上弦の伍”}を務める[[鬼>鬼(鬼滅の刃)]]。 無惨の強制召集によって異空間無限城に上弦が集結した際に初登場。 上弦の中では下位だが、自分の実力に数字以上の自信があるのか[[猗窩座>猗窩座(鬼滅の刃)]]に対して一応&bold(){&color(#00caff,#000000){「~様」}}付けかつ敬語を使いつつも挑発的な物言いをしている。 [[半天狗>半天狗(鬼滅の刃)]]に対してはほぼ同格とみなしているのか呼び捨てである。 [[童磨>童磨(鬼滅の刃)]]には&bold(){&color(#00caff,#000000){「~殿」}}呼びであり壺を贈ってあげたこともあるが、彼のことは苦手としている様子が見られ仲良しというわけではないらしい。 機嫌を取るために差し出したなどの事情があったのだろうか。 だが、童磨が女の首を生けるために壺を使ったことに関しては、&bold(){&color(#00caff,#000000){「あれは首を生けるものではない」}}と真顔で言いつつも&bold(){&color(#00caff,#000000){「それもまた良い」}}としている。 そのコミカルな振る舞いやインパクトのある見た目というネタの豊富さから当初は[[変な口癖のある芸術家気質のマスコット>デイダラ(NARUTO)]]的なギャグキャラっぽさがあったが……。 *◆外見 怪物といえど比較的人の姿を保っている者が多い鬼の中にあって珍しく&bold(){明確な人外の姿をした鬼}。 身体つきこそ屈強ながら四肢がなく、肌は気味の悪い白色で、まるで煙のように壺から生えた黒い下半身は蛇や蚯蚓のように長くうねっている。 さらに頭部は&font(green,b){[[両眼>目/眼(属性)]]があるべき場所に緑色の唇のついた2つの口}が、逆に本来の口があるべき部分と額に眼がある。 更に後頭部から細い4本の腕を生やしているなど、&bold(){複数の人体を切り分け、福笑いの如く各部位を出鱈目に継ぎ接ぎしたような姿形}は正に妖怪。 ここまで完全に人間離れした姿をした鬼は、他にはせいぜい[[手鬼>手鬼(鬼滅の刃)]]と父蜘蛛と兄蜘蛛、蛇鬼くらいのものである。 110話で登場した際は身体の側面から小さな手が百足のように10本生えた姿を現し、不気味さに拍車がかかった。 ファンブックによればこの異形の肉体は趣味の人体改造による産物であるという。 &bold(){&color(#00caff,#000000){「自然の理に反することが大好き」}}と語る玉壺の美的センスの結実とも言えるが、だからって[[福笑い]]みたいな顔にすること無かっただろうに……。 *◆性格 一人称は&bold(){&color(#00caff,#000000){「&ruby(わたくし){私}」}}で、性格は絵にかいたような慇懃無礼かつ妙にポジティブで饒舌。 &bold(){&color(#00caff,#000000){「ヒョッ」}}と薄気味悪い笑い声をあげ、何かにつけて&bold(){&color(#00caff,#000000){「だがそれもまたいい…」}}と物事を肯定するかのような言動を取る。 無惨への忠誠心は相当なレベルにあり、彼に切り落とされた頭部を手で掴まれている事や情報を得ながらも無下に扱われる事に対して&bold(){&color(#00caff,#000000){「いい…とてもいい……」}}と恍惚気味に興奮するなど、訓練されきった生粋の%%社畜%%ドMであり、外見だけでなくその中身も相当アレである。 &s(){その思考もリアルタイムに読んでいたであろう無惨様の心中や如何に。} 当初はコミカルなキャラだったが、その本性は人間を&b(){「つまらない命」}と蔑んで見下し、&font(#ff0000,b){自身の「芸術作品」と称してその死すら貶める最悪の芸術家気取り。} それどころか無惨以外の全ての存在を見下し腹の中でせせら嗤い馬鹿にしている陰湿な性格。 あたかも高尚な芸術家であるかのように振る舞い、自身の作品を見て悲しみから泣き叫ぶ人間の姿を見て&bold(){&color(#00caff,#000000){「この人間は自身の作品を見て感動している」}}と捉えて歓喜に悶える、歪んだ価値観を持つド外道。 人間を食うためでなく、&bold(){&color(#ff0000){己の趣味のために殺して死体すら弄ぶ悪質さ}}はこれまで出てきた数多の鬼の中でも屈指であり、その非道さから、基本的に感情を荒げる事はない[[霞柱・時透無一郎>時透無一郎]]も怒りを露わに&bold(){&color(#40e0d0){「クソ野郎」}}呼ばわりした。 こんな性格だが芸術家らしくプライドと自己顕示欲も強く、戦闘前に意気揚々と作品の解説を勝手にし始めたり、自身の解説を無視され中断させられると&bold(){&color(#00caff,#000000){「審美眼のない猿」}}呼ばわりしてブチ切れたりと傲慢さも垣間見える。 でもその直後に&bold(){&color(#00caff,#000000){「それもまた良し!!」}}となぜか肯定していた。理解力のない相手にはアピールするだけ無駄だと割り切ったのだろうか? 他にも人間より魚介類の方に愛着があるためなのか、終始人間を&bold(){&color(#00caff,#000000){「醜い」}}と評して魚の存在に美しさを見出している。 特に「[[名は体を表す]]」と言うべきか、壺へ並々ならぬ執着を抱いており、上記のキレたきっかけも解説を邪魔された事に加えてお気に入りの壺まで割られたことに起因している。 加えて「芸術家」としての執着とプライドから本来なら容易く殺せる筈の人間を即座に殺せなかったりと人間性の底の浅さも露呈しており、その性根は&bold(){正真正銘の小物。} なおファンブックによれば好みの食事は人間の子供の肉だったらしい。陸の片割れ(美人・美パーツ限定)や弐(女限定)と同じような偏食家である。 #openclose(show=玉壺オリジン){ 劇中で人間時代が語られる事はなかったが、公式ガイドブック「鬼殺隊見聞録」にて鬼となる以前の玉壺について軽く触れられている。 人間時代の名前は&bold(){「&ruby(まなぎ){益魚儀}」}。 漁村の出身であり、幼い頃から魚を捕まえて遊んでいたらしい。 しかし異なる種の魚同士を縫い付けたり、壺の中に骨や鱗を溜めた物を&color(#00caff){「芸術」}と評したりと、当時から異常な感性を持っており、それ故村の中では疎まれていたという。 だが彼は幼い頃に海難事故で漁師の親を亡くしていたため、周りは「そのショックで気が狂ってしまったのだろう」と考え、追い出す事まではしなかった。 ちなみにこの少年、水死体となった両親の姿すら&color(#00caff){「美しい」}と感動していたため、その狂気は生来のものだったと言える。 その後は歪んだ芸術を追求した挙句に自分をからかいに来た子供を惨殺して死体を壺に詰めるという暴挙に出る。 この事を知った子供の父親が激怒し、益魚儀を&bold(){銛で串刺しにして放置していた((それでも辛うじて生きているという凄まじい生命力を持っていた))}ところをたまたま無惨に鬼にされたことが語られた。 上記の通り、「芸術」と称して&ruby(もてあそ){弄}ぶ対象が魚から人間の死体に変わっただけで、&bold(){その本性は生前から一切変わっておらず、&ruby(むし){寧}ろ悪化していると言えよう。} また血鬼術の効果が水生生物、水に関連した物になっているのもこの出自の影響だろう。 } *◆戦闘能力 その風貌ゆえに直接戦闘は取らず、基本的に自身の掌から生み出した壺から放つ使い魔を用いて戦うトリッキーな戦術を用いる。 壺に描かれた絵や模様によって発動できる術は変化するため技は非常に多彩。 全体的に広域制圧に長けた術を多く持ち、多様な使い魔を操っての&bold(){面攻撃や数の暴力}で敵を追い込む戦術を好む。 加えて呼吸封じの術や毒による状態異常、非戦闘員を狙いわざと庇わせることで柱に攻撃を確実に命中させるなどの搦手にも長けている。 術は水棲生物や水に関わるものが殆ど。アニメでは壺から細く強烈な水流を放って敵を切り裂く斬撃技も扱っている。 壺を任意の場所に具現化して壺から壺への瞬間移動も可能で、移動の媒体となる壺自体も何処からともなく神出鬼没に出現する。 そのため見かけに反して敏捷性に優れており、柱である時透の斬撃を幾度も見切り回避できるだけの反射神経も備えている。 なお頸への攻撃を何度も回避していることから、そこはきっちり急所。 **&bold(){&color(#00caff,#000000){完全体}} #center(){#bold(){&color(#00caff,#000000){私の華麗なる本気を見るがいい!!}}} だが上記の貧弱そうな姿は言うなれば仮の姿。 その中に真の姿を備えるという、いわば2段変身能力を隠し持っている。 変身後の姿は、肌が白や水色、青色の鱗に覆われた屈強な半魚人のような上半身に、鰭の生えた蛇のような下半身という&bold(){半魚人とラミアの融合体}とも言うべき奇怪な姿。 脱皮前にあった小さな無数の手は失われているが[[福笑い]]みたいな奇怪な顔の造形はそのまま。相違点としては、頭部にあった痣のような文様が大きく広がっている。 この形態になると術頼りな戦法から一転、強靭な肉体を活かした打撃による肉弾戦が主戦法。 全身を覆う&bold(){&color(#00caff,#000000){「金剛石より強く硬い」}}と豪語する鱗の波打ちと柔らかくも強靭な肉体のバネにより、縦横無尽かつ自由自在な動きを可能とする。 総じて醜悪極まりないのだが、玉壺はその姿を&bold(){&color(#00caff,#000000){「完全なる美しき姿」}}と呼び賛美している。 なお変身方法は&bold(){脱皮}。 #openclose(show=※血鬼術){ ・&bold(){&ruby(せんぼんばりぎょさつ){千本針魚殺}} 金魚鉢のような模様の壺から出目金のような魚を複数呼び出し、金魚の口から猛烈な勢いで長く太い麻痺毒を含んだ毒針の弾幕を発射。 一瞬で射程内を針の山に変えてしまうほどの膨大な針を撒き散らす広範囲攻撃技。&bold(){また毒か。} ただし妓夫太郎のような致死性のものではなくじわじわ痺れさせ身体の動きを奪うもので、恐らくは対象を生きたまま作品に仕上げる為の術。 ・&bold(){&ruby(すいごくばち){水獄鉢}} 波の模様が描かれた壺から大量の粘度の高い水を放出し、相手をそのまま水でできた壺の中に閉じ込める拘束技。 液体ゆえにぐにゃぐにゃと柔らかく変形して内部からの破壊を防ぎ、同時に水責めで敵を溺れさせる。 鬼殺隊の要である全集中の呼吸も日輪刀による物理攻撃も封じる、&bold(){露骨なまでの鬼殺隊メタ}である。 ・&bold(){&ruby(たこつぼじごく){蛸壺地獄}} 手に持った壺から巨大な蛸の脚のような触手を無数に発生させ周囲を薙ぎ払ったり敵を締め付けたりする術。 触腕は柔らかく強い弾性を備え、斬撃にも強いと豪語する通り並の刀ならば弾力でへし折ってしまう。 しかし痣を発現させ本来の刀を携えた時透にはあっさり切り刻まれて突破された。 ・&bold(){&ruby(いちまんかっくうねんぎょ){一万滑空粘魚}} 10の腕全てに壺を生み出し、そこから&bold(){1万匹}にも及ぶ肉食性の小魚を放出し敵を骨まで喰らい尽くす。 魚は空中を滑空して襲い掛かる上に、体内に&bold(){経皮性の猛毒の体液}を含んでいる。そのため魚だけでなく魚の体液に触れた時点で&bold(){毒が回って死に至る。} これにより対処できなければそれで良し、例え斬られても消滅の間際に猛毒を撒き散らして攻撃する2段構えの大技…だったのだが、覚醒した時透の技の前にあっさり攻略された。 魚の見た目は例えると牙がびっしり生えた秋刀魚。 ・&bold(){&ruby(かみ){神}の&ruby(て){手}} 脱皮後の玉壺の腕。 拳に触れた対象物を生物・無機物問わず生きた無数の鮮魚に変換する。 地面を殴れば、殴られた地面とその周りから無数の鮮魚がビチビチ跳ね回って溢れ出す異様な光景が現出する。 鮮魚の出てくる数と元の物質との質量は比例せず、僅かな衣服が数匹の秋刀魚並の大きさの鮮魚へと変換される。 ビジュアルはシュールだが実際は&bold(){接触防御不能の即死攻撃}という凶悪な代物。俎上の鯉とはまさにこの事。 かつて玉壺を真の姿にまで追い詰めた二人の剣士もこれにやられたと思われる。 ちなみに玉壺は神の手で産まれた魚達に愛着があるのか&bold(){&color(#00caff,#000000){「愛くるしい鮮魚」}}と呼んでいる。&s(){どこがじゃ} ・&bold(){&ruby(じんさつぎょりん){陣殺魚鱗}} 脱皮後に使用。 全身の鱗の波打ちを利用し、重力を無視するかのように超高速かつ縦横無尽に飛び跳ねる移動技。 跳躍時の衝撃は木々をへし折るほどで、敵の周囲を飛び回りつつ、死角から神の手での攻撃を仕掛ける。 魚に変化させられているとなればピチピチと跳ねるくらいしか出来ないので、食らったらまずオダブツ。 アニメでは超高速で飛び跳ねるというよりは&bold(){宙や地面をウネウネ泳ぐように素早く移動する技}として演出。体表を赤く輝かせつつ、地面もオブジェクトもない空中でもうねって方向転換して相手を翻弄していた。 } **使い魔 玉壺の血鬼術によって生み出された怪物達。 見た目は背中に壺をつけ、人間の手足がついた大小様々な鯉の化け物。 手足には刃物のように鋭利な爪を備え、口には人間のような歯まである。 背中の壺の数に比例して個体のサイズが大きくなり、大きいものなら大型トラック以上、小さいものなら幼児並の大きさまで多種多様。 戦闘力及び敏捷性も壺の多さに比例して上がるようで、壺が4つ付いた個体は&bold(){一般階級の鬼殺隊員ならば容易く屠り殺害する}ほどの強さを持つ。 弱点は背中の壺で、壺を割られるとあっけなく肉体が崩壊して死滅する。 だが壺を割られるまでは頸を斬り落とされても死なず、自己再生能力まで兼ね備える。 劇中では大量の使い魔がばら撒かれ、刀鍛冶の里で大暴れした。 **作品 ・&bold(){&ruby(かぬち){鍛人}の&ruby(だんまつま){断末魔}} 自然の理に逆らう事を好む玉壺が血鬼術により作り上げた作品。 5人の刀鍛冶の肉体と刀を醜悪に組み合わせたオブジェ。これには小鉄と鉄穴森の縁者が使われていた。&s(){まさに、2007年に福島県で起きた会津若松母親殺害事件の元少年Kの犯行手口を彷彿させる。} 「刀鍛冶の身体に刺した刀と醜い豆まみれの手を前面に押し出すことで鍛人らしさを強調し、わざと犠牲者の顔を残すことで不条理と無情感を表現した」らしい。 おまけに&bold(){身体に刺した刀を捻ることで犠牲者が叫んだ断末魔を再現する}という人の尊厳を徹底的に侮辱する下劣極まりない芸術で、霞柱・時透無一郎をして&bold(){&color(#40e0d0){「おい いい加減にしろよクソ野郎が」}}と言わしめたほど。 玉壺の言動からして、里の人間でこんな作品を他にもいくつか作っている模様。 アニメ版ではグロテスクさが&bold(){更に強化。} 断末魔を再現するギミックに血しぶきを撒き散らしながらピクピク犠牲者の体が蠢く動作が追加され、悪趣味さに拍車がかかった。 ・&bold(){壺} ファンブックで明らかになった設定。 作られた壺は真っ当な品なのか無惨を経由しているのか表社会に流通している。 なお世間的には彼の作った壺は&bold(){高額で売れる}程度には芸術的価値が高いらしく、無惨の資金源として有効活用されていた。 そのため無惨も玉壺の事を「割とお気に入り」と評している。 &s(){そしてこの事で無一郎の審美眼や芸術性はマジでゼロなのではないかという疑惑が発生した。} *◆劇中での活躍 上弦の陸である[[堕姫・妓夫太郎>堕姫/妓夫太郎]]の敗北を受け、他の上弦の鬼たちと共に無惨のもとへと召集される。 格上である猗窩座をからかいながら、妓夫太郎の敗北と何時まで経っても「青い彼岸花」が見つからない事に怒る無惨を宥めようと、彼の野望に繋がる情報を得たと喜び勇んで伝えようとする。 …が、&bold(){不確定な情報を話そうとした}という理由から制裁として頸を切り落とされ、さらにその後情報の真偽の調査と本物の情報だった場合は半天狗と共に出撃するよう命じられ&s(){パワハラ}会合は終了。 現実に置き換えると、&bold(){「意味のない上司の説教が会議中延々と続く中、勇んで建設的なプレゼンをしようとしたら確定情報ではないという理由だけで無意味なパワハラを味わいそのまま強制出張に送り出される」}というひどい構図が浮かび上がる。 &s(){本人はその無体な扱いに喜んでいたのである意味ご褒美かも知れないが。} その後、童磨から俺も一緒に行きたいと迫られるも、彼が猗窩座と諍い始めた隙に半天狗と共に[[逃げる]]ように無限城を後にした。 彼が入手した情報とは&bold(){隠匿されている筈の日輪刀を鍛える刀鍛冶の里の所在}であり、無惨の命令通り完全に探り当てたことで満を持して里に侵入。 不用意に自身が宿る壺に近づいた里の人間((アニメ版では玄弥の担当の刀鍛冶であった事が示唆されている。))を壺の中に引きずり込んで喰らうも&bold(){&color(#00caff,#000000){「不味くて喰えたものではない」}}と食いかけのまま吐き捨てると、里を壊滅させ鬼殺隊に致命的な打撃を与えるべく[[半天狗>半天狗(鬼滅の刃)]]と共に強襲を仕掛けた。 その後、半天狗に吹き飛ばされ分断させられるも小鉄、鉄穴森と合流して一緒に自身の刀を探していた時透と偶然遭遇し交戦する。 殺す前の記念と言わんばかりに自身の作品を意気揚々と披露し、哀しみに震える小鉄の姿を感動していると捉え歓喜するも、静かにブチ切れた時透に自身の作品解説を悉く邪魔された挙句壺まで砕かれ激昂。 #center(){#bold(){&color(#00caff,#000000){よくも斬りましたねぇ私の壺を…芸術を!!} &color(#00caff,#000000){審美眼のない猿めが!!} &color(#00caff,#000000){脳まで筋肉でできているような貴様らには 私の作品を理解する力は無いのだろう それもまた良し!!}}} 人間では絶対に理解し得ない最低の芸術を傲慢に自慢し、他者を見下す鬼らしい残酷さを剥き出しにすると血鬼術により時透達を攻撃。 小鉄等を庇い深手を負う時透を滑稽と嘲笑い、血鬼術で嬲り殺して自身の芸術作品に仕立てようと目論むが、すでに勝ったと確信したのか水獄鉢に囚われた時透を放置し家屋に侵入。 そこで出逢ったのは、炭治郎から受け取った刀を只管研ぎ続ける[[鋼鐵塚>鋼鐵塚蛍]]の姿だった。 周囲の環境はおろか、自身の存在にすら一切気が付かず只管刀の研磨に没頭し続ける鋼鐵塚の姿を見た玉壺は逆に衝撃を受ける。 #center(){&bold(){&color(#00caff,#000000){(何という集中力!! この玉壺に気づかぬ程の没頭!!)}} &bold(){&color(#00caff,#000000){(きっ…気に喰わぬ!! 私とてこれ程集中したことはない!! 芸術家として負けている気がする!!)}}} 当初は刀鍛冶の里の長でないことを小馬鹿にしていたが、芸術に拘る性格からみっともない対抗意識を燃やし、 &bold(){&color(#ff0000){芸術で勝負するのではなく、さっさと殺して早々に里を滅ぼすために動くのでもなく、芸術家とは全く関係ない只の暴力で鋼鐵塚の集中を断ち切らんと執着・腐心する}}という底の浅さを露呈したことにも気が付かず、そして鋼鐵塚の集中力を断ち切りたいあまりその場から離れることも、安易に殺せるはずの常人を殺すこともできなくなってしまう醜態を見せた。 只管鋼鐵塚を殺すことなくいたぶり続けても尚途切れぬ集中力に激しく苛立ちを見せるが、嬲ることに意識が集中しすぎた結果、時透の水獄鉢脱出を感知できず反撃を許してしまう。 が、そこで&bold(){&color(#00caff,#000000){「逆を言えばそれだけ私が集中していたということだ!! よし!!」}}と&bold(){開き直って自分の集中力を誇る驚きの小物臭さ}を見せつける玉壺。 時透の覚醒に伴う身体能力の高まりや毒を無効化していることの疑念、そして柱と自身の戦闘すらも気が付かず刀を研ぎ続ける鋼鐵塚を遂には&bold(){理解できない狂人扱いしながら}、尚余裕を崩さず血鬼術・蛸壺地獄により再度止めを刺さんとする。 しかし、自慢の術はいとも容易く攻略され頚へのダメージを受けてしまったことに玉壺は静かに怒りを燃やし、そのまま死闘にもつれ込むかと思いきや、&bold(){互いに悪口で罵倒・挑発し合うまさかのレスバトル}に突入(ちなみにこの回のサブタイトルはまんま「&bold(){悪口合戦}」)。 &bold(){&color(#40e0d0){「とにかく気色が悪い」}&color(#00caff,#000000){「無教養の貧乏人」「便所虫」}&color(#40e0d0){「君の方が便所に住んでそう」}&color(#00caff,#000000){「ちんちくりん」}} だの流れるような罵倒合戦を見せていたが…… #center(){#bold(){ &color(#00caff,#000000){ヒョヒョッ 安い挑発だのう この程度で玉壺様が取り乱すとでも?} &color(#40e0d0){うーん うーん} &color(#00caff,#000000){ヒョッヒョ 何だ?} &color(#40e0d0){気になっちゃって……なんかその壺形歪んでない?} &color(#40e0d0){左右対称に見えないよ下っ手くそだなあ} &sizex(6){&color(#00caff,#000000){それは貴様の目玉が腐っているからだろうがアアアア!!!}} &color(#00caff,#000000){私の壺のオオオオ!! どこが歪んでいるんだアアア!!!}}} &bold(){&color(#ff0000){玉壺激昂。}} 先ほどの余裕綽々の態度から一転、些細な時透の煽りが最大の逆鱗に触れたのかいとも容易くブチ切れると、血鬼術・一万滑空粘魚により時透を抹殺せんとする。 しかし、覚醒した時透の前にあっさり術が攻略され、おまけに毒を受けていながら戦闘力が跳ね上がっていることに動揺。 時透の追撃の前に、脱皮と共に玉壺は隠し持っていた奥の手を披露する。 #center(){#bold(){ &color(#00caff,#000000){お前には私の真の姿を見せてやる} #right(){&font(#40e0d0){はいはい}} &color(#00caff,#000000){この姿を見せるのはお前で三人目} #right(){&color(#40e0d0){結構いるね}} &color(#00caff,#000000){黙れ 私が本気を出した時生きていられた者はいない} #right(){&color(#40e0d0){すごいねー}} &sizex(6){&color(#00caff,#000000){口を閉じてろ馬鹿餓鬼が!!}} &color(#00caff,#000000){この透き通るような鱗は金剛石よりも尚硬く強い 私が壺の中で練り上げた} &color(#00caff,#000000){この完全なる美しき姿に平伏すがいい} #right(){&font(#40e0d0){……}} &sizex(6){&color(#00caff,#000000){何とか言ったらどうなんだこの木偶の坊が!!!}} &sizex(6){&color(#00caff,#000000){本当に人の神経を逆撫でする餓鬼だな!!!}} }} が、せっかくの完全体のお披露目は&bold(){&color(#ff0000){まさかの終始煽られっぱなし&ガンスルー}}というまさかのオチであっけなく終了。 あんまりにも冴えないお披露目だったが、肉弾戦能力の向上と共に放った神の手で時透を追い詰めんとし、己の能力を手放しで自画自賛する玉壺。しかし時透の余裕は一切崩れることはなく戦闘は再開。 血鬼術・陣殺魚鱗により時透を翻弄し一気に攻め込む玉壺であったが、鬼への怒りに燃える本気の時透が放った漆ノ型・朧に完全に翻弄され…… #center(){#bold(){ &font(#40e0d0){ねぇ君は 君はさ} &font(#40e0d0){何で自分&ruby(・・・・・・・・・){だけが本気じゃない}と思ったの?} ヒュッ &color(#40e0d0){お終いだねさようなら お前はもう二度と生まれて来なくていいからね} &color(#00caff,#000000){……} &color(#00caff,#000000){!?} &color(#00caff,#000000){(きっ? きっ…!! 斬らっ…斬っ…斬られた!?)} &color(#00caff,#000000){(斬られた斬られた斬られたアァァァ!!!)}}} そして一瞬のうちに、&bold(){&color(#ff0000){玉壺の頚は一瞬で斬り捨てられ地に墜ちた。}} 手負いである筈の時透が玉壺の認識を上回る最高速度を発揮するという異常事態により、己の頚が斬り落とされたことにもしばらく気付かず、気付いた瞬間玉壺はあまりの衝撃と困惑で狂乱。 見下していた人間の子供に敗北したことを一切認めず、頚から醜く小さな手足を生み出して必死にもがき続ける。 #center(){#bold(){ &color(#00caff,#000000){くそオオオ!!! あってはならぬことだ!!!} &color(#00caff,#000000){人間の分際で!! この玉壺様の頚をよくもォ!! 悍ましい下等生物めが!!} &color(#00caff,#000000){貴様ら百人の命より私の方が価値がある 選ばれし優れた生物なのだ!} &color(#40e0d0){…} &color(#00caff,#000000){弱く!! 生まれたらただ老いるだけの!!} &color(#00caff,#000000){&ruby(・・・・・・・・・){つまらぬくだらぬ命}を私がこの手!! 神の手により 高尚な作品に&ruby(・・・・・・・・・・){してやったというのに}!} &color(#00caff,#000000){この下等な蛆虫共…} &color(#00caff,#000000){がっ} &color(#40e0d0){もういいからさ 早く地獄に行ってくれないかな}}} 必死で自分の負けを認めたがらない玉壺の負け惜しみを、何の感慨もなく斬り捨て時透は勝利を収めた。((原作では、頭部を一刀両断して終わらせたが、アニメ版ではそこから更に微塵切りにして完膚なきまでに消滅させた。)) 最後まで人間を見下し嘲笑い続けた芸術家擬きの最期は、&bold(){&color(#ff0000){自分で自分の無価値を証明するかのような、何の余韻も感傷も遺さない無様な最期であった。}} 強力な血鬼術と戦闘能力を見せたものの、いささか呆気ない最期であった玉壺。 格下であるはずの[[堕姫・妓夫太郎>堕姫/妓夫太郎]]が多人数で挑んでようやく倒せた相手だったこともあり、一部の読者からは&bold(){「([[後>鳴女(鬼滅の刃)]][[任>獪岳(鬼滅の刃)]]を除けば)上弦[[最弱]]なのでは?」}と評されることも。 ただ無一郎は対上弦の陸において最大の戦力であった[[宇髄>宇髄天元]]が「自分には才能がない」ことの例えとして引き合いに出すほどの天才であり、&b(){その無一郎を玉壺は初戦では完封していた。} また妓夫太郎の血鎌と同じ毒の攻撃や当たれば一巻の終わりという「神の手」もあり、能力的には上弦の伍に相応しい鬼といえる。 更にアニメ版では、&bold(){[[頸を切られた後もなお肉>黒死牟(鬼滅の刃)]][[体が徐々に再生を始めており>猗窩座(鬼滅の刃)]]}、説得力がさらに上昇した。&s(){結局無一郎に細切れにされたが}((「つまらぬ命」「蛆虫」といった罵倒で有一郎が死んだ時の記憶を呼び起こし怒りを買ったのかもしれない。)) 直接的な敗因としては、 -&bold(){痣を発現させるという時透の予期せぬ覚醒} -&bold(){自身の切り札である真の姿と“神の手”と霞の呼吸の相性の悪さ(触れさえすれば日輪刀も鮮魚にする神の手は刀で捌く・受ける呼吸ではほぼ敗北必至)} が挙げられるが、何よりも彼の最大の敗因は人間を露骨に見下していたことに加えて、&bold(){自身の芸術家としてのプライドに固執し、鋼鐵塚を只管無意味にいたぶり続けたことにあると言っても過言ではない。} 余計なプライドや人間性に縛られたが故の自業自得ともいえる敗北であり、妓夫太郎の敗北を評して無惨が語った&bold(){&color(#9900ff){「人間性を多く残したものから負けていく」}}という言葉がそっくりそのまま当てはまる存在が玉壺だったとも言える。 *◆余談 ・彼の登場よりずっと前に上弦・下弦の鬼の設定説明の際に上弦の伍の姿が描かれたことがあったが、筋骨たくましいオールバックの巨漢の鬼で玉壺とはかなりデザインが異なる。まああくまでも説明のためのイメージ図ということだろう。 ・2020年の週刊少年ジャンプ6・7号に掲載された正月4コマで、無惨から「初日の出に集まる人間を皆殺しにしてこい」と命令されるが、玉壺は鬼なので初日の出を浴びたら死ぬ。それに対する無惨の返答は&bold(){「別に死んでもいいじゃないか}」。お気に入りでもこの冷たさ。流石の玉壺もこれには呆然。 #center(){&bold(){&color(#00caff,#000000){ヒョヒョッ}} &bold(){&color(#00caff,#000000){しかし私の項目ですからねぇ一応はこれでも}} &bold(){&color(#00caff,#000000){どんな追記・修正にしようか心が躍る}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,51) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2018/05/28 Mon 13:29:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:&bold(){&color(#00caff,#000000){約 14 分で読めますよ…ヒョッヒョッヒョッ…}} ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){#bold(){&color(#00caff,#000000){不味い不味い} &color(#00caff,#000000){やはり山の中の刀鍛冶の肉など喰えたものではないわ} &color(#00caff,#000000){だがそれもまたいい…}}} &ruby(ぎょっこ){玉壺}とは[[鬼滅の刃]]の登場人物である。 CV:[[鳥海浩輔]] ((血鬼術で生み出した怪物の声も担当。)) #contents *◆プロフィール 身長(壺入り状態):150〜170cm 体重(壺入り状態):40〜80kg 趣味:壺作り、生き物改造 死地:刀鍛冶の里 *◆概要 [[鬼舞辻無惨]]直属の精鋭集団「[[十二鬼月]]」の&bold(){“上弦の伍”}を務める[[鬼>鬼(鬼滅の刃)]]。 無惨の強制召集によって異空間無限城に上弦が集結した際に初登場。 上弦の中では下位だが、自分の実力に数字以上の自信があるのか[[猗窩座>猗窩座(鬼滅の刃)]]に対して一応&bold(){&color(#00caff,#000000){「~様」}}付けかつ敬語を使いつつも挑発的な物言いをしている。 [[半天狗>半天狗(鬼滅の刃)]]に対してはほぼ同格とみなしているのか呼び捨てである。 [[童磨>童磨(鬼滅の刃)]]には&bold(){&color(#00caff,#000000){「~殿」}}呼びであり壺を贈ってあげたこともあるが、彼のことは苦手としている様子が見られ仲良しというわけではないらしい。 機嫌を取るために差し出したなどの事情があったのだろうか。 だが、童磨が女の首を生けるために壺を使ったことに関しては、&bold(){&color(#00caff,#000000){「あれは首を生けるものではない」}}と真顔で言いつつも&bold(){&color(#00caff,#000000){「それもまた良い」}}としている。 そのコミカルな振る舞いやインパクトのある見た目というネタの豊富さから当初は[[変な口癖のある芸術家気質のマスコット>デイダラ(NARUTO)]]的なギャグキャラっぽさがあったが……。 *◆外見 怪物といえど比較的人の姿を保っている者が多い鬼の中にあって珍しく&bold(){明確な人外の姿をした鬼}。 身体つきこそ屈強ながら四肢がなく、肌は気味の悪い白色で、まるで煙のように壺から生えた黒い下半身は蛇や蚯蚓のように長くうねっている。 さらに頭部は&font(green,b){[[両眼>目/眼(属性)]]があるべき場所に緑色の唇のついた2つの口}が、逆に本来の口があるべき部分と額に眼がある。 更に後頭部から細い4本の腕を生やしているなど、&bold(){複数の人体を切り分け、福笑いの如く各部位を出鱈目に継ぎ接ぎしたような姿形}は正に妖怪。 ここまで完全に人間離れした姿をした鬼は、他にはせいぜい[[手鬼>手鬼(鬼滅の刃)]]と父蜘蛛と兄蜘蛛、蛇鬼くらいのものである。 110話で登場した際は身体の側面から小さな手が百足のように10本生えた姿を現し、不気味さに拍車がかかった。 ファンブックによればこの異形の肉体は趣味の人体改造による産物であるという。 &bold(){&color(#00caff,#000000){「自然の理に反することが大好き」}}と語る玉壺の美的センスの結実とも言えるが、だからって[[福笑い]]みたいな顔にすること無かっただろうに……。 *◆性格 一人称は&bold(){&color(#00caff,#000000){「&ruby(わたくし){私}」}}で、性格は絵にかいたような慇懃無礼かつ妙にポジティブで饒舌。 &bold(){&color(#00caff,#000000){「ヒョッ」}}と薄気味悪い笑い声をあげ、何かにつけて&bold(){&color(#00caff,#000000){「だがそれもまたいい…」}}と物事を肯定するかのような言動を取る。 無惨への忠誠心は相当なレベルにあり、彼に切り落とされた頭部を手で掴まれている事や情報を得ながらも無下に扱われる事に対して&bold(){&color(#00caff,#000000){「いい…とてもいい……」}}と恍惚気味に興奮するなど、訓練されきった生粋の%%社畜%%ドMであり、外見だけでなくその中身も相当アレである。 &s(){その思考もリアルタイムに読んでいたであろう無惨様の心中や如何に。} 当初はコミカルなキャラだったが、その本性は人間を&b(){「つまらない命」}と蔑んで見下し、&font(#ff0000,b){自身の「芸術作品」と称してその死すら貶める最悪の芸術家気取り。} それどころか無惨以外の全ての存在を見下し腹の中でせせら嗤い馬鹿にしている陰湿な性格。 あたかも高尚な芸術家であるかのように振る舞い、自身の作品を見て悲しみから泣き叫ぶ人間の姿を見て&bold(){&color(#00caff,#000000){「この人間は自身の作品を見て感動している」}}と捉えて歓喜に悶える、歪んだ価値観を持つド外道。 人間を食うためでなく、&bold(){&color(#ff0000){己の趣味のために殺して死体すら弄ぶ悪質さ}}はこれまで出てきた数多の鬼の中でも屈指であり、その非道さから、基本的に感情を荒げる事はない[[霞柱・時透無一郎>時透無一郎]]も怒りを露わに&bold(){&color(#40e0d0){「クソ野郎」}}呼ばわりした。 こんな性格だが芸術家らしくプライドと自己顕示欲も強く、戦闘前に意気揚々と作品の解説を勝手にし始めたり、自身の解説を無視され中断させられると&bold(){&color(#00caff,#000000){「審美眼のない猿」}}呼ばわりしてブチ切れたりと傲慢さも垣間見える。 でもその直後に&bold(){&color(#00caff,#000000){「それもまた良し!!」}}となぜか肯定していた。理解力のない相手にはアピールするだけ無駄だと割り切ったのだろうか? 他にも人間より魚介類の方に愛着があるためなのか、終始人間を&bold(){&color(#00caff,#000000){「醜い」}}と評して魚の存在に美しさを見出している。 特に「[[名は体を表す]]」と言うべきか、壺へ並々ならぬ執着を抱いており、上記のキレたきっかけも解説を邪魔された事に加えてお気に入りの壺まで割られたことに起因している。 加えて「芸術家」としての執着とプライドから本来なら容易く殺せる筈の人間を即座に殺せなかったりと人間性の底の浅さも露呈しており、その性根は&bold(){正真正銘の小物。} なおファンブックによれば好みの食事は人間の子供の肉だったらしい。陸の片割れ(美人・美パーツ限定)や弐(女限定)と同じような偏食家である。 #openclose(show=玉壺オリジン){ 劇中で人間時代が語られる事はなかったが、公式ガイドブック「鬼殺隊見聞録」にて鬼となる以前の玉壺について軽く触れられている。 人間時代の名前は&bold(){「&ruby(まなぎ){益魚儀}」}。 漁村の出身であり、幼い頃から魚を捕まえて遊んでいたらしい。 しかし異なる種の魚同士を縫い付けたり、壺の中に骨や鱗を溜めた物を&color(#00caff){「芸術」}と評したりと、当時から異常な感性を持っており、それ故村の中では疎まれていたという。 だが彼は幼い頃に海難事故で漁師の親を亡くしていたため、周りは「そのショックで気が狂ってしまったのだろう」と考え、追い出す事まではしなかった。 ちなみにこの少年、水死体となった両親の姿すら&color(#00caff){「美しい」}と感動していたため、その狂気は生来のものだったと言える。 その後は歪んだ芸術を追求した挙句に自分をからかいに来た子供を惨殺して死体を壺に詰めるという暴挙に出る。 この事を知った子供の父親が激怒し、益魚儀を&bold(){銛で串刺しにして放置していた((それでも辛うじて生きているという凄まじい生命力を持っていた))}ところをたまたま無惨に鬼にされたことが語られた。 上記の通り、「芸術」と称して&ruby(もてあそ){弄}ぶ対象が魚から人間の死体に変わっただけで、&bold(){その本性は生前から一切変わっておらず、&ruby(むし){寧}ろ悪化していると言えよう。} また血鬼術の効果が水生生物、水に関連した物になっているのもこの出自の影響だろう。 } *◆戦闘能力 その風貌ゆえに直接戦闘は取らず、基本的に自身の掌から生み出した壺から放つ使い魔を用いて戦うトリッキーな戦術を用いる。 壺に描かれた絵や模様によって発動できる術は変化するため技は非常に多彩。 全体的に広域制圧に長けた術を多く持ち、多様な使い魔を操っての&bold(){面攻撃や数の暴力}で敵を追い込む戦術を好む。 加えて呼吸封じの術や毒による状態異常、非戦闘員を狙いわざと庇わせることで柱に攻撃を確実に命中させるなどの搦手にも長けている。 術は水棲生物や水に関わるものが殆ど。アニメでは壺から細く強烈な水流を放って敵を切り裂く斬撃技も扱っている。 壺を任意の場所に具現化して壺から壺への瞬間移動も可能で、移動の媒体となる壺自体も何処からともなく神出鬼没に出現する。 そのため見かけに反して敏捷性に優れており、柱である時透の斬撃を幾度も見切り回避できるだけの反射神経も備えている。 なお頸への攻撃を何度も回避していることから、そこはきっちり急所。 **&bold(){&color(#00caff,#000000){完全体}} #center(){#bold(){&color(#00caff,#000000){私の華麗なる本気を見るがいい!!}}} だが上記の貧弱そうな姿は言うなれば仮の姿。 その中に真の姿を備えるという、いわば2段変身能力を隠し持っている。 変身後の姿は、肌が白や水色、青色の鱗に覆われた屈強な半魚人のような上半身に、鰭の生えた蛇のような下半身という&bold(){半魚人とラミアの融合体}とも言うべき奇怪な姿。 脱皮前にあった小さな無数の手は失われているが[[福笑い]]みたいな奇怪な顔の造形はそのまま。相違点としては、頭部にあった痣のような文様が大きく広がっている。 この形態になると術頼りな戦法から一転、強靭な肉体を活かした打撃による肉弾戦が主戦法。 全身を覆う&bold(){&color(#00caff,#000000){「金剛石より強く硬い」}}と豪語する鱗の波打ちと柔らかくも強靭な肉体のバネにより、縦横無尽かつ自由自在な動きを可能とする。 総じて醜悪極まりないのだが、玉壺はその姿を&bold(){&color(#00caff,#000000){「完全なる美しき姿」}}と呼び賛美している。 なお変身方法は&bold(){脱皮}。 #openclose(show=※血鬼術){ ・&bold(){&ruby(せんぼんばりぎょさつ){千本針魚殺}} 金魚鉢のような模様の壺から出目金のような魚を複数呼び出し、金魚の口から猛烈な勢いで長く太い麻痺毒を含んだ毒針の弾幕を発射。 一瞬で射程内を針の山に変えてしまうほどの膨大な針を撒き散らす広範囲攻撃技。&bold(){また毒か。} ただし妓夫太郎のような致死性のものではなくじわじわ痺れさせ身体の動きを奪うもので、恐らくは対象を生きたまま作品に仕上げる為の術。 ・&bold(){&ruby(すいごくばち){水獄鉢}} 波の模様が描かれた壺から大量の粘度の高い水を放出し、相手をそのまま水でできた壺の中に閉じ込める拘束技。 液体ゆえにぐにゃぐにゃと柔らかく変形して内部からの破壊を防ぎ、同時に水責めで敵を溺れさせる。 鬼殺隊の要である全集中の呼吸も日輪刀による物理攻撃も封じる、&bold(){露骨なまでの鬼殺隊メタ}である。 ・&bold(){&ruby(たこつぼじごく){蛸壺地獄}} 手に持った壺から巨大な蛸の脚のような触手を無数に発生させ周囲を薙ぎ払ったり敵を締め付けたりする術。 触腕は柔らかく強い弾性を備え、斬撃にも強いと豪語する通り並の刀ならば弾力でへし折ってしまう。 しかし痣を発現させ本来の刀を携えた時透にはあっさり切り刻まれて突破された。 ・&bold(){&ruby(いちまんかっくうねんぎょ){一万滑空粘魚}} 10の腕全てに壺を生み出し、そこから&bold(){1万匹}にも及ぶ肉食性の小魚を放出し敵を骨まで喰らい尽くす。 魚は空中を滑空して襲い掛かる上に、体内に&bold(){経皮性の猛毒の体液}を含んでいる。そのため魚だけでなく魚の体液に触れた時点で&bold(){毒が回って死に至る。} これにより対処できなければそれで良し、例え斬られても消滅の間際に猛毒を撒き散らして攻撃する2段構えの大技…だったのだが、覚醒した時透の技の前にあっさり攻略された。 魚の見た目は例えると牙がびっしり生えた秋刀魚。 ・&bold(){&ruby(かみ){神}の&ruby(て){手}} 脱皮後の玉壺の腕。 拳に触れた対象物を生物・無機物問わず生きた無数の鮮魚に変換する。 地面を殴れば、殴られた地面とその周りから無数の鮮魚がビチビチ跳ね回って溢れ出す異様な光景が現出する。 鮮魚の出てくる数と元の物質との質量は比例せず、僅かな衣服が数匹の秋刀魚並の大きさの鮮魚へと変換される。 ビジュアルはシュールだが実際は&bold(){接触防御不能の即死攻撃}という凶悪な代物。俎上の鯉とはまさにこの事。 かつて玉壺を真の姿にまで追い詰めた二人の剣士もこれにやられたと思われる。 ちなみに玉壺は神の手で産まれた魚達に愛着があるのか&bold(){&color(#00caff,#000000){「愛くるしい鮮魚」}}と呼んでいる。&s(){どこがじゃ} ・&bold(){&ruby(じんさつぎょりん){陣殺魚鱗}} 脱皮後に使用。 全身の鱗の波打ちを利用し、重力を無視するかのように超高速かつ縦横無尽に飛び跳ねる移動技。 跳躍時の衝撃は木々をへし折るほどで、敵の周囲を飛び回りつつ、死角から神の手での攻撃を仕掛ける。 魚に変化させられているとなればピチピチと跳ねるくらいしか出来ないので、食らったらまずオダブツ。 アニメでは超高速で飛び跳ねるというよりは&bold(){宙や地面をウネウネ泳ぐように素早く移動する技}として演出。体表を赤く輝かせつつ、地面もオブジェクトもない空中でもうねって方向転換して相手を翻弄していた。 } **使い魔 玉壺の血鬼術によって生み出された怪物達。 見た目は背中に壺をつけ、人間の手足がついた大小様々な鯉の化け物。 手足には刃物のように鋭利な爪を備え、口には人間のような歯まである。 背中の壺の数に比例して個体のサイズが大きくなり、大きいものなら大型トラック以上、小さいものなら幼児並の大きさまで多種多様。 戦闘力及び敏捷性も壺の多さに比例して上がるようで、壺が4つ付いた個体は&bold(){一般階級の鬼殺隊員ならば容易く屠り殺害する}ほどの強さを持つ。 弱点は背中の壺で、壺を割られるとあっけなく肉体が崩壊して死滅する。 だが壺を割られるまでは頸を斬り落とされても死なず、自己再生能力まで兼ね備える。 劇中では大量の使い魔がばら撒かれ、刀鍛冶の里で大暴れした。 **作品 ・&bold(){&ruby(かぬち){鍛人}の&ruby(だんまつま){断末魔}} 自然の理に逆らう事を好む玉壺が血鬼術により作り上げた作品。 5人の刀鍛冶の肉体と刀を醜悪に組み合わせたオブジェ。これには小鉄と鉄穴森の縁者が使われていた。&s(){まさに、2007年に福島県で起きた会津若松母親殺害事件の元少年Kの犯行手口を彷彿させる。} 「刀鍛冶の身体に刺した刀と醜い豆まみれの手を前面に押し出すことで鍛人らしさを強調し、わざと犠牲者の顔を残すことで不条理と無情感を表現した」らしい。 おまけに&bold(){身体に刺した刀を捻ることで犠牲者が叫んだ断末魔を再現する}という人の尊厳を徹底的に侮辱する下劣極まりない芸術で、霞柱・時透無一郎をして&bold(){&color(#40e0d0){「おい いい加減にしろよクソ野郎が」}}と言わしめたほど。 玉壺の言動からして、里の人間でこんな作品を他にもいくつか作っている模様。 アニメ版ではグロテスクさが&bold(){更に強化。} 断末魔を再現するギミックに血しぶきを撒き散らしながらピクピク犠牲者の体が蠢く動作が追加され、悪趣味さに拍車がかかった。 ・&bold(){壺} ファンブックで明らかになった設定。 作られた壺は真っ当な品なのか無惨を経由しているのか表社会に流通している。 なお世間的には彼の作った壺は&bold(){高額で売れる}程度には芸術的価値が高いらしく、無惨の資金源として有効活用されていた。 そのため無惨も玉壺の事を「割とお気に入り」と評している。 &s(){そしてこの事で無一郎の審美眼や芸術性はマジでゼロなのではないかという疑惑が発生した。} *◆劇中での活躍 上弦の陸である[[堕姫・妓夫太郎>堕姫/妓夫太郎]]の敗北を受け、他の上弦の鬼たちと共に無惨のもとへと召集される。 格上である猗窩座をからかいながら、妓夫太郎の敗北と何時まで経っても「青い彼岸花」が見つからない事に怒る無惨を宥めようと、彼の野望に繋がる情報を得たと喜び勇んで伝えようとする。 …が、&bold(){不確定な情報を話そうとした}という理由から制裁として頸を切り落とされ、さらにその後情報の真偽の調査と本物の情報だった場合は半天狗と共に出撃するよう命じられ&s(){パワハラ}会合は終了。 現実に置き換えると、&bold(){「意味のない上司の説教が会議中延々と続く中、勇んで建設的なプレゼンをしようとしたら確定情報ではないという理由だけで無意味なパワハラを味わいそのまま強制出張に送り出される」}というひどい構図が浮かび上がる。 &s(){本人はその無体な扱いに喜んでいたのである意味ご褒美かも知れないが。} その後、童磨から俺も一緒に行きたいと迫られるも、彼が猗窩座と諍い始めた隙に半天狗と共に[[逃げる]]ように無限城を後にした。 彼が入手した情報とは&bold(){隠匿されている筈の日輪刀を鍛える刀鍛冶の里の所在}であり、無惨の命令通り完全に探り当てたことで満を持して里に侵入。 不用意に自身が宿る壺に近づいた里の人間((アニメ版では玄弥の担当の刀鍛冶であった事が示唆されている。))を壺の中に引きずり込んで喰らうも&bold(){&color(#00caff,#000000){「不味くて喰えたものではない」}}と食いかけのまま吐き捨てると、里を壊滅させ鬼殺隊に致命的な打撃を与えるべく[[半天狗>半天狗(鬼滅の刃)]]と共に強襲を仕掛けた。 その後、半天狗に吹き飛ばされ分断させられるも小鉄、鉄穴森と合流して一緒に自身の刀を探していた時透と偶然遭遇し交戦する。 殺す前の記念と言わんばかりに自身の作品を意気揚々と披露し、哀しみに震える小鉄の姿を感動していると捉え歓喜するも、静かにブチ切れた時透に自身の作品解説を悉く邪魔された挙句壺まで砕かれ激昂。 #center(){#bold(){&color(#00caff,#000000){よくも斬りましたねぇ私の壺を…芸術を!!} &color(#00caff,#000000){審美眼のない猿めが!!} &color(#00caff,#000000){脳まで筋肉でできているような貴様らには 私の作品を理解する力は無いのだろう それもまた良し!!}}} 人間では絶対に理解し得ない最低の芸術を傲慢に自慢し、他者を見下す鬼らしい残酷さを剥き出しにすると血鬼術により時透達を攻撃。 小鉄等を庇い深手を負う時透を滑稽と嘲笑い、血鬼術で嬲り殺して自身の芸術作品に仕立てようと目論むが、すでに勝ったと確信したのか水獄鉢に囚われた時透を放置し家屋に侵入。 そこで出逢ったのは、炭治郎から受け取った刀を只管研ぎ続ける[[鋼鐵塚>鋼鐵塚蛍]]の姿だった。 周囲の環境はおろか、自身の存在にすら一切気が付かず只管刀の研磨に没頭し続ける鋼鐵塚の姿を見た玉壺は逆に衝撃を受ける。 #center(){&bold(){&color(#00caff,#000000){(何という集中力!! この玉壺に気づかぬ程の没頭!!)}} &bold(){&color(#00caff,#000000){(きっ…気に喰わぬ!! 私とてこれ程集中したことはない!! 芸術家として負けている気がする!!)}}} 当初は刀鍛冶の里の長でないことを小馬鹿にしていたが、芸術に拘る性格からみっともない対抗意識を燃やし、 &bold(){&color(#ff0000){芸術で勝負するのではなく、さっさと殺して早々に里を滅ぼすために動くのでもなく、芸術家とは全く関係ない只の暴力で鋼鐵塚の集中を断ち切らんと執着・腐心する}}という底の浅さを露呈したことにも気が付かず、そして鋼鐵塚の集中力を断ち切りたいあまりその場から離れることも、安易に殺せるはずの常人を殺すこともできなくなってしまう醜態を見せた。 只管鋼鐵塚を殺すことなくいたぶり続けても尚途切れぬ集中力に激しく苛立ちを見せるが、嬲ることに意識が集中しすぎた結果、時透の水獄鉢脱出を感知できず反撃を許してしまう。 が、そこで&bold(){&color(#00caff,#000000){「逆を言えばそれだけ私が集中していたということだ!! よし!!」}}と&bold(){開き直って自分の集中力を誇る驚きの小物臭さ}を見せつける玉壺。 時透の覚醒に伴う身体能力の高まりや毒を無効化していることの疑念、そして柱と自身の戦闘すらも気が付かず刀を研ぎ続ける鋼鐵塚を遂には&bold(){理解できない狂人扱いしながら}、尚余裕を崩さず血鬼術・蛸壺地獄により再度止めを刺さんとする。 しかし、自慢の術はいとも容易く攻略され頚へのダメージを受けてしまったことに玉壺は静かに怒りを燃やし、そのまま死闘にもつれ込むかと思いきや、&bold(){互いに悪口で罵倒・挑発し合うまさかのレスバトル}に突入(ちなみにこの回のサブタイトルはまんま「&bold(){悪口合戦}」)。 &bold(){&color(#40e0d0){「とにかく気色が悪い」}&color(#00caff,#000000){「無教養の貧乏人」「便所虫」}&color(#40e0d0){「君の方が便所に住んでそう」}&color(#00caff,#000000){「ちんちくりん」}} だの流れるような罵倒合戦を見せていたが…… #center(){#bold(){ &color(#00caff,#000000){ヒョヒョッ 安い挑発だのう この程度で玉壺様が取り乱すとでも?} &color(#40e0d0){うーん うーん} &color(#00caff,#000000){ヒョッヒョ 何だ?} &color(#40e0d0){気になっちゃって……なんかその壺形歪んでない?} &color(#40e0d0){左右対称に見えないよ下っ手くそだなあ} &sizex(6){&color(#00caff,#000000){それは貴様の目玉が腐っているからだろうがアアアア!!!}} &color(#00caff,#000000){私の壺のオオオオ!! どこが歪んでいるんだアアア!!!}}} &bold(){&color(#ff0000){玉壺激昂。}} 先ほどの余裕綽々の態度から一転、些細な時透の煽りが最大の逆鱗に触れたのかいとも容易くブチ切れると、血鬼術・一万滑空粘魚により時透を抹殺せんとする。 しかし、覚醒した時透の前にあっさり術が攻略され、おまけに毒を受けていながら戦闘力が跳ね上がっていることに動揺。 時透の追撃の前に、脱皮と共に玉壺は隠し持っていた奥の手を披露する。 #center(){#bold(){ &color(#00caff,#000000){お前には私の真の姿を見せてやる} #right(){&font(#40e0d0){はいはい}} &color(#00caff,#000000){この姿を見せるのはお前で三人目} #right(){&color(#40e0d0){結構いるね}} &color(#00caff,#000000){黙れ 私が本気を出した時生きていられた者はいない} #right(){&color(#40e0d0){すごいねー}} &sizex(6){&color(#00caff,#000000){口を閉じてろ馬鹿餓鬼が!!}} &color(#00caff,#000000){この透き通るような鱗は金剛石よりも尚硬く強い 私が壺の中で練り上げた} &color(#00caff,#000000){この完全なる美しき姿に平伏すがいい} #right(){&font(#40e0d0){……}} &sizex(6){&color(#00caff,#000000){何とか言ったらどうなんだこの木偶の坊が!!!}} &sizex(6){&color(#00caff,#000000){本当に人の神経を逆撫でする餓鬼だな!!!}} }} が、せっかくの完全体のお披露目は&bold(){&color(#ff0000){まさかの終始煽られっぱなし&ガンスルー}}というまさかのオチであっけなく終了。 あんまりにも冴えないお披露目だったが、肉弾戦能力の向上と共に放った神の手で時透を追い詰めんとし、己の能力を手放しで自画自賛する玉壺。しかし時透の余裕は一切崩れることはなく戦闘は再開。 血鬼術・陣殺魚鱗により時透を翻弄し一気に攻め込む玉壺であったが、鬼への怒りに燃える本気の時透が放った漆ノ型・朧に完全に翻弄され…… #center(){#bold(){ &font(#40e0d0){ねぇ君は 君はさ} &font(#40e0d0){何で自分&ruby(・・・・・・・・・){だけが本気じゃない}と思ったの?} ヒュッ &color(#40e0d0){お終いだねさようなら お前はもう二度と生まれて来なくていいからね} &color(#00caff,#000000){……} &color(#00caff,#000000){!?} &color(#00caff,#000000){(きっ? きっ…!! 斬らっ…斬っ…斬られた!?)} &color(#00caff,#000000){(斬られた斬られた斬られたアァァァ!!!)}}} そして一瞬のうちに、&bold(){&color(#ff0000){玉壺の頚は一瞬で斬り捨てられ地に墜ちた。}} 手負いである筈の時透が玉壺の認識を上回る最高速度を発揮するという異常事態により、己の頚が斬り落とされたことにもしばらく気付かず、気付いた瞬間玉壺はあまりの衝撃と困惑で狂乱。 見下していた人間の子供に敗北したことを一切認めず、頚から醜く小さな手足を生み出して必死にもがき続ける。 #center(){#bold(){ &color(#00caff,#000000){くそオオオ!!! あってはならぬことだ!!!} &color(#00caff,#000000){人間の分際で!! この玉壺様の頚をよくもォ!! 悍ましい下等生物めが!!} &color(#00caff,#000000){貴様ら百人の命より私の方が価値がある 選ばれし優れた生物なのだ!} &color(#40e0d0){…} &color(#00caff,#000000){弱く!! 生まれたらただ老いるだけの!!} &color(#00caff,#000000){&ruby(・・・・・・・・・){つまらぬくだらぬ命}を私がこの手!! 神の手により 高尚な作品に&ruby(・・・・・・・・・・){してやったというのに}!} &color(#00caff,#000000){この下等な蛆虫共…} &color(#00caff,#000000){がっ} &color(#40e0d0){もういいからさ 早く地獄に行ってくれないかな}}} 必死で自分の負けを認めたがらない玉壺の負け惜しみを、何の感慨もなく斬り捨て時透は勝利を収めた。((原作では、頭部を一刀両断して終わらせたが、アニメ版ではそこから更に微塵切りにして完膚なきまでに消滅させた。)) 最後まで人間を見下し嘲笑い続けた芸術家擬きの最期は、&bold(){&color(#ff0000){自分で自分の無価値を証明するかのような、何の余韻も感傷も遺さない無様な最期であった。}} 強力な血鬼術と戦闘能力を見せたものの、いささか呆気ない最期であった玉壺。 格下であるはずの[[堕姫・妓夫太郎>堕姫/妓夫太郎]]が多人数で挑んでようやく倒せた相手だったこともあり、一部の読者からは&bold(){「([[後>鳴女(鬼滅の刃)]][[任>獪岳(鬼滅の刃)]]を除けば)上弦[[最弱]]なのでは?」}と評されることも。 ただ無一郎は対上弦の陸において最大の戦力であった[[宇髄>宇髄天元]]が「自分には才能がない」ことの例えとして引き合いに出すほどの天才であり、&b(){その無一郎を玉壺は初戦では完封していた。} また妓夫太郎の血鎌と同じ毒の攻撃や当たれば一巻の終わりという「神の手」もあり、能力的には上弦の伍に相応しい鬼といえる。 更にアニメ版では、&bold(){[[頸を切られた後もなお肉>黒死牟(鬼滅の刃)]][[体が徐々に再生を始めており>猗窩座(鬼滅の刃)]]}、説得力がさらに上昇した。&s(){結局無一郎に細切れにされたが}((「つまらぬ命」「蛆虫」といった罵倒で有一郎が死んだ時の記憶を呼び起こし怒りを買ったのかもしれない。)) 直接的な敗因としては、 -&bold(){痣を発現させるという時透の予期せぬ覚醒} -&bold(){自身の切り札である真の姿と“神の手”と霞の呼吸の相性の悪さ(触れさえすれば日輪刀も鮮魚にする神の手は刀で捌く・受ける呼吸ではほぼ敗北必至)} が挙げられるが、何よりも彼の最大の敗因は人間を露骨に見下していたことに加えて、&bold(){自身の芸術家としてのプライドに固執し、鋼鐵塚を只管無意味にいたぶり続けたことにあると言っても過言ではない。} 余計なプライドや人間性に縛られたが故の自業自得ともいえる敗北であり、妓夫太郎の敗北を評して無惨が語った&bold(){&color(#9900ff){「人間性を多く残したものから負けていく」}}という言葉がそっくりそのまま当てはまる存在が玉壺だったとも言える。 *◆余談 ・彼の登場よりずっと前に上弦・下弦の鬼の設定説明の際に上弦の伍の姿が描かれたことがあったが、筋骨たくましいオールバックの巨漢の鬼で玉壺とはかなりデザインが異なる。まああくまでも説明のためのイメージ図ということだろう。 ・2020年の週刊少年ジャンプ6・7号に掲載された正月4コマで、無惨から「初日の出に集まる人間を皆殺しにしてこい」と命令されるが、玉壺は鬼なので初日の出を浴びたら死ぬ。それに対する無惨の返答は&bold(){「別に死んでもいいじゃないか}」。お気に入りでもこの冷たさ。流石の玉壺もこれには呆然。 #center(){&bold(){&color(#00caff,#000000){ヒョヒョッ}} &bold(){&color(#00caff,#000000){しかし私の項目ですからねぇ一応はこれでも}} &bold(){&color(#00caff,#000000){どんな追記・修正にしようか心が躍る}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,51) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: