南海高野線・鋼索線

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&font(#6495ED){登録日}:2018/06/11 Mon 19:18:14 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約10分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){南海高野線}とは、難波駅と極楽橋駅を結ぶ、南海電気鉄道の路線である。 駅ナンバリングは南海の他路線同様&bold(){&color(#ffffff,black){NK}}である。 ラインカラーは&font(#35934a){■緑}で、「2つに並んだ木」のシンボルマークが制定されている。 名称上は汐見橋駅を起点としているが、[[南海本線>南海本線・和歌山港線]]と接続する岸里玉出駅で系統が分断されている。この区間については[[汐見橋線]]を参照。 本項では極楽橋駅から高野山駅との間を結ぶ&bold(){南海鋼索線}と中百舌鳥から分岐する&bold(){南海泉北線}についても併せて解説する。 #contents (出典:[[ウィキメディア・コモンズ>https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nankai30003F.jpg]]) #image(https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1d/Nankai30003F.jpg/300px-Nankai30003F.jpg) *概要 **南海高野線 大阪ミナミの中心街・なんばを発ち、大阪の下町や堺、そしてその近郊エリア、古くからの宿場町である河内長野と橋本を走り抜け、霊場・高野山を結ぶ南海のもう一つの中心路線。 高度経済成長期以降は大阪府泉北・南河内地域ならびに和歌山県橋本・伊都地域の通勤・通学輸送を担う路線としての役割も担っている。 河内長野からは山間部を縫うようにして高野の山へと向かっていく。特に[[和歌山県]]に入った後の橋本駅から極楽橋駅までは南海標準の20m級の車両の乗り入れができず((1995年までは河内長野〜橋本間も単線区間であり、1985年までは河内長野、1992年までは三日市町までしか大型車が入れなかった。))、また急勾配も数多く存在する山岳路線。 このため、この区間に入る列車は山岳走行に適した装備を有する17m級の中型車「&bold(){ズームカー}」と呼ばれる車両で運行される。その由来は「平地と山岳の双方に対応できることをカメラのズームレンズに例えたもの」とするのが有力。 また、橋本からの区間は「&bold(){こうや花鉄道}」という愛称がつけられ、観光列車「天空」が運行されたり、最近では九度山駅が真田仕様になったりと南海が観光に力を入れている路線である。 **南海鋼索線 極楽橋は紀伊山地の山中にある「[[秘境駅]]」にして、地形の限界ともいえるような場所に建設されている。 このため、極楽橋からはケーブルカーの&bold(){鋼索線}で高野山駅までを結ぶ。 基本的に高野線と一体の運行を行っており、5分で両駅を結ぶ。多客期には随時臨時便が運行される。 なお、高野山駅は高野山の中心地にあるかというとそうでもなく、こちらも山中の秘境にあり、高野山駅と高野町中心地との間は&bold(){南海りんかんバス}がつないでいる。 駅には大門経由、女人堂・不動坂経由で2つの道路が繋がっているが、りんかんバスは女人堂ルートを経由。このルートはりんかんバス専用道路とされていて、一般車両は立ち入れない((2024年8月26日以降、道路構造物の点検のため当面の間大門経由のルートを通る。大門経由ルートは公道であり、徒歩の場合はこちらを使うことになる。))。ある意味極楽橋以上の秘境ともいえる。 **南海泉北線 旧称は『&bold(){泉北高速鉄道泉北高速鉄道線}』。 中百舌鳥駅で接続し、深井駅から泉北1号線と並走しながら泉北ニュータウンを突っ切り、和泉ニュータウンの中心地である和泉中央駅へ向かう路線。 ニュータウンとして発展した沿線であるため、利用者数も多い。全駅島式ホーム1面2線であるため、同区間は全て先着する。 起伏の激しい泉北ニュータウンを突っ切るため、台地内の切り通しを走ったり、台地同士を縫うように結ばれた高架橋を走ったりと結構忙しないものの、交差する道路は全て立体交差となっているため、中百舌鳥駅すぐそばの踏切以外は存在しない。 この路線は元々南海が直接運営する計画だったが、当時(1960年代)の南海は事故の多発で経営状態が悪化し、[[大阪府]]が出資して設立した第3セクター・大阪府都市開発が運営を担うこととなり、1971年に中百舌鳥-泉ヶ丘間が開業。同時に高野線との直通運転を開始した。その後も順当に延伸し、1996年に現在の和泉中央まで開業している。 2014年に南海電鉄が買収し同社の子会社となり、2025年4月1日に吸収合併され正式に南海の一路線となった。 これによりナンバリングも従来のSBからNKに変更となり、番号は高野山の87の次の番号である88からスタートしている。 なお一部旧ロゴや2022年以降に設定された中百舌鳥駅を除く発車メロディは引き続き使用している。 泉北時代は初乗り運賃が日本一高いと知られ、合併後はこれの値下げをアピールする広告を多数打ち出している((合併後は初乗り区間こそ値下げしたものの、なんば-和泉中央の片道料金は変わらない。))。 *列車種別 ***&color(white,#ff0000){特急} 極楽橋(高野山)行きの&bold(){&color(white,#ff0000){「こうや」}}、橋本行きの&bold(){&color(white,#ff0000){「りんかん」}}、泉北線和泉中央行きの&bold(){&color(white,#daa520){「泉北ライナー」}}の3列車が運行されている。 全部が4両の特急用車両で運行されるが、りんかんのみ8両編成で運行されることがある。((かつてはこうや・りんかんの[[多層建て列車]]が走っており、橋本でりんかんの増解結を行っていた。)) 全車指定席で、「サザン」のような自由席は連結されていない。 しかも本数が少ないので、冬季の一部列車は運休および減車となる。 なお、GWやお盆の多客時、検査、あるいは極端なダイヤ乱れ(≒本来充当するための編成が帰ってこれなくなった事態)などで特急車両が不足した場合には全席自由席特急が運行されることがあるほか、所定でも冬季のみ橋本止まりの「りんかん」に変更となる列車が設定されている。 こうや以外は朝夕の通勤ライナーという色彩が強く、特に泉北ライナーは区間急行や準急行と停車駅に殆ど差異がなく、所要時間もあまり変わらない。&s(){キャッチコピーにすぐ難波とあるが…}。 ***観光列車&color(white,#006400){天空} 2009年より登場した観光列車。登場からしばらくは臨時列車扱いだったが、現在は特急として扱われる。 専用の改造が施された2200系と、バックアップ用((「故障時を考慮し、電動機などの主要機器を1編成に1台しか持たない車両は支線区を除き単独で運行してはならない」という南海の運用上の制限による。))兼自由席車として難波寄りに2000系2両もしくは2300系を繋いだ4両編成で運行される。 このためサザン同様、指定席+自由席制となっている。 こちらも専用の2200系が1編成しかないため、12月〜2月は土曜と休日、それ以外は平日の水木以外での運行となる。 木材を生かした座席やイベントスペース、さらには高野山の空気を味わえる展望デッキなど、上記の特急とはまた違う雰囲気を楽しめる。&s(){でも展望デッキはトンネル区間に入るとカーブ区間が殆どなのも手伝って反響しまくるカーブ音で耳がやられるセルフ拷問場と化すのでトンネルに差し掛かったらすぐに車内に逃げたほうがいい。} ***&color(white,#ffa500){快速急行(快急)} 朝と日中に数本運行される一般種別最速列車。夕ラッシュ時下りにも運行されるが、本数は少なめ。 紀見峠越え区間で利用客の少ない三駅を通過し、時間短縮を狙う目的で2003年に登場。とはいっても急行とあまり大差はないが。 日中の一部列車はなんば〜極楽橋直通の大運転で運行されているが、基本は20m車・橋本発着。 橋本行きでも極楽橋行きや高野下行きと連絡するものは、行先((1000系・2000系・8300系の場合は種別側))に&color(white,#000000){高野山連絡}(または&color(white,#000000){高野下連絡})がつく。 なお、高野線では日本初の快速急行が1958年に設定されているが、10年で急行に統合されて消滅している。 6両編成および8両編成での運行だが、橋本〜極楽橋間は4両編成となる。そのため、ズームカーによる極楽橋発着列車は橋本でなんば側に車両の増解結を行う。極楽橋行きの列車で解結を行う車両の行先には、下部に&color(#FF0000,#000000){後部2両}&color(white,#000000){橋本}((6両編成の場合。8両だと「後部4両橋本」))と表記される。 ***&color(white,#ffa500){急行} ほぼ終日運行しており、上記の快速急行の数と比べると主力型。かつてはほとんどが大運転して極楽橋まで運行していたが、現在は橋本または林間田園都市発着の大型車による列車がほとんど。 快急と同様、極楽橋行きや高野下行きと連絡する場合は高野山連絡もしくは高野下連絡がつく。 こちらも快急同様6両または8両の運行で、橋本〜極楽橋間は4両となる。ズームカーによる増解結運用もある。 なお、橋本5:06発なんば行きと、その折り返しとなるなんば6:00発極楽橋行きの急行のみ、始発駅からズームカー4両編成による運行となっている。 ***&color(white,#008000){区間急行(区急)} 日中を中心に多く設定されている。 泉北線にも日中を中心に乗り入れ、本線系統と様々な役割を担う列車。ただし夜間は泉北線へは運行されない。 泉北線直通列車であっても境界駅の中百舌鳥は通過する。 &s(){お前、御堂筋線に親でも●されたんか?} 堺東〜橋本間は全駅有効長が20m級8両分あるため、南海線とは異なり、全区間で6両か8両で運行されている。 ***&color(white,#0000ff){準急行(準急)} 方向幕などでは「準急」だが、正式名称は「準急行」と日本で唯一の案内。 終日泉北線直通列車として運行されるほか、早朝の上りに河内長野方面発と深夜の下りに三日市町行きの列車も僅かに存在する。 基本終点まで通過待ちすることは少ないが、ごく一部は特急列車などと通過待ちを行う場合もある。 種別カラーは青だが、ほとんどの事業者では「準急の種別色は緑」と相場が決まっているため、京阪とともに数少ない例外である。 こちらも区間急行同様6両か8両での運行。但し8両編成は泉北線発着列車のみ。 ***&color(white,#000000){各駅停車(各停)} 南海本線との並走区間では本線にホームのない今宮戎・萩ノ茶屋にも停車する。このため、関西の私鉄で行先表示を含めて「各駅停車」と案内している唯一の例。 朝方および夕方以降に林間田園都市または橋本を発着する便が数本ある以外は、大半は河内長野か三日市町までの運転。 これとは別に、橋本からの山岳区間の区間運転と、早朝と深夜にごく僅かに存在する河内長野〜橋本間の区間運転が存在する。 泉北線は全て同線のみの中百舌鳥-和泉中央間の運行((2017年ダイヤ変更以前は少数ながら難波まで直通する各駅停車の列車の運行はあった。))で、一部は光明池行きもある。 なんば〜橋本間は6両か4両((河内長野〜橋本間の区間列車のみ8両))、泉北線完結列車は8両か6両、橋本〜極楽橋間はズームカー4両または2両での運行となる。 なお、2両編成はワンマン運転での運行となる。 *車両 本項ではズームカーは太字で示す。 **現在の車両 ***自社車両 -&bold(){30000系} 1983年に登場した特急車両。 20000系デラックスズームカーの置き換えで導入されたが、登場当初は弘法大師ご入定1150年御遠忌に伴う輸送力増強用として並行使用されていた。2編成在籍。 -&bold(){31000系} 1999年に増発&増結用として登場した特急車両。貫通型で、本形式導入に伴い30000系も併結対応改造が行われた。 機器類は廃車となった21000系のものを一部流用している。 -11000系 1992年に登場した高野線初の20m特急車。 当初は「りんかん」、現在は「泉北ライナー」専用として使われている。 同時期に増備された10000系新造中間車とほぼ同じ構造で、当初はサザン新塗装と同じカラーリングだったが、1999年から31000系登場に伴いこうやと同じ赤と白のカラーリングに変更され((同時に31000系との連結用に橋本側に幌受けが取り付けられた。))、更に泉北ライナー運行開始後は白に金色と塗装が頻繁に変更されている((なお、車両検査のスケジュールの関係でりんかん運用に入る際はご丁寧に塗装をこうやカラーに戻している。))。 なお、高野線の特急車両は非常に数が少なく計4編成しかない。前述の通り冬季および検査の際は一般車両による代走や「りんかん」に変更することでの橋本までに短縮運転となる。 -&bold(){2000系} ズームカー初のステンレス車であり、「ステンレスズーム」とも呼ばれる。 かつては急行や快急など大運転の主役であったが、幾多のダイヤ改正で殆どが橋本までの区間運転に短縮されたため、近年は大型車に混じって区間運転に入ったり、2300系と一緒に山岳区間の運用を行うのがほとんど。 先述の「特急用ズームカーには余裕が一切ない」という理由から、事実上30000系・31000系の予備編成の任も担っており、大幅にダイヤが乱れた際は「指定席車がない特急」に種別変更したうえで2000系4連が代走することも。 &s(){なので南海2000系の鉄道模型のユーザー取り付けアクセサリーに「特急」の種別表示が入っていてもミスではない。} 一部の編成は南海本線系統に転属し、次述の2200系置き換え用としてワンマン化改造車も登場している。 また、現在1編成が観光列車に改造されており、2026年3月から運行開始予定。 -&bold(){2200系(22000系)} 22000系は先に登場した21000系の貫通両開き版ということで、「角ズーム」の愛称を持つ。 車椅子スペースの設置、側面方向幕の設置の改造等リニューアルを実施したのが2200系である。 バリエーションとしては支線用に改造された「2230系」、貴志川線用として前面非貫通化&運転室側ドアの1枚ドア化&複電圧対応など大幅な改造を施した「2270系」が存在する。 元々はリニューアル実施後に2000系と一緒に運用する予定だった…が、諸事情で2000系に統一することとなり本線系統も含めた支線に&s(){左遷}回された。その後、1編成は前述の観光列車「天空」にリニューアルされて高野線に返り咲いた。 残る2編成は[[銚子電気鉄道]]に譲渡され、2270系は貴志川線ごと2006年4月に移管。2230系については2025年3月までに全廃。このうち1編成が旧塗装となり、引退まで走り抜けた。 「天空」編成については前述した2000系の改造車登場に合わせ2026年3月に定期運用を終了し、その後は団体専用など不定期列車として運行予定。 ちなみに改造されず廃車となった1編成が熊本電鉄に譲渡された(現在は廃車)。 -&bold(){2300系} 山岳区間でワンマン運転を行うために2両編成4本が製造された。 従来の南海一般車とは異なり、赤を主体としたデザインとなっている。 4編成それぞれに高野線に縁のある花の愛称が付けられている((「さくら(2301F)」「はなみずき(2302F)」「しゃくなげ(2303F)」「コスモス(2304F)」となる。))。 内部は南海一般車では珍しく、クロスシート中心の座席配置となっている。 現在は回送・試運転などを除けば橋本以南限定運用だが、過去には上述した「橋本で増解結する大運転」の極楽橋まで行く車両としてなんばまで入線する運用も存在した。 -8300系 高野線の車両では久々の新車として沿線住民が歓喜した。 なお、南海本線でも先んじて導入されているが、「荷物スペースがない」「インテリアが暖色系」などの違いがある。当初は緊急時を除いて両線での車両交換はなかったものの、2024年からは次述の8000系とのトレードが開始されるようになった。 -8000系(2代目) 長らく南海本線で使用されていた通勤車だが、2024年10月から運行を開始。 ちなみに高野線ではこれ以前にも千代田工場への入場時に走行機会がある。 -6000系 南海本線より踏切が少ないこともあり、当時は修理の難しかった東急車輛のステンレスカーが導入されることとなり、その第1陣がこの形式となった。結果、1962年製の6000系が更新しながらも&bold(){50年以上生き残る}ということになり、「&bold(){錆びない鉄人}」(命名・産経新聞)と呼ばれたりしていた。 尤も、ドアエンジンなどの保守パーツが枯渇したことや、一部並走する御堂筋線と比べて車内設備が明らかに劣っていることもあり、2019年からは8300系による置き換えが開始されている。 2023年9月には無塗装のリバイバル編成が登場した。 またこの編成には&s(){スーツを着た金の亡者達に目をつけられたのか}、2025年に3月1日から3月30日の間、&bold(){銀色}繋がりで[[銀魂]]展((同期間中なんばパークスにて開催。なお大阪会場は南海も共同主催であったため、イベントに合わせて南海全線でデジタルスタンプラリーも実施された。))のヘッドマークが取り付けられた。 2両1編成が大井川鐵道に譲渡され、2024年12月30日から営業運転を開始した。 -6100系/6300系 6000系の乗降ドアが両開きになったバージョン。「パイオニアⅢ」という台車を履いていたのだが、同じくパイオニアⅢを履いていた小田急初代4000形が脱線する事故が同時期に頻発。調査の結果、脱線原因が&bold(){パイオニアⅢ台車の車両とばねの固い他の台車の車両を併結した際の相性の悪さによるもの}だと判明。このことを重く見た南海は6100系とそれ以外の車両の併結を禁止し、同時に6100系の台車を「S型ミンデン」へ変更することとなった。その車両こそが&bold(){6300系}である。 2009年までに全車が6300系へ更新されている。 -6200系 6100系を更にコストダウンした車両。但しこちらは最初からS型ミンデン台車。所謂「切妻スタイル」であり、どことなく東急8000系に似ている。 が、コストダウンしすぎて主要機器が二重化されてないため、4両単独で走れなくなった。 このため4両編成はVVVF化の&s(){魔改造}更新を受け、4両単独で走れるようになった。 なお、6両編成には初代8000系からの編入車両が存在する。(後述) -6200系50番台(8200系) 界磁チョッパ制御の6両編成。だがこちらも初代8000系同様チョッパ制御の部品が足りなくなってきたため、VVVF化&s(){と中身の劇的ビフォーアフターの魔改造}更新を受けて6200系50番台に改番された。 南海の通勤車では初めて正面に車両番号を表示した形式であり、以降通勤車各形式で番号表示がなされるようになった。 ***旧泉北高速鉄道車 &s(){高野線への当てつけなのか、}南海よりも先進技術や設備を導入した車両が多いのも特徴。 南海泉北線への編入に備えて、車体に記されたSEMOBOKUロゴと社章が南海のそれへ変更された。 -3000系 光明池延伸開業時に導入された車両。 塗装以外の見た目は南海6200系にそっくりだがセミステンレス車体で、抑速ブレーキも装備されていない。 1999年には先頭化改造車も登場しており、前面デザインが少し変化している。 老朽化および9300系の導入に伴い置き換えられ、一部の編成は&bold(){南海本線に譲渡された。} こちらも側面の青帯を無くしたリバイバル編成が走っており、合併後も泉北の社章が残されている。 -5000系 1990年に登場。南海の影響が強かった従来車に対し、内外装ともに大幅なリファインが行われた。 平成以降の泉北カラーである白車体に青の濃淡帯を最初に採用した車両。 8両固定編成で、正面は関西私鉄の通勤型では数少ない非貫通式となっている。 泉北車の中ではラッピング車両の比率が高く、何かしらこの形式で実施されていることが多い。 2025年7月には1編成が南海カラーに変更されて出場している。 -7000/7020系 100系の置き換え用に導入された。 通勤車なのに前面貫通扉が電動式プラグドアという特急電車ばりの豪華な装備が特徴。 さすがに金がかかりすぎたのか、7020系では普通の貫通扉になった。 [[つり革]]はこれまた関西の私鉄では数少ない三角形のものが装備されている。 なお、7000系は2両編成が1本所属しているが、実は4両2本を6両と2両にした際に出来た改造車。 南海への編入に伴い、同社では2代目となる7000系を名乗るようになったほか、重複を避けるために7100系の車両番号が一部変更されている。 -9300系 2023年8月に営業運転を開始した久々のステンレス車両。 南海8300系をベースとしており、濃い木目の内装が特徴。 塗装は従来車に準じているが水色の帯が省略されており、既存形式についても入場時に順次塗装変更が実施されている。 4両編成のみが在籍し、現在は2編成繋げた事実上の8両固定として使用。 他形式との併結は今のところ行っていない。 -12000系 「泉北ライナー」の増発用に導入された車両。 上記のサザン用と同型だが金と青の専用塗装となっており、内装も一部異なる。 なお、南海本線所属のサザン用編成も検査の関係で泉北ライナーの代走に入ることがあり、南海12000系の難波側の運転席が定期運用で使用されるのはこの時のみ。 こちらも2024年5月末から塗装変更が実施された。 **過去の車両 -&bold(){20000系} 特急「こうや」専用車両として21000系をベースに1961年に登場。 愛称は「デラックスズームカー」。 曲面ガラスを使用した大きな窓とヨーロッパの特急列車に似せた優雅なデザインが特徴。 国鉄のグリーン車に準じたリクライニングシートを装備した、当時としてはかなり豪華な内装が特徴。 1編成のみのため冬季は検査のため運休しほとんど走る機会が無かった。 1984年に引退後、みさき公園に先頭車2両が保存展示されていたが老朽化に伴い解体されてしまった。 -&bold(){21000系} 1958年に登場したズームカー第1号。 同時期に本線に導入されていた11001系に準じたデザインで、急行のほか前述した20000系の代走としても活躍した。 2000系の導入に伴い一部の編成は新塗装化・2連化されて支線に転用されたが、1997年に引退。 廃車後、一畑電車・大井川鐡道に譲渡されている。 -8000系(初代) 1975年に6200系をベースに誕生した車両。 電機子チョッパ制御の試作車として登場したが、コストの問題で1編成のみの製造となった。 その後チョッパ制御装置の故障が頻発したのと、試作という当初の目的は既に終えていたことから、2001年に抵抗制御に換装され、6200系6521Fとして編入された。 -1000系 VVVFインバータの通勤電車。南海通勤車では初の本線・高野線共通仕様となり、両線で頻繁に車両の交換が行われていたが8300系の導入に伴い徐々に本線へ転属し、2024年3月までに撤退。 -50000系 ご存じ空港特急「ラピート」専用車両だが、2022年に起きた事故による車両不足の補充として同年11月から「泉北ライナー」の運用に入ったが、これ以前にも臨時列車で泉北線に入線実績があった。 当該編成は塗装変更こそなかったが、乗降ドアに泉北ライナーのロゴ入りステッカーが貼られている(スーパーシートについては一般席扱い)。 車両修理が完了したため、2023年9月末を以て撤退。 -泉北高速鉄道100系 泉北高速線開業時に導入されたステンレス車両。 同時期の南海6100系に近いが、台車や機器類に微妙な差異がある。 2000年に全廃され、1両は泉ヶ丘駅近くにある公園「ちょっとバン」にハッピーベアル塗装((かつて同社の5000系で導入されていたラッピング車両を再現したもの。))で保存されているほか、冷房装置が[[高松琴平電気鉄道]]と上信電鉄に譲渡され、台車が南海6100系に、運転台が3000系に流用されている。 *駅一覧 **高野線・鋼索線 ▲…泉北ライナーは通過 ◆…橋本始発の臨時特急のみ停車 |CENTER:BGCOLOR(forestgreen):COLOR(white):&bold(){駅番号}|~駅名|CENTER:COLOR(red):&bold(){特&br()&br()急}|CENTER:BGCOLOR(#ff0000):COLOR(white):&bold(){快&br()速&br()急&br()行}|CENTER:BGCOLOR(#ff4500):COLOR(white):&bold(){急&br()&br()行}|CENTER:BGCOLOR(green):COLOR(white):&bold(){区&br()間&br()急&br()行}|CENTER:BGCOLOR(blue):COLOR(white):&bold(){準&br()急&br()行}|~各&br()駅&br()停&br()車|~乗り換え・備考| |~NK01|CENTER:難波&br()(&bold(){なんば})|~●|~●|~●|~●|~●|~●|Osaka Metro[[御堂筋線>大阪市高速電気軌道御堂筋線]]・四つ橋線・千日前線&br()[[近鉄難波線>近鉄奈良線]]・阪神なんば線(大阪難波駅)&br()JR[[大和路線]](JR難波駅)| |~NK02|~今宮戎|~||~||~||~||~||~●|| |~NK03|~新今宮|~●|~●|~●|~●|~●|~●|JR[[大阪環状線]]・大和路線&br()Osaka Metro御堂筋線・堺筋線(動物園前駅)&br()阪堺電軌阪堺線(新今宮駅前停留場)| |~NK04|~萩ノ茶屋|~||~||~||~||~||~●|| |~NK05|~天下茶屋|~●|~●|~●|~●|~●|~●|[[南海本線>南海本線・和歌山港線]]、Osaka Metro堺筋線| |~NK06|~岸里玉出|~||~||~||~||~||~●|南海本線・[[汐見橋線]]| |~NK51|~帝塚山|~||~||~||~||~||~●|| |~NK52|~住吉東|~||~||~||~||~||~●|阪堺上町線(神ノ木停留場)| |~NK53|~沢ノ町|~||~||~||~||~||~●|| |~NK54|~我孫子前|~||~||~||~||~||~●|| |~NK55|~浅香山|~||~||~||~||~||~●|| |~NK56|~堺東|~▲|~●|~●|~●|~●|~●|| |~NK57|~三国ヶ丘|~||~||~||~||~●|~●|JR[[阪和線]]| |~NK58|~百舌鳥八幡|~||~||~||~||~●|~●|| |~NK59|~中百舌鳥|~||~||~||~||~●|~●|泉北線(一部直通)、&br()Osaka Metro御堂筋線| |~NK60|~白鷺|~||~||~||~||~●|~●|| |~NK61|~初芝|~||~||~||~||~●|~●|| |~NK62|~萩原天神|~||~||~||~||~●|~●|| |~NK63|~北野田|~||~●|~●|~●|~●|~●|| |~NK64|~狭山|~||~||~||~●|~●|~●|| |~NK65|~大阪狭山市|~||~||~||~●|~●|~●|| |~NK66|~金剛|~●|~●|~●|~●|~●|~●|| |~NK67|~滝谷|~||~||~||~●|~●|~●|| |~NK68|~千代田|~||~||~||~●|~●|~●|| |~NK69|~河内長野|~●|~●|~●|~●|~●|~●|近鉄長野線| |~NK70|~三日市町|~||~●|~●|~●|~●|~●|| |~NK71|~美加の台|~||~●|~●|~●||~●|| |~NK72|~千早口|~||~||~●|~●|~|~●|| |~NK73|~天見|~||~||~●|~●|~|~●|| |~NK74|~紀見峠|~||~||~●|~●|~|~●|| |~NK75|~林間田園都市|~●|~●|~●|~●|~|~●|| |~NK76|~御幸辻|~||~●|~●||~|~●|| |~NK77|~橋本|~●|~●|~●|~|~|~●|JR[[和歌山線]]&br()ここから「こうや花鉄道」愛称区間で、「天空」発着駅| |~NK78|~紀伊清水|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK79|~学文路|~◆|~●|~●|~|~|~●|「天空」停車駅| |~NK80|~九度山|~◆|~●|~●|~|~|~●|「天空」停車駅| |~NK81|~高野下|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK82|~下古沢|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK83|~上古沢|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK84|~紀伊細川|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK85|~紀伊神谷|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK86|~極楽橋|~●|~●|~●|~|~|~●|鋼索線&br()「天空」発着駅| |~NK87|~高野山|>|>|>|>|>||高野山バス接続| ***駅解説 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK01}} 難波(&bold(){なんば}) [[近鉄難波線>近鉄奈良線]]・阪神なんば線(大阪難波駅)、地下鉄[[御堂筋線>大阪市高速電気軌道御堂筋線]]・四つ橋線・千日前線、JR[[大和路線]](JR難波駅)乗り換え。 地下鉄線同様正式名称は漢字だが、ひらがなで案内されることが多い。 起点駅。高架3階に9面8線の頭端式ホームを持つ。 高野線・泉北線は1~4番のりばに発着するが、このうち1番のりばについては観光列車専用ホームに改装され「0番のりば」となる予定。 駅舎は大阪ミナミの繁華街の中心に立ち、大阪球場再開発でできた&s(){行けぇ!}なんばパークスも最寄り。 駅前から見ると古典様式の駅ビルはトップクラスに際立つ。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK02}} &bold(){今宮戎} 南海本線にありながら、高野線の各駅停車だけが止まる駅。 名前の通り今宮戎神社の最寄り駅であり、このほか地下鉄大国町駅・阪堺線・地下鉄恵美須町駅も近かったりする。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK03}} &bold(){新今宮} JR[[大阪環状線]]・[[大和路線]]、Osaka Metro御堂筋線・堺筋線(動物園前駅)、阪堺線(新今宮駅前停留場)乗り換え。 環状線完成の2年後にできた駅。北側には新世界の繁華街や天王寺動物園、南側にはあいりん地区や[[飛田新地]]など、「西成」の街が広がる。 ただし、南側はあまり治安がいいとは言えないので、遊び半分で行くべきではない。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK04}} &bold(){萩ノ茶屋} 南海本線に(ryな駅パート2。 周囲は[[じゃりン子チエ]]の聖地。西成の街の中にある。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK05}} &bold(){天下茶屋} Osaka Metro堺筋線乗り換え。堺筋線とは改札同士が向かい合っている。 この他、南海線と高野線の乗り換えもこの駅が推奨されている。 かつては「西成」の街を突っ切って天王寺に向かう天王寺支線があったが、堺筋線にその役目を譲り廃止された。 その堺筋線が開通すると駅は大きな発展を遂げ、ついに上の2駅に次ぐ乗降客数を誇るまでに成長し、駅西の車庫跡地も再開発が進んだ。 &font(l,gray){なお、天王寺支線は天下茶屋側と天王寺側とで二度に分けて廃止されたが、後に廃止された天王寺側は汐見橋線をもしのぐ都会のローカル線と化した…} -&bold(){&color(#ffffff,black){NK06}} &bold(){岸里玉出} 南海本線・[[汐見橋線]]乗り換え。 もともとは2つの駅だったのを1つに統合している。 &s(){改札からホームまで遠い…} かつて汐見橋線から橋本方面に直通していた名残からかホームも長いが、現在は延長部分は閉鎖されている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK51}} &bold(){帝塚山} 関西有数の高級住宅街の帝塚山と帝塚山学院の最寄駅。 …が、周辺を道路と住宅街に挟まれているため&bold(){&color(#FF0000){駅舎もホームも狭い。}} ちなみに、この駅から駅番号が50番台からスタートする。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK52}} &bold(){住吉東} 普通鉄道では珍しい2面2線+通過線型の構造。 近くを阪堺上町線が通る。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK53}} &bold(){沢ノ町} 住吉区役所最寄駅。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK54}} &bold(){我孫子前} あびこ観音へは少し遠く、阪和線や御堂筋線の方が近い。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK55}} &bold(){浅香山} 大和川を渡って堺市最初の駅。 近い将来、隣駅とともに高架化する予定。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK56}} &bold(){堺東} 堺市にある3つの代表駅の1つで、現在の実質的な中心駅。駅前に市役所があることがその一因。利用客数も最も多い。 駅のすぐ近くに反正天皇陵がある。特急含めて全列車停車だったが、泉北ライナーだけは停まらず、稀に和泉中央へ向かう準急行が通過待ちすることも。準急行は当駅から各駅に止まる。 近い将来、(ry -&bold(){&color(#ffffff,black){NK57}} &bold(){三国ヶ丘} JR[[阪和線]]乗り換え。正確にはJRの方は「三国&bold(){ケ}丘駅」である。大仙古墳の最寄り駅。 2013年の高野線駅舎橋上化までは阪和線と一体の駅舎で、乗り換え改札が設けられていた。 乗り換え客はかなり多いのだが、南海はこの駅での乗客の逸走を防ぐため、優等列車を通過させている。%%セコい%% -&bold(){&color(#ffffff,black){NK58}} &bold(){百舌鳥八幡} 駅名の由来の神社へは徒歩10分強。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK59}} &bold(){中百舌鳥}(なかもず) Osaka Metro[[御堂筋線>大阪市高速電気軌道御堂筋線]]乗り換え。 2面4線。外側2線を使用する。 泉北線はここで分岐。泉北線に関わる記述は下記参照。 なんばより先に行ける御堂筋線の方が便利なので、表向きは「ホームが狭い」という理由で優等列車を通過させている。%%セコすぎる%% -&bold(){&color(#ffffff,black){NK60}} &bold(){白鷺} 駅前に現在高層マンションが立ち並んでいる一角があるが、ここにな南海ホークスがあった頃はこのあたりに本拠地や練習場として使われた中百舌鳥球場があった。 そのための臨時駅「百舌鳥運動場前」が戦後一時期あったが廃止され、その跡地に建てられたのがこの駅。 実は泉北線の分岐もこちらに近く、ここを泉北高速線との接続にする計画もあったとかなかったとか。 また大阪公立大学中百舌鳥キャンパスの最寄り駅でもある。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK61}} &bold(){初芝} 南海初の分譲住宅地が近い駅。こぢんまりとした駅ながらロータリー付きの立派な駅前広場を備えているのがその名残。 同名繋がりで隣駅の白鷺ともども[[初芝清]]の応援歌の替え歌で登場する。ちなみに作詞者は近鉄ファンという噂。%%南海じゃないんかい%% -&bold(){&color(#ffffff,black){NK62}} &bold(){萩原天神} 駅名になっている萩原天神は駅のすぐ西側にある。 堺市東区役所の最寄駅。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK63}} &bold(){北野田} 特急以外の電車は停車し、区間急行はこの駅から各駅に停車する。 堺市東区の中心街…だが、区役所は萩原天神駅前。この他、鉄道空白地帯の美原区へのバスも多数出ている。 周囲は登美丘と呼ばれる住宅街で、バブリーダンスで話題になった府立登美丘高校も駅の近辺に所在する。 駅を出てすぐ左にカーブしていくが、これは高野線建設時「&font(b){電車が通ると若者が都会に出て不良になる}」と地元が忌避感を示したからだという。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK64}} &bold(){狭山} かつては車輌メーカーの工場が隣接していた。 現在は住宅地となっている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK65}} &bold(){大阪狭山市} 駅前にさやま遊園があり、駅名も狭山遊園前だったが、2000年に閉園ししばらくして駅名も現在のものになった。 大阪狭山市役所や文化施設はこちらにある。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK66}} &bold(){金剛} 金剛ニュータウンの中心駅。バスターミナルもあり、鉄道空白地にある学校との間を結んでいる。実は富田林市にも近い。 [[戦>金剛型戦艦]][[艦>金剛型戦艦(艦これ)]]は御所の金剛山が由来なので関係ないが、[[艦これ>艦隊これくしょん -艦これ-]]がとあるピザ屋のチェーン店とコラボした時は、この駅近くの店が[[大阪府]]唯一のコラボ先だった。 他にも[[奈良の国道168号線沿い>潜水艦(艦これ)]]とか[[兵庫の加古川>重巡洋艦(艦これ)]]とか%%僻地%%京阪神エリアでも外側の方ばかりだったので、筆者は仕方なく一番近かったここまで出向いてピザの香りを漂わせながら電車で帰った。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK67}} &bold(){滝谷} 高野線では唯一の富田林市の駅。大阪狭山市・河内長野市との境が近い。 近畿大学病院に一番近い駅であるが、バスの発着はなく、金剛駅を使うのが一般的。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK68}} &bold(){千代田} この駅と河内長野駅の間に「&bold(){小原田検車区千代田検車支区}」および「&bold(){千代田工場}」が存在。当駅を発着する各駅停車が一部設定されている。 千代田工場は南海の全車両の検査・定修および一部改造を引き受ける車両整備の要。&s(){ここも技術力がそこそこ高いからたまに妙な魔改造車が爆誕したりするのはご愛嬌。} 毎年10月の最終[[土曜日]]に「南海電車まつり」が開催され一般開放されている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK69}} &bold(){河内長野} 近鉄長野線乗り換え。長野線は1面1線だが南海側は2面4線で、奇数番線が本線。偶数番線は難波方面への折り返しが可能。 宿場町として、ニュータウンとして発展してきた河内長野市の中心駅。なんばからの各駅停車の大半はここで折り返し、急行もこの駅から各駅に停車する。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK70}} &bold(){三日市町} かつては20m車はこの駅が南限となっていた上、ズームカーの増解結が行われていた何気に重要な駅。この駅から田舎感が加速していく。 準急発着駅かつ難波からの各駅停車の最南端で、下り区間急行の大半もここで折り返す。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK71}} &bold(){美加の台} 南海が造成したニュータウン「南海美加の台」への最寄り駅として1984年に開業。橋上駅舎の上に駅の出入り口とバスターミナルがあるという珍しい構造となっている。 実は単線時代に存在した「加賀田信号場」と同じ位置にあり、複線化完了の際に信号場が廃止された約半年後に当駅が開業するという、事実上の駅昇格という経緯を持つ。 -&bold(){&color(#0000ff,black){NK72}} &bold(){&color(#0000ff){千早}口} 駅名から千早赤阪村の最寄駅のようにも見えるが、そんなことは無い。 ちなみにホームの柵が青く塗られている。 &strike(){駅ナンバリングが72なのは全くの偶然だとは思えない((なお[[福岡県]]にある[[JR九州]][[鹿児島本線]]の千早駅は72キロの駅ポストが設置されている。))。隣は「あまみ」だし} -&bold(){&color(#ffc0cb,black){NK73}} &bold(){&color(#ffc0cb){天見}} 高野線内の[[大阪府]]最南端駅。 完全に山の中であるが、登山口が近いため地元民以外の利用者もそれなりにいる。 ただし、快速急行は通過する。 ちなみにホームの柵がピンク色に塗られている。 -&bold(){&color(#00ff00,black){NK74}} &bold(){&color(#00ff00){紀見}峠} ここから[[和歌山県]]に入る。 近くに団地が広がっているが、バスは林間田園都市駅から出ているため利用者は少なく、快速急行も通過する。 ちなみにホームの柵が薄緑に塗られている。 &strike(){どう見ても確信犯です。} -&bold(){&color(#ffffff,black){NK75}} &bold(){林間田園都市} 1981年にできた割と新しい駅。区間急行もこの駅までの上、ここから先は快急以下の列車は各駅に停車する。2面3線。 なお、2番線は下り本線だが、同時に(配線上)難波方面への折り返し線も兼ねている。そのため、2番線に折り返しの難波行きが停車中は特急でも1番線へ進入する。&s(){そのため南海本線樽井駅3番線やみさき公園駅の1番線並みに使用頻度が少なく待避線の役割を果たしていない。} やはりこの駅もニュータウンの中にある駅。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK76}} &bold(){御幸辻} 2面2線の高架駅。但し駅自体の開設は1915年と古い。 この駅と橋本駅の間に「&bold(){小原田検車区}」が存在するが、当駅を発着する列車は設定されておらず、橋本(一部林間田園都市)より入出庫している。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK77}} &bold(){橋本} JR[[和歌山線]]乗り換え。やはり2011年の橋上化まではJRと一体の駅舎だったが、こちらは改札内も共用だったため改札を通らず乗り換えが可能だった。その名残で現在もホーム番線は和歌山線と連番になっている。 この駅から先はズームカーでのみ運行される山岳区間である。また、ズームカーの増解結もここで行われる。 単線で毎時1~3本のJRが2面3線もあるのに対して、上下にひっきりなしに発着する南海が使えるのは1面2線のみ。 両方を上下方向に発車できるようにすることで何とか捌いているが、正直1線分けてもらいたいものである。&s(){じゃあ三国ヶ丘に優等止めろよと返されるオチになるだろうが} -&bold(){&color(#ffffff,black){NK78}} &bold(){紀伊清水} 高野街道の清水の街並みがすぐ近く。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK79}} &bold(){学文路} 難読駅名の一つ。答えは&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){かむろ。}} 学問の神である菅原道真公を祀った学文路天満宮の最寄駅。 駅名についてあやかり、学業成就のお守りとして5枚つづりの入場券を販売してたりもする。ちなみにこの入場券には“すべり止め”として「滑らない砂((列車走行時に空転防止として線路に散布するもの))」が同封されている。ちなみにこの砂は同神社にて祈祷を受けているためご利益は折り紙つき。 また、山岳区間運休時はこの駅から先が代行バス区間になる。こちらも重要度が高い駅。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK80}} &bold(){九度山} [[真田幸村]]が父親ともども押し込められて%%父親のせいで内職するほど困窮して%%いたことで有名。 これをPRするため駅舎から真田推しで、その甲斐あってか2016年は大河効果で乗降客数が増えた。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK81}} &bold(){高野下} ここから路線の険しさが本格化するため、&bold(){最高速度が33km/h以下}になる。貨物ホーム跡と見ていて不安になる駅舎がある。また、一部の列車はここで折り返す。 その駅名から高野山に着いたと間違う人が結構いるそうで、注意喚起のポスターが掲示されていたりする。 最近駅舎内にホテルができた。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK82}} &bold(){下古沢} 下古沢の集落が近く、秘境感は薄め。 少し歩いたところにカフェあり。 また、当駅と隣の上古沢駅間は、[[山陰本線]]の旧余部鉄橋と同じトレッスル橋の&bold(){『&ruby(なかこさわ){中古沢}橋梁』}を通過する。 元々は交換可能だったのだが、2002年に下り線が撤去され、2018年までは当駅が唯一の棒線駅だった。 棒線化後も下りホームと構内踏切自体は撤去されず、後に「花屏風」と呼ばれる花壇がホーム跡に設置され、山側へ向かう人用に踏切が残っていた。 しかし、2017年の台風によって上古沢駅構内で地すべりが発生したため、花屏風を撤去して交換設備を復旧することとなり、16年ぶりに交換可能となった。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK83}} &bold(){上古沢} 高野線唯一の棒線駅。駅舎のある方から構内踏切を渡ってホームに入る。 前述の通り、2017年の台風によって駅構内で地すべりが発生。 斜面側への負荷を避けるため下古沢駅に交換設備を移設しこちらを棒線化することで全線復旧した。 現在は旧下りホームにて客扱いを行っており、旧上りホームは残存するものの立ち入り禁止となっている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK84}} &bold(){紀伊細川} 集落が見渡せる見晴らしのいい駅。 立ち寄れるスポットは神社…くらい。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK85}} &bold(){紀伊神谷} 高野線…いや、大手私鉄でも屈指の[[秘境駅]]。 駅前には森の中を通る細い道しかなく、民家なぞ1つも存在しない。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK86}} &bold(){極楽橋} 高野線の終点駅で、鋼索線乗換駅。 周囲にはガチで何もない秘境駅。あまりに&bold(){秘境すぎる}ため途中下車が可能で、駅名の由来でもある極楽橋までは一応遊歩道が整備されている。ここから高野山に向かうこともできるが、結構きつい道のり…というか登山道である。 このような事情から駅舎も終着駅とは思えぬ貧弱っぷりで、改札口も勝手口のような狭いものだが、中身はリニューアルで寺院風に魔改造されている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK87}} &bold(){高野山} 冒頭にも書いた通り、山の中にある鋼索線からバスに乗り換えるための[[秘境駅]]。 ただし概要にも書いた通り公道は繋がっているので、ここから町内へ自力へ行けないことはない。 ここで乗り換えたバスの行き着く先は古くからの霊場である高野山こと高野町の市街地である。 駅舎は寺院風の外観で、重要文化財にも指定されている名建築として有名。 **泉北線 |CENTER:BGCOLOR(yellowgreen):COLOR(white):&bold(){駅番号}|~駅名|CENTER:COLOR(red):&bold(){特&br()&br()急}|CENTER:BGCOLOR(green):COLOR(white):&bold(){区&br()間&br()急&br()行}|CENTER:BGCOLOR(blue):COLOR(white):&bold(){準&br()急&br()行}|~各&br()駅&br()停&br()車|~乗り換え・備考| |~NK59|~中百舌鳥|~||~||~●|~●|高野線(一部直通)、Osaka Metro御堂筋線| |~NK88|~深井|~||~●|~●|~●|| |~NK89|~泉ヶ丘|~●|~●|~●|~●|| |~NK90|~栂・美木多|~●|~●|~●|~●|| |~NK91|~光明池|~●|~●|~●|~●|| |~NK92|~和泉中央|~●|~●|~●|~●|| ***駅解説 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK59}} &bold(){中百舌鳥}(なかもず) 上記参照。 泉北線は内側2線を使用する。 また、なんば側に引き上げ線があり、当駅折り返しの各駅停車が使用する。 南海と泉北高速鉄道との境界だったため、泉北高速鉄道時代はこの駅で南海と泉北高速鉄道の乗務員による交代を行っていた((当駅を通過する区間急行や泉北ライナーに関しては終点まで南海の乗務員が運転を行っていた。))。 中百舌鳥駅を発車後地下トンネルの中百舌鳥トンネルへと潜った後、南西へと大きくカーブしつつ白鷺公園にて地上に出てそのまま高度を上げて次の深井駅まで高架橋を走る。((なお、南海は泉北線編入まで地下区間がなかった。)) -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK88} 深井} 泉北線に入り、最初の駅で、カーブ上にある。 奈良時代に行基が井戸を掘り当てたことから名付けられた。 ニュータウンから外れる関係か、唯一泉北ライナーだけは通過する。 ここで向きを南東に変えつつ駅の南側で泉北1号線と合流し、終点の和泉中央まで並走する。 -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK89} 泉ヶ丘} 開業時の終着駅。こちらもカーブ上にある。 ニュータウンの中心ということもあり、境界駅の中百舌鳥駅を除けば泉北線で最大の利用者数を持つ。泉北ライナーは和泉中央方面は各駅に停車するが、反対の中百舌鳥方面は天下茶屋まで止まらない。 かつては深井駅と当駅との間に田園(たぞの)駅が設置される計画があったとか…。((「乱開発につながる」として計画は没となり、予定地に変電所が設けられた。深井〜泉ヶ丘間にそれっぽい間隔がある場所が存在するのはそのためである。)) -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK90} 栂・美木多} 1973年延伸時の終着駅。当初は光明池まで一気に開業する予定だったのが、ここまで先にできたため前倒しで開業した。 駅名通り二つの地区から要請があったことから、併用する形で駅名となった。 -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK91} 光明池} 堺市と和泉市のちょうど境目。1975年延伸時の終着駅。 関西の人なら一度は目にしたことがあるCMの光明池免許センターの最寄り駅。 和泉中央方面寄りに検車車庫があり、少数だが当駅終着・始発列車も存在する。 -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK92} 和泉中央} 泉北線の終着駅で1995年に開業。 ニュータウンのトリヴェール和泉の中心であり、近隣には商業施設や大学、工業団地として発展しており、ニュータウンの利用者や、通勤・通学者で賑わう。 引き上げ線の先には将来岸和田方面への延伸を見越して伸びている上、外側に通過線に転用できるように引き上げ線が設けられている。 &s(){が、現状そう言った話は全くもって進展していない。} なお、「いずみちゅうおう」を名乗る駅は全国に3つあり(あとの2つは仙台市交通局・[[相模鉄道]])、2025年には相鉄線の「いずみ中央」開業35周年を記念して初のコラボグッズが発売された。 *余談 -難波から橋本までの間は「りんかんサンライン」という愛称がつけられていたが、高野山のお坊さんに苦言を呈されたり沿線民からも空気扱いされたりしたこともあり、2009年以降は使われていない。 -同時期、南海の偉いさんが「高野線の名前はダサい、これからは&bold(){南海山手線}に改称する(意訳)」((現在のJR阪和線が、阪和電気鉄道から南海を経て旧国鉄に買収される直前の一時期「南海山手線」だったことがある。))と言い出すが、高野山のお坊さんからやはり苦言と、それ以外の地域からの嘲笑を受け、この案は&s(){当然のように}ボツとなった。 追記・修正は快速急行で全線乗り通しをしながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2018/06/11 Mon 19:18:14 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約10分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){南海高野線}とは、難波駅と極楽橋駅を結ぶ、南海電気鉄道の路線である。 駅ナンバリングは南海の他路線同様&bold(){&color(#ffffff,black){NK}}である。 ラインカラーは&font(#35934a){■緑}で、「2つに並んだ木」のシンボルマークが制定されている。 名称上は汐見橋駅を起点としているが、[[南海本線>南海本線・和歌山港線]]と接続する岸里玉出駅で系統が分断されている。この区間については[[汐見橋線]]を参照。 本項では極楽橋駅から高野山駅との間を結ぶ&bold(){南海鋼索線}と中百舌鳥から分岐する&bold(){南海泉北線}についても併せて解説する。 #contents (出典:[[ウィキメディア・コモンズ>https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nankai30003F.jpg]]) #image(https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1d/Nankai30003F.jpg/300px-Nankai30003F.jpg) *概要 **南海高野線 大阪ミナミの中心街・なんばを発ち、大阪の下町や堺、そしてその近郊エリア、古くからの宿場町である河内長野と橋本を走り抜け、霊場・高野山を結ぶ南海のもう一つの中心路線。 高度経済成長期以降は大阪府泉北・南河内地域ならびに和歌山県橋本・伊都地域の通勤・通学輸送を担う路線としての役割も担っている。 河内長野からは山間部を縫うようにして高野の山へと向かっていく。特に[[和歌山県]]に入った後の橋本駅から極楽橋駅までは南海標準の20m級の車両の乗り入れができず((1995年までは河内長野〜橋本間も単線区間であり、1985年までは河内長野、1992年までは三日市町までしか大型車が入れなかった。))、また急勾配も数多く存在する山岳路線。 このため、この区間に入る列車は山岳走行に適した装備を有する17m級の中型車「&bold(){ズームカー}」と呼ばれる車両で運行される。その由来は「平地と山岳の双方に対応できることをカメラのズームレンズに例えたもの」とするのが有力。 また、橋本からの区間は「&bold(){こうや花鉄道}」という愛称がつけられ、観光列車「天空」が運行されたり、最近では九度山駅が真田仕様になったりと南海が観光に力を入れている路線である。 **南海鋼索線 極楽橋は紀伊山地の山中にある「[[秘境駅]]」にして、地形の限界ともいえるような場所に建設されている。 このため、極楽橋からはケーブルカーの&bold(){鋼索線}で高野山駅までを結ぶ。 基本的に高野線と一体の運行を行っており、5分で両駅を結ぶ。多客期には随時臨時便が運行される。 なお、高野山駅は高野山の中心地にあるかというとそうでもなく、こちらも山中の秘境にあり、高野山駅と高野町中心地との間は&bold(){南海りんかんバス}がつないでいる。 駅には大門経由、女人堂・不動坂経由で2つの道路が繋がっているが、りんかんバスは女人堂ルートを経由。このルートはりんかんバス専用道路とされていて、一般車両は立ち入れない((2024年8月26日以降、道路構造物の点検のため当面の間大門経由のルートを通る。大門経由ルートは公道であり、徒歩の場合はこちらを使うことになる。))。ある意味極楽橋以上の秘境ともいえる。 **南海泉北線 旧称は『&bold(){泉北高速鉄道泉北高速鉄道線}』。 中百舌鳥駅で接続し、深井駅から泉北1号線と並走しながら泉北ニュータウンを突っ切り、和泉ニュータウンの中心地である和泉中央駅へ向かう路線。 ニュータウンとして発展した沿線であるため、利用者数も多い。全駅島式ホーム1面2線であるため、同区間は全て先着する。 起伏の激しい泉北ニュータウンを突っ切るため、台地内の切り通しを走ったり、台地同士を縫うように結ばれた高架橋を走ったりと結構忙しないものの、交差する道路は全て立体交差となっているため、中百舌鳥駅すぐそばの踏切以外は存在しない。 この路線は元々南海が直接運営する計画だったが、当時(1960年代)の南海は事故の多発で経営状態が悪化し、[[大阪府]]が出資して設立した第3セクター・大阪府都市開発が運営を担うこととなり、1971年に中百舌鳥-泉ヶ丘間が開業。同時に高野線との直通運転を開始した。その後も順当に延伸し、1996年に現在の和泉中央まで開業している。 2014年に南海電鉄が買収し同社の子会社となり、2025年4月1日に吸収合併され正式に南海の一路線となった。 これによりナンバリングも従来のSBからNKに変更となり、番号は高野山の87の次の番号である88からスタートしている。 なお一部旧ロゴや2022年以降に設定された中百舌鳥駅を除く発車メロディは引き続き使用している。 泉北時代は初乗り運賃が日本一高いと知られ、合併後はこれの値下げをアピールする広告を多数打ち出している((合併後は初乗り区間こそ値下げしたものの、なんば-和泉中央の片道料金は変わらない。))。 *列車種別 ***&color(white,#ff0000){特急} 極楽橋(高野山)行きの&bold(){&color(white,#ff0000){「こうや」}}、橋本行きの&bold(){&color(white,#ff0000){「りんかん」}}、泉北線和泉中央行きの&bold(){&color(white,#daa520){「泉北ライナー」}}の3列車が運行されている。 全部が4両の特急用車両で運行されるが、りんかんのみ8両編成で運行されることがある。((かつてはこうや・りんかんの[[多層建て列車]]が走っており、橋本でりんかんの増解結を行っていた。)) 全車指定席で、「サザン」のような自由席は連結されていない。 しかも本数が少ないので、冬季の一部列車は運休および減車となる。 なお、GWやお盆の多客時、検査、あるいは極端なダイヤ乱れ(≒本来充当するための編成が帰ってこれなくなった事態)などで特急車両が不足した場合には全席自由席特急が運行されることがあるほか、所定でも冬季のみ橋本止まりの「りんかん」に変更となる列車が設定されている。 こうや以外は朝夕の通勤ライナーという色彩が強く、特に泉北ライナーは区間急行や準急行と停車駅に殆ど差異がなく、所要時間もあまり変わらない。&s(){キャッチコピーにすぐ難波とあるが…}。 ***観光列車&color(white,#006400){天空} 2009年より登場した観光列車。登場からしばらくは臨時列車扱いだったが、現在は特急として扱われる。 専用の改造が施された2200系と、バックアップ用((「故障時を考慮し、電動機などの主要機器を1編成に1台しか持たない車両は支線区を除き単独で運行してはならない」という南海の運用上の制限による。))兼自由席車として難波寄りに2000系2両もしくは2300系を繋いだ4両編成で運行される。 このためサザン同様、指定席+自由席制となっている。 こちらも専用の2200系が1編成しかないため、12月〜2月は土曜と休日、それ以外は平日の水木以外での運行となる。 木材を生かした座席やイベントスペース、さらには高野山の空気を味わえる展望デッキなど、上記の特急とはまた違う雰囲気を楽しめる。&s(){でも展望デッキはトンネル区間に入るとカーブ区間が殆どなのも手伝って反響しまくるカーブ音で耳がやられるセルフ拷問場と化すのでトンネルに差し掛かったらすぐに車内に逃げたほうがいい。} ***&color(white,#ffa500){快速急行(快急)} 朝と日中に数本運行される一般種別最速列車。夕ラッシュ時下りにも運行されるが、本数は少なめ。 紀見峠越え区間で利用客の少ない三駅を通過し、時間短縮を狙う目的で2003年に登場。とはいっても急行とあまり大差はないが。 日中の一部列車はなんば〜極楽橋直通の大運転で運行されているが、基本は20m車・橋本発着。 橋本行きでも極楽橋行きや高野下行きと連絡するものは、行先((1000系・2000系・8300系の場合は種別側))に&color(white,#000000){高野山連絡}(または&color(white,#000000){高野下連絡})がつく。 なお、高野線では日本初の快速急行が1958年に設定されているが、10年で急行に統合されて消滅している。 6両編成および8両編成での運行だが、橋本〜極楽橋間は4両編成となる。そのため、ズームカーによる極楽橋発着列車は橋本でなんば側に車両の増解結を行う。極楽橋行きの列車で解結を行う車両の行先には、下部に&color(#FF0000,#000000){後部2両}&color(white,#000000){橋本}((6両編成の場合。8両だと「後部4両橋本」))と表記される。 ***&color(white,#ffa500){急行} ほぼ終日運行しており、上記の快速急行の数と比べると主力型。かつてはほとんどが大運転して極楽橋まで運行していたが、現在は橋本または林間田園都市発着の大型車による列車がほとんど。 快急と同様、極楽橋行きや高野下行きと連絡する場合は高野山連絡もしくは高野下連絡がつく。 こちらも快急同様6両または8両の運行で、橋本〜極楽橋間は4両となる。ズームカーによる増解結運用もある。 なお、橋本5:06発なんば行きと、その折り返しとなるなんば6:00発極楽橋行きの急行のみ、始発駅からズームカー4両編成による運行となっている。 ***&color(white,#008000){区間急行(区急)} 日中を中心に多く設定されている。 泉北線にも日中を中心に乗り入れ、本線系統と様々な役割を担う列車。ただし夜間は泉北線へは運行されない。 泉北線直通列車であっても境界駅の中百舌鳥は通過する。 &s(){お前、御堂筋線に親でも●されたんか?} 堺東〜橋本間は全駅有効長が20m級8両分あるため、南海線とは異なり、全区間で6両か8両で運行されている。 ***&color(white,#0000ff){準急行(準急)} 方向幕などでは「準急」だが、正式名称は「準急行」と日本で唯一の案内。 終日泉北線直通列車として運行されるほか、早朝の上りに河内長野方面発と深夜の下りに三日市町行きの列車も僅かに存在する。 基本終点まで通過待ちすることは少ないが、ごく一部は特急列車などと通過待ちを行う場合もある。 種別カラーは青だが、ほとんどの事業者では「準急の種別色は緑」と相場が決まっているため、京阪とともに数少ない例外である。 こちらも区間急行同様6両か8両での運行。但し8両編成は泉北線発着列車のみ。 ***&color(white,#000000){各駅停車(各停)} 南海本線との並走区間では本線にホームのない今宮戎・萩ノ茶屋にも停車する。このため、関西の私鉄で行先表示を含めて「各駅停車」と案内している唯一の例。 朝方および夕方以降に林間田園都市または橋本を発着する便が数本ある以外は、大半は河内長野か三日市町までの運転。 これとは別に、橋本からの山岳区間の区間運転と、早朝と深夜にごく僅かに存在する河内長野〜橋本間の区間運転が存在する。 泉北線は全て同線のみの中百舌鳥-和泉中央間の運行((2017年ダイヤ変更以前は少数ながら難波まで直通する各駅停車の列車の運行はあった。))で、一部は光明池行きもある。 なんば〜橋本間は6両か4両((河内長野〜橋本間の区間列車のみ8両))、泉北線完結列車は8両か6両、橋本〜極楽橋間はズームカー4両または2両での運行となる。 なお、2両編成はワンマン運転での運行となる。 *車両 本項ではズームカーは太字で示す。 **現在の車両 ***自社車両 -&bold(){30000系} 1983年に登場した特急車両。 20000系デラックスズームカーの置き換えで導入されたが、登場当初は弘法大師ご入定1150年御遠忌に伴う輸送力増強用として並行使用されていた。2編成在籍。 -&bold(){31000系} 1999年に増発&増結用として登場した特急車両。貫通型で、本形式導入に伴い30000系も併結対応改造が行われた。 機器類は廃車となった21000系のものを一部流用している。 -11000系 1992年に登場した高野線初の20m特急車。 当初は「りんかん」、現在は「泉北ライナー」専用として使われている。 同時期に増備された10000系新造中間車とほぼ同じ構造で、当初はサザン新塗装と同じカラーリングだったが、1999年から31000系登場に伴いこうやと同じ赤と白のカラーリングに変更され((同時に31000系との連結用に橋本側に幌受けが取り付けられた。))、更に泉北ライナー運行開始後は白に金色と塗装が頻繁に変更されている((なお、車両検査のスケジュールの関係でりんかん運用に入る際はご丁寧に塗装をこうやカラーに戻している。))。 なお、高野線の特急車両は非常に数が少なく計4編成しかない。前述の通り冬季および検査の際は一般車両による代走や「りんかん」に変更することでの橋本までに短縮運転となる。 -&bold(){2000系} ズームカー初のステンレス車であり、「ステンレスズーム」とも呼ばれる。 かつては急行や快急など大運転の主役であったが、幾多のダイヤ改正で殆どが橋本までの区間運転に短縮されたため、近年は大型車に混じって区間運転に入ったり、2300系と一緒に山岳区間の運用を行うのがほとんど。 先述の「特急用ズームカーには余裕が一切ない」という理由から、事実上30000系・31000系の予備編成の任も担っており、大幅にダイヤが乱れた際は「指定席車がない特急」に種別変更したうえで2000系4連が代走することも。 &s(){なので南海2000系の鉄道模型のユーザー取り付けアクセサリーに「特急」の種別表示が入っていてもミスではない。} 一部の編成は南海本線系統に転属し、次述の2200系置き換え用としてワンマン化改造車も登場している。 現在1編成が観光列車「グラン天空」へ改造されており、2026年3月から運行開始予定。 -&bold(){2200系(22000系)} 22000系は先に登場した21000系の貫通両開き版ということで、「角ズーム」の愛称を持つ。 車椅子スペースの設置、側面方向幕の設置の改造等リニューアルを実施したのが2200系である。 バリエーションとしては支線用に改造された「2230系」、貴志川線用として前面非貫通化&運転室側ドアの1枚ドア化&複電圧対応など大幅な改造を施した「2270系」が存在する。 元々はリニューアル実施後に2000系と一緒に運用する予定だった…が、諸事情で2000系に統一することとなり本線系統も含めた支線に&s(){左遷}回された。その後、1編成は前述の観光列車「天空」にリニューアルされて高野線に返り咲いた。 残る2編成は[[銚子電気鉄道]]に譲渡され、2270系は貴志川線ごと2006年4月に移管。2230系については2025年3月までに全廃。このうち1編成が旧塗装となり、引退まで走り抜けた。 「天空」編成については前述した「グラン天空」登場に合わせ2026年3月で定期運用を終了し、その後は団体専用など不定期列車として運行予定。 ちなみに改造されず廃車となった1編成が熊本電鉄に譲渡された(現在は廃車)。 -&bold(){2300系} 山岳区間でワンマン運転を行うために2両編成4本が製造された。 従来の南海一般車とは異なり、赤を主体としたデザインとなっている。 4編成それぞれに高野線に縁のある花の愛称が付けられている((「さくら(2301F)」「はなみずき(2302F)」「しゃくなげ(2303F)」「コスモス(2304F)」となる。))。 内部は南海一般車では珍しく、クロスシート中心の座席配置となっている。 現在は回送・試運転などを除けば橋本以南限定運用だが、過去には上述した「橋本で増解結する大運転」の極楽橋まで行く車両としてなんばまで入線する運用も存在した。 -8300系 高野線の車両では久々の新車として沿線住民が歓喜した。 なお、南海本線でも先んじて導入されているが、「荷物スペースがない」「インテリアが暖色系」などの違いがある。当初は緊急時を除いて両線での車両交換はなかったものの、2024年からは次述の8000系とのトレードが開始されるようになった。 -8000系(2代目) 長らく南海本線で使用されていた通勤車だが、2024年10月から運行を開始。 ちなみに高野線ではこれ以前にも千代田工場への入場時に走行機会がある。 -6000系 南海本線より踏切が少ないこともあり、当時は修理の難しかった東急車輛のステンレスカーが導入されることとなり、その第1陣がこの形式となった。結果、1962年製の6000系が更新しながらも&bold(){50年以上生き残る}ということになり、「&bold(){錆びない鉄人}」(命名・産経新聞)と呼ばれたりしていた。 尤も、ドアエンジンなどの保守パーツが枯渇したことや、一部並走する御堂筋線と比べて車内設備が明らかに劣っていることもあり、2019年からは8300系による置き換えが開始されている。 2023年9月には無塗装のリバイバル編成が登場した。 またこの編成には&s(){スーツを着た金の亡者達に目をつけられたのか}、2025年に3月1日から3月30日の間、&bold(){銀色}繋がりで[[銀魂]]展((同期間中なんばパークスにて開催。なお大阪会場は南海も共同主催であったため、イベントに合わせて南海全線でデジタルスタンプラリーも実施された。))のヘッドマークが取り付けられた。 2両1編成が大井川鐵道に譲渡され、2024年12月30日から営業運転を開始した。 -6100系→6300系 6000系の乗降ドアが両開きになったバージョン。「パイオニアⅢ」という台車を履いていたのだが、同じくパイオニアⅢを履いていた小田急初代4000形が脱線する事故が同時期に頻発。調査の結果、脱線原因が&bold(){パイオニアⅢ台車の車両とばねの固い他の台車の車両を併結した際の相性の悪さによるもの}だと判明。このことを重く見た南海は6100系とそれ以外の車両の併結を禁止し、同時に6100系の台車を「S型ミンデン」へ変更することとなった。その車両こそが&bold(){6300系}である。 2009年までに全車が6300系へ更新されている。 -6200系 6100系を更にコストダウンした車両。但しこちらは最初からS型ミンデン台車。所謂「切妻スタイル」であり、どことなく東急8000系に似ている。 が、コストダウンしすぎて主要機器が二重化されてないため、4両単独で走れなくなった。 このため4両編成はVVVF化の&s(){魔改造}更新を受け、4両単独で走れるようになった。 なお、6両編成には初代8000系からの編入車両が存在する。(後述) -8200系→6200系50番台 1982年に登場した界磁チョッパ制御の6両編成。 こちらも初代8000系同様チョッパ制御の部品が足りなくなってきたため、VVVF化&s(){と中身の劇的ビフォーアフターの魔改造}更新を受けて6200系50番台に改番された。 6200系を名乗るが、前面に当時の流行りであったFRPの額縁をつけているため印象は大きく異なる。 南海の通勤車では初めて正面に車両番号を表示した形式であり、以降通勤車各形式で番号表示がなされるようになった。 ***旧泉北高速鉄道車 &s(){高野線への当てつけなのか、}南海よりも先進技術や設備を導入した車両が多いのも特徴。 南海泉北線への編入に備えて、車体に記されたSEMOBOKUロゴと社章が南海のそれへ変更された。 -3000系 光明池延伸開業時に導入された車両。 塗装以外の見た目は南海6200系にそっくりだがセミステンレス車体で、抑速ブレーキも装備されていない。 1999年には先頭化改造車も登場しており、前面デザインが少し変化している。 老朽化および9300系の導入に伴い置き換えられ、一部の編成は&bold(){南海本線に譲渡された。} こちらも側面の青帯を無くしたリバイバル編成が走っており、合併後も泉北の社章が残されている。 -5000系 1990年に登場。南海の影響が強かった従来車に対し、内外装ともに大幅なリファインが行われた。 平成以降の泉北カラーである白車体に青の濃淡帯を最初に採用した車両。 8両固定編成で、正面は関西私鉄の通勤型では数少ない非貫通式となっている。 泉北車の中ではラッピング車両の比率が高く、何かしらこの形式で実施されていることが多い。 2025年7月には1編成が南海カラーに変更されて出場している。 -7000/7020系 100系の置き換え用に導入された。 通勤車なのに前面貫通扉が電動式プラグドアという特急電車ばりの豪華な装備が特徴。 さすがに金がかかりすぎたのか、7020系では普通の貫通扉になった。 [[つり革]]はこれまた関西の私鉄では数少ない三角形のものが装備されている。 なお、7000系は2両編成が1本所属しているが、実は4両2本を6両と2両にした際に出来た改造車。 南海への編入に伴い、同社では2代目となる7000系を名乗るようになったほか、重複を避けるために7100系の車両番号が一部変更されている。 -9300系 2023年8月に営業運転を開始した久々のステンレス車両。 南海8300系をベースとしており、濃い木目の内装が特徴。 塗装は従来車に準じているが水色の帯が省略されており、既存形式についても入場時に順次塗装変更が実施されている。 4両編成のみが在籍し、現在は2編成繋げた事実上の8両固定として使用。 他形式との併結は今のところ行っていない。 -12000系 「泉北ライナー」の増発用に導入された車両。 上記のサザン用と同型だが金と青の専用塗装となっており、内装も一部異なる。 なお、南海本線所属のサザン用編成も検査の関係で泉北ライナーの代走に入ることがあり、南海12000系の難波側の運転席が定期運用で使用されるのはこの時のみ。 こちらも2024年5月末から塗装変更が実施された。 **過去の車両 -&bold(){20000系} 特急「こうや」専用車両として21000系をベースに1961年に登場。 愛称は「デラックスズームカー」。 曲面ガラスを使用した大きな窓とヨーロッパの特急列車に似せた優雅なデザインが特徴。 国鉄のグリーン車に準じたリクライニングシートを装備した、当時としてはかなり豪華な内装が特徴。 1編成のみのため冬季は検査のため運休しほとんど走る機会が無かった。 1984年に引退後、みさき公園に先頭車2両が保存展示されていたが老朽化に伴い解体されてしまった。 -&bold(){21000系} 1958年に登場したズームカー第1号。 同時期に本線に導入されていた11001系に準じたデザインで、急行のほか前述した20000系の代走としても活躍した。 2000系の導入に伴い一部の編成は新塗装化・2連化されて支線に転用されたが、1997年に引退。 廃車後、一畑電車・大井川鐡道に譲渡されている。 -8000系(初代) 1975年に6200系をベースに誕生した車両。 電機子チョッパ制御の試作車として登場したが、コストの問題で1編成のみの製造となった。 その後チョッパ制御装置の故障が頻発したのと、試作という当初の目的は既に終えていたことから、2001年に抵抗制御に換装され、6200系6521Fとして編入された。 -1000系 VVVFインバータの通勤電車。南海通勤車では初の本線・高野線共通仕様となり、両線で頻繁に車両の交換が行われていたが8300系の導入に伴い徐々に本線へ転属し、2024年3月までに撤退。 -50000系 ご存じ空港特急「ラピート」専用車両だが、2022年に起きた事故による車両不足の補充として同年11月から「泉北ライナー」の運用に入ったが、これ以前にも臨時列車で泉北線に入線実績があった。 当該編成は塗装変更こそなかったが、乗降ドアに泉北ライナーのロゴ入りステッカーが貼られている(スーパーシートについては一般席扱い)。 車両修理が完了したため、2023年9月末を以て撤退。 -泉北高速鉄道100系 泉北高速線開業時に導入されたステンレス車両。 同時期の南海6100系に近いが、台車や機器類に微妙な差異がある。 2000年に全廃され、1両は泉ヶ丘駅近くにある公園「ちょっとバン」にハッピーベアル塗装((かつて同社の5000系で導入されていたラッピング車両を再現したもの。))で保存されているほか、冷房装置が[[高松琴平電気鉄道]]と上信電鉄に譲渡され、台車が南海6100系に、運転台が3000系に流用されている。 *駅一覧 **高野線・鋼索線 ▲…泉北ライナーは通過 ◆…橋本始発の臨時特急のみ停車 |CENTER:BGCOLOR(forestgreen):COLOR(white):&bold(){駅番号}|~駅名|CENTER:COLOR(red):&bold(){特&br()&br()急}|CENTER:BGCOLOR(#ff0000):COLOR(white):&bold(){快&br()速&br()急&br()行}|CENTER:BGCOLOR(#ff4500):COLOR(white):&bold(){急&br()&br()行}|CENTER:BGCOLOR(green):COLOR(white):&bold(){区&br()間&br()急&br()行}|CENTER:BGCOLOR(blue):COLOR(white):&bold(){準&br()急&br()行}|~各&br()駅&br()停&br()車|~乗り換え・備考| |~NK01|CENTER:難波&br()(&bold(){なんば})|~●|~●|~●|~●|~●|~●|Osaka Metro[[御堂筋線>大阪市高速電気軌道御堂筋線]]・四つ橋線・千日前線&br()[[近鉄難波線>近鉄奈良線]]・阪神なんば線(大阪難波駅)&br()JR[[大和路線]](JR難波駅)| |~NK02|~今宮戎|~||~||~||~||~||~●|| |~NK03|~新今宮|~●|~●|~●|~●|~●|~●|JR[[大阪環状線]]・大和路線&br()Osaka Metro御堂筋線・堺筋線(動物園前駅)&br()阪堺電軌阪堺線(新今宮駅前停留場)| |~NK04|~萩ノ茶屋|~||~||~||~||~||~●|| |~NK05|~天下茶屋|~●|~●|~●|~●|~●|~●|[[南海本線>南海本線・和歌山港線]]、Osaka Metro堺筋線| |~NK06|~岸里玉出|~||~||~||~||~||~●|南海本線・[[汐見橋線]]| |~NK51|~帝塚山|~||~||~||~||~||~●|| |~NK52|~住吉東|~||~||~||~||~||~●|阪堺上町線(神ノ木停留場)| |~NK53|~沢ノ町|~||~||~||~||~||~●|| |~NK54|~我孫子前|~||~||~||~||~||~●|| |~NK55|~浅香山|~||~||~||~||~||~●|| |~NK56|~堺東|~▲|~●|~●|~●|~●|~●|| |~NK57|~三国ヶ丘|~||~||~||~||~●|~●|JR[[阪和線]]| |~NK58|~百舌鳥八幡|~||~||~||~||~●|~●|| |~NK59|~中百舌鳥|~||~||~||~||~●|~●|泉北線(一部直通)、&br()Osaka Metro御堂筋線| |~NK60|~白鷺|~||~||~||~||~●|~●|| |~NK61|~初芝|~||~||~||~||~●|~●|| |~NK62|~萩原天神|~||~||~||~||~●|~●|| |~NK63|~北野田|~||~●|~●|~●|~●|~●|| |~NK64|~狭山|~||~||~||~●|~●|~●|| |~NK65|~大阪狭山市|~||~||~||~●|~●|~●|| |~NK66|~金剛|~●|~●|~●|~●|~●|~●|| |~NK67|~滝谷|~||~||~||~●|~●|~●|| |~NK68|~千代田|~||~||~||~●|~●|~●|| |~NK69|~河内長野|~●|~●|~●|~●|~●|~●|近鉄長野線| |~NK70|~三日市町|~||~●|~●|~●|~●|~●|| |~NK71|~美加の台|~||~●|~●|~●||~●|| |~NK72|~千早口|~||~||~●|~●|~|~●|| |~NK73|~天見|~||~||~●|~●|~|~●|| |~NK74|~紀見峠|~||~||~●|~●|~|~●|| |~NK75|~林間田園都市|~●|~●|~●|~●|~|~●|| |~NK76|~御幸辻|~||~●|~●||~|~●|| |~NK77|~橋本|~●|~●|~●|~|~|~●|JR[[和歌山線]]&br()ここから「こうや花鉄道」愛称区間で、「天空」発着駅| |~NK78|~紀伊清水|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK79|~学文路|~◆|~●|~●|~|~|~●|「天空」停車駅| |~NK80|~九度山|~◆|~●|~●|~|~|~●|「天空」停車駅| |~NK81|~高野下|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK82|~下古沢|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK83|~上古沢|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK84|~紀伊細川|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK85|~紀伊神谷|~||~●|~●|~|~|~●|| |~NK86|~極楽橋|~●|~●|~●|~|~|~●|鋼索線&br()「天空」発着駅| |~NK87|~高野山|>|>|>|>|>||高野山バス接続| ***駅解説 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK01}} 難波(&bold(){なんば}) [[近鉄難波線>近鉄奈良線]]・阪神なんば線(大阪難波駅)、地下鉄[[御堂筋線>大阪市高速電気軌道御堂筋線]]・四つ橋線・千日前線、JR[[大和路線]](JR難波駅)乗り換え。 地下鉄線同様正式名称は漢字だが、ひらがなで案内されることが多い。 起点駅。高架3階に9面8線の頭端式ホームを持つ。 高野線・泉北線は1~4番のりばに発着するが、このうち1番のりばについては観光列車専用ホームに改装され「0番のりば」となる予定。 駅舎は大阪ミナミの繁華街の中心に立ち、大阪球場再開発でできた&s(){行けぇ!}なんばパークスも最寄り。 駅前から見ると古典様式の駅ビルはトップクラスに際立つ。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK02}} &bold(){今宮戎} 南海本線にありながら、高野線の各駅停車だけが止まる駅。 名前の通り今宮戎神社の最寄り駅であり、このほか地下鉄大国町駅・阪堺線・地下鉄恵美須町駅も近かったりする。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK03}} &bold(){新今宮} JR[[大阪環状線]]・[[大和路線]]、Osaka Metro御堂筋線・堺筋線(動物園前駅)、阪堺線(新今宮駅前停留場)乗り換え。 環状線完成の2年後にできた駅。北側には新世界の繁華街や天王寺動物園、南側にはあいりん地区や[[飛田新地]]など、「西成」の街が広がる。 ただし、南側はあまり治安がいいとは言えないので、遊び半分で行くべきではない。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK04}} &bold(){萩ノ茶屋} 南海本線に(ryな駅パート2。 周囲は[[じゃりン子チエ]]の聖地。西成の街の中にある。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK05}} &bold(){天下茶屋} Osaka Metro堺筋線乗り換え。堺筋線とは改札同士が向かい合っている。 この他、南海線と高野線の乗り換えもこの駅が推奨されている。 かつては「西成」の街を突っ切って天王寺に向かう天王寺支線があったが、堺筋線にその役目を譲り廃止された。 その堺筋線が開通すると駅は大きな発展を遂げ、ついに上の2駅に次ぐ乗降客数を誇るまでに成長し、駅西の車庫跡地も再開発が進んだ。 &font(l,gray){なお、天王寺支線は天下茶屋側と天王寺側とで二度に分けて廃止されたが、後に廃止された天王寺側は汐見橋線をもしのぐ都会のローカル線と化した…} -&bold(){&color(#ffffff,black){NK06}} &bold(){岸里玉出} 南海本線・[[汐見橋線]]乗り換え。 もともとは2つの駅だったのを1つに統合している。 &s(){改札からホームまで遠い…} かつて汐見橋線から橋本方面に直通していた名残からかホームも長いが、現在は延長部分は閉鎖されている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK51}} &bold(){帝塚山} 関西有数の高級住宅街の帝塚山と帝塚山学院の最寄駅。 …が、周辺を道路と住宅街に挟まれているため&bold(){&color(#FF0000){駅舎もホームも狭い。}} ちなみに、この駅から駅番号が50番台からスタートする。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK52}} &bold(){住吉東} 普通鉄道では珍しい2面2線+通過線型の構造。 近くを阪堺上町線が通る。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK53}} &bold(){沢ノ町} 住吉区役所最寄駅。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK54}} &bold(){我孫子前} あびこ観音へは少し遠く、阪和線や御堂筋線の方が近い。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK55}} &bold(){浅香山} 大和川を渡って堺市最初の駅。 近い将来、隣駅とともに高架化する予定。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK56}} &bold(){堺東} 堺市にある3つの代表駅の1つで、現在の実質的な中心駅。駅前に市役所があることがその一因。利用客数も最も多い。 駅のすぐ近くに反正天皇陵がある。特急含めて全列車停車だったが、泉北ライナーだけは停まらず、稀に和泉中央へ向かう準急行が通過待ちすることも。準急行は当駅から各駅に止まる。 近い将来、(ry -&bold(){&color(#ffffff,black){NK57}} &bold(){三国ヶ丘} JR[[阪和線]]乗り換え。正確にはJRの方は「三国&bold(){ケ}丘駅」である。大仙古墳の最寄り駅。 2013年の高野線駅舎橋上化までは阪和線と一体の駅舎で、乗り換え改札が設けられていた。 乗り換え客はかなり多いのだが、南海はこの駅での乗客の逸走を防ぐため、優等列車を通過させている。%%セコい%% -&bold(){&color(#ffffff,black){NK58}} &bold(){百舌鳥八幡} 駅名の由来の神社へは徒歩10分強。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK59}} &bold(){中百舌鳥}(なかもず) Osaka Metro[[御堂筋線>大阪市高速電気軌道御堂筋線]]乗り換え。 2面4線。外側2線を使用する。 泉北線はここで分岐。泉北線に関わる記述は下記参照。 なんばより先に行ける御堂筋線の方が便利なので、表向きは「ホームが狭い」という理由で優等列車を通過させている。%%セコすぎる%% -&bold(){&color(#ffffff,black){NK60}} &bold(){白鷺} 駅前に現在高層マンションが立ち並んでいる一角があるが、ここにな南海ホークスがあった頃はこのあたりに本拠地や練習場として使われた中百舌鳥球場があった。 そのための臨時駅「百舌鳥運動場前」が戦後一時期あったが廃止され、その跡地に建てられたのがこの駅。 実は泉北線の分岐もこちらに近く、ここを泉北高速線との接続にする計画もあったとかなかったとか。 また大阪公立大学中百舌鳥キャンパスの最寄り駅でもある。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK61}} &bold(){初芝} 南海初の分譲住宅地が近い駅。こぢんまりとした駅ながらロータリー付きの立派な駅前広場を備えているのがその名残。 同名繋がりで隣駅の白鷺ともども[[初芝清]]の応援歌の替え歌で登場する。ちなみに作詞者は近鉄ファンという噂。%%南海じゃないんかい%% -&bold(){&color(#ffffff,black){NK62}} &bold(){萩原天神} 駅名になっている萩原天神は駅のすぐ西側にある。 堺市東区役所の最寄駅。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK63}} &bold(){北野田} 特急以外の電車は停車し、区間急行はこの駅から各駅に停車する。 堺市東区の中心街…だが、区役所は萩原天神駅前。この他、鉄道空白地帯の美原区へのバスも多数出ている。 周囲は登美丘と呼ばれる住宅街で、バブリーダンスで話題になった府立登美丘高校も駅の近辺に所在する。 駅を出てすぐ左にカーブしていくが、これは高野線建設時「&font(b){電車が通ると若者が都会に出て不良になる}」と地元が忌避感を示したからだという。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK64}} &bold(){狭山} かつては車輌メーカーの工場が隣接していた。 現在は住宅地となっている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK65}} &bold(){大阪狭山市} 駅前にさやま遊園があり、駅名も狭山遊園前だったが、2000年に閉園ししばらくして駅名も現在のものになった。 大阪狭山市役所や文化施設はこちらにある。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK66}} &bold(){金剛} 金剛ニュータウンの中心駅。バスターミナルもあり、鉄道空白地にある学校との間を結んでいる。実は富田林市にも近い。 [[戦>金剛型戦艦]][[艦>金剛型戦艦(艦これ)]]は御所の金剛山が由来なので関係ないが、[[艦これ>艦隊これくしょん -艦これ-]]がとあるピザ屋のチェーン店とコラボした時は、この駅近くの店が[[大阪府]]唯一のコラボ先だった。 他にも[[奈良の国道168号線沿い>潜水艦(艦これ)]]とか[[兵庫の加古川>重巡洋艦(艦これ)]]とか%%僻地%%京阪神エリアでも外側の方ばかりだったので、筆者は仕方なく一番近かったここまで出向いてピザの香りを漂わせながら電車で帰った。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK67}} &bold(){滝谷} 高野線では唯一の富田林市の駅。大阪狭山市・河内長野市との境が近い。 近畿大学病院に一番近い駅であるが、バスの発着はなく、金剛駅を使うのが一般的。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK68}} &bold(){千代田} この駅と河内長野駅の間に「&bold(){小原田検車区千代田検車支区}」および「&bold(){千代田工場}」が存在。当駅を発着する各駅停車が一部設定されている。 千代田工場は南海の全車両の検査・定修および一部改造を引き受ける車両整備の要。&s(){ここも技術力がそこそこ高いからたまに妙な魔改造車が爆誕したりするのはご愛嬌。} 毎年10月の最終[[土曜日]]に「南海電車まつり」が開催され一般開放されている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK69}} &bold(){河内長野} 近鉄長野線乗り換え。長野線は1面1線だが南海側は2面4線で、奇数番線が本線。偶数番線は難波方面への折り返しが可能。 宿場町として、ニュータウンとして発展してきた河内長野市の中心駅。なんばからの各駅停車の大半はここで折り返し、急行もこの駅から各駅に停車する。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK70}} &bold(){三日市町} かつては20m車はこの駅が南限となっていた上、ズームカーの増解結が行われていた何気に重要な駅。この駅から田舎感が加速していく。 準急発着駅かつ難波からの各駅停車の最南端で、下り区間急行の大半もここで折り返す。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK71}} &bold(){美加の台} 南海が造成したニュータウン「南海美加の台」への最寄り駅として1984年に開業。橋上駅舎の上に駅の出入り口とバスターミナルがあるという珍しい構造となっている。 実は単線時代に存在した「加賀田信号場」と同じ位置にあり、複線化完了の際に信号場が廃止された約半年後に当駅が開業するという、事実上の駅昇格という経緯を持つ。 -&bold(){&color(#0000ff,black){NK72}} &bold(){&color(#0000ff){千早}口} 駅名から千早赤阪村の最寄駅のようにも見えるが、そんなことは無い。 ちなみにホームの柵が青く塗られている。 &strike(){駅ナンバリングが72なのは全くの偶然だとは思えない((なお[[福岡県]]にある[[JR九州]][[鹿児島本線]]の千早駅は72キロの駅ポストが設置されている。))。隣は「あまみ」だし} -&bold(){&color(#ffc0cb,black){NK73}} &bold(){&color(#ffc0cb){天見}} 高野線内の[[大阪府]]最南端駅。 完全に山の中であるが、登山口が近いため地元民以外の利用者もそれなりにいる。 ただし、快速急行は通過する。 ちなみにホームの柵がピンク色に塗られている。 -&bold(){&color(#00ff00,black){NK74}} &bold(){&color(#00ff00){紀見}峠} ここから[[和歌山県]]に入る。 近くに団地が広がっているが、バスは林間田園都市駅から出ているため利用者は少なく、快速急行も通過する。 ちなみにホームの柵が薄緑に塗られている。 &strike(){どう見ても確信犯です。} -&bold(){&color(#ffffff,black){NK75}} &bold(){林間田園都市} 1981年にできた割と新しい駅。区間急行もこの駅までの上、ここから先は快急以下の列車は各駅に停車する。2面3線。 なお、2番線は下り本線だが、同時に(配線上)難波方面への折り返し線も兼ねている。そのため、2番線に折り返しの難波行きが停車中は特急でも1番線へ進入する。&s(){そのため南海本線樽井駅3番線やみさき公園駅の1番線並みに使用頻度が少なく待避線の役割を果たしていない。} やはりこの駅もニュータウンの中にある駅。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK76}} &bold(){御幸辻} 2面2線の高架駅。但し駅自体の開設は1915年と古い。 この駅と橋本駅の間に「&bold(){小原田検車区}」が存在するが、当駅を発着する列車は設定されておらず、橋本(一部林間田園都市)より入出庫している。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK77}} &bold(){橋本} JR[[和歌山線]]乗り換え。やはり2011年の橋上化まではJRと一体の駅舎だったが、こちらは改札内も共用だったため改札を通らず乗り換えが可能だった。その名残で現在もホーム番線は和歌山線と連番になっている。 この駅から先はズームカーでのみ運行される山岳区間である。また、ズームカーの増解結もここで行われる。 単線で毎時1~3本のJRが2面3線もあるのに対して、上下にひっきりなしに発着する南海が使えるのは1面2線のみ。 両方を上下方向に発車できるようにすることで何とか捌いているが、正直1線分けてもらいたいものである。&s(){じゃあ三国ヶ丘に優等止めろよと返されるオチになるだろうが} -&bold(){&color(#ffffff,black){NK78}} &bold(){紀伊清水} 高野街道の清水の街並みがすぐ近く。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK79}} &bold(){学文路} 難読駅名の一つ。答えは&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){かむろ。}} 学問の神である菅原道真公を祀った学文路天満宮の最寄駅。 駅名についてあやかり、学業成就のお守りとして5枚つづりの入場券を販売してたりもする。ちなみにこの入場券には“すべり止め”として「滑らない砂((列車走行時に空転防止として線路に散布するもの))」が同封されている。ちなみにこの砂は同神社にて祈祷を受けているためご利益は折り紙つき。 また、山岳区間運休時はこの駅から先が代行バス区間になる。こちらも重要度が高い駅。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK80}} &bold(){九度山} [[真田幸村]]が父親ともども押し込められて%%父親のせいで内職するほど困窮して%%いたことで有名。 これをPRするため駅舎から真田推しで、その甲斐あってか2016年は大河効果で乗降客数が増えた。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK81}} &bold(){高野下} ここから路線の険しさが本格化するため、&bold(){最高速度が33km/h以下}になる。貨物ホーム跡と見ていて不安になる駅舎がある。また、一部の列車はここで折り返す。 その駅名から高野山に着いたと間違う人が結構いるそうで、注意喚起のポスターが掲示されていたりする。 最近駅舎内にホテルができた。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK82}} &bold(){下古沢} 下古沢の集落が近く、秘境感は薄め。 少し歩いたところにカフェあり。 また、当駅と隣の上古沢駅間は、[[山陰本線]]の旧余部鉄橋と同じトレッスル橋の&bold(){『&ruby(なかこさわ){中古沢}橋梁』}を通過する。 元々は交換可能だったのだが、2002年に下り線が撤去され、2018年までは当駅が唯一の棒線駅だった。 棒線化後も下りホームと構内踏切自体は撤去されず、後に「花屏風」と呼ばれる花壇がホーム跡に設置され、山側へ向かう人用に踏切が残っていた。 しかし、2017年の台風によって上古沢駅構内で地すべりが発生したため、花屏風を撤去して交換設備を復旧することとなり、16年ぶりに交換可能となった。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK83}} &bold(){上古沢} 高野線唯一の棒線駅。駅舎のある方から構内踏切を渡ってホームに入る。 前述の通り、2017年の台風によって駅構内で地すべりが発生。 斜面側への負荷を避けるため下古沢駅に交換設備を移設しこちらを棒線化することで全線復旧した。 現在は旧下りホームにて客扱いを行っており、旧上りホームは残存するものの立ち入り禁止となっている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK84}} &bold(){紀伊細川} 集落が見渡せる見晴らしのいい駅。 立ち寄れるスポットは神社…くらい。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK85}} &bold(){紀伊神谷} 高野線…いや、大手私鉄でも屈指の[[秘境駅]]。 駅前には森の中を通る細い道しかなく、民家なぞ1つも存在しない。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK86}} &bold(){極楽橋} 高野線の終点駅で、鋼索線乗換駅。 周囲にはガチで何もない秘境駅。あまりに&bold(){秘境すぎる}ため途中下車が可能で、駅名の由来でもある極楽橋までは一応遊歩道が整備されている。ここから高野山に向かうこともできるが、結構きつい道のり…というか登山道である。 このような事情から駅舎も終着駅とは思えぬ貧弱っぷりで、改札口も勝手口のような狭いものだが、中身はリニューアルで寺院風に魔改造されている。 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK87}} &bold(){高野山} 冒頭にも書いた通り、山の中にある鋼索線からバスに乗り換えるための[[秘境駅]]。 ただし概要にも書いた通り公道は繋がっているので、ここから町内へ自力へ行けないことはない。 ここで乗り換えたバスの行き着く先は古くからの霊場である高野山こと高野町の市街地である。 駅舎は寺院風の外観で、重要文化財にも指定されている名建築として有名。 **泉北線 |CENTER:BGCOLOR(yellowgreen):COLOR(white):&bold(){駅番号}|~駅名|CENTER:COLOR(red):&bold(){特&br()&br()急}|CENTER:BGCOLOR(green):COLOR(white):&bold(){区&br()間&br()急&br()行}|CENTER:BGCOLOR(blue):COLOR(white):&bold(){準&br()急&br()行}|~各&br()駅&br()停&br()車|~乗り換え・備考| |~NK59|~中百舌鳥|~||~||~●|~●|高野線(一部直通)、Osaka Metro御堂筋線| |~NK88|~深井|~||~●|~●|~●|| |~NK89|~泉ヶ丘|~●|~●|~●|~●|| |~NK90|~栂・美木多|~●|~●|~●|~●|| |~NK91|~光明池|~●|~●|~●|~●|| |~NK92|~和泉中央|~●|~●|~●|~●|| ***駅解説 -&bold(){&color(#ffffff,black){NK59}} &bold(){中百舌鳥}(なかもず) 上記参照。 泉北線は内側2線を使用する。 また、なんば側に引き上げ線があり、当駅折り返しの各駅停車が使用する。 南海と泉北高速鉄道との境界だったため、泉北高速鉄道時代はこの駅で南海と泉北高速鉄道の乗務員による交代を行っていた((当駅を通過する区間急行や泉北ライナーに関しては終点まで南海の乗務員が運転を行っていた。))。 中百舌鳥駅を発車後地下トンネルの中百舌鳥トンネルへと潜った後、南西へと大きくカーブしつつ白鷺公園にて地上に出てそのまま高度を上げて次の深井駅まで高架橋を走る。((なお、南海は泉北線編入まで地下区間がなかった。)) -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK88} 深井} 泉北線に入り、最初の駅で、カーブ上にある。 奈良時代に行基が井戸を掘り当てたことから名付けられた。 ニュータウンから外れる関係か、唯一泉北ライナーだけは通過する。 ここで向きを南東に変えつつ駅の南側で泉北1号線と合流し、終点の和泉中央まで並走する。 -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK89} 泉ヶ丘} 開業時の終着駅。こちらもカーブ上にある。 ニュータウンの中心ということもあり、境界駅の中百舌鳥駅を除けば泉北線で最大の利用者数を持つ。泉北ライナーは和泉中央方面は各駅に停車するが、反対の中百舌鳥方面は天下茶屋まで止まらない。 かつては深井駅と当駅との間に田園(たぞの)駅が設置される計画があったとか…。((「乱開発につながる」として計画は没となり、予定地に変電所が設けられた。深井〜泉ヶ丘間にそれっぽい間隔がある場所が存在するのはそのためである。)) -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK90} 栂・美木多} 1973年延伸時の終着駅。当初は光明池まで一気に開業する予定だったのが、ここまで先にできたため前倒しで開業した。 駅名通り二つの地区から要請があったことから、併用する形で駅名となった。 -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK91} 光明池} 堺市と和泉市のちょうど境目。1975年延伸時の終着駅。 関西の人なら一度は目にしたことがあるCMの光明池免許センターの最寄り駅。 和泉中央方面寄りに検車車庫があり、少数だが当駅終着・始発列車も存在する。 -&bold(){&color(#ffffff,yellowgreen){NK92} 和泉中央} 泉北線の終着駅で1995年に開業。 ニュータウンのトリヴェール和泉の中心であり、近隣には商業施設や大学、工業団地として発展しており、ニュータウンの利用者や、通勤・通学者で賑わう。 引き上げ線の先には将来岸和田方面への延伸を見越して伸びている上、外側に通過線に転用できるように引き上げ線が設けられている。 &s(){が、現状そう言った話は全くもって進展していない。} なお、「いずみちゅうおう」を名乗る駅は全国に3つあり(あとの2つは仙台市交通局・[[相模鉄道]])、2025年には相鉄線の「いずみ中央」開業35周年を記念して初のコラボグッズが発売された。 *余談 -難波から橋本までの間は「りんかんサンライン」という愛称がつけられていたが、高野山のお坊さんに苦言を呈されたり沿線民からも空気扱いされたりしたこともあり、2009年以降は使われていない。 -同時期、南海の偉いさんが「高野線の名前はダサい、これからは&bold(){南海山手線}に改称する(意訳)」((現在のJR阪和線が、阪和電気鉄道から南海を経て旧国鉄に買収される直前の一時期「南海山手線」だったことがある。))と言い出すが、高野山のお坊さんからやはり苦言と、それ以外の地域からの嘲笑を受け、この案は&s(){当然のように}ボツとなった。 追記・修正は快速急行で全線乗り通しをしながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }

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