夜明けの王と囚われの花嫁(メルクストーリア)

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&font(#6495ED){登録日}:2018/10/18 Thu 23:58:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「夜明けの王と囚われの花嫁」はメルクストーリアのイベントストーリー。 メフテルハーネに存在する各国を舞台にした国別イベントの動物の国の1stにあたる。 **あらすじ 犬族の村、ウルカとアルムの間では同盟を結ぶ婚姻が進められようとしていた。そんな中、ウルカの村へ訪れた主人公たちはアルムの花嫁・リイリから逃亡の手助けを頼まれることとなり……。古くからのしきたりを守り続けてきた犬族に、美しき夜明けの花火が打ち上がる。 〜公式サイトより **用語 ・動物の国 メフテルハーネに存在する耳や尾など動物的な特徴を持つ人間が暮らす国。 ・犬族 動物の国の住人のうち、犬の特徴を持つ人種。 基本的に実用的なものにしか価値を見出さない性格をしている。 下記の二つの村では、同盟を結ぶ際は族長の子供同士が婚姻を結ぶことが伝統となっている。 ・ウルカ村 犬族の村の一つ。 異国の文化を積極的に取り入れ発展し、規模としては街と言っていい大きさになっている。 ・アルム村 外部を拒絶し伝統を守る閉鎖的な集落。 モンスターを避けながら狩りや採取で衣食を賄っており、ウルカ村と比べて貧困。 ウルカ村の援助を受けるため、伝統としてリイリが嫁ぐことになった。 **登場人物 ・ユウ&メルク ジャモ商隊に護衛として同行してウルカ村を訪れるが、通された家のベランダに潜んでいたリイリに頼まれ彼女の逃走に協力することになる。 ・ハルシュト ウルカ村の族長の長子。 革新的な考えを持ち、他国の文化を受け入れ積極的に取り込むことでウルカの村を発展させた。 また剣術にも優れ言動も王子様そのものなイケメン。 かつて癒術士が訪れたことで現在の繁栄があるためか、癒術士であるユウに興味を示している。 ・テナー ハルシュトの付き人の老人。 犬族にしては珍しくロマンに魅力を感じている。 ハルシュトの考えに賛同するものの本当に他国の者と分かり合えるのか不安を抱いていたがユウとロマンを分かち合えたことで認識を改める。 ・リイリ アルム村の族長の娘。 野山を駆け回り剣を振るうことを好む活発な性格だが、犬族の古い伝統からそれらを禁じられ裁縫や料理を教育されている。 アルム村を心から愛しており、援助を受けるためのハルシュトとの政略結婚も納得していたつもりだったが、騒ぎが起こりベルナーの目が離れたことで思わず逃げ出してしまった。 ・ベルナー アルムの番犬と名の知られるリイリのお目付け役。 毎日欠かさず成長記録を付ける程リイリを溺愛し、彼女が幸せになることを何よりも願っているが、 アルムの伝統を重視するあまり、淑女となることが彼女の幸せに繋がると本心を偽ってしまっている。 ・ナーク ベルナーの部下のアルム村の青年。 リイリの護衛としてウルカ村に同行する。 ・スティト 和の国のカラクリや花火に傾倒し再現しようと試みている変わり者の犬族の青年。 一応はウルカ村の出身のようだが、ウルカ村とアルム村の境の森で一人で暮らしている。 森に逃げ込んだリイリとユウ達を家に匿った。 ・森のモンスター達 過去に動物の国を訪れた癒術士によって既に癒やされているのだが、何故か気性が荒くなっている。 ・ガルシャン 森に住むモンスターの一体。大型のネコ科みたいな外見。 傷付き意識を失っていたところをスティトに保護される。 ・メルキオーガ 他のモンスターからも恐れられる森の主。 **ストーリー 犬族の村を目指すジャモ商隊に護衛として同行する主人公とメルク。 整備されていない険しい山道をなんとか登ると、目前に二つの村が見えた、 ジャモによると左側のアルム村は余所者を歓迎しておらず商売には向かず、目的地である右のウルカ村も昔は似たような対応だったが、長の長子であるハルシュトの改革によって他国の文化を取り込み発展を遂げたのだと言う。 ジャモはハルシュトの素晴らしさを説き続けようとするが、突如モンスターのメルキオーガに襲撃され窮地に陥り、そこに偶然通りかかったのが話題の主・ハルシュトだった。 ハルシュトの剣技によってメルキオーガは撤退、 彼の案内で無事にウルカ村に辿り着いた、ユウは癒術士に興味を示すハルシュトとあとで話す時間を作ることを約束し、彼の付き人のテナーに空き家に案内してもらい、 かつて恋人たちが逢瀬に使っていたという紹介から、窓からの景色に目を向けると、ベランダに少女が潜んでいた。 内緒にして欲しい風なリアクションを取る少女に合わせ、適当にテナーに話を合わせていると、テナーはユウをロマンのわかる人間だと誤解、他国の者と同じ感動を分かち合えたことを喜び去っていった。 隠れていた少女はアルム村のリイリと名乗り、貧困に苦しむアルム村に援助してもらうために昔からの風習である政略結婚のためにウルカ村を訪れ、婚姻にも納得していたはずが、逃げ出してしまったと語る。 恋愛(小説)知識豊富なメルクも一度逃げて納得できるまで考えるのも手と賛同し、森に逃げるリイリに同行することを決める。 リイリは、森のモンスターを癒術で癒やすユウから話を聞き、恐ろしい生き物であるモンスターと共存する王国を変と感じ、王国同様にモンスターと共存する道へ歩み始めているウルカ村に嫁ぐことを改めて不安に思う。 主人公の口から村の改革を進めているハルシュトの名が出たことで、彼が婚姻相手だとリイリも告げ、族長の子の婚約者ならば追手がかかるのではないかとメルクが不安を口にした。 その予感は正しく、ウルカ村ではリイリのお目付け役のベルナーが主人公とメルクを誘拐犯と決め付け、 そのようなことをする人物には見えなかったと庇いながらもハルシュトも捜索を指令する。 追手に怯えながら森を進むユウたちは犬族の青年と遭遇するが、 幸いにも青年・スティトは追手ではなく、何者かに追われていると事情を聞くと自分の家を隠れ家に使ってもいい案内する。 道中、傷付いたモンスター・ガルシャンを見つけ、躊躇いもなく助けるスティトやユウ達の様子に、 リイリは改めてアルム村と、ウルカ村や王国との違いを感じ取りながらも、 モンスターを「恐ろしい」と聞いてはいたが、聞いたこと以外には何も知らないことに気付く。 隠れ家に辿り着くとリイリはメルクと互いについて話しをし、 ベルナーについて問われると、自分のお目付け役で、子供の頃から側に居てくれた大事な人と答えながらも、 彼の言う「強い男に嫁ぎ家庭を守る」ことが幸せだとは思えないことを吐露し、 暗くなった空気を払うために、長の娘としての女性らしくならないとと明るく振る舞おうとするが、 側で話を聞いていたスティトは、伝統が合理的とは限らない、自分らしくあればいいと告げ、 自分が犬族の男でありながら、ただ美しかったというだけで、周囲の反対を押し切り実用性のない花火を製作していることを教える。そのために村を蔑ろにしていることを付け加えながら。 翌日、和の国のカラクリを見たリイリは同じ和の国のものにである花火にも興味を示しスティトに完成はいつ頃になりそうか問うが、森に飛び火しないように火薬の代替とする魔法の火を抑えられる殻が用意できないと告げられる。 気分転換には体を動かすのが一番と提案、半ば無理矢理、スティトを剣術の練習に付き合わせる。 犬族の男なのに剣の腕が立たないスティトを変わっていると率直に口にするリイリに、スティトも同意しながらも過去を振り返り、 かつて男らしくない自分に唯一理解を示してくれた人物の「私も好きなことをするから、お前も好きなことをしろ」という言葉を想起すると、 リイリが女性らしくあるよりも体を動かすことが好きなことを指摘し、事情はよくわからないものの、自分を押し殺してまで好きでもない男に嫁ぐぐらいなら、ずっと隠れ家を使っていいと提案する。 リイリも剣を振るうことや草原を走り回ることが好きと同意し、 幼い頃に草むらに隠れた自分をベルナーが必死で探していた思い出を、一人で森に行き迷子になった自分を村のみんなが総出で捜索してくれた思い出を、体を動かすよりも何よりも村のみんなのことが好きなことを語ると、 村の役に立ちたいと婚姻を結びに戻る決意を告げる。 スティトは少し沈黙すると一言「わかるよ」とだけ口にだし、ユウは黙って聞いていた。 ベルナーの誤解を想定しユウとメルクは少し時間を置いてから村に戻るように決めると、 治癒を終えたガルシャンを住処に帰すことを兼ねてスティトも途中まで同行する。 道中ガルシャンが突然リイリに向かい唸り声をあげるが、リイリの背後からモンスターが襲いかかろうとしていたのを警告していたと誤解も解け、リイリはガルシャンに礼を言おうとするが、ガルシャンは縄張りに辿り着き去っていく。 それを見送り自分も帰らなきゃと寂しげな笑顔を浮かべるリイリに、 ユウは長の子同士が結婚しなくても同盟を結ぶことはできないのかと問い、 古くからの風習を理由に挙げるリイリに対し、癒術士が現れる前の王国では「モンスターと共存する現在」なんて想像もできなかったことを例に説得を試みようとするが、リイリを探しに森に入った人々の声が届き、 これまでの礼に、スティトにアルム村に伝わる硬い殻の木の実の加工法について伝え、花火に役立つのではないかと提案するとリイリは彼らの元に向かって去っていった。 #center(){&bold(){「習わしを変えるなんて無理だ」}} #center(){&bold(){「ずっとそうしてきたことにはきっとなにかの意味がある。そう思いたいんだ」}} 少しでもリイリの役に立つならばと彼女が興味を示していた花火を完成させることを決め、教えられた木の実を採りながら隠れ家に向かうスティトとユウ達だが、凶暴化したモンスターに襲われ逃げるうちに草むらに隠れていた深い穴に落ちてしまう。 その様子を目撃したガルシャンは何処かにかけていく。 穴の中まではモンスターは追っては来なかったが、ユウたちだけでは脱出することが不可能で、外に居場所を知らせるために花火を打ち上げることを決め、完成を急ぐ。 その頃、ウルカの村でベルナーに叱られているリイリの元にガルシャンが駆けてきた。モンスターを危険視し退治しようとするベルナーに、ユウとメルクがベルナーから教えられた王国の人間とは全然違ったこと、それと同じでモンスターともわかり合うことが出来ると説得し、そして危機を救ってくれた恩を返すためにガルシャンと向き直ると、ユウたちに何かあったのだと察し、 ガルシャンとの相互理解、自分と同じく伝統に囚われているベルナーとの会話を経て得た、 自分たちの伝統が世界が変わる前のもので、世界が変わり始めた今、自分たちも変わり始める必要があるという悟りを語る。 ベルナーも頭では理解できているものの、これまでの伝統を無為とする、その考えを受け入れることはできない。 すると、ハルシュトは「変わらないものもある」と声をかける。 ナークから聞いた「星輝りの夜は森に入るな」という、アルム村に伝わる伝承、星輝きの夜が今の時期を示すものであることから、モンスターが凶暴化するため危険であることを示唆したものだと推測し、 残すべきものは残し、変わるものは変わればいいと諭す。 ガルシャンに先導され、ユウ達の元に向かう三名だが、森のモンスターの凶暴性は更に増し退けても退けても新手が現れ、一向に先に進めない。 するとガルシャンが大きく鳴き声をあげ周囲を挑発、一帯のモンスターを引き寄せ、ベルナー・ハルシュトも囮として残り、リイリだけが森を進んでいく。 ユウ達も花火が完成し、あとは打ち上げるだけという段階に到るが、 ガルシャンの鳴き声に狂乱したメルキオーガが巣穴の奥から姿を見せた。 万事休すかと思われたが、リイリの声がスティトの耳に届き「自分を探してくれる人間」がまだいたことに笑みを浮かべ、ユウに足止めを任せ打ち上げのための準備に取り掛かる。 夜空に一輪の巨大な花が咲き 犬族の、ハルシュトもベルナーも、モンスターであるガルシャンやメルキオーガも戦いの手を止め、美しさに見惚れていた。 ユウ達も無事救助され、一同安堵の笑みを浮かべるが、 メルクはリイリが婚姻することを心配する。 リイリは婚姻を破棄し、長の子が結婚する伝統など関係なく同盟は結べないかハルシュトに問い掛ける。 ハルシュトも歯切れ悪そうに返事を返そうとしたのだが、 花火を目撃したジャモがお金の匂いを嗅ぎつけて襲来、 商品化できないか捲し立て、困惑したスティトは思わずハルシュトに目線を向け助けを求める。 #center(){&bold(){「あ、あの……、姉さん……!」}} ハルシュトは受けるも拒むもスティト次第と返し、村に負い目を感じる必要はないと諭す。 断られそうになるかもしれない雰囲気にジャモは慌てて、スティトを連れていき、 残されたユウたちはハルシュトが女性だったことに驚愕の叫びをあげる。 アルム村の使いが、男装のハルシュトを長男と誤解し、 ウルカ村も、長男とのお見合いの申し出にスティト目当てだと誤認、 スティトも負い目から村を離れていたため一切事情を把握しておらず、 互いの誤解を理由に結婚は取り止めとなる。 同盟を気にするリイリに対し、ハルシュトは彼女が言っていた台詞を返すと結婚など関係なく同盟を結ぶことを受け入れ、 剣術を好む女性同士、手合わせすることを約束するのだった。 やがて、ユウたちが村を去る日が迫り、スティトによって大量の花火が夜空に打ち上げられ、 その光景を見つめながら、ベルナーはリイリの成長を実感し身を引こうとするが、彼女からは「ベルナーがまだ必要」と告げられ、ハルシュトが言っていたように変わらないものと変わるものを見定めるために、自分の側にずっといて欲しいと請われ、末永く共にい続けることを約束する。 テナーは花火の美しさにロマンを感じ取り、ナークもロマンを悪くないものと捉えていた。 スティトを呼び止めたテナーは「アルムを発展させたのはハルシュトだが、アルムの変化にはスティトが必要」と伝え、ウルカの民もアルムの民もモンスターも動物も花火を美しいと思う気持ちに違いはないはずと確信するのだった。 ハルシュトはユウを呼び二人きりで花火を見つめていた。 揺れる尻尾を気にするユウに運動しているだけと返し、初めて会ったときから伝えたかった言葉を口に出そうとするが、癒術士であるユウに、いつか再びウルカを訪れて欲しいとだけ告げる。 翌日ユウたちが去り、二人きりになると、 ベルナーは、ハルシュトほどの人物でも尻尾は誤魔化せないことを皮肉りつつ、何故思いを伝えなかったのか問い掛ける。 他国との触れ合いでウルカ村は確かに大きく変わり始めているが、族長の娘が異国の者と結婚することを祝福できるほどではない。 多くの商人や旅人が村に訪れ、様々な価値観に触れ、偏見なく交流できる日が来た時に改めて想いを伝えると宣言。 ベルナーは年下のユウに対して本気過ぎるハルシュトに呆れるのだった。 **登場人物 ・ハルシュト 男装をしており、内面も外見もイケメン過ぎる女性。 姿を隠したスティトの捜索をしており、最初にユウたちと出会ったのもスティト捜索のために村を出ていたから。 一目ユウを見た瞬間に恋に落ちた。 ・ユウ 後ににゃんこ大戦争とのコラボイベントで猫耳派に目覚め、ドラポコラボや本編にも設定が引き継がれている。 猫耳への愛で、洗脳され記憶を失った状態から立ち直ったり、驚異的な身体能力を発揮したりしている。 ハルシュトさん…… ・スティト ハルシュトの弟。 役に立たないものを研究することに負い目を感じ、村から逃げ隠れていた。 進化開放時の解説によると、後に村の有志にアトリエを作って貰ったそうだ。 変えるべきものは修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
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