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&font(#6495ED){登録日}:2019/05/27 Mon 23:16:53
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#center(){
犯罪と欲望が渦巻く都市&bold(){『ゴッサムシティ』}。
ここに、自らの命を懸けて悪と戦う一人の男がいた……
&bold(){「バットモービル出動。ゴッサム銀行へ急行せよ。犯人は、五番道路西に逃走中」}
正義を貫くその男には二つの顔があった。
昼の顔は大富豪&bold(){『ブルース・ウェイン』}。
そして、夜の顔は……&bold(){『バットマン』}。
闇の中でうごめく悪が、バットマンを待っている。
今日もまた……!
}
&b(){『バットマン:ジ・アニメイテッド・シリーズ(Batman:The Animated Series)』}は1992年から1995年まで米国で放映されていたTVアニメシリーズ。全85話。
バットマンのアニメと言えば…の、シンプルで角ばったデザインの“あのバットマン”である。
これは『Batman:The Animated Series』65話と
『The Adventures Of Batman & Robin』20話を合わせた数であり、更に後には、舞台を数年後に移して別に放送されていた『Superman:The Animated Series』と合わせた『The New Batman』/『Superman Adventures』として、24話が放映されている。(この場合は全109話。)
地続きの為にタイトルは変われど、一つのシリーズとして扱われており、纏めて&b(){『Batman TAS』}という略称が良く使われている。
*【概説】
[[ティム・バートン]]による[[実写映画シリーズ>バットマン(映画)]]が世界的なヒットとなったことから企画されたシリーズであり、本作も『[[バットマン リターンズ>バットマン リターンズ(映画)]]』の上映と重なった時期のスタートだったこともあり、映画と同様のダークな雰囲気にコミックの魅力を兼ね備えた本シリーズは、1960年代のTVドラマシリーズやフィルメーション社制作のカートゥーンシリーズ2作に続いて、新たなる全年齢向けのTVバットマンとして大ヒットに結び付いた。
本作を&b(){『バットマン』というジャンルの最高傑作}と讃えるのみに留まらず、&b(){米国カートゥンアニメ史上最高の作品}である、とする評価まで存在する。
使用されている音楽もダニー・エルフマンによる映画用の劇伴の流用である。
本作の成功を受けて同一世界観のDC Animated Universeとして以降もシリーズが継続され『スーパーマン』『[[バットマン・ザ・フューチャー]]』『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(アニメ)]]』等のタイトルが2006年まで放映されていた。((尚、このシリーズには設定がリセットされた『ザ・バットマン』(2004-2008)『バットマン:ブレイブ&ボールド』(2008-2011)『ヤング・ジャスティス』(2010-放送中)は含まれない。))
また、2017年に本作デビューのハーレイ・クイン誕生25周年を記念してブルース・ティム原案による『バットマン&ハーレイ・クイン』が発売されている。
制作は実写映画を配給していたDCの親会社でもあるワーナーのアニメーション部門。
シリーズ構成を新進気鋭の若手であったブルース・ティムが務めており、キャラクターデザインも担当。
ダーク・デコと形容された暗いトーンを活かしたシンプルで洗練された画面構成と、米国カートゥン風の物語構成の中に奥深いドラマを落とし込んだストーリーは高く評価され、幾度かのエミー賞受賞の栄誉を本作に与えると共に、バットマンの歴史の中でも重要なアーティストの一人としてブルース・ティムの名を刻むことになった。
アニメーション制作には米国国内のみならずテレコムやサンライズ等、日本のアニメスタジオやクリエイターも多く参加している。
アニメーション自体のレベルの高さも特筆すべきものであり、ぬるぬるした滑らかな動きでイキイキと動き回るキャラクターは、本作の話題に挙げられる物の一つである。
日本では[[テレビ東京]]で92年から日本語版が放映されたが、この時は43話で打ち切りになった。
後に2000年に未放映分だった44話から69話分までを新たに吹き替えてカートゥンネットワークで放映されていたが、それでも全話分の日本語版は揃えられていない。
日本版のOPは[[山寺宏一]]のナレーションが追加されている。
本作は、様々な形で日本未公開のエピソードがDVDやBlu-rayで発売されるバットマン内のコンテンツに入れられていることも少なくない。
日本でも単発や人気エピソードを纏めたソフトなら出回っているが、2018年に遂に発売された完全版Blu-ray boxの様な商品は登場していない。
2023年にはNetflixにおいて配信がスタートした(設定を変えれば日本でも見る事は可能)が、日本語字幕と吹き替えは未収録。
尚且つ前述の『Batman:The Animated Series』65話分までであり、
『The Adventures Of Batman & Robin』の配信は2025年現在されていない。
また、[[スピンオフ]]として本シリーズに由来したコミックスも出版された。
『バットマン:マッドラブ』『バットマン:ハーレイ&アイビー』は日本でも出版されており、ハーレイ&アイビーのコンビをコミックファンにも定着させた。
*【バットマンと関係者】
**[[バットマン/ブルース・ウェイン>バットマン(人物)]]
英:ケヴィン・コンロイ/マイケル・アイアンサイド(老齢)
日:[[玄田哲章]]
お馴染み、蝙蝠姿の扮装と莫大な資産に支えられた先端装備で悪と戦う闇の騎士。
幼少期に大魔術師ザターラに訓練を受けており、彼の娘であるザターナと共闘したエピソードもある。
ヴィラン側に焦点が当たることの多いシリーズだが、ブルースの過去や[[トラウマ]]もエピソードの中に隙なく盛り込まれている。
シリアスもブラックジョークも振り切れている本作では、ヴィラン達によって法廷に引きずり出されるというエピソードも。
ダークで、ヒーローとしても[[ロマン]]溢れるバットマン像の頂点の一つであり、ケヴィン・コンロイと玄田哲章はこの後もバットマンを演じる機会に恵まれている。
**[[初代ロビン/ディック・グレイソン>ロビン(バットマン)#id_63f38495]]
英:ローレン・レスター/ジョーイ・シムリン(少年)
日:[[松本保典]]/[[折笠愛]](少年)
バットマンのサイドキックだが、映画版でのバートン同様の判断からか出番は少なかった。
しかし、余りに不憫だったからかバットマン個人の活躍は充分に描いたからか『The Adventures Of Batman & Robin』からはレギュラーとして固定されている。
『The New Batman』では青年に成長しており、ナイトウィングを名乗って独立している。
バットマンに対して複雑な感情を抱いており、顔を合わせても素っ気ない態度を取る場面も。
**アルフレッド・ペニーワース
英:クライヴ・レヴィル→エフレム・ジンバリストJr.
日:北村弘一
先代から仕える、皮肉家で有能なブルースの執事。
バットモービルの整備までこなすハイスペックおじいちゃん。
ブルースとは衝突することもあるディックやティムにとっても、時には緩衝材になってくれたり、時には肩を押してくれたりと癒しの存在である。
**バットガール/バーバラ・ゴードン
英:メリッサ・ギルバート→タラ・ストロング((更に、1エピソードのみメアリー・ケイ・バーグマンが声を充てている。))
日:[[林原めぐみ]]
ゴードン市警本部長の娘であり、バットマンに憧れて勝手に自警活動を行っていた。
ディックと交際していたが、ディックがロビンを辞めた件にて、バットマンの正体を知ると共に入れ替わる様に協力者に。
『The New~』から二代目ロビンと共にサイドキックとしてレギュラー化しており、頼れるお姉さんをしていた。
この世界では半身不随となっておらず、40年後の『フューチャー』では自らが市警本部長となっている。
**[[二代目ロビン/ティム・ドレイク>ロビン(バットマン)#id_d71bdb57]]
英:マシュー・バレンシア
『The New~』のロビンで、まだ子供。
原作コミックでは、本作の放映当時の年代に活躍していた三代目ロビンである。
父がトゥーフェイス配下のギャングで、自らも窃盗を重ねる等していた中で父を失い、事件を追っていたバットマンに保護されることになった。
正義感が強く優秀だが、子供らしく無鉄砲な性格でヒーロー活動をしていることに誇りを持っている。
後にジョーカーの最後に関わっていることが明らかに……。
**レスリー・トンプキンス
英:ダイアナ・マルドア
日:磯辺万沙子→重松朋
ブルースの後見人でもある精神科医。
バットマンの正体を知り、心のケアに当たっている。
**ルシアス・フォックス
英:ブロック・ピーターズ→メル・ウィンクラー
日:増岡弘→峰恵研
ウェイン・エンタープライズのトップで、ブルースから経営の全てを任されている。
**グレイゴースト/サイモン・トレント
英:アダム・ウェスト
日:田中信夫
ブルースが幼少期に憧れていたTVヒーローの俳優で、しかし以後新たな役に恵まれず燻り続けていたがある事件が『グレイゴースト』内のエピソードの模倣犯であることに気付いたバットマンに捜査協力を依頼され、その中で自身も誇りを取り戻していく。
原作の『怪傑ゾロ』に相当する存在として生み出された。
原語版を演じているのは『バットマン』を国民的ヒーローに押し上げた日本では『怪鳥人間バットマン』のタイトルで放送された60年代ドラマ版で主演を務めたアダム・ウェストその人である。
*【ゴッサム市警関係者】
**ジム・ゴードン市警本部長
英:ボブ・ヘイスティングス
日:小林修
ゴッサム市警トップの正義漢で、アウトローであるバットマンを信頼して協力関係を結んでいる。
神出鬼没のバットマンに驚かされるのはデフォ。
善き父親の姿も見せバーバラには割と甘いが、それ故にあるエピソードではゴードンが敵に回った場合の恐ろしさが描かれている。
**ハーベイ・ブロック刑事
英:ロバート・コスタンゾ
日:辻親八
だらしない格好だがやり手のベテラン刑事。
10年程前までは巡査で、昔のエピソードだと高確率でその頃の姿が見られる。
ボスのゴードンとは違い、バットマンには否定的。
**レニー・モントーヤ
英:イングリッド・オリウ→リアーヌ・シャーマー
日:紗ゆり
ヒスパニック系のゴッサム市警の女刑事。
アニメ用の新キャラで、後にブロックと並ぶゴードンの側近としてコミックにも逆輸入された。
コミックでは一時期付き合っていたデントに性的志向(レズビアン)をバラされたり、二代目クエスチョンになる等、大変な目に。
*【主なヴィラン】
**[[ジョーカー/ジャック・ネーピア>ジョーカー(バットマン)]]
英:マーク・ハミル
日:青野武
バットマン最大の宿敵で、暗黒街の顔役。
[[道化師]]の様な怪人物で、死のジョークでゴッサムを混乱に陥れる。
科学や化学に精通し、爆発物のエキスパートでもある。
本作では、ヴィラン達が集った時には率先して音頭を取る立場にもなっており、コミカルで一見するとマトモに見えるが故に、怖い時の姿が際立つ。
本作では、バートン版と同じく本名はギャングのジャック・ネーピアだったということになっている。
対峙を重ねる中でバットマン自身に執着していき、バットマンが偶然が重なったとはいえ、冴えない三下に殺されたと思い込んだ時には、自分なりの弔いの場を設けた上で楽しみを奪った三下を惨たらしく処刑しようとした。
このエピソードで、ジョーカーはバットマンの死を受け入れた後で涙を流す。
本シリーズとフューチャー、両方の長編でも重要な役回りとなっており、矢張りヴィラン達の中でも別格の存在である。
デザイン変更後は白目と黒目が逆転して表情が無機質な印象に。
演じたマーク・ハミルの[[ルーク・スカイウォーカー]]の印象を吹っ飛ばすようなハマり役ぶりでも有名だが、実は声優の候補としてドラマ版『IT』のペニー・ワイズ役で知られる『ロッキー・ホラーショー』のティム・カリーの名前も挙がっていた。
やらせてみたところ、余りに怖すぎたのでダメだったという噂が……。
**ハーレイ・クイン/ハーリーン・クインゼル
英:アーリーン・ソーキン
日:伊藤美紀
ジョーカーにくっついて回るサイドキック的な立ち位置のアニメ[[オリジナルキャラクター]]で、当初は正体不明であったが、後のエピソードで悲劇的なオリジンを掘り下げられる中で人気を獲得して、原作コミックにも逆輸入された。
今やDCの人気No.1ヒロインとも。
元はアーカムに研修に入った新人精神科医だったが((初登場回にて「美容[[専門学校]]も悪くなかったかも」という台詞が出てくるために当初は設定その物も固まっていなかった可能性もある。))、ジョーカーの担当につけられ、被害者を装った虚実の判別のつかないジョーカーの言葉を聞いている内に狂い、ジョーカーの情婦となると共にハーレイ・クインの名を与えられて破滅した。
ジョーカーを「プリンちゃん(Pudding)♥️」と呼んで一途に思い続け、ジョーカーからも女房役として重宝されていると思いきや、機嫌を損ねた時には本気で殺されかかっている。
後に、ジョーカーに最後まで付き添っていたことが明らかに。
**[[トゥーフェイス/ハーベイ・デント>トゥーフェイス(バットマン)]]
英:リチャード・モール
日:[[大塚明夫]]
若く有能なゴッサムの地方検事で、ブルースとも親しい友人同士であった。
バートン版の影響か、明確では無いが黒人を思わせる特徴が付けられている。
ゴードンとも暗黒街を憎む同志として信頼を寄せ合っていたが、婚約者のギルダにも言えない秘密として、己の中に自分でもコントロール出来ない、過去の虐待により生まれた荒んだ人格を秘めており、レスリーの下で治療を続けていた。
しかし、デントを疎ましく思っていた暗黒街の顔役であるルパート・ソーンに、そのことで脅しを掛けられたことをきっかけに人格が暴走して、逆にソーンに襲い掛かる。
そして、本作ではバットマンの奮闘空しく工場の爆発に巻き込まれて顔の半分を焼かれ、圧し殺していた邪悪な人格ビッグ・バッド・ハーブが表に出てくるようになり、片面を傷つけたコインに行動を委ねる狂暴なギャングとなった。
日本版では最初にトゥーフェイスの誕生編を放映しているが、原語版本来の流れではシリーズ開始から、デントを複数回に渡り登場させてキャラクターを定着させておいてからトゥーフェイスに堕ちる姿を描いている。
**[[キャットウーマン/セリーナ・カイル>キャットウーマン]]
英:エイドリアン・バーボー
日:高島雅羅
猫の様なコスチュームに身を包んだ女怪盗。
原作同様、人殺し等はしないためにバットマンとの関係も敵対的とは言えずに怪しい感じ。
ある事件でブルースが垣間見たバットマンにならない世界では婚約者として夢想されていた。
当初はアニメオリジナルの金髪だったがデザイン変更で原作と同じ黒のショートボブに。
**ペンギン/オズワルド・コプルポット
英:ポール・ウィリアムズ
日:富田耕生
当初は映画版に倣った奇形の追放者として描かれた後には、コミック同様の犯罪紳士として描かれた。
ペットの禿鷹も大活躍。
映画版の[[オマージュ]]かバットモービルを操るエピソードも。
キャラクター的にはワルながら憎めない人物像で一貫していた。
**キラー・クロック/ウェイロン・ジョーンズ
英:アロン・キンケイド→ブルックス・ガードナー
日:[[銀河万丈]]
特殊な皮膚病によって、ワニの鱗の様に硬化した体表になったプロレスラー。
硬い皮膚と人間離れした巨体とパワーが武器。
本作では現在のイメージとは大違いのほのぼのしたおバカで癒し系。
このクロックに慣れてると[[ゲーム]]のアーカムシリーズで号泣必至。
「デカい石投げてやった!」
当初は灰色の皮膚だったが、コミックの流れに合わせて緑色の皮膚に変更された。
**ポイズン・アイビー/パメラ・アイズリー
英:ダイアン・パーシング
日:佐々木優子
植物を偏愛して人間を憎む美女。
植物から抽出したフェロモンや奇怪な植物で自由に人間を支配して悪事を働く。
自然博愛主義者にしてフェミニズムを標榜する女権運動家的な顔も持ち、配下も女性ばかりである。
ハーレイとは妙にウマが合い、ジョーカーから追ん出されたハーレイと偶然に出会いコンビ的な関係に。
ハーレイのことは気に入っているが、精神的にジョーカー(男)に依存しているのにはうんざりしている。
ブルース・ティムの描く二人はディフォルメされてるのにエチエチである。
**スケアクロウ/ジョナサン・クレイン
英:ヘンリー・ポリック二世→ジェフリー・コムズ
日:納谷六朗
ゴッサム州立大学の精神科教授であったが、自身が取りつかれている恐怖ガスを利用した行き過ぎた実験によって大学を追われ、案山子の様な扮装で恐怖を撒き散らす犯罪者となった。
デザイン変更によりユーモラスなデザインがホラーに。
**リドラー/エドワード・ニグマ
英:ジョン・グローヴァー
日:安原義人
元はナゾナゾ好きの推理ゲームのプログラマーだったが、解雇されたことを憎んで犯罪者に。
社長を誘拐して一生消えないであろう恐怖を叩き込む。
ハッキングやVRを利用した大規模な仕掛けを得意とする。
デザイン変更後は[[映画版>バットマン フォーエバー(映画)]]の様なタイツに。
**マッドハッター/ジャービス・テッチ
英:ロディ・マクドウォール
日:富山敬→牛山茂
『不思議の国のアリス』に取りつかれた電気工学博士で、自らが作り上げた人を操るチップにより犯罪を行う。
秘書の美女アリスを本物のアリスと思い込んで騒動を起こした後に捕らえられ、以降は逆恨みしてバットマンとの対決を続ける。
デザイン変更後は[[ゴブリン]]の様な怪物然とした姿に。
**ミスター・フリーズ/ヴィクター・フリーズ
英:マイケル・アンサラ
日:池田勝
元は優秀な科学者で、難病の妻を生き永らえさせる治療法を探す中で超低温保存の研究をしていたが資金が尽き、出資者達とのトラブルの末に、自らも超低温の世界でしか生きられない身体になってしまった。
研究続行の為の資金を得る為に犯行を重ねる。
[[映画と同じ筋>バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲(映画)]]なのに、本作のフリーズ回の悲劇的なロマン性は特筆すべきものがあり、同エピソードにエミー賞受賞の栄誉を与えている。
……&b(){どうしてこうならなかった}。
設定上はシステムが破壊されない限りは不死身であり、40年後のゴッサムを描いたフューチャーでも意外な姿で生存。
**クレイフェイス/マット・ヘーゲン
英:ロン・パールマン
日:[[江原正士]]
顔の傷を治す為に使用した試験薬の影響で泥の様な肉体を持つヴィランで、本シリーズでは初代の設定で二代目の名前で登場した。
一応、普通の人間がヴィランやってる設定のバットマンとは思えないヴィラン。
**ベンドリロクエスト/アーノルド・ウェスカー
英:ジョージ・ズンザ
日:小形満
“腹話術師”の名を持つヴィラン。
[[多重人格]]者で、本体は気弱な性格だが狂暴な人格が手にしたギャング人形“スカーフェイス”を通して顕れ、人形が手にしたトンプソン銃で暴れ回るのに振り回されている。
**ベイン
英:ヘンリー・シルヴァ→ヘクター・エリゾンド
マフィアに雇われた、屈強な肉体を持つ暗殺者。
体内に繋がる管に増強剤「ベノム」を投入することで凄まじい力を発揮する。
元々はプロレスラーのようなマスクを被っているが、デザイン変更により、ビザールファッション的なマスクに変化した。
40年後のフューチャーにも登場するが、長年に渡り薬物投与を続け、変わり果てた姿は視聴者を絶句させる。
**テリブルトリオ
・ウォレン・ローフォード
英:ビル・ムミー
・アーマンド・ライデッカー
英:デヴィッド・ジョリフ
・ガンサー・ハードウィック
英:ピーター・スコラリ
動物のマスクを被った三人組の強盗団。正体は暇を持て余し、スリルを求めた富豪たち。
ローフォードがキツネ、ライデッカーがハゲワシ、ハードウィックがサメのマスクを被っている。
原作でもほとんど出番のないマイナーキャラ。
**ファイアフライ/ガーフィールド・ライナス
英:マーク・ロルストン
"蛍"の名を持つヴィラン。
元映画技術技士。人気ロックシンガーの恋人に捨てられて逆ギレし、特殊な飛行スーツを自作して放火魔と化した。
**下水道王
英:マイケル・パタキ
日:内海賢二
孤児達を誘拐して、下水道に自分の王国を作ろうとした男。
大量のワニを従えている。
その外道ぶりは、常にヴィランに対して一定のラインをひくバットマンでさえも憤慨するほど。
**ベイビー・ドール/マリー・ダール
英:アリソン・ラプラカ→ラレイン・ニューマン
かつての人気シットコム『ベイビー・ドール』で主演を務めていた人気子役だが、先天的な疾患により自身は6歳当時から30歳を過ぎた現在でも見た目が変わっていない。
過去の幸せだった頃を取り戻す為にかつての共演者を誘拐する。
本シリーズで登場したアニメオリジナルヴィランの中でもエピソードの完成度もあってインパクトが大きいが、余りに悲劇的な設定故に、原作ではモブ程度のチョイ役でしか登場していない。
**カレンダーガール/ペイジ・モンロー
英:セーラ・ウォード
元トップモデルであったが、整形の失敗により醜くなった顔を見て狂い、四季をイメージした服に着替えながら犯行を重ねる。
実は整形は失敗しておらず、彼女自身にしか醜い顔は見えていない。
実写映画シリーズにも影響を与えたフランク・ミラーの『[[ダークナイト・リターンズ>バットマン:ダークナイト・リターンズ]]』では、トゥーフェイスが同様の描写をされていた。
尚、アニメオリジナルヴィランとしてのモチーフはカレンダーマン(様々な記念日に合わせてコスチュームを代えるヴィラン)。
**ロックアップ/ライル・ボルトン
英:ブルース・ウエイツ
元はアーカム・アサイラムの看守だったが、過度の暴力行為により解雇されたために復讐を計画する。
その経歴から、セキュリティに関する豊富な知識を持つ。
ハーレイ・クイン同様、アニメから原作に逆輸入されたヴィラン。
**ロキシー・ロケット/ロクサーヌ・サットン
英:チャリティー・ジェームズ
元スタントウーマンのスピード狂で、スリルを求めた果てにロケットに跨がって大暴走して騒動を起こす。
ロケットはハーレーでも駆る感覚なのかバイカースタイルでワイルドな美女である。
アニメオリジナルヴィランだったが、やっぱりコミックに逆輸入されている。
**ライブワイヤー/レスリー・ウィリス
英:ロリ・ペティ
元毒舌ジョッキーのヴィラン。ライブ中に雷に撃たれた結果、肉体が変化して電気人間と化した。
元々は世界観が同じ『スーパーマン・シリーズ』からのゲスト出演。ハーレイやアイビーと共に登場して騒ぎを起こした。
こちらも後に『スーパーマン』のコミックに逆輸入された。
**レイシュ・アル・グル((現在はラーズ・アル・グール表記の方が一般的である。))
英:デビッド・ワーナー
声:田中正彦
アラビア語で『悪魔の頭』の名を持つ、地球汚染の原因となる人類を滅ぼそうという組織の首魁。
ラザラス・ピットという泉に肉体を浸すことで数世紀を生き延びてきた。
バットマンの力を認め、後継者に引き込もうとする。
40年後を描いたフューチャーでは既に故人、とされていたが....?
**タリア
英:ヘレン・スレイター
日:沢海陽子
レイシュの娘で組織の幹部。
敵対する内にやっぱりブルースと惹かれ合うことに。
40年後のフューチャーでは若い姿のまま登場するのだが、その実態は......。
*【映画版】
*バットマン/マスク・オブ・ファンタズム
&b(){『Batman Mask Of Phantasm』}は、93年に公開された、アニメイテッドシリーズの劇場公開用オリジナル作品。
フランク・ミラーの『[[バットマン:ダークナイト・リターンズ]]』以降のバットマン史観に基づいてリブートとして描かれた『[[バットマン:イヤーワン]]』と『バットマン:イヤーツー』を実質的な原案としている。
音楽は『ファイナル・ディステネーション』等で知られるシャーリー・ウォーカー。
優れたアニメ映画作品に贈られるアニー賞にノミネートされているが『ライオンキング』に受賞を譲っている。
*【概説】
TVシリーズではバットマンよりも、寧ろ各エピソードに登場するヴィランに焦点を当てていたが、本作では主人公であるバットマンの誕生をストーリーの主軸に据えた物語となっている。
つまり、本作こそがアニメイテッドシリーズのオリジンに当たるストーリーであり、今風に言えばアニメイテッド・ゼロとなる。
上記の様にフランク・ミラーのバットマン観に合致するストーリー展開や演出をされているが、元々アニメイテッドシリーズ自体は勿論、企画の発端となったバートン版以降の実写映画シリーズもミラー史観の影響下にあるので、改めてそれを証明したような形となっている。
バットマンのみならずジョーカーの過去に触れているのもポイントだが、本作のゲストキャラクターであるマスクの怪人(ファンタズム)は、後の『バットマン・ザ・フューチャー』に於いても重要な働きをしていたことがずうっと後になって明かされている。
*【ストーリー】
ゴッサムで名の知れたギャング達が次々と謎の怪人に殺される事件が発生した。
煙幕と共に出現するマスクの怪人を目撃した人々は、その異様な姿から怪人をバットマンと勘違いしてしまい、根も葉もない風評が広がることに。
この話題を自身への支持に結びつけたい、野心溢れる市会議員アーサー・リーヴスの働きもあり、ゴードンの訴えも空しくバットマンへの風当たりは日増しに強くなっていく。
そんな中でも静観を貫いていたブルースは、冷静に怪人の正体を突き止めようとしていたのだが、若き日に悪との戦いを開始する頃に出会い、誓いを捨ててまで家庭を築こうとした程の相手でなるアンドレアがゴッサムに帰って来ているのを目撃して激しく心を掻き乱される。
アンドレアもまた、一瞬でバットマンの正体をブルースだと見抜き、二人の運命は再び交錯するのだった。
…一方、&ruby(・・){旧知}のリーヴスからギャングを殺しているのがバットマンだと聞かされた、嘗ての暗黒街の顔役ヴァレストラは、嫌々ながら嘗ての配下であるジョーカーにバットマンの始末を依頼するのであった。
ジョーカーはヴァレストラを畏れさせつつも、矢張り旧知の存在であるリーヴスに恐怖を植え付けつつ、怪人の正体に迫る。
恐るべきジョーカーによって、遂に尻尾を掴まれる怪人、警察の大包囲網の中で負傷するブルース……そして、実は全ての因縁を握っていたジョーカーは怪人の正体を導き出すが……。
*【主な登場人物】
-バットマン/ブルース・ウェイン
幼き日に両親が犯罪の犠牲となり、いつか犯罪と戦う為の入念な準備をしてきた大富豪。
しかし、力を身に付けてもただの人間のままでは彼等の恐怖の象徴となれない現実を知り、思い悩んでいた所で自分と同じ哀しみを抱え、底知れない魅力を持つアンドレアと出会い、使命を捨てようかと思い詰める程の恋に落ちる。
しかし、アンドレアにプロポーズした直後に後にバットケイヴとなる洞窟から蝙蝠の大群が飛び立ったりといった現象に見舞われた末に、何の説明も無しにアンドレアが去っていった。
以来、自らに課した使命の通りにバットマンとなって暗黒街との戦いを開始していたが、怪人を追う中で予想外の窮地に陥る。
-アンドレア・ボーモント
英:ダナ・デラニー
日:佐々木優子
ブルースが大学時代に出会った運命の女性。
&font(l){タリアとセリーナ涙目である。}
嘗て、ブルースにプロポーズされていながらも、突然に手紙だけを残して行方を眩ましていたが、突如としてゴッサムに帰還する。
-ジョーカー/ジャック・ネーピア
現在のゴッサムでも飛び抜けて畏れられている狂気の犯罪道化師。
ギャング時代の上役でもあるヴァレストラの依頼を受けて、本当にバットマンがイカれたのかどうかの調査を開始する中で怪人の存在を知って周到な罠を仕掛ける。
映画ではハーレイも部下達も居ないのに、本気になった時のジョーカーの怖さを発揮して謎めいた物語を混乱させていく。
-マスクの怪人(ファンタズム)
自らを死神と名乗る、不気味なマスクと[[マント]]姿の怪人。
原作『バットマン:イヤーツー』に登場する復讐者リーパー(死神)をモチーフとしたオリジナルキャラクターである。
煙幕と共に出現し、ギャング達を血祭りに挙げていく。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){正体はアンドレア。嘗て、自分の為に暗黒街とも商売をしていながら追い詰められ、遂には全てを捨てて共に逃げる決断をした父が、母に続いて暗黒街の制裁により命を奪われたことで、父の殺害に関わるギャング達を殺し回っていた。自分達が姿を消すのに協力して貰ったリーヴスが実は裏切っていたこと等には気づいていなかったものの、計らずもリーヴスや殺害を命じたヴァレストラは実行犯であったジャック・ネーピア=ジョーカーに始末されることになった。今回のラストではジョーカーと共に炎に消えていったがジョーカーは勿論、アンドレアも生存。ブルースと再会することはなかったものの、2040年の新バットマンことテリー・マクギニスの運命を決めるのに少なくない働きをしていたと共に、ブルースへの永遠の愛が後に明らかに。}}}
追記修正は思い出のエピソードやヴィランと共にお願い致します。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,2)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 懐かしい、よく見てたわ -- 名無しさん (2019-05-28 00:09:26)
- 乙です。「犯罪と欲望が渦巻く都市、ゴッサムシティ。ここに、自らの命を賭けて、悪と戦う一人の男がいた。正義を貫くその男には、二つの顔があった。昼の顔は大富豪ブルース・ウェイン。そして、夜の顔は……バットマン!闇の中で蠢く悪が、バットマンを待っている。今日もまた!」っていう山寺宏一のナレーションが流れるOPのカッコよさが俺の中で色褪せない -- 名無しさん (2019-05-28 09:46:04)
- なんとか吹き替え版完全収録のブルーレイが出てくれんかなぁ… -- 名無しさん (2019-05-28 16:24:17)
- このシリーズは今でも通用すると思う -- 名無しさん (2019-05-28 16:53:51)
- ↑オマケで入れとくと本編扱いされるしねw -- 名無しさん (2019-05-28 17:01:21)
- このブルースは、それなりに社長として働いていて、社交性あるよね。ハミルも青野さんもハマり役だった。 -- 名無しさん (2019-05-29 09:22:47)
- オリキャラだと、劣化ルーサーっぽい悪徳実業家のダゲットが印象的 -- 名無しさん (2019-05-29 09:23:46)
- ↑2 イヤーワンや映画のヒットに引っ張られて2000年以降のブルースは一気に精神病質になっちゃったからね… -- 名無しさん (2019-05-29 10:50:03)
- マスク・オブ・ファンタズムは個別項目にしようかと思ったけど短くまとめれそうなのでこっちに追記します。 -- 名無しさん (2019-05-30 19:07:09)
- この時OPのナレ担当だった山寺宏一が、今じゃ実質玄田哲章の跡を継ぐバットマン声優になったのは感慨深い。 -- 名無しさん (2019-09-13 12:39:36)
- 人間に戻れる寸前だったクレイフェイスをわざと一度死なせたバットマン嫌いになった -- 名無しさん (2019-09-25 11:59:53)
- バットマンの映像作品だと個人的にこのシリーズがパーフェクト、全体的にバランスがいいよね -- 名無しさん (2019-11-11 10:02:31)
- 映像作品で1番多くバットマンをケヴィンコンロイが去年亡くなってしまって悲しい。凄まじいハマり役だった -- 名無しさん (2023-03-08 13:12:38)
- バットマン「私にいい考えがある」 -- 名無しさん (2024-04-24 03:38:04)
- 1987年初頭に日テレで放映されたアニメ版への言及は無いの? -- 名無しさん (2024-04-24 03:39:03)
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&font(#6495ED){登録日}:2019/05/27 Mon 23:16:53
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#center(){
犯罪と欲望が渦巻く都市&bold(){『ゴッサムシティ』}。
ここに、自らの命を懸けて悪と戦う一人の男がいた……
&bold(){「バットモービル出動。ゴッサム銀行へ急行せよ。犯人は、五番道路西に逃走中」}
正義を貫くその男には二つの顔があった。
昼の顔は大富豪&bold(){『ブルース・ウェイン』}。
そして、夜の顔は……&bold(){『バットマン』}。
闇の中でうごめく悪が、バットマンを待っている。
今日もまた……!
}
&b(){『バットマン:ジ・アニメイテッド・シリーズ(Batman:The Animated Series)』}は1992年から1995年まで米国で放映されていたTVアニメシリーズ。全85話。
バットマンのアニメと言えば…の、シンプルで角ばったデザインの“あのバットマン”である。
これは『Batman:The Animated Series』65話と
『The Adventures Of Batman & Robin』20話を合わせた数であり、更に後には、舞台を数年後に移して別に放送されていた『Superman:The Animated Series』と合わせた『The New Batman』/『Superman Adventures』として、24話が放映されている。(この場合は全109話。)
地続きの為にタイトルは変われど、一つのシリーズとして扱われており、纏めて&b(){『Batman TAS』}という略称が良く使われている。
*【概説】
[[ティム・バートン]]による[[実写映画シリーズ>バットマン(映画)]]が世界的なヒットとなったことから企画されたシリーズであり、本作も『[[バットマン リターンズ>バットマン リターンズ(映画)]]』の上映と重なった時期のスタートだったこともあり、映画と同様のダークな雰囲気にコミックの魅力を兼ね備えた本シリーズは、1960年代のTVドラマシリーズやフィルメーション社制作のカートゥーンシリーズ2作に続いて、新たなる全年齢向けのTVバットマンとして大ヒットに結び付いた。
本作を&b(){『バットマン』というジャンルの最高傑作}と讃えるのみに留まらず、&b(){米国カートゥンアニメ史上最高の作品}である、とする評価まで存在する。
使用されている音楽もダニー・エルフマンによる映画用の劇伴の流用である。
本作の成功を受けて同一世界観のDC Animated Universeとして以降もシリーズが継続され『スーパーマン』『[[バットマン・ザ・フューチャー]]』『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(アニメ)]]』等のタイトルが2006年まで放映されていた。((尚、このシリーズには設定がリセットされた『ザ・バットマン』(2004-2008)『バットマン:ブレイブ&ボールド』(2008-2011)『ヤング・ジャスティス』(2010-放送中)は含まれない。))
また、2017年に本作デビューのハーレイ・クイン誕生25周年を記念してブルース・ティム原案による『バットマン&ハーレイ・クイン』が発売されている。
制作は実写映画を配給していたDCの親会社でもあるワーナーのアニメーション部門。
シリーズ構成を新進気鋭の若手であったブルース・ティムが務めており、キャラクターデザインも担当。
ダーク・デコと形容された暗いトーンを活かしたシンプルで洗練された画面構成と、米国カートゥン風の物語構成の中に奥深いドラマを落とし込んだストーリーは高く評価され、幾度かのエミー賞受賞の栄誉を本作に与えると共に、バットマンの歴史の中でも重要なアーティストの一人としてブルース・ティムの名を刻むことになった。
アニメーション制作には米国国内のみならずテレコムやサンライズ等、日本のアニメスタジオやクリエイターも多く参加している。
アニメーション自体のレベルの高さも特筆すべきものであり、ぬるぬるした滑らかな動きでイキイキと動き回るキャラクターは、本作の話題に挙げられる物の一つである。
日本では[[テレビ東京]]で92年から日本語版が放映されたが、この時は43話で打ち切りになった。
後に2000年に未放映分だった44話から69話分までを新たに吹き替えてカートゥンネットワークで放映されていたが、それでも全話分の日本語版は揃えられていない。
日本版のOPは[[山寺宏一]]のナレーションが追加されている。
本作は、様々な形で日本未公開のエピソードがDVDやBlu-rayで発売されるバットマン内のコンテンツに入れられていることも少なくない。
日本でも単発や人気エピソードを纏めたソフトなら出回っているが、2018年に遂に発売された完全版Blu-ray boxの様な商品は登場していない。
2023年にはNetflixにおいて配信がスタートした(設定を変えれば日本でも見る事は可能)が、日本語字幕と吹き替えは未収録。
尚且つ前述の『Batman:The Animated Series』65話分までであり、
『The Adventures Of Batman & Robin』の配信は2025年現在されていない。
また、[[スピンオフ]]として本シリーズに由来したコミックスも出版された。
『バットマン:マッドラブ』『バットマン:ハーレイ&アイビー』は日本でも出版されており、ハーレイ&アイビーのコンビをコミックファンにも定着させた。
*【バットマンと関係者】
**[[バットマン/ブルース・ウェイン>バットマン(人物)]]
英:ケヴィン・コンロイ/マイケル・アイアンサイド(老齢)
日:[[玄田哲章]]
お馴染み、蝙蝠姿の扮装と莫大な資産に支えられた先端装備で悪と戦う闇の騎士。
幼少期に大魔術師ザターラに訓練を受けており、彼の娘であるザターナと共闘したエピソードもある。
ヴィラン側に焦点が当たることの多いシリーズだが、ブルースの過去や[[トラウマ]]もエピソードの中に隙なく盛り込まれている。
シリアスもブラックジョークも振り切れている本作では、ヴィラン達によって法廷に引きずり出されるというエピソードも。
ダークで、ヒーローとしても[[ロマン]]溢れるバットマン像の頂点の一つであり、ケヴィン・コンロイと玄田哲章はこの後もバットマンを演じる機会に恵まれている。
**[[初代ロビン/ディック・グレイソン>ロビン(バットマン)#id_63f38495]]
英:ローレン・レスター/ジョーイ・シムリン(少年)
日:[[松本保典]]/[[折笠愛]](少年)
バットマンのサイドキックだが、映画版でのバートン同様の判断からか出番は少なかった。
しかし、余りに不憫だったからかバットマン個人の活躍は充分に描いたからか『The Adventures Of Batman & Robin』からはレギュラーとして固定されている。
『The New Batman』では青年に成長しており、ナイトウィングを名乗って独立している。
バットマンに対して複雑な感情を抱いており、顔を合わせても素っ気ない態度を取る場面も。
**アルフレッド・ペニーワース
英:クライヴ・レヴィル→エフレム・ジンバリストJr.
日:北村弘一
先代から仕える、皮肉家で有能なブルースの執事。
バットモービルの整備までこなすハイスペックおじいちゃん。
ブルースとは衝突することもあるディックやティムにとっても、時には緩衝材になってくれたり、時には肩を押してくれたりと癒しの存在である。
**バットガール/バーバラ・ゴードン
英:メリッサ・ギルバート→タラ・ストロング((更に、1エピソードのみメアリー・ケイ・バーグマンが声を充てている。))
日:[[林原めぐみ]]
ゴードン市警本部長の娘であり、バットマンに憧れて勝手に自警活動を行っていた。
ディックと交際していたが、ディックがロビンを辞めた件にて、バットマンの正体を知ると共に入れ替わる様に協力者に。
『The New~』から二代目ロビンと共にサイドキックとしてレギュラー化しており、頼れるお姉さんをしていた。
この世界では半身不随となっておらず、40年後の『フューチャー』では自らが市警本部長となっている。
**[[二代目ロビン/ティム・ドレイク>ロビン(バットマン)#id_d71bdb57]]
英:マシュー・バレンシア
『The New~』のロビンで、まだ子供。
原作コミックでは、本作の放映当時の年代に活躍していた三代目ロビンである。
父がトゥーフェイス配下のギャングで、自らも窃盗を重ねる等していた中で父を失い、事件を追っていたバットマンに保護されることになった。
正義感が強く優秀だが、子供らしく無鉄砲な性格でヒーロー活動をしていることに誇りを持っている。
後にジョーカーの最後に関わっていることが明らかに……。
**レスリー・トンプキンス
英:ダイアナ・マルドア
日:磯辺万沙子→重松朋
ブルースの後見人でもある精神科医。
バットマンの正体を知り、心のケアに当たっている。
**ルシアス・フォックス
英:ブロック・ピーターズ→メル・ウィンクラー
日:増岡弘→峰恵研
ウェイン・エンタープライズのトップで、ブルースから経営の全てを任されている。
**グレイゴースト/サイモン・トレント
英:アダム・ウェスト
日:田中信夫
ブルースが幼少期に憧れていたTVヒーローの俳優で、しかし以後新たな役に恵まれず燻り続けていたがある事件が『グレイゴースト』内のエピソードの模倣犯であることに気付いたバットマンに捜査協力を依頼され、その中で自身も誇りを取り戻していく。
原作の『怪傑ゾロ』に相当する存在として生み出された。
原語版を演じているのは『バットマン』を国民的ヒーローに押し上げた日本では『怪鳥人間バットマン』のタイトルで放送された60年代ドラマ版で主演を務めたアダム・ウェストその人である。
*【ゴッサム市警関係者】
**ジム・ゴードン市警本部長
英:ボブ・ヘイスティングス
日:小林修
ゴッサム市警トップの正義漢で、アウトローであるバットマンを信頼して協力関係を結んでいる。
神出鬼没のバットマンに驚かされるのはデフォ。
善き父親の姿も見せバーバラには割と甘いが、それ故にあるエピソードではゴードンが敵に回った場合の恐ろしさが描かれている。
**ハーベイ・ブロック刑事
英:ロバート・コスタンゾ
日:辻親八
だらしない格好だがやり手のベテラン刑事。
10年程前までは巡査で、昔のエピソードだと高確率でその頃の姿が見られる。
ボスのゴードンとは違い、バットマンには否定的。
**レニー・モントーヤ
英:イングリッド・オリウ→リアーヌ・シャーマー
日:紗ゆり
ヒスパニック系のゴッサム市警の女刑事。
アニメ用の新キャラで、後にブロックと並ぶゴードンの側近としてコミックにも逆輸入された。
コミックでは一時期付き合っていたデントに性的志向(レズビアン)をバラされたり、二代目クエスチョンになる等、大変な目に。
*【主なヴィラン】
**[[ジョーカー/ジャック・ネーピア>ジョーカー(バットマン)]]
英:マーク・ハミル
日:青野武
バットマン最大の宿敵で、暗黒街の顔役。
[[道化師]]の様な怪人物で、死のジョークでゴッサムを混乱に陥れる。
科学や化学に精通し、爆発物のエキスパートでもある。
本作では、ヴィラン達が集った時には率先して音頭を取る立場にもなっており、コミカルで一見するとマトモに見えるが故に、怖い時の姿が際立つ。
本作では、バートン版と同じく本名はギャングのジャック・ネーピアだったということになっている。
対峙を重ねる中でバットマン自身に執着していき、バットマンが偶然が重なったとはいえ、冴えない三下に殺されたと思い込んだ時には、自分なりの弔いの場を設けた上で楽しみを奪った三下を惨たらしく処刑しようとした。
このエピソードで、ジョーカーはバットマンの死を受け入れた後で涙を流す。
本シリーズとフューチャー、両方の長編でも重要な役回りとなっており、矢張りヴィラン達の中でも別格の存在である。
デザイン変更後は白目と黒目が逆転して表情が無機質な印象に。
演じたマーク・ハミルの[[ルーク・スカイウォーカー]]の印象を吹っ飛ばすようなハマり役ぶりでも有名だが、実は声優の候補としてドラマ版『IT』のペニー・ワイズ役で知られる『ロッキー・ホラーショー』のティム・カリーの名前も挙がっていた。
やらせてみたところ、余りに怖すぎたのでダメだったという噂が……。
**ハーレイ・クイン/ハーリーン・クインゼル
英:アーリーン・ソーキン
日:伊藤美紀
ジョーカーにくっついて回るサイドキック的な立ち位置のアニメ[[オリジナルキャラクター]]で、当初は正体不明であったが、後のエピソードで悲劇的なオリジンを掘り下げられる中で人気を獲得して、原作コミックにも逆輸入された。
今やDCの人気No.1ヒロインとも。
元はアーカムに研修に入った新人精神科医だったが((初登場回にて「美容[[専門学校]]も悪くなかったかも」という台詞が出てくるために当初は設定その物も固まっていなかった可能性もある。))、ジョーカーの担当につけられ、被害者を装った虚実の判別のつかないジョーカーの言葉を聞いている内に狂い、ジョーカーの情婦となると共にハーレイ・クインの名を与えられて破滅した。
ジョーカーを「プリンちゃん(Pudding)♥️」と呼んで一途に思い続け、ジョーカーからも女房役として重宝されていると思いきや、機嫌を損ねた時には本気で殺されかかっている。
後に、ジョーカーに最後まで付き添っていたことが明らかに。
**[[トゥーフェイス/ハーベイ・デント>トゥーフェイス(バットマン)]]
英:リチャード・モール
日:[[大塚明夫]]
若く有能なゴッサムの地方検事で、ブルースとも親しい友人同士であった。
バートン版の影響か、明確では無いが黒人を思わせる特徴が付けられている。
ゴードンとも暗黒街を憎む同志として信頼を寄せ合っていたが、婚約者のギルダにも言えない秘密として、己の中に自分でもコントロール出来ない、過去の虐待により生まれた荒んだ人格を秘めており、レスリーの下で治療を続けていた。
しかし、デントを疎ましく思っていた暗黒街の顔役であるルパート・ソーンに、そのことで脅しを掛けられたことをきっかけに人格が暴走して、逆にソーンに襲い掛かる。
そして、本作ではバットマンの奮闘空しく工場の爆発に巻き込まれて顔の半分を焼かれ、圧し殺していた邪悪な人格ビッグ・バッド・ハーブが表に出てくるようになり、片面を傷つけたコインに行動を委ねる狂暴なギャングとなった。
日本版では最初にトゥーフェイスの誕生編を放映しているが、原語版本来の流れではシリーズ開始から、デントを複数回に渡り登場させてキャラクターを定着させておいてからトゥーフェイスに堕ちる姿を描いている。
**[[キャットウーマン/セリーナ・カイル>キャットウーマン]]
英:エイドリアン・バーボー
日:高島雅羅
猫の様なコスチュームに身を包んだ女怪盗。
原作同様、人殺し等はしないためにバットマンとの関係も敵対的とは言えずに怪しい感じ。
ある事件でブルースが垣間見たバットマンにならない世界では婚約者として夢想されていた。
当初はアニメオリジナルの金髪だったがデザイン変更で原作と同じ黒のショートボブに。
**ペンギン/オズワルド・コプルポット
英:ポール・ウィリアムズ
日:富田耕生
当初は映画版に倣った奇形の追放者として描かれた後には、コミック同様の犯罪紳士として描かれた。
ペットの禿鷹も大活躍。
映画版の[[オマージュ]]かバットモービルを操るエピソードも。
キャラクター的にはワルながら憎めない人物像で一貫していた。
**キラー・クロック/ウェイロン・ジョーンズ
英:アロン・キンケイド→ブルックス・ガードナー
日:[[銀河万丈]]
特殊な皮膚病によって、ワニの鱗の様に硬化した体表になったプロレスラー。
硬い皮膚と人間離れした巨体とパワーが武器。
本作では現在のイメージとは大違いのほのぼのしたおバカで癒し系。
このクロックに慣れてると[[ゲーム]]のアーカムシリーズで号泣必至。
「デカい石投げてやった!」
当初は灰色の皮膚だったが、コミックの流れに合わせて緑色の皮膚に変更された。
**ポイズン・アイビー/パメラ・アイズリー
英:ダイアン・パーシング
日:佐々木優子
植物を偏愛して人間を憎む美女。
植物から抽出したフェロモンや奇怪な植物で自由に人間を支配して悪事を働く。
自然博愛主義者にしてフェミニズムを標榜する女権運動家的な顔も持ち、配下も女性ばかりである。
ハーレイとは妙にウマが合い、ジョーカーから追ん出されたハーレイと偶然に出会いコンビ的な関係に。
ハーレイのことは気に入っているが、精神的にジョーカー(男)に依存しているのにはうんざりしている。
ブルース・ティムの描く二人はディフォルメされてるのにエチエチである。
**スケアクロウ/ジョナサン・クレイン
英:ヘンリー・ポリック二世→ジェフリー・コムズ
日:納谷六朗
ゴッサム州立大学の精神科教授であったが、自身が取りつかれている恐怖ガスを利用した行き過ぎた実験によって大学を追われ、案山子の様な扮装で恐怖を撒き散らす犯罪者となった。
デザイン変更によりユーモラスなデザインがホラーに。
**リドラー/エドワード・ニグマ
英:ジョン・グローヴァー
日:安原義人
元はナゾナゾ好きの推理ゲームのプログラマーだったが、解雇されたことを憎んで犯罪者に。
社長を誘拐して一生消えないであろう恐怖を叩き込む。
ハッキングやVRを利用した大規模な仕掛けを得意とする。
デザイン変更後は[[映画版>バットマン フォーエバー(映画)]]の様なタイツに。
**マッドハッター/ジャービス・テッチ
英:ロディ・マクドウォール
日:富山敬→牛山茂
『不思議の国のアリス』に取りつかれた電気工学博士で、自らが作り上げた人を操るチップにより犯罪を行う。
秘書の美女アリスを本物のアリスと思い込んで騒動を起こした後に捕らえられ、以降は逆恨みしてバットマンとの対決を続ける。
デザイン変更後は[[ゴブリン]]の様な怪物然とした姿に。
**ミスター・フリーズ/ヴィクター・フリーズ
英:マイケル・アンサラ
日:池田勝
元は優秀な科学者で、難病の妻を生き永らえさせる治療法を探す中で超低温保存の研究をしていたが資金が尽き、出資者達とのトラブルの末に、自らも超低温の世界でしか生きられない身体になってしまった。
研究続行の為の資金を得る為に犯行を重ねる。
[[映画と同じ筋>バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲(映画)]]なのに、本作のフリーズ回の悲劇的なロマン性は特筆すべきものがあり、同エピソードにエミー賞受賞の栄誉を与えている。
……&b(){どうしてこうならなかった}。
設定上はシステムが破壊されない限りは不死身であり、40年後のゴッサムを描いたフューチャーでも意外な姿で生存。
**クレイフェイス/マット・ヘーゲン
英:ロン・パールマン
日:[[江原正士]]
顔の傷を治す為に使用した試験薬の影響で泥の様な肉体を持つヴィランで、本シリーズでは初代の設定で二代目の名前で登場した。
一応、普通の人間がヴィランやってる設定のバットマンとは思えないヴィラン。
**ベンドリロクエスト/アーノルド・ウェスカー
英:ジョージ・ズンザ
日:小形満
“腹話術師”の名を持つヴィラン。
[[多重人格]]者で、本体は気弱な性格だが狂暴な人格が手にしたギャング人形“スカーフェイス”を通して顕れ、人形が手にしたトンプソン銃で暴れ回るのに振り回されている。
**クロックキング/テンプル・ヒュゲット
英:アラン・レイキンズ
日:西川幾雄
地裁の法律事務員だったが、大事な会議に遅れてクビになってしまったために、時計のモチーフを利用した様々な犯罪を犯し、クビの原因となった市長に復讐しようとした。
本来はバットマンと同じDCコミックス社が版権を持つヒーローであるグリーンアローの敵。
**マンバット/カーク・ラングストロム
英:マーク・シンガー
日:金尾哲夫
遺伝子学の博士。動物血清の研究のために自ら実験台となり、コウモリの怪物と化した。
**ヒューゴ・ストレンジ
英:レイ・バクテニカ
日:麦人
人の記憶を覗き見る装置を開発した科学者。
心理カウンセリングを装って患者の秘密を売り払っていた。
同様にカウンセリングに来たバットマンの記憶を見つけ、ジョーカーやトゥーフェイス、ペンギンにオークション形式で売り払おうとした。
**ベイン
英:ヘンリー・シルヴァ→ヘクター・エリゾンド
マフィアに雇われた、屈強な肉体を持つ暗殺者。
体内に繋がる管に増強剤「ベノム」を投入することで凄まじい力を発揮する。
元々はプロレスラーのようなマスクを被っているが、デザイン変更により、ビザールファッション的なマスクに変化した。
40年後のフューチャーにも登場するが、長年に渡り薬物投与を続け、変わり果てた姿は視聴者を絶句させる。
**テリブルトリオ
・ウォレン・ローフォード
英:ビル・ムミー
・アーマンド・ライデッカー
英:デヴィッド・ジョリフ
・ガンサー・ハードウィック
英:ピーター・スコラリ
動物のマスクを被った三人組の強盗団。正体は暇を持て余し、スリルを求めた富豪たち。
ローフォードがキツネ、ライデッカーがハゲワシ、ハードウィックがサメのマスクを被っている。
原作でもほとんど出番のないマイナーキャラ。
**ファイアフライ/ガーフィールド・ライナス
英:マーク・ロルストン
"蛍"の名を持つヴィラン。
元映画技術技士。人気ロックシンガーの恋人に捨てられて逆ギレ。特殊な飛行スーツを自作し、元恋人に復讐するために放火魔と化した。
**下水道王
英:マイケル・パタキ
日:内海賢二
孤児達を誘拐して、下水道に自分の王国を作ろうとした男。
大量のワニを従えている。
孤児に引ったくりや衣服の作成などの強制労働を強いる、満足な食事も与えずに自分だけ豪勢な食事を摂る、失敗した者や反抗する孤児には大量の光を照らした部屋に閉じ込め、明るい場所に対する恐怖を与えて、外に逃げ出さないように洗脳するなどの悪逆な姿勢を見せる。
その外道ぶりには、常にヴィランに対して一定のラインをひくバットマンでさえも憤慨し、捕らえた際に殺意を表明するほどであった。
**レッドクロウ
英:ケイト・マルグルー
日:達依久子
同名の組織を率いる女性テロリスト。赤いレオタードを身に纏い、優れた武術の達人である。その実力はバットマンやキャットウーマンと渡り合えるほど。
殺人ウィルスの奪取や要人の誘拐を行った。
アニメオリジナルヴィランだったが、後にコミックに逆輸入されている。
**ベイビー・ドール/マリー・ダール
英:アリソン・ラプラカ→ラレイン・ニューマン
かつての人気シットコム『ベイビー・ドール』で主演を務めていた人気子役だが、先天的な疾患により自身は6歳当時から30歳を過ぎた現在でも見た目が変わっていない。
過去の幸せだった頃を取り戻す為にかつての共演者を誘拐する。
本シリーズで登場したアニメオリジナルヴィランの中でもエピソードの完成度もあってインパクトが大きいが、余りに悲劇的な設定故に、原作ではモブ程度のチョイ役でしか登場していない。
**カレンダーガール/ペイジ・モンロー
英:セーラ・ウォード
元トップモデルであったが、整形の失敗により醜くなった顔を見て狂い、四季をイメージした服に着替えながら犯行を重ねる。
実は整形は失敗しておらず、彼女自身にしか醜い顔は見えていない。
実写映画シリーズにも影響を与えたフランク・ミラーの『[[ダークナイト・リターンズ>バットマン:ダークナイト・リターンズ]]』では、トゥーフェイスが同様の描写をされていた。
尚、アニメオリジナルヴィランとしてのモチーフはカレンダーマン(様々な記念日に合わせてコスチュームを代えるヴィラン)。
**ロックアップ/ライル・ボルトン
英:ブルース・ウエイツ
元はアーカム・アサイラムの看守だったが、過度の暴力行為により解雇されたために復讐を計画する。
その経歴から、セキュリティに関する豊富な知識を持つ。
ハーレイ・クイン同様、アニメから原作に逆輸入されたヴィラン。
**ロキシー・ロケット/ロクサーヌ・サットン
英:チャリティー・ジェームズ
元スタントウーマンのスピード狂で、スリルを求めた果てにロケットに跨がって大暴走して騒動を起こす。
ロケットはハーレーでも駆る感覚なのかバイカースタイルでワイルドな美女である。
アニメオリジナルヴィランだったが、やっぱりコミックに逆輸入されている。
**ライブワイヤー/レスリー・ウィリス
英:ロリ・ペティ
元毒舌ジョッキーのヴィラン。ライブ中に雷に撃たれた結果、肉体が変化して電気人間と化した。
元々は世界観が同じ『スーパーマン・シリーズ』からのゲスト出演。ハーレイやアイビーと共に登場して騒ぎを起こした。
こちらも後に『スーパーマン』のコミックに逆輸入された。
**レイシュ・アル・グル((現在はラーズ・アル・グール表記の方が一般的である。))
英:デビッド・ワーナー
声:田中正彦
アラビア語で『悪魔の頭』の名を持つ、地球汚染の原因となる人類を滅ぼそうという組織の首魁。
ラザラス・ピットという泉に肉体を浸すことで数世紀を生き延びてきた。
バットマンの力を認め、後継者に引き込もうとする。
40年後を描いたフューチャーでは既に故人、とされていたが....?
**タリア
英:ヘレン・スレイター
日:沢海陽子
レイシュの娘で組織の幹部。
敵対する内にやっぱりブルースと惹かれ合うことに。
40年後のフューチャーでは若い姿のまま登場するのだが、その実態は......。
*【映画版】
*バットマン/マスク・オブ・ファンタズム
&b(){『Batman Mask Of Phantasm』}は、93年に公開された、アニメイテッドシリーズの劇場公開用オリジナル作品。
フランク・ミラーの『[[バットマン:ダークナイト・リターンズ]]』以降のバットマン史観に基づいてリブートとして描かれた『[[バットマン:イヤーワン]]』と『バットマン:イヤーツー』を実質的な原案としている。
音楽は『ファイナル・ディステネーション』等で知られるシャーリー・ウォーカー。
優れたアニメ映画作品に贈られるアニー賞にノミネートされているが『ライオンキング』に受賞を譲っている。
*【概説】
TVシリーズではバットマンよりも、寧ろ各エピソードに登場するヴィランに焦点を当てていたが、本作では主人公であるバットマンの誕生をストーリーの主軸に据えた物語となっている。
つまり、本作こそがアニメイテッドシリーズのオリジンに当たるストーリーであり、今風に言えばアニメイテッド・ゼロとなる。
上記の様にフランク・ミラーのバットマン観に合致するストーリー展開や演出をされているが、元々アニメイテッドシリーズ自体は勿論、企画の発端となったバートン版以降の実写映画シリーズもミラー史観の影響下にあるので、改めてそれを証明したような形となっている。
バットマンのみならずジョーカーの過去に触れているのもポイントだが、本作のゲストキャラクターであるマスクの怪人(ファンタズム)は、後の『バットマン・ザ・フューチャー』に於いても重要な働きをしていたことがずうっと後になって明かされている。
*【ストーリー】
ゴッサムで名の知れたギャング達が次々と謎の怪人に殺される事件が発生した。
煙幕と共に出現するマスクの怪人を目撃した人々は、その異様な姿から怪人をバットマンと勘違いしてしまい、根も葉もない風評が広がることに。
この話題を自身への支持に結びつけたい、野心溢れる市会議員アーサー・リーヴスの働きもあり、ゴードンの訴えも空しくバットマンへの風当たりは日増しに強くなっていく。
そんな中でも静観を貫いていたブルースは、冷静に怪人の正体を突き止めようとしていたのだが、若き日に悪との戦いを開始する頃に出会い、誓いを捨ててまで家庭を築こうとした程の相手でなるアンドレアがゴッサムに帰って来ているのを目撃して激しく心を掻き乱される。
アンドレアもまた、一瞬でバットマンの正体をブルースだと見抜き、二人の運命は再び交錯するのだった。
…一方、&ruby(・・){旧知}のリーヴスからギャングを殺しているのがバットマンだと聞かされた、嘗ての暗黒街の顔役ヴァレストラは、嫌々ながら嘗ての配下であるジョーカーにバットマンの始末を依頼するのであった。
ジョーカーはヴァレストラを畏れさせつつも、矢張り旧知の存在であるリーヴスに恐怖を植え付けつつ、怪人の正体に迫る。
恐るべきジョーカーによって、遂に尻尾を掴まれる怪人、警察の大包囲網の中で負傷するブルース……そして、実は全ての因縁を握っていたジョーカーは怪人の正体を導き出すが……。
*【主な登場人物】
-バットマン/ブルース・ウェイン
幼き日に両親が犯罪の犠牲となり、いつか犯罪と戦う為の入念な準備をしてきた大富豪。
しかし、力を身に付けてもただの人間のままでは彼等の恐怖の象徴となれない現実を知り、思い悩んでいた所で自分と同じ哀しみを抱え、底知れない魅力を持つアンドレアと出会い、使命を捨てようかと思い詰める程の恋に落ちる。
しかし、アンドレアにプロポーズした直後に後にバットケイヴとなる洞窟から蝙蝠の大群が飛び立ったりといった現象に見舞われた末に、何の説明も無しにアンドレアが去っていった。
以来、自らに課した使命の通りにバットマンとなって暗黒街との戦いを開始していたが、怪人を追う中で予想外の窮地に陥る。
-アンドレア・ボーモント
英:ダナ・デラニー
日:佐々木優子
ブルースが大学時代に出会った運命の女性。
&font(l){タリアとセリーナ涙目である。}
嘗て、ブルースにプロポーズされていながらも、突然に手紙だけを残して行方を眩ましていたが、突如としてゴッサムに帰還する。
-ジョーカー/ジャック・ネーピア
現在のゴッサムでも飛び抜けて畏れられている狂気の犯罪道化師。
ギャング時代の上役でもあるヴァレストラの依頼を受けて、本当にバットマンがイカれたのかどうかの調査を開始する中で怪人の存在を知って周到な罠を仕掛ける。
映画ではハーレイも部下達も居ないのに、本気になった時のジョーカーの怖さを発揮して謎めいた物語を混乱させていく。
-マスクの怪人(ファンタズム)
自らを死神と名乗る、不気味なマスクと[[マント]]姿の怪人。
原作『バットマン:イヤーツー』に登場する復讐者リーパー(死神)をモチーフとしたオリジナルキャラクターである。
煙幕と共に出現し、ギャング達を血祭りに挙げていく。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){正体はアンドレア。嘗て、自分の為に暗黒街とも商売をしていながら追い詰められ、遂には全てを捨てて共に逃げる決断をした父が、母に続いて暗黒街の制裁により命を奪われたことで、父の殺害に関わるギャング達を殺し回っていた。自分達が姿を消すのに協力して貰ったリーヴスが実は裏切っていたこと等には気づいていなかったものの、計らずもリーヴスや殺害を命じたヴァレストラは実行犯であったジャック・ネーピア=ジョーカーに始末されることになった。今回のラストではジョーカーと共に炎に消えていったがジョーカーは勿論、アンドレアも生存。ブルースと再会することはなかったものの、2040年の新バットマンことテリー・マクギニスの運命を決めるのに少なくない働きをしていたと共に、ブルースへの永遠の愛が後に明らかに。}}}
追記修正は思い出のエピソードやヴィランと共にお願い致します。
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- 懐かしい、よく見てたわ -- 名無しさん (2019-05-28 00:09:26)
- 乙です。「犯罪と欲望が渦巻く都市、ゴッサムシティ。ここに、自らの命を賭けて、悪と戦う一人の男がいた。正義を貫くその男には、二つの顔があった。昼の顔は大富豪ブルース・ウェイン。そして、夜の顔は……バットマン!闇の中で蠢く悪が、バットマンを待っている。今日もまた!」っていう山寺宏一のナレーションが流れるOPのカッコよさが俺の中で色褪せない -- 名無しさん (2019-05-28 09:46:04)
- なんとか吹き替え版完全収録のブルーレイが出てくれんかなぁ… -- 名無しさん (2019-05-28 16:24:17)
- このシリーズは今でも通用すると思う -- 名無しさん (2019-05-28 16:53:51)
- ↑オマケで入れとくと本編扱いされるしねw -- 名無しさん (2019-05-28 17:01:21)
- このブルースは、それなりに社長として働いていて、社交性あるよね。ハミルも青野さんもハマり役だった。 -- 名無しさん (2019-05-29 09:22:47)
- オリキャラだと、劣化ルーサーっぽい悪徳実業家のダゲットが印象的 -- 名無しさん (2019-05-29 09:23:46)
- ↑2 イヤーワンや映画のヒットに引っ張られて2000年以降のブルースは一気に精神病質になっちゃったからね… -- 名無しさん (2019-05-29 10:50:03)
- マスク・オブ・ファンタズムは個別項目にしようかと思ったけど短くまとめれそうなのでこっちに追記します。 -- 名無しさん (2019-05-30 19:07:09)
- この時OPのナレ担当だった山寺宏一が、今じゃ実質玄田哲章の跡を継ぐバットマン声優になったのは感慨深い。 -- 名無しさん (2019-09-13 12:39:36)
- 人間に戻れる寸前だったクレイフェイスをわざと一度死なせたバットマン嫌いになった -- 名無しさん (2019-09-25 11:59:53)
- バットマンの映像作品だと個人的にこのシリーズがパーフェクト、全体的にバランスがいいよね -- 名無しさん (2019-11-11 10:02:31)
- 映像作品で1番多くバットマンをケヴィンコンロイが去年亡くなってしまって悲しい。凄まじいハマり役だった -- 名無しさん (2023-03-08 13:12:38)
- バットマン「私にいい考えがある」 -- 名無しさん (2024-04-24 03:38:04)
- 1987年初頭に日テレで放映されたアニメ版への言及は無いの? -- 名無しさん (2024-04-24 03:39:03)
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