痕(Leaf)

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&font(#6495ED){登録日}:2019/07/07 Sun 01:58:51 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){&bold(){&sizex(5){……耕一さん、あなたを、殺します}}}} 痕(きずあと)は、1996年7月26日に[[Leaf]]から発売されたアダルトゲーム。 「[[雫>雫(Leaf)]]」に続く18禁[[ビジュアルノベル]]第2弾。 今なお根強い人気を誇る[[Leaf]]の代表作の1つ。 脚本:高橋龍也 原画:水無月徹 音楽:石川真也、下川直哉、中上和英、高橋龍也 (いずれもオリジナル版) *【概要】 「雫」のオカルティックな要素に、伝奇的なストーリーや生まれ変わりといった要素が加えられている。[[鬱展開]]やグロ描写も変わらず。 「ヒロイン一人のルートにつき一つ以上のストーリーの謎を解明し、全てのヒロインのルートを読むことで物語の全貌が分かる」という手法をメジャーにした初の作品。 そのためプレイヤーがシナリオを読む順番はある程度制御されており、初プレイ時は必ず[[バッドエンド]]になる。2周目以降は全てのルートに進めるが、見つけやすさによって順番がコントロールされている。 その作風は[[TYPE-MOON]]や[[ニトロプラス]]のクリエイターらに多大な影響を与えた。 オリジナル版発売当時、おまけシナリオの1つが「[[星新一]]のショートショート」に収録されている「できすぎ」という話に酷似していると言う指摘を受け、結果的に[[Leaf]]側は盗作を認めてソフトを回収し、以後出荷された版には該当シナリオは収録されていない。 *【リメイク】 2002年と2009年の2度リメイクされている。 ・2002年版 2002年7月26日発売。 シナリオは文体が多少変化しているが基本的な流れは変わらず。…が、新たに追加された最終シナリオで&bold(){ストーリーの根幹をなす設定を事実上否定する}というとんでもないことをやらかしており、賛否両論。 おまけシナリオの内容が大きく変わっており、うち1つは[[ファンディスク]]「初音のないしょ!」に収録されていたおまけシナリオが逆輸入されたもの。 原画は引き続き水無月徹氏が担当しているが、初代の頃とは氏の画風が大きく変化していたため物議を醸した。 当時、高橋氏と水無月氏は[[Leaf]]を退社していたため、外注扱いでの参加となっている。 ・2009年版 2009年6月26日発売。 痕のオリジナル版に加え、雫のオリジナル版・リメイク版が同時収録されているという豪華仕様。 シナリオは2002年版をベースに、新ヒロイン「高砂立花」が登場する「半月後…」シナリオが追加。脚本はJIGY氏が担当。 原画は[[ToHeart2]]などを担当した甘味みきひろ氏に変更になった。かわいらしい絵柄ではあるが、過去作とは雰囲気が違い過ぎるためやはり物議を醸した。 また、主人公以外のキャラクターがフルボイス化され、[[Suara]]女史が歌うOP・EDテーマが追加された。これらは概ね好意的に受け入れられている。 2011年12月9日にはダウンロード版の配信が開始された。 元々は2005年に全年齢対象版としてグラフィックを一新した[[PSP>PlayStation Portable]]版が発売される予定だったが、ユーザーからは「性描写抜きでシナリオが成立するのか?」と危惧する声が上がっており、[[Leaf]]側もそれを重く見たようで、結局2007年に「全年齢版にすると作品の世界が壊れてしまう」という理由で断念。 全年齢版で使われるはずだったイラストや音声データを使って製作されたのが2009年版リメイクである。 *【あらすじ】 別居中だった父親の、突然の事故死から早一ヶ月。 せめて四十九日の間くらいはと、大学の長い[[夏休み]]の終わり、 主人公はかねてから予定していた旅行を取りやめ、 田舎にある父親の実家へと訪れた。 幼いころに両親を亡くし、 主人公の父親に扶養されていた従姉妹たちも、 悲しみに明け暮れていた日々に決別し、 徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。 心に深い痕を残したまま、主人公を優しく迎え入れてくれる彼女たち。 だが事件は、そんな彼女たちの心を、冷たく非情に引き裂いていった…。 (公式サイトより引用) *【登場キャラクター】 CVは外伝作品に出演した際のもので、PC版の声優は非公開。%%でもまぁここにいる紳士淑女諸君なら声聞けば大体…うわ何をするくぁwせdrftgyふじこlp;@%% **【メインキャラクター】 ・柏木耕一(かしわぎ こういち) 本作の主人公。20歳。大学生。 長らく隆山を離れていたが、父の訃報を受けて久しぶりに訪れ、柏木家に滞在する。 隆山に来てからというもの「見知らぬ場所で自分の中から突き上げてくる強烈な殺人衝動を抑える」という奇妙な悪夢を見るようになる。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前世は雨月山の鬼を退治したとの伝説が残る英雄、次郎衛門。そして、柏木家一族の祖先にあたる。}} ・柏木千鶴(かしわぎ ちづる) CV:[[柚木涼香]] 柏木四姉妹の長女。23歳。柏木家の現当主にして、鶴来屋(つるぎや)の会長。 長い黒髪と優しげな笑顔が特徴的な女性で、耕一にとっては憧れのお姉さん的な存在。 鶴来屋の前会長であった賢二が亡くなったため、大学卒業後に跡を継いで会長の座に就いた。といっても実質的には名ばかりの会長で、副会長の足立をはじめとする周囲のフォローがあって何とかやっていけている状態らしい。 家事の類は壊滅的で、こと料理に至っては「[[千鶴さんの料理はやばいの一言に尽きる>嫁のメシがまずい]]」と耕一に言わしめるほど。にもかかわらず手料理を振る舞うのが大好きなため、柏木家では危険視されている。 バストサイズは平均程度はあるのだが、段違いの巨乳を持つ梓の存在により大きなコンプレックスとなっている。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前世名はリズエル。ダリエルからアズエルと共に妹のエディフェルを殺害することを強いられる。}} ・柏木梓(かしわぎ あずさ) CV:中島沙樹 柏木四姉妹の次女。18歳。高校3年生。 ショートカットで赤系の髪と、柏木家随一の巨乳が特徴。 男勝りな性格で、口より先に手が出るタイプ。幼少時代の一人称は[[「オレ」>ボクっ娘]]で、耕一も一緒に風呂に入るまでは男だと思っていたらしく、今でも耕一にとっては喧嘩友達のような存在。 そんな性格とは裏腹に家事の腕は抜群で、柏木家の食卓を一手に引き受ける料理上手。といっても男らしい豪快な料理ではなく、女性らしい繊細な味付けが特徴であるらしい。 オリジナル版では彼女のルートもなかなかに不遇((「コスプレした姉妹が奉仕してくれる」という耕一の妄想においても、梓のみ制服で使用人状態だった。))だったが、リメイク版である程度は救済された。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前世名はアズエル。姉・リズエルと共に妹のエディフェルを殺害する。}} ・柏木楓(かしわぎ かえで) CV:小野涼子 柏木四姉妹の三女。16歳。高校2年生。 [[セーラー服]]におかっぱ。物静かな性格で、口数が少なく表情も乏しい。 最近はなぜか耕一を避けるような素振りを見せており、初音は「賢二に一番懐いていたから、賢二にとても似ている耕一を見ていると思い出して悲しくなるのでは」と考えている。 リメイク版では中学時代、交際を断られたのを逆恨みした男子に数人がかりで襲われるが、全員返り討ちにして病院送りにしたというエピソードが語られている。 見た目に反してお笑い好きで、関東と関西のお笑いの違いについて目を光らせながら熱く語る一面も見せている。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前世名はエディフェル。雨月山の鬼ことエルクゥを退治しに来た討伐団を全滅させるも、気まぐれからエルクゥの細胞を植え付け次郎衛門の命を救う。その後次郎衛門と心を通わせていくも、地球人と交わるのを良しとしないダリエルの指示を受けた姉・リズエルとアズエルに殺害される。今際の際に次郎衛門と交わした約束が、時代を超えて耕一と楓をつなぐこととなる。痕の物語全般の根幹にかかわるキャラクターである。}} ・柏木初音(かしわぎ はつね) CV:[[水橋かおり]] 柏木四姉妹の四女。15歳。高校1年生。 容姿・性格共にあどけなさを残す美少女で、ウェーブのかかった栗色の長い髪に大きな目、頭頂部に生えた一本の[[癖毛>アホ毛]]が特徴。しっかりした性格である一方、末っ子らしく甘えん坊な一面もある。%%しかしこの子おまけシナリオでは…%% 幼少時代、とても熱心に「お兄ちゃん」を欲しがっては両親を困らせており、そこに現れた耕一を「七夕様が叶えてくれたお兄ちゃん」だと思い込んだのがきっかけで、今でも耕一を「お兄ちゃん」と呼んで慕っており、耕一も「理想の妹」を絵に描いたような存在として可愛がっている。 イメージ記憶のような能力を持ち、神経衰弱などでは無敵と言える強さを誇る。 初見では「さすがにこの子とはヤらないだろう」と思ったプレイヤーも居たようだが、実際のところエロシーンは4姉妹の中で最もハードだったりする。 そんな彼女のルートは四姉妹中最も不遇。梓と違ってリメイクでのフォローもなかった。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前世名はリネット。姉・エディフェルの悲劇によりエルクゥを見限り、次郎衛門と共に残りのエルクゥを全滅させ、その後次郎衛門と子孫を残す。柏木一族の祖先にあたる。}} ・高砂六花(たかさご りっか) 2009年版の追加キャラクター。18歳。[[メイド]]。 エメラルドグリーンの髪と瞳が特徴的。梓と同い年にもかかわらず初音以上の幼児体系で、本人もそれを気にしている。 非常に礼儀正しく家事も万能と、[[メイド]]としては優秀であるが、一歩引く姿勢がいささか過剰すぎるきらいもある。 前の主人に暇を出され、ある目的のために隆山を訪れるが、路銀が尽きて行き倒れていたところを耕一に助けられ、柏木家に身を寄せることになった。 **【サブキャラクター】 ・相田響子(あいだ きょうこ) 女性雑誌「レディジョイ」のルポライター。 鶴来屋の取材のため、隆山を訪れる。梓を凌ぐバストサイズの持ち主。 進め方によっては耕一に乳を揉まれたり(事故ではあるが)する災難に遭うことも。 ・日吉かおり(ひよし -) 高校一年生。梓の後輩で陸上部のマネージャー。 一見愛想が良いが、その本性は[[自己中心的]]で嫉妬深い。陸上部では「ユリっ子かおりん」と恐れられる極度の[[レズビアン>百合]]で、梓を狙っており、ルート次第では一線を越えてしまったらしい描写も… ・小出由美子(こいで ゆみこ) 耕一の大学の同期生。 この地方で語り継がれている「雨月山の鬼」の伝説について調べるため隆山を訪れたところ、偶然耕一と出会う。 ・長瀬源三郎(ながせ げんざぶろう) 賢二の死に疑問を抱き、捜査している刑事。元はエリート刑事だったが、度重なる独断専行が問題視されて閑職に回されたらしい。 [[Leaf]]作品の常連である「長瀬」の姓を持つキャラの一人。 ・柳川裕也(やながわ ゆうや) 長瀬と共に賢二の死について調べている若い刑事。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){柏木耕一達の祖父・柏木耕平の妾の子、つまりは叔父にあたる人物である。そのため柏木一族と同様にエルクゥの血を引き、その血の衝動に振り回される。連続殺人事件の真犯人。}} ・柏木賢二(かしわぎ けんじ) 耕一の父。故人。 鶴来屋の前会長で、兄夫婦(四姉妹の両親)が亡くなって以来、四姉妹の親代わりとして面倒を見ていた。 一ヶ月ほど前に仕事から帰る途中、交通事故を起こして死亡した。 *【外伝作品への出演など】 次回作[[ToHeart]]では、「[[主人公たちが見ている映画>作中作]]」という設定で初音ルートのワンシーンが描かれている。%%しかしあのシーンの後に待っているのはエロシーンなのだが…%% 1997年11月28日には[[ファンディスク]]「初音のないしょ!」が発売されている。案内役は初音と楓。 2011年6月22日にAC版が稼働開始した格闘ゲーム「[[AQUAPAZZA]]」には千鶴がプレイアブルキャラとして出演しており、イベントシーンには他の姉妹も登場。PS3移植版で姉妹たちにもボイスが追加された。 2017年4月20日発売の「ダンジョントラベラーズ2-2 [[闇堕ち]]の乙女とはじまりの書」では、DLCとして「鶴来屋」がダンジョンとして登場。初音が[[中ボス]]、千鶴がボスとして出演している。 2020年12月7日~31日まで開催された「[[うたわれるもの]]ロスト[[フラグ]]」の期間限定イベントに、本作キャラがモチーフと思われるキャラクターが登場している。※ただし、公式から本作キャラであるとの正式な発表はない。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){名前はリズエル、アズエル、エディフェル、リネットとそれぞれ前世のものになっており、顔は4姉妹そっくりで服装も前世のものに似たデザインとなっている。また、籠屋(旅館)を営んでいる4姉妹という点も共通している。}} *【メディアミックス】 1996年12月に、パラダイムから[[ノベライズ]]版が発売。作者は前薗はるか。 四姉妹全てのルートを無理やり一本のシナリオに詰め込んだためか(初音のエロシーンについては耕一の妄想どまり)、評価はおしなべて低い。 2008年にはリメイク版発売に先駆けて「電撃黒マ王」にて漫画版が連載。作画は月吉ヒロキ。2010年6月発売のVol.12を以て同誌が休刊となったため、以後は「電撃マ王」に移籍し、2015年3月号まで連載された。単行本は全5巻。一応全年齢向け雑誌なので[[ゲーム]]本編に比べると抑えられてはいるものの、やはりエロゲ原作のため過激なシーンは多い。 *【余談】 四姉妹の中で千鶴だけ年齢が離れていることや、年子であるはずの梓・楓・初音の体格差が顕著であることなどから「開発中は楓が中学生・初音が小学生だったが、ソフ倫などの問題で設定だけ高校生に変更された」という噂があるが、ソースが無いため真偽は不明。リメイク版では年齢不詳にされている。 かつて、脚本の高橋龍也は「痕2」の構想があることを語っていた。そこそこ具体的な案もあったらしいが、あくまで「機会があればやってみたい」程度の話で、[[Leaf]]として企画していたわけではなく、同氏が退社したことによって事実上この話は立ち消えとなった。 &bold(){&color(#ffd700){耕一お兄ちゃん、帰ったらまた一緒に追記・修正しようね? 約束だよ!}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 余談部分、おまけシナリオ(ガチャピン)の挙動がソレっぽすぎたせいかもね -- 名無しさん (2019-07-07 07:11:32) - 千鶴ルート…連続殺人犯と間違えられて殺されそうになる。梓ルート…誘拐される。楓ルート…前世の記憶みたいなやつ。初音ルート…どんなのだっけ?ラストで宇宙から攻めてくる!俺たちの戦いはこれからだ! だっけ? -- 名無しさん (2019-07-07 22:35:14) - 雫で「シナリオクリアまで行ったらセーブデータをロードしても、強制的にスタート地点まで戻される仕様をなんとかして欲しい」との要望を受け痕で修正。痕は「セーブデータが3つあるけどそれぞれのクリアデータが連動されてないのをなんとかして欲しい」という要望があったため、次回作のToHeartでそれを反映している。何気にこういったユーザーの意見を反映する姿勢が、ビジュアルノベルの隆盛に繋がったのではないか -- 名無しさん (2023-02-06 22:23:31) - アニメ『16bitセンセーション』3話で痕がフィーチャーされていた(脚本は髙橋龍也氏)が「『[[Piaキャロットへようこそ!!]]』との同時発売を避けるため一週間前に発売したかったがシナリオが遅れて間に合わず、初音ルートを抜いて発売を早める可能性もあった」「この時の罰で断固拒否していたビジュアルノベル三作目をやることになった」という驚きの真実が髙橋氏から明かされた。もしかしたら[[ToHeart]]が世に出ない世界線もあったんかよ! -- 名無しさん (2023-10-22 19:39:13) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/07/07 Sun 01:58:51 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){&bold(){&sizex(5){……耕一さん、あなたを、殺します}}}} &bold(){『&ruby(きずあと){痕}』}とは、1996年7月26日に[[Leaf]]から発売されたアダルトゲーム。 『[[雫>雫(Leaf)]]』に続く18禁[[ビジュアルノベル]]第2弾。 今なお根強い人気を誇る[[Leaf]]の代表作の1つ。 脚本:高橋龍也 原画:水無月徹 音楽:石川真也、下川直哉、中上和英、高橋龍也 (いずれもオリジナル版) *【概要】 ---- 『雫』のオカルティックな要素に、伝奇的なストーリーや生まれ変わりといった要素が加えられている。[[鬱展開]]やグロ描写も変わらず。 「ヒロイン一人のルートにつき一つ以上のストーリーの謎を解明し、全てのヒロインのルートを読むことで物語の全貌が分かる」という手法をメジャーにした初の作品。 そのためプレイヤーがシナリオを読む順番はある程度制御されており、初プレイ時は必ず[[バッドエンド]]になる。2周目以降は全てのルートに進めるが、見つけやすさによって順番がコントロールされている。 その作風は[[TYPE-MOON]]や[[ニトロプラス]]のクリエイターらに多大な影響を与えた。 オリジナル版発売当時、おまけシナリオの1つが「[[星新一]]のショートショート」に収録されている「できすぎ」という話に酷似していると言う指摘を受け、結果的に[[Leaf]]側は盗作を認めてソフトを回収し、以後出荷された版には該当シナリオは収録されていない。 *【リメイク】 ---- 2002年と2009年の2度リメイクされている。 ・2002年版 2002年7月26日発売。 シナリオは文体が多少変化しているが基本的な流れは変わらず。…が、新たに追加された最終シナリオで&bold(){ストーリーの根幹をなす設定を事実上否定する}というとんでもないことをやらかしており、賛否両論。 おまけシナリオの内容が大きく変わっており、うち1つは[[ファンディスク]]「初音のないしょ!」に収録されていたおまけシナリオが逆輸入されたもの。 原画は引き続き水無月徹氏が担当しているが、初代の頃とは氏の画風が大きく変化していたため物議を醸した。 当時、高橋氏と水無月氏は[[Leaf]]を退社していたため、外注扱いでの参加となっている。 ・2009年版 2009年6月26日発売。 『痕』のオリジナル版に加え、『雫』のオリジナル版・リメイク版が同時収録されているという豪華仕様。 シナリオは2002年版をベースに、新ヒロイン「高砂立花」が登場する「半月後…」シナリオが追加。脚本はJIGY氏が担当。 原画は[[ToHeart2]]などを担当した甘味みきひろに変更になった。かわいらしい絵柄ではあるが、過去作とは雰囲気が違い過ぎるためやはり物議を醸した。 また、主人公以外のキャラクターがフルボイス化され、歌手の[[Suara]]が歌うOP・EDテーマが追加された。これらは概ね好意的に受け入れられている。 2011年12月9日にはダウンロード版の配信が開始された。 元々は2005年に全年齢対象版としてグラフィックを一新した[[PSP>PlayStation Portable]]版が発売される予定だったが、ユーザーからは「性描写抜きでシナリオが成立するのか?」と危惧する声が上がっており、[[Leaf]]側もそれを重く見たようで、結局2007年に「全年齢版にすると作品の世界が壊れてしまう」という理由で断念。 全年齢版で使われるはずだったイラストや音声データを使って製作されたのが2009年版リメイクである。 *【あらすじ】 ---- 別居中だった父親の、突然の事故死から早一ヶ月。 せめて四十九日の間くらいはと、大学の長い[[夏休み]]の終わり、 主人公はかねてから予定していた旅行を取りやめ、 田舎にある父親の実家へと訪れた。 幼いころに両親を亡くし、 主人公の父親に扶養されていた従姉妹たちも、 悲しみに明け暮れていた日々に決別し、 徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。 心に深い痕を残したまま、主人公を優しく迎え入れてくれる彼女たち。 だが事件は、そんな彼女たちの心を、冷たく非情に引き裂いていった…。 (公式サイトより引用) *【登場キャラクター】 ---- CVは外伝作品に出演した際のもので、PC版の声優は非公開。 %%でもまぁここにいる紳士淑女諸君なら声聞けば大体…うわ何をするくぁwせdrftgyふじこlp;@%% **【メインキャラクター】 ・柏木耕一(かしわぎ こういち) 本作の主人公。20歳。大学生。 長らく隆山を離れていたが、父の訃報を受けて久しぶりに訪れ、柏木家に滞在する。 隆山に来てからというもの「見知らぬ場所で自分の中から突き上げてくる強烈な殺人衝動を抑える」という奇妙な悪夢を見るようになる。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前世は雨月山の鬼を退治したとの伝説が残る英雄、次郎衛門。そして、柏木家一族の祖先にあたる。}} ・柏木千鶴(かしわぎ ちづる) CV:[[柚木涼香]] 柏木四姉妹の長女。23歳。柏木家の現当主にして、鶴来屋(つるぎや)の会長。 長い黒髪と優しげな笑顔が特徴的な女性で、耕一にとっては憧れのお姉さん的な存在。 鶴来屋の前会長であった賢二が亡くなったため、大学卒業後に跡を継いで会長の座に就いた。と言っても実質的には名ばかりの会長で、副会長の足立をはじめとする周囲のフォローがあって何とかやっていけている状態らしい。 家事の類は壊滅的で、こと料理に至っては「[[千鶴さんの料理はやばいの一言に尽きる>嫁のメシがまずい]]」と耕一に言わしめるほど。にもかかわらず手料理を振る舞うのが大好きなため、柏木家では危険視されている。 バストサイズは平均程度はあるのだが、段違いの巨乳を持つ梓の存在により大きなコンプレックスとなっている。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前世名はリズエル。ダリエルからアズエルと共に妹のエディフェルを殺害することを強いられる。}} ・柏木梓(かしわぎ あずさ) CV:中島沙樹 柏木四姉妹の次女。18歳。高校3年生。 ショートカットで赤系の髪と、柏木家随一の巨乳が特徴。 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容姿・性格共にあどけなさを残す美少女で、ウェーブのかかった栗色の長い髪に大きな目、頭頂部に生えた一本の[[癖毛>アホ毛]]が特徴。しっかりした性格である一方、末っ子らしく甘えん坊な一面もある。%%しかしこの子おまけシナリオでは…%% 幼少時代、とても熱心に「お兄ちゃん」を欲しがっては両親を困らせており、そこに現れた耕一を「七夕様が叶えてくれたお兄ちゃん」だと思い込んだのがきっかけで、今でも耕一を「お兄ちゃん」と呼んで慕っており、耕一も「理想の妹」を絵に描いたような存在として可愛がっている。 イメージ記憶のような能力を持ち、神経衰弱などでは無敵と言える強さを誇る。 初見では「さすがにこの子とはヤらないだろう」と思ったプレイヤーも居たようだが、実際のところエロシーンは4姉妹の中で最もハードだったりする。 そんな彼女のルートは四姉妹中最も不遇。梓と違ってリメイクでのフォローもなかった。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前世名はリネット。姉・エディフェルの悲劇によりエルクゥを見限り、次郎衛門と共に残りのエルクゥを全滅させ、その後次郎衛門と子孫を残す。柏木一族の祖先にあたる。}} ・高砂六花(たかさご りっか) 2009年版の追加キャラクター。18歳。[[メイド]]。 エメラルドグリーンの髪と瞳が特徴的。梓と同い年にもかかわらず初音以上の幼児体系で、本人もそれを気にしている。 非常に礼儀正しく家事も万能と、[[メイド]]としては優秀であるが、一歩引く姿勢がいささか過剰すぎるきらいもある。 前の主人に暇を出され、ある目的のために隆山を訪れるが、路銀が尽きて行き倒れていたところを耕一に助けられ、柏木家に身を寄せることになった。 **【サブキャラクター】 ・相田響子(あいだ きょうこ) 女性雑誌「レディジョイ」のルポライター。 鶴来屋の取材のため、隆山を訪れる。梓を凌ぐバストサイズの持ち主。 進め方によっては耕一に乳を揉まれたり(事故ではあるが)する災難に遭うことも。 ・日吉かおり(ひよし -) 高校一年生。梓の後輩で陸上部のマネージャー。 一見愛想が良いが、その本性は[[自己中心的]]で嫉妬深い。陸上部では「ユリっ子かおりん」と恐れられる極度の[[レズビアン>百合]]で、梓を狙っており、ルート次第では一線を越えてしまったらしい描写も… ・小出由美子(こいで ゆみこ) 耕一の大学の同期生。 この地方で語り継がれている「雨月山の鬼」の伝説について調べるため隆山を訪れたところ、偶然耕一と出会う。 ・長瀬源三郎(ながせ げんざぶろう) 賢二の死に疑問を抱き、捜査している刑事。元はエリート刑事だったが、度重なる独断専行が問題視されて閑職に回されたらしい。 [[Leaf]]作品の常連である「長瀬」の姓を持つキャラの一人。 ・柳川裕也(やながわ ゆうや) 長瀬と共に賢二の死について調べている若い刑事。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){柏木耕一達の祖父・柏木耕平の妾の子、つまりは叔父にあたる人物である。そのため柏木一族と同様にエルクゥの血を引き、その血の衝動に振り回される。連続殺人事件の真犯人。}} ・柏木賢二(かしわぎ けんじ) 耕一の父。故人。 鶴来屋の前会長で、兄夫婦(四姉妹の両親)が亡くなって以来、四姉妹の親代わりとして面倒を見ていた。 一ヶ月ほど前に仕事から帰る途中、交通事故を起こして死亡した。 *【外伝作品への出演など】 ---- 次回作『[[ToHeart]]』では、「[[主人公たちが見ている映画>作中作]]」という設定で初音ルートのワンシーンが描かれている。%%しかしあのシーンの後に待っているのはエロシーンなのだが…%% 1997年11月28日には[[ファンディスク]]「初音のないしょ!」が発売されている。案内役は初音と楓。 2011年6月22日にAC版が稼働開始した格闘ゲーム「[[AQUAPAZZA]]」には千鶴がプレイアブルキャラとして出演しており、イベントシーンには他の姉妹も登場。PS3移植版で姉妹たちにもボイスが追加された。 2017年4月20日発売の『ダンジョントラベラーズ2-2 [[闇堕ち]]の乙女とはじまりの書』では、DLCとして「鶴来屋」がダンジョンとして登場。初音が[[中ボス]]、千鶴がボスとして出演している。 2020年12月7日~31日まで開催された『[[うたわれるもの]]ロスト[[フラグ]]』の期間限定イベントに、本作キャラがモチーフと思われるキャラクターが登場している。※ただし、公式から本作キャラであるとの正式な発表はない。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){名前はリズエル、アズエル、エディフェル、リネットとそれぞれ前世のものになっており、顔は4姉妹そっくりで服装も前世のものに似たデザインとなっている。また、籠屋(旅館)を営んでいる4姉妹という点も共通している。}} *【メディアミックス】 ---- 1996年12月に、パラダイムから[[ノベライズ]]版が発売。作者は前薗はるか。 四姉妹全てのルートを無理やり一本のシナリオに詰め込んだためか(初音のエロシーンについては耕一の妄想どまり)、評価はおしなべて低い。 2008年にはリメイク版発売に先駆けて『電撃黒マ王』にて漫画版が連載。作画は月吉ヒロキ。2010年6月発売のVol.12を以て同誌が休刊となったため、以後は『電撃マ王』に移籍し、2015年3月号まで連載された。単行本は全5巻。一応全年齢向け雑誌なので[[ゲーム]]本編に比べると抑えられてはいるものの、やはりエロゲ原作のため過激なシーンは多い。 *【余談】 ---- 四姉妹の中で千鶴だけ年齢が離れていることや、年子であるはずの梓・楓・初音の体格差が顕著であることなどから「開発中は楓が中学生・初音が小学生だったが、ソフ倫などの問題で設定だけ高校生に変更された」という噂があるが、ソースが無いため真偽は不明。リメイク版では年齢不詳にされている。 かつて、脚本の高橋龍也は『痕2』の構想があることを語っていた。そこそこ具体的な案もあったらしいが、あくまで「機会があればやってみたい」程度の話で、[[Leaf]]として企画していたわけではなく、同氏が退社したことによって事実上この話は立ち消えとなった。 &bold(){&color(#ffd700){耕一お兄ちゃん、帰ったらまた一緒に追記・修正しようね? 約束だよ!}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 余談部分、おまけシナリオ(ガチャピン)の挙動がソレっぽすぎたせいかもね -- 名無しさん (2019-07-07 07:11:32) - 千鶴ルート…連続殺人犯と間違えられて殺されそうになる。梓ルート…誘拐される。楓ルート…前世の記憶みたいなやつ。初音ルート…どんなのだっけ?ラストで宇宙から攻めてくる!俺たちの戦いはこれからだ! だっけ? -- 名無しさん (2019-07-07 22:35:14) - 雫で「シナリオクリアまで行ったらセーブデータをロードしても、強制的にスタート地点まで戻される仕様をなんとかして欲しい」との要望を受け痕で修正。痕は「セーブデータが3つあるけどそれぞれのクリアデータが連動されてないのをなんとかして欲しい」という要望があったため、次回作のToHeartでそれを反映している。何気にこういったユーザーの意見を反映する姿勢が、ビジュアルノベルの隆盛に繋がったのではないか -- 名無しさん (2023-02-06 22:23:31) - アニメ『16bitセンセーション』3話で痕がフィーチャーされていた(脚本は髙橋龍也氏)が「『[[Piaキャロットへようこそ!!]]』との同時発売を避けるため一週間前に発売したかったがシナリオが遅れて間に合わず、初音ルートを抜いて発売を早める可能性もあった」「この時の罰で断固拒否していたビジュアルノベル三作目をやることになった」という驚きの真実が髙橋氏から明かされた。もしかしたら[[ToHeart]]が世に出ない世界線もあったんかよ! -- 名無しさん (2023-10-22 19:39:13) #comment #areaedit(end) }

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