プライベートブランド

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プライベートブランド - (2024/11/13 (水) 00:05:32) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2019/10/12 Sat 21:30:41 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){プライベートブランド}とは、小売業が自主企画で開発・発売する商品である。 「自社商品」、「PB」とも。 対義語はナショナルブランド/NB、いわゆるメーカー品のこと。 *概要 小売業が文字通り、自社ブランドで開発し発売する商品。 その種類は多岐に渡るが、主に日常での消費物、つまり食品や日用品などが多い。 日本での最古のPBは大丸デパートの紳士服ブランド「トロージャン」、 食品としてはダイエーが発売したみかんの缶詰。 それまではPB商品は…その、なんというか、安かろう悪かろうというイメージを持たれていたが、1980年代半ばに一大転機が訪れる。 西友が自社ブランドとして立ち上げた「無印良品」の登場である。 …今では独立したブランドになっているMUJIであるが、元々は西友のPB品が出発点だったのだ。 ちなみにMUJIが「良品計画」として独立した現在では、西友もそれに変わる自社ブランド品である「西友ファインセレクト」や「みなさまのお墨付き」などを開発している。 また単純な格安路線でも、ダイエーの「セービング」シリーズが少なからず市場と認知の拡大に貢献している。またお前か。 2006年頃から石油や原材料費の高騰、さらにサブプライムローンを発端とする経済危機でナショナルブランドの価格が上昇し、節約志向の高まりからPB商品が人気となり、 PB商品がNB商品に迫る勢力を持ち始めた。 現在、大手流通企業各社はPB商品の売上の比率を高める方針のようだ。 *開発・製造 基本的に、小売業がPB商品に関わるのは「企画・開発」と「販売」であり、「製造」はメーカーが請け負うという事がほとんど。 自社で食品工場を持っている小売業なんてめったに無いしね。 だから、よく見ると「あれ?こいつってもしかして…あのメーカー製?」とか、「あ…これ絶対あの商品と同じ奴だよね」ってのもかなり多い。 中にはセブンプレミアムのコカ・コーラ製造の商品など、NBのブランド名を掲げるPB品というわけのわからないものも時々ある。 *メリットとデメリット **メリット ・安い 最大の武器が恐らくこれ。 NB品とほぼ同等のものをより安く購入できる。 或いは品質や機能では若干劣るが、それを補って余りある安さなんていうのも。 ・NB品にはない品質や付加価値を求めることができる 上記の「安い」のある意味逆パターン。 NB品並の価格を許容する代わりに、NB品以上のスペックや付加価値を持ったものを購入できるというもの。 ・利益率がいい 極端な話、「工場で作って問屋を介さず直接買い取って販売する」なんてこともできるため、利益率がいい。 これは上記の安さにもつながってくるポイントである。 ・柔軟性が高い 企画・開発するのはメーカーではなく小売業なので、小売側の理想とする仕様に柔軟に変更できる。 また原材料や製造方法、産地などを指定することでブランドイメージ向上もしやすい。 ・一定量の販売が確定している NB品と違い、一定量の売上が見込めるために効率よく生産できコスト削減が容易であり、またメーカーの経営安定にもつながる。 **デメリット ・品質はNB品ほどではないこともある コスト優先のPB品の場合、原材料に1ランク下のものを使ったり製造工程を見直すなどで価格を引き下げることもあり、 その場合は品質がNB品より劣ることもある。 ・NB品を圧迫する 店側としては利益率の高いPB品の方を売り込みたい。 それ故NB品の取扱量が引き下げられる事がある。 「あーっ!なんでポッキーがないんだよ…このよくわからない怪しいチョコスナックを代わりに買えってか?」 ・セールの対象外となりやすい 元々安い商品なのでセールや[[ボーナスポイント>ポイントカード]]の対象からは外されやすい。 ・返品不可 PB商品は小売業の看板で発売する以上、「全量買取」が基本である。 売れ残っても返品はできない。店側にとっては在庫リスクの原因ともなる。 ・トラブルの責任は店側になる 万が一食中毒や異物混入などのトラブルが発生した場合、その責任はPB商品の発売元たる小売のものとなる。 ・NBとの競合 PB品はメーカー品、つまりNBとは店舗においては競争相手であることには変わりない。 多少質で劣っても安ければ、安い方を選ぶという人も多いのだ。 ・メーカーにとっては利益率が低い場合もある 小売側にとっては利益率が高くても、メーカーにとっては利益率が低いという場合もある。 *プライベートブランドの例 ・セブンプレミアム([[セブン&アイ・ホールディングス>イトーヨーカドー]]) セブン&アイグループのPB商品。主に食品や日用品など。 どちらかというと価格よりも品質志向。 全品にメーカー名を記載し、問い合わせ窓口も製造者となっている。%%責任おっかぶせるとか言わない%% ・トップバリュ([[イオングループ>イオンショッピングセンター]]) イオングループのPB商品。価格重視の「ベストプライス」やトレーサビリティなどを重視した「グリーンアイ」などのバリエーションも幾つかある。 守備範囲が恐ろしく広い。 ただどちらかというと価格志向の設計だが、中には下手なNB品よりもガチったものもある。[[エナジードリンク]]とか。 製造者は…まあオブラートに包んだ言い方をすれば「こだわらない」タイプ。 ・みなさまのお墨付き・きほんのき(西友) %%無印に独立された%%西友が企画したPB商品。旧グレートバリュー。 食品に特化した「みなさまのお墨付き」と、日用品に特化した「きほんのき」に分かれている。 ・情熱価格([[ドン・キホーテ>驚安の殿堂 ドン・キホーテ]]) ドンキのPB商品。家電やデジモノなどにいい意味でぶっ飛んだものが時々ある。 格安4Kテレビやノートパソコン、1万円タブレットPCとか… ANIWOTA SELECT 「追記・修正」- シンプルな編集による記事です。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 家電量販店みたいにもとから全量買取を採用している店はPBへ抵抗がないと言われているよね もっともヤマダ、ビック、エディオンはグループ店舗数多いから利益率が出るということでやってる一方、ヨドバシは店舗数少なくて逆に利益出しづらい(のと現状で家電量販店業界1位の利益率を叩き出してる)からPBは少ない -- 名無しさん (2019-10-12 23:06:14) - 最近はスーパーとかドラッグストアのPBもあるね。 -- 名無しさん (2019-10-13 01:30:10) - ダイエーの、いわゆる「ダイエースプレー」を今でも使ってる。 -- 名無しさん (2019-10-13 02:19:48) - 最近はそうでもないが、ちょっと前までPB=物が悪い、食品は不味いだった。 -- 名無しさん (2019-10-13 10:44:41) - ポッキーのくだりはすごくあるあるだと思う -- 名無しさん (2019-10-13 13:59:26) - ローソンのは結構独特な品物があるよね -- 名無しさん (2019-10-15 00:52:15) - ダイエースプレー、BUCK-TICKだかが髪固めるのに使ってたって逸話から絶対的な信頼感がある -- 名無しさん (2019-10-15 10:32:54) - ジェネリックテレビの記述はまだか -- 名無しさん (2020-02-21 17:55:27) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/10/12 Sat 21:30:41 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){プライベートブランド}とは、小売業が自主企画で開発・発売する商品である。 「自社商品」、「PB」とも。 対義語はナショナルブランド/NB、いわゆるメーカー品のこと。 *概要 小売業が文字通り、自社ブランドで開発し発売する商品。 その種類は多岐に渡るが、主に日常での消費物、つまり食品や日用品などが多い。 日本での最古のPBは大丸デパートの紳士服ブランド「トロージャン」、 食品としてはダイエーが発売したみかんの缶詰。 それまではPB商品は…その、なんというか、安かろう悪かろうというイメージを持たれていたが、1980年代半ばに一大転機が訪れる。 西友が自社ブランドとして立ち上げた「無印良品」の登場である。 …今では独立したブランドになっているMUJIであるが、元々は西友のPB品が出発点だったのだ。 ちなみにMUJIが「良品計画」として独立した現在では、西友もそれに変わる自社ブランド品である「西友ファインセレクト」や「みなさまのお墨付き」などを開発している。 また単純な格安路線でも、ダイエーの「セービング」シリーズが少なからず市場と認知の拡大に貢献している。またお前か。 2006年頃から石油や原材料費の高騰、さらにサブプライムローンを発端とする経済危機でナショナルブランドの価格が上昇し、節約志向の高まりからPB商品が人気となり、 PB商品がNB商品に迫る勢力を持ち始めた。 現在、大手流通企業各社はPB商品の売上の比率を高める方針のようだ。 *開発・製造 基本的に、小売業がPB商品に関わるのは「企画・開発」と「販売」であり、「製造」はメーカーが請け負うという事がほとんど。 自社で食品工場を持っている小売業なんてめったに無いしね。 だから、よく見ると「あれ?こいつってもしかして…あのメーカー製?」とか、「あ…これ絶対あの商品と同じ奴だよね」ってのもかなり多い。 中にはセブンプレミアムのコカ・コーラ製造の商品など、NBのブランド名を掲げるPB品というわけのわからないものも時々ある。 *メリットとデメリット **メリット ・安い 最大の武器が恐らくこれ。 NB品とほぼ同等のものをより安く購入できる。 或いは品質や機能では若干劣るが、それを補って余りある安さなんていうのも。 ・NB品にはない品質や付加価値を求めることができる 上記の「安い」のある意味逆パターン。 NB品並の価格を許容する代わりに、NB品以上のスペックや付加価値を持ったものを購入できるというもの。 ・利益率がいい 極端な話、「工場で作って問屋を介さず直接買い取って販売する」なんてこともできるため、利益率がいい。 これは上記の安さにもつながってくるポイントである。 ・柔軟性が高い 企画・開発するのはメーカーではなく小売業なので、小売側の理想とする仕様に柔軟に変更できる。 また原材料や製造方法、産地などを指定することでブランドイメージ向上もしやすい。 ・一定量の販売が確定している NB品と違い、一定量の売上が見込めるために効率よく生産できコスト削減が容易であり、またメーカーの経営安定にもつながる。 **デメリット ・品質はNB品ほどではないこともある コスト優先のPB品の場合、原材料に1ランク下のものを使ったり製造工程を見直すなどで価格を引き下げることもあり、 その場合は品質がNB品より劣ることもある。 ・NB品を圧迫する 店側としては利益率の高いPB品の方を売り込みたい。 それ故NB品の取扱量が引き下げられる事がある。 「あーっ!なんでポッキーがないんだよ…このよくわからない怪しいチョコスナックを代わりに買えってか?」 ・セールの対象外となりやすい 元々安い商品なのでセールや[[ボーナスポイント>ポイントカード]]の対象からは外されやすい。 ・返品不可 PB商品は小売業の看板で発売する以上、「全量買取」が基本である。 売れ残っても返品はできない。店側にとっては在庫リスクの原因ともなる。 ・トラブルの責任は店側になる 万が一食中毒や異物混入などのトラブルが発生した場合、その責任はPB商品の発売元たる小売のものとなる。 ・NBとの競合 PB品はメーカー品、つまりNBとは店舗においては競争相手であることには変わりない。 多少質で劣っても安ければ、安い方を選ぶという人も多いのだ。 ・メーカーにとっては利益率が低い場合もある 小売側にとっては利益率が高くても、メーカーにとっては利益率が低いという場合もある。 *プライベートブランドの例 ・セブンプレミアム([[セブン&アイ・ホールディングス>イトーヨーカドー]]) セブン&アイグループのPB商品。主に食品や日用品など。 どちらかというと価格よりも品質志向。 全品にメーカー名を記載し、問い合わせ窓口も製造者となっている。%%責任おっかぶせるとか言わない%% ・トップバリュ([[イオングループ>イオンショッピングセンター]]) イオングループのPB商品。価格重視の「ベストプライス」やトレーサビリティなどを重視した「グリーンアイ」などのバリエーションも幾つかある。 守備範囲が恐ろしく広い。 ただどちらかというと価格志向の設計だが、中には下手なNB品よりもガチったものもある。[[エナジードリンク]]とか。 製造者は…まあオブラートに包んだ言い方をすれば「こだわらない」タイプ。 ・みなさまのお墨付き・きほんのき(西友) %%無印に独立された%%西友が企画したPB商品。旧グレートバリュー。 食品に特化した「みなさまのお墨付き」と、日用品に特化した「きほんのき」に分かれている。 ・情熱価格([[ドン・キホーテ>驚安の殿堂 ドン・キホーテ]]) ドンキのPB商品。家電やデジモノなどにいい意味でぶっ飛んだものが時々ある。 格安4Kテレビやノートパソコン、1万円タブレットPCとか… ANIWOTA SELECT 「追記・修正」- シンプルな編集による記事です。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 家電量販店みたいにもとから全量買取を採用している店はPBへ抵抗がないと言われているよね もっともヤマダ、ビック、エディオンはグループ店舗数多いから利益率が出るということでやってる一方、ヨドバシは店舗数少なくて逆に利益出しづらい(のと現状で家電量販店業界1位の利益率を叩き出してる)からPBは少ない -- 名無しさん (2019-10-12 23:06:14) - 最近はスーパーとかドラッグストアのPBもあるね。 -- 名無しさん (2019-10-13 01:30:10) - ダイエーの、いわゆる「ダイエースプレー」を今でも使ってる。 -- 名無しさん (2019-10-13 02:19:48) - 最近はそうでもないが、ちょっと前までPB=物が悪い、食品は不味いだった。 -- 名無しさん (2019-10-13 10:44:41) - ポッキーのくだりはすごくあるあるだと思う -- 名無しさん (2019-10-13 13:59:26) - ローソンのは結構独特な品物があるよね -- 名無しさん (2019-10-15 00:52:15) - ダイエースプレー、BUCK-TICKだかが髪固めるのに使ってたって逸話から絶対的な信頼感がある -- 名無しさん (2019-10-15 10:32:54) - ジェネリックテレビの記述はまだか -- 名無しさん (2020-02-21 17:55:27) #comment #areaedit(end) }

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