塗仏の宴 宴の支度(小説)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/05/26(木) 04:34:54 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){「知りたいですか」} &blankimg(06-1nuribotoke.jpg,width=76,height=102) ●塗仏 &font(b,i){……。} *■塗仏の宴 宴の支度 『ぬりぼとけのうたげ うたげのしたく』京極夏彦の小説作品。 「[[妖怪シリーズ>妖怪シリーズ(小説)]]」の第六作にして、第七作『[[塗仏の宴 宴の始末>塗仏の宴 宴の始末(小説)]]』と併せた前後編の前編に当たる作品である。 これまでは、書き下ろしと云う体裁で描かれた同シリーズとしては初めて幾編かの雑誌掲載を経て刊行されており、 98年に加筆、書き下ろしを加えた新書版が「講談社ノベルス」から発売。 現在は文庫版も存在する。 シリーズとしては初となる一冊では完結しない(如何なるページ数を使おうとも)、前後編と云うスタイルを執っているのみならず、 前作『[[絡新婦の理>絡新婦の理(小説)]]』で最高潮を迎えたと云って良い「京極堂」の世界観を、作者自身が一度“破壊”してしまおうとしているかの様な内容となっているのが特徴。 各々が重なり合い乍らも、別の起点を持つ六つの物語により構成されている。 *【概要・登場人物】 &blankimg(06-2nuppeppou.jpg,width=76,height=102) **●ぬっぺっぽう 昭和二十八年五月……。 作家・関口巽は雑誌「實録犯罪」の編集長・妹尾友典の訪問を受け、元警官の光保公平と云う男の奇妙な体験談を聞かされる。 調査を依頼された関口は、面会した光保自身から直接に奇妙な体験……「山中から消えた村」の情報を聞くと共に、自ら調査に向かう事を決意する。 紆余曲折を経て……現場となる伊豆・韮山の若い駐在である淵脇、そして郷土史家を名乗る男……堂島静軒と共に韮山山中の「消えた村」に分け入る関口……。 ……そして、光保の語る「佐伯家」の奥座敷に辿り着いた関口は意識を失なってしまい……。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){※}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){……吊された裸体の女を視つめていた関口は……警察に勾留されてしまうのだった。}}} #right(){&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){※}}}} ・[[関口巽]] 作家。 「消えた村」の調査を依頼される。 ・光保公平 「消えた村」=「戸人村」の駐在だった男。 奇妙な体験談を関口に語る。 ・淵脇 「消えた村」の隣村に当たる韮山の若い駐在。 関口と共に韮山に分け入るが……? ・堂島静軒 「消えた村」周辺の郷土史を纏めている和装の男。 &blankimg(06-3uwan.jpg,width=76,height=102) **●うわん ……逗子の事件の後、静岡に越していた一柳(旧姓:佐田)朱美は、ある日の夕暮れ、村上と名乗る奇妙な自殺志願者と出会う。 行掛り、村上の命を救った朱美だったが……彼女が僅か、目を離した隙に男……村上兵吉は再び自殺を計ったのだった。 ・一柳朱美 「[[狂骨の夢>狂骨の夢(小説)]]」のヒロイン。前回は死んだ夫の姓で呼ばれていたが、今回は今の夫の姓となっている。 静岡は沼津の千本松原に移っていた彼女は、再び奇妙な事件に巻き込まれる。 ・松嶋ナツ 朱美の隣人。 「成仙道」の勧誘に悩まされている。 ・村上兵吉 「理由」も無く自殺を繰り返す男。 かつて人獲いに遭う経験を持つ。 ・尾国誠一 置き薬売り。 朱美の良人に商売の手解きを教えた人物……だが。 ・刑部昭二 「成仙道」の道士。 村上兵吉を救うと語るが……尾国に邪魔される事となる。 &blankimg(06-4hyousube.jpg,width=76,height=102) **●ひょうすべ 昭和二十八年の始め……。 友人の中禅寺宅で、古書肆「薫紫亭」の主人・宮村香奈男と出会った関口は中禅寺共々、宮村が懇意にしている元雑誌編集者・加藤麻美子の相談に乗る事になる。 邂逅の中で、関口は麻美子こそが巷で噂の謎の女流歌人・喜多島薫童では無いかと云う事に気付く。 麻美子が畏れる「不幸をもたらす魔物」=“ひょうすべ”こと「みちの教え修身会」の会長・磐田純陽。 彼女に託宣を下していた、鳥口の追っていた霊媒師・華仙姑処女……。 そして、その陰で暗躍する者の正体とは……? ・関口巽 作家。 「京極堂」での宮村との出会いから、加藤麻美子の身に起こった不幸の相談に乗る事になる。 ・[[中禅寺秋彦>中禅寺秋彦(京極堂)]] 古本屋。 通称は「京極堂」。 先輩である宮村の相談を受け“ひょうすべ”の考察を披露すると共に、麻美子の身に起きた不幸の原因を見抜く。 ・鳥口守彦 カストリ雑誌「實録犯罪」記者。 霊媒師・華仙姑処女を追っていた。 ・加藤麻美子 かつて“ひょうすべ”を目撃した後に父親を失い、今また“ひょうすべ”を見た事で生まれたばかりの娘を失った女性。 ・宮村香奈男 和書、古地図専門の古書肆「薫紫亭」の主人。 「先生」が仇名。 モデルは作家の北村薫と思われる。 &blankimg(06-5waira.jpg,width=76,height=102) **●わいら ……中禅寺敦子は取材帰り「韓流気道会」に追われていた女……華仙姑処女、こと佐伯布由と出会い、彼女に“救われる”……。 しかし、尚も彼女らを追う「気道会」の手の者に襲われた二人だったが、三軒茶屋は「条山房」の宮田を名乗る人物に助けられる。 ……華仙姑処女こと、布由の悪評を慮った敦子は「薔薇十字探偵社」の榎木津礼二郎に相談してみる事を思い付くが……。 ・中禅寺敦子 雑誌「稀譚月報」記者。 「京極堂」こと、中禅寺秋彦の妹。 ブラコン疑惑が発覚する。 ・華仙姑処女(かせんこおとめ) 本名・佐伯布由。 世間を賑わす謎の霊媒師……だったが、彼女自身はその境遇に悩まされていた。 この『塗仏の宴』のヒロイン。 ・岩井崇 「韓流気道会」師範代。 敦子と華仙姑を追うが……。 ・[[榎木津礼二郎]] 「薔薇十字探偵社」の代表。 華仙姑……布由を見て何事かを見抜く。 &blankimg(06-6shoukera.jpg,width=76,height=102) **●しょうけら 房総の事件から少し後……。 木場修太郎は“馴染み”の「猫目洞」主人・竹宮潤子から三木春子と云う女工の相談(ストーカー被害)を受ける。 ……当初は乗り気で無かった木場だったが、相談を持ちかけた友人の「京極堂」の講釈を聞いている内に“奇妙な事実”に気付くのだった。 ・[[木場修太郎]] 東京警視庁の刑事。 四角いが有能な無頼警官。 ・竹宮潤子 安酒場「猫目洞」主人。 修ちゃんも頭が上がらない。 ・三木春子 「条山房」の主催する「長寿延命講」で知り合った工藤信夫と云う男から「付き纏い」被害を受けていた、と語る若い女工。 ・岩川真司 木場の所轄時代の同僚。 木場曰く「馴れ馴れしく、付和雷同で権威主義的で卑屈」な厭なヤツ。 「藍童子」の導きで出世の道を歩むが……。 ・藍童子 本名・彩賀笙。 真実を見抜く「照魔の術」を使うと云う美少年。 その霊力で警察に協力し、幾つもの事件を解決していると云うが……? 三木春子を“連れていって”しまう。 &blankimg(06-7otoroshi.jpg,width=76,height=102) **●おとろし 家族を失った織作茜は、遠縁の羽田隆三に「蜘蛛の巣館」を売却した後、彼に請われて隆三が私財を投じて立ち上げた「徐副研究会」に協力する事にした。 ……その過程で、伊豆は韮山の「ある土地」に纏わる陰謀を聞かされた茜は、 隆三の秘書の津村、中禅寺の紹介で出会った妖怪研究家の多々良……そして、謎の郷土史家との邂逅の中で“ある考え”に思い至るが……。 ・織作茜 「お試しになられますか……」 『[[絡新婦の理>絡新婦の理(小説)]]』のヒロイン。 織作家に伝わる二つの神像の奉納場所を探していた。 多々良との邂逅で、その答えを知るが……? ・津村信吾 羽田隆三の秘書。 “ある秘密”を知る。 ・多々良勝五郎 中禅寺の友人で、大陸専門の妖怪研究家。 彼の替わりに茜の相談に乗る。 後の『[[今昔続百鬼 雲>今昔続百鬼 雲(小説)]]』の主人公。 ・羽田隆三 「羽田製鐵」顧問。 俗物で下品だが、それだけでは括れない老獪な人物。 「蜘蛛の巣館」ごと、茜を買うと語る。 ・堂島静軒 自称郷土史家の"不思議"な男。 羽織の下には、胸に籠目紋(六芒星)がついた白い単衣を着ている。 *【余談】 シリーズでは初めて明確な「敵」が登場する他、読者のイメージを反故にする様なモノローグを登場人物が語る等、本作は異質な作りが為されている。 ……初めて読んだ読者はかなりの不安を覚える事は必至であろう。 ※以下、一部ネタバレ。 #center(){&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){「まっ待って下さい!」}}} } &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){「わ、私は……織作茜さんを殺したのですか?」}}} #center(){&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){勿論、絶望的な返事が返って来た。}}} } 視れども見えず、聴けども聞こえぬ鬼神の盛を“識る”方のみ……追記・修正お願い致します。 #center(){{{ 「知り…たいです。」 ■支度の完了■ }}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
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