破械(遊戯王OCG)

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&font(#6495ED){登録日}:2021/05/30 (日曜日) 00:30:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 23 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&big(){&bold(){&color(purple){破壊}を支配し、&color(purple){侵食}リンク!}}} 破械とは、[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]に登場するカテゴリテーマの一つ。 初登場は[[剣闘獣>剣闘獣(遊戯王OCG)]]強化で有名な&bold(){CHAOS IMPACT}で、同パック唯一の新規カテゴリだった。 [[L召喚>リンク召喚(遊戯王OCG)]]を主体としており、打点こそ控えめだが後述の特徴的な展開方法を駆使してトリッキーに戦う。 *概要 属するモンスターは全て[[悪魔族>悪魔族(遊戯王OCG)]]で、EXデッキの「&bold(){破械神}」は[[闇属性>闇属性(遊戯王OCG)]]だがメインデッキの破械神及び下級の「&bold(){破械童子}」は[[水>水属性(遊戯王OCG)]]・[[炎>炎属性(遊戯王OCG)]]・闇と統一されていない。 その名の通り全員が「破壊」に関する効果を持ち、破械童子は以下の共通リクルート効果を持っている。 #blockquote(){このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):(固有効果) (2):フィールドのこのカードが戦闘または「(同名カード)」以外のカードの効果で破壊された場合に発動できる。 手札・デッキから「(同名カード)」以外の「破械」モンスター1体を特殊召喚する。} この手の効果としては珍しく墓地へ送られる必要がないので、破壊を伴ってさえいれば《[[マクロコスモス>マクロコスモス(遊戯王OCG)]]》や《[[M・HERO ダーク・ロウ]]》がいても問題なく、「場合」なのでタイミングを逃さないのもポイント。 固有効果はいずれも「自軍カードの破壊」がプロセスに含まれており、こちらから能動的に破壊して他の破械モンスターを呼ぶのが基本的な動きとなる。 ただし、同名カードによる破壊では発動できず、3種類の破械童子の内2種類には使用後に悪魔族モンスターしか特殊召喚できなくなる制約がつくので、デッキによっては使うタイミングを吟味する必要がある。 一方、破械神はリクルート効果を持たない代わりに、墓地から発動できる効果・破壊されることで墓地のカードに干渉できる効果・L召喚に関する効果、の内どれかを持っている。 しかし、特筆すべきは3つ目の効果。条件は微妙に異なるが、以下の二文が共通している。 #blockquote(){(1ターンに1度)相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その&color(#F54738){相手モンスターと自分フィールドのこのカードのみを素材として闇属性リンクモンスター1体をリンク召喚}する。} そう、&color(#F54738){相手モンスターをL素材という形で除去できる}のだ。言うなれば&bold(){[[超融合>超融合(遊戯王)]]ならぬ超リンク}。 同名ターン1制限かつ対象を取る効果なので[[読みにくい女神様>閉ザサレシ世界ノ冥神(遊戯王OCG)]]ほど問答無用ではないが、あちらよりコストが軽く召喚しやすい点で勝り、上手く使えば最大で3体ものモンスターを一気に除去できる。 これらの強力ながら癖のある除去効果を、悪魔族特有の豊富なサポートや他のテーマと組み合わせて補強、相手の布陣を引っ搔きまわしながら戦うのが破械である。 *モンスターカード 破壊童子はレベル3・攻守1500で統一、破械神はレベル6か8・攻守は0か1800~3000の間で、一部を除き300の倍数で規則正しく割り振られているのが特徴。 名前にある通り、どのモンスターも何らかの「&ruby(かせ){械}」と「勾玉」の意匠が見られ、破械童子はキョンシーよろしく顔に「&ruby(つみ){辜}」と書かれた札が貼りつけられている。 ニュアンスとしては、破壊されることでこれらの械から解き放たれて真の力を発揮する、といったところだろうか。 なんとも厨二心くすぐられるデザインである。 さらに、破械モンスターには「&bold(){かつて封印された強力な術師が、全てを破壊するために封印を解こうと暗躍している}」という、これまた厨二心くすぐるバックストーリー(Vジャンプ2019年8月号参照)が存在する。 **破械童子 -&color(darkred){破械童子アルハ} #blockquote(){効果モンスター 星3/炎属性/悪魔族/攻1500/守1500 (1):自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊し、このカードを手札から特殊召喚する。 この効果の発動後、ターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。} 童子その1。黒い装束を纏った赤髪[[ポニーテール]]の少年。 固有効果は、自軍のカードを1枚破壊した後手札から特殊召喚するというもので、破械童子の中では唯一場で発動する効果を持たない。 コンボ性の高い効果で、不発に終わった永続魔法・罠カードを処理したり、《[[ユベル>ユベル(遊戯王)]]》のように破壊をトリガーとするカードを能動的に発動できる。 この効果を使うとターン終了時まで悪魔族しか特殊召喚できなくなるので、悪魔族以外のモンスターを使うデッキの場合は注意。 -&color(darkblue){破械童子ラキア} #blockquote(){効果モンスター 星3/水属性/悪魔族/攻1500/守1500 (1):自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 この効果の発動後、ターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。 この効果は相手ターンでも発動できる。} 童子その2。白い装束を纏った青髪サイドテールの少女。数少ない水属性・悪魔族モンスターでもある。 固有効果は自軍カードのフリーチェーン破壊で、《破械童子ラキア》の効果も《破械童子アルハ》と同様の制約が発生する。 《破械童子アルハ》と違い一旦場に出す必要はあるが、サクリファイスエスケープなど《破械童子アルハ》以上に柔軟なコンボが可能。 バックストーリーによると、《破械童子ラキア》と《破械童子アルハ》の二童子は術師の写し身であり、封印されてなお溢れる術師の力の一端から生まれたらしい。しかし、二人とも顕現したばかりで精神が育っておらず、子供のように無邪気かつ残酷な性格とのこと。 &s(){ミニスカ×穴開きタイツ×太股の破械力に定評がある} -&color(darkmagenta){破械童子サラマ} #blockquote(){効果モンスター 星3/闇属性/悪魔族/攻1500/守1500 (1):「破械童子サラマ」以外の自分の墓地の「破械」カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを自分フィールドにセットする。 その後、自分フィールドのカード1枚を選んで破壊する。} 突如現れた3人目の童子。容姿も二童子と大きく異なり、紫色の浴衣を羽織った紫髪の子鬼のような姿をしており、お札も張られていない。 固有効果は、墓地の《破械童子サラマ》以外の破械カードをセットした後自軍のカードを1枚破壊するというもの。 カードの種類は指定しないので、Lモンスター以外は魔法だろうがモンスターだろうが何でもセットできる優れもの。モンスターをセットする場合、裏側表示のままではL素材にできないので、そのまま破壊するか表示形式を変更する手段を用意しておくと無駄にならない。 また、《破械童子サラマ》だけは固有効果にデメリットが発生しないため、《破械童子サラマ》の登場により破械は他種族との混合がしやすくなり、安定性が大きく向上した。 その分バックストーリー面では謎の多い存在。破械童子の英語名である「Unchained "Twins"」の通り、本来なら破械童子は《破械童子アルハ》と《破械童子ラキア》の二人を指すと思われるが、《破械童子サラマ》の英語名も「Unchained Twins - Sarama」である。 その一方で他の破械カードイラストにも彼だけは登場しておらず、術師関連の設定でも一切言及されていない。 《破械童子サラマ》の正体が解明される日は来るのか……? **破械神 -&color(skyblue){破械神の禍霊} #blockquote(){効果モンスター 星8/闇属性/悪魔族/攻 0/守3000 このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の「破械」カードの数×300アップする。 (2):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターと自分フィールドのこのカードのみを素材として 闇属性リンクモンスター1体をリンク召喚する。 (3):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 「破械神の禍霊」以外の自分の墓地の「破械」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。} 全身水色をした魔獣の霊魂で、後述する破械神Lモンスターそれぞれの特徴を足して割ったような姿をしている。 メインデッキカードでは唯一超リンク効果を持ち、対象に取れるモンスターなら何でも除去できるこのテーマのキーカード。 相手のLモンスターを素材に出来れば、そのリンクマーカーも利用できるので二度おいしい。 何気に守備力が悪魔族トップクラスに高く、驚くほど簡単にリクルートできるので壁役としても優秀。破壊されたらされたで、《破械神の禍霊》以外の破械モンスター(リンク含む)を1体蘇生できるため、状況に応じた墓地の破械モンスターでそのまま反撃に転じられる。 優先度は高いものの、このテーマの手札消費の激しさから出来るだけデッキから出したいカードのため、基本的にピン挿し推奨。 レベル8・闇属性・悪魔族という絶妙なステータスから、その気になれば悪魔族デッキへの出張に使えなくもないが、その際は素材縛りの緩い闇属性リンクモンスターをお忘れなく。 -&color(indigo){雙極の破械神} #blockquote(){効果モンスター 星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守1500 自分は「雙極の破械神」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。 (1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚する。 (2):このカードが特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。 フィールドのカード1枚を選んで破壊する。 (3):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。 このカードを墓地から特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。} 黄色い法衣と青紫色の長髪が特徴の男。明言されてはいないが、封印された術師本人であると思われる。 効果は特殊召喚成功時に場のカード1枚の破壊で、破械カードの中では唯一対象を取らない効果を持つ。 彼も当然破械モンスターなので、童子のリクルートで簡単に呼ぶことができるが、起点作りならどちらかと言えば《破械神の禍霊》の方がアドを取りやすいので、ある程度ゲームが進んでから使用されることが多い。 打点3000除去効果持ちの時点でも強力だが、なんと&bold(){自軍のカードが1枚でも破壊されると手札から飛んでくる}上に、&bold(){破壊されてもそのターンのエンドフェイズに蘇生できる}という場持ちの良さの持ち主。 ……が、そんな都合の良い効果が許されるはずもなく、このカードは1ターンに1度しか特殊召喚できず、自己再生した場合場から離れるとデッキに戻るので、微妙に小回りが利かないように調整されている。&s(){ちなみに《[[D-HERO デストロイフェニックスガイ>E・HERO フェニックスガイ(遊戯王OCG)]]》はこいつより後に生まれたカードである} また、彼の効果はいずれも他の破械カードを必要としないので他デッキへの出張パーツとしても優秀。こちらも《破械神の禍霊》と同じく豊富なサポートを受けられるので、特にレベル8軸悪魔族デッキとの相性が良好。 どちらかと言えばリクルートより手札から特殊召喚する方が使い勝手が良いかも。 ちなみに、意外にも起動効果以外の除去手段を持たないので、一度場に出るとほぼバニラと化す点には注意。 -&color(darkred){破械神シャバラ} #blockquote(){効果モンスター 星6/炎属性/悪魔族/攻2000/守1500 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、 自分フィールドの、悪魔族モンスター1体か裏側表示カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊し、このカードを特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、 自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。 (2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「破械」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。} 12期初の新弾にて実に3年ぶりの新規として登場した、赤い犬のような魔獣。おそらく《破械童子アルハ》が変身したものと思われる。 上級ながら手札で腐りにくく、場合によっては無限泡影などをかわしながら展開できる優秀な展開効果を持つ。 制約としてこの効果で出した後は表側表示でいる限り悪魔族モンスターしか特殊召喚できなくなるが、こちらは《破械童子アルハ》や《破械童子ラキア》と異なりターン中の制限ではないため注意。 そして特筆すべきは2つ目の効果。 《おろかな埋葬》やX素材、何なら手札コストでも墓地へ行けば発動できる上に、サーチではなく「セット」のためうららをすり抜けられるのは非常にありがたい。&s(){墓穴は知らん} -&color(darkred){破械神シュヤーマ} #blockquote(){効果モンスター 星6/水属性/悪魔族/攻2000/守1500 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊できる。 (2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの、 悪魔族モンスター1体か裏側表示カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊し、このカードを特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合にデッキの一番下に戻る。} 《破械神シャバラ》と同じく登場した青い犬のような魔獣。おそらく《破械童子ラキア》が変身したものと思われる。 《破械神シャバラ》と似た内容の展開効果を持つがこちらは墓地効果で、この効果で出すとフィールドを離れた場合デッキボトムに戻る制約は《雙極の破械神》と似ている。 手札では腐りがちなものの自己蘇生効果は優秀であり、できるだけ早くデッキまたは手札から墓地に落とせば1枚で使い回せるためこちらもピン挿し推奨。 1つ目の効果は早い話が「破械版《ダブル・サイクロン》」。《破械童子ラキア》と違いフリーチェーンではないものの相手のカードを破壊する効果自体は任意なので、とりあえず「自軍のカードを破壊するだけ」でも使用可能な点は覚えておきたい。 この2体の破械神の名前は、インド神話に登場する冥府の神ヤマに従う2匹の番犬「[[サーラメーヤ>No.14 強欲のサラメーヤ]]」のそれぞれの名前が由来となっている。 シャバラは「斑模様」、シュヤーマは「黒」を意味しており、実際《破械童子アルハ》は黒髪で《破械童子ラキア》はタイツが斑模様を思わせる。&s(){あれ?逆じゃね?} -&color(blue){破械神ラギア} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク2/闇属性/悪魔族/攻1800 【リンクマーカー:上/下】 「破械神」モンスターを含むモンスター2体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):相手メインフェイズに、相手フィールドの特殊召喚された 表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターと自分フィールドのこのカードのみを素材として 「破械神ラギア」以外の闇属性リンクモンスター1体をリンク召喚する。 (2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 「破械神ラギア」以外の自分の墓地の悪魔族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを手札に加える。} 破械リンクその1。《破械神の禍霊》と同化し変化した《破械童子ラキア》と思われる。青い毛のオオカミのような姿をしている。&s(){[[どこぞの兎の友達>エヴォルカイザー・ラギア(遊戯王OCG)]]とは無関係。} 相手メインフェイズ時、特殊召喚されたモンスター限定で超リンクが行える。さらに、破壊されると《破械神ラギア》以外の悪魔族を1体サルベージできる。 L素材には破械神モンスターを必要とするが、破械神2名を出張させれば他の悪魔族デッキでも採用可能。 &bold(){《破械神ラギア》以外の悪魔族なら何でも回収できる}2つ目の効果も何気に強力。 《破械神の禍霊》や《破械神アルバ》との違いとしては、誘発即時効果である代わりに特殊召喚モンスターでなければ効かないという点。 また、《破械神ラギア》に限らず超リンク効果は同名ターン1制限効果なので外した場合無防備になってしまうが、《破械神ラギア》は攻撃力1800と低いので場持ちが良くないのも痛い。 過信せず魔法・罠カードでのサポートを欠かさないようにしよう。 -&color(red){破械神アルバ} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク3/闇属性/悪魔族/攻2400 【リンクマーカー:上/左下/右下】 「破械神」モンスターを含むモンスター2体以上 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターと自分フィールドのこのカードのみを素材として 「破械神アルバ」以外の闇属性リンクモンスター1体をリンク召喚する。 (2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 「破械神アルバ」以外の自分の墓地の悪魔族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを手札に加える。} 破械リンクその2。《破械神の禍霊》と同化し変化した《破械童子アルハ》と思われる。赤い毛のヤマネコのような姿をしている。 《破械神の禍霊》とほぼ同等の超リンク効果を持ち、《破械神ラギア》同様破壊されると《破械神アルバ》以外の悪魔族を1体回収できる。 運用法自体は《破械神の禍霊》と変わらないが、相手モンスターが何であっても大型リンクに繋げられる点で勝る。 当然ながら不発になるとそのターンは無防備になるので注意。 また、リンク3で《破械神ラギア》同様素材に破械神を要求するので出張にはやや不向き。 -&color(indigo){破械雙王神ライゴウ} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク4/闇属性/悪魔族/攻3000 【リンクマーカー:上/左下/下/右下】 リンクモンスターを含むモンスター2体以上 このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):「破械雙王神ライゴウ」以外のカードの効果でフィールドのカードが破壊された場合、 フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 (2):このカード以外のモンスターが戦闘で破壊された時、 フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 (3):自分・相手のエンドフェイズにフィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。} 破械リンクその3。破械神ではなく破械"雙王"神。 バックストーリーによると、術師の式神が《破械童子ラキア》と《破械童子アルハ》の二童子を取り込み生まれた存在で、紫色の禍々しい獅子のような姿をしている。 とにかく破壊に特化した効果を持ち、&bold(){《破械雙王神ライゴウ》以外のモンスターが戦闘破壊されたら破壊}、&bold(){《破械雙王神ライゴウ》以外の効果でカードが破壊されても破壊}、&bold(){しまいには互いのエンドフェイズ時に破壊}、と汎用除去効果を3つも備えているが、《破械神アルバ》《破械神ラギア》と違い超リンクができない。 素材こそLモンスターを含んで2体以上と重めだが、いずれも破械カードやコストを必要としない扱いやすい効果なので、リンク主体なら悪魔族デッキでなくとも十分活躍できる。 ただし、《破械雙王神ライゴウ》のみ破壊された際の起動効果を持たず、効果耐性もないので除去されやすい。 大量除去を目的とするなら同じく闇属性大型リンクのトポロジックの方が優先されやすいが、あちらは強制効果な上に自軍のカードを巻き込むなど小回りが利かないので、ある程度破壊を制御できる点で差別化したい。 -&color(purple){破械神王ヤマ} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク2/闇属性/悪魔族/攻2000 【リンクマーカー:左下/右下】 悪魔族モンスター2体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。 自分のデッキ・墓地から「破械」モンスター1体を手札に加える。 (2):このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 このカードを除外して発動できる。 自分の手札・墓地から悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。 その後、自分フィールドのカード1枚を破壊できる。} 破械リンクその4。《破械童子サラマ》と《雙極の破械神》を足して割ったような獣人風な姿の魔術師。 唯一素材に破械神を要求せず、破械童子だけでなく汎用悪魔族モンスターでもリンク召喚できる異色の破械神。 1つ目は破械モンスターのサーチかサルベージというシンプルかつ強力な効果。《魔界発現世行きデスガイド》でレベル3悪魔族リクルート→《破械神王ヤマ》をL召喚して《破械神シャバラ》サーチ→《破械神シャバラ》で展開…と《魔界発現世行きデスガイド》1枚で安定した展開ができるようになり、L召喚だけでなく蘇生でも発動可能、と破械に足りない点をこれでもかと補う優秀な1枚。 2つ目の効果も破壊を行う必要こそあるものの悪魔族であればなんでも特殊召喚・蘇生でき、後半の自軍カード破壊効果は任意であるため、破械デッキ以外の悪魔族デッキパーツとしても活躍できる。 さらに蘇生対象には《破械神王ヤマ》自身も含まれているため、2枚目の《破械神王ヤマ》を墓地に送っておけば一枚目で二枚目を蘇生しサーチ、という動きも可能。 名前の由来は先述したインド神話の冥府の神「ヤマ」であり、かの有名な閻魔大王のモデルとなった神でもある。 *魔法・罠カード 近年のカテゴリとしては珍しく、罠カードがシンプルで扱いやすい。 また、最大の特徴として #blockquote(){このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1)(固有効果) (2)セットされたこのカードが効果で破壊された場合に発動できる。 デッキから「破械」モンスター1体を特殊召喚する。} 破械童子同様共通リクルート効果を持ち、《やぶ蛇》のようにアドを取れるブラフとしても活用できる。 もちろんこちらからの破壊にも対応しているが、モンスター同様同名ターン1制限効果なので、破壊する場合はどのカードを使ったのかを注意しながら使用しなければならない。 -雙王の械 #blockquote(){通常魔法 (1):デッキから「破械」カード1枚を手札に加える。 } お手軽サーチ魔法カード。《雙王の械》以外の破械カードであれば種類を問わずサーチできるので、共通効果はほとんどオマケのようなもの。 破械デッキでは出来るだけ3積みしておきたい1枚。 イラストでは、二童子が巨大な魔獣の封印を解こうとしている。 この魔獣こそ術師がかつて使役していた式神で、こいつが後に二童子を取り込み《破械雙王神ライゴウ》になるとされている。 -破械神の慟哭 #blockquote(){永続魔法 (1):自分が「破械」リンクモンスターのリンク召喚に成功した場合、 フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 } 1ターンに1度、破械リンクモンスターのリンク召喚成功時フィールドのカードを1枚破壊できる永続魔法カード。 罠ではなく魔法なので微妙にセットの意義が薄かったが、《破械童子サラマ》の登場により最初に破壊してリクルートしつつ《破械童子サラマ》で回収して発動、という使い方ができるようになった。 相手ターンにL召喚ができる《破械神ラギア》との相性が良く、この2枚を並べるだけで相手の展開を牽制できる。 イラストでは、雄叫びを上げる《破械雙王神ライゴウ》の姿が描かれている。慟哭とは本来大きな声を上げて泣き叫ぶという言葉だが、実は泣いているのだろうか? -破械雙極 #blockquote(){通常罠 (1):自分の手札・墓地から「破械」モンスター1体を選んで特殊召喚する。 } 1ターンに1度手札または墓地から破械モンスターを特殊召喚できる罠カード。 発動すれば特殊召喚か蘇生、除去されてもデッキから破械を呼べるので、伏せておくだけで何らかのリカバリーになる。 《破械童子ラキア》がいればバウンスや除外も怖くない。&s(){でもうららと神警は勘弁} 厳重な枷と「&ruby(つみ){辜}」の札を着けられた棺のようなものが描かれており、おそらくこの中に例の術師が封印されていると思われる。 -破械唱導 #blockquote(){通常罠 (1):自分フィールドの「破械」モンスター1体とフィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカード2枚を破壊する。 } 自軍の破械モンスターと場のカードを1枚ずつ破壊する罠カード。《破械雙王神ライゴウ》以外は破壊されても場か手札にモンスターを残せるので、実質ノーコスト除去カードとして使える。勘違いされやすいが、自軍の破械モンスターが裏側表示だと発動できないので注意。 ちなみに「唱導」とは仏法の思想を説いて導くこと、またはその役割の人物を指す仏教用語で、それを破壊衝動という言葉に掛けたネーミングである。 イラストでは、《破械童子アルハ》と《破械童子ラキア》が力を合わせて&s(){実にいい顔しながら}何かをぶっ壊している。 *相性の良いカード カードの種類が少ないので、真価を発揮するためには他所のカードとの連携が重要となる。 そもそも、破械は他のテーマと掛け合わせることを前提としたようなカスタマイズ性の高いテーマなのだ。 主な弱点としては、《雙極の破械神》以外は除去効果が全て対象を取るタイプなので、対象耐性のある相手には成す術がなくなってしまう。 次に、良くも悪くも相手の動きに依存する点である。要である超リンク効果は相手の場にモンスターがいるからこそ有効な戦法のため、基本的に待ちながら[[手札誘発>手札誘発(遊戯王OCG)]]で迎撃する戦法にせざるを得ない。かといって悠長に待ちすぎると何重ものメタを張られて動けなくなる上に、リンク主体テーマにしては展開が遅めなのも痛い。 この他、展開に上級モンスターを要することから手札事故が起きやすく、そこまで手札を肥やせるテーマでもないため安定したドローソースも必須。 破械デッキを組む場合は、以上の点を補えることを重視してカードを選ぼう。中でも相性の良いカードを以下に記す。 -[[壊獣>壊獣(遊戯王OCG)]] &bold(){マブダチその1}。相手モンスターを確実に除去しつつ場を支配する多種族テーマ。 壊獣は全員耐性を持たないため、耐性持ちを除去→こちらの壊獣で打点を補強→送り付けた壊獣で超リンクして殴る、が見事に嚙み合っている。 壊獣側も、起点となる《KYOUTOUウォーターフロント》のカウンターを貯めやすく、苦手な大量展開を代行してくれる持ちつ持たれつの関係。 中でも、《破械童子ラキア》《破械童子アルハ》の制約をすり抜けられる悪魔族の《多次元壊獣ラディアン》((起動効果持ち(壊獣カウンター2個で[[トークン]]生成)なのでカウンターを奪われにくい点でも相性が良い。))や、打点こそ低いものの驚異的[[制圧>制圧(遊戯王OCG)]]能力を有する《海亀壊獣ガメシエル》((壊獣カウンター2個であらゆるカード効果の発動を無効にして除外する誘発即時効果(ターン1制限無し)。))、《ブラック・ホール》代わりに気軽に発動できる《妨げられた壊獣の眠り》などは、破械のためにあると言っても過言ではないほどの好相性。 -[[呪眼>呪眼(遊戯王OCG)]] &bold(){マブダチその2}。LPと引き換えに様々な魔法カードで強化して戦う悪魔族テーマ。 種族サポートを共有できるのはもちろんのこと、デッキの方向性が共通しているので非常に組みやすい。&s(){厨二病が好きそうなテーマなのも共通} メインカードの《呪眼の死徒サリエル》&《セレンの呪眼》((セレンの呪眼装備中のサリエルはフリーチェーン破壊効果を得るが、使用した次ターンスタンバイフェイズ時に自軍のカードを1枚破壊しなければならない。))とのシナジーはシンプルかつ強力。LPのケアはどちらも苦手なので、不意のバーンダメージに注意。 -[[イビルツイン>イビルツイン(遊戯王OCG)]] &bold(){マブダチその3}。キスキルとリィラのコンビネーションを駆使してアドを稼ぐ悪魔・[[サイバース族>サイバース族(遊戯王OCG)]]テーマ。 破械側は大量展開と先攻制圧力、イビルツイン側は低めな打点と除去力を補強、どちらもビートダウン寄りで互いのデメリットが苦にならない、といった具合にリンク主体テーマに相応しい活躍が期待できる。 起点用のライブツインは悪魔族ではないので、二童子の効果を使うときはタイミングを見計らう必要があるが、《破械童子サラマ》の登場&s(){と公式からの贔屓}によりコンボ性能に磨きがかかったのも追い風。 &s(){破械よりもイビルツインの方が《破械雙王神ライゴウ》を出しやすいのは内緒。} -補給部隊 1ターンに1度、自軍のモンスターが破壊された場合1枚ドロー(強制効果)する永続魔法。 このテーマには打ってつけのドローソースで、2枚並べればほぼ毎ターン強欲な壺を発動できるようなものだが、その分除去されやすいので過信は禁物。 -[[ブラック・ホール>ブラック・ホール(遊戯王OCG)]]、[[激流葬>激流葬(遊戯王OCG)]] ご存知フィールド全体除去カード。 破壊時の効果を駆使するテーマなので、自軍を巻き込むデメリットもそこまで気にならず、むしろリクルート代わりに気軽に使える。 -[[魔界発現世行きデスガイド>魔界発現世行きデスガイド(遊戯王OCG)]] ご存知レベル3悪魔族モンスターのリクルーター。 破械童子は全員レベル3なので、そのままエクシーズやリンクに繋げられる。 リクルートしたモンスターの効果は無効になるが、破壊してしまえば更なるリクルートが可能。 後に登場した《破械神王ヤマ》とは特に相性が良く、先述の通り《魔界発現世行きデスガイド》1枚で初動を担えるようになった。 -エア・サーキュレーター 召喚成功時手札を2枚交換できる、[[風属性>風属性(遊戯王OCG)]]・[[水族>水族(遊戯王OCG)]]モンスター。 運悪く手札に来てしまった《破械神の禍霊》をデッキに戻しつつ破械童子を引き込めるとおいしい。 攻撃力0なので召喚は少々心許ないが、その際はL素材にしてしまうか、破壊されると1枚ドローする効果もあるので自爆特攻してしまうのも一手。 -[[I:Pマスカレーナ>I:Pマスカレーナ(遊戯王OCG)]] 破械と同じパックでデビューした、相手ターンにL召喚ができ、素材となった場合は効果破壊耐性を付与する闇属性Lモンスター。 主力の《破械雙王神ライゴウ》に耐性を与えたり、《破械神ラギア》で超リンクして《破械神アルバ》召喚→除去カードにチェーンして《破械神アルバ》と《I:Pマスカレーナ》でL召喚→《[[双穹の騎士アストラム>双穹の騎士アストラム(遊戯王OCG)]]》などの大型リンクで居座り、というコンボが見込める。 -デーモン・イーター [[某霊使い>地霊使いアウス(遊戯王OCG)]]の使い魔としても知られる《デーモン・ビーバー》の進化形。 相手エンドフェイズ時墓地にいる場合、自軍のモンスターを破壊して自己蘇生できる効果を持ち、アドを取りつつリンク素材になれる便利なビーバー。《雙極の破械神》の手札コストにもピッタリ。 -[[アクセスコード・トーカー>アクセスコード・トーカー(遊戯王OCG)]] 《破械童子サラマ》と同じタイミングでデビューした最後の[[コード・トーカー>コード・トーカー(遊戯王OCG)]]。 闇属性リンクなので、《破械神アルバ》から打点5300のフィニッシャーとして簡単に呼ぶことができ、滅多にできないが《破械神の禍霊》から直接呼ぶことも可能。 固有効果のコストと条件がやや重い代わりに、対象無しターン1制限無しチェーン不可と強力で、《破械雙王神ライゴウ》で対応しきれないカードを処理できる。 先述のイビルツインとも相性が良く、破壊効果をより多用できるようにもなる。 追記・修正は封印を自ら解いた方にお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 破械唱導でライゴウ以外は破壊されてもアドとあるけど、破械下級モンスターは破壊されてもアドにならないと思う。(細かくてゴメンナサイ) -- 名無しさん (2021-05-30 07:36:43) - 元ネタ記述大好きな遊戯王wikiが元ネタ見つけられなくで敗北したテーマ -- 名無しさん (2021-05-30 09:00:30) - あら、イビルツインとも相性いいのに書いてないのか -- 名無しさん (2021-05-30 09:13:04) - ↑マブダチその3忘れてました……至急記載します。 -- 名無しさん (2021-05-30 09:56:25) - 相手にすると継戦能力高すぎでホント勘弁してくださいってなる…特に長期戦になると本当にキツい -- 名無しさん (2021-05-30 11:52:17) - ユベルとも相性そこそこいいよ -- 名無しさん (2021-05-30 14:42:42) - モンスター効果で破壊されたらコントロール奪えるグレイドルイーグルも相性よさげ -- 名無しさん (2022-10-10 18:04:54) - ラビュリンスとの相性もぼちぼち良かったり。マヤの効果で姫様蘇生できるし唱導で姫様効果のトリガーになるし同じ悪魔族だし。 -- 名無しさん (2024-05-15 00:41:45) - ↑3 今正にMDで新規入りユベルと組んで大暴れしている件 -- 名無しさん (2024-08-25 23:19:06) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/05/30 (日曜日) 00:30:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 23 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&big(){&bold(){&color(purple){破壊}を支配し、&color(purple){侵食}リンク!}}} 破械とは、[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]に登場するカテゴリテーマの一つ。 初登場は[[剣闘獣>剣闘獣(遊戯王OCG)]]強化で有名な&bold(){CHAOS IMPACT}で、同パック唯一の新規カテゴリだった。 [[L召喚>リンク召喚(遊戯王OCG)]]を主体としており、打点こそ控えめだが後述の特徴的な展開方法を駆使してトリッキーに戦う。 *概要 属するモンスターは全て[[悪魔族>悪魔族(遊戯王OCG)]]で、EXデッキの「&bold(){破械神}」は[[闇属性>闇属性(遊戯王OCG)]]だがメインデッキの破械神及び下級の「&bold(){破械童子}」は[[水>水属性(遊戯王OCG)]]・[[炎>炎属性(遊戯王OCG)]]・闇と統一されていない。 その名の通り全員が「破壊」に関する効果を持ち、破械童子は以下の共通リクルート効果を持っている。 #blockquote(){このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):(固有効果) (2):フィールドのこのカードが戦闘または「(同名カード)」以外のカードの効果で破壊された場合に発動できる。 手札・デッキから「(同名カード)」以外の「破械」モンスター1体を特殊召喚する。} この手の効果としては珍しく墓地へ送られる必要がないので、破壊を伴ってさえいれば《[[マクロコスモス>マクロコスモス(遊戯王OCG)]]》や《[[M・HERO ダーク・ロウ]]》がいても問題なく、「場合」なのでタイミングを逃さないのもポイント。 固有効果はいずれも「自軍カードの破壊」がプロセスに含まれており、こちらから能動的に破壊して他の破械モンスターを呼ぶのが基本的な動きとなる。 ただし、同名カードによる破壊では発動できず、3種類の破械童子の内2種類には使用後に悪魔族モンスターしか特殊召喚できなくなる制約がつくので、デッキによっては使うタイミングを吟味する必要がある。 一方、破械神はリクルート効果を持たない代わりに、墓地から発動できる効果・破壊されることで墓地のカードに干渉できる効果・L召喚に関する効果、の内どれかを持っている。 しかし、特筆すべきは3つ目の効果。条件は微妙に異なるが、以下の二文が共通している。 #blockquote(){(1ターンに1度)相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その&color(#F54738){相手モンスターと自分フィールドのこのカードのみを素材として闇属性リンクモンスター1体をリンク召喚}する。} そう、&color(#F54738){相手モンスターをL素材という形で除去できる}のだ。言うなれば&bold(){[[超融合>超融合(遊戯王)]]ならぬ超リンク}。 同名ターン1制限かつ対象を取る効果なので[[読みにくい女神様>閉ザサレシ世界ノ冥神(遊戯王OCG)]]ほど問答無用ではないが、あちらよりコストが軽く召喚しやすい点で勝り、上手く使えば最大で3体ものモンスターを一気に除去できる。 これらの強力ながら癖のある除去効果を、悪魔族特有の豊富なサポートや他のテーマと組み合わせて補強、相手の布陣を引っ搔きまわしながら戦うのが破械である。 *モンスターカード 破壊童子はレベル3・攻守1500で統一、破械神はレベル6か8・攻守は0か1800~3000の間で、一部を除き300の倍数で規則正しく割り振られているのが特徴。 名前にある通り、どのモンスターも何らかの「&ruby(かせ){械}」と「勾玉」の意匠が見られ、破械童子はキョンシーよろしく顔に「&ruby(つみ){辜}」と書かれた札が貼りつけられている。 ニュアンスとしては、破壊されることでこれらの械から解き放たれて真の力を発揮する、といったところだろうか。 なんとも厨二心くすぐられるデザインである。 さらに、破械モンスターには「&bold(){かつて封印された強力な術師が、全てを破壊するために封印を解こうと暗躍している}」という、これまた厨二心くすぐるバックストーリー(Vジャンプ2019年8月号参照)が存在する。 **破械童子 -&color(darkred){破械童子アルハ} #blockquote(){効果モンスター 星3/炎属性/悪魔族/攻1500/守1500 (1):自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊し、このカードを手札から特殊召喚する。 この効果の発動後、ターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。} 童子その1。黒い装束を纏った赤髪[[ポニーテール]]の少年。 固有効果は、自軍のカードを1枚破壊した後手札から特殊召喚するというもので、破械童子の中では唯一場で発動する効果を持たない。 コンボ性の高い効果で、不発に終わった永続魔法・罠カードを処理したり、《[[ユベル>ユベル(遊戯王)]]》のように破壊をトリガーとするカードを能動的に発動できる。 この効果を使うとターン終了時まで悪魔族しか特殊召喚できなくなるので、悪魔族以外のモンスターを使うデッキの場合は注意。 -&color(darkblue){破械童子ラキア} #blockquote(){効果モンスター 星3/水属性/悪魔族/攻1500/守1500 (1):自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 この効果の発動後、ターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。 この効果は相手ターンでも発動できる。} 童子その2。白い装束を纏った青髪サイドテールの少女。数少ない水属性・悪魔族モンスターでもある。 固有効果は自軍カードのフリーチェーン破壊で、《破械童子ラキア》の効果も《破械童子アルハ》と同様の制約が発生する。 《破械童子アルハ》と違い一旦場に出す必要はあるが、サクリファイスエスケープなど《破械童子アルハ》以上に柔軟なコンボが可能。 バックストーリーによると、《破械童子ラキア》と《破械童子アルハ》の二童子は術師の写し身であり、封印されてなお溢れる術師の力の一端から生まれたらしい。しかし、二人とも顕現したばかりで精神が育っておらず、子供のように無邪気かつ残酷な性格とのこと。 &s(){ミニスカ×穴開きタイツ×太股の破械力に定評がある} -&color(darkmagenta){破械童子サラマ} #blockquote(){効果モンスター 星3/闇属性/悪魔族/攻1500/守1500 (1):「破械童子サラマ」以外の自分の墓地の「破械」カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを自分フィールドにセットする。 その後、自分フィールドのカード1枚を選んで破壊する。} 突如現れた3人目の童子。容姿も二童子と大きく異なり、紫色の浴衣を羽織った紫髪の子鬼のような姿をしており、お札も張られていない。 固有効果は、墓地の《破械童子サラマ》以外の破械カードをセットした後自軍のカードを1枚破壊するというもの。 カードの種類は指定しないので、Lモンスター以外は魔法だろうがモンスターだろうが何でもセットできる優れもの。モンスターをセットする場合、裏側表示のままではL素材にできないので、そのまま破壊するか表示形式を変更する手段を用意しておくと無駄にならない。 また、《破械童子サラマ》だけは固有効果にデメリットが発生しないため、《破械童子サラマ》の登場により破械は他種族との混合がしやすくなり、安定性が大きく向上した。 その分バックストーリー面では謎の多い存在。破械童子の英語名である「Unchained "Twins"」の通り、本来なら破械童子は《破械童子アルハ》と《破械童子ラキア》の二人を指すと思われるが、《破械童子サラマ》の英語名も「Unchained Twins - Sarama」である。 その一方で他の破械カードイラストにも彼だけは登場しておらず、術師関連の設定でも一切言及されていない。 《破械童子サラマ》の正体が解明される日は来るのか……? **破械神 -&color(skyblue){破械神の禍霊} #blockquote(){効果モンスター 星8/闇属性/悪魔族/攻 0/守3000 このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の「破械」カードの数×300アップする。 (2):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターと自分フィールドのこのカードのみを素材として 闇属性リンクモンスター1体をリンク召喚する。 (3):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 「破械神の禍霊」以外の自分の墓地の「破械」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。} 全身水色をした魔獣の霊魂で、後述する破械神Lモンスターそれぞれの特徴を足して割ったような姿をしている。 メインデッキカードでは唯一超リンク効果を持ち、対象に取れるモンスターなら何でも除去できるこのテーマのキーカード。 相手のLモンスターを素材に出来れば、そのリンクマーカーも利用できるので二度おいしい。 何気に守備力が悪魔族トップクラスに高く、驚くほど簡単にリクルートできるので壁役としても優秀。破壊されたらされたで、《破械神の禍霊》以外の破械モンスター(リンク含む)を1体蘇生できるため、状況に応じた墓地の破械モンスターでそのまま反撃に転じられる。 優先度は高いものの、このテーマの手札消費の激しさから出来るだけデッキから出したいカードのため、基本的にピン挿し推奨。 レベル8・闇属性・悪魔族という絶妙なステータスから、その気になれば悪魔族デッキへの出張に使えなくもないが、その際は素材縛りの緩い闇属性リンクモンスターをお忘れなく。 -&color(indigo){雙極の破械神} #blockquote(){効果モンスター 星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守1500 自分は「雙極の破械神」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。 (1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚する。 (2):このカードが特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。 フィールドのカード1枚を選んで破壊する。 (3):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。 このカードを墓地から特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。} 黄色い法衣と青紫色の長髪が特徴の男。明言されてはいないが、封印された術師本人であると思われる。 効果は特殊召喚成功時に場のカード1枚の破壊で、破械カードの中では唯一対象を取らない効果を持つ。 彼も当然破械モンスターなので、童子のリクルートで簡単に呼ぶことができるが、起点作りならどちらかと言えば《破械神の禍霊》の方がアドを取りやすいので、ある程度ゲームが進んでから使用されることが多い。 打点3000除去効果持ちの時点でも強力だが、なんと&bold(){自軍のカードが1枚でも破壊されると手札から飛んでくる}上に、&bold(){破壊されてもそのターンのエンドフェイズに蘇生できる}という場持ちの良さの持ち主。 ……が、そんな都合の良い効果が許されるはずもなく、このカードは1ターンに1度しか特殊召喚できず、自己再生した場合場から離れるとデッキに戻るので、微妙に小回りが利かないように調整されている。&s(){ちなみに《[[D-HERO デストロイフェニックスガイ>E・HERO フェニックスガイ(遊戯王OCG)]]》はこいつより後に生まれたカードである} また、彼の効果はいずれも他の破械カードを必要としないので他デッキへの出張パーツとしても優秀。こちらも《破械神の禍霊》と同じく豊富なサポートを受けられるので、特にレベル8軸悪魔族デッキとの相性が良好。 どちらかと言えばリクルートより手札から特殊召喚する方が使い勝手が良いかも。 ちなみに、意外にも起動効果以外の除去手段を持たないので、一度場に出るとほぼバニラと化す点には注意。 -&color(darkred){破械神シャバラ} #blockquote(){効果モンスター 星6/炎属性/悪魔族/攻2000/守1500 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、 自分フィールドの、悪魔族モンスター1体か裏側表示カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊し、このカードを特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、 自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。 (2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「破械」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。} [[12期>第12期パック(遊戯王)]]初の新弾にて実に3年ぶりの新規として登場した、赤い犬のような魔獣。おそらく《破械童子アルハ》が変身したものと思われる。 上級ながら手札で腐りにくく、場合によっては無限泡影などをかわしながら展開できる優秀な展開効果を持つ。 制約としてこの効果で出した後は表側表示でいる限り悪魔族モンスターしか特殊召喚できなくなるが、こちらは《破械童子アルハ》や《破械童子ラキア》と異なりターン中の制限ではないため注意。 そして特筆すべきは2つ目の効果。 《おろかな埋葬》やX素材、何なら手札コストでも墓地へ行けば発動できる上に、サーチではなく「セット」のためうららをすり抜けられるのは非常にありがたい。&s(){墓穴は知らん} -&color(darkred){破械神シュヤーマ} #blockquote(){効果モンスター 星6/水属性/悪魔族/攻2000/守1500 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊できる。 (2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの、 悪魔族モンスター1体か裏側表示カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊し、このカードを特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合にデッキの一番下に戻る。} 《破械神シャバラ》と同じく登場した青い犬のような魔獣。おそらく《破械童子ラキア》が変身したものと思われる。 《破械神シャバラ》と似た内容の展開効果を持つがこちらは墓地効果で、この効果で出すとフィールドを離れた場合デッキボトムに戻る制約は《雙極の破械神》と似ている。 手札では腐りがちなものの自己蘇生効果は優秀であり、できるだけ早くデッキまたは手札から墓地に落とせば1枚で使い回せるためこちらもピン挿し推奨。 1つ目の効果は早い話が「破械版《ダブル・サイクロン》」。《破械童子ラキア》と違いフリーチェーンではないものの相手のカードを破壊する効果自体は任意なので、とりあえず「自軍のカードを破壊するだけ」でも使用可能な点は覚えておきたい。 この2体の破械神の名前は、インド神話に登場する冥府の神ヤマに従う2匹の番犬「[[サーラメーヤ>No.14 強欲のサラメーヤ]]」のそれぞれの名前が由来となっている。 シャバラは「斑模様」、シュヤーマは「黒」を意味しており、実際《破械童子アルハ》は黒髪で《破械童子ラキア》はタイツが斑模様を思わせる。&s(){あれ?逆じゃね?} -&color(blue){破械神ラギア} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク2/闇属性/悪魔族/攻1800 【リンクマーカー:上/下】 「破械神」モンスターを含むモンスター2体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):相手メインフェイズに、相手フィールドの特殊召喚された 表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターと自分フィールドのこのカードのみを素材として 「破械神ラギア」以外の闇属性リンクモンスター1体をリンク召喚する。 (2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 「破械神ラギア」以外の自分の墓地の悪魔族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを手札に加える。} 破械リンクその1。《破械神の禍霊》と同化し変化した《破械童子ラキア》と思われる。青い毛のオオカミのような姿をしている。&s(){[[どこぞの兎の友達>エヴォルカイザー・ラギア(遊戯王OCG)]]とは無関係。} 相手メインフェイズ時、特殊召喚されたモンスター限定で超リンクが行える。さらに、破壊されると《破械神ラギア》以外の悪魔族を1体サルベージできる。 L素材には破械神モンスターを必要とするが、破械神2名を出張させれば他の悪魔族デッキでも採用可能。 &bold(){《破械神ラギア》以外の悪魔族なら何でも回収できる}2つ目の効果も何気に強力。 《破械神の禍霊》や《破械神アルバ》との違いとしては、誘発即時効果である代わりに特殊召喚モンスターでなければ効かないという点。 また、《破械神ラギア》に限らず超リンク効果は同名ターン1制限効果なので外した場合無防備になってしまうが、《破械神ラギア》は攻撃力1800と低いので場持ちが良くないのも痛い。 過信せず魔法・罠カードでのサポートを欠かさないようにしよう。 -&color(red){破械神アルバ} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク3/闇属性/悪魔族/攻2400 【リンクマーカー:上/左下/右下】 「破械神」モンスターを含むモンスター2体以上 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターと自分フィールドのこのカードのみを素材として 「破械神アルバ」以外の闇属性リンクモンスター1体をリンク召喚する。 (2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 「破械神アルバ」以外の自分の墓地の悪魔族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを手札に加える。} 破械リンクその2。《破械神の禍霊》と同化し変化した《破械童子アルハ》と思われる。赤い毛のヤマネコのような姿をしている。 《破械神の禍霊》とほぼ同等の超リンク効果を持ち、《破械神ラギア》同様破壊されると《破械神アルバ》以外の悪魔族を1体回収できる。 運用法自体は《破械神の禍霊》と変わらないが、相手モンスターが何であっても大型リンクに繋げられる点で勝る。 当然ながら不発になるとそのターンは無防備になるので注意。 また、リンク3で《破械神ラギア》同様素材に破械神を要求するので出張にはやや不向き。 -&color(indigo){破械雙王神ライゴウ} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク4/闇属性/悪魔族/攻3000 【リンクマーカー:上/左下/下/右下】 リンクモンスターを含むモンスター2体以上 このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):「破械雙王神ライゴウ」以外のカードの効果でフィールドのカードが破壊された場合、 フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 (2):このカード以外のモンスターが戦闘で破壊された時、 フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 (3):自分・相手のエンドフェイズにフィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。} 破械リンクその3。破械神ではなく破械"雙王"神。 バックストーリーによると、術師の式神が《破械童子ラキア》と《破械童子アルハ》の二童子を取り込み生まれた存在で、紫色の禍々しい獅子のような姿をしている。 とにかく破壊に特化した効果を持ち、&bold(){《破械雙王神ライゴウ》以外のモンスターが戦闘破壊されたら破壊}、&bold(){《破械雙王神ライゴウ》以外の効果でカードが破壊されても破壊}、&bold(){しまいには互いのエンドフェイズ時に破壊}、と汎用除去効果を3つも備えているが、《破械神アルバ》《破械神ラギア》と違い超リンクができない。 素材こそLモンスターを含んで2体以上と重めだが、いずれも破械カードやコストを必要としない扱いやすい効果なので、リンク主体なら悪魔族デッキでなくとも十分活躍できる。 ただし、《破械雙王神ライゴウ》のみ破壊された際の起動効果を持たず、効果耐性もないので除去されやすい。 大量除去を目的とするなら同じく闇属性大型リンクのトポロジックの方が優先されやすいが、あちらは強制効果な上に自軍のカードを巻き込むなど小回りが利かないので、ある程度破壊を制御できる点で差別化したい。 -&color(purple){破械神王ヤマ} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク2/闇属性/悪魔族/攻2000 【リンクマーカー:左下/右下】 悪魔族モンスター2体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。 自分のデッキ・墓地から「破械」モンスター1体を手札に加える。 (2):このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 このカードを除外して発動できる。 自分の手札・墓地から悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。 その後、自分フィールドのカード1枚を破壊できる。} 破械リンクその4。《破械童子サラマ》と《雙極の破械神》を足して割ったような獣人風な姿の魔術師。 唯一素材に破械神を要求せず、破械童子だけでなく汎用悪魔族モンスターでもリンク召喚できる異色の破械神。 1つ目は破械モンスターのサーチかサルベージというシンプルかつ強力な効果。《魔界発現世行きデスガイド》でレベル3悪魔族リクルート→《破械神王ヤマ》をL召喚して《破械神シャバラ》サーチ→《破械神シャバラ》で展開…と《魔界発現世行きデスガイド》1枚で安定した展開ができるようになり、L召喚だけでなく蘇生でも発動可能、と破械に足りない点をこれでもかと補う優秀な1枚。 2つ目の効果も破壊を行う必要こそあるものの悪魔族であればなんでも特殊召喚・蘇生でき、後半の自軍カード破壊効果は任意であるため、破械デッキ以外の悪魔族デッキパーツとしても活躍できる。 さらに蘇生対象には《破械神王ヤマ》自身も含まれているため、2枚目の《破械神王ヤマ》を墓地に送っておけば一枚目で二枚目を蘇生しサーチ、という動きも可能。 名前の由来は先述したインド神話の冥府の神「ヤマ」であり、かの有名な閻魔大王のモデルとなった神でもある。 *魔法・罠カード 近年のカテゴリとしては珍しく、罠カードがシンプルで扱いやすい。 また、最大の特徴として #blockquote(){このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1)(固有効果) (2)セットされたこのカードが効果で破壊された場合に発動できる。 デッキから「破械」モンスター1体を特殊召喚する。} 破械童子同様共通リクルート効果を持ち、《やぶ蛇》のようにアドを取れるブラフとしても活用できる。 もちろんこちらからの破壊にも対応しているが、モンスター同様同名ターン1制限効果なので、破壊する場合はどのカードを使ったのかを注意しながら使用しなければならない。 -雙王の械 #blockquote(){通常魔法 (1):デッキから「破械」カード1枚を手札に加える。 } お手軽サーチ魔法カード。《雙王の械》以外の破械カードであれば種類を問わずサーチできるので、共通効果はほとんどオマケのようなもの。 破械デッキでは出来るだけ3積みしておきたい1枚。 イラストでは、二童子が巨大な魔獣の封印を解こうとしている。 この魔獣こそ術師がかつて使役していた式神で、こいつが後に二童子を取り込み《破械雙王神ライゴウ》になるとされている。 -破械神の慟哭 #blockquote(){永続魔法 (1):自分が「破械」リンクモンスターのリンク召喚に成功した場合、 フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 } 1ターンに1度、破械リンクモンスターのリンク召喚成功時フィールドのカードを1枚破壊できる永続魔法カード。 罠ではなく魔法なので微妙にセットの意義が薄かったが、《破械童子サラマ》の登場により最初に破壊してリクルートしつつ《破械童子サラマ》で回収して発動、という使い方ができるようになった。 相手ターンにL召喚ができる《破械神ラギア》との相性が良く、この2枚を並べるだけで相手の展開を牽制できる。 イラストでは、雄叫びを上げる《破械雙王神ライゴウ》の姿が描かれている。慟哭とは本来大きな声を上げて泣き叫ぶという言葉だが、実は泣いているのだろうか? -破械雙極 #blockquote(){通常罠 (1):自分の手札・墓地から「破械」モンスター1体を選んで特殊召喚する。 } 1ターンに1度手札または墓地から破械モンスターを特殊召喚できる罠カード。 発動すれば特殊召喚か蘇生、除去されてもデッキから破械を呼べるので、伏せておくだけで何らかのリカバリーになる。 《破械童子ラキア》がいればバウンスや除外も怖くない。&s(){でもうららと神警は勘弁} 厳重な枷と「&ruby(つみ){辜}」の札を着けられた棺のようなものが描かれており、おそらくこの中に例の術師が封印されていると思われる。 -破械唱導 #blockquote(){通常罠 (1):自分フィールドの「破械」モンスター1体とフィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカード2枚を破壊する。 } 自軍の破械モンスターと場のカードを1枚ずつ破壊する罠カード。《破械雙王神ライゴウ》以外は破壊されても場か手札にモンスターを残せるので、実質ノーコスト除去カードとして使える。勘違いされやすいが、自軍の破械モンスターが裏側表示だと発動できないので注意。 ちなみに「唱導」とは仏法の思想を説いて導くこと、またはその役割の人物を指す仏教用語で、それを破壊衝動という言葉に掛けたネーミングである。 イラストでは、《破械童子アルハ》と《破械童子ラキア》が力を合わせて&s(){実にいい顔しながら}何かをぶっ壊している。 *相性の良いカード カードの種類が少ないので、真価を発揮するためには他所のカードとの連携が重要となる。 そもそも、破械は他のテーマと掛け合わせることを前提としたようなカスタマイズ性の高いテーマなのだ。 主な弱点としては、《雙極の破械神》以外は除去効果が全て対象を取るタイプなので、対象耐性のある相手には成す術がなくなってしまう。 次に、良くも悪くも相手の動きに依存する点である。要である超リンク効果は相手の場にモンスターがいるからこそ有効な戦法のため、基本的に待ちながら[[手札誘発>手札誘発(遊戯王OCG)]]で迎撃する戦法にせざるを得ない。かといって悠長に待ちすぎると何重ものメタを張られて動けなくなる上に、リンク主体テーマにしては展開が遅めなのも痛い。 この他、展開に上級モンスターを要することから手札事故が起きやすく、そこまで手札を肥やせるテーマでもないため安定したドローソースも必須。 破械デッキを組む場合は、以上の点を補えることを重視してカードを選ぼう。中でも相性の良いカードを以下に記す。 -[[壊獣>壊獣(遊戯王OCG)]] &bold(){マブダチその1}。相手モンスターを確実に除去しつつ場を支配する多種族テーマ。 壊獣は全員耐性を持たないため、耐性持ちを除去→こちらの壊獣で打点を補強→送り付けた壊獣で超リンクして殴る、が見事に嚙み合っている。 壊獣側も、起点となる《KYOUTOUウォーターフロント》のカウンターを貯めやすく、苦手な大量展開を代行してくれる持ちつ持たれつの関係。 中でも、《破械童子ラキア》《破械童子アルハ》の制約をすり抜けられる悪魔族の《多次元壊獣ラディアン》((起動効果持ち(壊獣カウンター2個で[[トークン]]生成)なのでカウンターを奪われにくい点でも相性が良い。))や、打点こそ低いものの驚異的[[制圧>制圧(遊戯王OCG)]]能力を有する《海亀壊獣ガメシエル》((壊獣カウンター2個であらゆるカード効果の発動を無効にして除外する誘発即時効果(ターン1制限無し)。))、《ブラック・ホール》代わりに気軽に発動できる《妨げられた壊獣の眠り》などは、破械のためにあると言っても過言ではないほどの好相性。 -[[呪眼>呪眼(遊戯王OCG)]] &bold(){マブダチその2}。LPと引き換えに様々な魔法カードで強化して戦う悪魔族テーマ。 種族サポートを共有できるのはもちろんのこと、デッキの方向性が共通しているので非常に組みやすい。&s(){厨二病が好きそうなテーマなのも共通} メインカードの《呪眼の死徒サリエル》&《セレンの呪眼》((セレンの呪眼装備中のサリエルはフリーチェーン破壊効果を得るが、使用した次ターンスタンバイフェイズ時に自軍のカードを1枚破壊しなければならない。))とのシナジーはシンプルかつ強力。LPのケアはどちらも苦手なので、不意のバーンダメージに注意。 -[[イビルツイン>イビルツイン(遊戯王OCG)]] &bold(){マブダチその3}。キスキルとリィラのコンビネーションを駆使してアドを稼ぐ悪魔・[[サイバース族>サイバース族(遊戯王OCG)]]テーマ。 破械側は大量展開と先攻制圧力、イビルツイン側は低めな打点と除去力を補強、どちらもビートダウン寄りで互いのデメリットが苦にならない、といった具合にリンク主体テーマに相応しい活躍が期待できる。 起点用のライブツインは悪魔族ではないので、二童子の効果を使うときはタイミングを見計らう必要があるが、《破械童子サラマ》の登場&s(){と公式からの贔屓}によりコンボ性能に磨きがかかったのも追い風。 &s(){破械よりもイビルツインの方が《破械雙王神ライゴウ》を出しやすいのは内緒。} -補給部隊 1ターンに1度、自軍のモンスターが破壊された場合1枚ドロー(強制効果)する永続魔法。 このテーマには打ってつけのドローソースで、2枚並べればほぼ毎ターン強欲な壺を発動できるようなものだが、その分除去されやすいので過信は禁物。 -[[ブラック・ホール>ブラック・ホール(遊戯王OCG)]]、[[激流葬>激流葬(遊戯王OCG)]] ご存知フィールド全体除去カード。 破壊時の効果を駆使するテーマなので、自軍を巻き込むデメリットもそこまで気にならず、むしろリクルート代わりに気軽に使える。 -[[魔界発現世行きデスガイド>魔界発現世行きデスガイド(遊戯王OCG)]] ご存知レベル3悪魔族モンスターのリクルーター。 破械童子は全員レベル3なので、そのままエクシーズやリンクに繋げられる。 リクルートしたモンスターの効果は無効になるが、破壊してしまえば更なるリクルートが可能。 後に登場した《破械神王ヤマ》とは特に相性が良く、先述の通り《魔界発現世行きデスガイド》1枚で初動を担えるようになった。 -エア・サーキュレーター 召喚成功時手札を2枚交換できる、[[風属性>風属性(遊戯王OCG)]]・[[水族>水族(遊戯王OCG)]]モンスター。 運悪く手札に来てしまった《破械神の禍霊》をデッキに戻しつつ破械童子を引き込めるとおいしい。 攻撃力0なので召喚は少々心許ないが、その際はL素材にしてしまうか、破壊されると1枚ドローする効果もあるので自爆特攻してしまうのも一手。 -[[I:Pマスカレーナ>I:Pマスカレーナ(遊戯王OCG)]] 破械と同じパックでデビューした、相手ターンにL召喚ができ、素材となった場合は効果破壊耐性を付与する闇属性Lモンスター。 主力の《破械雙王神ライゴウ》に耐性を与えたり、《破械神ラギア》で超リンクして《破械神アルバ》召喚→除去カードにチェーンして《破械神アルバ》と《I:Pマスカレーナ》でL召喚→《[[双穹の騎士アストラム>双穹の騎士アストラム(遊戯王OCG)]]》などの大型リンクで居座り、というコンボが見込める。 -デーモン・イーター [[某霊使い>地霊使いアウス(遊戯王OCG)]]の使い魔としても知られる《デーモン・ビーバー》の進化形。 相手エンドフェイズ時墓地にいる場合、自軍のモンスターを破壊して自己蘇生できる効果を持ち、アドを取りつつリンク素材になれる便利なビーバー。《雙極の破械神》の手札コストにもピッタリ。 -[[アクセスコード・トーカー>アクセスコード・トーカー(遊戯王OCG)]] 《破械童子サラマ》と同じタイミングでデビューした最後の[[コード・トーカー>コード・トーカー(遊戯王OCG)]]。 闇属性リンクなので、《破械神アルバ》から打点5300のフィニッシャーとして簡単に呼ぶことができ、滅多にできないが《破械神の禍霊》から直接呼ぶことも可能。 固有効果のコストと条件がやや重い代わりに、対象無しターン1制限無しチェーン不可と強力で、《破械雙王神ライゴウ》で対応しきれないカードを処理できる。 先述のイビルツインとも相性が良く、破壊効果をより多用できるようにもなる。 追記・修正は封印を自ら解いた方にお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 破械唱導でライゴウ以外は破壊されてもアドとあるけど、破械下級モンスターは破壊されてもアドにならないと思う。(細かくてゴメンナサイ) -- 名無しさん (2021-05-30 07:36:43) - 元ネタ記述大好きな遊戯王wikiが元ネタ見つけられなくで敗北したテーマ -- 名無しさん (2021-05-30 09:00:30) - あら、イビルツインとも相性いいのに書いてないのか -- 名無しさん (2021-05-30 09:13:04) - ↑マブダチその3忘れてました……至急記載します。 -- 名無しさん (2021-05-30 09:56:25) - 相手にすると継戦能力高すぎでホント勘弁してくださいってなる…特に長期戦になると本当にキツい -- 名無しさん (2021-05-30 11:52:17) - ユベルとも相性そこそこいいよ -- 名無しさん (2021-05-30 14:42:42) - モンスター効果で破壊されたらコントロール奪えるグレイドルイーグルも相性よさげ -- 名無しさん (2022-10-10 18:04:54) - ラビュリンスとの相性もぼちぼち良かったり。マヤの効果で姫様蘇生できるし唱導で姫様効果のトリガーになるし同じ悪魔族だし。 -- 名無しさん (2024-05-15 00:41:45) - ↑3 今正にMDで新規入りユベルと組んで大暴れしている件 -- 名無しさん (2024-08-25 23:19:06) #comment(striction) #areaedit(end) }

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