六百間(花札)

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&font(#6495ED){登録日}:2021/08/19 Thu 23:08:08 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「六百間」とは花札の[[ゲーム]]の一種。 [[花合わせ>花合わせ(花札)]]と類似した[[ゲーム]]になっているが、目指す目標や役の内容、そして点数の処理等に明確な差異がある。 九州発祥とされており、韓国・中国などでも流行ったとされており、地域によっては[[こいこい>こいこい(花札)]]よりも人気の[[ゲーム]]とされている。 「花合わせ」と似た[[ゲーム]]と称したが、3人での[[ゲーム]]展開が一般的なあちらと違い、六百間は通常2人で行う。(一応3人でも可能。) この項目でも2人での展開を前提として話を進めていく。 *ルール &font(#ff0000){注意!} &font(#ff0000){この項目内ではWikipediaを主な引用先にしてルールを記載するが、「六百間」にはローカルルール等が多数存在する為、実際にゲームを行う際には相手とルールの事前確認を行った上でゲームを進めることを推奨する。} **親決め 競技前に「親(先攻)」「子(後攻)」を決定する。 決め方は互いに札を引いて、早い月の札を引いた方を親とする。 (3人でやる場合は席順も決める必要がある。) 以降は一回の内容での勝敗で親・子を決めていく。 **ゲームの流れ 場に札8枚、そして全員の手札が8枚になる様に、山札からカードを配って[[ゲーム]]を開始。 (ただし、同じ月の札が4枚全て場札に来てしまった場合は配り直しをすることも。) この状態を「手八の場八」と呼ぶのだが、3人以外の場合は「手七の場六(手札7枚・場札6枚)」を適用する。 なおこの場合、山札が8枚余るので、「手十の場八(手札10枚、場札8枚)」で山札を使い切る様に設定するのもあり。 ちなみにこの時互いに札を見ていなければ親と札を交換する(「親手を貰う」と言う。)事も可能とするルールもある。 [[ゲーム]]開始後、以下の2つの工程を親→子の順で行う。 ①:手札1枚を場に出す。 この時場に同じ月の札があれば、1枚選択して手札から出した1枚と共に自分の持ち札にする。ない時は出した手札を新たな場の札とする。 ②:山札から1枚引いて場に出す。 この時場に同じ月の札があれば1枚選択して引いた1枚と共に自分の手札とする。ない時は引いた札を新たな場の札とする。 ①・②共に札があった場合は必ず取り、次の行程へと進む。 またこの際に場札に同じ月が3枚あり、その月の4枚目の手札or場札が出た場合、4枚全てを獲得できる。 これを全員の手札が尽きるまで繰り返す。(花札は全48枚、そして場札8枚に手札8枚×2人なので残る山札は24枚。即ち8巡で[[ゲーム]]を終了する。) ここまでの流れは「花合わせ」や「こいこい」と類似しているので、覚えるのは簡単だろう。 また通常ならばローカルルールに回されることの多い「&font(#ff0000){鬼札}」を六百間では通常のルール内で使用する事が出来るのも大きな特徴。 具体的に説明すると、11月の光札である「柳に小野道風」を「鬼札」と呼び、通常の札とは異なる使い方をすることが出来る。手札から出たか、山札から出たか、はたまた場札になっているかで処理が変わり、 ・手札から出す場合……&bold(){カス札以外の点数札ならば何でも取れる。}もちろん通常の11月の札として出す場合は柳のカス札を取る事も可能。 ・場札として存在する場合……通常の11月札として扱い、11月の札としか合わせられない。 ・山札からめくられた場合……手札から出した場合同様、カス札以外の任意の札、または11月のカス札を取ることが可能だが、場札として出ている札がそのどれにも該当しない場合は場札として場に置く。 狙っている役がある場合に手札の鬼札を温存しておけば、いざという時に役成立のキーとなることがあるので、かなり重宝される。 **点数計算及び勝利条件 六百間では単純に「取った札の点数」と「成立させた役の点数」を累積していく。 (ちなみに[[ゲーム]]名に合わせて単位として「点」ではなく「間」を使う事も。) 「取った札の点数」だが、「六百間」での札の点数方式は ・光札(松に鶴、桜に幕、芒に月、柳に小野道風、桐に鳳凰)5枚 + 「梅に鶯」(2月のタネ札)の計6枚……50点 ・「梅に鶯」以外のタネ札8枚 + 短冊札10枚 + 黄色の桐のカス札1枚&footnote(桐のカス札は2枚が白で1枚が黄色になっている。)の計19枚……10点 ・残りの札(黄色の桐のカス札を除く全てのカス札)23枚……0点 と、他の花札での点数方式とはかなり違っているので、他の[[ゲーム]]のそれと混同しないように注意する必要がある。 「成立した役の点数」は予め決められた役を成立させた場合、その役に応じた点数を獲得することが出来る。(役については後述。) この時に最も多くの点数を獲得した人物が次の親となり、次の[[ゲーム]]に移る。 最終的な点数を競い合う「花合わせ」とは異なり、「六百間」では回ごとに累積した点数が最初に600点に達したプレイヤーを勝者とする。(ボーダーを引き上げて「700点で勝ち」とするルールもある。) ただし600点に達してもその時点では勝ちが確定するわけではなくその局の終了後に勝敗が決定する。 この間に600点に達したプレイヤーが複数出た場合は点数が最も高い人を勝者とするので、600点に達した時点で「勝った」と油断していたら、相手も600点に届いて点数が逆転してしまうなんてこともあるので注意。 (ただし600点に到達した人が出た時点で即終了とするルールもある) 1つ1つの役自体は点数がかなり高く設定されているので到達自体は容易で、この項目を見ている人が予想している以上に短期戦で終わる事が多い。 だがその一方で「フケ」と呼ばれるルールがあり、どちらかが1回の(11月・12月の札を除いた)札の点数を30点以内に抑えた場合に成立し、その[[ゲーム]]をノーゲームとして点数収支をすることなく仕切り直す。 点数収支の激しさ、鬼札による札の争奪の攪乱、後述する必勝役や劣勢時にフケで[[逃げる]]など、様々なルールによって高い遊戯性で[[ゲーム]]が出来るのが六百間の醍醐味である。 *役 六百間は[[ローカルルール]]やローカル役が数多く存在し、点数についてもここに書いてある内容と必ずしも一致するとは限らないので注意。 知名度の高いローカル役等がある場合は追記されたし。 括弧内の点数は対象の札に割り当てられた点数の合計。 **出来役 ・四光 点数:600点 (200点) 柳に小野道風以外の光札4枚(松に鶴・桜に幕・芒に月・桐に鳳凰)を集めることで成立する役。「イチコロ」と呼ばれることも。 意外な事に六百間では五光は採用されておらず、四光が最も上位の役になっている。 点数で察した人もいるかもしれないが、この点数はあくまで便宜的な物にすぎず、実際には&bold(){&font(#ff0000){出した時点で勝ちが確定する。}} これはフケを採用していたとしても覆らないため、&font(#ff0000){文字通りの最強の役である} ちなみに四光と下の七短では勝利条件に合う札以外の札、例えば四光ならば5枚目の光札(柳に小野道風)、七短なら8枚目以降の短冊札を取ってしまうと無効になるルールがあるので[[ゲーム]]前に確認をしっかりすること。 ・七短 点数:600点 (70点) 短冊札10枚の内、7枚以上集めることで成立。「バッサリ」と呼ばれることも。 四光同様通常ならば&bold(){&font(#ff0000){出した時点で勝ちが確定する}}役だが、フケが適用されている場合、こちらはフケが優先されて無効になってしまう。 また四光と七短をそれぞれ別のプレイヤーが成立させた場合、四光を成立させた方に軍配が上がるので注意。 ・猪鹿蝶 点数:300点 (30点) 萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶の3枚を集めることで成立する役。 六百間では役だけで目標の半分の点数を獲得できる大役になっている。 ・鉄砲 点数:300点 (110点) 桜に幕・芒に月・菊に盃の3枚で成立する役。 花見で一杯・月見で一杯と合わせれば合計500点になり、かつ札の点数で更に110点プラスされるので、600点の条件をクリアできる。 &bold(){即ちこの形を成立させれば勝利条件を満たせる。} ただし点数勝負で負ける可能性があるので油断は禁物。 ちなみに鉄砲・花見で一杯・月見で一杯は、「雨流れ」という11月札が取り札の中にあると無効になってしまうルールもあるので注意。 ・大三 点数:150点 (150点) 松に鶴・梅に鶯・桜に幕の3枚で成立する役。 いずれも50点札なので、点数は実質2倍。 下の小三とは点数が逆になる事もしばしばあるので事前に確認しておく必要がある。 ・松桐坊主 点数:150点 (150点) 柳に小野道風・桜に幕以外の光札3枚(松に鶴・芒に月・桐に鳳凰)を集めることで成立する役。 花合わせにおける「三光」のこと。 役と札の合計が300点になり、芒に月まで行けば四光で勝ちが狙えるという状態なので完成形と言うよりも通過点の役になる。 ・小三 点数:100点 (30点) 文字の書かれた赤い短冊札(松に赤短・梅に赤短・桜に赤短)の3枚を集めることで成立する役。 要は赤短の事で、大三と合わせられれば430点が確約される。 また、青短・草短にも言えることだがこれを成立させたうえで短冊札をもう1枚とれば相手の七短を阻止できるという点でも役に立つ。 ・青短 点数:100点 (30点) 紫の短冊札(牡丹に青短・菊に青短・紅葉に青短)の3枚を集めることで成立する役。 小三や草短と成立難易度は変わらないが、対応するタネ札から300(+30)点の猪鹿蝶が狙える可能性があるのが大きい。 ・草短 点数:100点 (30点) 藤・菖蒲・萩の短冊札を集めることで成立する役。 「(柳の短冊以外の)文字の書かれていない赤の短冊札」3枚を集めれば成立する。 絡む役が少ない為か、小三や青短よりも優先度は低め。 ・花見で一杯 点数:100点 (60点) 桜に幕・菊に盃の2枚を集めることで成立する役。 狙いやすい役であり、これでも強いのだが上述した通り芒に月を取れれば600点への到達が可能。 また桜に幕を使う役も多いので、そちらとの併用を狙うのもあり。 ・月見で一杯 点数:100点 (60点) 芒に月・菊に盃の2枚を集めることで成立する役。 役の特徴は花見で一杯と同じで、鉄砲成立の為の足掛かりになる。 ・シマ 点数:50点 (藤シマ・紅葉シマは20点、その他は全て60点) 特定の月の札4枚を全て取ると成立する。 松シマ(1月)、梅シマ(2月)、桜シマ(3月)、藤シマ(4月)、芒シマ(8月、「坊主シマ」とも。)、紅葉シマ(10月)、桐シマ(12月)の7つが該当する。(雨シマも含めると8つ。) 一見地味だが、場札3枚の状態から作れれば1枚が50点に化けると思うと意外とバカにできない。 また、他の役を作る途中で偶然出来ることもあるので、頭の片隅に入れておくと役に立つかもしれない。 ・雨シマ 点数:200点 (70点) 柳の札(11月札)を全て取ると成立する。 仕様自体は他のシマと同じだが、雨シマの場合、&bold(){&font(#ff0000){成立させられればなんと200点を獲得できる}}。 ただし上述した通り、柳に小野道風を鬼札として使ってしまうと、4枚の内1枚があぶれてこの役を成立させられなくなってしまう。 雨シマが狙えそうなときには柳に小野道風を無理に鬼札として使わないのも一つの戦略。 **手役 [[ゲーム]]開始時に以下が出来ている場合は、条件に合う札を晒して[[ゲーム]]をプレイすることで得点を先に獲得できる。 ・三本 点数:200点(成立時点では未確定。) 手札に同じ月の札が3枚ある場合にそれらを全て相手に公開することで成立。 3枚手札に揃うと、最低1枚は場に出す為に行程1つを浪費してしまう事が確定するのでそれに対するケアだと思われる。 ・カラス 点数:400点(成立時点では未確定。) 手札全てがカス札だった場合にそれら全てを相手に公開することで成立。 「総ガス」と言う名前で呼ばれることも。 この時点で勝利までの点数は多くても残り200点になるので、勝利に大きく近づける。 追記・修正は600点を目前にしてフケで泣かされながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/08/19 Thu 23:08:08 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「六百間」とは花札のゲームの一種。 [[花合わせ>花合わせ(花札)]]と類似したゲームになっているが、目指す目標や役の内容、そして点数の処理等に明確な差異がある。 九州発祥とされており、韓国・中国などでも流行ったとされており、地域によっては[[こいこい>こいこい(花札)]]よりも人気のゲームとされている。 「花合わせ」と似たゲームと称したが、3人でのゲーム展開が一般的なあちらと違い、六百間は通常2人で行う。(一応3人でも可能。) この項目でも2人での展開を前提として話を進めていく。 *ルール &font(#ff0000){注意!} &font(#ff0000){この項目内ではWikipediaを主な引用先にしてルールを記載するが、「六百間」にはローカルルール等が多数存在する為、実際にゲームを行う際には相手とルールの事前確認を行った上でゲームを進めることを推奨する。} **親決め 競技前に「親(先攻)」「子(後攻)」を決定する。 決め方は互いに札を引いて、早い月の札を引いた方を親とする。 (3人でやる場合は席順も決める必要がある。) 以降は一回の内容での勝敗で親・子を決めていく。 **ゲームの流れ 場に札8枚、そして全員の手札が8枚になる様に、山札からカードを配ってゲームを開始。 (ただし、同じ月の札が4枚全て場札に来てしまった場合は配り直しをすることも。) この状態を「手八の場八」と呼ぶのだが、3人以外の場合は「手七の場六(手札7枚・場札6枚)」を適用する。 なおこの場合、山札が8枚余るので、「手十の場八(手札10枚、場札8枚)」で山札を使い切る様に設定するのもあり。 ちなみにこの時互いに札を見ていなければ親と札を交換する(「親手を貰う」と言う。)事も可能とするルールもある。 ゲーム開始後、以下の2つの工程を親→子の順で行う。 ①:手札1枚を場に出す。 この時場に同じ月の札があれば、1枚選択して手札から出した1枚と共に自分の持ち札にする。ない時は出した手札を新たな場の札とする。 ②:山札から1枚引いて場に出す。 この時場に同じ月の札があれば1枚選択して引いた1枚と共に自分の手札とする。ない時は引いた札を新たな場の札とする。 ①・②共に札があった場合は必ず取り、次の行程へと進む。 またこの際に場札に同じ月が3枚あり、その月の4枚目の手札or場札が出た場合、4枚全てを獲得できる。 これを全員の手札が尽きるまで繰り返す。(花札は全48枚、そして場札8枚に手札8枚×2人なので残る山札は24枚。即ち8巡でゲームを終了する。) ここまでの流れは「花合わせ」や「こいこい」と類似しているので、覚えるのは簡単だろう。 また通常ならばローカルルールに回されることの多い「&font(#ff0000){鬼札}」を六百間では通常のルール内で使用する事が出来るのも大きな特徴。 具体的に説明すると、11月の光札である「柳に小野道風」を「鬼札」と呼び、通常の札とは異なる使い方をすることが出来る。手札から出たか、山札から出たか、はたまた場札になっているかで処理が変わり、 ・手札から出す場合……&bold(){カス札以外の点数札ならば何でも取れる。}もちろん通常の11月の札として出す場合は柳のカス札を取る事も可能。 ・場札として存在する場合……通常の11月札として扱い、11月の札としか合わせられない。 ・山札からめくられた場合……手札から出した場合同様、カス札以外の任意の札、または11月のカス札を取ることが可能だが、場札として出ている札がそのどれにも該当しない場合は場札として場に置く。 狙っている役がある場合に手札の鬼札を温存しておけば、いざという時に役成立のキーとなることがあるので、かなり重宝される。 **点数計算及び勝利条件 六百間では単純に「取った札の点数」と「成立させた役の点数」を累積していく。 (ちなみにゲーム名に合わせて単位として「点」ではなく「間」を使う事も。) 「取った札の点数」だが、「六百間」での札の点数方式は ・光札(松に鶴、桜に幕、芒に月、柳に小野道風、桐に鳳凰)5枚 + 「梅に鶯」(2月のタネ札)の計6枚……50点 ・「梅に鶯」以外のタネ札8枚 + 短冊札10枚 + 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意外な事に六百間では五光は採用されておらず、四光が最も上位の役になっている。 点数で察した人もいるかもしれないが、この点数はあくまで便宜的な物にすぎず、実際には&bold(){&font(#ff0000){出した時点で勝ちが確定する。}} これはフケを採用していたとしても覆らないため、&font(#ff0000){文字通りの最強の役である} ちなみに四光と下の七短では勝利条件に合う札以外の札、例えば四光ならば5枚目の光札(柳に小野道風)、七短なら8枚目以降の短冊札を取ってしまうと無効になるルールがあるのでゲーム前に確認をしっかりすること。 ・七短 点数:600点 (70点) 短冊札10枚の内、7枚以上集めることで成立。「バッサリ」と呼ばれることも。 四光同様通常ならば&bold(){&font(#ff0000){出した時点で勝ちが確定する}}役だが、フケが適用されている場合、こちらはフケが優先されて無効になってしまう。 また四光と七短をそれぞれ別のプレイヤーが成立させた場合、四光を成立させた方に軍配が上がるので注意。 ・猪鹿蝶 点数:300点 (30点) 萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶の3枚を集めることで成立する役。 六百間では役だけで目標の半分の点数を獲得できる大役になっている。 ・鉄砲 点数:300点 (110点) 桜に幕・芒に月・菊に盃の3枚で成立する役。 花見で一杯・月見で一杯と合わせれば合計500点になり、かつ札の点数で更に110点プラスされるので、600点の条件をクリアできる。 &bold(){即ちこの形を成立させれば勝利条件を満たせる。} ただし点数勝負で負ける可能性があるので油断は禁物。 ちなみに鉄砲・花見で一杯・月見で一杯は、「雨流れ」という11月札が取り札の中にあると無効になってしまうルールもあるので注意。 ・大三 点数:150点 (150点) 松に鶴・梅に鶯・桜に幕の3枚で成立する役。 いずれも50点札なので、点数は実質2倍。 下の小三とは点数が逆になる事もしばしばあるので事前に確認しておく必要がある。 ・松桐坊主 点数:150点 (150点) 柳に小野道風・桜に幕以外の光札3枚(松に鶴・芒に月・桐に鳳凰)を集めることで成立する役。 花合わせにおける「三光」のこと。 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ただし上述した通り、柳に小野道風を鬼札として使ってしまうと、4枚の内1枚があぶれてこの役を成立させられなくなってしまう。 雨シマが狙えそうなときには柳に小野道風を無理に鬼札として使わないのも一つの戦略。 **手役 ゲーム開始時に以下が出来ている場合は、条件に合う札を晒してゲームをプレイすることで得点を先に獲得できる。 ・三本 点数:200点(成立時点では未確定。) 手札に同じ月の札が3枚ある場合にそれらを全て相手に公開することで成立。 3枚手札に揃うと、最低1枚は場に出す為に行程1つを浪費してしまう事が確定するのでそれに対するケアだと思われる。 ・カラス 点数:400点(成立時点では未確定。) 手札全てがカス札だった場合にそれら全てを相手に公開することで成立。 「総ガス」と言う名前で呼ばれることも。 この時点で勝利までの点数は多くても残り200点になるので、勝利に大きく近づける。 追記・修正は600点を目前にしてフケで泣かされながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment(striction) #areaedit(end) }

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