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2000年第45回有馬記念 - (2025/06/02 (月) 18:39:29) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2021/12/25 Sat 23:04:27
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます
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#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(5){テイエムオペラオーはどうするんだ!?}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(5){テイエムはどうする!?}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(5){残り310mしかありません!!}}}
2000年第45回有馬記念とは、2000年12月25日に中山競馬場で行われたGⅠレースである。
時の最強馬、[[テイエムオペラオー>テイエムオペラオー(競走馬)]]が&bold(){『世紀末覇王』}の名を確たるものにした、有馬記念史上屈指の伝説のレースである。
*出走馬
|枠番|馬番|馬名|騎手|オッズ|人気|h
|MIDDLE:CENTER:1|CENTER:1|ツルマルツヨシ|藤田伸二|RIGHT:13.1|CENTER:4|
|~|CENTER:2|マチカネキンノホシ|岡部幸雄|RIGHT:24.1|CENTER:7|
|MIDDLE:CENTER:BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):2|CENTER:3|ホットシークレット|横山典弘|RIGHT:34.0|CENTER:8|
|~|CENTER:4|[[ナリタトップロード>ナリタトップロード(競走馬)]]|的場均|RIGHT:&font(red,b){7.6}|CENTER:BGCOLOR(#DBAA5C):3|
|MIDDLE:CENTER:BGCOLOR(#f80000):COLOR(#fff):3|CENTER:5|ジョービッグバン|山田和広|RIGHT:54.9|CENTER:11|
|~|CENTER:6|トーホウシデン|田中勝春|RIGHT:15.2|CENTER:5|
|MIDDLE:CENTER:BGCOLOR(#0000cd):COLOR(#fff):4|CENTER:7|[[テイエムオペラオー>テイエムオペラオー(競走馬)]]|和田竜二|RIGHT:&font(red,b){1.7}|CENTER:BGCOLOR(GOLD):1|
|~|CENTER:8|[[ユーセイトップラン>ユーセイトップラン(競走馬)]]|中館英二|RIGHT:144.7|CENTER:16|
|MIDDLE:CENTER:BGCOLOR(#ff0):5|CENTER:9|ゴーイングスズカ|芹沢純一|RIGHT:101.0|CENTER:14|
|~|CENTER:10|[[キングヘイロー>キングヘイロー(競走馬)]]|[[柴田善臣>柴田善臣(騎手)]]|RIGHT:39.9|CENTER:9|
|MIDDLE:CENTER:BGCOLOR(#008000):COLOR(#fff):6|CENTER:11|[[ステイゴールド]]|後藤浩輝|RIGHT:46.5|CENTER:10|
|~|CENTER:12|ダイワテキサス|蛯名正義|RIGHT:81.0|CENTER:13|
|MIDDLE:CENTER:BGCOLOR(#ff9900):7|CENTER:13|[[メイショウドトウ>メイショウドトウ(競走馬)]]|安田康彦|RIGHT:&font(red,b){6.8}|CENTER:BGCOLOR(SILVER):2|
|~|CENTER:14|アドマイヤボス|[[武豊]]|RIGHT:19.3|CENTER:6|
|MIDDLE:CENTER:BGCOLOR(#ff1493):COLOR(#fff):8|CENTER:15|アメリカンボス|江田照男|RIGHT:131.4|CENTER:15|
|~|CENTER:16|メイショウオウドウ|河内洋|RIGHT:57.2|CENTER:12|
*世紀末の絶対王政
2000年、この年の古馬戦線の主役はテイエムオペラオーとメイショウドトウだった。
テイエムオペラオーはこの年は京都記念→阪神大賞典→天皇賞(春)→宝塚記念→京都大賞典→天皇賞(秋)→ジャパンカップと連戦連勝。歴戦の古豪も、新進気鋭の若駒も、海外からの刺客も、不気味なジンクスもすべてねじ伏せ勝ち星を重ねていた。そして宝塚、秋天、JCにおいてオペラオーの2着に入っていたのはメイショウドトウであった。
「黙ってオペドトウを買え」──世紀末の日本競馬にそんな風潮が定着するのも無理はなかった。
そして迎えたこの年最後のレース、有馬記念。このレースでもオペラオーとドトウが抜けているのは誰の目にも明らかであった。テイエムオペラオーはここを勝てば史上初の秋古馬三冠、更には&bold(){重賞8連勝・年間無敗・&ruby(グランドスラム){古馬王道GⅠ完全制覇}}という前代未聞の大記録がかかっている。当然1番人気、付いたオッズは&b(){1.7倍}と断然の支持を受けた。
しかし、他の馬や騎手も当然そうやすやすと勝たせてはくれない。何としても勝ってやる──そう思っていたのはこれまで幾度となくオペラオーの2着で悔しい思いをしてきたドトウだけではなかった。
*覇王、絶体絶命
レーススタート、オペラオーは好スタートを切り、他馬もまずまず揃ったスタートとなった。
そしてオペラオーはそのままいつもの先行策を取ろうとしたが、スタート直後から馬群に揉まれる苦しい展開となり、思うような位置取りができない。しかも1周目の4コーナーで他馬と接触し、一気に後方まで下がってしまった。
そして問題はこの後。オペラオーは10頭以上もの馬にガッチリ包囲され、前にも後ろにもほとんど動けなくなってしまう。
普段は前の方でレースをする馬までもがオペラオーを囲んでおり、まるで徒党を組んでオペラオーを負かしに行っているかのようなレースぶりであった。スタンド前に差し掛かったころには事態に気づいた観客から&b(){「ふざけんなー!」}と怒号が飛び、中山競馬場は異様な雰囲気に包まれる。
#center(){&font(#ff69b4,b){さあ、和田がグイグイグイグイ押している!}}
#center(){&font(#ff69b4,b){和田がグイグイグイグイ押している!}}
オペラオーは後方に追いやられたままレースはスローで進む。向こう正面になってもオペラオーには道が空かない。前にも行けず外にも出せず、後方11番手のまま最後の直線に差し掛かる。
残り300mを切ってもオペラオーは依然として馬群の中。中山競馬場は怒号や悲鳴、絶望で包まれた。
#center(){&font(#ff69b4,b){テイエムは来ないのか!?}}
#center(){&font(#ff69b4,b){テイエムは来ないのか!?}}
もう駄目だ!誰もがそう思ったその時──
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(4){テイエム来た!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(5){テイエム来た!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(5){テイエム来た!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(6){テイエム来た!!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(6){テイエム来た!!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(7){テイエム来た!!!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(7){抜け出すか!?メイショウドトウと!!}}}
この絶体絶命の窮地でも覇王は諦めていなかった。
ダイワテキサスが内にヨレて前が空いた一瞬の隙をついて奇跡のような末脚で包囲網を脱出し、前を行くメイショウドトウに襲い掛かる。
そして──
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(7){テイエム、テイエム、テイエムかー!?僅かにテイエムかー!!}}}
最後はメイショウドトウをハナ差差し切り、劇的な勝利を収めたのだった。
&bold(){“ハナ差圧勝”}。人々は彼の勝ちっぷりをこう評した。
もはやこの馬は負けることなどないのか──、そんな衝撃とともに20世紀最後の有馬記念は幕を下ろした。
#center(){&font(#ff69b4,b){すごい苦しい競馬ですが……ウッ}}
#center(){&font(#ff69b4,b){わずかにジャパンカップではありませんが、わずかに抜け出した感じがいたしましたが…}}
*レース結果
|着順|馬名|タイム|着差|後3F|コーナー&br()通過順|h
|CENTER:BGCOLOR(GOLD):1|テイエムオペラオー|2:34.1|CENTER:-|BGCOLOR(SILVER):36.4|14-12-12-11|
|CENTER:BGCOLOR(SILVER):2|メイショウドトウ|2:34.1|CENTER:ハナ|BGCOLOR(#DBAA5C):36.5|11-8-8-7|
|CENTER:BGCOLOR(#DBAA5C):3|ダイワテキサス|2:34:2|3/4|36.9|6-5-4-2|
|CENTER:4|キングヘイロー|2:34.3|1/2|BGCOLOR(GOLD):36.0|15-15-16-13|
|CENTER:5|アドマイヤボス|2:34.3|CENTER:ハナ|36.6|12-12-12-11|
|CENTER:6|アメリカンボス|2:34.7|2.1/2|37.5|3-3-4-2|
|CENTER:7|ステイゴールド|2:34.8|CENTER:クビ|37.5|12-12-8-7|
|CENTER:8|メイショウオウドウ|2:35.0|1|37.5|8-8-8-7|
|CENTER:9|ナリタトップロード|2:35.1|3/4|38.0|6-5-3-2|
|CENTER:10|ホットシークレット|2:35.1|CENTER:クビ|38.2|3-3-2-1|
|CENTER:11|ユーセイトップラン|2:35.2|CENTER:クビ|37.0|15-15-15-14|
|CENTER:12|マチカネキンノホシ|2:36.0|5|38.7|3-5-4-6|
|CENTER:13|ジョービッグバン|2:36.3|1.3/4|39.4|1-1-1-2|
|CENTER:14|トーホウシデン|2:36.9|3.1/2|39.4|8-8-8-7|
|CENTER:15|ゴーイングスズカ|2:38.5|10|41.2|2-2-4-15|
|CENTER:中|ツルマルツヨシ|CENTER:-|CENTER:-|CENTER:-|8-8-12-16|
**払い戻し
|CENTER:BGCOLOR(hotpink):単勝|CENTER:BGCOLOR(#0000cd):COLOR(#fff):7|RIGHT:170円|RIGHT:1番人気|
|CENTER:BGCOLOR(red):複勝|CENTER:BGCOLOR(#0000cd):COLOR(#fff):7|RIGHT:120円|RIGHT:1番人気|
|~|CENTER:BGCOLOR(#ff9900):COLOR(#fff):13|RIGHT:170円|RIGHT:2番人気|
|~|CENTER:BGCOLOR(#008000):COLOR(#fff):12|RIGHT:770円|RIGHT:13番人気|
|CENTER:BGCOLOR(coral):枠連|CENTER:4-7|RIGHT:330円|RIGHT:1番人気|
|CENTER:BGCOLOR(orange):馬連|CENTER:7-13|RIGHT:380円|RIGHT:1番人気|
|CENTER:BGCOLOR(yellow):ワイド|CENTER:7-13|RIGHT:230円|RIGHT:1番人気|
|~|CENTER:7-12|RIGHT:1,730円|RIGHT:22番人気|
|~|CENTER:11-12|RIGHT:2,900円|RIGHT:33番人気|
例によってオペドトウのワンツーで決着したため、払い戻しはかなりしょっぱくなった。
馬券師たちは改めてこの2トップの力に感服したのであった。
*余談
・始まる前からハンデ?
実はこの日の朝、オペラオーは暴れた馬に驚いて顔面を強打しており、&bold(){顔が腫れて左目はほとんど見えない状態で出走していた}という。
そんな状態で相手が弱いならともかくGⅠの大舞台で強豪たちの徹底マークを振り切って勝てる馬など、未来永劫現れないのではなかろうか。
・関係者のコメント
このレースについて[[馬主]]の竹園氏は&bold(){「馬も騎手も涙が出るほどかわいそうだった」}と述べた。また、和田騎手は当時の連勝街道を歩んでいた1年を振り返って&bold(){「おかしくなるくらいのプレッシャーだった。あの年はオペラオーの事しか考えてなかった」}と当時の心境を明かしている。
・[[陰謀論]]
この包囲網について、競馬ファンの間で&bold(){「社台系ではないオペラオーのグランドスラムを警戒した社台グループが包囲網を仕組んだ」}という陰謀論が語られる事があり、ネット上では&bold(){「社台包囲網」}という表現が当たり前のように定着している。
実際には根拠になるような事柄もなく、それどころか今回社台系の馬は別に有力でも何でもない数頭((アドマイヤボス(馬主:ノーザンファーム=社台グループ)、ステイゴールド(馬主:社台レースホース)。また、ホットシークレット馬主の金子真人氏が馬主になるきっかけとしてノーザンファームの吉田勝己氏を紹介されたとwikipediaに書かれている程度、それとて90年代半ば=この時点で数年前。))しか出走しておらず、包囲網に参加した馬に至っては&bold(){ステイゴールドぐらいしかいなかった}ので、単なる邪推に過ぎないのだが。
そもそもそれまでのオペラオーの戦績を考えれば要注意な相手としてマークするのはむしろ当然の発想であり、そこにレース展開が予想以上にスローペースになって((逃げ馬のホットシークレットが控えた事が原因とされる。もちろん社台はまったく関係ない。))馬が密集する形になった事が重なった結果、たまたま包囲されてる様に見えたというのが有力な見解だろう。
実際の所は当事者達のみにしかわからないのだが、少なくとも外野が社台が仕組んだなどと囃し立てるのは明らかに見当違いだろう。そのため、この話はあくまで&bold(){根拠のない全くの陰謀論}、眉唾物として流しておいた方がいいだろう。
他にも&bold(){「岡部ライン」}などと揶揄されたりもするが、やはりこちらも根拠はないことに違いはない。
・その後のオペラオー
かくして&s(){ドトウをお供に}大偉業を達成したオペラオーは文句なしにこの年の年度代表馬に満票で選ばれた。
そして、翌年も現役続行するもさすがに激戦の疲れには逆らえず、天皇賞(春)を勝ったのを最後に未勝利に終わり((ただし、京都大賞典では2位入線し、1位入線のステイゴールドの失格によって繰り上がり1着。))、引退した。宝塚記念ではメイショウドトウの逆襲を許し、秋戦線では[[後>アグネスデジタル(競走馬)]][[輩>ジャングルポケット(競走馬)]][[達>マンハッタンカフェ(競走馬)]]に引導を渡され、ついに覇王の絶対王朝は崩壊と相成ったのである。有馬記念での&bold(){「テイエムは来ているが届きそうにない!」}という実況((99年時は「テイエムも来ているが、外の方から最強の二頭!([[スペシャルウィーク>スペシャルウィーク(競走馬)]]、[[グラスワンダー>グラスワンダー(競走馬)]])」であり00年は上述の通り「テイエム来た!」の連呼。))に、一つの時代の終わりを感じた人は多かっただろう。
しかし、そんな中でも同世代の馬以外には2回以上の先着を許さず、最後まで掲示板を外さずに戦い抜いたという点では、覇王の面目は保ったと言えるだろう。
・キングヘイロー
最強世代との呼び声高い98年クラシック世代の一角で、この年に高松宮記念で悲願のGⅠ制覇を達成したキングヘイローは今回が引退レースとなった。
短距離路線に舵を切って久しく、高松宮記念の後は再びパッとしない成績が続いており、概ね終わった馬と見なされていたであろうが、
&s(){馬群の中だとやる気をなくすので}オペラオーのマークには一切加わらず、外から&bold(){上がり最速}でほとんど差のない4着。彼の卓越した適性の広さと[[父>ダンシングブレーヴ(競走馬)]]譲りの強烈な末脚を最後までファンに見せつけたのであった。
引退後は種牡馬としても優秀な成績を収めた。
2019年3月19日、24歳没。
・ツルマルツヨシ
結果の項にて競走中止となっているツルマルツヨシは、[[シンボリルドルフ>シンボリルドルフ(競走馬)]]産駒最後の中央重賞馬。
[[スペシャルウィーク>スペシャルウィーク(競走馬)]]が7着に撃沈し、そんな彼をマークしていたせいでオペラオーも3着に終わってしまった前年の京都大賞典(GⅡ)を勝ち、前年の有馬記念で2強決着に一歩及ばなかったオペラオーに続いて4着だったのがこの馬である。
体質の弱さから2000年は有馬記念でようやく2戦目という状態であったが、それでもオペ・ドトウ・トップロードに続く4番人気となかなかの評価を受ける。
しかし最終直線にて競走中止、症状は繋靱帯断裂。命には関わらなかったが競走能力喪失で引退となった。
種牡馬にはなれず、2002年から京都競馬場で誘導馬となる。しかし脚の具合が悪くなり2007年で引退。
功労馬として余生を過ごしていたが2011年にオーナーが亡くなり、あわや廃用の危機であったが現役時代の担当厩務員が立ち上がり「ツルマルツヨシの会」を設立、ファンの支援により現在も存命中である。
・ダイワテキサス
後年に最終直線を前方から撮影した映像により全体の動きと正確な位置取りが明らかになった際包囲網を作り出していたのはダイワテキサスとナリタトップロードの位置取りにあった事が分かってきた。
しかしラストスパートの際外側で蓋となっていたダイワテキサスがナリタトップロードより前に出た事により隣の壁が消え内側に寄れ出してしまい、ナリタトップロードの前方にまでずれた事によりメイショウドトウが前に出れる道を作り出していた。
その道を見逃さず抜け出たメイショウドトウのあおりを受け更に右にそれてしまい、メイショウドトウも少し左にそれながら走った為丁度テイエムオペラオーの直線上に抜け出す道が出来上がっていた。
テイエムオペラオーを勝たせないために動いている間は相手の勝ちを消す事が出来ていたが、自身が勝つ為の行動を取った故にテイエムオペラオーが勝つ為の道が出来てしまうという何とも皮肉な結果を生み出してしまっていた。
&font(#ff69b4,b){すごい苦しい追記・修正ですが……ウッ}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ウッ/
#vote3(time=600,18)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- この項目がサインとなって明日の有馬記念は和田騎乗のディープボンドが勝ちます。おまえらエフフォーリアのオッズ上げといてくれよ~wwwww -- たてぬし (2021-12-25 23:07:55)
- CMでも言ってるようにまさに「お前はなぜ走れたのか」 -- 名無しさん (2021-12-26 09:55:55)
- ↑2 いやいや、前人未踏の記録つながりでクロノジェネシスのグランプリ4連覇やろー。ゴチになりますwww -- 名無しさん (2021-12-26 09:57:39)
- 社台包囲網とか散々言われてるけど実際どうなんだろう? -- 名無しさん (2021-12-26 10:48:15)
- ディープボンド一瞬いけると思ったんだがなあ -- たてぬし (2021-12-26 15:31:42)
- 地味ーに引退試合にして、4着入ってるキングヘイロー。お前結局適正距離どれなんだよ -- 名無しさん (2021-12-26 16:50:12)
- ↑しかも唯一包囲網参加せず、上がり3F最速っていう。踊る勇者の血は伊達じゃなかった。 -- 名無しさん (2021-12-26 17:11:21)
- 建主フラグ立てるから・・・ -- 名無しさん (2021-12-26 17:42:10)
- この記事今見たけどディープボンド2着で草生えるな(めっちゃ頑張った) しかも煽ってるエフフォーリアに負けてるのが尚更 -- 名無しさん (2021-12-26 17:55:13)
- 記事内でも言ってるが、意図的な包囲網するんだったら他にやりようはあるでしょ。単純に「一番強い奴をマークする*10」になっただけだと思う。 -- 名無しさん (2021-12-27 00:07:37)
- 「勝ち続けるとすべての馬が敵になる」が全部だと思うんだよなああの包囲 -- 名無しさん (2021-12-27 13:38:14)
- ウッ -- 名無しさん (2021-12-27 16:21:41)
- 騎手の和田竜二も完全に諦めてたけどオペラオーが自身の判断だけで抜け出して勝ったレースで、レース後のオペラオーの脚は傷だらけになってたそうな -- 名無しさん (2021-12-28 00:52:37)
- ×社台包囲網 ○岡部ライン -- 名無しさん (2021-12-29 17:48:18)
- この年の有馬記念は実質20秒しかありません -- 名無しさん (2022-02-07 22:53:03)
- キングヘイローはスローペースからの短い直線でヨーイドンって展開になったから足が保っただけだと思う 中山2500はマイラーくらいでも展開次第じゃ余裕でもつコースでもあるけど -- 名無しさん (2022-02-12 06:40:55)
- 和田がグイグイ押している!で全く反応しないのに諦めてから加速するの本当に草生える -- 名無しさん (2022-08-19 16:55:52)
- ここまで7戦全勝してるバケモン放置してみすみす勝たせたらそれこそ八百長もいいとこでしょ 普通にエロ絵描くより怒られる可能性が高いのであんまり陰謀論を唱えるべきではない -- 名無しさん (2022-11-24 00:20:45)
- このレース、しれっと江田照男とアメリカンボスも出走してたんだな 今じゃ江田さんをG1で見かける事がないから貴重だなぁ -- 名無しさん (2022-12-10 04:04:06)
- それはそれとして大馬主だったり、名調教師や名騎手の馬ならここまで包囲はされんだろうな -- 名無しさん (2023-01-07 23:44:21)
- 翌年の宝塚やら京都大賞典やらも含めて -- 名無しさん (2023-01-07 23:44:57)
- 抜け出すのがドトウとトップロードの間からって言うのがなんとも言えないドラマに感じる。 -- 名無しさん (2023-03-30 20:36:27)
- ここでも最後まで諦めず、自分を貫けたオペラオーだからこそのドラマだよね。カッコいい!…、同じことやられてその土俵で勝負して真っ向からすりつぶしたオジュウは恐怖でしかない… -- 名無しさん (2023-11-04 09:56:55)
- 囲まれた状態で早く仕掛けるのはセオリーから言えば全然間違いではないんだけど、馬がそれを無視して自分で突撃するタイミングを図ってたのは頭おかしいとしか言いようがない -- 名無しさん (2024-03-22 22:37:22)
- これのせいでテイエムオペラオーは和田竜二のリュックなどと言われるようになった -- 名無しさん (2024-05-10 08:55:51)
- ↑人間がサラブレッドを背負うのか... -- 名無しさん (2024-05-10 11:51:51)
- あの「ウッ」はどこから出てきたんだろう(素朴な疑問 -- 名無しさん (2024-05-29 13:07:56)
- じっと我慢して隙間空いた一瞬の隙をついて抜け出したリュージはすげえよ、並のヘボジョッキーなら囲まれて抜け出せなくて諦めて手綱緩めて馬にしがみつくことしかできない場面じゃん -- 名無しさん (2024-08-22 14:30:23)
- ↑ところが、そのリュージは「しがみつくことしかできなかった。オペラオーが自分から進路見つけて突っ込んでいった」という旨の証言をしているんだよなぁ・・・どちらにしろすごいコトではあるけれど。馬も鞍上を信じられないとそういうコトできないだろうし、確かな絆があったんだろうよ -- 名無しさん (2024-11-28 09:39:34)
- 結局あのウッって何だったんだよ! -- 名無しさん (2025-01-14 00:11:32)
#comment(striction)
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2000年第45回有馬記念とは、2000年12月25日に中山競馬場で行われたGⅠレースである。
時の最強馬、[[テイエムオペラオー>テイエムオペラオー(競走馬)]]が&bold(){『世紀末覇王』}の名を確たるものにした、有馬記念史上屈指の伝説のレースである。
*出走馬
|枠番|馬番|馬名|騎手|オッズ|人気|h
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|~|CENTER:2|マチカネキンノホシ|岡部幸雄|RIGHT:24.1|CENTER:7|
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|MIDDLE:CENTER:BGCOLOR(#ff1493):COLOR(#fff):8|CENTER:15|アメリカンボス|江田照男|RIGHT:131.4|CENTER:15|
|~|CENTER:16|メイショウオウドウ|河内洋|RIGHT:57.2|CENTER:12|
*世紀末の絶対王政
2000年、この年の古馬戦線の主役はテイエムオペラオーとメイショウドトウだった。
テイエムオペラオーはこの年は京都記念→阪神大賞典→天皇賞(春)→宝塚記念→京都大賞典→天皇賞(秋)→ジャパンカップと連戦連勝。歴戦の古豪も、新進気鋭の若駒も、海外からの刺客も、不気味なジンクスもすべてねじ伏せ勝ち星を重ねていた。そして宝塚、秋天、JCにおいてオペラオーの2着に入っていたのはメイショウドトウであった。
「黙ってオペドトウを買え」──世紀末の日本競馬にそんな風潮が定着するのも無理はなかった。
そして迎えたこの年最後のレース、有馬記念。このレースでもオペラオーとドトウが抜けているのは誰の目にも明らかであった。テイエムオペラオーはここを勝てば史上初の秋古馬三冠、更には&bold(){重賞8連勝・年間無敗・&ruby(グランドスラム){古馬王道GⅠ完全制覇}}という前代未聞の大記録がかかっている。当然1番人気、付いたオッズは&b(){1.7倍}と断然の支持を受けた。
しかし、他の馬や騎手も当然そうやすやすと勝たせてはくれない。何としても勝ってやる──そう思っていたのはこれまで幾度となくオペラオーの2着で悔しい思いをしてきたドトウだけではなかった。
*覇王、絶体絶命
レーススタート、オペラオーは好スタートを切り、他馬もまずまず揃ったスタートとなった。
そしてオペラオーはそのままいつもの先行策を取ろうとしたが、スタート直後から馬群に揉まれる苦しい展開となり、思うような位置取りができない。しかも1周目の4コーナーで他馬と接触し、一気に後方まで下がってしまった。
そして問題はこの後。オペラオーは10頭以上もの馬にガッチリ包囲され、前にも後ろにもほとんど動けなくなってしまう。
普段は前の方でレースをする馬までもがオペラオーを囲んでおり、まるで徒党を組んでオペラオーを負かしに行っているかのようなレースぶりであった。スタンド前に差し掛かったころには事態に気づいた観客から&b(){「ふざけんなー!」}と怒号が飛び、中山競馬場は異様な雰囲気に包まれる。
#center(){&font(#ff69b4,b){さあ、和田がグイグイグイグイ押している!}}
#center(){&font(#ff69b4,b){和田がグイグイグイグイ押している!}}
オペラオーは後方に追いやられたままレースはスローで進む。向こう正面になってもオペラオーには道が空かない。前にも行けず外にも出せず、後方11番手のまま最後の直線に差し掛かる。
残り300mを切ってもオペラオーは依然として馬群の中。中山競馬場は怒号や悲鳴、絶望で包まれた。
#center(){&font(#ff69b4,b){テイエムは来ないのか!?}}
#center(){&font(#ff69b4,b){テイエムは来ないのか!?}}
もう駄目だ!誰もがそう思ったその時──
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(4){テイエム来た!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(5){テイエム来た!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(5){テイエム来た!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(6){テイエム来た!!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(6){テイエム来た!!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(7){テイエム来た!!!}}}
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(7){抜け出すか!?メイショウドトウと!!}}}
この絶体絶命の窮地でも覇王は諦めていなかった。
ダイワテキサスが内にヨレて前が空いた一瞬の隙をついて奇跡のような末脚で包囲網を脱出し、前を行くメイショウドトウに襲い掛かる。
そして──
#center(){&font(#ff69b4,b){&sizex(7){テイエム、テイエム、テイエムかー!?僅かにテイエムかー!!}}}
最後はメイショウドトウをハナ差差し切り、劇的な勝利を収めたのだった。
&bold(){“ハナ差圧勝”}。人々は彼の勝ちっぷりをこう評した。
もはやこの馬は負けることなどないのか──、そんな衝撃とともに20世紀最後の有馬記念は幕を下ろした。
#center(){&font(#ff69b4,b){すごい苦しい競馬ですが……ウッ}}
#center(){&font(#ff69b4,b){わずかにジャパンカップではありませんが、わずかに抜け出した感じがいたしましたが…}}
*レース結果
|着順|馬名|タイム|着差|後3F|コーナー&br()通過順|h
|CENTER:BGCOLOR(GOLD):1|テイエムオペラオー|2:34.1|CENTER:-|BGCOLOR(SILVER):36.4|14-12-12-11|
|CENTER:BGCOLOR(SILVER):2|メイショウドトウ|2:34.1|CENTER:ハナ|BGCOLOR(#DBAA5C):36.5|11-8-8-7|
|CENTER:BGCOLOR(#DBAA5C):3|ダイワテキサス|2:34:2|3/4|36.9|6-5-4-2|
|CENTER:4|キングヘイロー|2:34.3|1/2|BGCOLOR(GOLD):36.0|15-15-16-13|
|CENTER:5|アドマイヤボス|2:34.3|CENTER:ハナ|36.6|12-12-12-11|
|CENTER:6|アメリカンボス|2:34.7|2.1/2|37.5|3-3-4-2|
|CENTER:7|ステイゴールド|2:34.8|CENTER:クビ|37.5|12-12-8-7|
|CENTER:8|メイショウオウドウ|2:35.0|1|37.5|8-8-8-7|
|CENTER:9|ナリタトップロード|2:35.1|3/4|38.0|6-5-3-2|
|CENTER:10|ホットシークレット|2:35.1|CENTER:クビ|38.2|3-3-2-1|
|CENTER:11|ユーセイトップラン|2:35.2|CENTER:クビ|37.0|15-15-15-14|
|CENTER:12|マチカネキンノホシ|2:36.0|5|38.7|3-5-4-6|
|CENTER:13|ジョービッグバン|2:36.3|1.3/4|39.4|1-1-1-2|
|CENTER:14|トーホウシデン|2:36.9|3.1/2|39.4|8-8-8-7|
|CENTER:15|ゴーイングスズカ|2:38.5|10|41.2|2-2-4-15|
|CENTER:中|ツルマルツヨシ|CENTER:-|CENTER:-|CENTER:-|8-8-12-16|
**払い戻し
|CENTER:BGCOLOR(hotpink):単勝|CENTER:BGCOLOR(#0000cd):COLOR(#fff):7|RIGHT:170円|RIGHT:1番人気|
|CENTER:BGCOLOR(red):複勝|CENTER:BGCOLOR(#0000cd):COLOR(#fff):7|RIGHT:120円|RIGHT:1番人気|
|~|CENTER:BGCOLOR(#ff9900):COLOR(#fff):13|RIGHT:170円|RIGHT:2番人気|
|~|CENTER:BGCOLOR(#008000):COLOR(#fff):12|RIGHT:770円|RIGHT:13番人気|
|CENTER:BGCOLOR(coral):枠連|CENTER:4-7|RIGHT:330円|RIGHT:1番人気|
|CENTER:BGCOLOR(orange):馬連|CENTER:7-13|RIGHT:380円|RIGHT:1番人気|
|CENTER:BGCOLOR(yellow):ワイド|CENTER:7-13|RIGHT:230円|RIGHT:1番人気|
|~|CENTER:7-12|RIGHT:1,730円|RIGHT:22番人気|
|~|CENTER:11-12|RIGHT:2,900円|RIGHT:33番人気|
例によってオペドトウのワンツーで決着したため、払い戻しはかなりしょっぱくなった。
馬券師たちは改めてこの2トップの力に感服したのであった。
*余談
・始まる前からハンデ?
実はこの日の朝、オペラオーは暴れた馬に驚いて顔面を強打しており、&bold(){顔が腫れて左目はほとんど見えない状態で出走していた}という。
そんな状態で相手が弱いならともかくGⅠの大舞台で強豪たちの徹底マークを振り切って勝てる馬など、未来永劫現れないのではなかろうか。
・関係者のコメント
このレースについて[[馬主]]の竹園氏は&bold(){「馬も騎手も涙が出るほどかわいそうだった」}と述べた。また、和田騎手は当時の連勝街道を歩んでいた1年を振り返って&bold(){「おかしくなるくらいのプレッシャーだった。あの年はオペラオーの事しか考えてなかった」}と当時の心境を明かしている。
・[[陰謀論]]
この包囲網について、競馬ファンの間で&bold(){「社台系ではないオペラオーのグランドスラムを警戒した社台グループが包囲網を仕組んだ」}という陰謀論が語られる事があり、ネット上では&bold(){「社台包囲網」}という表現が当たり前のように定着している。
実際には根拠になるような事柄もなく、それどころか今回社台系の馬は別に有力でも何でもない数頭((アドマイヤボス(馬主:ノーザンファーム=社台グループ)、ステイゴールド(馬主:社台レースホース)。また、ホットシークレット馬主の金子真人氏が馬主になるきっかけとしてノーザンファームの吉田勝己氏を紹介されたとwikipediaに書かれている程度、それとて90年代半ば=この時点で数年前。))しか出走しておらず、包囲網に参加した馬に至っては&bold(){ステイゴールドぐらいしかいなかった}ので、単なる邪推に過ぎないのだが。
そもそもそれまでのオペラオーの戦績を考えれば要注意な相手としてマークするのはむしろ当然の発想であり、そこにレース展開が予想以上にスローペースになって((逃げ馬のホットシークレットが控えた事が原因とされる。もちろん社台はまったく関係ない。))馬が密集する形になった事が重なった結果、たまたま包囲されてる様に見えたというのが有力な見解だろう。
実際の所は当事者達のみにしかわからないのだが、少なくとも外野が社台が仕組んだなどと囃し立てるのは明らかに見当違いだろう。そのため、この話はあくまで&bold(){根拠のない全くの陰謀論}、眉唾物として流しておいた方がいいだろう。
他にも&bold(){「岡部ライン」}などと揶揄されたりもするが、やはりこちらも根拠はないことに違いはない。
・その後のオペラオー
かくして&s(){ドトウをお供に}大偉業を達成したオペラオーは文句なしにこの年の年度代表馬に満票で選ばれた。
そして、翌年も現役続行するもさすがに激戦の疲れには逆らえず、天皇賞(春)を勝ったのを最後に未勝利に終わり((ただし、京都大賞典では2位入線し、1位入線のステイゴールドの失格によって繰り上がり1着。))、引退した。宝塚記念ではメイショウドトウの逆襲を許し、秋戦線では[[後>アグネスデジタル(競走馬)]][[輩>ジャングルポケット(競走馬)]][[達>マンハッタンカフェ(競走馬)]]に引導を渡され、ついに覇王の絶対王朝は崩壊と相成ったのである。有馬記念での&bold(){「テイエムは来ているが届きそうにない!」}という実況((99年時は「テイエムも来ているが、外の方から最強の二頭!([[スペシャルウィーク>スペシャルウィーク(競走馬)]]、[[グラスワンダー>グラスワンダー(競走馬)]])」であり00年は上述の通り「テイエム来た!」の連呼。))に、一つの時代の終わりを感じた人は多かっただろう。
しかし、そんな中でも同世代の馬以外には2回以上の先着を許さず、最後まで掲示板を外さずに戦い抜いたという点では、覇王の面目は保ったと言えるだろう。
・キングヘイロー
最強世代との呼び声高い98年クラシック世代の一角で、この年に高松宮記念で悲願のGⅠ制覇を達成したキングヘイローは今回が引退レースとなった。
短距離路線に舵を切って久しく、高松宮記念の後は再びパッとしない成績が続いており、概ね終わった馬と見なされていたであろうが、
&s(){馬群の中だとやる気をなくすので}オペラオーのマークには一切加わらず、外から&bold(){上がり最速}でほとんど差のない4着。彼の卓越した適性の広さと[[父>ダンシングブレーヴ(競走馬)]]譲りの強烈な末脚を最後までファンに見せつけたのであった。
引退後は種牡馬としても優秀な成績を収めた。
2019年3月19日、24歳没。
・ツルマルツヨシ
結果の項にて競走中止となっているツルマルツヨシは、[[シンボリルドルフ>シンボリルドルフ(競走馬)]]産駒最後の中央重賞馬。
[[スペシャルウィーク>スペシャルウィーク(競走馬)]]が7着に撃沈し、そんな彼をマークしていたせいでオペラオーも3着に終わってしまった前年の京都大賞典(GⅡ)を勝ち、前年の有馬記念で2強決着に一歩及ばなかったオペラオーに続いて4着だったのがこの馬である。
体質の弱さから2000年は有馬記念でようやく2戦目という状態であったが、それでもオペ・ドトウ・トップロードに続く4番人気となかなかの評価を受ける。
しかし最終直線にて競走中止、症状は繋靱帯断裂。命には関わらなかったが競走能力喪失で引退となった。
種牡馬にはなれず、2002年から京都競馬場で誘導馬となる。しかし脚の具合が悪くなり2007年で引退。
功労馬として余生を過ごしていたが2011年にオーナーが亡くなり、あわや廃用の危機であったが現役時代の担当厩務員が立ち上がり「ツルマルツヨシの会」を設立、ファンの支援により現在も存命中である。
・ダイワテキサス
後年に最終直線を前方から撮影した映像により全体の動きと正確な位置取りが明らかになった際包囲網を作り出していたのはダイワテキサスとナリタトップロードの位置取りにあった事が分かってきた。
しかしラストスパートの際外側で蓋となっていたダイワテキサスがナリタトップロードより前に出た事により隣の壁が消え内側に寄れ出してしまい、ナリタトップロードの前方にまでずれた事によりメイショウドトウが前に出れる道を作り出していた。
その道を見逃さず抜け出たメイショウドトウのあおりを受け更に右にそれてしまい、メイショウドトウも少し左にそれながら走った為丁度テイエムオペラオーの直線上に抜け出す道が出来上がっていた。
テイエムオペラオーを勝たせないために動いている間は相手の勝ちを消す事が出来ていたが、自身が勝つ為の行動を取った故にテイエムオペラオーが勝つ為の道が出来てしまうという何とも皮肉な結果を生み出してしまっていた。
&font(#ff69b4,b){すごい苦しい追記・修正ですが……ウッ}
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#right(){この項目が面白かったなら……\ウッ/
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- この項目がサインとなって明日の有馬記念は和田騎乗のディープボンドが勝ちます。おまえらエフフォーリアのオッズ上げといてくれよ~wwwww -- たてぬし (2021-12-25 23:07:55)
- CMでも言ってるようにまさに「お前はなぜ走れたのか」 -- 名無しさん (2021-12-26 09:55:55)
- ↑2 いやいや、前人未踏の記録つながりでクロノジェネシスのグランプリ4連覇やろー。ゴチになりますwww -- 名無しさん (2021-12-26 09:57:39)
- 社台包囲網とか散々言われてるけど実際どうなんだろう? -- 名無しさん (2021-12-26 10:48:15)
- ディープボンド一瞬いけると思ったんだがなあ -- たてぬし (2021-12-26 15:31:42)
- 地味ーに引退試合にして、4着入ってるキングヘイロー。お前結局適正距離どれなんだよ -- 名無しさん (2021-12-26 16:50:12)
- ↑しかも唯一包囲網参加せず、上がり3F最速っていう。踊る勇者の血は伊達じゃなかった。 -- 名無しさん (2021-12-26 17:11:21)
- 建主フラグ立てるから・・・ -- 名無しさん (2021-12-26 17:42:10)
- この記事今見たけどディープボンド2着で草生えるな(めっちゃ頑張った) しかも煽ってるエフフォーリアに負けてるのが尚更 -- 名無しさん (2021-12-26 17:55:13)
- 記事内でも言ってるが、意図的な包囲網するんだったら他にやりようはあるでしょ。単純に「一番強い奴をマークする*10」になっただけだと思う。 -- 名無しさん (2021-12-27 00:07:37)
- 「勝ち続けるとすべての馬が敵になる」が全部だと思うんだよなああの包囲 -- 名無しさん (2021-12-27 13:38:14)
- ウッ -- 名無しさん (2021-12-27 16:21:41)
- 騎手の和田竜二も完全に諦めてたけどオペラオーが自身の判断だけで抜け出して勝ったレースで、レース後のオペラオーの脚は傷だらけになってたそうな -- 名無しさん (2021-12-28 00:52:37)
- ×社台包囲網 ○岡部ライン -- 名無しさん (2021-12-29 17:48:18)
- この年の有馬記念は実質20秒しかありません -- 名無しさん (2022-02-07 22:53:03)
- キングヘイローはスローペースからの短い直線でヨーイドンって展開になったから足が保っただけだと思う 中山2500はマイラーくらいでも展開次第じゃ余裕でもつコースでもあるけど -- 名無しさん (2022-02-12 06:40:55)
- 和田がグイグイ押している!で全く反応しないのに諦めてから加速するの本当に草生える -- 名無しさん (2022-08-19 16:55:52)
- ここまで7戦全勝してるバケモン放置してみすみす勝たせたらそれこそ八百長もいいとこでしょ 普通にエロ絵描くより怒られる可能性が高いのであんまり陰謀論を唱えるべきではない -- 名無しさん (2022-11-24 00:20:45)
- このレース、しれっと江田照男とアメリカンボスも出走してたんだな 今じゃ江田さんをG1で見かける事がないから貴重だなぁ -- 名無しさん (2022-12-10 04:04:06)
- それはそれとして大馬主だったり、名調教師や名騎手の馬ならここまで包囲はされんだろうな -- 名無しさん (2023-01-07 23:44:21)
- 翌年の宝塚やら京都大賞典やらも含めて -- 名無しさん (2023-01-07 23:44:57)
- 抜け出すのがドトウとトップロードの間からって言うのがなんとも言えないドラマに感じる。 -- 名無しさん (2023-03-30 20:36:27)
- ここでも最後まで諦めず、自分を貫けたオペラオーだからこそのドラマだよね。カッコいい!…、同じことやられてその土俵で勝負して真っ向からすりつぶしたオジュウは恐怖でしかない… -- 名無しさん (2023-11-04 09:56:55)
- 囲まれた状態で早く仕掛けるのはセオリーから言えば全然間違いではないんだけど、馬がそれを無視して自分で突撃するタイミングを図ってたのは頭おかしいとしか言いようがない -- 名無しさん (2024-03-22 22:37:22)
- これのせいでテイエムオペラオーは和田竜二のリュックなどと言われるようになった -- 名無しさん (2024-05-10 08:55:51)
- ↑人間がサラブレッドを背負うのか... -- 名無しさん (2024-05-10 11:51:51)
- あの「ウッ」はどこから出てきたんだろう(素朴な疑問 -- 名無しさん (2024-05-29 13:07:56)
- じっと我慢して隙間空いた一瞬の隙をついて抜け出したリュージはすげえよ、並のヘボジョッキーなら囲まれて抜け出せなくて諦めて手綱緩めて馬にしがみつくことしかできない場面じゃん -- 名無しさん (2024-08-22 14:30:23)
- ↑ところが、そのリュージは「しがみつくことしかできなかった。オペラオーが自分から進路見つけて突っ込んでいった」という旨の証言をしているんだよなぁ・・・どちらにしろすごいコトではあるけれど。馬も鞍上を信じられないとそういうコトできないだろうし、確かな絆があったんだろうよ -- 名無しさん (2024-11-28 09:39:34)
- 結局あのウッって何だったんだよ! -- 名無しさん (2025-01-14 00:11:32)
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