「ダーク・シムルグ(遊戯王OCG)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
ダーク・シムルグ(遊戯王OCG) - (2025/07/21 (月) 00:37:59) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2009/12/30(水) 00:23:03
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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ブラック・ローズ・ドラゴン&font(#ff0000){「彼は死にましたよ。私が殺したのです。あの面倒な芳香剤と共にね……」}
#center(){
&font(#008000){「それは}&font(#800080){どうかな?」}
&font(#ff0000){「!!」}
強く!美しく!叫べ!!
&font(#008000){風ッ!}&font(#800080){闇ッ!}除外ッ!!
}
&bold(){ダーク・シムルグ}
#blockquote(){効果モンスター
星7/[[闇属性>闇属性(遊戯王OCG)]]/[[鳥獣族>鳥獣族(遊戯王OCG)]]/攻2700/守1000
(1):このカードが手札に存在する場合、自分の墓地から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「[[風>風属性(遊戯王OCG)]]」としても扱う。
(4):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はカードをセットできない。
(以下、旧テキスト)
このカードの属性は「風」としても扱う。
自分の墓地の闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを手札から特殊召喚する。
手札の闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを自分の墓地から特殊召喚する。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手はフィールド上にカードをセットする事ができない。}
[[Vジャンプ]](2008年3月号)付属カードで登場した闇属性・鳥獣族の最上級モンスター。
[[帝>帝モンスター(遊戯王OCG)]]や《[[大地の騎士ガイアナイト]]》を超える&font(#ff0000){2700}の攻撃力、手札あるいは墓地から自身を特殊召喚する&font(#ff0000){起動}効果、
自身を風属性として扱う効果と相手のセットを妨害する効果の2種類の永続効果を持つ。
&font(#008000){風属性}の《[[神鳥シムルグ>シムルグ(遊戯王OCG)]]》が&font(#800080){闇属性}の力を得た姿。通称「&font(#800080){ダムルグ}」。
「鳥の女王」とされる元ネタに恥じないふつくしさを持つ。黒くなっても神々しい。
また、召喚条件に要求される属性から、[[某仮面ライダー>仮面ライダーW]]関連のネタを言われる事も少なくはない。
***概要
一切の特殊召喚ができなかった《神鳥シムルグ》とは異なり、召喚制限が無くなった。
加えて、手札又は墓地から特殊召喚する効果を持つ。
この効果はこの手の特殊召喚効果では珍しく、チェーンブロックを作る&font(#ff0000){起動効果}。
つまり《[[神の宣告]]》・《[[ライオウ>ライオウ(遊戯王OCG)]]》では無効化できず、逆に《[[天罰>天罰(遊戯王OCG)]]》では無効化される。
手札または墓地のカードを除外するのはコストで、効果を無効化されても払ったコストは戻らない。
ちなみに、手札からの特殊召喚効果の発動にハンデス効果で墓地送りにしたり、
墓地での効果発動時に《[[D.D.クロウ>D.D.クロウ(遊戯王OCG)]]》をチェーン発動して除外すれば不発になる。
特殊召喚モンスターではないのでもちろん通常召喚も可能である。
除外は帰還戦略と絡める事もできる。
また[[サイキック族>サイキック族(遊戯王OCG)]]と組み合わせれば《サイコパス》で手札を瞬時に補える。
サイキック族は【[[ガスタ>ガスタ(遊戯王)]]】等数多くの風属性モンスターを擁する[[種族>種族(遊戯王OCG)]]であり、
逆に闇属性のモンスターは数こそ少ないものの、その中には汎用性の高いチューナーモンスターである《クレボンス》が存在している。
鳥獣族デッキとしても風属性の【[[ハーピィ>ハーピィ・レディ]]】や闇属性の【[[BF>BF(遊戯王OCG)]]】や墓地を肥やしつつメタにもなる《D.D.クロウ》がいるので相性抜群。
フィールドで風属性になるので《[[ハーピィ・レディ1>ハーピィ・レディ]]》の効果を受けることができる。
《ハーピィ・クィーン》は墓地を肥やしつつ《ハーピィの狩場》をサーチできる。《ハーピィの狩場》は鳥獣族の攻撃力を200上げる。
微々たる値だが、このカードの攻撃力が[[2800ライン>ゴヨウ・ガーディアン(遊戯王OCG)]]を越えるのはありがたい。
自身の効果による特殊召喚以外にも、《ヒステリック・パーティー》で呼び出したハーピィをリリースしてA召喚する事もできる。
BFの強さも言わずもがな。
サポートカードの《デルタ・クロウ-アンチ・リバース》と併せて伏せカードを徹底的に抑え込むデッキも構築可能。
レベル7の鳥獣族なので[[忍者>忍者(遊戯王OCG)]]と《忍法 変化の術》を使ってデッキから特殊召喚する方法もある。
忍者モンスターには《忍者義賊ゴエゴエ》や《忍者マスターHANZO》など風属性や闇属性のものが多いため、起動効果で特殊召喚する事も難しくない。
《女忍者ヤエ》の効果で相手のみ魔法・罠を手札に戻させつつ、風属性モンスターを墓地に送れる。
ただし、下記の暴風小僧と同じ理由で[[ヤエちゃん]]の効果発動時にこのカード自身をコストにできない事は覚えておこう。
また、永続効果で風属性としても扱える効果も持つが、永続効果ゆえに場に出さないとは風属性としては扱われない。
よって、風属性のリリースを1体で賄う暴風小僧の効果をこのカードに使用する事はできないので注意。
さらに、「風」として&font(#ff0000){も}扱う効果ゆえ《[[A・O・J カタストル]]》の破壊対象に引っかかってしまう。
このカードを使うデッキは闇属性も必然的に採用されるので反撃はしやすいが、このカード単体では太刀打ちできない。
同様の理由で御前試合の発動中はどの属性を選択しても真っ先に墓地に送られる。
[[超融合>超融合(遊戯王)]]される際には、[[《E・HERO Great TORNADO》と《E・HERO エスクリダオ》>E・HERO(属性融合)]]or[[《エルシャドール・ミドラーシュ》と《エルシャドール・ウェンディゴ》>シャドール]]の好きな方を相手に融合召喚されてしまう事になる。
他のカードより多くの効果を受ける事ができるものの、それがすべてメリットとは限らないのである。
闇属性のモンスターである《[[召喚僧サモンプリースト]]》の効果によってレベル4の風属性チューナーを特殊召喚し、
[[S召喚>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]を行う事でも特殊召喚の条件を満たす事ができる。
この方法で出せるレベル8のシンクロ先候補には、以下のカードが挙げられる。
&font(#800080){闇}
・戦闘に強く、破壊されても戦士族を蘇生できる《[[ギガンテック・ファイター>ギガンテック・ファイター(遊戯王OCG)]]》
・小さいリスクで表示形式問わず相手モンスターを除去できる《ダークエンド・ドラゴン》
・守備表示モンスターをまとめて葬れる《[[レッド・デーモンズ・ドラゴン>レッド・デーモンズ・ドラゴン(遊戯王OCG)]]》
&font(#008000){風}
・破壊効果からカードを守れる《[[スターダスト・ドラゴン]]》
上記の組み合わせ以外でも2種の属性を揃える手段は豊富にあるため、デッキ次第で無数の組み合わせが用意できる。
《[[クリアウィング・シンクロ・ドラゴン]]》など他のレベルにも相性の良いカードは存在するため、自分のデッキに合ったものを採用していこう。
また、S召喚以外にも上記の組み合わせではランク4の[[Xモンスター>エクシーズ召喚(遊戯王OCG)]]を呼び出しこのカードの召喚コストにできる。
デッキ構築を変える事で他のランクの[[X召喚>エクシーズ召喚(遊戯王OCG)]]も可能なのは説明不要だろう。
&font(#800080){闇}
・以下のカード共々上記の条件で出せ、相手の特殊召喚を抑制する《[[インヴェルズ・ローチ>インヴェルズ・ローチ(遊戯王OCG)]]》
・汎用性の高い効果を持ち《[[奈落の落とし穴>奈落の落とし穴(遊戯王OCG)]]》に落ちない《[[交響魔人マエストローク>交響魔人マエストローク(遊戯王OCG)]]》
・戦闘にはめっぽう強い《[[ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン]]》
・闇属性ランク4ナンバーズ《[[No.50 ブラック・コーン号]]》、《[[No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク]]》
&font(#008000){風}
・《[[No.44 白天馬スカイ・ペガサス]]》をペガソスに追いやった強力ランク4エクシーズ《[[鳥銃士カステル]]》
・風属性関連のデッキでしか採用できないが、驚異的な除去効果を持つ《電光千鳥》
・このカードと同じく墓地を利用した効果を持つ汎用エクシーズ《[[ダイガスタ・エメラル>ダイガスタ・エメラル(遊戯王OCG)]]》
・レベル3を採用する事で召喚でき、このカードのコストにしたモンスターを復活させる《[[虚空海竜リヴァイエール>虚空海竜リヴァイエール(遊戯王OCG)]]》
時代の波も取り入れるとは……&font(#ff0000){恐ろしい鳥……!}
相手にあらゆる手段でカードをセットさせなくさせる永続効果は一見地味だが強力。
罠カードはあらかじめセットされたものを除き実質使用不可能になり、モンスターも通常召喚の際は表側攻撃表示で召喚するのみ。
カードのセットが基本戦術に含まれる[[【ゴーストリック】>ゴーストリック(遊戯王OCG)]]や[[【アーティファクト】>アーティファクト(遊戯王)]]はこのカード一枚で手詰まりになってしまう事もある。
相手の《月の書》や《交響魔人マエストローク》の効果はこのモンスターの前では発動さえできないため、低守備力という弱点をカバーできる。
また、《魔封じの芳香》と組み合わせる事で、相手は実質魔法・罠カードを両方発動できなくなる。
元々フィールドにあった魔法・罠カードは《[[魔導戦士 ブレイカー]]》や《[[サイクロン>サイクロン(遊戯王OCG)]]》などで破壊すれば良し。
さらにカウンター罠などの対策カードをセットしておけば、相手はもう何もできないだろう。
このように、構築次第では相手の戦術を大きく制限する事ができる強固なロックデッキに仕上げる事が可能。
ちなみにこの《魔封じの芳香》は長い間絶版カードだったが、[[DUEL TERMINAL]]にて再録されている。
その後は再び絶版状態となったが、《ダーク・シムルグ》共々THE RARITY COLLECTIONに最新の第9期テキストで再録された。
このカードの登場時には、召喚のしやすさやデッキの幅広さ、[[制圧>制圧(遊戯王OCG)]]力、対応の難しさから多くの決闘者に注目された。
付録として同梱された[[Vジャンプ]]もかなり早い時期に売り切れ、難民が続出した程である。
当時のカードプールでは《[[N・グラン・モール]]》や《[[異次元の女戦士]]》、《[[ならず者傭兵部隊>ならず者傭兵部隊(遊戯王OCG)]]》、《賢者ケイローン》ぐらいしか上記のロックを崩せ、かつ汎用性のあるカードがなかった。
そしてそのどれもが[[制限カード>制限カード(遊戯王OCG)]]だったりサーチが難しかったりと、対策としては過信できないものばかりだったのだ。
故にすぐ規制される、中には[[禁止>禁止カード(遊戯王OCG)]]になるだろうと言う決闘者もいたほどである。
【ダーク・シムルグ】は[[【ライトロード】>ライトロード(遊戯王)]]や[[【ダムドビート】>ダーク・アームド・ドラゴン]]などと共に今後の[[遊戯王]]OCGを導いていくエースデッキになると予想されていた。
だがそうならなかった。
どんなデッキにも入れられ、従来の上級モンスターを越える効果に、従来の上級モンスターよりも容易に出せる“[[シンクロモンスター>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]”。
“彼ら”はそれを許さなかった。
《[[氷結界の龍 ブリューナク]]》には手札に戻され、
《[[ゴヨウ・ガーディアン>ゴヨウ・ガーディアン(遊戯王OCG)]]》には殴り倒されたうえにコントロールを奪われ、
《[[A・O・J カタストル]]》には前述の通り葬られ、
《[[ブラック・ローズ・ドラゴン]]》には吹き飛ばされ、
《[[ダーク・ダイブ・ボンバー>ダーク・ダイブ・ボンバー(遊戯王OCG)]]》には素通りされた。
“彼ら”の除去効果や高い攻撃性能の前では、自慢のロックもあっさり崩壊させられてしまう。
《ゴヨウ・ガーディアン》相手だと一方的に戦闘破壊されるだけでなくコントロールも奪われるため、逆にこちらがロックされてしまうのだ。
というか“彼ら”を始めとするモンスター効果全般が強すぎて「魔法・罠いらないんじゃね?」という考えが本格的に生まれた結果、
当時は&bold(){《[[大寒波>大寒波(遊戯王OCG)]]》が採用される程に、セットはおろかセットの必要がない魔法にすら頼らず戦うのが普通になってた}ため、
もはやその魔境に《ダーク・シムルグ》が活躍する余地は一切なかった...。
そうして圧倒的なカードパワーで立ちはだかる“彼ら”の前に、次第に決闘者たちのこのカードへの関心は消えていった。
時は流れ現在は「風属性と闇属性が主体となるデッキの切り札候補」といった評価に落ち着いている。
このカードの天敵である《ゴヨウ・ガーディアン》は後に禁止カードとなるが、安心はできない。
最近の環境は効果の優秀なモンスターや除去効果を持ったカードが爆発的に増えてきており、フィールドの維持が難しくなっている。
とはいえ今でもその構築の広さやカード封じの強さは変わらず、軽視して相手すると危険なモンスターである。
このカードのおかげで[[満足>満足(遊戯王)]]できなくなる事も。
その強さと美しさからこのカードに魅了される決闘者も多い。
上記の通りS召喚主体のデッキに組み込めるのは嬉しいところであり、その他組み合わせ次第で多彩なデッキに仕上げる事も可能である。
新たな風属性・闇属性モンスターが出てくる度に顧みられる、敗北する度に進化し続けるそんなカード。
追記・修正は風と闇を除外してからお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 今ではコイツと魔封じの芳香によるコンボを一体で済ませてしまう下級光属性モンスターが居るからな… -- 名無しさん (2014-08-16 13:45:12)
- タッグフォース6でコイツと魔封じとBl-ooDでロック決めるのが楽しかった -- 名無しさん (2014-08-22 17:59:36)
- 召還して脳内で「さあ…お前の罪を数えろ!」と言うのは誰もが通る道 -- 名無しさん (2014-08-22 19:38:35)
- ↑あっ……君に言われるまで気付かなかったよ……ごめんね -- 名無しさん (2014-10-08 09:31:57)
- 風と闇(黒)ってなるとどこぞの風都のライダー思い出すわ -- 名無しさん (2014-11-11 23:32:35)
- C-HEROカオスがファングジョーカーでこいつはサイクロンジョーカー。 &br()まあライダーもファングだが… -- 名無しさん (2014-11-15 18:59:48)
- レアリティパックを買ったらこいつと芳香が3パックセットで出てきやがった・・・構築しろというのか -- 名無しさん (2015-01-05 14:41:00)
- TFSPで魔封じとこいつとオシリスを出したら相手が何も出来なくなったっけ。流石に無限の手札まで入れる余裕はなかったが -- 名無しさん (2015-03-10 04:37:05)
- 墓守ガスタでのフィニッシャーや相手を牽制する役割を担ってたなぁこいつは。墓守やブレイカー -- 名無しさん (2018-09-18 11:55:55)
- 途中送信失礼。墓守やブレイカー、各種シンクロやエクシーズで闇は豊富に入ってるし、風は大量のガスタがいるから苦もなく出せたな。チェインで簡単に持ってこれたり墓地に落とせるのも魅力だったなぁ。 -- 名無しさん (2018-09-18 11:57:35)
- 時代が一周回ってインチキ罠を使うデッキが増えてきたし、手軽な召喚条件を活かしてまた輝ける日が来るかもしれない -- 名無しさん (2023-07-19 22:17:47)
#comment
#areaedit(end)
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ブラック・ローズ・ドラゴン&font(#ff0000){「彼は死にましたよ。私が殺したのです。あの面倒な芳香剤と共にね……」}
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強く!美しく!叫べ!!
&font(#008000){風ッ!}&font(#800080){闇ッ!}除外ッ!!
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&bold(){ダーク・シムルグ}
#blockquote(){効果モンスター
星7/[[闇属性>闇属性(遊戯王OCG)]]/[[鳥獣族>鳥獣族(遊戯王OCG)]]/攻2700/守1000
(1):このカードが手札に存在する場合、自分の墓地から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「[[風>風属性(遊戯王OCG)]]」としても扱う。
(4):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はカードをセットできない。
(以下、旧テキスト)
このカードの属性は「風」としても扱う。
自分の墓地の闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを手札から特殊召喚する。
手札の闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを自分の墓地から特殊召喚する。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手はフィールド上にカードをセットする事ができない。}
[[Vジャンプ]](2008年3月号)付属カードで登場した闇属性・鳥獣族の最上級モンスター。
[[帝>帝モンスター(遊戯王OCG)]]や《[[大地の騎士ガイアナイト]]》を超える&font(#ff0000){2700}の攻撃力、手札あるいは墓地から自身を特殊召喚する&font(#ff0000){起動}効果、
自身を風属性として扱う効果と相手のセットを妨害する効果の2種類の永続効果を持つ。
&font(#008000){風属性}の《[[神鳥シムルグ>シムルグ(遊戯王OCG)]]》が&font(#800080){闇属性}の力を得た姿。通称「&font(#800080){ダムルグ}」。
「鳥の女王」とされる元ネタに恥じないふつくしさを持つ。黒くなっても神々しい。
また、召喚条件に要求される属性から、[[某仮面ライダー>仮面ライダーW]]関連のネタを言われる事も少なくはない。
***概要
一切の特殊召喚ができなかった《神鳥シムルグ》とは異なり、召喚制限が無くなった。
加えて、手札又は墓地から特殊召喚する効果を持つ。
この効果はこの手の特殊召喚効果では珍しく、チェーンブロックを作る&font(#ff0000){起動効果}。
つまり《[[神の宣告]]》・《[[ライオウ>ライオウ(遊戯王OCG)]]》では無効化できず、逆に《[[天罰>天罰(遊戯王OCG)]]》では無効化される。
手札または墓地のカードを除外するのはコストで、効果を無効化されても払ったコストは戻らない。
ちなみに、手札からの特殊召喚効果の発動にハンデス効果で墓地送りにしたり、
墓地での効果発動時に《[[D.D.クロウ>D.D.クロウ(遊戯王OCG)]]》をチェーン発動して除外すれば不発になる。
特殊召喚モンスターではないのでもちろん通常召喚も可能である。
除外は帰還戦略と絡める事もできる。
また[[サイキック族>サイキック族(遊戯王OCG)]]と組み合わせれば《サイコパス》で手札を瞬時に補える。
サイキック族は【[[ガスタ>ガスタ(遊戯王)]]】等数多くの風属性モンスターを擁する[[種族>種族(遊戯王OCG)]]であり、
逆に闇属性のモンスターは数こそ少ないものの、その中には汎用性の高いチューナーモンスターである《クレボンス》が存在している。
鳥獣族デッキとしても風属性の【[[ハーピィ>ハーピィ・レディ]]】や闇属性の【[[BF>BF(遊戯王OCG)]]】や墓地を肥やしつつメタにもなる《D.D.クロウ》がいるので相性抜群。
フィールドで風属性になるので《[[ハーピィ・レディ1>ハーピィ・レディ]]》の効果を受けることができる。
《ハーピィ・クィーン》は墓地を肥やしつつ《ハーピィの狩場》をサーチできる。《ハーピィの狩場》は鳥獣族の攻撃力を200上げる。
微々たる値だが、このカードの攻撃力が[[2800ライン>ゴヨウ・ガーディアン(遊戯王OCG)]]を越えるのはありがたい。
自身の効果による特殊召喚以外にも、《ヒステリック・パーティー》で呼び出したハーピィをリリースしてA召喚する事もできる。
BFの強さも言わずもがな。
サポートカードの《デルタ・クロウ-アンチ・リバース》と併せて伏せカードを徹底的に抑え込むデッキも構築可能。
レベル7の鳥獣族なので[[忍者>忍者(遊戯王OCG)]]と《忍法 変化の術》を使ってデッキから特殊召喚する方法もある。
忍者モンスターには《忍者義賊ゴエゴエ》や《忍者マスターHANZO》など風属性や闇属性のものが多いため、起動効果で特殊召喚する事も難しくない。
《女忍者ヤエ》の効果で相手のみ魔法・罠を手札に戻させつつ、風属性モンスターを墓地に送れる。
ただし、下記の暴風小僧と同じ理由で[[ヤエちゃん]]の効果発動時にこのカード自身をコストにできない事は覚えておこう。
また、永続効果で風属性としても扱える効果も持つが、永続効果ゆえに場に出さないとは風属性としては扱われない。
よって、風属性のリリースを1体で賄う暴風小僧の効果をこのカードに使用する事はできないので注意。
さらに、「風」として&font(#ff0000){も}扱う効果ゆえ《[[A・O・J カタストル]]》の破壊対象に引っかかってしまう。
このカードを使うデッキは闇属性も必然的に採用されるので反撃はしやすいが、このカード単体では太刀打ちできない。
同様の理由で御前試合の発動中はどの属性を選択しても真っ先に墓地に送られる。
[[超融合>超融合(遊戯王)]]される際には、[[《E・HERO Great TORNADO》と《E・HERO エスクリダオ》>E・HERO(属性融合)]]or[[《エルシャドール・ミドラーシュ》と《エルシャドール・ウェンディゴ》>シャドール]]の好きな方を相手に融合召喚されてしまう事になる。
他のカードより多くの効果を受ける事ができるものの、それがすべてメリットとは限らないのである。
闇属性のモンスターである《[[召喚僧サモンプリースト]]》の効果によってレベル4の風属性チューナーを特殊召喚し、
[[S召喚>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]を行う事でも特殊召喚の条件を満たす事ができる。
この方法で出せるレベル8のシンクロ先候補には、以下のカードが挙げられる。
&font(#800080){闇}
・戦闘に強く、破壊されても戦士族を蘇生できる《[[ギガンテック・ファイター>ギガンテック・ファイター(遊戯王OCG)]]》
・小さいリスクで表示形式問わず相手モンスターを除去できる《ダークエンド・ドラゴン》
・守備表示モンスターをまとめて葬れる《[[レッド・デーモンズ・ドラゴン>レッド・デーモンズ・ドラゴン(遊戯王OCG)]]》
&font(#008000){風}
・破壊効果からカードを守れる《[[スターダスト・ドラゴン]]》
上記の組み合わせ以外でも2種の属性を揃える手段は豊富にあるため、デッキ次第で無数の組み合わせが用意できる。
《[[クリアウィング・シンクロ・ドラゴン]]》など他のレベルにも相性の良いカードは存在するため、自分のデッキに合ったものを採用していこう。
また、S召喚以外にも上記の組み合わせではランク4の[[Xモンスター>エクシーズ召喚(遊戯王OCG)]]を呼び出しこのカードの召喚コストにできる。
デッキ構築を変える事で他のランクの[[X召喚>エクシーズ召喚(遊戯王OCG)]]も可能なのは説明不要だろう。
&font(#800080){闇}
・以下のカード共々上記の条件で出せ、相手の特殊召喚を抑制する《[[インヴェルズ・ローチ>インヴェルズ・ローチ(遊戯王OCG)]]》
・汎用性の高い効果を持ち《[[奈落の落とし穴>奈落の落とし穴(遊戯王OCG)]]》に落ちない《[[交響魔人マエストローク>交響魔人マエストローク(遊戯王OCG)]]》
・戦闘にはめっぽう強い《[[ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン]]》
・闇属性ランク4ナンバーズ《[[No.50 ブラック・コーン号]]》、《[[No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク]]》
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・風属性関連のデッキでしか採用できないが、驚異的な除去効果を持つ《電光千鳥》
・このカードと同じく墓地を利用した効果を持つ汎用エクシーズ《[[ダイガスタ・エメラル>ダイガスタ・エメラル(遊戯王OCG)]]》
・レベル3を採用する事で召喚でき、このカードのコストにしたモンスターを復活させる《[[虚空海竜リヴァイエール>虚空海竜リヴァイエール(遊戯王OCG)]]》
時代の波も取り入れるとは……&font(#ff0000){恐ろしい鳥……!}
相手にあらゆる手段でカードをセットさせなくさせる永続効果は一見地味だが強力。
罠カードはあらかじめセットされたものを除き実質使用不可能になり、モンスターも通常召喚の際は表側攻撃表示で召喚するのみ。
カードのセットが基本戦術に含まれる[[【ゴーストリック】>ゴーストリック(遊戯王OCG)]]や[[【アーティファクト】>アーティファクト(遊戯王)]]はこのカード一枚で手詰まりになってしまう事もある。
相手の《月の書》や《交響魔人マエストローク》の効果はこのモンスターの前では発動さえできないため、低守備力という弱点をカバーできる。
また、《魔封じの芳香》と組み合わせる事で、相手は実質魔法・罠カードを両方発動できなくなる。
元々フィールドにあった魔法・罠カードは《[[魔導戦士 ブレイカー]]》や《[[サイクロン>サイクロン(遊戯王OCG)]]》などで破壊すれば良し。
さらにカウンター罠などの対策カードをセットしておけば、相手はもう何もできないだろう。
このように、構築次第では相手の戦術を大きく制限する事ができる強固なロックデッキに仕上げる事が可能。
ちなみにこの《魔封じの芳香》は長い間絶版カードだったが、[[DUEL TERMINAL]]にて再録されている。
その後は再び絶版状態となったが、《ダーク・シムルグ》共々THE RARITY COLLECTIONに最新の第9期テキストで再録された。
このカードの登場時には、召喚のしやすさやデッキの幅広さ、[[制圧>制圧(遊戯王OCG)]]力、対応の難しさから多くの決闘者に注目された。
付録として同梱された[[Vジャンプ]]もかなり早い時期に売り切れ、難民が続出した程である。
当時のカードプールでは《[[N・グラン・モール]]》や《[[異次元の女戦士]]》、《[[ならず者傭兵部隊>ならず者傭兵部隊(遊戯王OCG)]]》、《賢者ケイローン》ぐらいしか上記のロックを崩せ、かつ汎用性のあるカードがなかった。
そしてそのどれもが[[制限カード>制限カード(遊戯王OCG)]]だったりサーチが難しかったりと、対策としては過信できないものばかりだったのだ。
故にすぐ規制される、中には[[禁止>禁止カード(遊戯王OCG)]]になるだろうと言う決闘者もいたほどである。
【ダーク・シムルグ】は[[【ライトロード】>ライトロード(遊戯王)]]や[[【ダムドビート】>ダーク・アームド・ドラゴン]]などと共に今後の[[遊戯王]]OCGを導いていくエースデッキになると予想されていた。
だがそうならなかった。
どんなデッキにも入れられ、従来の上級モンスターを越える効果に、従来の上級モンスターよりも容易に出せる“[[シンクロモンスター>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]”。
“彼ら”はそれを許さなかった。
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《[[ゴヨウ・ガーディアン>ゴヨウ・ガーディアン(遊戯王OCG)]]》には殴り倒されたうえにコントロールを奪われ、
《[[A・O・J カタストル]]》には前述の通り葬られ、
《[[ブラック・ローズ・ドラゴン]]》には吹き飛ばされ、
《[[ダーク・ダイブ・ボンバー>ダーク・ダイブ・ボンバー(遊戯王OCG)]]》には素通りされた。
“彼ら”の除去効果や高い攻撃性能の前では、自慢のロックもあっさり崩壊させられてしまう。
《ゴヨウ・ガーディアン》相手だと一方的に戦闘破壊されるだけでなくコントロールも奪われるため、逆にこちらがロックされてしまうのだ。
というか“彼ら”を始めとするモンスター効果全般が強すぎて「魔法・罠いらないんじゃね?」という考えが本格的に生まれた結果、
当時は&bold(){《[[大寒波>大寒波(遊戯王OCG)]]》が採用される程に、セットはおろかセットの必要がない魔法にすら頼らず戦うのが普通になってた}ため、
もはやその魔境に《ダーク・シムルグ》が活躍する余地は一切なかった...。
そうして圧倒的なカードパワーで立ちはだかる“彼ら”の前に、次第に決闘者たちのこのカードへの関心は消えていった。
時は流れ現在は「風属性と闇属性が主体となるデッキの切り札候補」といった評価に落ち着いている。
このカードの天敵である《ゴヨウ・ガーディアン》は後に禁止カードとなるが、安心はできない。
最近の環境は効果の優秀なモンスターや除去効果を持ったカードが爆発的に増えてきており、フィールドの維持が難しくなっている。
とはいえ今でもその構築の広さやカード封じの強さは変わらず、軽視して相手すると危険なモンスターである。
このカードのおかげで[[満足>満足(遊戯王)]]できなくなる事も。
その強さと美しさからこのカードに魅了される決闘者も多い。
上記の通りS召喚主体のデッキに組み込めるのは嬉しいところであり、その他組み合わせ次第で多彩なデッキに仕上げる事も可能である。
新たな風属性・闇属性モンスターが出てくる度に顧みられる、敗北する度に進化し続けるそんなカード。
追記・修正は風と闇を除外してからお願いします。
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- 今ではコイツと魔封じの芳香によるコンボを一体で済ませてしまう下級光属性モンスターが居るからな… -- 名無しさん (2014-08-16 13:45:12)
- タッグフォース6でコイツと魔封じとBl-ooDでロック決めるのが楽しかった -- 名無しさん (2014-08-22 17:59:36)
- 召還して脳内で「さあ…お前の罪を数えろ!」と言うのは誰もが通る道 -- 名無しさん (2014-08-22 19:38:35)
- ↑あっ……君に言われるまで気付かなかったよ……ごめんね -- 名無しさん (2014-10-08 09:31:57)
- 風と闇(黒)ってなるとどこぞの風都のライダー思い出すわ -- 名無しさん (2014-11-11 23:32:35)
- C-HEROカオスがファングジョーカーでこいつはサイクロンジョーカー。 &br()まあライダーもファングだが… -- 名無しさん (2014-11-15 18:59:48)
- レアリティパックを買ったらこいつと芳香が3パックセットで出てきやがった・・・構築しろというのか -- 名無しさん (2015-01-05 14:41:00)
- TFSPで魔封じとこいつとオシリスを出したら相手が何も出来なくなったっけ。流石に無限の手札まで入れる余裕はなかったが -- 名無しさん (2015-03-10 04:37:05)
- 墓守ガスタでのフィニッシャーや相手を牽制する役割を担ってたなぁこいつは。墓守やブレイカー -- 名無しさん (2018-09-18 11:55:55)
- 途中送信失礼。墓守やブレイカー、各種シンクロやエクシーズで闇は豊富に入ってるし、風は大量のガスタがいるから苦もなく出せたな。チェインで簡単に持ってこれたり墓地に落とせるのも魅力だったなぁ。 -- 名無しさん (2018-09-18 11:57:35)
- 時代が一周回ってインチキ罠を使うデッキが増えてきたし、手軽な召喚条件を活かしてまた輝ける日が来るかもしれない -- 名無しさん (2023-07-19 22:17:47)
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