ダイナソー(映画)

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&font(#6495ED){登録日}:2022/09/17 Sat 02:38:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『ダイナソー(原題:Dinosaur)』とは、ディズニー制作の2000年の[[アメリカ>アメリカ合衆国]]のCGアニメーション映画。 2000年5月19日にアメリカで公開され、[[日本>日本国]]では2000年12月9日に公開となった。 中生代を生きる[[恐竜]]を主役とした作品であり、登場キャラクターも含めてリアルな作風が特徴。制作にあたって古生物学者や古生物画家がアドバイザーとして招かれた。 『[[ライオン・キング>ライオン・キング(映画)]]』などと同じく恐竜たちは“人間のような感情や表情を持ち、言葉を話す”と設定されている。 ただし、会話の描写があるのは草食恐竜とキツネザル((流石にキツネザルは中生代にはいないが、プルガトリウスという恐竜絶滅直後の6500万年前に生息していた最古の霊長類が存在する。))のみであり、肉食恐竜は咆哮や唸り声のみでセリフはない。 *■あらすじ 舞台は6500万年前の白亜紀末期。 卵の状態で巣からさらわれたイグアノドンのアラダーは、キツネザルの一家の手により育てられ、青年期を迎えた。 古生物達の楽園とも言える同時代の[[地球]]であったが、巨大な[[隕石]]の衝突によって環境は激変。 未曾有の大災害を生き延びたアラダーとキツネザル一家は、多数のイグアノドンを中心とした草食動物の大群に合流し、豊饒な緑に溢れるという「命の大地」を目指して旅立つ。 だが、彼らの背後には、群れを付け狙う肉食恐竜達が迫っていた。 *■登場キャラクター・古代生物 ・アラダー CV:袴田吉彦 本作の主人公でオスのイグアノドン。数ある恐竜作品の中でも珍しい鳥脚類の主人公である。 元々は卵の状態で大陸に住んでいる母親に守られていたが、カナタウルスの襲撃によって離れ離れとなり、オヴィラプトル→クーラスクス→プテラノドンと経由していってキツネザル達が住んでいる孤島に卵が落ちて孵化。以降はプリオらのキツネザルの家族に育てられた。 島でキツネザル達と平和に生活していたが、巨大隕石衝突の爆風に島は飲み込まれてしまう。 辛くもキツネザルの家族と共に生き残るものの、故郷の島は崩壊してしまい離れざるを得なくなる。その後は命の大地を目指す大群と遭遇し、それに加わり命の大地を目指す。 弱っている者を見捨てない心優しい性格であり、また仲間を守るために立ち向かう[[勇気]]を兼ね備えている。命の大地を目指す旅を経て最終的にはリーダー的存在に成長していく。 ・ニーラ CV:江角マキコ 本作のヒロインであるメスのイグアノドン。またクローンの妹。 最初は兄のクローンに付き従っており、アラダーに対してマヌケザウルス(ジーニーのせいだが)と発言したりと歯牙にもかけていなかったが、次第にクローンとは対照的に弱者にも手を差し伸べて助けようとする人格に惹かれていく。 また、映画の冒頭と最後の語り部でもある。 ・プリオ CV:高島雅羅 メスのキツネザルでヤーの娘。 心優しい性格であり、アラダーにとっては母親的な存在。娘にはスーリがいるが、夫は不明。 島にいた頃はアラダーには誰も番がいないことを心配していた。 ・ヤー CV:渡部猛 キツネザルの群れのボスでプリオとジーニーの父親。 アラダーを育てることは最初は反対していたが、プリオの説得から受け入れる。以降はアラダーのことを息子のように見守っており、アラダーにとっては父親的存在。 昔の経験からかオスのキツネザル達にアドバイスを送る場面もある。 ・ジーニー CV:[[中尾隆聖]] ヤーの息子のキツネザル。&s(){[[某ディズニー作品>アラジン(ディズニー映画)]]のランプの魔人とは一切関係ない。} 他のオスと比べて痩せこけており、色が黄色いことが特徴。 アラダーとは親友であり、行動を共にすることが多い。 陽気な性格だが、年に一度の求愛の日に毎年失敗していることを気にしており、口説き文句などを色々考えるものの全て空回りしてうまくいかない。 そんな彼も最後には…… ・スーリ CV:須藤祐実 プリオの娘。アラダーとは仲のいい遊び相手である。 なお彼女の父親もとい、プリオの夫は劇中には登場しない。 ・クローン CV:[[中田譲治]] 群れのリーダーを務めるオスのイグアノドン。また二ーラの兄でもある。 ただし、後述のブルートンを含めてアラダーとは異なり、近縁種のアルティリヌスのような鼻先に突起があることが特徴。また体格も一回り大きい。 強いものだけが生き残るという弱肉強食主義。弱った恐竜は勿論、自身の右腕であるブルートンが重症を負った状態で危機を知らせてきたにもかかわらず、あとをつけられたことで「奴らの餌食になればよかったものを」と吐き捨てて見捨てるほどの冷酷な性格。 ただ、妹のニーラに対しては兄としての情はある模様。 イーマ曰く「クローンにかかったらあっという間にペシャンコさ」とのことであり、事実群れにいる他の恐竜たちは誰も彼に逆らわず大人しく従っており、多くの恐竜から恐れられている存在のようだ。 ・ブルートン CV:[[玄田哲章]] イグアノドンのオスで、クローンと同じく鼻先に突起がある。 クローンの忠実な部下であり、群れのナンバー2。彼もアラダーの背中に乗っているジーニー達を寄生虫呼ばわりする等傲慢な性格。 しかし途中水を探しに探索していた際にカナタウルスに襲われてしまう。 重傷を負いながらもなんとか生還したが、上記のようにクローンに吐き捨てられた上に最終的には見捨てられて群れから置いていかれ、自分はここで死ぬ運命だと受け入れていたが……。 ・ベイリーン CV:島美弥子 ブラキオサウルスのお婆さん。ブラキオサウルス自体が白亜紀後期には既に絶滅していたという事もあり、群れの中では彼女が最後の一頭らしい。 高齢もあって歩くのが遅く、アラダーが出会った当初は後ろ向きな発言が多い。 しかし弱者も見捨てないアラダーと行動を共にするうちに希望を持つようになり、前向きに変化していく。 その巨体を活かして旅の困難を打破する活躍を見せる。 ・イーマ CV:磯辺万沙子 スティラコサウルスのお婆さんでベイリーンの友人。スティラコサウルスは作中に数頭登場するが、彼女は角と頭のスパイクが欠けて短くなっていることが特徴。 高齢のため群れから遅れることが多いが、アラダーに助けられながら進んでいく。命の大地の光景や使っていた道を知っていることから過去に命の大地に行ったことがある模様。 ・アール CV:フランク・ウェルカー [[アンキロサウルス>アンキロサウルス(古代生物)]]。ベイリーンとイーマにとっては孫のような存在。 まだ子供であり、固有名があるキャラクターの中では唯一セリフがない。 ・カナタウルス 大型の肉食恐竜。劇中ではカルノタウルスの英語読みのカナタウルスと呼ばれている。 獰猛な捕食者であり、劇中では二頭登場する。命の大地への道中では二頭がペアとなって行動しており、群れから離れた恐竜を狙っている。 本作のディズニーヴィランズだが、やっていることは捕食者としてはごく普通の行為であるため、悪意を持っているわけではない。 二頭のうちの一頭は実際のカルノタウルスに近い大きさ((全長7~9m。陸生肉食動物としては非常に大きいが、アラダー達イグアノドンと大体同じ程度。))だが、もう一頭はかの[[暴君竜>ティラノサウルス(古代生物)]]を彷彿とさせる巨大な個体となっている。 冒頭でも草食恐竜達に襲撃しており、間接的だがアラダーを本来の親と離れ離れにしてしまった張本人である。 巨大な個体は&bold(){落石に飲み込まれても問題なく動けるタフネスに加えて、逃走するパキリノサウルスに簡単に追いつく俊足と険しい岩壁を軽々と走破してしまうほどの運動能力}を兼ね備えた恐るべき存在として描かれている。 ・ヴェロキラプトル 小型の肉食恐竜であり、アラダーが最初に遭遇した自分以外の恐竜。 本作では『[[ジュラシック・パーク>ジュラシック・パーク(映画)]]』のような映画向けに見栄えを重視したマッシブな姿ではなく、実際のヴェロキラプトルの細身で小柄な体形で描かれている。((ちなみにジュラシック・パークのヴェロキラプトルがあそこまで大柄なのは、ディノニクスやユタラプトルと混同されていた頃の名残)) 彼らも群れから離れた恐竜を狙っており、島から逃れたアラダー一行にも襲い掛かってきた。 ・[[オヴィラプトル>オヴィラプトル(古代生物)]] 小型の雑食性の恐竜。 カナタウルスの襲撃によって親から離れた卵を持ち帰る。食べようとしていたところに別の個体が現れて喧嘩となり、その最中に川に落としてしまう。 ・クーラスクス 大型の両生類。 川に落ちた卵を一度は飲み込んだが、口に合わなかったのか吐き出してしまった。 ・タラルルス 中型の鎧竜。 川を挟んで二頭が喧嘩をしていた。 ・[[プテラノドン>プテラノドン(古代生物)]] 大型の[[翼竜>翼竜(古代生物)]]。 川に流れていた卵を咥えてそのまま巣に持ち帰った。そして巣にいる雛に与えようとしていたところをイクチオルニスが横取りしにきてそのまま島に落としてしまう。 広大な中生代の世界を見せてくれ、アラダーがキツネザル達の住む島に運んだ立役者でもある。 ・イクチオル二ス 白亜紀後期に生息していた古代の海鳥の一種。 作中でもたびたび飛行している姿が映されており、また前述のようにプテラノドンから卵を奪おうとしていた個体もいた。 空の覇者が翼竜から代わろうとしている事の表れであろうか。 ・パラサウロロフス ・パキリノサウルス ・ストルティオミムス ・スティギモロク ・ミクロケラトゥス 命の大地を目指す群れにいるモブ恐竜達。 ・ロンギスクアマ 森林に生息している小型爬虫類。 三畳紀に生息していた爬虫類で白亜紀には絶滅している筈だが普通に生息している。 *■余談 ・コンセプトアートでは本作に登場しなかった恐竜たちがたくさん描かれており、中には[[ティラノサウルス>ティラノサウルス(古代生物)]]や[[トリケラトプス>トリケラトプス(古代生物)]]といった恐竜ものの常連恐竜もいる。&br()ちなみに元々はティラノサウルスがメインヴィランになる予定だった模様。カナタウルスに変更されたのは、二本の角という外見上のインパクトを買われてだろうか? #region(コンセプトアートに描かれた古代生物) ・[[アロサウルス>アロサウルス(古代生物)]] ・ティラノサウルス ・アマルガサウルス ・[[パキケファロサウルス]] ・ティロケファレ ・ナンシュンゴサウルス ・アルヴァレスサウルス ・ユタラプトル ・カマラサウルス ・トリケラトプス ・ペンタケラトプス ・セントロサウルス ・オウラノサウルス ・コリトサウルス ・マイアサウラ ・クラテロサウルス ・オルニトミムス ・ガルディミムス ・プテロダウストロ ・モササウルス ・プリオサウルス ・プロガノケリス #endregion ・2001年2月15日に[[PlayStation2]]用のゲームソフトが発売された。&br()内容はアラダーとジーニー、そしてゲームオリジナルのフライアというプテラノドンを操作して恐竜の群れを命の大地へ導くというもの。 #region(このゲームで新たに登場した古代生物) ・チャンプソサウルス ・イカロニクテリス ・ケツァルコアトルス ・ドリプトサウルス ・[[スピノサウルス>スピノサウルス(古代生物)]] ・アルバートサウルス #endregion ・テーマ曲 かつてのテレビ東京の人気番組『TVチャンピオン』にて、チャンピオンがスタジオに登場した時の[[BGM]]は本作のテーマ曲である。 #center(){&font(#ffb74c,b){未来にどんな変化が待っているのか誰にもわからない。} &font(#ffb74c,b){一つだけ確かなのは追記・修正は続くということ。} &font(#ffb74c,b){アニヲタ達が生きた日々をどんな形でもいい。} &font(#ffb74c,b){未来に伝えてほしい。}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 何でキツネザルだったんだろうな -- 名無しさん (2022-09-17 03:04:04) - 昔ながらの卵泥棒の姿で描かれたオビラプトルだが、関連書籍ではこれを否定する近年の学説についても記載されていた。これは、本作の制作に長い期間が掛かっており、その間に学説が変化したこともあるという -- 名無しさん (2022-09-17 03:16:55) - 元々ティラノサウルスがメインヴィランになる予定だったのが、頭に角が生えてるシルエットのインパクト重視でカルノタウルスになったんだっけ? -- 名無しさん (2022-09-17 04:48:14) - この映画でカルノタウルスを知った。 -- 名無しさん (2022-09-17 08:07:52) - トイストーリー2に付属してた予告編が怖かった覚えがある -- 名無しさん (2022-09-17 08:23:40) - 田丸浩史先生のエッセイ漫画『最近のヒロシ。』収録のエピソードで、作者の母親が当時話題だった本映画のビデオを借りてきたと思ったらタイトルを似せただけのパロディAVだった……というのがあったのを思い出した -- 名無しさん (2022-09-17 08:23:56) - ターザン恐竜版 -- 名無しさん (2022-09-17 19:34:06) - 個人的に、動物だの恐竜だのに人間のモラルを押し付けようとする姿勢が気に食わんからこの作品は好きじゃない。別にカナタウルスもクローンも悪いことしてるとは思えんし -- 名無しさん (2022-09-18 01:06:40) - なっつかしい、これディズニー映画だったのか。実家にビデオテープあるかも -- 名無しさん (2023-12-15 18:36:41) - 「弱った者を置き去りにする」行動自体は現実の草食動物もやってるけど、最後で群れ見捨てて一人だけ逃げちゃったのはなあ…と(ノベライズだとさらに『馬鹿どもが!カナタウルスに食われてしまえ!』なんて吐き捨ててたり) -- 名無しさん (2024-01-18 21:03:37) - ウィッシュが「どのディズニー作品よりも前から存在するファンタジー世界」という設定でやんわりと「あらゆるディズニー作品は繋がってるよー」みたいなことを示唆してるせいで「ウィッシュがダイナソー(数億年前)よりも前の世界ってことはウィッシュの後人類滅亡してもう1回恐竜時代でも来るのか?」みたいに言われてて笑う -- 名無しさん (2024-01-31 09:39:43) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2022/09/17 Sat 02:38:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『ダイナソー(原題:Dinosaur)』とは、ディズニー制作の2000年の[[アメリカ>アメリカ合衆国]]のCGアニメーション映画。 2000年5月19日にアメリカで公開され、[[日本>日本国]]では2000年12月9日に公開となった。 中生代を生きる[[恐竜]]を主役とした作品であり、登場キャラクターも含めてリアルな作風が特徴。制作にあたって古生物学者や古生物画家がアドバイザーとして招かれた。 『[[ライオン・キング>ライオン・キング(映画)]]』などと同じく恐竜たちは“人間のような感情や表情を持ち、言葉を話す”と設定されている。 ただし、会話の描写があるのは草食恐竜とキツネザル((流石にキツネザルは中生代にはいないが、プルガトリウスという恐竜絶滅直後の6500万年前に生息していた最古の霊長類が存在する。))のみであり、肉食恐竜は咆哮や唸り声のみでセリフはない。 *■あらすじ 舞台は6500万年前の白亜紀末期。 卵の状態で巣からさらわれたイグアノドンのアラダーは、キツネザルの一家の手により育てられ、青年期を迎えた。 古生物達の楽園とも言える同時代の[[地球]]であったが、巨大な[[隕石]]の衝突によって環境は激変。 未曾有の大災害を生き延びたアラダーとキツネザル一家は、多数のイグアノドンを中心とした草食動物の大群に合流し、豊饒な緑に溢れるという「命の大地」を目指して旅立つ。 だが、彼らの背後には、群れを付け狙う肉食恐竜達が迫っていた。 *■登場キャラクター・古代生物 ・アラダー CV:袴田吉彦 本作の主人公でオスのイグアノドン。数ある恐竜作品の中でも珍しい鳥脚類の主人公である。 元々は卵の状態で大陸に住んでいる母親に守られていたが、カナタウルスの襲撃によって離れ離れとなり、オヴィラプトル→クーラスクス→プテラノドンと経由していってキツネザル達が住んでいる孤島に卵が落ちて孵化。以降はプリオらのキツネザルの家族に育てられた。 島でキツネザル達と平和に生活していたが、巨大隕石衝突の爆風に島は飲み込まれてしまう。 辛くもキツネザルの家族と共に生き残るものの、故郷の島は崩壊してしまい離れざるを得なくなる。その後は命の大地を目指す大群と遭遇し、それに加わり命の大地を目指す。 弱っている者を見捨てない心優しい性格であり、また仲間を守るために立ち向かう[[勇気]]を兼ね備えている。命の大地を目指す旅を経て最終的にはリーダー的存在に成長していく。 ・ニーラ CV:江角マキコ 本作のヒロインであるメスのイグアノドン。またクローンの妹。 最初は兄のクローンに付き従っており、アラダーに対してマヌケザウルス(ジーニーのせいだが)と発言したりと歯牙にもかけていなかったが、次第にクローンとは対照的に弱者にも手を差し伸べて助けようとする人格に惹かれていく。 また、映画の冒頭と最後の語り部でもある。 ・プリオ CV:高島雅羅 メスのキツネザルでヤーの娘。 心優しい性格であり、アラダーにとっては母親的な存在。娘にはスーリがいるが、夫は不明。 島にいた頃はアラダーには誰も番がいないことを心配していた。 ・ヤー CV:渡部猛 キツネザルの群れのボスでプリオとジーニーの父親。 アラダーを育てることは最初は反対していたが、プリオの説得から受け入れる。以降はアラダーのことを息子のように見守っており、アラダーにとっては父親的存在。 昔の経験からかオスのキツネザル達にアドバイスを送る場面もある。 ・ジーニー CV:[[中尾隆聖]] ヤーの息子のキツネザル。&s(){[[某ディズニー作品>アラジン(ディズニー映画)]]のランプの魔人とは一切関係ない。} 他のオスと比べて痩せこけており、色が黄色いことが特徴。 アラダーとは親友であり、行動を共にすることが多い。 陽気な性格だが、年に一度の求愛の日に毎年失敗していることを気にしており、口説き文句などを色々考えるものの全て空回りしてうまくいかない。 そんな彼も最後には…… ・スーリ CV:須藤祐実 プリオの娘。アラダーとは仲のいい遊び相手である。 なお彼女の父親もとい、プリオの夫は劇中には登場しない。 ・クローン CV:[[中田譲治]] 群れのリーダーを務めるオスのイグアノドン。また二ーラの兄でもある。 ただし、後述のブルートンを含めてアラダーとは異なり、近縁種のアルティリヌスのような鼻先に突起があることが特徴。また体格も一回り大きい。 強いものだけが生き残るという弱肉強食主義。弱った恐竜は勿論、自身の右腕であるブルートンが重症を負った状態で危機を知らせてきたにもかかわらず、あとをつけられたことで「奴らの餌食になればよかったものを」と吐き捨てて見捨てるほどの冷酷な性格。 ただ、妹のニーラに対しては兄としての情はある模様。 イーマ曰く「クローンにかかったらあっという間にペシャンコさ」とのことであり、事実群れにいる他の恐竜たちは誰も彼に逆らわず大人しく従っており、多くの恐竜から恐れられている存在のようだ。 ・ブルートン CV:[[玄田哲章]] イグアノドンのオスで、クローンと同じく鼻先に突起がある。 クローンの忠実な部下であり、群れのナンバー2。彼もアラダーの背中に乗っているジーニー達を寄生虫呼ばわりする等傲慢な性格。 しかし途中水を探しに探索していた際にカナタウルスに襲われてしまう。 重傷を負いながらもなんとか生還したが、上記のようにクローンに吐き捨てられた上に最終的には見捨てられて群れから置いていかれ、自分はここで死ぬ運命だと受け入れていたが……。 ・ベイリーン CV:島美弥子 ブラキオサウルスのお婆さん。ブラキオサウルス自体が白亜紀後期には既に絶滅していたという事もあり、群れの中では彼女が最後の一頭らしい。 高齢もあって歩くのが遅く、アラダーが出会った当初は後ろ向きな発言が多い。 しかし弱者も見捨てないアラダーと行動を共にするうちに希望を持つようになり、前向きに変化していく。 その巨体を活かして旅の困難を打破する活躍を見せる。 ・イーマ CV:磯辺万沙子 スティラコサウルスのお婆さんでベイリーンの友人。スティラコサウルスは作中に数頭登場するが、彼女は角と頭のスパイクが欠けて短くなっていることが特徴。 高齢のため群れから遅れることが多いが、アラダーに助けられながら進んでいく。命の大地の光景や使っていた道を知っていることから過去に命の大地に行ったことがある模様。 ・アール CV:フランク・ウェルカー [[アンキロサウルス>アンキロサウルス(古代生物)]]。ベイリーンとイーマにとっては孫のような存在。 まだ子供であり、固有名があるキャラクターの中では唯一セリフがない。 ・カナタウルス 大型の肉食恐竜。劇中ではカルノタウルスの英語読みのカナタウルスと呼ばれている。 獰猛な捕食者であり、劇中では二頭登場する。命の大地への道中では二頭がペアとなって行動しており、群れから離れた恐竜を狙っている。 本作のディズニーヴィランズだが、やっていることは捕食者としてはごく普通の行為であるため、悪意を持っているわけではない。 二頭のうちの一頭は実際のカルノタウルスに近い大きさ((全長7~9m。陸生肉食動物としては非常に大きいが、アラダー達イグアノドンと大体同じ程度。))だが、もう一頭はかの[[暴君竜>ティラノサウルス(古代生物)]]を彷彿とさせる巨大な個体となっている。 冒頭でも草食恐竜達に襲撃しており、間接的だがアラダーを本来の親と離れ離れにしてしまった張本人である。 巨大な個体は&bold(){落石に飲み込まれても問題なく動けるタフネスに加えて、逃走するパキリノサウルスに簡単に追いつく俊足と険しい岩壁を軽々と走破してしまうほどの運動能力}を兼ね備えた恐るべき存在として描かれている。 ・ヴェロキラプトル 小型の肉食恐竜であり、アラダーが最初に遭遇した自分以外の恐竜。 本作では『[[ジュラシック・パーク>ジュラシック・パーク(映画)]]』のような映画向けに見栄えを重視したマッシブな姿ではなく、実際のヴェロキラプトルの細身で小柄な体形で描かれている。((ちなみにジュラシック・パークのヴェロキラプトルがあそこまで大柄なのは、ディノニクスやユタラプトルと混同されていた頃の名残)) 彼らも群れから離れた恐竜を狙っており、島から逃れたアラダー一行にも襲い掛かってきた。 ・[[オヴィラプトル>オヴィラプトル(古代生物)]] 小型の雑食性の恐竜。 カナタウルスの襲撃によって親から離れた卵を持ち帰る。食べようとしていたところに別の個体が現れて喧嘩となり、その最中に川に落としてしまう。 ・クーラスクス 大型の両生類。 川に落ちた卵を一度は飲み込んだが、口に合わなかったのか吐き出してしまった。 ・タラルルス 中型の鎧竜。 川を挟んで二頭が喧嘩をしていた。 ・[[プテラノドン>プテラノドン(古代生物)]] 大型の[[翼竜>翼竜(古代生物)]]。 川に流れていた卵を咥えてそのまま巣に持ち帰った。そして巣にいる雛に与えようとしていたところをイクチオルニスが横取りしにきてそのまま島に落としてしまう。 広大な中生代の世界を見せてくれ、アラダーがキツネザル達の住む島に運んだ立役者でもある。 ・イクチオル二ス 白亜紀後期に生息していた古代の海鳥の一種。 作中でもたびたび飛行している姿が映されており、また前述のようにプテラノドンから卵を奪おうとしていた個体もいた。 空の覇者が翼竜から代わろうとしている事の表れであろうか。 ・パラサウロロフス ・パキリノサウルス ・ストルティオミムス ・スティギモロク ・ミクロケラトゥス 命の大地を目指す群れにいるモブ恐竜達。 ・ロンギスクアマ 森林に生息している小型爬虫類。 三畳紀に生息していた爬虫類で白亜紀には絶滅している筈だが普通に生息している。 *■余談 ・コンセプトアートでは本作に登場しなかった恐竜たちがたくさん描かれており、中には[[ティラノサウルス>ティラノサウルス(古代生物)]]や[[トリケラトプス>トリケラトプス(古代生物)]]といった恐竜ものの常連恐竜もいる。&br()ちなみに元々はティラノサウルスがメインヴィランになる予定だった模様。カナタウルスに変更されたのは、二本の角という外見上のインパクトを買われてだろうか? 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-- 名無しさん (2022-09-17 04:48:14) - この映画でカルノタウルスを知った。 -- 名無しさん (2022-09-17 08:07:52) - トイストーリー2に付属してた予告編が怖かった覚えがある -- 名無しさん (2022-09-17 08:23:40) - 田丸浩史先生のエッセイ漫画『最近のヒロシ。』収録のエピソードで、作者の母親が当時話題だった本映画のビデオを借りてきたと思ったらタイトルを似せただけのパロディAVだった……というのがあったのを思い出した -- 名無しさん (2022-09-17 08:23:56) - ターザン恐竜版 -- 名無しさん (2022-09-17 19:34:06) - 個人的に、動物だの恐竜だのに人間のモラルを押し付けようとする姿勢が気に食わんからこの作品は好きじゃない。別にカナタウルスもクローンも悪いことしてるとは思えんし -- 名無しさん (2022-09-18 01:06:40) - なっつかしい、これディズニー映画だったのか。実家にビデオテープあるかも -- 名無しさん (2023-12-15 18:36:41) - 「弱った者を置き去りにする」行動自体は現実の草食動物もやってるけど、最後で群れ見捨てて一人だけ逃げちゃったのはなあ…と(ノベライズだとさらに『馬鹿どもが!カナタウルスに食われてしまえ!』なんて吐き捨ててたり) -- 名無しさん (2024-01-18 21:03:37) - ウィッシュが「どのディズニー作品よりも前から存在するファンタジー世界」という設定でやんわりと「あらゆるディズニー作品は繋がってるよー」みたいなことを示唆してるせいで「ウィッシュがダイナソー(数億年前)よりも前の世界ってことはウィッシュの後人類滅亡してもう1回恐竜時代でも来るのか?」みたいに言われてて笑う -- 名無しさん (2024-01-31 09:39:43) #comment(striction) #areaedit(end) }

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