「泣き虫の恋人(本当にヤバイホラーストーリー『いきもの地獄』)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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&font(#6495ED){登録日}:2023/06/11 Sun 22:37:10
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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&bold(){『泣き虫の恋人』}はなかよしのホラーアンソロジー『いきもの地獄』に収録された短編作品。
作者は瑞樹しずか。どちらかというと連載よりこういう[[読み切り]]作品が多い人である。
とある雨の日に出会った&color(#F54738){瑠璃}と&color(purple){雨月}という2人の少女の物語。
「泣き虫の恋人」というタイトルだが本作には女の子しか出てこない。&bold(){つまり[[そういうこと>百合]]である}。
少女漫画ホラーで百合はまれによくあるが、&bold(){その中でも唯一無二の斜め上の展開に行った作品}。
『いきもの地獄』はなかよしのホラーアンソロジーシリーズである&bold(){『本当にヤバイホラーストーリー』}のひとつ。全14巻のうち6冊目にあたる。
なかよしのホラー作品『[[地獄少女]]』の主人公[[閻魔あい]]もしくは『蜘蛛女』の主人公河津チェリーのどちらかが語り部を務めるホラーものである。
系譜としてはなかよし版地獄少女のスピンオフ&bold(){『地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー』}の続編。これは語り部があいちゃんオンリーだった。
これの完結後は謎の図書委員八重子が語り部を務める&bold(){『絶叫ライブラリー』}にバトンタッチした。
まだ試行錯誤の段階なのか、時折ぶっ飛んだ内容の作品がくることがある。&bold(){本作とか}。
*【ストーリー】
梅雨の日のこと。中学一年生の&bold(){瑠璃}は涙を流していた。
彼女はとても要領が悪く部活のバスケではいつも先輩たちに叱られている。そんな毎日が続いており、部活終わりの公園でひとりぼっちで泣いてしまう日々。
ある日そんな彼女に声をかける少女がいた。最近瑠璃が泣いている姿をよく見かけており、気になったようだ。
ふと少女が瑠璃の目元に手を当てる。&bold(){すると魔法のように瑠璃の涙が止まってしまった}。
唖然とする瑠璃の前で、少女は「&color(purple){よかった}」とほほ笑んでいた。
それからまた次の日。こんな変わった少女に出会ったためか、瑠璃は泣かずに公園に来れていた。
そんな瑠璃を見て少女は「&color(purple){今日は泣いていないんだね}」と笑うのだった。
&color(purple){&bold(){雨月}}と名乗った少女と一緒によく遊ぶようになっていた。
瑠璃と雨月は気が合うのかどんなことをしても楽しい毎日。雨月とは公園だけで出会う素性もわからない少女だが、それも気にならなかった。
瑠璃は以前の日々が嘘のように明るい生活を送るようになっていった。
#center(){
&color(#F54738){&bold(){うそみたい 悲しい涙がかわく友だちに出会えるなんて}}
}
だがこんな楽しい生活は学校が終わってからだけのもの。学校では失敗ばかりで周りに責められ続けている。
ある日、瑠璃はバスケの試合でシュートミスをして負けてしまう。その姿に先輩たちは&bold(){「なんでここにいるんだろうね」}とつぶやくのだった。その言葉が瑠璃の胸に深く刺さってしまい……。
放課後また雨月に会いに行った瑠璃。だが心の傷は深く雨月の前で泣き出してしまう。
思わず「&color(#F54738){もう消えたい}」と言ってしまう瑠璃であったが、それに対し雨月は見たこともない剣幕で&bold(){「&color(purple){やめて!!!}」}と叫ぶ。
驚く瑠璃に雨月は少しだけ自分の過去を話してくれた。
実は雨月も瑠璃と同じくずっとひとりぼっちだった。どこに行ってもみんなに避けられ、どんなに頑張っても「キモイ」と切り捨てられてしまう。
悲惨な過去に怒りを見せる瑠璃だが、そんな彼女の優しさに雨月は涙を流しながらもほほ笑んでくれた。
そして雨月はそっと瑠璃を抱きしめる。
#center(){
&bold(){&color(purple){いたみのわかる瑠璃ちゃんだからこそわたしはそばにいたいって思えるの}}
&bold(){&color(purple){だから消えたいなんて言わないで…}}
}
そんな雨月の姿に瑠璃の心の傷は少しずつ癒えていく。
そうして雨月が瑠璃の目元を舐めると、いつかの日のように涙は止まっていた。
#center(){
&bold(){&color(#F54738){…涙まであったかくてやわらかい…}}
&bold(){&color(#F54738){わたしも…ずっと雨月ちゃんのそばにいたい――…}}
}
……だがそんな穏やかな時間は続かなかった。今までの光景を瑠璃の先輩たちが見ていたのだ。
先輩たちは女同士でイチャついている瑠璃たちを「キモイ」とあざけ笑い突き飛ばす。
自分だけでなく雨月まで馬鹿にした先輩たちの言葉が許せない瑠璃。
「&color(#F54738){人を見下して笑えてるセンパイたちの方がずっと気持ち悪いよ}」と叫んでしまう。
反抗的な瑠璃の言葉にムカついた先輩たちは&bold(){なんと瑠璃の口にカタツムリを突っ込む}。
[[カタツムリ]]にはオスもメスも関係なく付き合うので女同士でべったりしている瑠璃にピッタリであると言いながら……。
そうして先輩たちは去っていった。
心配して駆け寄った雨月は「&bold(){&color(purple){だいじょうぶ わたしが…命をかけて守るから…}}」と優しくほほ笑んだ。
#center(){
&sizex(6){&bold(){&color(purple){あなたも…子どもたちも…!!}}}
}
&bold(){「子どもたち」}という言葉に疑問を覚える瑠璃をその場に残し、雨月は先輩たちに立ち向かっていった。
#center(){
&sizex(6){&bold(){&color(purple){瑠璃ちゃんに手を出さないで}}}
&sizex(6){&bold(){&color(purple){瑠璃ちゃんは…わたしの大切なお嫁さんだから}}}
}
そう言うと、&bold(){なんと雨月は人間とカタツムリが混じったような不気味な姿に変わるのだった}。
先輩たちの体には&bold(){どこからか集まってきたカタツムリがべったりとうごめいており}、恐怖にかられ雨月から逃げ出していった。
その姿を見届けた雨月は力なく倒れてしまう。
行き絶え絶えながら、雨月は自身の真実を語り始めた。
&bold(){実は雨月の正体はカタツムリであること、そしてもう自分の命は長くないということ}。
#center(){
&sizex(6){&bold(){&color(purple){瑠璃ちゃんの水分にたすけられてたの}}}
&sizex(6){&bold(){&color(purple){この夏は…体がかわきすぎててもう越せない…}}}
&sizex(6){&bold(){&color(purple){だから近づいた かくしててごめんね}}}
}
どうしようもない真実に瑠璃はまた泣いてしまう。彼女の正体が何であれ、別れてしまうことは悲しかった。
#center(){
&sizex(6){&bold(){&color(red){…それでもわたしは雨月ちゃんが大好きだよ…!!}}}
&sizex(6){&bold(){&color(red){だから死なないで… 一人にしないで…}}}
}
涙を流す瑠璃を慰めるように雨月は「&color(purple){一人じゃないよ}」と笑った。
#center(){
&sizex(6){&bold(){&color(purple){これからは瑠璃ちゃんをまもってくれるから…}}}
&sizex(6){&bold(){&color(purple){わたしたちの子どもが…}}}
}
気が付くと&bold(){&color(red){瑠璃の太ももには何匹ものカタツムリがはいずりまわっていた}}。
「&color(purple){わたしの大切なお嫁さん}」や「&color(purple){わたしたちの子ども}」という言葉から考えるにこのカタツムリたちは……。
#center(){
&sizex(6){&bold(){&color(purple){この子たちが瑠璃ちゃんをわたしのぶんまで愛してくれる}}}
&sizex(6){&bold(){&color(purple){いつか世界じゅうをうめつくしてくれる…}}}
&sizex(6){&bold(){&color(purple){カタツムリと…あなたへの愛で…}}}
}
そうして雨月は息絶えていった。&bold(){あとには小さなカタツムリの死骸が残された}。
#center(){
&sizex(6){&bold(){&color(red){お腹すいた…?}}}
&sizex(6){&bold(){&color(red){だいじょうぶよ いま…お母さんがごはんあげるからね…}}}
}
瑠璃はまた涙を流した……。
……後半でどんどん超展開になっていくストーリーなので話を整理すると
・雨月の正体はカタツムリの化身である
・彼女はカタツムリなので梅雨が終わるころには干からびて死ぬ運命だった
・干からびないために水分、つまりは人間の涙が必要であり、そのためよく泣いている瑠璃に近づいた(なんで人間の涙なのかは不明)
・雨月は彼女と交流を続けるうちに瑠璃に恋をするようになっていった
・そうするうちに雨月は自分が生きるよりも命をつなぐ方が大切と考えた(ここは推測)
・なので雨月は%%勝手に%%瑠璃に自分の子どもを孕ませた(先輩たちが言っていたようにカタツムリは雌雄同体なので女の子同士でも子どもをつくれる)
・&bold(){&color(red){つまり瑠璃の股でうごめいていたカタツムリたちは瑠璃と雨月の子どもである}}
・瑠璃もそれを理解したので子どもたちにごはんとして自分の涙を分け与えた
ということになる。
まとめると&bold(){異種姦孕ませ百合}。%%小学生も読むであろう漫画でこれを掲載する勇気。%%
*【登場人物】
&bold(){◆松崎瑠璃}
泣き虫の恋人(&bold(){雨月目線})。
&bold(){カタツムリを百合出産という少女漫画ホラーではおそらく唯一無二の体験をした中学生}。
ラストシーンを見るに自身の運命と雨月の遺した子どもを受け入れたようだがこの先どうなるのか……。
なお「&color(#F54738){悲しい涙がかわく友だちに出会えるなんて}」と自己申告しているように、&bold(){瑠璃は雨月を友達としか思っていない}。まあ当たり前だが。
&bold(){◆雨月}
もう一人の主人公であるカタツムリ。
生き残るために瑠璃に近づいたはずが、彼女に恋をするようになっていった。
「わたしの大切なお嫁さん」や「泣き虫の恋人」から考えるに、瑠璃のことは明確に恋愛対象として見ていたっぽい。
涙が必要であったにもかかわらず泣いていない瑠璃に「今日は泣いてないんだね」と笑いかけるなど、根はやさしい子であるようだ。
ただまあ見方を変えると、&bold(){恋してしまった女の子を勝手にお嫁さん呼ばわりして無許可で孕ませるメンヘラ}である。瑠璃がちゃんと認知してくれたことが救いか。
あえて言っておくと、カタツムリは雌雄同体なので雨月は飽くまでも&bold(){『少女の形をしたナニカ』}。
◆先輩たち
女の子同士でイチャイチャ→カタツムリは雌雄同体→瑠璃の口にカタツムリを突っ込むというユニークな発想ができる方々。
カタツムリの生食は最悪死ぬ可能性もある危険な行為である。
◆カタツムリたち
「いつか世界じゅうをうめつくしてくれる…カタツムリと…あなたへの愛で…」と言っているので&bold(){この世界はいずれカタツムリで埋め尽くされる}らしい。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 凄まじいとしか言い様がない -- 名無しさん (2023-06-11 23:03:57)
- 出会った相手誰とでもセックスする生き物って、うらやましいっつーか、オゾマしいっつーか -- 空条徐倫 (2023-06-11 23:12:29)
- 過程が百合百合しいだけで、描いてる未来はどこぞの暴走したスタンドと同レベルの結果が待っている。ある意味人類の敵。 -- 名無しさん (2023-06-11 23:12:48)
- 純愛…と言ってもいいものか…? -- 名無しさん (2023-06-11 23:48:06)
- ↑2 「カタツムリは両性具有」の点から行くと『火の鳥 未来編』の新人類ルートの可能性もある……。とんだイヴになってしまったなあ……。 -- 名無しさん (2023-06-12 01:34:13)
- ↑4 メタモンの悪口はそこまでだ -- 名無しさん (2023-06-12 10:40:32)
- まさかの妖怪モノとは…… -- 名無しさん (2023-06-12 12:32:41)
#comment(striction)
#areaedit(end)
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&bold(){『泣き虫の恋人』}はなかよしのホラーアンソロジー『いきもの地獄』に収録された短編作品。
作者は瑞樹しずか。どちらかというと連載よりこういう[[読み切り]]作品が多い人である。
とある雨の日に出会った&color(#F54738){瑠璃}と&color(purple){雨月}という2人の少女の物語。
「泣き虫の恋人」というタイトルだが本作には女の子しか出てこない。&bold(){つまり[[そういうこと>百合]]である}。
少女漫画ホラーで百合はまれによくあるが、&bold(){その中でも唯一無二の斜め上の展開に行った作品}。
『いきもの地獄』はなかよしのホラーアンソロジーシリーズである&bold(){『本当にヤバイホラーストーリー』}のひとつ。全14巻のうち6冊目にあたる。
なかよしのホラー作品『[[地獄少女]]』の主人公[[閻魔あい]]もしくは『蜘蛛女』の主人公河津チェリーのどちらかが語り部を務めるホラーものである。
系譜としてはなかよし版地獄少女のスピンオフ&bold(){『地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー』}の続編。これは語り部があいちゃんオンリーだった。
これの完結後は謎の図書委員八重子が語り部を務める&bold(){『絶叫ライブラリー』}にバトンタッチした。
まだ試行錯誤の段階なのか、時折ぶっ飛んだ内容の作品がくることがある。&bold(){本作とか}。
*【ストーリー】
梅雨の日のこと。中学一年生の&bold(){瑠璃}は涙を流していた。
彼女はとても要領が悪く部活のバスケではいつも先輩たちに叱られている。そんな毎日が続いており、部活終わりの公園でひとりぼっちで泣いてしまう日々。
ある日そんな彼女に声をかける少女がいた。最近瑠璃が泣いている姿をよく見かけており、気になったようだ。
ふと少女が瑠璃の目元に手を当てる。&bold(){すると魔法のように瑠璃の涙が止まってしまった}。
唖然とする瑠璃の前で、少女は「&color(purple){よかった}」とほほ笑んでいた。
それからまた次の日。こんな変わった少女に出会ったためか、瑠璃は泣かずに公園に来れていた。
そんな瑠璃を見て少女は「&color(purple){今日は泣いていないんだね}」と笑うのだった。
&color(purple){&bold(){雨月}}と名乗った少女と一緒によく遊ぶようになっていた。
瑠璃と雨月は気が合うのかどんなことをしても楽しい毎日。雨月とは公園だけで出会う素性もわからない少女だが、それも気にならなかった。
瑠璃は以前の日々が嘘のように明るい生活を送るようになっていった。
#center(){
&color(#F54738){&bold(){うそみたい 悲しい涙がかわく友だちに出会えるなんて}}
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だがこんな楽しい生活は学校が終わってからだけのもの。学校では失敗ばかりで周りに責められ続けている。
ある日、瑠璃はバスケの試合でシュートミスをして負けてしまう。その姿に先輩たちは&bold(){「なんでここにいるんだろうね」}とつぶやくのだった。その言葉が瑠璃の胸に深く刺さってしまい……。
放課後また雨月に会いに行った瑠璃。だが心の傷は深く雨月の前で泣き出してしまう。
思わず「&color(#F54738){もう消えたい}」と言ってしまう瑠璃であったが、それに対し雨月は見たこともない剣幕で&bold(){「&color(purple){やめて!!!}」}と叫ぶ。
驚く瑠璃に雨月は少しだけ自分の過去を話してくれた。
実は雨月も瑠璃と同じくずっとひとりぼっちだった。どこに行ってもみんなに避けられ、どんなに頑張っても「キモイ」と切り捨てられてしまう。
悲惨な過去に怒りを見せる瑠璃だが、そんな彼女の優しさに雨月は涙を流しながらもほほ笑んでくれた。
そして雨月はそっと瑠璃を抱きしめる。
#center(){
&bold(){&color(purple){いたみのわかる瑠璃ちゃんだからこそわたしはそばにいたいって思えるの}}
&bold(){&color(purple){だから消えたいなんて言わないで…}}
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そんな雨月の姿に瑠璃の心の傷は少しずつ癒えていく。
そうして雨月が瑠璃の目元を舐めると、いつかの日のように涙は止まっていた。
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&bold(){&color(#F54738){わたしも…ずっと雨月ちゃんのそばにいたい――…}}
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……だがそんな穏やかな時間は続かなかった。今までの光景を瑠璃の先輩たちが見ていたのだ。
先輩たちは女同士でイチャついている瑠璃たちを「キモイ」とあざけ笑い突き飛ばす。
自分だけでなく雨月まで馬鹿にした先輩たちの言葉が許せない瑠璃。
「&color(#F54738){人を見下して笑えてるセンパイたちの方がずっと気持ち悪いよ}」と叫んでしまう。
反抗的な瑠璃の言葉にムカついた先輩たちは&bold(){なんと瑠璃の口にカタツムリを突っ込む}。
[[カタツムリ]]にはオスもメスも関係なく付き合うので女同士でべったりしている瑠璃にピッタリであると言いながら……。
そうして先輩たちは去っていった。
心配して駆け寄った雨月は「&bold(){&color(purple){だいじょうぶ わたしが…命をかけて守るから…}}」と優しくほほ笑んだ。
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&bold(){「子どもたち」}という言葉に疑問を覚える瑠璃をその場に残し、雨月は先輩たちに立ち向かっていった。
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そう言うと、&bold(){なんと雨月は人間とカタツムリが混じったような不気味な姿に変わるのだった}。
先輩たちの体には&bold(){どこからか集まってきたカタツムリがべったりとうごめいており}、恐怖にかられ雨月から逃げ出していった。
その姿を見届けた雨月は力なく倒れてしまう。
行き絶え絶えながら、雨月は自身の真実を語り始めた。
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どうしようもない真実に瑠璃はまた泣いてしまう。彼女の正体が何であれ、別れてしまうことは悲しかった。
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涙を流す瑠璃を慰めるように雨月は「&color(purple){一人じゃないよ}」と笑った。
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「&color(purple){わたしの大切なお嫁さん}」や「&color(purple){わたしたちの子ども}」という言葉から考えるにこのカタツムリたちは……。
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瑠璃はまた涙を流した……。
……後半でどんどん超展開になっていくストーリーなので話を整理すると
・雨月の正体はカタツムリの化身である
・彼女はカタツムリなので梅雨が終わるころには干からびて死ぬ運命だった
・干からびないために水分、つまりは人間の涙が必要であり、そのためよく泣いている瑠璃に近づいた(なんで人間の涙なのかは不明)
・雨月は彼女と交流を続けるうちに瑠璃に恋をするようになっていった
・そうするうちに雨月は自分が生きるよりも命をつなぐ方が大切と考えた(ここは推測)
・なので雨月は%%勝手に%%瑠璃に自分の子どもを孕ませた(先輩たちが言っていたようにカタツムリは雌雄同体なので女の子同士でも子どもをつくれる)
・&bold(){&color(red){つまり瑠璃の股でうごめいていたカタツムリたちは瑠璃と雨月の子どもである}}
・瑠璃もそれを理解したので子どもたちにごはんとして自分の涙を分け与えた
ということになる。
まとめると&bold(){異種姦孕ませ百合}。%%小学生も読むであろう漫画でこれを掲載する勇気。%%
*【登場人物】
&bold(){◆松崎瑠璃}
泣き虫の恋人(&bold(){雨月目線})。
&bold(){カタツムリを百合出産という少女漫画ホラーではおそらく唯一無二の体験をした中学生}。
ラストシーンを見るに自身の運命と雨月の遺した子どもを受け入れたようだがこの先どうなるのか……。
なお「&color(#F54738){悲しい涙がかわく友だちに出会えるなんて}」と自己申告しているように、&bold(){瑠璃は雨月を友達としか思っていない}。まあ当たり前だが。
&bold(){◆雨月}
もう一人の主人公であるカタツムリ。
生き残るために瑠璃に近づいたはずが、彼女に恋をするようになっていった。
「わたしの大切なお嫁さん」や「泣き虫の恋人」から考えるに、瑠璃のことは明確に恋愛対象として見ていたっぽい。
涙が必要であったにもかかわらず泣いていない瑠璃に「今日は泣いてないんだね」と笑いかけるなど、根はやさしい子であるようだ。
ただまあ見方を変えると、&bold(){恋してしまった女の子を勝手にお嫁さん呼ばわりして無許可で孕ませるメンヘラ}である。瑠璃がちゃんと認知してくれたことが救いか。
あえて言っておくと、カタツムリは雌雄同体なので雨月は飽くまでも&bold(){『少女の形をしたナニカ』}。
◆先輩たち
女の子同士でイチャイチャ→カタツムリは雌雄同体→瑠璃の口にカタツムリを突っ込むというユニークな発想ができる方々。
カタツムリの生食は最悪死ぬ可能性もある危険な行為である。
◆カタツムリたち
「いつか世界じゅうをうめつくしてくれる…カタツムリと…あなたへの愛で…」と言っているので&bold(){この世界はいずれカタツムリで埋め尽くされる}らしい。
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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- 凄まじいとしか言い様がない -- 名無しさん (2023-06-11 23:03:57)
- 出会った相手誰とでもセックスする生き物って、うらやましいっつーか、オゾマしいっつーか -- 空条徐倫 (2023-06-11 23:12:29)
- 過程が百合百合しいだけで、描いてる未来はどこぞの暴走したスタンドと同レベルの結果が待っている。ある意味人類の敵。 -- 名無しさん (2023-06-11 23:12:48)
- 純愛…と言ってもいいものか…? -- 名無しさん (2023-06-11 23:48:06)
- ↑2 「カタツムリは両性具有」の点から行くと『火の鳥 未来編』の新人類ルートの可能性もある……。とんだイヴになってしまったなあ……。 -- 名無しさん (2023-06-12 01:34:13)
- ↑4 メタモンの悪口はそこまでだ -- 名無しさん (2023-06-12 10:40:32)
- まさかの妖怪モノとは…… -- 名無しさん (2023-06-12 12:32:41)
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