ゴースト/ニューヨークの幻(映画)

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&font(#6495ED){登録日}:2024/12/03 Tue 23:50:22 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(32px,b,#f39800){マンハッタンに星が流れた夜──}} #center(){&font(32px,b,#f39800){不思議な愛のファンタジー・ドラマは始まった…}} 『&bold(){ゴースト/ニューヨークの幻(Ghost)}』とは、1990年に公開された[[アメリカ>アメリカ合衆国]]映画。配給はパラマウント。 主演はパトリック・スウェイジ、デミ・ムーア。 監督は『裸の銃を持つ男』などで知られるジェリー・ザッカー。 ●目次 #contents *【概要】 不意に殺され、幽霊となってしまった男が恋人を守るために奔走する姿を描いた作品。 基本的にはラブロマンス映画だが、コメディやアクションの要素があったり時にはホラー映画さながらの恐怖描写もあったりと多彩なジャンルを内包している。 2200万ドルと低予算で制作され、目玉となる大物スターの出演もなく駆け出しや中堅どころの俳優陣で固められていた本作は、配給会社から全く期待されていない作品だった。 ところが、公開されるや否やその切なくもバラエティに富んだストーリーが評判となり、あらゆる関係者の予想を覆す大ヒットを記録。 本作の4日前に公開され、その年の興行収入トップの本命と見られていた『[[ダイ・ハード2>ダイ・ハード2(映画)]]』を瞬く間に抜き去り、 米国内だけで制作費のおよそ&bold(){10倍}となる&bold(){2億ドル}もの興行収入を叩き出し、 加えて人気ゆえにロングラン上映となったことから全世界での最終的な収益は&bold(){5億ドル越え}という異次元の成績を上げた。 その年のアカデミー賞にも5部門でノミネートされ、見事に脚本賞を受賞。 さらにオダ=メイ役のウーピー・ゴールドバーグが助演女優賞を受賞し、キャリア初となるオスカーを獲得した。 主演のパトリック・スウェイジ、デミ・ムーアは一躍大スターの仲間入りを果たし、後の活躍へと繋がっていく。 本国から二ヶ月遅れで公開された日本でも28億円の興行収入を記録するなど大ヒットし、 特にヒロインを演じたデミ・ムーアはルックスが日本人の感性に合致した事で本国以上の人気を得る事に。 主題歌はライチャス・ブラザーズの『アンチェインド・メロディ』。 元々は1955年に製作された『アンチェインド』という映画の主題歌でライチャス・ブラザースのバージョンはカバー曲にあたり、映画に使用された事でリバイバルヒットした。 *【ストーリー】 ニューヨークで銀行員として働くサム・ウィートは同棲している恋人で陶芸家のモリー・ジェンセンや同じ銀行に勤める親友のカール・ブルーナーに囲まれて満ち足りた生活を送り、まさに幸福の絶頂にあった。 ある日、自分の管理している資金で大金が動き過ぎていることに気付いたサムは送金コードを変更し、金の流れを調べようとする。 その夜、モリーと二人で観劇をした帰り道、彼女から結婚を申し込まれる。 今まで避けていたはずの告白に戸惑っていると、暗闇から暴漢が銃を手に襲い掛かってきた。 モリーを守るために敢然と立ち向かい抵抗するサム。もみ合っている最中に暴漢の銃から弾が放たれる。 そのまま逃げ去る暴漢を追うサムだったが取り逃がしてしまい、仕方なくモリーの元へ戻ると…… &bold(){「お願い!死なないで!誰か助けて!」} そこではモリーが&color(#F54738){&bold(){血まみれになったサム}}を抱きしめ、泣き叫んでいた。 そう、サムは暴漢が放った銃弾により死亡し、気付かぬままに&bold(){&ruby(ゴースト){幽霊}}となっていたのだった。 突然の事態に驚いたサムは天からのお迎えも拒否してモリーの傍に留まるが、幽霊の身ではすぐ近くにいる彼女に触れる事もできず、声も届かない。 さらに、自分を殺した暴漢が未だモリーに付き纏っている事を知ったサムはなんとかして危機が迫っていることを伝えようとする……。 *【登場人物】 ※吹き替えはソフト版/[[フジテレビ]]版/[[テレビ朝日]]版 ・サム・ウィート 演:パトリック・スウェイジ/吹き替え:[[江原正士]]/江原正士/[[堀内賢雄]] 本作の主人公。ニューヨークに住む優秀な銀行員((具体的な言及はないが自分専用のオフィスを持ち、日本人顧客との商談を任されているなど、比較的高い地位にいる事が伺える))。 温厚で誠実な性格で同僚からも慕われ、恋人のモリーや親友のカールと平凡だが絵に描いたような幸せな日々を送っていた。 &bold(){「愛している(I Love You)」}という言葉を頻繁に口にするモリーに対し、 気恥ずかしさに加えて「愛しているという言葉を軽々しく使いたくない」という思いから&bold(){「同じく(Ditto)」}と返すのが決まり文句。 ある晩、モリーとのデートの帰りに暴漢に襲われて射殺され、幽霊となってしまう。 天国からの迎えを拒み、傷心と失意の日々を送るモリーに傍らに寄り添うが、自分の声が伝えられず、触れもしない事に思い悩む。 #openclose(show=ネタバレ){ 塞ぎ込んでいるモリーが気晴らしのため外出をしている間に、自分を殺した暴漢のウィリーが家に侵入し、家探しをするのを目撃。 モリーが未だ危険にさらされていることを悟ったサムは追跡の末にウィリーの家を突き止め、さらには自分が殺されたのは親友と思っていたカールが元凶だった事を知る。 物に触れず声も届かない幽霊の身体ゆえにどうにもできなかったが、霊媒師のオダ・メイ、そして地下鉄で出会ったゴーストの手を借りて物体を動かす術を会得。 結果、&bold(){攻撃もすり抜けも思いのままにできる見えない幽霊}というチート級の存在になった。 その後、モリーの身を守るため、そして自分を殺したウィリーとカールの企みを阻止するために行動を開始する。 この時の&bold(){ウィリーとカールをそれぞれ弄ぶようにジワジワと追い詰めていくサムの描写}は絵面と相まって&bold(){完全にホラー映画のそれ}。「&bold(){Boo!}」 最終的にはモリーを守り抜いたことで未練が消え、彼女とキスを交わすと天国への光の中へ消えていくのだった。 } 演者のパトリック・スウェイジは『ダーティ・ダンシング』などのヒットで人気俳優としての足場を固めつつあったが、本作で大スターの地位へと上り詰めた。 また、余談ながらSNKの格闘ゲーム『[[龍虎の拳]]』の主人公、[[リョウ・サカザキ]]のモデルとなった事でも一部で有名。 2009年に膵臓癌により57歳で死去。その早すぎる死は多くの人に惜しまれた。 ・モリー・ジェンセン 演:デミ・ムーア/吹き替え:高島雅羅/金野恵子/[[松井菜桜子]] サムの恋人である陶芸家で、ニューヨーク・タイムズも取材に訪れる大きな展覧会へも作品を出展するなど新進気鋭として注目されている存在。 サムを心の底から愛しているが、彼が&bold(){「愛している(I Love You)」}という言葉にいつも&bold(){「同じく(Ditto)」}と返してくるのを少々不満に思っている。 愛するサムと一つ屋根の下での暮らしを始め、幸福に満ち溢れた日常を送るが皮肉にもプロポーズをした直後に自らの腕の中で死んでいくサムを見届けるという悲劇に見舞われる。 サムの死後は悲嘆に暮れ、ショックから家に閉じこもってしまう。 #openclose(show=ネタバレ){ サムの死を悲しむ日々を送っていたが、幽霊となったサムから協力を頼まれた霊媒師であるオダ・メイの訪問を受ける。 最初はあまりにも突飛な話ゆえに受け入れられなかったが、自分とサムしか知らないはずの事柄を口にするオダ・メイの話を聞き、半信半疑ながら自分が何者かに狙われている事を理解する。 ところが警察に相談しても話を聞いてもらえず、それどころか逆に伝えられたのはオダ・メイは複数の前科を持つ犯罪者という事実だった。 それによって再び心を閉ざし、再びオダ・メイが訪ねて来た際も取り合わなかったが、 物を動かす力を得たサムがペニー硬貨を浮かせるのを見てようやく彼女を信用する。 さらに、オダ・メイがサムに身体を貸し与えたことで束の間だが再びサムと触れ合い、二人きりでダンスを踊るひと時を得る。 その直後に家へ押しかけて来たカールに襲われて危機に陥るもサムによって救われ、そしてサムが成仏する直前、ついに眩い光に包まれたサムの姿と声を目の当たりにする。 二人は口付けを交わすと&bold(){「愛している(I Love You)」}と言うサムへ&bold(){「同じく(Ditto)」}と声を掛け、天国へ向かうサムを見送るのだった。 } 演者のデミ・ムーアは本作において黒髪のショートカットにややハスキーがかった声と、当時の一般的なハリウッド女優のイメージとは違ったタイプのルックスをしていたが、 それが逆に新鮮な印象を生んで一躍大ブレイクした。 特に日本でも映画が大ヒットした事に伴って、当時の女性の間でショートカットの髪型が大流行し、一時期はハリウッド女優の代名詞と言われるほどの人気を得た。 ムーアは本作での演技が認められ1990年ゴールデングローブ賞の主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。この時はジュリア・ロバーツ(『プリティ・ウーマン』)に敗れたものの、35年後の2025年に『[[サブスタンス>サブスタンス(映画)]]』で同賞を獲得する事になる。 ・オダ・メイ・ブラウン 演:ウーピー・ゴールドバーグ/吹き替え:小宮和枝/今井和子/片岡富枝 ニューヨークの下町で二人の妹を助手として霊媒師を営む黒人女性。降霊術を行い、すでに死んでいる者の霊をこの世に呼び寄せ、声を聴くことができるという。 #openclose(show=ネタバレ){ ……というのは&bold(){真っ赤なウソ}で、その正体は&bold(){インチキ霊媒師}。もちろん二人の妹も共犯。 降霊術というのも白目を剥いて適当なことを言っているだけのデタラメであり、 それどころか詐欺や賭博などの罪で複数の前科があり、刑務所への服役経験もあるなど、贔屓目に見ても清廉潔白とは言えない人物。 #openclose(show=と思われていたのだが……?){ 実は本人も無自覚だが&bold(){本当に霊能力を持っており、幽霊となったサムの声を聞くことができる}((「ママやお祖母ちゃんも霊能力を持っていた」と語っていた事から代々受け継がれてきた能力である模様))。 &s(){あくまでも声が聞こえるだけのはずだが、シーンによってはどう見てもサムの姿が見えているとしか思えない場面があるのは御愛嬌} 当初は自分の力に気付いていなかったものの、インチキ降霊術の場に居合わせたサムが「ひどいペテンだ」と思わず口走った言葉に反応した事で自分の声が聞こえていると気付いたサムに&s(){取り憑かれ}つきまとわれ、 自分の代わりにモリーへ危機が迫っていることを伝えるように頼まれる。 「厄介事に巻き込まれるのはゴメン」と拒否していたが、サムに一晩中枕元で歌を歌われるという&s(){拷問}説得を受けて渋々ながらも協力者となり、一連の事件に巻き込まれていく事に。 また、サムとの付き合いの中で自身の霊能力が徐々に開花していき、しまいには幽霊に自分の肉体を貸し与え喋らせるという本物の霊媒能力まで会得した。 さらに近隣の幽霊の間でいつの間にか噂が広まっていたらしく、二度目にサムが店を訪れた際には店内に大量の幽霊が詰めかけ、さながら集会場の様を呈していた。 詐欺師紛いの商売で金を巻き上げる小悪党ではあるもののどこか憎めない一面を持ち、なんだかんだ文句を言いつつもサムの頼みを聞き入れるなど根はわりと善人。 作中では危うく命を落としかける危機に何度も直面しながらも最後までサムの良き相棒とも言うべき活躍を見せ、 最後には成仏していくサムと別れの言葉を交わし、天国へ旅立つサムをモリーと共に見送った。 } } ・カール・ブルーナー 演:トニー・ゴールドウィン/吹き替え:[[大塚芳忠]]/鈴置洋孝/家中宏 サムと同じ銀行に勤める同僚。 サムとは親友の間柄で、彼の恋人であるモリーとも親しく、二人が同棲する際に新居の改装も手を貸すなど公私ともに仲が良い。 愛車は真っ赤なフォード・マスタング。 突然サムを失い、悲しみに打ちひしがれるモリーの心の支えとしてあれこれ世話を焼く。 #openclose(show=ネタバレ){ &bold(){実は一連の事件の黒幕であり、サムが死ぬことになった元凶}。 サムも知らなかったが密かに麻薬組織と内通しており、報酬と引き換えに銀行員の立場を利用してドラッグマネーを資金洗浄するという汚職に手を染めていた((冒頭で愛車の月賦も払い終わっていない状況にも拘わらず高級車のフェラーリを欲しがるなど、物欲が強いという密かな伏線が張られていた))。 しかし、自身の管理する口座で大量の金額が出入りしているのを不審に思ったサムがアクセスコードを変更したことで送金ができなくなってしまう。 そのため、金で暴漢のウィリーを雇ってコードがメモされているサムの手帳を強奪しようと企てたが、予想外の反撃に慌てたウィリーが弾みでサムを射殺してしまった、というのが真相だったのだ((「手帳を盗むだけのはずだったのに」とウィリーを責めている事からカールとしてもサムが殺されるのは想定外の事態だった模様))。 落ち込むモリーに何かと近づいていたのもサムの遺品である手帳を盗み出すため。つまり親切心や友情からではなく、自身の目的を遂げるためでしかなかった。 さらにはサムを亡くして意気消沈するモリーまで自分の物にしようとするも、サムが怒りで無意識に物体を動かした事で思いとどまったモリーに拒絶され、失敗。 それでもモリーの留守中にサムの遺品である手帳を見つけ出し、アクセスコードを得たカールは架空口座から資金洗浄された金を麻薬組織へ送金しようと試みる。 が、真相を知ったサムがオダ・メイに協力してもらい、資金洗浄用の架空口座を解約し、組織へ送金されるはずだった400万ドルという大金を持ち出してしまう。 これにより資金洗浄を行えなくなったばかりか、麻薬組織のドラッグマネーを盗まれた形になったカールはこのままだと組織からの粛清を受ける身となる。 必死でなくなった金の行方を探すも見つかるわけもなく狼狽し、さらにサムがすぐ傍でその様子をあざ笑うかのように怪奇現象紛いのイタズラをしたことで半ば狂乱状態に陥る。 &bold(){「いくら探したって見つかるもんか。殺されるぞカール。お友達のウィリーも一緒だ。切り刻まれてブタの餌にされるぞ。ジミー・ホッファ((全米トラック組合の委員長を務めた人物で長年に渡ってマフィアと癒着していた。しかしやがて関係が悪化し、1975年に失踪。暗殺されたとも言われるが真相は未だ不明で2024年現在も見つかっていない))の隣に埋められるんだよ。ヤッホー!」} &s(){このシーンだけ見るとまるでサムの方が悪役に見えてしまう不思議((これは原語を訳したもので、吹替では「君もウィリーも逃げられやしないんだ。殺した奴は殺されるのが運命さ」とマイルドな表現になっている))} その後、架空口座を解約したのがオダ・メイであると突き止めると拳銃を手にして追跡し、モリーの家まで押しかける。 が、サムによって反撃され、挙げ句の果てにはモリーを人質に取るも、さらにサムの怒りを買って痛めつけられるハメに。 そのまま恐怖の余り見えないサムに向かって闇雲に周囲の物を投げ付けるが当たるはずもなく、窓から逃げようとする。 しかし、投げ付けた鎖が反動で窓ガラスを直撃した事で窓枠から外れたガラスが腹に突き刺さり、自業自得とも言える無惨な死を遂げる。 そのまま幽霊となり、久方ぶりにサムと会話を交わすも、直後に現れた黒い影たちに纏わりつかれ、何処かへ連れ去られていった。 } 演者のトニー・ゴールドウィンはディズニー映画『ターザン』で主人公ターザンの声優を務めた他、映画監督としても活躍している。 ・ウィリー・ロペス 演:リック・アビレス/吹き替え:牛山茂/福田信昭/西凜太朗 夜道を歩いていたサムとモリーを襲った暴漢。 抵抗するサムと揉み合いになり、サムを射殺して逃げ去った。 さらにモリーの留守中に家に侵入し、家探しをするなどしてサムに危機感を抱かせる。 #openclose(show=ネタバレ){ 正体はカールに雇われたチンピラであり、資金洗浄に必要なアクセスコードが書かれたサムの手帳を奪おうとしていた。 しかし、抵抗を受けた弾みでサムを殺してしまい、しかも手帳は手に入らず仕舞いとなってしまう。 そこでカールからモリーの家のカギを借り、さらにカールがモリーを散歩に連れ出す事で留守の状況を作り、その隙に家探しをして手帳を見つけ出そうとする。 その場に居合わせたサムは幽霊の身体のため手が出せなかったが、モリーの飼い猫のフロイドをけしかけて撃退させ、企みを阻止する事に成功する。 その後もカールの依頼を受けてオダ・メイの命を狙うなどの暗躍を繰り返すが、オダ・メイのアパートを襲撃した際に物を動かす力を身に付けたサムによって痛めつけられ、 パニックを起こして道路へ飛び出したところを車に轢かれて絶命する。 自分が死んだことに気付いていなかったがサムの言葉と自分の死体を目の当たりにし、直後に現れた黒い影によって闇の中へ消えていった。 } ・地下鉄のゴースト((サブウェイ・ゴーストとも表記される)) 演:ヴィンセント・スキャヴェリ/吹き替え:吉水慶/青野武/水野龍司 ニューヨークの地下鉄を根城にするゴースト。黒いコートを身に纏った壮年男性の姿をしている。 モリーの家に侵入したウィリーを追って地下鉄へ乗り込んだサムが偶然遭遇したが、 目が合った瞬間に&bold(){「俺の縄張りだ!降りろ!」}と力づくでサムを電車から叩き出そうとした。 幽霊のはずだがなぜか周囲の物に触ることが可能。 #openclose(show=ネタバレ){ 自身の死の真相を知ったサムが解決に必要な手段を得るべく、物を動かす方法を教わろうとする。 当初は&bold(){「出ていけ!」}という言葉と共に拒絶していたが、どれほど怒鳴ろうが殴ろうが諦めないサムに根負けしてコツを伝授する。 常に錯乱しているような状態であり、&bold(){「ヤクがやりてぇ……ほんの一服で良い」}と麻薬中毒に陥っている節も見受けられた。 本人曰く何者かに突き落とされて死亡したとのことで、今も地下鉄の中で犯人を捜し続けている模様。 } ・ライル・ファーガソン 演:ブルース・ジャーチョウ/吹き替え:城山堅/西村知道/水内清光 サムの同僚の銀行員だが、温厚なサムですら「アホ野郎」と評するほど記憶力に難がある男。 どのくらいかというと5年も一緒に働いていて未だにサムの顔と名前が即座に一致しないレベル。 しかもサムによれば酔うと記憶力の悪さに拍車がかかる模様。 &s(){正直こんなに物忘れが激しくてなんで銀行員としてやれているのかが不思議} #openclose(show=ネタバレ){ カールの汚職に気付いたサムは一計を案じ、ライルの物忘れが激しいことを利用してオダ・メイをカールが資金洗浄の名義として作り出した架空の人物『リタ・ミラー』になりすまさせることで口座を解約させ、 見事麻薬組織へ送金されるはずだった400万ドルを引き出すことに成功。これによりカールは窮地に立たされる。 しかし、このオダ・メイとライルとのやり取りをたまたま銀行に居合わせたモリーに見られてしまったことが更なる危機を招くことに。 なお、この400万ドルという大金はサムの助言を受けたオダ・メイの手で&s(){めちゃくちゃ嫌そうに}救護院へ寄付された。 &s(){そして金額を見た尼さんは驚きの余り卒倒した} &bold(){&color(#F54738){「400万ドルを尼さんなんかに寄付するなんて!」}} &bold(){「天国への切符を買ったと思えばいいさ」} &bold(){&color(#F54738){「天国なんかより400万ドルを抱いて地獄へ行きたいわよ!」}}((原語版では「行きたいのは天国なんかじゃなくて小切手を換金してくれる銀行よ!」となっている)) } *【&bold(){&ruby(ゴースト){幽霊}}】 本作において死亡した人間は身体から魂が抜けだし、そのまま生前の行いによって善人と判断されれば天から降り注ぐ光に導かれる事で天国へと旅立っていく。 しかし、この世に未練がある者はその光を拒否してこの世に留まり、&bold(){&ruby(ゴースト){幽霊}}となる。 幽霊となった者は生きている人間からは姿が見えなくなり、物に触れる事もできず、触ろうとしても通り抜けてしまう。ドアや壁も素通りしてしまい無意味。 &s(){椅子に座ったり普通に地面を歩いているじゃないか、とは誰もがツッコむ所。まあ、演出の都合ってやつです} &s(){さらに当時はCGなんて便利なものはないので場面によっては窓に姿が映ったり、そもそもほぼ全編に渡って地面に影が映ってたり……} ただし幽霊同士であればお互いの姿が見る事ができ、会話も可能。 また、霊能力のある一部の人間は幽霊の声を聞くことができ((作中ではモリーの飼い猫のフロイドがサムの姿を認識しているような描写があるので、猫にも霊感があるのかもしれない))、そういった人物の肉体に幽霊が乗り移る事で一時的に身体を借り受ける事ができる。 ただし、その状態は長くは維持できない上に幽霊側の負担が大きいらしく、身体から抜け出した後の幽霊は少しの間だが身動きにも苦労するレベルで消耗してしまう。 さらに、怒りや愛や憎しみといった強い感情を集中させて放出する事で物体に触れる事ができるようになる。 これを駆使する事で生きている人間の目にとっていわゆるポルターガイストと呼ばれるような怪奇現象を起こすことが可能。 #openclose(show=そして……){ 生前の行いによって悪人と判断されれば天から迎えの光が降り注ぐ事はなく、代わりにどこからともなく&bold(){黒い影}のようなものが襲来し、 そのまま纏わりつく影によって連れ去られてしまう。 無数の影によって拘束されてしまうといかなる力でも抵抗は不可能であり、そのまま何処かへ消えていく。 具体的にどこに行くのかは明言されていないが、悪人の行き先はおそらく&bold(){[[地獄>冥府/地獄]]}であろう。 またこの時出現する影の正体は不明ではあるものの、&bold(){[[死神]]}というのが一般的な解釈である((よく見ると影はフードを被ったような形をしていることや顔のように見えなくもない部分がある))。 悲鳴とも唸り声ともつかない地の底から響いてくるような声を上げながら暗闇の中から影が現れるシーンは&bold(){非常に恐ろしく}、多くの観客に&bold(){トラウマ級の恐怖}を叩き込んだ。 } *【余談】 ・序盤でろくろを回しているモリーの後ろからサムが抱きしめるような態勢でキスをするシーンはこの映画を代表する有名な場面だが、&br()監督によればあの時二人が形作る起立したような形の粘土は&bold(){[[男性器>外性器]]}のメタファーなんだとか。&br()愛し合う二人が確かに存在していることを表しているが、サム亡き後にモリーが一人でろくろを回しても起立した形にならずに崩れてしまう。&br()これは男性であるサムが不在であることを示している。&br()また、モリーは当初の脚本では彫刻家だったが上記のシーンをより際立たたせるために陶芸家に変更されたとの事。&br()&s(){なお、映画好きで有名な[[この人>志村けん]]も[[自分の番組>バカ殿(志村けん)]]で見事にパロディにしていた。} ・作品冒頭でサムは日本人顧客のコバヤシさんと会う約束をしており、「ワ、ワタシドモノマチヘ…」とメモを見ながら日本語の挨拶を練習していた。 ・サムがオダ・メイの枕元で夜通し歌っていた歌は『ヘンリー8世君(原題:I'm Henry the Eighth, I am)』。&br()イギリスのハーマンズ・ハーミッツというバンドが1965年に発表した曲で、「結婚した女性の過去の旦那7人の名前が全てヘンリーで、自分も名前がヘンリーだから俺はヘンリー8世だ!」というしょうもない内容。&br()それを強いコックニー(労働者階級が使う英語)訛りで歌うという絶妙に嫌なチョイスであった。 ・作中でオダ・メイは尼さんに対して「&bold(){下着も買えない連中}」と散々にこき下ろしているが、&br()オダ・メイを演じたウーピーは本作から2年後に[[修道院を舞台とした不朽の名作映画>天使にラブ・ソングを…]]に主演し、女優として不動の地位を得る事となる。 ・先述の通り、本作は本命と目されていた[[ダイ・ハード2>ダイ・ハード2(映画)]]を抜いて、1990年における興行収入トップの座に就いたが、&br()そのダイ・ハード2に主演していたブルース・ウィリスと本作でモリーを演じていたデミ・ムーアは&bold(){当時夫婦}だった((2000年に離婚してしまったが))。 ・『死んだはずの恋人が幽霊となって現れる』というプロットは本作が大ヒットした事で数々のフォロー作品を生んだ。さらに映画やドラマなどの映像媒体においては、&br()&bold(){それほど派手なシーンが必要ない=製作費が少なくても映像化しやすい}&br()という事情から日本などアジア圏でも本作を参考にしたと思われる作品は多い。 ・[[日本>日本国]]では2010年に『&bold(){ゴースト もういちど抱きしめたい}』として松嶋菜々子主演でリメイク版が制作されている。&br()ろくろを回すシーンなどオリジナル版を踏襲した場面も再現されているが、こちらでは&bold(){原典におけるサムではなくモリーが死んで幽霊になる}など、オリジナル版とは変更された箇所も多い。 #center(){&font(28px,b,#f39800){あぁ 愛しい人 僕の愛する人よ}} #center(){&font(28px,b,#f39800){君に触れたくてたまらない}} #center(){&font(28px,b,#f39800){長い間ひとりだったから}} #center(){&font(28px,b,#f39800){時の流れがとても遅く感じるんだ}} #center(){&font(28px,b,#f39800){時は多くのことを変えてしまう}} #center(){&font(28px,b,#f39800){君はまだ僕のものかい?}} 追記・修正は幽霊となっても愛する人を守り抜ける方がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 記事名のスラッシュを半角にしたせいかな、なんか問題生じてませんか? -- 名無しさん (2024-12-04 00:00:13) - オダ・メイが凄いいいキャラしてて好き -- 名無しさん (2024-12-04 00:08:23) - オダ憑依時は見ようによっては百合 -- 名無しさん (2024-12-04 01:15:18) - 吹替版の堀内賢雄さんと松井菜桜子さんはその昔…(ゲフンゲフン -- 名無しさん (2024-12-04 07:48:39) - ヘンリー八世のうたを夜通し歌うシーンでずっと笑ってた -- 名無しさん (2024-12-04 09:10:20) - カールの横で勝手にキーボードが動いて「人殺し」「サムサムサムサムサム……」って入力されるところは普通に怖い -- 名無しさん (2024-12-04 09:39:58) - 日本版は樹木希林の霊媒師役の最高。他は酷いもんだったが -- 名無しさん (2024-12-04 14:00:09) - この頃のデミ・ムーアは確かに清純派女優路線だった。この後、全く異なる路線に突き進んでいったが… -- 名無しさん (2024-12-04 14:51:50) - 実家にレーザーディスクがあったなあ…久々に見たくなってきたwww -- 名無しさん (2024-12-04 19:42:51) - ジョジョの吉良吉影の事故死と悪霊に連れ去られるシーンはウィリーの最期と一緒。 本作の影響を受けた可能性は高いな。 -- 名無しさん (2024-12-04 19:51:05) - 文句無しのラブストーリーの名作であると同時に、ラブシーンがめちゃエロい&ホラーシーンも気合たっぷりなので、そっち目当てでも一見の価値ありの作品。 -- 名無しさん (2024-12-04 23:04:39) - 普段洋画見ないんだけど、TSUTAYAの借り放題サービス中になんとなく手に取ったのがこれでとてもラッキーだったなぁ。クライマックス直前の微笑むオダ・メイはマジ聖女 -- 名無しさん (2024-12-05 07:27:10) - 「若気の至りで思わずデミムーアカットにしたことのある貴女ッ! 思いっきり泣いてもいいんですョ?」 -- 名無しさん (2024-12-05 19:47:40) - ↑木曜洋画劇場ネタ書こうとしたら先に取書かれてしまった -- 名無しさん (2024-12-05 20:03:22) - 直接的な描写をせずに如何に◯ックスの暗喩を美しく描くかと言うのは、こだわりがありそう。 -- 名無しさん (2024-12-05 20:16:04) - 裸の銃でセルフパロやってたのは笑った -- 名無しさん (2024-12-06 14:58:02) - オダ・メイが物凄い形相の笑顔でシスターに小切手を差し出しつつも、手だけはガッチリと小切手を掴んで離さないあのシーン本当に好きwww「渡 す わ よ !(悲しみと怒りの入り交じった物凄い笑顔)」 -- 名無しさん (2025-01-11 15:04:06) #comment() #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2024/12/03 Tue 23:50:22 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(32px,b,#f39800){マンハッタンに星が流れた夜──}} #center(){&font(32px,b,#f39800){不思議な愛のファンタジー・ドラマは始まった…}} 『&bold(){ゴースト/ニューヨークの幻(Ghost)}』とは、1990年に公開された[[アメリカ>アメリカ合衆国]]映画。配給はパラマウント。 主演はパトリック・スウェイジ、デミ・ムーア。 監督は『裸の銃を持つ男』などで知られるジェリー・ザッカー。 ●目次 #contents *【概要】 不意に殺され、幽霊となってしまった男が恋人を守るために奔走する姿を描いた作品。 基本的にはラブロマンス映画だが、コメディやアクションの要素があったり時にはホラー映画さながらの恐怖描写もあったりと多彩なジャンルを内包している。 2200万ドルと低予算で制作され、目玉となる大物スターの出演もなく駆け出しや中堅どころの俳優陣で固められていた本作は、配給会社から全く期待されていない作品だった。 ところが、公開されるや否やその切なくもバラエティに富んだストーリーが評判となり、あらゆる関係者の予想を覆す大ヒットを記録。 本作の4日前に公開され、その年の興行収入トップの本命と見られていた『[[ダイ・ハード2>ダイ・ハード2(映画)]]』を瞬く間に抜き去り、 米国内だけで制作費のおよそ&bold(){10倍}となる&bold(){2億ドル}もの興行収入を叩き出し、 加えて人気ゆえにロングラン上映となったことから全世界での最終的な収益は&bold(){5億ドル越え}という異次元の成績を上げた。 その年のアカデミー賞にも5部門でノミネートされ、見事に脚本賞を受賞。 さらにオダ=メイ役のウーピー・ゴールドバーグが助演女優賞を受賞し、キャリア初となるオスカーを獲得した。 主演のパトリック・スウェイジ、デミ・ムーアは一躍大スターの仲間入りを果たし、後の活躍へと繋がっていく。 本国から二ヶ月遅れで公開された日本でも28億円の興行収入を記録するなど大ヒットし、 特にヒロインを演じたデミ・ムーアはルックスが日本人の感性に合致した事で本国以上の人気を得る事に。 主題歌はライチャス・ブラザーズの『アンチェインド・メロディ』。 元々は1955年に製作された『アンチェインド』という映画の主題歌でライチャス・ブラザースのバージョンはカバー曲にあたり、映画に使用された事でリバイバルヒットした。 *【ストーリー】 ニューヨークで銀行員として働くサム・ウィートは同棲している恋人で陶芸家のモリー・ジェンセンや同じ銀行に勤める親友のカール・ブルーナーに囲まれて満ち足りた生活を送り、まさに幸福の絶頂にあった。 ある日、自分の管理している資金で大金が動き過ぎていることに気付いたサムは送金コードを変更し、金の流れを調べようとする。 その夜、モリーと二人で観劇をした帰り道、彼女から結婚を申し込まれる。 今まで避けていたはずの告白に戸惑っていると、暗闇から暴漢が銃を手に襲い掛かってきた。 モリーを守るために敢然と立ち向かい抵抗するサム。もみ合っている最中に暴漢の銃から弾が放たれる。 そのまま逃げ去る暴漢を追うサムだったが取り逃がしてしまい、仕方なくモリーの元へ戻ると…… &bold(){「お願い!死なないで!誰か助けて!」} そこではモリーが&color(#F54738){&bold(){血まみれになったサム}}を抱きしめ、泣き叫んでいた。 そう、サムは暴漢が放った銃弾により死亡し、気付かぬままに&bold(){&ruby(ゴースト){幽霊}}となっていたのだった。 突然の事態に驚いたサムは天からのお迎えも拒否してモリーの傍に留まるが、幽霊の身ではすぐ近くにいる彼女に触れる事もできず、声も届かない。 さらに、自分を殺した暴漢が未だモリーに付き纏っている事を知ったサムはなんとかして危機が迫っていることを伝えようとする……。 *【登場人物】 ※吹き替えはソフト版/[[フジテレビ]]版/[[テレビ朝日]]版 ・サム・ウィート 演:パトリック・スウェイジ/吹き替え:[[江原正士]]/江原正士/[[堀内賢雄]] 本作の主人公。ニューヨークに住む優秀な銀行員((具体的な言及はないが自分専用のオフィスを持ち、日本人顧客との商談を任されているなど、比較的高い地位にいる事が伺える))。 温厚で誠実な性格で同僚からも慕われ、恋人のモリーや親友のカールと平凡だが絵に描いたような幸せな日々を送っていた。 &bold(){「愛している(I Love You)」}という言葉を頻繁に口にするモリーに対し、 気恥ずかしさに加えて「愛しているという言葉を軽々しく使いたくない」という思いから&bold(){「同じく(Ditto)」}と返すのが決まり文句。 ある晩、モリーとのデートの帰りに暴漢に襲われて射殺され、幽霊となってしまう。 天国からの迎えを拒み、傷心と失意の日々を送るモリーに傍らに寄り添うが、自分の声が伝えられず、触れもしない事に思い悩む。 #openclose(show=ネタバレ){ 塞ぎ込んでいるモリーが気晴らしのため外出をしている間に、自分を殺した暴漢のウィリーが家に侵入し、家探しをするのを目撃。 モリーが未だ危険にさらされていることを悟ったサムは追跡の末にウィリーの家を突き止め、さらには自分が殺されたのは親友と思っていたカールが元凶だった事を知る。 物に触れず声も届かない幽霊の身体ゆえにどうにもできなかったが、霊媒師のオダ・メイ、そして地下鉄で出会ったゴーストの手を借りて物体を動かす術を会得。 結果、&bold(){攻撃もすり抜けも思いのままにできる見えない幽霊}というチート級の存在になった。 その後、モリーの身を守るため、そして自分を殺したウィリーとカールの企みを阻止するために行動を開始する。 この時の&bold(){ウィリーとカールをそれぞれ弄ぶようにジワジワと追い詰めていくサムの描写}は絵面と相まって&bold(){完全にホラー映画のそれ}。「&bold(){Boo!}」 最終的にはモリーを守り抜いたことで未練が消え、彼女とキスを交わすと天国への光の中へ消えていくのだった。 } 演者のパトリック・スウェイジは『ダーティ・ダンシング』などのヒットで人気俳優としての足場を固めつつあったが、本作で大スターの地位へと上り詰めた。 また、余談ながらSNKの格闘ゲーム『[[龍虎の拳]]』の主人公、[[リョウ・サカザキ]]のモデルとなった事でも一部で有名。 2009年に膵臓癌により57歳で死去。その早すぎる死は多くの人に惜しまれた。 ・モリー・ジェンセン 演:デミ・ムーア/吹き替え:高島雅羅/金野恵子/[[松井菜桜子]] サムの恋人である陶芸家で、ニューヨーク・タイムズも取材に訪れる大きな展覧会へも作品を出展するなど新進気鋭として注目されている存在。 サムを心の底から愛しているが、彼が&bold(){「愛している(I Love You)」}という言葉にいつも&bold(){「同じく(Ditto)」}と返してくるのを少々不満に思っている。 愛するサムと一つ屋根の下での暮らしを始め、幸福に満ち溢れた日常を送るが皮肉にもプロポーズをした直後に自らの腕の中で死んでいくサムを見届けるという悲劇に見舞われる。 サムの死後は悲嘆に暮れ、ショックから家に閉じこもってしまう。 #openclose(show=ネタバレ){ サムの死を悲しむ日々を送っていたが、幽霊となったサムから協力を頼まれた霊媒師であるオダ・メイの訪問を受ける。 最初はあまりにも突飛な話ゆえに受け入れられなかったが、自分とサムしか知らないはずの事柄を口にするオダ・メイの話を聞き、半信半疑ながら自分が何者かに狙われている事を理解する。 ところが警察に相談しても話を聞いてもらえず、それどころか逆に伝えられたのはオダ・メイは複数の前科を持つ犯罪者という事実だった。 それによって再び心を閉ざし、再びオダ・メイが訪ねて来た際も取り合わなかったが、 物を動かす力を得たサムがペニー硬貨を浮かせるのを見てようやく彼女を信用する。 さらに、オダ・メイがサムに身体を貸し与えたことで束の間だが再びサムと触れ合い、二人きりでダンスを踊るひと時を得る。 その直後に家へ押しかけて来たカールに襲われて危機に陥るもサムによって救われ、そしてサムが成仏する直前、ついに眩い光に包まれたサムの姿と声を目の当たりにする。 二人は口付けを交わすと&bold(){「愛している(I Love You)」}と言うサムへ&bold(){「同じく(Ditto)」}と声を掛け、天国へ向かうサムを見送るのだった。 } 演者のデミ・ムーアは本作において黒髪のショートカットにややハスキーがかった声と、当時の一般的なハリウッド女優のイメージとは違ったタイプのルックスをしていたが、 それが逆に新鮮な印象を生んで一躍大ブレイクした。 特に日本でも映画が大ヒットした事に伴って、当時の女性の間でショートカットの髪型が大流行し、一時期はハリウッド女優の代名詞と言われるほどの人気を得た。 ムーアは本作での演技が認められ1990年ゴールデングローブ賞の主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。この時はジュリア・ロバーツ(『プリティ・ウーマン』)に敗れたものの、35年後の2025年に『[[サブスタンス>サブスタンス(映画)]]』で同賞を獲得する事になる。 ・オダ・メイ・ブラウン 演:ウーピー・ゴールドバーグ/吹き替え:小宮和枝/今井和子/片岡富枝 ニューヨークの下町で二人の妹を助手として霊媒師を営む黒人女性。降霊術を行い、すでに死んでいる者の霊をこの世に呼び寄せ、声を聴くことができるという。 #openclose(show=ネタバレ){ ……というのは&bold(){真っ赤なウソ}で、その正体は&bold(){インチキ霊媒師}。もちろん二人の妹も共犯。 降霊術というのも白目を剥いて適当なことを言っているだけのデタラメであり、 それどころか詐欺や賭博などの罪で複数の前科があり、刑務所への服役経験もあるなど、贔屓目に見ても清廉潔白とは言えない人物。 #openclose(show=と思われていたのだが……?){ 実は本人も無自覚だが&bold(){本当に霊能力を持っており、幽霊となったサムの声を聞くことができる}((「ママやお祖母ちゃんも霊能力を持っていた」と語っていた事から代々受け継がれてきた能力である模様))。 &s(){あくまでも声が聞こえるだけのはずだが、シーンによってはどう見てもサムの姿が見えているとしか思えない場面があるのは御愛嬌} 当初は自分の力に気付いていなかったものの、インチキ降霊術の場に居合わせたサムが「ひどいペテンだ」と思わず口走った言葉に反応した事で自分の声が聞こえていると気付いたサムに&s(){取り憑かれ}つきまとわれ、 自分の代わりにモリーへ危機が迫っていることを伝えるように頼まれる。 「厄介事に巻き込まれるのはゴメン」と拒否していたが、サムに一晩中枕元で歌を歌われるという&s(){拷問}説得を受けて渋々ながらも協力者となり、一連の事件に巻き込まれていく事に。 また、サムとの付き合いの中で自身の霊能力が徐々に開花していき、しまいには幽霊に自分の肉体を貸し与え喋らせるという本物の霊媒能力まで会得した。 さらに近隣の幽霊の間でいつの間にか噂が広まっていたらしく、二度目にサムが店を訪れた際には店内に大量の幽霊が詰めかけ、さながら集会場の様を呈していた。 詐欺師紛いの商売で金を巻き上げる小悪党ではあるもののどこか憎めない一面を持ち、なんだかんだ文句を言いつつもサムの頼みを聞き入れるなど根はわりと善人。 作中では危うく命を落としかける危機に何度も直面しながらも最後までサムの良き相棒とも言うべき活躍を見せ、 最後には成仏していくサムと別れの言葉を交わし、天国へ旅立つサムをモリーと共に見送った。 } } ・カール・ブルーナー 演:トニー・ゴールドウィン/吹き替え:[[大塚芳忠]]/鈴置洋孝/家中宏 サムと同じ銀行に勤める同僚。 サムとは親友の間柄で、彼の恋人であるモリーとも親しく、二人が同棲する際に新居の改装も手を貸すなど公私ともに仲が良い。 愛車は真っ赤なフォード・マスタング。 突然サムを失い、悲しみに打ちひしがれるモリーの心の支えとしてあれこれ世話を焼く。 #openclose(show=ネタバレ){ &bold(){実は一連の事件の黒幕であり、サムが死ぬことになった元凶}。 サムも知らなかったが密かに麻薬組織と内通しており、報酬と引き換えに銀行員の立場を利用してドラッグマネーを資金洗浄するという汚職に手を染めていた((冒頭で愛車の月賦も払い終わっていない状況にも拘わらず高級車のフェラーリを欲しがるなど、物欲が強いという密かな伏線が張られていた))。 しかし、自身の管理する口座で大量の金額が出入りしているのを不審に思ったサムがアクセスコードを変更したことで送金ができなくなってしまう。 そのため、金で暴漢のウィリーを雇ってコードがメモされているサムの手帳を強奪しようと企てたが、予想外の反撃に慌てたウィリーが弾みでサムを射殺してしまった、というのが真相だったのだ((「手帳を盗むだけのはずだったのに」とウィリーを責めている事からカールとしてもサムが殺されるのは想定外の事態だった模様))。 落ち込むモリーに何かと近づいていたのもサムの遺品である手帳を盗み出すため。つまり親切心や友情からではなく、自身の目的を遂げるためでしかなかった。 さらにはサムを亡くして意気消沈するモリーまで自分の物にしようとするも、サムが怒りで無意識に物体を動かした事で思いとどまったモリーに拒絶され、失敗。 それでもモリーの留守中にサムの遺品である手帳を見つけ出し、アクセスコードを得たカールは架空口座から資金洗浄された金を麻薬組織へ送金しようと試みる。 が、真相を知ったサムがオダ・メイに協力してもらい、資金洗浄用の架空口座を解約し、組織へ送金されるはずだった400万ドルという大金を持ち出してしまう。 これにより資金洗浄を行えなくなったばかりか、麻薬組織のドラッグマネーを盗まれた形になったカールはこのままだと組織からの粛清を受ける身となる。 必死でなくなった金の行方を探すも見つかるわけもなく狼狽し、さらにサムがすぐ傍でその様子をあざ笑うかのように怪奇現象紛いのイタズラをしたことで半ば狂乱状態に陥る。 &bold(){「いくら探したって見つかるもんか。殺されるぞカール。お友達のウィリーも一緒だ。切り刻まれてブタの餌にされるぞ。ジミー・ホッファ((全米トラック組合の委員長を務めた人物で長年に渡ってマフィアと癒着していた。しかしやがて関係が悪化し、1975年に失踪。暗殺されたとも言われるが真相は未だ不明で2024年現在も見つかっていない))の隣に埋められるんだよ。ヤッホー!」} &s(){このシーンだけ見るとまるでサムの方が悪役に見えてしまう不思議((これは原語を訳したもので、吹替では「君もウィリーも逃げられやしないんだ。殺した奴は殺されるのが運命さ」とマイルドな表現になっている))} その後、架空口座を解約したのがオダ・メイであると突き止めると拳銃を手にして追跡し、モリーの家まで押しかける。 が、サムによって反撃され、挙げ句の果てにはモリーを人質に取るも、さらにサムの怒りを買って痛めつけられるハメに。 そのまま恐怖の余り見えないサムに向かって闇雲に周囲の物を投げ付けるが当たるはずもなく、窓から逃げようとする。 しかし、投げ付けた鎖が反動で窓ガラスを直撃した事で窓枠から外れたガラスが腹に突き刺さり、自業自得とも言える無惨な死を遂げる。 そのまま幽霊となり、久方ぶりにサムと会話を交わすも、直後に現れた黒い影たちに纏わりつかれ、何処かへ連れ去られていった。 } 演者のトニー・ゴールドウィンはディズニー映画『ターザン』で主人公ターザンの声優を務めた他、映画監督としても活躍している。 ・ウィリー・ロペス 演:リック・アビレス/吹き替え:牛山茂/福田信昭/西凜太朗 夜道を歩いていたサムとモリーを襲った暴漢。 抵抗するサムと揉み合いになり、サムを射殺して逃げ去った。 さらにモリーの留守中に家に侵入し、家探しをするなどしてサムに危機感を抱かせる。 #openclose(show=ネタバレ){ 正体はカールに雇われたチンピラであり、資金洗浄に必要なアクセスコードが書かれたサムの手帳を奪おうとしていた。 しかし、抵抗を受けた弾みでサムを殺してしまい、しかも手帳は手に入らず仕舞いとなってしまう。 そこでカールからモリーの家のカギを借り、さらにカールがモリーを散歩に連れ出す事で留守の状況を作り、その隙に家探しをして手帳を見つけ出そうとする。 その場に居合わせたサムは幽霊の身体のため手が出せなかったが、モリーの飼い猫のフロイドをけしかけて撃退させ、企みを阻止する事に成功する。 その後もカールの依頼を受けてオダ・メイの命を狙うなどの暗躍を繰り返すが、オダ・メイのアパートを襲撃した際に物を動かす力を身に付けたサムによって痛めつけられ、 パニックを起こして道路へ飛び出したところを車に轢かれて絶命する。 自分が死んだことに気付いていなかったがサムの言葉と自分の死体を目の当たりにし、直後に現れた黒い影によって闇の中へ消えていった。 } ・地下鉄のゴースト((サブウェイ・ゴーストとも表記される)) 演:ヴィンセント・スキャヴェリ/吹き替え:吉水慶/青野武/水野龍司 ニューヨークの地下鉄を根城にするゴースト。黒いコートを身に纏った壮年男性の姿をしている。 モリーの家に侵入したウィリーを追って地下鉄へ乗り込んだサムが偶然遭遇したが、 目が合った瞬間に&bold(){「俺の縄張りだ!降りろ!」}と力づくでサムを電車から叩き出そうとした。 幽霊のはずだがなぜか周囲の物に触ることが可能。 #openclose(show=ネタバレ){ 自身の死の真相を知ったサムが解決に必要な手段を得るべく、物を動かす方法を教わろうとする。 当初は&bold(){「出ていけ!」}という言葉と共に拒絶していたが、どれほど怒鳴ろうが殴ろうが諦めないサムに根負けしてコツを伝授する。 常に錯乱しているような状態であり、&bold(){「ヤクがやりてぇ……ほんの一服で良い」}と麻薬中毒に陥っている節も見受けられた。 本人曰く何者かに突き落とされて死亡したとのことで、今も地下鉄の中で犯人を捜し続けている模様。 } ・ライル・ファーガソン 演:ブルース・ジャーチョウ/吹き替え:城山堅/西村知道/水内清光 サムの同僚の銀行員だが、温厚なサムですら「アホ野郎」と評するほど記憶力に難がある男。 どのくらいかというと5年も一緒に働いていて未だにサムの顔と名前が即座に一致しないレベル。 しかもサムによれば酔うと記憶力の悪さに拍車がかかる模様。 &s(){正直こんなに物忘れが激しくてなんで銀行員としてやれているのかが不思議} #openclose(show=ネタバレ){ カールの汚職に気付いたサムは一計を案じ、ライルの物忘れが激しいことを利用してオダ・メイをカールが資金洗浄の名義として作り出した架空の人物『リタ・ミラー』になりすまさせることで口座を解約させ、 見事麻薬組織へ送金されるはずだった400万ドルを引き出すことに成功。これによりカールは窮地に立たされる。 しかし、このオダ・メイとライルとのやり取りをたまたま銀行に居合わせたモリーに見られてしまったことが更なる危機を招くことに。 なお、この400万ドルという大金はサムの助言を受けたオダ・メイの手で&s(){めちゃくちゃ嫌そうに}救護院へ寄付された。 &s(){そして金額を見た尼さんは驚きの余り卒倒した} &bold(){&color(#F54738){「400万ドルを尼さんなんかに寄付するなんて!」}} &bold(){「天国への切符を買ったと思えばいいさ」} &bold(){&color(#F54738){「天国なんかより400万ドルを抱いて地獄へ行きたいわよ!」}}((原語版では「行きたいのは天国なんかじゃなくて小切手を換金してくれる銀行よ!」となっている)) } *【&bold(){&ruby(ゴースト){幽霊}}】 本作において死亡した人間は身体から魂が抜けだし、そのまま生前の行いによって善人と判断されれば天から降り注ぐ光に導かれる事で天国へと旅立っていく。 しかし、この世に未練がある者はその光を拒否してこの世に留まり、&bold(){&ruby(ゴースト){幽霊}}となる。 幽霊となった者は生きている人間からは姿が見えなくなり、物に触れる事もできず、触ろうとしても通り抜けてしまう。ドアや壁も素通りしてしまい無意味。 &s(){椅子に座ったり普通に地面を歩いているじゃないか、とは誰もがツッコむ所。まあ、演出の都合ってやつです} &s(){さらに当時はCGなんて便利なものはないので場面によっては窓に姿が映ったり、そもそもほぼ全編に渡って地面に影が映ってたり……} ただし幽霊同士であればお互いの姿が見る事ができ、会話も可能。 また、霊能力のある一部の人間は幽霊の声を聞くことができ((作中ではモリーの飼い猫のフロイドがサムの姿を認識しているような描写があるので、猫にも霊感があるのかもしれない))、そういった人物の肉体に幽霊が乗り移る事で一時的に身体を借り受ける事ができる。 ただし、その状態は長くは維持できない上に幽霊側の負担が大きいらしく、身体から抜け出した後の幽霊は少しの間だが身動きにも苦労するレベルで消耗してしまう。 さらに、怒りや愛や憎しみといった強い感情を集中させて放出する事で物体に触れる事ができるようになる。 これを駆使する事で生きている人間の目にとっていわゆるポルターガイストと呼ばれるような怪奇現象を起こすことが可能。 #openclose(show=そして……){ 生前の行いによって悪人と判断されれば天から迎えの光が降り注ぐ事はなく、代わりにどこからともなく&bold(){黒い影}のようなものが襲来し、 そのまま纏わりつく影によって連れ去られてしまう。 無数の影によって拘束されてしまうといかなる力でも抵抗は不可能であり、そのまま何処かへ消えていく。 具体的にどこに行くのかは明言されていないが、悪人の行き先はおそらく&bold(){[[地獄>冥府/地獄]]}であろう。 またこの時出現する影の正体は不明ではあるものの、&bold(){[[死神]]}というのが一般的な解釈である((よく見ると影はフードを被ったような形をしていることや顔のように見えなくもない部分がある))。 悲鳴とも唸り声ともつかない地の底から響いてくるような声を上げながら暗闇の中から影が現れるシーンは&bold(){非常に恐ろしく}、多くの観客に&bold(){トラウマ級の恐怖}を叩き込んだ。 } *【余談】 ・序盤でろくろを回しているモリーの後ろからサムが抱きしめるような態勢でキスをするシーンはこの映画を代表する有名な場面だが、&br()監督によればあの時二人が形作る起立したような形の粘土は&bold(){[[男性器>外性器]]}のメタファーなんだとか。&br()愛し合う二人が確かに存在していることを表しているが、サム亡き後にモリーが一人でろくろを回しても起立した形にならずに崩れてしまう。&br()これは男性であるサムが不在であることを示している。&br()また、モリーは当初の脚本では彫刻家だったが上記のシーンをより際立たたせるために陶芸家に変更されたとの事。&br()&s(){なお、映画好きで有名な[[この人>志村けん]]も[[自分の番組>バカ殿(志村けん)]]で見事にパロディにしていた。} ・作品冒頭でサムは日本人顧客のコバヤシさんと会う約束をしており、「ワ、ワタシドモノマチヘ…」とメモを見ながら日本語の挨拶を練習していた。 ・サムがオダ・メイの枕元で夜通し歌っていた歌は『ヘンリー8世君(原題:I'm Henry the Eighth, I am)』。&br()イギリスのハーマンズ・ハーミッツというバンドが1965年に発表した曲で、「結婚した女性の過去の旦那7人の名前が全てヘンリーで、自分も名前がヘンリーだから俺はヘンリー8世だ!」というしょうもない内容。&br()それを強いコックニー(労働者階級が使う英語)訛りで歌うという絶妙に嫌なチョイスであった。 ・作中でオダ・メイは尼さんに対して「&bold(){下着も買えない連中}」と散々にこき下ろしているが、&br()オダ・メイを演じたウーピーは本作から2年後に[[修道院を舞台とした不朽の名作映画>天使にラブ・ソングを…]]に主演し、女優として不動の地位を得る事となる。 ・先述の通り、本作は本命と目されていた[[ダイ・ハード2>ダイ・ハード2(映画)]]を抜いて、1990年における興行収入トップの座に就いたが、&br()そのダイ・ハード2に主演していたブルース・ウィリスと本作でモリーを演じていたデミ・ムーアは&bold(){当時夫婦}だった((2000年に離婚してしまったが))。 ・『死んだはずの恋人が幽霊となって現れる』というプロットは本作が大ヒットした事で数々のフォロー作品を生んだ。さらに映画やドラマなどの映像媒体においては、&br()&bold(){それほど派手なシーンが必要ない=製作費が少なくても映像化しやすい}&br()という事情から日本などアジア圏でも本作を参考にしたと思われる作品は多い。 ・[[日本>日本国]]では2010年に『&bold(){ゴースト もういちど抱きしめたい}』として松嶋菜々子主演でリメイク版が制作されている。&br()ろくろを回すシーンなどオリジナル版を踏襲した場面も再現されているが、こちらでは&bold(){原典におけるサムではなくモリーが死んで幽霊になる}など、オリジナル版とは変更された箇所も多い。 #center(){&font(28px,b,#f39800){あぁ 愛しい人 僕の愛する人よ}} #center(){&font(28px,b,#f39800){君に触れたくてたまらない}} #center(){&font(28px,b,#f39800){長い間ひとりだったから}} #center(){&font(28px,b,#f39800){時の流れがとても遅く感じるんだ}} #center(){&font(28px,b,#f39800){時は多くのことを変えてしまう}} #center(){&font(28px,b,#f39800){君はまだ僕のものかい?}} 追記・修正は幽霊となっても愛する人を守り抜ける方がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 記事名のスラッシュを半角にしたせいかな、なんか問題生じてませんか? -- 名無しさん (2024-12-04 00:00:13) - オダ・メイが凄いいいキャラしてて好き -- 名無しさん (2024-12-04 00:08:23) - オダ憑依時は見ようによっては百合 -- 名無しさん (2024-12-04 01:15:18) - 吹替版の堀内賢雄さんと松井菜桜子さんはその昔…(ゲフンゲフン -- 名無しさん (2024-12-04 07:48:39) - ヘンリー八世のうたを夜通し歌うシーンでずっと笑ってた -- 名無しさん (2024-12-04 09:10:20) - カールの横で勝手にキーボードが動いて「人殺し」「サムサムサムサムサム……」って入力されるところは普通に怖い -- 名無しさん (2024-12-04 09:39:58) - 日本版は樹木希林の霊媒師役の最高。他は酷いもんだったが -- 名無しさん (2024-12-04 14:00:09) - この頃のデミ・ムーアは確かに清純派女優路線だった。この後、全く異なる路線に突き進んでいったが… -- 名無しさん (2024-12-04 14:51:50) - 実家にレーザーディスクがあったなあ…久々に見たくなってきたwww -- 名無しさん (2024-12-04 19:42:51) - ジョジョの吉良吉影の事故死と悪霊に連れ去られるシーンはウィリーの最期と一緒。 本作の影響を受けた可能性は高いな。 -- 名無しさん (2024-12-04 19:51:05) - 文句無しのラブストーリーの名作であると同時に、ラブシーンがめちゃエロい&ホラーシーンも気合たっぷりなので、そっち目当てでも一見の価値ありの作品。 -- 名無しさん (2024-12-04 23:04:39) - 普段洋画見ないんだけど、TSUTAYAの借り放題サービス中になんとなく手に取ったのがこれでとてもラッキーだったなぁ。クライマックス直前の微笑むオダ・メイはマジ聖女 -- 名無しさん (2024-12-05 07:27:10) - 「若気の至りで思わずデミムーアカットにしたことのある貴女ッ! 思いっきり泣いてもいいんですョ?」 -- 名無しさん (2024-12-05 19:47:40) - ↑木曜洋画劇場ネタ書こうとしたら先に取書かれてしまった -- 名無しさん (2024-12-05 20:03:22) - 直接的な描写をせずに如何に◯ックスの暗喩を美しく描くかと言うのは、こだわりがありそう。 -- 名無しさん (2024-12-05 20:16:04) - 裸の銃でセルフパロやってたのは笑った -- 名無しさん (2024-12-06 14:58:02) - オダ・メイが物凄い形相の笑顔でシスターに小切手を差し出しつつも、手だけはガッチリと小切手を掴んで離さないあのシーン本当に好きwww「渡 す わ よ !(悲しみと怒りの入り交じった物凄い笑顔)」 -- 名無しさん (2025-01-11 15:04:06) #comment() #areaedit(end) }

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